したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

長編SS投下用スレッド

1一応管理人 ◆TD8lO4QhRk:2007/08/28(火) 22:40:04
本スレに投下すると連投規制に引っかかったりレスを消費しすぎるなどの
理由で投下しにくいSS用のスレです。
使い方としてはSSの冒頭部分を本スレに落として「続きは(このスレの
URL)」みたいな感じがいいかと。

なお、1レスあたり50行までに設定されています。

2名無しさん:2007/08/28(火) 22:43:43
管理人さんGJ!

3名無しさん:2007/08/28(火) 22:47:37
管理人さん乙!

4名無しさん:2007/08/28(火) 22:58:53
管理人さん乙です。

5 ◆z14eimiXXE:2007/08/30(木) 12:31:28
設定修正。
50行書き込んでも表示上限が30行まででそれ以上は「省略されました」の表示が
出ちゃうんで1レスあたりの投稿上限自体を30行にしました。

6名無しさん:2007/09/09(日) 02:46:52
  , -‐- 、.  
 ,'. /  ト、 ヽ.  
. i. ((从ソ u从〉 
l. (|┳ ┳i!l  いつかお世話になりそうなので保守させてもらおう。
.ハNiヘ  ー ノハ!.  ……えっ、ここでは必要ないのかいキョン?
.   {iつ旦O   
.  とくュュュュ〉

7名無しさん:2007/11/12(月) 21:25:17
う〜ん、24-741のラスト、、ちょっと強引かなと思ったんでGJ出来ない。

んで勝手に改変

「お前が来てくれてよかった。お陰で助かったし、ついでに慌てる佐々木というレアな様子も見れたしな」
「わ、忘れてくれ、そんな事。僕が守って来たキャラクターが崩壊してしまうじゃないか!」
「いーや忘れないね。今後お前に俺の愚かさを指摘されたら一生この事を引き合いに出させてもらう。一生な」
「くっ…キミがこんなにもSだったとは。どうやらキミの評価を改めねばならないようだね」
「………」
「キョン?」
「ああすまん、ちょっと考え事してた。まだ時期じゃ無かったようだな」
「時期じゃないってどういう意味だい?」
「俺に鈍感鈍感言う割にお前も存外鈍感だって事さ。じゃあな、寝てるとこ騒がせて済まなかった、早く病気治せよ」
そう言ってキョンは帰った。僕が鈍感?キョンは何を言いたかったんだろう

「はぁ、似た者夫婦なのです」

8名無しさん:2008/05/16(金) 18:52:34
コソーリ投下
 
『来なかった佐々木』
 
 
 いつものように机に向かい、いつものようにキーボードを叩き、いつものようにバックスペースを連打する。
 要するにスランプな訳だが、次の締切まであと四日あるのに加えてもうそろそろ佐々木
がやってくる時間だ。
 あいつとの会話は面白いし、思わぬネタを提供してくれることもある。なにより後ろに
居てくれるだけで何と言うか安心感みたいなものがあって、一人で書いてるよりも筆が進
むのだ。
 そんなわけでアイデアが出てこない執筆活動はひとまず中断し、プロット整理等しなが
ら佐々木の到着を待つ事にした。
 
 ……遅い。30分過ぎた時は渋滞にでもはまったかと思っていたが、1時間となるとさすが
に心配になってくる。連絡を取ろうと佐々木の携帯に何度も電話してみるも、留守録のメッ
セージが空しく流れ続けるだけだった。
 佐々木、お前はいったい何処で何をしてるんだ?ついにその日、佐々木が家に来る事は
無かった。
 
 
 
 
 
 まんじりともしない一夜が明けて翌朝、普段は使わない備え付けの電話が鳴り響いた。
 
 『もしもしキョン先生ですか?実は大変な事になりまして』
 
 受話器から聞こえてきた声は、佐々木が勤めている出版社の編集長のものだった。佐々

9名無しさん:2008/05/16(金) 18:54:05
木を俺の専任にしてくれた件の上司であり、俺にとっても大恩人と呼べる人だ。
 
 「大変な事?佐々木が昨日来なかったのと何か関係があるんですか」
 
 編集長は、佐々木が来れなかったのは交通事故に遭ったからと教えてくれた。
 編集長が警察から受けた説明によると、昨日午前11時40分頃、佐々木が信号待ちをして
いる所へトラックが突っ込んで来て前の車との間に挟まれたのだそうだ。
 幸い命に別状はなく、意識もはっきりとしていると聞いて少しだけ安心する。
 
 その後運ばれた病院の名を聞いた俺は、とるものもとらず佐々木の元へ車を走らせた。
 佐々木よ、今お前がいなくなったりしたら小説の続きどころか一文字も書けなくなる自
信があるぞ。そうなったら廃業か?お先真っ暗だな俺の人生。いやいやそんな事はどうだっ
ていいんだ、とにかく無事でいてくれよ、佐々木!
 
 
 
 程なく病院に到着、受付を済ませ佐々木の病室までの行き方を確認する。外科の一般病
棟の四人部屋か、ICUとかじゃなくて良かったぜ。
 
 しばらく歩きここだなと思って病室に入ると、見舞いと思しき女性達と談笑している佐
々木の姿を見付けた。
 
 「やあ先生、ご心配をお懸けしてしまったようですね、すいません」
 
 同室の患者さん達及び先客の女性陣に軽く挨拶をしたところ、患者さん達はにこやかに
挨拶を返してくれたが、佐々木の見舞い達は俺を見るなり「あ!」と小さく声をあげると
佐々木に「ではまた来ますね」と言い残し挨拶もそこそこに出ていってしまった。

10名無しさん:2008/05/16(金) 18:55:32
 何やら顔がニヤニヤしていたのが気にならないでもないが、まずは佐々木だ。
 
 「よう佐々木、元気……なわけないよな、やっぱり」
 
 「そうでもないさ。動けないだけで体調はすこぶる良好だよ」
 
 軽口を叩いてはいるが、実際佐々木の首はコルセットで固定され、両足はギプスで固め
た上宙吊りにされていた。
 
 「怪我の具合はどうだ、治るまでどれくらいか聞いてるか?」
 
 「先生が仰るに、首は軽度のムチウチ症で一週間もすれば自由になる。でも足は両方と
も複雑骨折していて、退院は二ヶ月ほどで出来るらしいが自宅療養とリハビリを含めて全
治六ヶ月はかかるだそうだ」
 
 「六ヶ月……。半年か、大変だな。俺に出来る事があれば何でも言ってくれ。可能な限
り力になるぞ」
 
 「ありがとうキョン、キミにそう言ってもらえて嬉しいよ。とりあえず今は話し相手に
なってくれれば満足さ」
 
 「話し相手ねぇ。そんなんでいいならいくらでも付き合うさ。
 そういえばさっきの連中は同僚かなんかか?だとしたら不謹慎な奴らだな、お前がこん
な大変な時に笑ってたぞ」
 
 「彼女等は確かに僕の同僚だが、笑ってたというよりは、思わず笑みが零れたという表
現が正しいだろうね。別に悪気があってのことじゃない、祝福半分の冷やかし半分という
ところだろう」

11名無しさん:2008/05/16(金) 18:56:46
 事故に遭って祝福?保険がしっかりしていて働かなくても金が貰えでもするのか?俺が
そう言うと佐々木はあからさまにはぁ、と溜息をつき、「そうだよね、キミならそう考え
るよね」などと宣った。俺、なんか悪いこと言ったか?
 
 「なんでもないよ!それより小説の続きは進んでいるのだろうね?次の締切は3日後だっ
たと記憶しているが」
 
 ぐっ……それを言われると頭が痛い。実は昨日から全く進んでいないのだ。
 
 「進んでないようだね。丁度いい、そこの引き出しに原稿用紙と鉛筆があるから、それ
で書いてみたらどうだい?」
 
 佐々木はそう言って自分の右手にある机を指差した。
 なんで病室にそんな物を持ち込んでるんだ?まさかこの展開を予想してたんじゃあるま
いな。それに今時紙と鉛筆なんて、と反論したが結局丸め込まれた俺はそのまま病室で原
稿を書く事とあいなった。
 
 所詮俺ごときが口で勝てる相手ではないのだ。
なんてぶーたれてたのはもう4時間も前の話だ。
 佐々木が後ろで見ていてくれたからだろうか、はたまた紙と鉛筆で頑張っていた往年の
文豪の英霊でも乗り移ったのか、俺は昨日の分のノルマをあっさりと達成し、今日の分の
展開もしっかりと固めることができた。
 さすがにスピードではパソコンに及ぶべくもないため、ここで書いていたら面会時間を
過ぎてしまいそうなので残りは家に戻ってやる事にする。
 
 「ふぅ、こんなもんだろ。じゃあな佐々木、また来るぜ」
 
 「お疲れ様。では今度来てくれる時は同部屋の皆さん達の為に是非手土産一つでも持っ
てきてくれ。それが大人としての常識というものだよキョン。

12名無しさん:2008/05/16(金) 18:58:50
 あ、僕には暇潰し用の雑学の本をお願いするよ。若しくはキミの生原稿でもいい」
 
 分かったよ、と軽く手を振りながら返し、病室を後にした。
 車の中で今日の分は1時間もあれば余裕だろうと考えた俺は、
メシもまだだったし、明日の佐々木への差し入れを探すというの
もあったので、結局いろいろと寄り道をしてようやく家路についた。
 だがこの時俺は、ひとつ大事な事を忘れていたんだ。
 
 
 
 
 「先に謝っときます、また入院させてしまったらスイマセン」
 
 たっぷり2時間ほどかけて家に着いた時、ドアの前にはちょっとした良心の呵責と共に
俺の記憶の片隅に引っ掛かっている初老の男性が、胃の辺りを押さえて立っていた。

13名無しさん:2010/04/23(金) 15:08:37
改行テスト1
2
3
4
5




10









20









30

14名無しさん:2010/04/23(金) 15:12:43
改行30が限界っぽいですね・・・。
あと長編じゃないけど他に投下できる場所がないのでココで失礼します。
本スレに転載してくださる方、投稿者の名前に
「月刊佐々木さん4月号」でよろしくお願いします。@全鯖規制中

15月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:13:21
4月。
いよいよ中学も最終学年を迎える運びとなった訳だが
それは同時に俺にとって最大の障壁がハッキリと姿を現す事を意味していた。

つまりそう、日本津々浦々、全国の中学生のほとんどが経験する「高校入試」である

もちろん、家庭の事情で高校に進学せず専門学校に行ったり、あるいは就職する人も
いるかもしれないが、やはり大半の中学生は高校進学を選択するだろう。
近年では、中学から私立に行き、中高一貫と言う名のエスカレーターに乗って
高校へ進学する生徒も増えているそうだが、まぁ、それは今は置いておくとして。

高校入試の事を考えると頭が痛い、のだが、実は俺より頭が痛かったのは俺の母親の方だった。
と言っても、こういった問題では当事者である子どもより、
親の方が思い悩む傾向にあるのは定説と考えて差し支えないのだろう。

そんなある日、突然母親から1枚のチラシを受け取った。

16月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:14:34
「……入塾のお手続きご案内……?」

すでに必要事項には全て記入が済んでおり、あとはこれを届けて来いと言う。
俺は自分が置かれた状況を瞬時に把握していた。

「キョンくーん、じゅくいくの?」

イマイチ塾が何か分かってない妹の事は放っておくとして、だ。
まぁ理由を聞く必要はある訳もなかったが、
しかし無抵抗でと言うのも若い故のプライドが許さなかったので一言申した。

「……行かなきゃダメですか」
「小遣いなくすよ」

こうして有無を言わさぬ母上の圧力に俺の膝は容易に屈してしまったのだった。

17月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:15:15
「塾、ねぇ」

幸い目的の塾は自宅から自転車で15分という距離にあり
苦痛を伴わずに通える範囲だった。

「はい、ご苦労さま。それじゃちょっとテストしてみようか」
「え、今からですか?」
「そう。君の編入クラスを決める参考にするから。
 と言ってもクラス自体は多くないんだけどね。それでも指導の際には参考になるから」

試験のために勉強に来たというのに、そのための試験を受けねばならんとは横暴も良いところだ。
しかも今日これから。試験勉強期間もないのか、と憤慨できる訳もなく。
某売られた仔牛のように俺は連れられて行ったのだった。

テストは所謂小テストで、1教科10分ほどのボリュームでそれを5教科。
それなりに疲れる内容だったが、まぁ実力は出し切れただろう。
良い点数に直結するとは限らないが。

「今日はどうする?せっかくだから授業に出て行くかい?」

一瞬迷ったが、こうなったら腹をくくるしかない。
じゃあ、と俺は、それでも不承不承だが、授業に参加するのだった。

18月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:15:50
塾での授業は週3回。火、木、土曜。
毎日じゃないというのが不幸中の幸いだが、
それでも昨年度に比べれば大幅な勉強時間の増大だ。

「キョン、塾はどう?」
「まだ入ったばかりだが、とりあえず楽しくはないな」

あははと笑うのは国木田。成績優秀、眉目秀麗、品行方正。
俺が通う事になった塾とは別の塾に行っている。

「まぁ楽しくはないかもしれないけど、やっとくに越した事はないよ」
「ん、なんだ。キョンは塾に行くようになったのか?」

隣から会話に割って入ってきたのは中河だった。
コイツは国木田とは反対に体育会系を地で行くようなヤツだ。
品行が悪いとか、容姿が端麗でないとか言うつもりはないが。

19月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:16:28
「まぁな。とうとう母親の堪忍袋が仕事を放棄したらしい」
「お前は勉強しないからなぁ」
「おいちょっと待て。国木田ならともかくお前には言われたくないぞ、中河」

コイツはまさしく体育会系。三度の飯より筋肉イジメが好きなようなヤツなのだ。
その中河に言われたのでは俺の立つ瀬がない。

「中河は部活やってるし、キョンの方が分が悪いよ」
「……む」

そう言われてしまうと反論の余地がない。

「まぁそうなんだ。こないだっから塾に通う事になっちまったんだよ」
「俺たちも3年だからな。仕方ないだろう」

やれやれ。思わず俺は窓の外、晴れ渡る空を見上げていた。

20月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:17:57
塾に通い始めて一週間、俺はそのクラスで1つの発見をしていた。
いや、そんな大仰なものでもないかもしれないのだが。

学校の同級生が、同じ塾の同じクラスにいるのだ。
名前はなんだっけな。自己紹介の時に……あーえっと、そうだそうだ。

「よ、佐々木」
「ん?おや、君は……確か同じクラスの、えーと……」

まだ話した事のない女子だったが、どうやら顔は覚えてもらっていたらしい。

同じ空間にいるとは言え、基本的に男子と女子は違う世界の住人だ。
席が隣とか、部活が同じとか、そういった共通の基盤なしには
あまり交流することもなく終わるケースが多い気がする。
事実、2年の時など、1年間で会話した回数が片手で済むような女子が何人もいたしな。

一応断っておくが、俺は女子に嫌われていた訳ではない、……と思いたい。
俺は元々女子に積極的に話しかけるような性格はしていないのだった。

だがこの時は、戦地に1人取り残された三等兵が、
友軍に再開合流できたような気持ちでいたのだ。

21月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:19:50
「お前もこの塾に来てるんだな」
「あぁ、僕は去年の夏からずっとね。君は?」
「俺はこの4月からさ。ま、入りたてのヒヨッコってヤツだ」

くっと笑う。女子にしてはちょっと独特な笑い方という印象。
いや、男子にだってこんな風に笑うヤツはいないかもしれんが。

「学校でも塾でも同じクラス、か。何かあればお互い宜しくという事で良いかい?」
「おう。まさしくそれを言おうとしてたんだぜ。先取りされたな」

くっくっ。手を口に当て、こもるように笑った。

「君のことは何と呼べば良いかな?」
「姓でも名でも好きな方で呼べば良いさ。お勧めしないがキョンってあだ名もある」
「キョン、キョンか。良い響きだね。それで呼ぶことにしよう」

では、と居住まいを正すようにこちらに向き直って

「僕は佐々木。よろしく、キョン」
「あぁ、よろしくな、佐々木」

これから1年、一緒に戦う事になる新しい友人と、俺は握手を交わしたのだった。

22月刊佐々木さん4月号:2010/04/23(金) 15:21:36
4月号ここまでです。
まぁ、誰もコピペしてくれなかったらこのままでも大丈夫です。

ここってID表示されないんだなぁ・・・規制が解けなかったら
またここに5月号を置いていきます。では・・・。

23名無しさん:2010/04/24(土) 00:15:26
乙でし、ちょっと仲良くなってるであろう来月を待ってます

>ID表示されない
つトリップ設定 やり方はわかりますよね?

24名無しさん:2010/04/24(土) 06:45:35
>>23
ありがとうございます。
酉つけるまでもないかなと思ってるのですが・・・一応つけ方は分かります。

ちなみに本スレ>>685さん
>キョンから佐々木に話しかけるかな?

男性に対してのみ「僕」という一人称を使う女子が
自分から男子に話しかけるというのはちょっと考えづらかったんです。

原作では「どちらからともなく話しかけた」とキョンが言っているので
まぁキョンから話しかけて問題はないかなと考えた次第です。

25 ◆ISvfeyctdw:2010/04/24(土) 15:27:21
本スレ荒れすぎワロエナイ・・・
酉つけてみよう

26月刊 ◆ISvfeyctdw:2010/04/24(土) 15:30:28
◆ISvfeyctdw に一致する情報は見つかりませんでした。

ということで一応これでいきます。ではまた来月・・・

27名無しさん:2010/04/25(日) 01:24:08
ノシ

28 ◆DmxqQ9DtDo:2010/06/13(日) 15:41:50
酉まちがってませんように;本家未認証『来なかった佐々木』書いた人です

「佐々木さんリハビリ中に、勤めてる出版社が倒産・買収の危機→キョンが直接雇う、報酬は人生の半分」
てのを構想のままウン年放置してたら、ハガレンで先にやられちまったい\(^O^)/


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板