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プチ・テロリズム

4スズダル中佐:2002/02/02(土) 19:13

 九月一一日の同時多発テロの悲劇を契機として、当室へも一般の方々やマスコミの方々から、原子力施設が航空機テロや飛行機による衝突に対して十分に耐えうるのか、との問い合わせが多く寄せられました。そこで、私たちは、この問題を多くの方々と話し合おうと、公開研究会を主催しました。この小冊子は、その記録をもとに作成したものです。

<http://www.cnic.or.jp/images/buttons/pdf.gif&gt; 参考:公開研究会「想定外?航空機激突と原発」配布資料 (PDF)3.2MB

 燃料をたっぷりと積んだ航空機が原発に衝突した場合に、原発はひとたまりもなく破壊されるでしょう。格納容器と呼ばれる放射能閉じ込め施設といえども、十分ではありません。また、原子炉が納まっている場所以外にも、中央制御室やタービン室の耐圧は普通のビルと変わらず、ここに航空機が衝突しても大惨事となる恐れがあります。

 原発の設計では、航空機による衝突破壊などは想定されていません。政府や事業者の立場は上空の飛行禁止を「お願い」しているから、大丈夫なんだというものです。飛行機が衝突する確率はきわめて小さいので無視し得るというわけです。しかし、テロ事件はこれまで拠って立ってきた確率計算による安全論をも吹き飛ばしてしまいました。

 他方、現実には米原子力委員会のホームページがテロ対策を理由に閉鎖されています[注:現在は以前と異なる形で再開] 。原子力施設の写真を撮りに行ったカメラマンが逮捕される事態も発生しているようです。国内でも警備が強化されて、施設への出入りが厳しくなっています。施設の見学についても、あらかじめ見学者の名前・住所などを提出し、チェックを受けてから、受け入れへと手続きが強化されているようです。施設の防護というよりは、私たちのチェックを強化して、「怪しい」人を近づけないようにしているわけです。いつまでこんな状態を続けるつもりなのでしょうか。

 本書が、新たに提示された原発の弱点を理解し、脱原子力への流れを加速することに役立つことを願ってやみません。(「はじめに」より)

http://www.cnic.or.jp/books/pamph/nukeflight.html

「想定外?航空機激突と原発」
原子力資料情報室編・発行 45ページ・2001年12月・500円+送料

目次
◆はじめに
◆核施設に対する航空機による攻撃の国際法上の位置づけ:河合弘之(弁護士)
◆空から見た原発の脆弱性:山口幸夫(原子力資料情報室)
◆原発が招くテロ管理社会:西尾漠(原子力資料情報室)
◆核管理社会進行状況年表
◆テロ対策の名の下の情報秘密化・威圧的な原発警備に反対する声明(原子力資料情報室 )


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