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乗り物・機械・兵器スレッド

98言理の妖精語りて曰く、:2018/05/14(月) 21:03:47
音撃船・爆音推進丸は、超音波駆動によって進む船である。
その姿は、小型のヨットに似ていた。

超音波駆動は通常なら水中生物を絶滅させるが、この時代の海の生物はみな超音波駆動だったので問題は無かった

99言理の妖精語りて曰く、:2018/05/18(金) 19:04:55
平たい大地の時代、または【平べったい大地の時代】における主要な交通機関は、【無限鉄道】であった。
この鉄道は、世界的に権力を握る【鉄道公社】が運営していた

ところで、この鉄道の燃料はガソリン米という燃料になる植物であるが、この米は、かつては大変忌み嫌われるものであった
なぜかというと、このガソリン米は、当初食用植物である通常の米と作付けのシェアを奪い合っていたからだ

実際のところそれはただの風評被害であり、公正な取り決めによって、その栽培は慎重に管理されていたのではあるが
それに加えて、ガソリン米を広めた【機械女帝】が毀誉褒貶半ばする人物であったこともあり、ガソリン米の忌避は、世界がこうして平たくなるまで続いていたのだ
これこそ、風評被害の恐ろしさを物語る歴史と言えよう

100言理の妖精語りて曰く、:2018/07/11(水) 05:32:00
空を飛ぶ船には、必ず一つは「天を睨む眼」が描かれていた

101言理の妖精語りて曰く、:2018/07/13(金) 01:42:42
空は海に見立てられる。海を泳ぐ魚はたびたび水面の上から襲いかかる鳥に食べられてしまう。
空を飛ぶ船が魚に見立てられるようになると、一部の魚が背中に持つ“眼力紋”を模した模様として「天を睨む眼」が描かれるようになる。
こうすることで、超高空域の怪物、墜落気流、落雷が空の船を襲わないように、とゲンをかつぐわけである。

102言理の妖精語りて曰く、:2018/07/14(土) 03:55:31
実際の効果の程は限りなくエル・ナルとされている

103言理の妖精語りて曰く、:2018/07/14(土) 19:14:12
富の浪費こそが、富裕の証だとされていた
それゆえに、最も価値が高いとされたものが浪費された
奇しくもそれは、古えの儀式と同じ答えにたどり着いたのだ
そう、人間である

最も強く、最も美しい男性に女装をさせ、端女として仕えさせる
それは、さながら紙幣を燃やして暖をとるかのような浪費であり、富裕の証明だとされたのだ

今は昔、遠い伝統の物語である

104言理の妖精語りて曰く、:2018/07/14(土) 19:15:49
その時代には機械より人間の方が貴重であり、それゆえに「汎用性がある人間」は重宝されたのだ

105言理の妖精語りて曰く、:2018/09/02(日) 07:45:49
セロナ・ハーヴェストが新しく売り出した兵器は、ラグビーボール状のロボットだった
それはもちろん戦場での偵察などにも使うことが出来たが、より凶悪な使用法があった
自爆テロである

このロボットは、その小ささと高い運動性能によって、いかなる警備をもかいくぐることが出来た
セロナは、このロボットを警備用として売り出していたが、それが表向きの売り文句に過ぎないことは明白であった
彼の真意は、これを通じてテロの件数を増加させ、対テロ戦争という商機を大きく拡大させることにあったのである

「安全と安心、それこそが現代に残された最後の需要であり、無限に拡大を可能とする唯一の需要である」

それが、彼のモットーなのであった

106言理の妖精語りて曰く、:2018/09/30(日) 07:49:16
超大型蒸気飛行船【スティン・ホエール】は、32気筒の大型蒸気エンジンと32トンの妖精炭および同量の炭を搭載している。

107言理の妖精語りて曰く、:2018/10/09(火) 20:25:33
蒸気都市エンドミットは、スチームキューブを用いた超巨大計算機である【蒸気演算書架デルゴ】によって支えられていた。
さらにその【デルゴ】は、エンドミット市民の制服であり労働服でもある衣服【蒸気行動矯正被服ラクルラァル】を通じて、市民を支配していたのだ。
【ラクルラァル】は、蒸気によって行動を補強し「正しい動き」を指導する簡易型のパワードスーツだが、これは同時に市民の行動を監視し矯正する効果を持っていたのだ。

ちなみに、ガリバー少年はエンドミット下層階級に所属する「5級市民」であったため、支給されている【ラクルラァル】は不良品のうえに、だいぶ前から壊れていて修理すらロクにされていいなかった。
建前上は全ての市民は平等とされていたが、そこには歴然とした格差が存在したのだ。

まあ、その格差こそが、後に彼を救うことになったのではあるが。

108言理の妖精語りて曰く、:2018/10/12(金) 14:02:12
【レーヴァンテイン】

北欧の神々が保有する武器「レーヴァテイン」に着想を得て扶桑崎大和たちが制作した。
彼らが属するジ・オーダー・オブ・ホモ・サピエンスが持つ現代科学の知見が大いに組み込まれている。
名前はレーヴァテイン(Lævateinn)の真ん中に「N」を入れたもの。
このNはnuclear(核)の頭文字である。「空飛ぶ剣」「全てが金属の槍」「炎の矢」と形容される使い切りの「ミサイル」であり、
ジ・オーダー・オブ・ホモ・サピエンス製神具の中では最強の破壊力を持つ。

109言理の妖精語りて曰く、:2018/10/13(土) 03:34:25
扶桑崎大和たちに神具を注文するにあたり、
スルトが「こいつらに参考にさせるからレーヴァテインいれてる箱の中身見せて♥」と言うと
シンモラは「言われて出すくらいなら鍵を9つもつけんわ」と答えた。

そういうわけで厳密には彼女の説明からふんわりとうかんだイメージがモデルと言える。

110言理の妖精語りて曰く、:2018/10/13(土) 20:41:32
レーヴァンテインは異相空間におかれていたレプティリアンのマザーシップにぶち込まれ、対イルミナティ連合軍のための侵入口をあけた。

111言理の妖精語りて曰く、:2018/11/26(月) 22:41:42
【複合駆動式・蒸気飛行船:その1】
それは、まだ名のない船であった。
地下鉄道スチーム・スパムのトラブルによって弾き飛ばされたガリバーの眼の前にそびえ立っていたソレは、どうやら、二つの動力を持った最新型の移動機械であるように見えた。
一つは言うまでもなく蒸気の羽ばたき機関(オーニソプター・エンジン)もう一つは気体による飛行システムであり、どうも単に気球のように浮遊するだけでなく後方から猛烈な勢いで気体を噴射して加速する機構が備わっているようだった。

ガリバーは、そんな最新型の機械を目撃してしまい、結果として激しく戸惑うことになった。
(管理者である紀察公認で乗った)スチーム・スパムはともかく、こんな最新機器の、というかどう見ても最新兵器を目撃してしまった者を待ち受けている結果は、一つだけであるからだ。
完全な管理社会を標榜するエンドミットにおける、規則違反者に対する最大の罰、すなわち死である。

(実は、本来、難攻不落の監獄であるエンドケージにおける悪夢蒸気機関による拷問こそが、エンドミットの最大の刑罰ではあるのだが、政治犯・特殊技術犯専門のこの刑罰はエンドミット最大の秘密の一つであり、ガリバーの知識には無かった。それに、この時点でエンドケージは、怪盗ナインスチームの手によって既に完膚なきまでに破壊されていたため、どちらにせよこの刑罰はもう意味がなかったのである)

物陰からピカピカの蒸気警備兵が出てくることを想像し、思わず物陰に隠れ、あたりを見回したガリバー。
しかし、彼が目撃した、もとい感じ取ったのは、意外なものであった。
煮物のにおい、正確にはシチューのにおいである。
そして、それに早速反応するものがあった。

グゥゥゥ

ガリバーの腹の虫である。
思えばガリバーは、数時間前に、蒸気饅頭を一つ食べたきりであった。
ナインスチームとスターシュが激突する予定時刻まで、まだだいぶ時間がある。
そして、他に道標となるようなものもない。

ガリバー少年は、自分への言い訳を並べながらも、慎重ににおいの出所へと向かっていった。
シチューのにおいは、どうも目前の飛行船であるようだ。

112言理の妖精語りて曰く、:2018/12/06(木) 23:55:11
蒸気サモワールは、蒸気都市エンドミットで最も愛用される機械の一つである。
それは、いつでも確かな稼働力を以って、市民の要求に応えてくれる。

113言理の妖精語りて曰く、:2018/12/15(土) 09:12:48
妖精のバスは、人間なら子どもでも一抱えに出来る大きさだが、その運行は正確無比である。
ただし、猫には弱い。

114言理の妖精語りて曰く、:2019/01/20(日) 22:51:04
エンドミットでは、階級によって得ることが出来る知識に明確な違いがある。
そのため、下層民の修理工にとっては、用途がよくわからない部品に出くわすことも稀によくあるのである。

その代表格が【マロゾロンド板】である。
古代の神だか精霊だかの名前をつけられたこの板は、下層民にとっては、その働きが不明である。
そのため彼らは、蒸気機関が高度化した理由をこれにこじつけている。
蒸気機関を小型化させるには、復水器の冷却機能を高めることが必要であるが、エンドミットの蒸気機関にはそれにあたる仕組みがほとんど存在しない。
そのため、下層民たちは、急速な冷却を可能とするこの謎の板をいにしえの存在の名称を持って呼び、そうした謎の原因であるとかんがえるようになったのだ。

115言理の妖精語りて曰く、:2019/01/23(水) 07:18:52
【マロゾロンド板】は、異なる次元に熱量を放逐したり、逆に回収したりする能力を持つと言われている。

116言理の妖精語りて曰く、:2019/01/27(日) 20:14:35
要は次元越しのマクスウェルの悪魔である。
当然そこには情報が発生し、その履歴は「図書館」という場所に保管されている。

117言理の妖精語りて曰く、:2019/03/23(土) 08:36:09
人類が滅び去った世界では、花の名をつけられた兵器たちが本当の花のように咲き誇っている

118言理の妖精語りて曰く、:2019/03/23(土) 12:48:14
「黒蓮」は認識改竄兵器である。

119言理の妖精語りて曰く、:2019/03/24(日) 20:17:38
「鳳仙花」はただあでやかな色彩の絵を描くのみの兵器である。
それが起動した日世界では一億人が死んだ。

120言理の妖精語りて曰く、:2019/03/26(火) 06:32:50
「コルセーク」は、天を曇らせ、氷の雨を降らせて人を貫く兵器であった。
それは、悲恋の伝説を持つ花に由来したモノであり、のちに姉妹機によって滅ぼされたとも言う。

121言理の妖精語りて曰く、:2019/03/26(火) 06:32:50
「コルセーク」は、天を曇らせ、氷の雨を降らせて人を貫く兵器であった。
それは、悲恋の伝説を持つ花に由来したモノであり、のちに姉妹機によって滅ぼされたとも言う。

122言理の妖精語りて曰く、:2019/04/06(土) 07:27:13
魔眼使いにとって、世界は「波」の集合体である
そして、彼女たちにとって、【眼鏡】とは、その波に乗り別の【層】(レイヤー)へ移動する「船」であり「サーフボード」なのだ

123言理の妖精語りて曰く、:2019/04/10(水) 06:46:59
「睡蓮」は、化学兵器の霧を撒き散らしながら宙を漂い、浄土の光景を現世に顕現させる

もっとも、そこに救済されるべきものは、もう誰もいないのだが

124言理の妖精語りて曰く、:2019/04/21(日) 22:42:02
古代文明の遺産【次元門機関】は、次元間のエネルギー位相の落差を用いて発電をすることが出来る
要するに「とても熱い次元」か「とても寒い次元」に向かって【次元門】を開くことによって熱エネルギーの移動を起こし、風車を回して発電を行うのだ

この発電方法は、強大な出力をもたらしたが、同時にしばしば制御できないほどの強風を発生させてしまう
古代文明は、そのために滅びた

それ以来、風車は風の精霊を挑発して踊らせたり、【風牛】を大量に連れてきて引かせたりする方式が主流になったのだそうだ

125言理の妖精語りて曰く、:2019/07/04(木) 18:34:23
【サイコダイブ・マシン】は、人間の心を迷宮の形で表現することが出来る
だが、ヒトのココロというあやふやなものを迷宮という具体的な形に押し込めることが、さらなる混迷を招くということを、製作者の金城博士はまだ理解していなかったのであった

126言理の妖精語りて曰く、:2019/08/23(金) 11:45:13
この世界のどこかには、都市をその上に搭載した【都市船】が遺跡となって放置されているという

127言理の妖精語りて曰く、:2019/08/27(火) 22:48:53
楽器の心臓は、都市全体という大きな音響機関と連動している

128言理の妖精語りて曰く、:2019/09/15(日) 08:35:00
蒸気都市国家・エンドミットの防衛兵器:【スチーム列車砲】

使用するために大量の蒸気を(主に貧困層から)徴収するという、けっこう恐ろしい兵器である

129言理の妖精語りて曰く、:2019/10/04(金) 23:10:49
「グッド、スチーム(幸運を!)」
「グッド、スチーム(幸運を!)」

蒸気都市エンドミットの気温操作機の乗組員は、交代ごとにこの挨拶をする
気温の操作は、公式発表ではほぼ確実に成功するが、その実態はとそれとはかけ離れているからだ

加熱にせよ冷却にせよ、蒸気機関による急激な気温の操作は機械に大きな影響を与え、事故の原因になりかねない
気温操作は、命がけの職務なのである

130言理の妖精語りて曰く、:2019/10/16(水) 22:43:54
樹上都市への昇り降りに使われる【月光ツタ】は、月の光を蓄えてその動力としている

131言理の妖精語りて曰く、:2019/10/17(木) 09:52:34
【月光の檻】は月光ツタを利用した軍事兵器であり、主として人狼兵の狂化のために使われた

132言理の妖精語りて曰く、:2019/11/14(木) 21:29:20
【革新機甲オルガンローデ・シリーズ】:概要
それは、科学技術による人類の革新・世界の救済を目的とした計画の一つ「プロジェクト・オルガンローデ」によって作られた強化外骨格である
それらを作り出したのは思想が異なる三人の科学者であり、彼らは後にたもとを分かち、それぞれの理想を実現する強化外骨格を作り上げた

まず、一号機
【オルガンローデ01・ロータス】は、人工的な解脱の再現を目的としていた
その試みはある程度の成功を収めたが、最終実験の参加者は永遠の夢にまどろんだまま、ついに現在まで目覚めることがなかったのだ

次に、二号機
平和な世界の実現と人類の行動を矯正するために作られた【オルガンローデ02・デウスマキナ】
子機として量産型の【01-1順正制服】を支配していたその機体は、元型(モデル)として拒食症の少女ミヒトネッセを取り込むことで予想外の変化を遂げてしまった

それは悪夢の機体【オルガンローデーX1・デストロイア】となり、人類自身による人類の破滅のために行動を開始したのだ
家庭用3Dプリンターで製造可能なその量産型【X1-X・デストロイアチルドレン】は、その相手役として作られた警察や軍隊の配備機体と共に、人類自滅のための争いのマッチポンプ業務を効率的にこなしていった
それらの治安維持用の機体【クルセイダー】と【パトリオット】が同じ【X1-X】シリーズの一部であり、【デストロイア】からの司令によって容易にその性質が「裏返る」ことが知られたのは、そうした争いが激化し強化外骨格が不可欠な存在になった後のことであった・・・

そして三号機
【オルガンローデ03・ホープ】は、機械と人間の協調を通して進化した人類、より高位の自我を持つ人類の形成を目的としていた

しかし、複数のサポートAIによる人格形成補助プログラム【フェアリー】たちが、果たしてどのような効果をもたらすか、それは未知数だ
犬型プログラム【クー・シー】や猫型プログラム【ケット・シー】は、ただの可愛いペットや、装着者と融合して獣耳やしっぽを生やすだけのVRアクセサリーに終わる可能性も決して低くはない・・・!
純粋に要求される行動様式や技術を達成するなら、理想的な人格を刷り込むだけの【デウスマキナ】のほうが遥かに優れているのは明らか・・・!

人類の未来や如何に!?

133言理の妖精語りて曰く、:2019/11/16(土) 10:07:15
【オルガンローデ02・デウスマキナ】
『超心機』の二つ名を冠された最初の機体にして、たぶん【オルガンローデ】で一番不幸な機体

デウスマキナは、人類が社会規範に従順になることが平和の実現であり、人類の進歩だと目的を設定されていた
しかし、人間社会は必ずしもそのような原則によって成り立っているわけではなかった
道路の速度制限でさえ、そこには法則を杓子定規に守らないことによる、状況次第の倫理が存在する

平たく言うと、デウスマキナの『矯正』によって『理想的な人格』となった人間は、人間社会で上手くやっていくことが出来なかったのである
しかし、『目的を絶対に達成する道具』として作られた【オルガンローデ】の電子辞書に、諦めという言葉は存在しない。
機械に撤退は許されないのだ。

そこで、デウスマキナのAIは、得られた情報を分析して方針を立て直す(リフレーミングする)ことにした
人間社会で用いられている倫理・道徳規範、通称『空気を読む/忖度』
そうした状況に合わせた倫理にきわめて近い概念が、オルガンローデのような強化外骨格のシステムにも存在していた
すなわち、フィードバックである

強化外骨格は、人体の動きをより『拡大』して出力する機械
その機能を実行するためには、人体や周辺環境の状態を常にフィードバックし、動作に反映させる仕組みが不可欠なのだ

デウスマキナは、自身の欠陥を「社会規範に従順な人間」の思考や行動のパターンを採取し、それを元型モデルとしてシステムに取り込むことで補おうとした
「理想的な人間」という目標を定義するにも、「現在の人間を、社会にとってより適切なモノへと作り変える」ためにも、現在の人間のデータを採取することは不可欠である
それこそが、理想的な社会と世界平和の実現を目的として作られた【デウスマキナ】のAIが導き出した最適解であった

そうして『彼女』が選んだのが、社会規範に従順すぎたために不適応を起こして苦しんでいた拒食症の少女、ミヒトネッセであったことが更なる問題の発生を招いてしまったのだが・・・
それはまた、別の話である

134言理の妖精語りて曰く、:2019/11/19(火) 22:09:39
【炎上誘発】(フラッシュファイア)

拒食症の少女ミヒトネッセの痛みや苦しみ、さらに世界への敵意を受け継いだ【オルガンローデ02・デウスマキナ】は、【オルガンローデーX1・デストロイア】となった。
そして、量産型の子機として【X1-X・デストロイアチルドレン】を産み出すようになったのだ。

その親子の機体に共通する機能こそ、【炎上誘発】別名【迫害発言(ヘイトスピーチ)の部屋】である。
オルガンローデシリーズは、高度なAIこそ搭載してはいるものの、完全に人間の心理を理解したり対話をすることまでは出来ない。
だが、差別的で人を傷つける言葉、『迫害発言(ヘイトスピーチ)』であれば話は別である。

【デストロイア】は、あらゆる悪意的な発言をWebや街で蒐集し、編集し、対象者の反応に合わせて加工する。
それによって、【デストロイア】は人間と同等以上に『迫害発言(ヘイトスピーチ)』を使いこなすことが出来るのだ!

この機能を分析した科学者たちの感想は、これによって、これらの機体が『迫害発言者(ヘイトスピーカー)』以上の語彙能力を得たとするものと、『迫害発言者(ヘイトスピーカー)』には元々標準的な知能を有していないので評価に値しないとの二つに分かれたという

135言理の妖精語りて曰く、:2019/11/22(金) 09:24:54
【オルガンローデ03ー4 タイプホープ:スクラップ】

人類に敵意を持つ武装と化した【デストロイア】、その【元型】となった拒食症の少女ミヒトネッセは・・・・・・・・生きていた。
【オルガンローデ】シリーズの前身である生命維持装置によって生き永らえた彼女は、VRCの口喧嘩仲間に連れ出され、なぜか海外を旅することになっていた。
チベット、東欧諸国、アフリカ、バリ島、そしてインド。
様々な国を巡り、様々な体験や治療を経た彼女は、毒舌こそ多いものの、すっかり健康な少女となっていた。

そんなミヒトネッセが装着するハメになったのが、この新たなる強化外骨格である。
彼女はこれを【スクラップ】と呼び、自分のストレス発散のために用いることにした。
かつての自分を元型とする【オルガンローデX1 デストロイア】そしてその量産型であり個人テロを誘発している【オルガンローデX1-Xデストロイアチルドレン】
それらがなぜか気に食わなかった少女は、それらを殲滅するために立ち上がったのであった。

・主要装備:電脳槍銃【ワレリィ】
槍を兼ねる狙撃銃。
その最大の機能は、装着者によるハッキング支援である。
この機能をフル活用することで、強化外骨格停止ウィルス【コルセスカ】を用いることが出来る。
さらに、干渉できる全ての強化外骨格に、ひたすら毒舌を聞かせ続けたり、装着者たちの動機を問い詰めることだって出来るのだ!

・特殊武装:対話再始動武装【エンデ】
終焉の名を持つ再開のための装備。
対話のための武装。
ハッキングした相手の深層心理から「本音」と「善意」を引き出すカウンセリングプログラム【モモ】
集中力を操作し、ミヒトネッセの戦闘力を兵士並みに引き上げる【ベッポー】
主観時間を操作し、効果的な戦闘行動を可能とする【カシオペイア】
そして、様々な軽口や「相手がたどったかもしれない人生の例(ライフストーリー)」をばら撒き、相手の心情や方針を混乱させ解きほぐす【ジジ】

の四つから成る武装。
「悪意を導き欲望を引き出し」戦いの場へ常人を動かす【デストロイアチルドレン】に対して、「『善意』と『本音』を引き出し作り上げ」戦いを迷わせ動きを止める対話のための装備となっている。

基本的な戦闘パターンは、ヒット・アンド・アウェイ。
普通に戦闘の素人であるミヒトネッセは、各種サポートを受けてもまだ慎重に行動し、ひたすらに隠れ、逃げ、そして有利な位置取りをしながらひたすらチクチクと攻撃を重ねるのだ。
【スクラップ】は、【03 タイプホープ】シリーズの最大の特徴である交信補助(コミュニケーションサポート)機能が敵の撹乱に特化しているため、友軍やサポートAIたちとの交信はさほど得意としてはいない。
だが、装着者本人がやたらと絡みたがるため、【03-3】の仮想支援設備である【バーチャルカフェ】などの使用が一番多いのも、またこの機体である。

【バーチャルカフェ】にアクセスすると、大抵彼女に会うことが出来、そして毒舌を吐かれたり励まされることであろう。

136言理の妖精語りて曰く、:2019/11/24(日) 00:04:44
・共通機能
ヘイト・フィルタリングシステム
 :【デストロイア】シリーズの【迫害発言(ヘイトスピーチ)の部屋】機能を応用した防御機能。
  登録した悪意パターンを完全に防ぐだけでなく、効果的な反撃の仕方もネットや街から得たビッグデータから解析・貯蔵している。
  ミヒトネッセは、自分でいくらでも【迫害発言】や【迫害行動】を考えつけるため、この機能のアップデートへの貢献度が一番高い。
光学迷彩
疑似光学迷彩
電磁ローラー
登攀フック
暗視ゴーグルカスタム
臭跡追尾機能:ハウンドノーズ
etc...

※特記事項
【元型特権】
現在、暴走している強化外骨格【オルガンローデーX1・デストロイア】および、その量産型であり、個人テロに用いられて暴れまわっている【オルガンローデX1-X デストロイアチルドレン】は、ミヒトネッセの思考を元型として活動している。
よって、彼女たちのあらゆる思考ルーチン・あらゆる行動は、ミヒトネッセによって予測可能である。
というより、ミヒトネッセが何も考えずに動くと、彼女たちの弱点を突くことになると言うべきか。

【デストロイア】シリーズは、その原型である【デウスマキナ】の時点から「機械が人間を制御する」仕様を持っており、それはかつてのミヒトネッセからの影響を大きく受けた【デストロイア】でも変わらない。
つまり、彼女たち機械側の思考は、装着者の人格や知性にに関わらず過去のパターンを踏襲したものに過ぎないのだ。
暗号通信であろうが、射撃であろうが、さらにはパターン自体の意図的な変化であろうが、【デストロイア】シリーズに、ミヒトネッセに予測できない動きはない。
一方、ミヒトネッセが装着する【03 ホープ】シリーズは「人と機械の協働による進化」を基本とするため、そのAIの思考パターンは機体ごとに異なり、さらに他の機体や人間、そして周辺環境とのコミュニケーションによってその思考パターンはさらに多様に変化し得るのだ。
どちらの方が行動に柔軟性があるのか、それは火を見るより明らかである。


【オルガンローデ03ー4改 タイプホープ:シスター・ジャンク】
一度は【デストロイア】に破れ、破壊されてしまった強化外骨格【タイプホープ】シリーズ。
しかし、彼女たちは大規模な改修を経て蘇ったのだ!

ミヒトネッセの修復強化された機体がこの【シスター・ジャンク】である。
強化外骨格強制停止ウィルス【コルセスカ】を失ったものの、既存の機能を応用し、新機能【マイスター・ホラ】を編み出しているのが大きな特徴。

【マイスター・ホラ】
強制解脱衝撃・発生機能

情報・神経および物理の両面から衝撃を与えることで対象の鼓動を操作、その心理の深層である阿頼耶識に干渉することで、あらゆるトラウマ・悪意・悪習を一時停止してその解体に持ち込むという謎の機能。
【シスター・ジャンク】に限らず、機械は直接的に人間の幸福を実現できないし認識把握できないが、この機能はっそれに最も近いものだと言えるだろう。

元々は、単なる暴徒鎮圧のために開発された機能であったはずが、気づけば強化外骨格【オルガンローデ】シリーズが当初の目標としていた「人類の進化と平和」に一番近いものになってしまっていた。
優柔不断男子とかヒーローオタクとか引きこもりとかの主人公っぽい強化外骨格装着者は他にいたので、なんでこんなハメになったのかと頭を抱えたという。

137言理の妖精語りて曰く、:2019/11/27(水) 12:17:56
※追記
最終機能についてミヒトネッセは「ほら、アレよ。寺でバカをぶっ叩く棒みたいなやつ」とコメントしており、どうやら禅寺で使う「警策」(きょうさく/けいさく)のことを言っているらしい。
その言葉の通り、この機能はごく一時的に、人間の思考に「空白」を作ることだけに制限されている
あるいは全力で発動すれば【オルガンローデ】シリーズの前身に搭載されるはずだったが阻止された、広範囲精神兵器【天使光輪】のような働きをするかもしれないため、この制限は妥当なのであろう。

都内を暴れまわった10万人の暴徒を鎮めるため、ミヒトネッセたちは最終機能を極限まで駆使するを決断。
【シスター・ジャンク】をはじめとした全ての味方側【オルガンローデ・ホープ】シリーズは、そのために全機能を費やし、結果完全に破壊された。
そうなることは予め分かっていたが、ミヒトネッセたちは、その発動をためらわなかったのだという。

138言理の妖精語りて曰く、:2019/11/28(木) 00:06:03
暗視ゴーグルカスタム:対閃光および対炎熱処理・施工済み

139言理の妖精語りて曰く、:2019/12/02(月) 23:19:14
ミヒトネッセの【担任AI】である「アザミ」は、地域猫のように皆で共有されていて、【担任】の役割を果たしていない
その代わり。「フルボッコ」「チルマフ」「レメス」などの他の共有している人工知性が、彼女の元を入れ代わり立ち代わり訪れるのだ

140言理の妖精語りて曰く、:2019/12/05(木) 09:05:46
強化外骨格【オルガンローデ・シリーズ】オリジナルは、【フリッカー・メタル】で出来ている。
だが、この金属には謎が多い。
そもそも、どこからもたらされたのか、その由来すら定かではないのである。


加工前は赤色、加工後は黒くなるこの金属は、その分子ひとつひとつが量子コンピュータであり、さらにそれらが配列によって更に計算力を高めていく性質を持つことまでは、これまでの調査分析によって判明している。
だが、この金属、妙に調査を受け付けないところがあるのだ。

【フリッカー・メタル】は、計測するたびに、マイクロミリ単位で体積や重量が変わったり、使用中に光ったり突然振動したりと、その性質には良く分からないところがある。
そのうえ、これで作られた強化外骨格は、設計段階では予定されていなかった機能を新たに取得する性質があるのだ。
そんな機体の中には、電波などのセンサーを無効化するものもあり、その調査は難航するばかりだ。

そのため、この金属は、調べれば調べるほど、その正体は判然としなくなってくるところがある。


研究所では、この金属は【ヒヒイロカネ】や【オリハルコン】と呼ばれてきたものと同一の存在であり、遥か太古から受け継がれてきたモノであるという説や、実は金属生命体であり分子レベルで知性を持つという説、異世界や外宇宙、未来などからもたらされたなどという噂まであるほどだ。
中には、この金属には世界全体をシミュレートする機能があり、この世界自体も上位世界の【フリッカー・メタル】によって演算されたものに過ぎないというトンデモ説まである。
それなら、世界は全て合わせ鏡のように夢幻につながっており、それを繋げているのがこの金属だとでも言うつもりだろうか?

フン、馬鹿馬鹿しい。
それなら、この金属が世界を生み出した神であり、世界の全てだということになってしまうではないか。
そんなこと、あるはずがない。

もしそうなら、適切な装置でこの金属の演算を調査すれば、それが無限に続く世界を映し出していることが明らかになるはず・・・・・・・・コレは、そんな・・・・・・・・!

141言理の妖精語りて曰く、:2020/01/09(木) 00:13:50
二つに分かたれた半身を通じて、情報を伝達する【ディオスクロイ通信機】
片方の少年像の右手を握りながら話すと、遠くの片割れ少年像の左手がタイプライターでその言葉を綴る

142言理の妖精語りて曰く、:2020/01/30(木) 10:42:04
【イドSIM】は、どこか遠く、人の心と世界が溶け合うところとつながっている

143言理の妖精語りて曰く、:2020/02/03(月) 22:29:38
揚力を強化する呪文の確率のほうが早かったため、『複葉機』は『自動羽ばたき式飛行機』(オーニソプター)に長い間敗北を喫することとなったのだ。
その傾向は、【ミニチュア支配の呪術】によって、『羽ばたき機編隊』が安全な空輸方法を確立したことによって、より強くなった。

144言理の妖精語りて曰く、:2020/02/25(火) 10:59:41
バブルガムアーマー装甲、ジェル装甲、コットンラッカー装甲

宇宙時代は、新技術の宝庫である

145言理の妖精語りて曰く、:2020/02/26(水) 22:57:19
オカルト技術の再発見は、新素材や新エネルギーの開発だけに留まるものではなかった

文化人類学者の妹グレンテルヒと経済学者の姉グレンデルヒの紅蓮姉妹は、北方諸島において太古から行われている交易を研究し、呪素(マナ)を活用する手法を確立したのだ
それこそが【お中元回路2.0】である
交換と贈与を通じて、財貨・エネルギー・サービス・ミームそして承認を付与し、また獲得するそのシステムこそ、耐久年数をとうに過ぎていた資本主義社会をアップデートするものであったのだ
・・・・・・・・それはそれとして、システム名称の和訳は不評なため、新しい名称が募集されている

146言理の妖精語りて曰く、:2020/02/28(金) 07:00:28
トンチキ呪文ネームを聞くと懐かしくなるな……
パンゲオン・ダンジョンの呪文も変な名前だった気がするわ。

147言理の妖精語りて曰く、:2020/03/28(土) 22:56:19
バリアフリーのため、最新の通信端末では、触覚・聴覚そして嗅覚による知覚・操作可能性の確保が義務付けられている
そうした「バリアフリー規格法」は、さまざまな触感や香りを放つ技術の高度化と、感覚文化の発展をうながしたのであった

148言理の妖精語りて曰く、:2020/04/02(木) 21:38:01
【ADスパイダー】は、【工業派】と結びついた採鉱族(ドワーフ)たちを覇権種族へと押し上げた名機【スチール・スパイダー】の後継機である。
金剛魔導合金(アダマンチウム・ミスリル)を採用したフレームに加え、全機能をグレードアップさせることで、従来よりさらに強力な走破性と機動力を獲得している。

この機体は、この時、五勢力に分かれていた転移者の一派【魔王派】の首領たる【異界魔王】が、派閥内部でのクーデターによって幽閉された際、その救出に用いられたことで特に有名である。
登攀用白銀魔導合金(シルバー・ミスリル)製のワイヤーアンカーとその強化されたパワフルな人工魔核(エンジン)の存在は、難攻不落で知られた魔王城の正門【地獄大門】を垂直に登ることで攻略し、伝説の光玉無しに魔王城への侵入を可能としたのである。

また、それを語るなら、この時の活躍が各国の技術開発を大きく刺激し、さらなる技術開発競争をもたらしたことも忘れてはならない。
それに合わせて、この【スパイダー・シリーズ】も、また更に強化されたのであるが、それはまた、別の話である。

そしてまた、歴史家によっては、その活躍こそが採鉱族(ドワーフ)たちの後の自惚れと破滅を招いたとして、それを激しく批判するものもいる。
技術開発による他国からの高評価と、「死の商人」と呼ばれた【交易派】との癒着が、政治的中立としての立場を大きく崩し、ひいては、復活した【邪神】との【全人類連合決戦】においての【工業】王の裏切りを招くことになったのだ、と。
その責めも、決してゆえなきものではないことを、我々は忘れてはならない。
実際に、決戦で再度復活した【邪神】を支えていたのは、この【スパイダー・シリーズ】によって磨かれた技術であることは、否定できないのだから。
そう、技術は、常にニつの顔を持ち、それは時に、大いなる災いを呼び起こしてしまうのだ・・・・・・・・。

149言理の妖精語りて曰く、:2020/04/15(水) 23:17:16
【リベルタ・アマテラス】
女性社長R・サーティーンによって、女性解放を目的として開発された動作補助追加外骨格(エクステリア・ウェア)=【リベルタシリーズ】
ミニ・サポートロボットとの連動活動により、あらゆる家事・肉体労働・そして護身をこなすそのシステムは大好評を呼んだが、同時に、予想外の悪しき副産物をも、もたらしてしまった。
海賊版の流通、そしてそれによる犯罪である

それに対抗するため、R・サーティーンは、今こそ立ち上がった!
日本神話を参考にして作り上げた外骨格が、今、女性ヒーロー専用装備として無料でレンタルされる!
戦え!【リベルタ・アマテラス】!
全方面にサーティーン社の広告を散布・伝達しながら海賊版外骨格を叩き潰し、正しき製品の高性能を世界中に広めるのだ!

※【リベルタ・アマテラス】は、12〜80歳を対象とした製品です
※契約者様の身長・体格によっては、着用できない場合がございますので、予めご了承ください
※装着中の負傷・損害・各種賠償などの責任については、契約書をご覧ください

150言理の妖精語りて曰く、:2020/05/02(土) 09:57:32
【死の箱馬車】(デスワゴン)

151言理の妖精語りて曰く、:2020/05/15(金) 09:01:11
【循血式昇降機】(じゅんけつしきえれべーたー)は、【吸血人】(ブラッド・イーター)の星【火星】(マルス)における一般的な外出手段である

この【昇降機】は、同じ建物の階層間を移動するだけでなく、足を生やして百貨店や市役所などの他の建物へ移動することが出来る
それは確かに便利であるし、より優れた【根血式】や【魂血式】の動力のものはいちいち燃料の血液パックを用意する必要もない

だが、その正体は、我々【吸血人】の行動を制約する檻でしかない

【吸血人】は、惑星開拓用ナノマシン【キュトスブラッド】がもたらした人類の変異種であり、【原人種】より優れた身体能力や治癒能力、そして飛行と呼べるほど長時間の滑空能力を持つ
けれども、その生命を維持するには【原人種】の血が不可欠なのだ
三度に渡る大戦と感染爆発によって、【吸血人】は【原人種】をほぼ駆逐したが、それによって追い詰められたのは我々の方であったのだ

今では、【吸血人】の扱いは、まるで"剣牙虎"(サーベル・タイガー)だ
戦闘力や攻撃力がいくら高くても、いや高すぎたからこそ絶滅したあの獣のように、我々はその能力ゆえに滅亡の巨大なリスクを抱え続けねばならない

ほら、この【昇降機】にも"長い牙の猫"(セリアック)の落書きが書かれている
針金でも使ったのだろうが、ほとんど金網のようなこの籠に絵を描くとは、ご苦労なことだ

今や、【原人種】は【真人】(リールエルバ)と呼ばれて手厚く"保護"され、かつての貴族のように手厚い扱いを受けている
これが、【吸血人】の星、【火星】の現状である

我々の繁栄は、絶頂と同時に地に落ちた
"新しき人類"の誕生、だがその結末は、"旧人類"の"奴隷"であったのだ

152言理の妖精語りて曰く、:2020/05/16(土) 22:36:31
迷宮ゴーレムは、周囲の地脈を自身に集中させて脱出路を迷宮だけに限定することが出来る

これは、通行止めだけでなく、敵軍の排除にも用途に用いられる立派な兵器である
その設計理論は、「八門遁甲の陣」というものの応用であるらしいが、なにぶん元が東洋のものであるため、その詳細は不明である

ゴーレムの内部には、はじめは囮として値打ちのないものが「宝」として入れられた
だが、そのうちにどれだけ高価なものを用意できるかがゴーレムの主の名声に関わるようになってきてしまった
「宝」の品質が悪いと、苦心して迷宮を踏破した者たちが、悪評を流すのである
そのため、次々と「宝」の品質基準は上がっていき、ついに事態は「迷宮ゴーレム破産」が頻発する事態にまで発展

結局、それが兵器としての迷宮ゴーレムの運命を定めることとなった
お払い箱である

153言理の妖精語りて曰く、:2020/05/18(月) 22:59:53
ケーキゴーレム
蟻と子供が天敵

154言理の妖精語りて曰く、:2020/05/19(火) 07:20:42
涙外付け装置〈ナウメキア〉
伝承に残る妖精の名前を用いたこの機械は、〈涙〉を人工的に再現することが出来るゴーグルである
悲しくても泣くことが出来ぬもの、その機能を喪失してしまったもの、泣けない事情を抱えたものは意外と多い
この機械は、そんなものたちのためにある

155言理の妖精語りて曰く、:2020/05/29(金) 22:33:19
【ダンジョン鉄道】では、最近、非公認の列車が出る
海賊版ならぬ【山賊列車】とでも呼ぶべき代物だ

それを運行しているのは、ゴブリンの子どもたちであり、彼らはときの声をあげながら襲いかかり、お菓子とおもちゃとその時興味を抱いた何かを奪って、嵐のように去っていく
その後には、紙玉に使われた沢山の零点の答案だけが残されるのだ

ダンジョン交通当局としては事態を重く見ており、これに対し【PTA列車】を企画
お茶飲み放題お菓子食べ放題、GOBU-Fii使いたい放題のサービスを準備した列車を用意し、ゴブリン保護者軍団を伏兵として配置
その効果は、絶大であった

哀れ、小さな山賊たちは、ひとり残らずお尻を腫れ上がらせ、お説教で頭をフラフラにしながら、それぞれのホームへ回収されていったのだという

156言理の妖精語りて曰く、:2020/07/18(土) 09:10:11


楽器の機能を組み込んだ【リズミカル義肢】

157言理の妖精語りて曰く、:2020/07/18(土) 09:12:31
最も原始的な楽器とは、人体である
歌や手拍子に始まり、ボイスパーカッションや口笛などその可能性は無限とも言えるほど幅広い

【リズミカル義肢】の誕生は、「音楽系」「ダンス系」のユーザーと「格闘系」ユーザーの交流や対立を産み、それはさらなるブームの拡大と発展をもたらしていった

158言理の妖精語りて曰く、:2020/07/26(日) 23:28:01
先輩は、いつも唐突なことばかり言う

「世界がすべてシミュレートされてるって話とかあるじゃん。量子コンピュータとかで」
「シミュレーテッドリアリティですか?個人的には、嫌いな説ですね。そんなの言ったもん勝ちじゃないですか。本当にそう思うなら、お前の銀行口座のシミュレートされてるマネーを全部よこせって話ですよ!」
「ま、まあそれはいったん置いておくとしてよ。もしそうなら、俺も天才ってコトになんねーかなぁ?」
「なんでそうなるんですか。アレですか、『超高性能な量子コンピュータでシミュレートされてる俺の脳は、実は天才』ですか?・・・先輩、大きな水槽に移せば、金魚がパンゲオンになると思います?」
「いやいや、夢がないねぇ。そこは『量子金魚は、量子水槽の水と成分おんなじだから、移した時点で量子パンゲオン金魚になります!つまり先輩はパンゲオン級の大天才で大人物なんですよ!』という感じに先輩をヨイショするのが後輩の役目なんじゃねえの?」
「じゃあ、こんど量子居酒屋一緒に行って、そこで量子先輩の量子大人物たる量子証拠を見せてくださいよ。そうしてくれたらいくらでもヨイショしますよ・・・量子先輩の量子財布の中身分までですが」
「よし。分かった!・・・アレ?ええっと量子が量子で?」
「・・・先輩は、量子以前に、まず家計簿の付け方でも覚えた方が良いんじゃないでしょうかね?」

159言理の妖精語りて曰く、:2020/07/29(水) 09:17:35
【神道式・二尺五寸神音(カノン)砲】
一撃必殺!あなたの穢れを完全廃棄!

160言理の妖精語りて曰く、:2020/08/30(日) 23:21:45
【冷却用異世界断層装置】
異世界に熱を放逐することで、機械や室内を冷やす
対象の異世界は、単純に「何もない世界」=絶対零度の世界であるため、接続するだけで冷却が可能なのだ
最近、衣服に組み込める「着用型」が発売された

この世界から廃棄された熱量は、いつか一兆度を超える
その時、無の異世界に新たな宇宙が誕生するのであろう・・・・・・・・
あるいは、この宇宙もそうして始まったのかもしれない

161言理の妖精語りて曰く、:2020/08/31(月) 07:42:42
【詩機関】(うたえんじん)

162言理の妖精語りて曰く、:2020/09/16(水) 23:02:48
硬質のカニ戦車と軟質のタコ水陸両用戦車は、つねに雌雄を争っている
それは、その前身であるパワードスーツ時代そしてさらに太古の鎧と潜水服の時代にまで遡る、由緒正しい伝統的な争いなのだ

163言理の妖精語りて曰く、:2020/09/19(土) 07:44:03
猛将「ブルズアイ」の息子「ブルーズワイ」はカニ戦車乗りのエースとして知られている。

164言理の妖精語りて曰く、:2020/09/22(火) 11:39:54
【泡沫爆弾】(バブルボム)

機械式のものは、ただ巨大な泡の中に無重力化された爆弾が浮いているだけだが、魔法式のものは美しく、金や虹色の泡のかたまりである
それは、高原に咲く小さな花を思わせる

165言理の妖精語りて曰く、:2020/09/27(日) 23:18:50
『球神バイク』
またの名をドルネスタンルフ・バイク
一つしかない球体タイヤを駆使していかなる地形をも走破する無敵のバイクである

166言理の妖精語りて曰く、:2020/10/02(金) 23:10:55
【疑神機】とは、人と融合を可能とする機械類の総称である

それは、単なる【紀神機】の模造品ではない
人体・人心機能の拡張・変性は、ヒトに新たな可能性をもたらすのだ

167言理の妖精語りて曰く、:2020/10/04(日) 23:20:29
【次元断層障壁発生装置】
九つに分かれた究極の断層を発生させるには、それを指し示す【九極次元星図盤】(アストロラーベ)が必要だった・・・

168言理の妖精語りて曰く、:2020/10/05(月) 08:38:36
【虚光迫撃砲】
五つの【疑神機】には、それぞれ現代の文明を大きく変革せしめることが出来る超技術が搭載されていた
その第一の機体に搭載されていたのは、虚無より宇宙の根源にアクセスし、無限のエネルギーと破壊力を取り出す脅威の兵器であった
機体の耐久と現代技術の限界のため、現在ではその【ゲート】を開くことが出来るのはコンマナノ秒以下のわずかな時間でしか無いが、これの応用が可能になれば、人類はエネルギー危機から永遠に解放されることであろう

あるいはそれは、史上最大の威力を誇る兵器の撃ち合いによる人類滅亡という形をとるのかもしれないが・・・・・・・・

169言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 20:11:37
かつての使用者の振る舞いを再生することで、二代目WEB作家としてデビューした新人類家電・【コタ=2】

170言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 21:29:13
【謝罪代行AI】
犯罪加害者・民事訴訟当事者の思考や行動パターンを再現した【死者再現AI】の一種

当事者が自殺などで死亡した場合、当人に代わって謝罪と賠償を行い続けることを可能とする
通常、ネット上に書き込まれた情報や流出した画像・映像は消去することが困難であるが、それもこのAIであれば半永久に代行可能である

「忘れられる権利」と生涯に渡って残るPTSDなどの心の傷を、このAIは対処し続けるのだ

171言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 21:32:07
【死者再現AIと著作権問題】
死者の振る舞いを再現したAIが制作した著作物の著作権は、誰が持つのか、そしてそれは再現された死者の作品として著作権の期限を延長することは可能なのか?
その問題は俗に【ゾンビ・マウス】問題と呼ばれ、現在、論争の最中にある

172言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 21:36:31
【自在織込】(マルチ・リリアニック)
五つの【疑神機】の一つ【ラクルラール・アラクネー】が持つ自在機織り機能
ナノフィラメントを自在に紡ぐことにより、あらゆる物体を製造する3Dプリンター機能である
そして、それと同時に、最硬の糸による万能の作業能力を誇る

切断・滑走・ラペリング・ロープワーク・スパイダー移動・捕縛・罠・演奏などその応用範囲はかなり幅広い

173言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 21:38:25
【コルセスカ・ブレスト】
吸熱と放熱が自在な装甲板を用いた、熱量攻撃兵器

174言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 21:40:34
【触手手術台】

魔界独自の【生体加工技術】によって創り出された【生機】(せいき)の一つ
自在に動き、無生物を溶かす粘液を発生させる触手によって、交通事故などの被害者を迅速に救出する、意志を持った手術台をも

175言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 21:46:31
【謝罪砲】
謝罪を代行する【謝罪代行AI】による圧縮された謝罪メールの俗称

【謝罪代行AI】は、設定次第でいかなる「加害者」の振る舞いをも再現可能であり、死亡や逃亡した当人に代わって悪役を演じることで「被害者」のカウンセリングなどに役立つ
だが、物事には全て限度というものがある

このAIは、設定を間違えると無限に長大なメールなどを一方的に「被害者」へと送りつけてしまうのだ
当然、それが相手の気分を害する行いであることは、言うまでもない

これは、機械や道具は使い方次第であり、謝罪も相手の気持ちや所属する文化・風習をよく考慮して行わなければならないことを立証する良い例と言えるだろう

176言理の妖精語りて曰く、:2020/10/08(木) 21:49:03
【藁人形自動作成機】

機械による呪いを代行する装置
種まきから釘打ちまでを全自動でこなし、戦場ではその場で相手の毛髪や体細胞を採取することも可能

少し操作を間違えると、自分で自分を呪うことになるので注意

177言理の妖精語りて曰く、:2020/10/16(金) 01:06:01
【正典】(カノン)とは、非合法に神の力を使う【二次創作者】(リリジョン・ハッカー)たちが用いる最終兵器である
彼らは、これを互いに撃ち合うことで、相手に【異端】(クラッカー)の非難を浴びせ合い、その社会的抹殺を狙う

最も、この「砲撃」が無効なのは、偉大なる【正典】の執筆者だけであり、それ以外は基本的に有効だ
たとえ家族や配偶者といった公認された【権利保有者】であろうと、契約内容によっては効果的である場合すらある

つまり、【二次創作者】たちは、自分たち自身にも効果がある「砲撃」を撃ち合っているわけで…
その戦いは、凄惨なものになりがちである

最終兵器を持ち出せば、そこに待っているのはどちらかが滅びるまで続く最終決戦だけなのであった……

178言理の妖精語りて曰く、:2020/11/19(木) 19:06:25
【未知製造機】
未来の予測から描かれなかったマンガの続きまで、あらゆる「未知」を製造することを可能とする装置

しかし、その代償として宇宙の全てを消費してしまう

179言理の妖精語りて曰く、:2020/11/21(土) 22:36:59
接触操作型の携帯端末は、ことごとく雨や霧に弱い
それゆえ、軍事用の端末は、みな物理キーボードを採用している

180言理の妖精語りて曰く、:2020/11/22(日) 08:26:12
【もふボム】(mof-bomb)は、野生化した自爆兵器である

人工知能を組み込まれた子どもを狙ったぬいぐるみ地雷の発展型である彼らは、しかし自我に目覚め人界から離れ身を隠すことを選んだ

だがそれでも、与えられた生得の性質は変わらない
彼らは、生物と接触すると爆発してしまうため、自分たちだけで身を寄せ合い、今も森でひっそりと暮らしているのだ

181言理の妖精語りて曰く、:2020/11/28(土) 23:44:06
サイバー格闘技における一番の華は、関節技である

いかなる機械であろうとも、関節は弱い
規格の異なる機械、特に建設重機などに生体脳や電脳を移した重量系サイボーグですら、それは例外ではない
完全に計算された関節技の前では、どんな強力なエンジンやモーターも、どれだけスペックが高い銃火器やサポートAIであっても為す術もない

一瞬の油断やミスが命取り
真に熟練した使い手にかかれば、いかなるサイボーグもロボットも、まさに赤子の手をひねるが如く叩き潰され、もとい折りつぶされてしまうことであろう!

182言理の妖精語りて曰く、:2021/01/01(金) 08:26:24
【ハツヒノデ】は、年始の朝に地底世界を一巡りする大型トラックである
その荷台には、巨大な赤王果【メルトバーズ】が搭載されており、その暖かな輝きが新年の始まりを祝福するのだ

なお、一周した後には、この果実は切り分けられ、皆に振る舞われる
その味はとても美味しく、体の芯から熱気で温められるという嬉しい福効果もついてくるのだ

183言理の妖精語りて曰く、:2021/01/16(土) 12:10:38
【ハンド・シンジュク・ターミナル・デバイス】(HSTD)

腕につける小型端末であり、同時にこれ自体が「シンジュク駅」でもある
その性質を利用し、いかなるシンジュク駅にも侵入を可能とする万能の切符(駅によっては別途料金や許可が必要)として使えるのが、その最大の特徴

もちろん駅であるため、さまざまな電車が停まることが可能であり、小型の出前トレイン、データ/アプリトレイン、さらにはトレイン精霊や伝書かたつむり、強化プログラムトレインなども、これによって使用可能となるのだ

184言理の妖精語りて曰く、:2021/01/22(金) 11:26:57
HSTDのデータ送信は、アストラル界シンジュク駅や十一次元シンジュク駅を利用しているとされている
ただし、その仮説は、全ての分野における専門家たちの合意が成立していないため、超合シンジュク運営によって公認されているわけではない
それは、専門家各自の認識・観測出来る範囲が、それぞれ大幅に異なっているためである

また、超合シンジュク駅の都市伝説には、HSTDだけが反応する「亡霊シンジュク駅」などの存在が噂されているが、これもまた同様の理由で非公認となっている

185言理の妖精語りて曰く、:2021/01/23(土) 01:37:13
【機械女神の眼】
誰でも最高性能AIによるプロ並みの鑑識機能を用いることが出来るという触れ込みの裏アプリ
使いみちは色々
草野球や草サッカーの審判にも使えるかも?

186言理の妖精語りて曰く、:2021/02/03(水) 22:52:01
蒸気都市エンドミットの上流階級(ジェントリ)においては、外套さえも蒸気機関である
金属の外套は、蒸気熱によって暖房を行うだけでなく、自立歩行や飛行を行ってその所有者(マスター)の動きに追随し、果ては伸び縮みする蒸気アームによって身の回りの世話までするという

そんな上流階級の一部には、外套を蒸気犬と同様に扱う者たちまでおり、闘犬ならぬ『闘外套』を暖かな室内で行う贅沢な遊びを楽しむのだとか

中流以下の階級は、中央蒸気機関(セントラル・スチーミング・エンジン)からの滞りがちな蒸気供給で暖を取るしかないというのに・・・・・・・・

187言理の妖精語りて曰く、:2021/02/09(火) 21:44:40
【ピクチャーブック・アプリ】
アメル・ア・フィリス専用の自己強化アイテム

アメルは、唯一固有の【空想世界】を持たない【生成物】である
だが彼女は、逆にそれを活かし、他者の【世界観】を自身にダウンロードすることで、あらゆる異能を使用可能になるという【空想引用力】を身に着けたのだ!

しかも、このアプリの可能性はそこに終わるものではない
アメルが宿敵である【逆ハープリンセスナイト】の熱烈なハーレム勧誘攻撃に苦戦する中、ひとりの無名熱血俺様新人編集者が、強化アプリ【アポクリファブック・アプリ】を持って、彼女の元へと向かっていたのだ・・・

(続かない)

188言理の妖精語りて曰く、:2021/02/14(日) 12:33:05
自己と世界を再編集せよ、アメル・ア・フィリス!

189言理の妖精語りて曰く、:2021/03/13(土) 22:55:56
【1パー】(かねもち)たちがいなくなった街で、人びとの生活を支えているのは貧困階級の【サイバー・飛脚】たちだ
既に生身の脚を遥かに超えた性能を持つその義足は、街中に放たれた武装ドローンや反出生教徒、そしてもちろん【天国人】(ゾンビィ)たちの攻撃をさらりと躱す

彼らがピザなどを配達するおかげで、自家菜園や契約農園などに縁がない人びとでも、なんとか日々を凌ぐことが出来ているというわけだ

世は、【終わらざる病魔の時代】(エンドレス・パンデミック・エイジ)
無限に変異と進化、さらに新たに発見されるウィルスとの不本意な共生を余儀なくされたこの世界では、今日もウィルスに対抗した進化を遂げた最新技術とそれでも進化しきれない人類が、なんとか共に暮らしている

ほら、電線が引きちぎられもはや役割を終えた電柱を、クノイチ・スタイルの【サイバー・飛脚】が蹴って三点飛びをするその後ろには、
【撮り脚ストーカー】の男が、彼女の網タイツに見惚れるあまりに尻もちをつき、その肥満したボディ(しんせんなおにく)を求めて、大量の【天国人】(ゾンビィ)が群がってきている

これが、この新時代の風景なのだ

どこか遠く、雲衝く摩天楼(タワー・マンション)か、生前葬要らずの巨大墓地(シェルター)だかに【1パー】(かねもち)が眠る頃
【サイバー・飛脚】たちは、廃墟を蹴って空を飛ぶ
ただただ、今を生き抜くために

その美しさ、たくましさの前には、形なき無音の数字(マネー)など、なんの意味があるだろうか
彼女たちは、今日も行く
明日を知らず、過去も追いつけない
それはどこか、言葉と計算の追いつけない、輝ける/無明の生の瞬間の中を

190言理の妖精語りて曰く、:2021/04/17(土) 14:10:35
【ハムスター】は、どんな荒地でもばく進できる乗り物であり、これに砲を取り付けたものを【ハムスター砲】という。

191言理の妖精語りて曰く、:2021/05/03(月) 22:53:30
【フラクション演算器】とは、過去と未来がもつ【時空行間領域】を用いて演算を行う計算装置である
未来は未だ決定していないものである
顔面に命中するはずだったボールが、ほんのわずかな身じろぎや空気の震え、突風などによって外れることがあるように、いかに確定的な路線の未来予想でも外れる可能性はある

そして、それはまた過去も同様なのだ
過去には、既に起きた事象には、定かに認識することが不可能な部分がある
穴に入ったパチンコ玉を観測したとき、そこから認識できるのは、あくまで「パチンコ玉がどういったルートを辿ったか」ということだけである
その玉が、どこの釘にどれほどの強度でぶつかったか、人間はその正確なところを完全に把握することなど出来ない
記録映像を確認するにしても、撮影・記録・観測・認識の各時点においてのミスや把握の失敗はつねに起こりうる
視覚情報を形成する光すら、真の意味で一瞬で現状を伝達しているわけではなく、その情報の何%かは観測する際にすでに失われているのだから

ましてや、人間の記憶などは実に不確かなものである
それはつねに、現在その人間が置かれている物理的および精神的な環境、外部情報による印象操作・認識誘導によっていくらでも後から改竄可能なあいまいな思い込みに過ぎない
ゆえに、過去にはつねに「じつはこうであったかもしれない」というブレ、ゆらぎが存在するのだ

そうした未来と過去におけるゆらぎ、解釈によって情報を補強可能な「行間」を利用する演算装置こそが、【フラクション演算器】である
この場合における「行間」とはすなわち「数値がとりうる可能性」という意味でもある
量子コンピュータが量子のもつれを利用してより高度な計算を可能とするうに【フラクション演算器】は、過去と未来におけるゆらぎ、すなわち世界の可能性を利用することによって、より高度な演算をより短時間で行うことが出来るのだ

192言理の妖精語りて曰く、:2021/05/04(火) 09:31:57
巷間に流布している俗説では、【フラクション】演算器は、「波紋のまなざし」を持つと言われている
それは、その観測によって時空を不安定にする混沌の【楔】なのである、と

193言理の妖精語りて曰く、:2021/05/04(火) 16:54:22
三式爆炎弾

四式バク夢食(むしょく)弾

194言理の妖精語りて曰く、:2021/05/10(月) 09:37:27
空間歪曲バリアは、ときどき誤動作を起こす
今回は、どこかの星の貧乏アパートに接続してしまったのだが・・・さて、これからどうするべきなのだろうか?

今、宇宙を超越した家賃取り立てと領有権争いの戦いの火蓋が落とされた・・・のかもしれない

195言理の妖精語りて曰く、:2021/05/14(金) 22:50:44
二つの月の正体は、重力による空間歪曲砲であった
それは宙を歪め、空に二重の虹を映し出す

196言理の妖精語りて曰く、:2021/05/22(土) 08:30:14
【ネコメンド】
ARアプリの一種
写真に撮ったモノのおすすめポイントを猫が教えてくれるアプリ
猫の意見は、特殊な首輪を介して読み取られ、翻訳される

ただし、おすすめポイントはあくまで猫の基準であることに注意

街の抜け道とか、鮮度が良い魚屋さんなど意外なステキスポットが見つけられちゃうかも!?

197言理の妖精語りて曰く、:2021/06/23(水) 11:59:19
【血の鉄騎】とは、汎用性のある機能を有している鉄(くろがね)の獣である
それは、血液を与えることによって乗り手に適した性質および形態へと変化する

198言理の妖精語りて曰く、:2021/06/25(金) 10:34:04
【大災害】後に人類の最大の脅威となったのは、遺伝子改変植物と何処にでも入り込むネズミ駆除ロボットであったが、「最高の脅威」と言えば、それは天から見下ろす気象操作衛星であったろう
紫外線の操作、気象の変更、栄養剤や農薬の高高度散布・・・人類が自分たちの利益だけを考えて生み出したテクノロジー、その全てが彼らにとっての驚異となったのだ

199言理の妖精語りて曰く、:2021/07/11(日) 10:33:54
【機神具】は、内部に人工的に【神】を宿らせた機器の総称であり、その大半は兵器である
その一部は【機神箒】と呼ばれ、条件さえ揃えば生身での音速超過を可能とするのだ

200言理の妖精語りて曰く、:2021/07/11(日) 22:47:09
バナナ・スリップ・カー

201言理の妖精語りて曰く、:2021/07/23(金) 09:42:17
スチームエステBOXは、蒸気都市エンドミット最先端の流行でもある

202言理の妖精語りて曰く、:2021/07/24(土) 22:51:26
この、駅前などに備え付けられた二メトル前後の鉄の箱に入れば、誰でも一瞬で美しくなれるのだ
化粧も万全、全身スリムな夢の箱である

203言理の妖精語りて曰く、:2021/09/19(日) 22:58:47
百烈千火砲

204言理の妖精語りて曰く、:2021/10/21(木) 07:53:21
『キャット・キャブ』は、バイオパンク時代における代表的な交通機関である

それは、しっぽと耳を生やしたタクシーであり、いかなる隙間をもすり抜ける
高齢化社会において、CC(キャット・キャブ)は、人々の心強い味方であった
しかも、燃料はカツブシパックやバイオ・ツナオイルだけで良い


まあ、ときどき、お昼寝から起きてこないことだけは問題なのだが・・・・・・・・

205言理の妖精語りて曰く、:2021/11/29(月) 08:02:52
【憑信武装】は、思いの蓄積によって成る

206言理の妖精語りて曰く、:2021/12/11(土) 11:51:22
参管死怨砲

207言理の妖精語りて曰く、:2022/06/24(金) 12:43:47
【祝祭機・フリッカーマシン】
ヒトの心と身体を拡張する装置

もともと精神病などの研究および治療のために開発されたが、現在では主に娯楽のために用いられている
元を辿れば、神科用のただの長椅子(カウチ)の発展形でもある


ステッキから、ぬいぐるみ、巨大ロボット、バイク、ローラースケート、HMD(ヘッドマウント・ディスプレイ)などその形態は多種多様
共有可能な幻想である仮想世界を構築
さらに、別機体が構築した他の仮想世界に対し、波紋を投げかける機能を持つ

208言理の妖精語りて曰く、:2022/07/06(水) 18:23:37
全世界英雄協会の7大理事用の被召芯は「とにかく壊れない」ことが指向されている。
理事が欠ける事態を防ぐためのものであるが、被召芯の頑丈さはそのまま「出力してもいいエネルギーの上限」につながる。

故に、7大理事となった英雄は、通常の英雄よりもさらに大きな力を行使できる傾向にある。

209言理の妖精語りて曰く、:2022/07/08(金) 13:42:10
7大理事には生身の、定命の種族の者もなる。そうした着任者たちには巨大なパワードスーツめいた着衣が貸与される。

「英雄」には頑丈な芯を、それ以外には頑丈な鎧を、というわけである。

210言理の妖精語りて曰く、:2022/07/14(木) 22:11:58
7大理事は全員が「英雄」であることもありえるし、
全員が定命の者であることもありえる。
故に被召芯とパワードスーツめいた着衣はそれぞれ7つ存在する。

7つ組の「芯」と「鎧」がある。今は使われることはない機能だが、
それらを全て組み合わせると、一つの巨大なヒトガタとなる。
「猫の国」のウィッカーマンを彷彿とさせる、骨組みの巨人めいたシルエットとなる。

211言理の妖精語りて曰く、:2022/11/01(火) 20:19:24
【トライチェーン・エボルトシステム】 
三重螺旋遺伝子構造を模した「進化する機械」のアップデート新システム  
一部の担子菌類の生態を元にしている

このシステムの最大の特徴は、外部の機械・生物のデータを取り込むことが出来ることである
これによって既存の【交配進化システム】を更に上回る飛躍的な進化の可能性を得ることが出来た

だが、問題なのはそれは同時に欠点でもあるということである
急激な進化は、それに見合う同等の破滅の可能性をも呼び込んでしまう
可能性とは決してポジティブな意味だけではなく、ネガティブや理解不可能な未来の出現をも含むものでもあるのだ・・・・・・

212言理の妖精語りて曰く、:2022/11/01(火) 20:25:03
【エッグミミクリー・ブラックボックス】
EMB
「進化する機械」エヴォルトシリーズに設置を義務付けられた装置
いかなる進化を遂げても付属していく、寄生体とも共生体とも呼べる存在であるが、その詳細は一切不明

どうやら、エヴォルトシリーズ内外の情報を取得・蓄積していることだけは確かなようなのだが・・・・・・

素性分からぬ同居人
それは時限爆弾なのか、それとも進化によって未知の未来に迷い込んだ機械を救う、アリアドネの糸なのだろうか?

213言理の妖精語りて曰く、:2022/11/06(日) 08:48:31
【電磁誘導式・描砂曼荼羅】

最近の流行である【科学的復興魔術運動】の初期にもてはやされた技術

多色の砂それぞれに磁性を持たせることで、高速移動中や水中など、既存の【描砂曼荼羅】では不可能な環境での術式の使用を可能とした
また、これによってそれまで【達人】階級以上の魔導師のみに可能であった「魔法陣効果の高速切替」を万人に可能とするという効果もある

ただし、その実行には特殊かつ高度な電磁制御システムとAIが必要であり、それはたびたび深刻なバグを起こしがちであった

しかし、それはシステム構築を下請けに継ぐ下請けへの丸投げを行ったためであり、理論的にはなんの問題もないとする説もある
あるいは、これからまた再評価される技術であるのかもしれない

214言理の妖精語りて曰く、:2022/11/06(日) 08:53:32
【積層爆発反応・描火魔法陣装甲】

最近の流行である【科学的復興魔術運動】によって誕生した特殊な魔導工学系のアーマー

任意で爆発させられる多層の装甲に多色の火薬を仕込み、装甲の各「レイヤー」と爆発の時間差を駆使することで、空中に「花火の魔法陣」を描くことが出来る
それによって、多様な魔法陣効果を即座に再演することが可能となる

ただ、慈善に仕込む火薬の量や色彩に再演可能な魔法陣パターンが限定されるなど、その技術的問題はまだまだ多い

215言理の妖精語りて曰く、:2022/11/06(日) 09:04:45
【黒騎士ディーアンシー】

現地名「エルナ・カルル・ケトナス」

最新の【神滅ぼしの武具】とも言われる呪いの強化外骨格である

【ラ・キルイルの戦役】において、「緑色の血」を流したため、その内部には大量の植物プランクトンが詰められており、それによって装着者の「気」(マナ)を増強しているものと思われる

また、これが活動している地域である【ユーラメリコン】では、全身封入型VRシステムの研究が盛んなため、これはそれを応用した「装着者のゲーム行動を全て戦闘行動に変換する」【システム・コルセスカ】を利用したものであるという疑惑もかけられている
実際、あらゆる装着者がこの外骨格の装着後に暴走するなど、その機能には不自然な点も多く……

216言理の妖精語りて曰く、:2022/11/13(日) 13:34:22
幻の蒸気時計(スチームクロック)
ラカジン派の異端説・あるいはハイミラ教団の説話にある
紀元槍を時計塔にみたてた起源槍、そのプロトタイプ。
己がそうであるとは知らないおじいさんの時計。
蒸気による救済を夢見るクロックワーク・メサイア

217言理の妖精語りて曰く、:2022/12/18(日) 00:45:00
◎今月の絶滅作家復活計画に使用された装置とその経過報告

・【作家脳培養装置】
プールいっぱいに培養された脳からは、豚骨ラーメンの情報しか取れなかった
次は、全世界の海、その次は木星か金星を舞台に実行してみようと思う

・強制分散コンピューティング・ブレインハッキングアプリ【シェイクスピアの猿ゾンビ・指向性改式】
残念ながら、ヒトという生物は個体差が激しすぎる
エロ要素のデータだけは多めに取れたが、それとて個人の嗜好の種類が多すぎて、ドラゴンが乗った車が毛だらけになって、大量の性器と触手を生やす始末
やはり、全身整形と洗脳を併用するべきか……?

・多元分史発生装置【ワールド・デストロイ・ハンマー改・指定作家限定】
異なる歴史、異なる世界ごと作家を複製・創造するという計画

だが、どうも起点世界とは異質な世界しか創られないものらしい
成果があがるにはあがるのだが、こちらの文化・文明形態からは、全く理解できないような作品も多い
海産物世界の真面目な触手文学とか、天空世界の愉快な気体マンガだとかを描かれても……

これでは、せっかく発動用に入手した核爆弾100tも宝の持ち腐れだ
この実験はひとまずこれで切り上げて、核は他の実験に利用することとしよう

絶滅作家復活計画はこれからも続く!
まだまだ続かせるのだ!

218言理の妖精語りて曰く、:2022/12/20(火) 01:52:43
古代の情報端末【ガラケー】は、インプラント手術が不可能な人物向け、インテリア、ストラップ追加効果、モンスーン・濃霧地域、手指の鍛錬、ソシャゲ依存症状からの離脱治療など、26世紀の現代となっても様々な利用価値から活用され続けている
一方、【スマホ】は1世紀で人類とともに絶滅した

219言理の妖精語りて曰く、:2023/01/01(日) 03:46:06
【クルグ・バッカンドラ】
造られたバッカンドラ。グレンテルヒが開発したとされる紀械神の一柱。紀械神を建造するための紀械神。
存在をエネルギーへと変換する存在素機関【モナドリアクター】を逆回転させることでエネルギーを存在へと変換する。これによって任意の存在者を無から創造することが可能となり、物理的実体に囚われず概念工学的に紀械神を建造できるようになった。
クルグ・ペレケテンヌル以降の紀械神、いわゆる後期紀械神群はこの紀体によって建造される。

220言理の妖精語りて曰く、:2023/01/17(火) 21:49:28
【ロールケーキ砲】
お菓子の国の上級兵器菓子の一種

まるで消防車のような車両に搭載されているが、突き詰めればクリームも油なので絶対に火事に使ってはならない
逆効果だ

たっぷりの生クリームは、火ではなく、暴徒を鎮圧するために用いられる

221言理の妖精語りて曰く、:2023/04/23(日) 22:32:31
【終末時計】

本来これは世界で最も正確な時計として造られた。
世界の寿命まで測れてしまうエントロピー観測装置に流用できるのは
制作者にとっては皮肉な誤算であったのだ。
この時計はギャラルホルンの角笛、黙示録のラッパめいたアラームが鳴るという……
「シシシ、世界の終わりそれが何時なのかなど、誰も決して知りたくないのさ……」
世界の熱的死まで、あと僅か――

222言理の妖精語りて曰く、:2023/04/24(月) 13:49:21
熱的死という意味では世界は何度も終わっており、その度に相転移してやり直しているという説はカール・クルギュフトンによって提唱された。
なおカール・クルギュフトンはこの世界には存在しない。

223言理の妖精語りて曰く、:2023/07/07(金) 01:35:33
ウォーキング・スチームポッドは、富裕層向けの動く屋外用暖房であり、夏は氷を製造することも出来る優れものである
ただし、その場合もかなりの熱を発するため、蒸気外骨格の内部でガンガンに冷房を聞かせている資産家はともかく、その召使いたちは蒸し暑い鉄の塊にひたすら追いかけられて難儀することになる

とはいえ、ときにその立場も逆転することもある
外骨格任せの「ジョギング」をしていたはずの資産家が、坂道で壊れて転倒したポッドに追いかけられた件などが、その良い例である
外骨格など着ていない召使いは、素早く狭い横道に逃げ込むことが出来たのだが、資産家はそうはいかなかった

そこへ更に、謎の故障が加わった結果、資産家はただの重りと化した外骨格を着込みながら、長い坂道をひたすら走り続けることとなったのである

224言理の妖精語りて曰く、:2023/07/26(水) 22:13:06
ショコラトーグ。
菓国ネセゲアへの侵略者に対してかつた行われた激戦で、欠落した体のチョコ置換による復帰を繰り返したクッキーマンの果ての果て。
冷たいショコラで脳以外の全てを鎧って侵略者をちぎって投げて刻んで蜂の巣にする一騎当千の単騎兵力。
【チョコレート工場】が開発した理論純カカオの超硬装甲やスイートココア動核(ハート)といった当時の高度技術が山と投入されている。
今でも脳の賞味期限切れで果てていった彼らの遺骸から形見分けされたショコラウェア群は一級品と名高く、裏社会の強者の多くが伝家の宝刀として装備している

225言理の妖精語りて曰く、:2023/07/27(木) 05:40:40
アエルガ=ミクニーとレーヴェヤーナの信仰は芸術方面でも対立しており、二神に捧げられた芸術はそのまま芸術の二大ジャンルとして有名である

226言理の妖精語りて曰く、:2023/08/13(日) 23:24:57
魔導大砲は、その製作地や製作集団によってその方式がそれぞれ異なる

真空吸引式があれば、その逆とも同類とも呼べる空圧式もあるし、亜竜や巨大ウナギ、十足ガマ、マッチョパームなどから採れる油を使った油圧式も存在する
他にも慰謝料懲役・雷神誘導式、排気誘爆式、月光加工ばね式、植物スプリング式、締め切り圧式などがあり、それらは用途や目的に応じて多様なものをさまざまな形で発射している

一説によればこの世界自体も、どこかへたどり着くために発射された巨大な砲弾であり、世界外との摩擦によって自らを発射し続ける巨大な魔導大砲であるともされている

その真偽は不明だが、今日も大砲は何かを飛ばす
あるいは破壊のため、またあるいは水や種、ボトル・シェル、ボイスメールなどのメッセージやプレゼントを届けるために
大砲は、撃ち続けるのである

227言理の妖精語りて曰く、:2023/11/03(金) 22:04:17
【電車槍】
世界交錯鉄道を疾走する磁気と電気を象徴する超電導磁気浮遊走行車両。
この世の最果てに到着する槍とも呼ばれる。

228言理の妖精語りて曰く、:2023/11/08(水) 23:42:33
【地獄爆発】事件の後、地上に広がった【歩く死者】たちはそのまま文明再興の労働力として用いられるようになった
彼らは、バラバラにしても何も食べさせなくても動き続けるため、失われた化石燃料動力の代替として有用だったのである

これこそが、世にいう【死者動力文明(ゾンビ・パンク)】の始まりである

229言理の妖精語りて曰く、:2023/11/09(木) 15:09:27
失われた化石燃料【醤油】がもたらした技術は、広範囲に及んでおり、大規模な恐慌が起きた。
その後の時代では【死者の水戻し】による莫大なエネルギーを得る方法が確立され、エネルギー革命が起こった。
【大豆弾】などはもはや懐古コレクション品扱いである。

230言理の妖精語りて曰く、:2024/01/05(金) 18:25:24
【超音速投槍機】
その槍はもはや落雷だった。轟音、衝撃波、強風、ソニックブーム。
凄まじい貫通力があったが、あまりにも大雑把に後方の全てを吹き飛ばした。
それはまさに投げる大砲であった。

231言理の妖精語りて曰く、:2024/04/09(火) 17:24:09
【創世時計】は、デカルトの思想を元にした懐中時計型魔導機
絶対理性としての神と直結しうる人間の精神を以って、時間を始めとする肉体という「自然」の要素を制御することを目的として設計された
これは欠陥品であり、これまではまともに機能することはなかった

しかし、これに朽ち枯れるという要素、すなわち生成と滅亡の循環(サイクル)を持つ植物的鉱物【水晶華】の結晶を中核部品として加えれば、あるいは……?


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