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境界性人格障害について

7スズダル中佐:2002/01/31(木) 18:30
 
人格障害とは  福島大学教育学部 教授 市橋 秀夫

 近年,わが国の人格障害の概念は大きく変わった。従来は,精神病質という生来性素因を重んじる概念であったが,カ動精神医学により人格障害は,パーソナリティの構造の障害として位置付けられ,治療可能な対象となった。対人関係の機能が障害されて,自己,他者,或いは両者が苦しむような場合を言う。
 アメリカ精神医学会のDSM-Ⅲ-Rでは人格障害を3つに分類している。
A群は,妄想性人格障害,分裂病質人格障害,分裂病型人格障害がある。
B群は,反社会性人格障害,境界性人格障害,演技性人格障害,自己愛型人格障害がある。
C群は,回避性人格障害,依存性人格障害,強迫性人格障害,受動-攻撃型人格障害がある。これらは人口の数%以上である。

 最も注目されているのは,境界性人格障害であり,歴史的に境界例と呼ぶ。境界例は色々な症状を呈するが,女性に多く,診断基準は次の8つの項目の内5つ以上とされる。
1)不安定で激しい対人関係,
2)衝動性にもとづく自己破壊的な行動,
3)感情の易変性,
4)慣怒,
5)頻回の自殺企図,
6)自己同一性障害,
7)慢性的な空虚感や退屈感,
8)見捨てられる事のおそれ。

<No.55 放送日92/09/14 日精協誌92年11月号掲載>


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