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人物に関する記述スレッド

1言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 20:11:33
歴史上の人物や偉人、著名な芸術家や学者、有名な戦士や魔術師に関する記述を行う場です。

2言理の妖精語りて曰く、:2006/07/03(月) 00:04:11
【ラプンセルナイト】
小さき騎士、ラプンシエルナイトとも言う。
キュトスの姉妹が53、ラプンシエルの寵愛を受けた人形の騎士。
ラプンシエルの魂の一部を宿す、勇敢な戦士。
ラプンシエルに絶対の忠誠を誓い、守るべき主君として仕えたという。

3キュトス:2006/07/03(月) 15:19:35
太陽神パトゥーサの啓示を受けた少女。魔王ハルバンデフによって荒廃した世界に笑顔を取り戻すために旅をしていた。癒し系美少女。

4ハルバンデフ:2006/07/03(月) 15:30:00
太陽神の聖女キュトスに恋してしまった王様。愛の告白をしたけれども、
ふられた腹いせに彼女の身体を71個に切り裂いてしまった。

5カーズガン:2006/07/03(月) 15:46:02
生前は魔王ハルバンデフの噛ませ犬、死後は聖女キュトスの道案内。

6言理の妖精語りて曰く、:2006/07/03(月) 22:58:51
ラプンセルナイトの真の名前を知っているのはラプンシエルだけ。
その名前を口にしていいのもラプンシエルだけ。

【ラプンス・ストーリー】序文より。

7言理の妖精語りて曰く、:2006/07/04(火) 21:32:13
グレンテルヒ問題の解決に、彼が時間を超えた時間旅行/放浪/漂流者となったという仮説を持ち出すのは能く在る事であるが、
其の仮説の中には、他に、時間旅行者となったのはグレンテルヒの弟子の一人で、グレンテルヒではないという仮説や、
グレンテルヒも其の弟子も時間放浪者となったというもの、
更に、其の「グレンテルヒの弟子」は、グレンテルヒを探して彷徨っているというもの等が在り、
極端なものでは、グレンテルヒは時間漂流の果て、其の人生の終焉に此の世界の終わりを見るだの、
其の時に、グレンテルヒと其の弟子は最初で最後の再会を果たすだの、
其の再会の後、弟子だけが再び時間を飛び、生き延びるといった説が在る。

8言理の妖精語りて曰く、:2006/07/04(火) 22:23:53
【ムーラパ】(生没年50?〜96)
【精霊賜教】の開祖アラザーンの五大弟子の一人。
【ガセラ族】の元シャーマン。疫病で部族が全滅した後、ある都市に流れ着き、
まじないや占いで生計を立てていたが、放浪中のアラザーンに出会い入信する。
入信後はその呪術の技を使い、開祖を呪いから守った。
アラザーンの死後は経典編纂者モエイドにシャーマンの技を伝授し、
死の直前にその秘儀を伝え終えた。精霊賜教経典には彼が残そうとした
ガセラ族の世界観と霊性が受け継がれているという。

9言理の妖精語りて曰く、:2006/07/04(火) 22:47:35
精霊賜教・開祖アラザーン
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1149638084/9
五大弟子モエイド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1149638084/10-11

10言理の妖精語りて曰く、:2006/07/04(火) 23:18:18
【サルングン】(生没年63〜120)
五大弟子で最も長命だった彼は、教団の最下層の【未徳】信者を奴隷として
貸し出す「事業」をはじめ、教団に利益をもたらしたことで有名である。
この事で非難されることが多いサルングンだが、この「事業」の背後には、
【未徳】信者を、彼らを虐待する「高徳」階級の信者から
引き離す目的もあったという説もある。

11言理の妖精語りて曰く、:2006/07/04(火) 23:37:08
五大弟子の生没年
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1149638084/12-n

12シャルマキヒュ:2006/07/05(水) 16:08:18
ディスカレイリーグの女将軍。
都を包囲した魔族を一人で数百体切り殺した。
至高四元魔が一、炎の幻魔メクセトを前線に引きずり出し直接対決に持ち込む。
メクセトに両腕を切り落とされるが、止めを刺しに近づいたメクセトの喉を露出した腕の骨の先端でえぐる。
その後、剛剣ガルディエーラを口でくわえてディスカレイリーグに帰還、ガルディエーラをアルセスに託す。

13ニースフリル語りて曰く、:2006/07/05(水) 19:35:46
ぶっちゃけた話、グレンテルヒのバカってば同時間線上に二人も三人も並列して存在してるから、誰がどの時代のグレンテルヒなのかわかんないのよね。
ライバルのビークレット姉さんなら強さの度合いでだいたい分かるらしいけど、あっちこっちでトンデモな発明繰り返すもんだから大変なのよ。
ってか、その発明品を回収すんの私たちだっての! 時代にそぐわない発明繰り返してんじゃねぇっ! 絶対そのうちタイムパラドックス起こるって!
あー、以上、グレンテルヒのアホに対する苦情及び愚痴でした。

14言理の妖精語りて曰く、:2006/07/05(水) 23:53:19
【元魔王・ベルグ=ベアリス】
ラプンシエルの人形コレクションのひとつ。
魔王ベルグ=ベアリスの魂が男の子の人形に宿っている。
人形になってなお、世界敬服を虎視眈々と目論んでいる…のが、この間ラプンシエルにばれて、めっちゃ怒られた。
一ヶ月おやつ抜きはツライ。ツライから旅に出ようと思う。
「たびに出ます。さがさないで下さい。べるぐ」
元・魔王ベルグ。彼が世界を征服できる日は…来ないだろうな…。

15言理の妖精語りて曰く、:2006/07/05(水) 23:55:17
>>14
×世界敬服
○世界征服

16言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 00:10:15
【元魔神ガルラ・クオール】
ラプンシエルの人形コレクションの一つ。
生前は魔王ベルグやネビロンと親しい仲だったが、あるときラプンセルナイトの活躍で人形になってしまう。
昔は悪逆非道の限りを尽くしていたが、今は大分丸くなった。
ドルネスタンルフの茶飲み友達でもある。
拗ねたベルグを連れ戻すのは彼の役目。一緒にラプンシエルに謝りに行くのも彼の役目。
今度ベルグにクッキーを分けてあげようと思っている。

17言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 00:41:30
ベルグ「うわ〜ん、がるらぁ、らぷんしえるが、らぷんしえるがぁ〜;;」
ガルラ「はいはい、泣かない、泣かない。ほら、クッキー分けてあげるから。ね?」
ラプンシエル「ふん。男のくせにすぐ泣くんだから」
そんな人形達の戯れ。平和なひと時。

18言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 00:43:18
しかし世の中にはかわゆい人形なら罪を犯してでもうばいとる
ことも辞さない者がいるのだった。

19言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 00:51:22
【眷属】である【シェブレーアの三姉妹】の一人、バフィリョースは大の人形好き。
彼女はラプンシエルの居ない間にベルグを攫ってしまったのだ。

20言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 01:07:57
ベルグ「?おねーちゃん、だぁれ?」
だが、ベルグは自分が攫われていることに気付いてなかった…!
目をハートマークにして、ベルグとともに去っていくバフィリョース。
ガルラ「まずいなぁ。ラプンシエルもナイトもいないし。う〜ん、よさげな下僕はいたかなぁ?」
さて、何を召喚しようか。

21マロゾロンド:2006/07/06(木) 09:27:41
アルセス、キュトスといっしょに旅をしていた、魔術師の少年。
アルセスとキュトスが仲がいいのを見てさびしがっていたが、
彼が好きだったのがアルセスだったのかキュトスだったのかはわからない。

22言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 13:59:22
ガルラは、仲のいいお友達のネビロンの息子、エフラスを召喚した。
しかし、エフラスはガルラが嫌いだった。

23言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 15:07:47
【魔術師マロゾロンド】
自分の顔にコンプレックスを抱いており、加えて極度の人見知りである為、
フードの下の素顔を見ようとするととても嫌がる。
フードの下には中性的っちゅーか、女の子みたいな顔が待っている。
嫌がる様子は傍目には女の子を苛めてる様にしか見えないが、
彼は「少年」である。

24行商人エーラマーン語りて曰く、:2006/07/06(木) 15:11:58
ロリショタ系?
いやどうだろう。私はフードの下を覗いて見た事なんて無いんでね。
ああ、私はアルセス君の方を好きだったというのをおすよ。
だってそっちの方が面白いじゃないか。

25山田:2006/07/06(木) 18:02:01
神であり魔王であり幻獣である存在。

26言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 18:18:37
ガルラはエフラスと旧知の間柄である【山田】を伴ってバフィリョースを追った。
しかしエフラスは一言も口を利いてくれないし、【山田】は無口なので気まずい雰囲気だった。
ガルラはここでなにか冗談でも言って空気を和ませようと思った。

27言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 20:50:49
狂医ラーゼフ
患者を使って人体実験をしていた男。
彼の過激な研究は幾つかの医学的発見をもたらしたが、
人体実験を始めて十数年後、患者の遺族に殺害された。

28言理の妖精語りて曰く、:2006/07/06(木) 21:44:42
山は火、田は腹筋を意味するトゥルサの象形文字であり、読み方はフリュサ・トートィ。
その名の通り、強靭な肉体を持つ炎の戦士である。

29言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 12:09:43
【山田】は【田中】(トートィ・テュゥル)と融合することにより
【山田中】(フリュサ・トートィ・テュゥル)と化す。

30言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 13:35:54
変性悪魔山田中

31言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 16:06:55
だけど悪魔と呼ぶには優しすぎる。小悪魔と呼ぶにはいかめしすぎる。

32言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 20:26:15
中(テュゥル)は水という意味の象形文字であり、
山田中とは、強靭な肉体を持つ蒸気の戦士という意味である。
その肉体は蒸気機関を原動力とする半機械化魔人となっている。

33言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 10:06:12
【魔法少女きゆら】
特定の個人ではなく、【魔法少女】という【紀成概念】の継承者をこう呼ぶ。
【紀】を【揺らがせる】ことが可能な数少ない存在。
三千都市連合や北海諸島では当時のきゆらが生き神として信仰されていた。
有名なのは【初代きゆら】、【四代目紀揺】や【十六代目樹由羅】といった面々である。

34言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 16:32:11
先代との共闘とか燃える展開もあり?

35言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 18:42:13
むしろ合体

36言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 19:16:14
歴代の魔法を継承する。
っていうか、今までのきゆらが残した魔法を集めていくみたいな展開で。
そしてライバルの金髪盾ロールの電動ドリルお嬢様が現れる。

37【肥満体系】の主な登場人物:2006/07/15(土) 00:19:49
【脂身の女王】
パンゲオンの脂肪で作られた女あるいは女怪。【肥満体系】における「導き手」あるいは
「魔王」的な存在。彼女の【脂身】を食べた者は大いなる力を得るという。【肥満体系】では
女王ジャッフハリムや獅子王キャカラノートは【女王の脂身】を食べたとされる。
生物の体内にある脂肪を急激に膨らませ破裂させてしまう『脂身発破』という必殺技を持つ。

【痩せぎすのソーラク王(ソーラク10世)】
西の果てのソルラキア王国の王。女王の必殺技『脂身発破』の影響を受けない
特殊体質の持ち主。脂身の女王の魔手から国と民を守るため、父祖から伝わる
秘術によりソルラキア王国を時間の外に隔離した。のちに彼が異世界に渡り、
異界の知識と理を持ち帰ったことがきっかけで【肥満体系】は崩壊の危機に陥る。

38言理の妖精語りて曰く、:2006/07/15(土) 22:19:59
【カルカルバトル】
ソーラク王の従兄にして、勇猛なる騎士。
ソルラキア王国の将軍。
「シャルマキヒュの目を持つ」ような戦士であり、
自ら先陣を切って突進する姿は多くの者から怖れられた。

39言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 14:59:50
【清妃サロメ】
竜騎士アルトに恋に落ち、妻となった巨人国カシュタクルの第六王女。
無骨な棍棒と巧みな格闘術で戦う。その力と技量は、キュトスの姉妹の59番目
"光輝の貴人〟スィーリアの両足を破壊してしまったほど。

40:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/07/16(日) 19:45:02
『空使い』リーナ=ゾラ・クロウサー
空を飛ぶ能力において右に出るものはない、空の覇者。
『飛行』という概念を支配し、『絶対制空権』を保有する。
銀枝の箒からの【理風】放出による古風な飛行を好む空の魔女。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1149131965/27

飛来神群の女神【翼持つ者クロウサー】の末裔。
クロウサー家においても最高位の使い手であり、神の血を色濃く受け継いでいる。
神の血統を持つ者という誇りを持っており、
自分こそ翼持つ者の生まれ変わりだと信じている。

41言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 22:28:06
サロメには、巨人族では背の低い方の種族の血が入っており、背がとても高い。
というかモデル体型の美人の姉ちゃんである。

42言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 22:37:45
竜騎士アルトは元が竜であるだけに、非常に逞しい体つきをしていた。
傍目から見てもサロメとアルトはお似合いだったという。

43ボロームボローム・フィーレバッハ語りて曰く、:2006/07/16(日) 23:01:36
鱗が剥げ落ちたぶん、その下の筋肉が丸見えになっちゃってるのよ。
人間とは違うカタチと盛り上がりっぷりは息をつくようなカッコよさなのだわ…。
あと、ルックスだけど、【竜騎士】の顔というのは竜の頭と甲冑の兜がひとつになってる感じで
デザイン的に秀逸なのね。アルトの場合はこれまた鱗が落ちちゃったので
薄ピンク色のお肉が丸出しなの。最初は粘膜ッて感じにプニプニときどきネトネト
だったんだけど、時間がたつとお肉が固まってきていい手触りになってきて
なおかつ独特な風格も出てきて私は「コイツは間違いなく王!」と確信したの。

44ボローム・フィーレバッハ語りて曰く、:2006/07/16(日) 23:05:12
動転して自分の名前を繰り返してしまったのだわ。
私は恋をしてしまっているのかもしれない・・・。
でも私にはその時から既に夫がッ!

45言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 23:07:39
サロメとボロームは何故か非常に仲が良かった。
アルトが頭が上がらないのはこの二人くらいなものである。

46言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 23:10:21
ボロームはよくアルトの表面をペタペタ触りまくった。
ひんやりしていて気持ちいいらしい。

47言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 23:15:00
臣下や国民とのスキンシップは大事。
人前に出るたびに触られまくるアルト陛下。

48言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 23:16:38
鱗が無いために余計に敏感なアルト陛下はこそばゆくて仕方が無いのだが、
王の威厳を保つため、笑い出すのを必死にこらえるわけである。

49言理の妖精語りて曰く、:2006/07/16(日) 23:18:31
見かねたラバルバー・マルメラーデは鱗を少し返してあげた。
しかし上手く戻らずに、喉の下に一枚だけ付いてしまった。
それこそがアルトの【逆鱗】である。

50言理の妖精語りて曰く、:2006/07/17(月) 00:03:16
井上は二人いる。

51言理の妖精語りて曰く、:2006/07/17(月) 00:08:01
発音からして違うのだ。
【あ】と【いのうえ】である。
井上は【い】の上であるからして、【あ】であり、
【井上】は【いのうえ】でしかない井上であるのだ。

52言理の妖精語りて曰く、:2006/07/17(月) 00:12:38
一説によると性別も違うという。
だがそもそも性別があるのか、という反論は根強い。

53言理の妖精語りて曰く、:2006/07/17(月) 00:17:04
井上。
「い」は女、【の】はオカマ、「う」は男、【え】は天使
井上。
【あ】は井上。でも井上。

54言理の妖精語りて曰く、:2006/07/17(月) 22:31:32
【ルーティエッタ】
竜停太夫。魅惑の魔女。巨/虚乳のルーティエッタ。永遠の18歳。
肉体の数値比率を自由自在に操作できる。
【ルーティエッタの指】と呼ばれる杖を用いる。
他者を傷付ける古代魔術系統は苦手だが、
魅惑系の魔術に関して彼女に並ぶものはいない。
紅玉の首飾りと呼ばれる秘法を持つ。語尾を伸ばす癖がある。

55言理の妖精語りて曰く、:2006/07/18(火) 12:45:02
つなぎの「の」がしばしば略されることは周知の通りだろう。
「みなもとのよりとも」は、本来「みなもとよりとも」であるし、
「指の先」は、また「指先」でもよい。
そのように考えるならば、「いのうえ」とはむしろ「いうえ」であることが容易に知れよう。
それはすなわち、あルファとおメガを持たぬ者。
人格化された永遠性・超世界性である。

56言理の妖精語りて曰く、:2006/07/19(水) 22:28:24
【テナー・ガロアンディアン】
竜王国二代目国王。アルトとサロメの息子。
半竜半巨人という性質の為か、巨人と小竜の二形態をとる事が出来た。
キュトスの姉妹のスィーリアの呪いにより生まれつき盲目であったが、戦場に出れば並ぶ者のいない戦士だったという。
主な功績はキャラクラとの戦端を【バーミスタ湿原の戦い】で終結させ、竜王国の版図を海まで広げたことが挙げられる。
また、彼の治世の下で最初の魚人移民が開始された。

57言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 01:05:38
【無名の賢者】
三大神話体系の一つ『高麗体系』の登場人物の一人。
『ニンジンの賢者』『ニンジンの男』等とも称されるが、
彼自身の名前は伝わっていない。彼はこの世ならぬ場所から来て
この世界を貫く橙色の世界根を発見し、それに彼の故郷で薬草として
知られていた植物の名をつけた。これが高麗ニンジンである。
彼は高麗ニンジンに触れることができ、表面を小さく切り取っては
病に苦しむ人々に無償で分け与え続けた。
なお、彼の名前が伝わっていないのは彼が自分の名前をけして告げようと
しなかったためであるという。

58言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 23:13:54
【オーレル・テルク=カシュ・ガロアンディアン】
竜王国三代目国王。テナーとミリセリーネの息子。
アルセミット聖王国の獣化部隊を弟テルケルスと共に打ち破り、敵国の女将軍スィーリアを【天使の淵穴】に突き落として封印した。
アルセミット聖王国を支配下としたことで、順正化処理技術を得、獣化兵士の受け入れを契機とする亜人系移民の増加がこの頃から始まる。
尚、竜王国の国王は皆寿命が長い為、一代の治世が長いことで知られる。

59言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 15:56:39
【ガリアス・カシュラ・ガロアンディアン】
竜王国四代目国王。オーレルと水竜ファノカの息子。
先王の治世から増加した種族差別や、人身売買、亜人奴隷などの違法行為の取締りを強化し、治安強化、公的な警察組織の発足を行った。
また、【国民不和予防局】の設立を始めて発案したのも彼である。
しかし倫理的・人道的な観点から順正化処理技術をそのまま一般市民に用いる事は許されなかった。
このシステムが実際に導入されるのは後のガロアンディアンでより安全な技術である【改心誘導】が完成してからになる。
【アルセミアの惨劇】でアルシース・パルアによって公開処刑される。

60言理の妖精語りて曰く、:2006/07/28(金) 12:49:04
草の民をはじめて統一したハルバンデフはたいへん大柄で頑強な体格をしていた。
そんな彼は戦場ではいつも「一つ目」をあしらった兜をかぶっていた。

ハルバンデフを単眼の巨人とする伝承はここからきているのだろう。

61言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 09:39:56
【元納豆神・ネネバネバネネ】
ラプンシエルの人形コレクションのひとつ。
人形達の中でも異彩を放つ納豆人形。
納豆神第十一位ネネバネバネネの魂が宿っている。
納豆なだけに粘着質なやつだ。

62言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 11:04:29
ネネバネバネネはラプンシエルの非常食でもある。
彼女に食べられないかといつも戦々恐々としている。

63言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 11:56:18
元納豆神・ネネバネバネネのつめものは納豆であるらしい。

64言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 12:21:10
納豆→藁。
というわけでネネバネバネネは呪いの藁人形でもある。

65言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 13:23:09
【ファルナビス】
『地下墓地の産婆』の異名を持つ大魔女。フィランソフィアの娘である。
世界中の往古の英雄達を復活させ、紀元神群に反逆する軍勢を作り出そうとした。
しかしその野望は絶たれ、新しき神ティーアードゥの手でフロントクロンにて処刑される。

66言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 14:50:38
【"吊られた剣の舌〟ルーマルガム】
草の民出身の魔術師で、フルネームはルーマルガム・バン・ゼロッス・ファザ・フェルダム。
カリア正教を母体とする魔術結社『カーウィス』の創立メンバーの一人。
キュトスの姉妹フィランソフィアとの間に『地下墓地の産婆』ことファルナビスをもうけたが、
直後にフィランソフィアに殺されたため、ファルナビスは父の顔を知らない、あるいは覚えていない。

67言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 14:58:02
【"這い寄る木炭〟磯部】
魔術結社『カーウィス』の創立メンバーの一人。
リストによればアワラ系ガロアンディアン人とされているが、
その姿は木炭を集めて作った等身大人形といったところであり、とても『人』には見えない。
また、彼が言葉を発するのは呪文を唱えるときのみで、それ以外では筆談で意思を伝えたという。

68言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 17:37:16
【"燃える単眼〟スロック・キャキギンム】
魔術結社『カーウィス』の創立メンバーの一人。
パルド人魔術師。自ら「ハルバンデフ」の再来と称する傲慢不遜なる大男。
そのため草の民出身のルーマルガムとの間には微妙な空気が漂う。
中央に円形の紅い宝石が嵌め込まれた仮面をかぶっているので顔は見えないが、
仮面の下では常に自信に満ちた表情をしているのが感じられたという。

69言理の妖精語りて曰く、:2006/08/01(火) 19:08:16
【"無貌の狼〟オル・アーニスタ】
魔術結社『カーウィス』の創立メンバーの一人。
オルの顔・声・立ち振る舞いからは表情というべきものが抜け落ちており
感情の機微を読み取ることは不可能に近い。だが、実際に感情が無いわけではないらしい。
また、赤魔術のほかに料理を得意とするが"燃える単眼〟スロック・キャキギンム
とは仲が悪く、スロックはオルが作った料理を食べようとしなかったという。

70言理の妖精語りて曰く、:2006/08/02(水) 00:25:27
オル・アーニスタはボロブ人である。

71言理の妖精語りて曰く、:2006/08/02(水) 10:10:11
【"赤熱する金の鍵〟パビエリキ】
魔術結社『カーウィス』の創立メンバーの一人。
蜥蜴人に分類される亜人・ジャドナゲンのダドアン族出身。
偉大なるカーウィスを敬愛し崇拝の念すら抱いていた。

72言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 20:49:18
【マイカール・チャーラム】
狂医ラーゼフと並び、世界十大狂人の一人に数えられる男。
新史暦927年、トルクルトア首都ミルフマーリュのナギャン地区
にて『礫の雨の呪文』で大殺戮を行った狂魔術師。ナギャン地区は
同性愛者が集まる地区として知られ、マイカールは彼らを『異常性欲者』
『悪魔オッキュテスバ・ハサリガーンを崇拝する者ども』などと呼び、『駆除』し尽くすことを望んだ。
彼の凶行によりナギャン地区は半壊し、千人以上の死者が出た。

73言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 20:58:23
この事件により、世間での同性愛者に対する締め付けや取締り、白眼視は一層厳しいものとなった。
隣国であるラール子爵自治領バールアディシュでは同性愛が最高の罪とされ、見つかり次第死刑となった。

74言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 21:30:50
マイカール・チャーラムは934年に逮捕され大量殺人の罪により死刑となった。

75言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 21:54:51
リーデ・ヘルサルは学院都市プラティノウムの儀装技術によって【白銀の指】を得た。

76言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 21:56:53
マイカール・チャーラムはその両腕を鋼鉄の儀装に改造していたという。
彼はその腕に内蔵した配列機関を用い、論理記述と文字生成を同時に行った。
礫の雨の呪文の大規模発動はこの禁忌とされた技術により可能となったのである。

77言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 22:32:48
マイカールはかつて無実の罪で懲役を課せられていた。
刑務所生活で同性愛者と化した囚人に地獄を見せられた彼は、全ての同性愛者に憎悪を抱いたのである。
彼はアルセス教の熱心な信者であり、かねてより同性愛者に狙われ続ける神に深く共感し、崇拝していた。
曰く、「我こそはアルセス神の預言者にして神罰の執行者である」

78言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 22:49:02
狂医ラーゼフは一人で研究所であり医師団であり軍団であった。
一人だとは思えない『仕事』の質と量…彼は本当に一人の存在であったのか?

79言理の妖精語りて曰く、:2006/08/03(木) 23:12:33
【ランスクリーオウ医師連盟】
ラーゼフの所属するトルクルトアの医師連盟。
医学狂団の名でも知られ、非道な人体実験を行っていたが、その罪を全てラーゼフになすりつけ責任追及を逃れ、今でも存続し続けている。

80言理の妖精語りて曰く、:2006/08/04(金) 23:58:48
学徒ヘブニン
リーデ・ヘルサルがリクシャマー帝国にいた頃に、彼に師事していた人物。
名前でよく間違えられるが、女性である。
眼鏡キャラではない。

81言理の妖精語りて曰く、:2006/08/05(土) 00:10:24
学徒ヘブニンの視力は凄まじい。

82言理の妖精語りて曰く、:2006/08/05(土) 00:59:17
シャーフリートの出自は未だ不明であり、人種的には黒檀の民の末裔ではないかといわれている。

83言理の妖精語りて曰く、:2006/08/05(土) 01:10:17
たしかにこの勇者は、歴史書や伝承で『黒い肌のシャーフリート』『漆黒の戦士』などと呼ばれている。

84言理の妖精語りて曰く、:2006/08/05(土) 02:07:27
金貸しのマルヤム
義国の人物。商人の娘で、もともとは娼婦であった。貨幣経済の創始者。世界最初の高利貸し。
また株式市場、クレジットカード、生命保険、経済学の発明者でもある。
二大祖国の勃興期にあって彼女の始めた貨幣制度が両国の発展に大きな影響を与えた。
すなわち、両国の産業の活性化と錬金術の始まりである。

85言理の妖精語りて曰く、:2006/08/05(土) 22:06:57
錬金術の使用による偽装貨幣、即ち粗悪な質の貨幣が出回り、マルヤム金貨の信用は失墜した。
そうして台頭したのが、アラント・リッセの発明によって当時急激に発達した精巧な印刷技術を用いた紙幣であった。
アラントは文字を用いる魔術を得意とし、印字魔術という技術としての魔術を確立した最初期の一人である。
こうして、印刷によって大量生産可能な魔術が生まれ、通常の人間には偽造不可能な紙幣が誕生した。
しかし、一部の知識ある魔術師には偽造が可能であったので、結局の所紙幣の偽造は未だ続いている。

86言理の妖精語りて曰く、:2006/08/06(日) 18:12:43
「クセノス・シャム・ツァイム」
統学者クセノスの本名。統学者の異名は彼の自称に因るものであり、
統学者という職業は存在しない。

87言理の妖精語りて曰く、:2006/08/06(日) 20:28:20
ハルバンデフとその兄ハーボトゥイルの違いは何か。
ハルバンデフは部族の成員すべての名前を覚えていた。
しかしハーボトゥイルはそうではなかった。

88言理の妖精語りて曰く、:2006/08/08(火) 22:19:53
【エイレネ】
巨人国カシュタクルの第五王女。清妃サロメと同じ母から生まれた姉。
体の大きな父王の血が濃く現れたのか、天を衝くような背丈で、無骨な顔立ちをしている。
生まれたときはサロメと同じくらいの(カシュタクル巨人族としては)小さな体であったが
のちにカシュタクル巨人族女性の中でも最大クラスと呼ばれるほどに成長した。
そんなエイレネは妹のサロメとは仲がよく、しばしば共闘した。
彼女の得物は両手持ちの大剣。もちろんカシュタクル巨人仕様である。

89言理の妖精語りて曰く、:2006/08/08(火) 22:45:19
【アイアステル】
巨人国カシュタクルの第39代王ブリームセルムの第三王妃。
エイレネとサロメという二人の娘を産んだが、二人が成人する前に病により先立ってしまう。
アイアステルの死には疑惑があり、一説には毒殺だったとも言われている。

90言理の妖精語りて曰く、:2006/08/09(水) 11:57:57
『十四代目ユーラ』
魔法少女きゆらの第十四代目。催眠術を技術体系として確立させた印象心理学の権威。弱冠七歳で学院都市を主席で卒業。その後、本惑星より三億光年離れたアイボス星団の有人惑星ハザーリャ。そこから飛来した『飛来神群』である、『ハザーリャ星人』の熱的侵略に対抗し、ハーラール、ピルケンティらと共に初の有人ロケットの打ち上げに成功。
肉体そのものは脆弱なハザーリャ星人を撃退した。
振り子を使った催眠術が得意。享年14歳。最後にハザーリャ勢力の宇宙船団と共に自爆した。

91言理の妖精語りて曰く、:2006/08/09(水) 17:49:08
【ボミール・ハーラール・ディゲーム】
ロケットのみを友とし、ロケット以外に心を開く事が無かった天才技師。
ユーラやピルケンティすら友とはみなしていなかったようだ。少年時代は
明るく人付き合いもよかったようだが、コゴル寮制工学院時代を経て周囲
から自分を閉ざすようになった。コゴル寮制工学院時代以後の彼は
休日でも娯楽を楽しんだりすることもなく、ただひたすら勉学と肉体の鍛錬
を専念している。その変貌ぶりは卒業した息子を迎えた両親ですら
一瞬、同一人物と信じられなくなるほどだったという。

92言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 01:05:29
ボミール・ハーラール・ディゲームは後のグレンテルヒである。

93言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 10:15:11
ルウフェウス・ピルケンティは十四代目ユーラとともにハザーリャ勢力
と闘うため宇宙に飛び出るはずであったが、出発前に手足の骨を折る事故にあってしまい、
宇宙に行くことができなくなってしまった。しかもその出陣でユーラは命を落としてしまう。
それを知ったルウフェウス・ピルケンティは、悔やんでも悔やみきれない思いだった。

94言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 10:19:59
なぜなら事故で動けない自分のかわりにユーラが乗り込むことになったからである。

95言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 10:32:34
(>93-94を少し訂正)
ルウフェウス・ピルケンティはハザーリャ勢力と闘うため宇宙に飛び出るはず
であったが、出発前に手足の骨を折る事故にあってしまい、宇宙に行くことが
できなくなってしまった。しかもその出陣でユーラは命を落としてしまう。
それを知ったルウフェウス・ピルケンティは、悔やんでも悔やみきれない思いだった。
事故で動けない自分の欠員を埋めるためユーラが乗り込むことになったからである。

96言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 13:53:21
ルウフェウス・ピルケンティ氏はのちに
思想紀械の一つ『懊悩せる老顔悪童』の人格モデルに採用されました。

97言理の妖精語りて曰く、:2006/08/12(土) 12:52:48
【リディルフ・リュルテ】
キュトスの71兄衆の一人。兄と呼ばれたい姉妹は61番目のプリエールであったが、
彼女が永遠に眠り続ける『眠り姫』であると知った彼は自ら身を引き、故郷に帰っていった。
故郷で彼は両親が選んだ嫁をめとり、それなりに幸せな家庭を築いたが、
アルセス神により殺されてしまう。

98言理の妖精語りて曰く、:2006/08/17(木) 01:53:16
統学者クセノス
研究者。其の対象は多岐に渡り過ぎている。
大量の学術書を残した。

99言理の妖精語りて曰く、:2006/08/18(金) 15:58:20
若き日のクセノスの専攻は数学でした。
それでクセノスの日記は暗号文で書かれているのだとか。
このようなことをしたのはクセノスがわかりにくいユーモアの持ち主だったからだけでなく、マゾロンド信仰者だったからです。
クセノスの20代の頃、それは槍神襲来以前の時代であり、むやみに神を軽視する時代でした。

100シールロウ・フィーレバッハ:2006/08/21(月) 23:08:04
ボローム・フィーレバッハの息子。
母に宿る美戦九姫に興味を持ち、母の死後、美戦九姫と白色九祖の
正体を見極めるべく独自に探求をはじめる。
その過程で白色九姫を新たに司ることなった
九人の少女精霊『麗躍九姫』の存在を知るも、
白色九祖を祖とする歯鳥と牙鳥の対立や
【眷属】内部の陰謀にも巻き込まれることなる。

101言理の妖精語りて曰く、:2006/08/28(月) 01:34:58
オル・ドヴィス6世法王猊下
アルセス教セリ派の教主にしてアンモン亡命政府の元首。
金生革命の際にアンモンの民とともに難民となり亡命。

102言理の妖精語りて曰く、:2006/09/07(木) 23:29:39
【プランディ・アッカーサフ】
竜王国のダドアン族コミュニティ『ビテガ』出身のジャドナゲン。
ニ人の兄がいる。紀納豆が好物だが、堕納豆と亜納豆は
『紛い物』であるとして嫌う。23歳のときに傭兵として
亜大陸のダリャル退治に参加し、そのときユンダリャー戦士団の
部隊『灰白の雷光』隊長サナン・キンドゥの目にとまり
三年間の訓練を経て入隊した。31歳のときヒュールサスを
滅ぼした死人の森の軍勢撃退に参加し、命を落とす。

103言理の妖精語りて曰く、:2006/09/17(日) 13:17:14
ダルスカーム・バン・セメドシュ・ファザ・オルマズは
カーズガンが生まれた部族オルマズ族の一員にして裏切り者である。
彼は熟達の呪術医であったが自分以外のオルマズ族を全て殺し
魂をささげることで大いなる力を得るという契約を魔人メクセトと交わし、
呪術による病で部族の者達を一つの季節のうちに衰弱死させようと
したが、ダルスカームの企みに気付いたカーズガンの母は生まれたばかりの
カーズガンとともにカフラ族のもとに逃げた。そのときは追わずに部族を
始末すると、ダルスカームはメクセトとの契約を果たすためラサ族の族長となる前の
ハルバンデフの父に妖術師としての自分を売り込み、配下となった。

104言理の妖精語りて曰く、:2006/09/19(火) 20:29:58
ダルスカームが邪悪な契約を結んだ相手は魔人メクセトではなく
「ホルシアの舌」であったとする歴史書もある。

105言理の妖精語りて曰く、:2006/09/21(木) 02:01:08
草の民の名前に【ファザ】や【バン】が入るようになったのは、リクシャマー帝国の間名の影響であり、その歴史はカーズガンの頃ぐらいから始まっている(それほど歴史的には長くない)。
ちなみに、カーズガンはこの名前で呼ばれる事を嫌っていたらしく、【バキスタ卿】からの使者が彼を、カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・カフラと読んだ際に、
「私の名は産まれた時よりカーズガンで、今もカーズガンである。未来においてもカーズガンだろう。だから私にはそれ以外の名前はなく、断じてそのような名前ではない」
と答え、名前の呼び方を訂正させている。

このエピソードは、後にラダムストンによって戯曲「カーズガン」の終章「カーズガンの死」において使われている

106言理の妖精語りて曰く、:2006/09/21(木) 02:06:49
上記の補足になるが、ハルバンデフもまた【ファザ】や【バン】を名前に入れていない。
それは、「この草原においてハルバンデフと言えば余以外にありえない。故に余計な名前など必要ない」というものだった。

実際、草の民の名前は個性的(産まれた時に幕舎に入ってきたものや、起きた事件を元に付ける)ため、またもともと家と言う観念が無いので命名の際に【ファザ】や【バン】、あるいは【バノ】を付けても、自らの名前だと言うのにそのフルネームを覚えている者は少ない。

107言理の妖精語りて曰く、:2006/09/25(月) 10:14:24
少年の姿をした死神シェロン。
人類史上最も多くの人間を直接その手で殺めた男。
子供の頃からあんまりにも人を殺しまくったもんだから、
その大量殺人っぷりが認められて神に昇じたという伝説もある。

ただし親は厳しい。門限も日が沈むまで。
お小遣いは月に千円だ。

108言理の妖精語りて曰く、:2006/09/25(月) 11:24:17
だが千円札はこの世界では使えない!…ということでイウワァバイ氏のところに持っていき、
現金や品物と交換してもらうのだ。どれほどの代価を引き出せるかはシェロンのやる気
とイウワァバイ氏の気分次第である。イウワァバイ氏がノッてなくてもシェロンの
がんばり次第でどうにかなる。イウワァバイ氏はきれいな瞳と努力が大好きなのだ。

109言理の妖精語りて曰く、:2006/09/26(火) 01:50:19
【クナー・タックス紫爵】
彩国の貴族。殺竜三騎が一角・模人ノロアコルドの表の顔である。
正体が猫であるクナー・タックス紫爵は20年〜30年周期で
改名している。(正確には「クナー・タックス〜世」の〜の部分を
ひとつづつ増やしている。)彼の正体は彩国の王族や上級貴族達に
とって公然の秘密であり、暗黙の了解を得られている。彼が納める
所領は脳髄洗いコキューネーの領地『更生郷』の所在地でもある。
コキューネーへの援助と引き換えに彼女を母と仰ぐ更生罪人たちの
支持を得ており、また彼らを通して諸国の裏社会との太いパイプがあるらしい。

(※彼の爵位『紫爵』は子爵に相当する。)

110言理の妖精語りて曰く、:2006/10/01(日) 18:56:18
メドロ・カーマーン
十二賢者の一人。南十字の賢人。
占星術の基礎を築いた人物とされ、キュトスの姉妹の12番であるイングロールに師事していたとされる。

111言理の妖精語りて曰く、:2006/10/09(月) 14:16:14
【ゼファヌ・フェダム】
十二賢者の一人。石筆星の賢人。歴史家。グラナリア文字を参考に独自の文字を考案し、
その文字で自ら歴史書を書き上げた。彼が著した歴史書での人名表記に使われたのが
【バン(バノ)】と【ファザ】という間名である。「バン(バノ)」は個人名と家名の間に、
「ファザ」は家名と部族名の間に入れるもので、これらの間名を採用することで
同名の人物や名前の表記や発音が似ている人物どうしを混同することを防ぐのが目的だった。
ちなみに彼自身のことはゼファヌ・バン・フェダム・ファザ・フェルダムと表記している。
キャカールにおける「伝承家の時代」から「歴史家の時代」への転換点に立つ人物である。

112言理の妖精語りて曰く、:2006/10/12(木) 00:30:32
【ズキップ・ルーファス】
ユンダリャー戦士団の部隊のひとつ、『灰白の雷光』の隊員。
鰭耳人の少数民族ミオン・アウマーグの出身だがミオン・アウマーグの宗教
を信じていない。それは彼がある宗教上の禁忌を犯してしまったからだとも言う。
寡黙かつ生真面目で、他人の領域に入り込むことを嫌うが、
自分が他人から踏み込まれた場合はじっと耐え抜く性格である。

113言理の妖精語りて曰く、:2006/10/14(土) 23:26:19
【ディーティー伯爵】
非常に清い人物。

114:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/10/16(月) 00:46:30
伯爵とはつまりEARLである。
これはエアルとは読まないが、読もうと思えば読める。
よってエアル・バクスチュアル・オーは、伯爵ではないかという説がある。

115言理の妖精語りて曰く、:2006/10/16(月) 05:07:04
【ゲルテメレク・ニヲソノット】
西のケテル出身の魔術師。医療魔術の祖とも。
魔術史上、初めて風邪と腰痛を完治させることの出来た賢人。
この二つの治癒は秘伝中の秘伝として、彼の一族のみに伝えられている。
玄暦856年(ヴェバルキウス暦250年)、大好物のカエルの煮つけでアタり、翌朝息を引き取った。
後に孫のヌチテノトスが、鼻風邪とせきの治癒魔術の術式を一般公開した。

116言理の妖精語りて曰く、:2006/10/26(木) 10:00:14
【レストロオセの四十四騎士】
古代ジャッフハリムの暴君の妻にして最悪の奸婦レストロオセに仕えた四十四人の騎士。
フレウテリス(『猫の国』でいうアルティミシア、つまりニガヨモギ)を紋章とする。
彼らは主君の過ちを指摘しようともせず、逆に主君のように利権を貪る有様だった。
レストロオセが君主となるように夫君ビシャマルを殺したのもレストロオセの命令を
受けた“騎士”の仕業であったと言われる。のちに彼女が邪神と化し、
地獄に降って魔王となると、彼らもこの魔王に仕える大悪魔として地獄に君臨した。

117歴史に名前を残すと言うこと:2006/10/31(火) 02:19:37
マグドール「解せないんだよな。こんな革新的な魔術だったら歴史に名前を残すのだって夢じゃないはずだ。なのに、どうして俺の名前を術派にしたんだ?」
デフォン「死んでまで他人に生かされるのは迷惑だからです。でも貴方はもう、死んでからも他人に生かされる運命でしょう?」

後にマグドールはこのデフォンの台詞を思い出し、「あれほど傲慢かつ自信に満ちた台詞は聞いたことが無い」と回想している

118言理の妖精語りて曰く、:2006/11/04(土) 12:45:05
ディーティー伯爵は強く正しく、そして恐ろしい。
そして、南方由来の二刀流剣術の達人である。両刀伯の異名はここからきている。

119言理の妖精語りて曰く、:2006/11/04(土) 20:17:49
だが当然ながらディーティーの刀は、一度たりとも肉を切ったことがない。

120言理の妖精語りて曰く、:2006/11/04(土) 20:39:01
ディーティーの刀は肉を切るのではなく、心を貫くのだ。

121言理の妖精語りて曰く、:2006/11/04(土) 20:41:49
だが当然ながらディーティーの刀は、一度たりとも心を切ったこともない

122言理の妖精語りて曰く、:2006/11/04(土) 20:52:14
なぜなら、ディーティーの刀は『殺意の剣』ではなく『愛の剣』だからだ!

123言理の妖精語りて曰く、:2006/11/04(土) 20:52:47

  ディーティーの剣は愛で殺す!!!

124言理の妖精語りて曰く、:2006/11/19(日) 02:14:51
【ククルトン・サッカニアス】
小説家・評論家。
主な著作に長編空想科学小説『エルとティルの冒険』、
官能小説『エージェント・ゼロと彼の人形』などがあるが
今日ではそれらの大部分がゴーストライターもしくは
複数の人間によって書かれたという説が広く信じられている。
「青少年に読ませたくない本100冊」「悪書ベスト5」に
著作が15年連続ランクインしたことでも有名。
享年56歳。死因は自ら海に飛び込んだことによる溺死。
その日は彼が初めて公の場に姿を現した日(「キュトス賞」授賞式)であった。
遺作である『嘆きの獣』は、サッカニアスの内縁の妻と主張する
ジェイン・ドゥによって大幅な加筆が施された上で出版された。

125言理の妖精語りて曰く、:2006/12/10(日) 08:58:28
【グロンド博士】
バラック・グロンド。あの詩人ほどではないが、
クラララララララララララララララララララララララララララララリアった人物の一人。
ノロ細胞を研究していた博士だが、ノロ細胞を盗みにきたクラララリアに出くわし一目惚れしてしまう。
これ以後、彼はその余生をクラララリアに盗まれるに値するものを得る事に費やした。

126言理の妖精語りて曰く、:2006/12/10(日) 14:16:15
【ゴズリング・ダウ・グロシェ】
ロズゴール王国出身の「マグドール術派」の魔術師
デフォンの二番弟子
師の研究成果を再現(デフォンの研究成果は途中の魔術式が難しすぎて殆ど再現不可能だったのである)すべく研究を行い、その過程において「ビーンズ式詠唱法」を考案する。
このことが後の文化・文明に多大な影響を与えるのだが、本人は存命中にそれを目にすることは無かった。
出生については戦災孤児(バキスタの戦いの後、リクシャマー帝国とロズゴール王国の間には大きな紛争があり、そのことによって土地を失って離散する家族が多かった)という説や、零落した商人の子と言う説があるがはっきりしない。
デフォンに見出されて弟子になって後は、デフォンの存命中は引きこもりの彼に変わって、研究の維持のために色々と奔走していたらしい。
デフォンの死後(行方不明後)は、デフォンの研究を受け継ぎ、余程の天才でなければ再現は不可能な彼の魔術のうちいくつかを再現させている。
尚、晩年は流行り病にかかり、故郷のロズゴール王国に戻って療養していたが、数々の無理がたたってか35の若さで夭逝している。

127言理の妖精語りて曰く、:2007/01/01(月) 18:09:25
もしフアブテフ(ハーボトゥイル)がハルバンデフの兄でなかったら、彼はあれほど苦しみ悩まずにいれたかもしれない。

128言理の妖精語りて曰く、:2007/01/02(火) 02:13:36
果たして、ハルバンデフが兄を本当に暗殺したのだとして、それが計画殺人であったのか、それとも衝動殺人であったのかは永遠の謎である。
だが、確かなことは兄の死の報を聞いたハルバンデフの嘆きを見て、多くの人がそれを本物と判断したということである。
だから、ハルバンデフの「殺害犯はカーズガンである」という主張を多くの人が信じ、それが後の世にカーズガンを英雄にした要素の一つであるのも事実である。
しかし、兄の死を境にして冷酷な独裁者・侵略者としての道を歩んでいった彼の人生と言う名の事実は何を意味するというのだろう?。
事実は全て神のみぞ知ることである。

129言理の妖精語りて曰く、:2007/01/09(火) 00:28:09
【冬の魔女】

本名は知られておらず、世界中の文献、伝承、民話の中において
絶対零度、銀なる白、雪華掌(ゆきげしょう)等の様々な異名でのみ呼ばれている。
その姿は、白い衣を纏った美しい少女であり、また不老の存在であるため、その姿は永遠である。
彼女の両手には、常に呪詛封じの聖布が巻かれており、また、その両手の聖布が解かれたのは過去に
三度のみ、その中でも特に有名なのは、かの暴君『焔竜メルトバーズ』を、ただ掌で触れただけで、
一瞬にして氷塊へと変えてしまったという逸話であろう。

また、彼女の出自については殆どが謎に包まれているが、
その両腕の能力が、神滅ぼしの武具である【氷血のコルセスカ】に酷似している事から、
冬の魔女と氷血のコルセスカは同一人物なのではないかと言われている。

130言理の妖精語りて曰く、:2007/01/10(水) 23:50:51
【ティス・パテル】
『冥道の幼姫』と呼ばれ恐れられた彼女は、元々は普通の少女であった。
小国ヒュールサスに住まう大商人の娘であったティスは、黄金に見紛わんばかりの金色の髪と
その愛らしい容貌から周囲から蝶よ花よと甘やかされて育てられていたが、突然の事故により、
その短い人生を早々に終えることとなる。しかし、その数日後、ティスは奇跡的に『再生者』として
蘇る事になるが、当時のヒュールサスの国柄『再生者』は人として認められておらず
実の父の手によって、後に死人の森と呼ばれる事となる樹海の奥へと放逐される。

その後、暗い森の中での生活でティスは、自分を捨てた父に恨みを、自分を認めない祖国に憎しみを、
のうのうと平和に暮らす自分以外の人間たちに妬みを募らせて行き、遂には母の形見でもあった
『フィフウィブレスの鍵』を使用すると、冥府の底から『死人の森の軍勢』を呼び出し、
たった五日という短い期間でヒュルサスを陥落させることとなる。

131言理の妖精語りて曰く、:2007/01/17(水) 01:15:07
【ルンシュ・ヌン・スゥイ】
ルンシュ・ヌン・スゥイとは「スゥイ族のルンシュ」を意味する。
獅子王と仔獅子の書に、獅子王キャカラノートのライバルの一人として
登場する鰭耳人の大族長である。獅子王がハイダルマリクを築く前に
部族を率いてキャカールの大草原を支配していた。北方より南下してきた
キャカラノートの部族と覇権をめぐって争ったが、最終的には獅子王との一騎打ちに敗れ、
息絶える。ルンシュの死後、スゥイ族の足並みは崩れ、敗戦を重ねるようになり
結局、以前に居住していた亜大陸にまで追い返されることになる。

132言理の妖精語りて曰く、:2007/01/18(木) 12:47:27
【ケテラテプー・ツムヌムオべキョ】
ウィプロポパネポ・ツムヌムオべキョの馬鹿息子。
彼に有能な男になって欲しいと願う父によって、当時捕虜になっていたハルバンデフの
体毛を煎じて茶に入れて飲ませられた。ハルバンデフの体毛を経口摂取した世界でただ一人の男だと思われる。
結局、ケテラテプーの馬鹿息子ぶりは治ることはなく、とんでもないものを飲ませた父親を避けるようになる。

このことから亜大陸では「ハルバンデフの毛を茶に入れる」という「余計なことをして悪い事態を招く」
という意味の諺が生まれた。また、余計なことをされてしまった人のことをケテラテプーと呼ぶこともある。

133言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 14:57:38
【ボール・クラウサー】
マウザの血族の祖マウザ・クラウサーの父。
クフィウルグを戦いの末に追い詰めたが、そこに現れた晩年の
ジャドロエの死をとした呪詛によって脳に三全世界の
ありとあらゆる光景を焼き付けられ発狂させられる。
死後、地獄に堕ちた彼は翼持つ者クロウサーの血を引く魔王ダウザール
の領土に行き着くが、非情なダウザールはボールを捨てようとする。
彼を第二の死から救ったのは息子マウザによる主君への嘆願だった。
ダウザールはマウザの地獄での功績からこれを認め、
以後、ボール・クラウサーは魔王の居城の一室を居場所として与えられた。

134言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 15:04:05
>>133
1行目、2行目、最期の行にある「クラウサー」を全て「クロウサー」に訂正

135言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 16:52:04
>>40
『空使い』リーナ=ゾラ・クロウサー
空を飛ぶ能力において右に出るものはない、空の覇者。
『飛行』という概念を支配し、『絶対制空権』を保有する。
銀枝の箒からの【理風】放出による古風な飛行を好む空の魔女。
この理風と呼ばれる魔術因子は彼女の『死』を源泉としており、彼女が飛べば飛ぶほど死から遠のくようになっている。
そのため彼女は半不老不死の身であり、クロウサー家の中でも最も神に近付いたとされている。
反面、地上に降りていられる時間が非常に短く、睡眠時でさえ浮遊して行わないと死んでしまうという弱点も持っている。


飛来神群の女神【翼持つ者クロウサー】の末裔。
クロウサー家においても最高位の使い手であり、最有力とされる『蹄鉄の四血族』が一つ、ゾラの血族の魔女。
クロウサー神の血を色濃く受け継いでいる。
神の血統を持つ者という誇りを持っており、自分こそ翼持つ者の生まれ変わりだと信じている。

マーディキ神群が主神、天空神シャムザルを隷属させていたこともあり、デーデェイアとの決戦時、戦鬼神を撹乱しマーディキ神群を勝利に導いた事もある。
しかし続いて現れた紀人デーデェイアには手も足も出ず、何とか逃げ延びたが、その時両足の膝から下を失った。
それからと言うもの、彼女が地上に寄り付くことは無くなったと言う。

資料使いガルズの従妹。正確にははとこであり、さらに厳密には血縁どころか赤の他人なのだが、気が合うのか定期的に連絡を取り合い、協力関係を結んでいる。

スタンスとしてはアウトローであり、紀元神群側の勢力には一貫して敵対している。
とはいえ、神々を向こうに回すのは無謀でしかないので、その矛先は専らキュトスの姉妹やジャスマリシュなどに向けられている。
ただし、キュトスの姉妹のマリアフィーリースがクロウサーとして復活した際には彼女の下に付き、四人の側近の一人として活躍した。

四天王の空の座、などと呼ばれることもある。

136言理の妖精語りて曰く、:2007/01/29(月) 19:34:55
【セレクティフィレクティ】
焔竜メルトバーズに仕える魔女であり、『問い示す魔女』の異名を持つ。
その性格は狡猾で非情。
軍師的な立場にあり、君主であるメルトバーズに世界征服を進言したのは彼女である。

キュトスの姉妹の一人であるトミュニを姦計に貶める他、大戦時には非道な策を多用し、
各国の正規軍や義勇軍ブリュンヒルデを苦しめる。

最後は焔竜の居城にて、ブリュンヒルデの二番隊長ディーク・ノートゥングによって討ち取られる。

137言理の妖精語りて曰く、:2007/02/15(木) 16:14:57
【ザーシュドルン】
小ペルネー最後の王。幼少の頃より生真面目ながら活発で勤勉な少年であり、
将来は名君になると思われていたが、元服から3年後、徐々に性格が邪悪に変質していった。
かつての美質は消え去り、彼は怠惰と享楽の日々を過ごすようになった。
彼はその費用を捻出するために民を徹底的に絞り上げた。歯向かう者には容赦せず、
相手に歯向かう気が無くても、気まぐれ次第で口にするにもはばかられる様な所業を行った。
そんな彼も、南アルセミア公国からの侵攻の最中に命を落とすことになる。
『ペルネーの死』によればザーシュドルンは『輝く剣を持つ勇者』によって討ち取られた。

彼の豹変に関しては「『白鼠のタングラム』により『暗き影の名を持つ魔王』としての役割を
押し当てられたために、その役割に応じて人格がその通りにふるまった。」と考える神秘学派もある。

138言理の妖精語りて曰く、:2007/02/23(金) 01:02:33
【ハザルーリャ】
理論実践者。
剣術家。
人間を生者と死者でなく動者と止者で二分割した。

セルラテリスと語らった数少ない人間。
セルラテリスと喧嘩別れした人間。

139言理の妖精語りて曰く、:2007/03/02(金) 19:55:37
戦闘や頭を使う作業、というか飲んで食って遊んで寝る以外は初代任せにしたいところだが、
美味しいところはもっていこうとするソルダ・アーニスタ。
「いやいや、戦士としての貴方が堕落してしまわないように、
おれが浮ついた世間の毒を一身に引き受けてあげようという配慮なんですよ。」とうそぶいたりする。

140言理の妖精語りて曰く、:2007/03/02(金) 20:22:14
堕落しきっている。だれだこいつ騎士にしたやつ。

141言理の妖精語りて曰く、:2007/03/02(金) 20:35:25
残念ながら、騎士の腐敗はどんな世界でも共通するものらしい。
そも、【騎士道】や【騎士らしさ】、【正義】なんて題目は腐敗した騎士が対面を保つ為に作り上げたものなのだけれど。

142言理の妖精語りて曰く、:2007/03/02(金) 20:52:42
騎士の対面て何。
領民?
それとも商人かな。

143言理の妖精語りて曰く、:2007/03/02(金) 22:02:42
失礼しました。体面の間違いです。

144言理の妖精語りて曰く、:2007/03/02(金) 23:24:36
>>神院騎士
いいとこのボンボンならエスカレーター式になれる名誉職だったりして。
ふつうは経歴付けのために短期間に就くだけだが、ソルダ・グラムのおかげで
いいとこを見せてしまったために、ソルダ・アーニスタは継続して神院騎士をやるはめに。
本来大神院に属する騎士なので、戒律とか気風で息苦しくてソルダ(ア)はうんざりしてる。
ノリではなくガチで神院騎士をやってる古参の方々がまた堅苦しいので困る。

145言理の妖精語りて曰く、:2007/03/02(金) 23:25:50
日常生活でさえ堅苦しくやってくくらいに自分を律さないとガチで死ぬんだろう。
最前線っぽいし。

146言理の妖精語りて曰く、:2007/03/08(木) 13:37:51
【ラギル・ナ・ケブーヌ】
『祖国』に移住し、竜神信教に改宗したボーステンタクス人を祖先に持つ男。
竜神信教の総本山にいる兄は2枚目だが、彼自身は2,5枚目くらいでやや老け顔。少し狐っぽい。
アザミ機関の一員として東亜大陸で九頭竜の巫女の候補者を探している。
候補者を指導する任もおっているため、指導に必要な知識と武術を中心とした技術も修めている。
仕事柄、多くの夢に敗れた候補者たちを見てきた。創生竜を受け入れるために必要な『竜覚』を
持たないために夢に挑むことすらできないことを彼女たちに告げてきた。

147言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:31:11
【沼沖継】

無数の槍を自在に操った武士であり軍人。
戦場でも常に顔を白頭巾で覆い隠した姿で在り、ライ病を患っていたのだと言われる。
しかし智・武・勇を兼ね備えた傑物であり、晩年には中佐にまで昇りつめた。

148言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:36:51
>>147
老(歳取ってるとアピール) 中佐(階級) 沼沖継(氏名)
老中(役職) 佐沼沖継(氏名)
どちらが正しいのかな?

149言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:40:50
実は双子説提唱v

150言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:41:04
老中、佐沼沖継でしょ

151言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:42:27
沼沖継は佐沼沖継とは別人として存在します。

152言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:46:34
佐沼沖継は三流言語魔術師の誤読。

153言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:50:44
もう情報が錯綜して状況が把握出来ない!ゆらぎまくりんぐ!

154言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 21:52:11
一応、実在した老中・田沼意次を掛け合わせたんだけどね……。

155言理の妖精語りて曰く、:2007/03/12(月) 22:04:18
サヌマン×タヌマン

156言理の妖精語りて曰く、:2007/03/13(火) 00:07:58
【強運者】ラック
世界に絶望している死にたがり、ごくごく普通の一般人だが運の良さが半端ない所為で自殺しようとしても絶対に助かってしまう、よく自殺名所に出没する。

157言理の妖精語りて曰く、:2007/03/21(水) 22:16:59
ポポタマーは係累が多い。
武術家から学者、政治屋、キャンディ売りで一財築いた豪商や、すごいのは一つの魔術流派の祖までいる。
姓が全員「ポポタマー」なので、身分を名乗ってから話さないと混乱が多い。

158言理の妖精語りて曰く、:2007/03/21(水) 22:23:25
この全てのポポタマーを統合し、一つの人物、やはりこれも『ポポタマー』とする考えが。

159言理の妖精語りて曰く、:2007/03/21(水) 22:23:55
たぶん紀人。イスート・ポポタマー

160言理の妖精語りて曰く、:2007/03/21(水) 22:29:45
イスート・ポポタマーはまだ現れていない。
一族内でもその存在を唱えているのは一人きり。
というか実利優先な実践派が多いもんだから、ぶっちゃけ不確かな「紀」とかほとんど信じてません。
紀神教徒どころか、宗教家のポポタマーも修身の理由付けくらいにしか神を意識してませんし。

161言理の妖精語りて曰く、:2007/03/26(月) 15:29:10
【デハルレーラァ・ナザートゥム・フィフウィブレス】
鰭耳人の男。キュトスの姉妹の50番目ムートゥアルーガと邪眼を持つ人猿族マーネロア
との間に起こった抗争を語る上で外すことのできない人物である。
ナザートゥム・フィフウィブレス家は現在チャカ大陸に住むミオン・アウマーグを
由来とする家系であるが、ミオン・アウマーグとはあらゆる意味で縁を切った状態にある、という。
そのため、彼にはミオン・アウマーグの習俗に由来しない、本大陸西方系の名前がつけられている。
ちなみに『デハルレーラァ』の名は「レーラァの休息」を意味し、西方では悪疫を司る祟り神とされる
レーラァを鎮め、疫病の災いが止むことを願ってつけられた名である。
デハルレーラァはマーネロアの族長補佐ソルフィルの友人であり、共に
バルーディミーズで学んでいた時期もある。ソルフィルが集落に帰った後もちょくちょく
彼の元に訪れ、新しい話題や書物を持ってきて談笑する仲だった。

162言理の妖精語りて曰く、:2007/03/26(月) 23:42:05
ムートゥアルーガはマーネロアという種族の敵となり、既に歴代の長に墳墓などの
「力の場」を破壊し、多くの戦士が犠牲となった。
デハルレーラァはソルフィルにあることを持ちかける。
キュトスの姉妹の敵であるレストロオセの四十四騎士の力を借りてはどうか、と。
自分はそのひとりを地上に喚起する術を習得している、とも言った。

163言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 08:40:28
彼は本大陸西方で発達した魔術理論(この場合召喚や契約、悪魔の喚起)を学び、呪祖に使える44体の悪魔と契約した。

164言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 08:42:44
>>163
44体は多すぎた。1体にして

165言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 08:44:52
>>164
wwwwwwwwwwwww

166言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 09:15:00
>>164
四十四騎士全員集合ジャマイカ

167言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 09:32:51
姉妹とやるんだからバリバリの戦闘系?それともマーネロアが私刑にするから策謀家?

168言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 11:06:12
確かデハルレーラァが喚起したのは四十四騎士筆頭、美と魔性を司る宝石の悪魔アインノーラだった。

169言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 11:20:35
>>>>163
それなんてポポタマー?

170言理の妖精語りて曰く、:2007/03/27(火) 18:32:44
どのポポタマーさ。
いっぱいいるじゃんポポ。

171言理の妖精語りて曰く、:2007/03/28(水) 15:49:06
>>170
預言者としてのポポタマー。イルガメルに唆されてなんか自分を四十四体の悪魔を統べる王とか言い出したポポタマー。

172言理の妖精語りて曰く、:2007/03/29(木) 02:31:34
そういえば千呪の墓には毎年誰かが酒を供えているそうだ

173言理の妖精語りて曰く、:2007/03/29(木) 11:49:37
千呪は同じ名を持つ者に倒されるだろう

174言理の妖精語りて曰く、:2007/03/29(木) 23:35:48
エイプ・リルフールは猿である。
猿、がなんなのかはようとして知れない。
とにかく、リルフールは猿であり、一年のうち一度だけ言葉を放って去っていく。
そして、その言葉は決して正しくない。

逆説的予言者である。

175言理の妖精語りて曰く、:2007/04/04(水) 11:28:48
【ツゥエルシュ・リオンローラン】
かつてレストロオセに仕える騎士だったが、レストロオセが
与えた首飾りの珠の中にいた悪魔『ゼルディーオ』に乗っ取られる。
ツゥエルシュにかわってゼルディーオはそのまま呪祖の騎士となることを許され、
レストロオセの四十四騎士の一員となっている。

オラリス・リオンローランの先祖?

176言理の妖精語りて曰く、:2007/04/04(水) 14:20:29
『聖母伝説』と併せて語られる『聖騎士伝説』では、聖女を裏切った七人の
騎士の一人。しかし一度は不正義に陥りながらも改心し、
聖女を裏切ろうとする残りの六人を説得しようとしたが、逆に
取り押さえられて悪魔に憑依の為の器として捧げられてしまう。
悪魔に乗っ取られ、聖女と仲間に刃を向けてしまうツゥエルシュ。
討ち取られ、死の直前に心を取り戻した彼は、最後の力を振り絞り謝罪の言葉を告げた。

177言理の妖精語りて曰く、:2007/04/04(水) 14:52:55
と、後世には伝わっているが実は七人の手柄を欲した他の騎士が六人を殺し、命辛々逃げ出し、主君に伝えにきた最後の一人を反逆者として殺害することで三十七人は七人の功績を自分達のものにした。嘘だけど。
と、捻くれた意見がある。嘘だけど。

178言理の妖精語りて曰く、:2007/04/12(木) 09:47:44
【ナ】
プラーミグ地方の呪術師。部族で知られるうちで最強の精霊を従えた族長を、
紀神マロゾロンドの加護のもと打ち倒した。そうして長の座を継いだ彼は
部族を率いてマロゾロンド信仰を元に集合した『アンデルカラ人』という
集団に参加した。以後も彼は呪術の力を使いマロゾロンド神とマロゾロンド教
のために尽力したという。

179言理の妖精語りて曰く、:2007/04/22(日) 14:27:44
【錆赤子】
白木杖の仕込み刀を引きずる異邦の侍。
赤錆を纏った、薄汚れた浮浪者としか知られていない。その正体の一切が不明。
その剣閃の速度は人を超えた領域であり、誰も彼の太刀筋を見たことはなく、その業は居合いとされるが確かめたものはいない。

あるところに一人の大工がいた。
仕事場からの帰り、その大工は一人のみすぼらしい男とすれ違った。
大工はそのまま家に帰り、みすぼらしい男はどこかに消えた。

その十年後、妻を娶り、子供が生まれた大工はある日、酔った拍子に階段から滑り落ちた。
瞬間、大工は賽の目の様な細切れの血片と化した。

そう、十年前の薄暗い通り、だれも認識出来ない剣速伴う斬撃により大工は既に切り捨てられたのだ。
本人も脳も時間も世界も神々さえも気付くことは出来ない、おそるべき超人の技。

近付けば死ぬ。挑めば死ぬ。 大陸西部の生ける伝説。

180言理の妖精語りて曰く、:2007/04/22(日) 14:28:05
錆は超人、千呪は魔人。

181言理の妖精語りて曰く、:2007/04/28(土) 00:03:55
錆は後頭部から髷を一本、長くたらしていた。

つまり、ポニー。

182言理の妖精語りて曰く、:2007/04/28(土) 09:53:54
>>181
なにいってるの、みんな生まれたときからポニーぢゃん

183言理の妖精語りて曰く、:2007/04/28(土) 21:56:42
みんなポニーがあたりまえ。あれもぽにーこれもぽにーそれもぽにーむこうもぽにーこっちもぽにー

184言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 21:33:12
グレン・アーニスタ

中神代後期に歴史に初めて現れたり怪人物。あらゆる魔に精通した魔導師であった。
複数の人種の特徴を兼ね備えた、現存するどの人種とも違う、年齢性別種族生没年不詳の自称チャカ系ボロブ人。
グレンとアーニスタ、全く世代が異なる名前は聞いて分かるように複数の偽名の内の一つが定着した愛称である。
歴史上で幾度も倒れたがその度に蘇り、あらゆる年代、あらゆる世代に出現した「実在」の人物。

185言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 21:37:07
マイカール・チャーラムによる悪名高い「ナギャン地区での殺戮」が行なわれた時もグレン・アーニスタは同性愛者の擁護に回った。

グレンが「あらゆる矛盾を容認し、少数派である異端を擁護する」と公言した変態だからだ。

186言理の妖精語りて曰く、:2007/05/01(火) 21:39:30
変態、、、、、、虫?

187言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 22:48:37
残念、カエルだ。

188言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 22:53:01
まだまだオタマジャクシというわけさ。

189言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 23:13:21
●〜 なんか卑猥。

190言理の妖精語りて曰く、:2007/05/02(水) 23:14:02
なにかアイデアが湧き上がりそうで上がらないこの煩悶とした気分をどうにかしてくれ

191言理の妖精語りて曰く、:2007/05/06(日) 10:25:42
【ヒュキオス・リヒズイマ】
メアレンの国粋主義者。歴史学者だが科学的な歴史研究を
歴史を細切れにして殺すことであるとして否定した。
神孫王家(メアレン王家)を神国メアレンの正統にして永遠の統治者とし、
神孫王に尽くし仕えることに至上の価値をおく『勅国史観』思想の提唱者とされる。
彼にとっての歴史とは、神話の神々や神孫王、それを取り巻く人々のそれに
限定されており、農民など直接関わることのない人々の歴史を
メアレンの歴史であるとは認めていなかった。
農民史を調べようとする学徒に「牛馬に歴史はありません」と言い放ったエピソードは有名。

192言理の妖精語りて曰く、:2007/05/06(日) 11:10:01
ヒュキオスは元々は只の平民の生まれだったが、いつのまにか国粋貴族並みの異常なまでの選民思想の持ち主になった。これは、自分の生まれの劣等感、神国への羨望から来たものなのかもしれない。

193言理の妖精語りて曰く、:2007/05/07(月) 10:09:38
変化が表に現れだしたのは、トルクルトア留学から帰国した後であった。
留学で北の国々の力を見せ付けられたヒュキオスは大きな焦りにとらわれた。
「大陸ではメアレンはとるにたらぬ島国とみられ一顧だにされていない。
彼らは草原の蛮族(注:草の民のこと)の戦士の物語に酔いしれるも
メアレンの偉人たちをろくに知らず、知ろうともしていない。
我々は我々の魂を世界に知らしめなければならない。」

194言理の妖精語りて曰く、:2007/05/08(火) 23:48:32
【L/S】
長剣使い
召喚師
LかつS
単独
二人組み
旅慣れている
性別♀
金色長髪
灰色縮れ髪
赤目・眼帯
碧眼・義手・義足
大小/ダイショウ

195言理の妖精語りて曰く、:2007/05/09(水) 18:39:52
【L・L・エイル】
人間

人形製作者
自律思考・自己改良能力を持つ「マペット」製作技術の第一人者
「天才」
「達人」
「芸術者」
「狂人」
「暴虐」
「非道」
死に到る人形を造ろうとしている

不老かつ不死

196言理の妖精語りて曰く、:2007/05/09(水) 19:51:50
>>194>>195は一体・・・

197言理の妖精語りて曰く、:2007/05/09(水) 19:53:52
ふたりを説明する記述は、>>194-195に散りばめられた単語を組み立て
無から湧き出た言葉でもって埋め合わせた全ての文章である。

198言理の妖精語りて曰く、:2007/05/12(土) 22:18:20
逆魔師ウォゾマの住まいは小国ヒュールサスがあった地域、
『死人の森の軍勢』事件の死者の慰霊碑のすぐそばにある。
この慰霊碑はユンダリャ―戦士団の運営団体から寄贈されたものだが、
そこには鎮圧のために派遣されるも全滅した11の戦士団の勇士たちの名も刻まれている。
「魔性の助力によって引き起こされたこの惨事は、全ての魔術師が戒めるべき事柄である。」

199言理の妖精語りて曰く、:2007/05/14(月) 22:58:41
ある年、ワリバーヤの王アルセスバハル二世に初めての男児が生まれ、祝いの宴が行われることになった。
だが食材であった肉の一部が『モロレクの肉』であることがわかり、王城は騒然となる。
『モロレクの肉』は猛毒を持つのだが、毒見役のバルガラッドは平然と美味そうにそれを食っていた……。
猛毒の肉を厨房に通そうとする内通者であると疑われた彼は城の地下牢に入れられたが、
猫騎士ミューンによって真犯人が特定されたおかげで誤解を解くことができた。
しかし強靭すぎる胃袋を持つバルガラッドはもはや毒見には適さないと判断され、
毒見役の任を解かれてしまう。落胆する彼に王は言う。
冤罪から救ってもらった恩のある猫騎士ミューンとともに悪鬼と戦うべきであると。
さらにモロレクとの戦いに身を置けば、その肉をいつでも食べることもできる、とも。

こうして食鬼人バルガラッドの、モロレクとの戦いの日々が幕を開けた。

200言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 00:21:09
不死身の魔人を王として、モロレクとの生存領域の奪い合いを続けていた悪鬼。
彼の者たちにとって、バルガラッドは強力な追い風であり、同時に天敵の出現でもあった。

201言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 00:29:20
対モロレクの共同戦線を打診すべく、使者として初めてバルガラッドと接触を持った一人の悪鬼。
彼女にとって不運だったのはその場に猫騎士が同席していなかったこと。
バルガラッドはモロレクと悪鬼の違いを認識していたが、「同じ味の食材」という反応しかしなかった。
悪鬼の女はその日の夕餉に供された。

その様子を物見役から聞き、悪鬼の首魁は「ああ、やっぱり」とため息をついた。

202言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 00:32:43
バルガラッドなる精霊(?)は悪鬼の記録に「偉大な戦士の手本。そして必殺すべき邪悪」と記されていた。
文字を持たないモロレクにも、同様の口伝があるらしい。

―――ある探険家の残した手記

203言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 14:12:34
バルガラッドと呼ばれる精霊がいた。食鬼人バルガラッドの名もそこから取られたのだ。

204言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 17:03:49
悪鬼とモロレクの違いってなに?

205言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 18:16:19
モロレクは悪鬼と違い、みんな女(少なくともそのようには見える)。
その祖はルスクォミーズとゲヘナとの間に生まれた子なので、
ある意味では神の眷属と言えるかもしれない。

一方で『悪鬼』とは『悪魔』や『巨人』と同様、
あるカテゴリーの生き物を呼ぶ際の総称のようなもの。
(モロレクがこれにふくまれるのはそのため)悪鬼と呼ばれる生物は地獄や海にもいる。

206言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 18:34:56
海にいるものは漁港や近隣の漁村で海魔と呼ばれる。

207言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 18:36:48
海中に潜み、航行する船舶や船乗りに害をなす妖物、という意味合いで使われるので、リク=テロテ=キュラッタも広義の海魔。

208言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 21:07:04
狭義の海魔はどんなの?

209言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 21:44:08
>>208
海に生息する悪鬼

210言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 21:56:40
悪鬼は陸上生物だったかな。
だから海魔(広義)というと海にいる悪鬼(広義)、と。

211言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 21:58:42
で、狭義の海魔は?クラーケンとか?

212言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 22:00:35
うん。
クラー犬とかクラー剣とか。
あんまり害は無いね。

213言理の妖精語りて曰く、:2007/05/15(火) 23:29:01
悪鬼は複数種類いるというがどれくらいいるんだろう。場合によってはなんでも海魔になるぞ。

214言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 01:47:53
広義悪鬼にはおそらくパンゲオンすら含まれるはず。
なんでもどころか全部、かも。

215言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 17:50:12
むしろパンゲオンの中に悪鬼が含まれるのでは

216言理の妖精語りて曰く、:2007/05/16(水) 18:28:37
狭義の悪鬼はその他の生き物と同じくパンゲオンから生まれたのだろう。
で、広義の悪鬼と呼ばれる存在にはパンゲオンも含まれる、と。

うーん、広義と狭義どっちの意味かぼかして書くのも一興だけどちょっとなぁ・・・。

217bothhands:2007/05/21(月) 19:06:58
メクセト王の1032英雄にフォグラントという男がいた。
小国の地方領主でこの国をメクセトが侵攻した際、和平を結ぶために大使として派遣された。
フォグラントが交渉した結果、フォグラントの故国は自治領という形で支配されることになった。
穏やかな収め方ではあったが、故国からの反発は強く、フォグラントは故国を離れてメクセトの配下となった。
その後、メクセトが神との戦いを決意したとき、「氷血のコルセスカ」を与えられ、参戦することになった。
しかしフォグラントはこの戦いに反対であったので、その証として「氷血のコルセスカ」を決して使用せず、猫の変身した刀「ティッタン
・タッティン」を使用した。
この戦いでメクセト王が倒れたあと、フォグラントは残存戦力を統制して撤退戦を行い、自らはしんがりとなって戦死した。

218言理の妖精語りて曰く、:2007/05/21(月) 19:16:13
戦死の際、持って行かなかったはずのコルセスカが傍らで二つに折れていた、と証言する兵士がいた。
見間違えだろう、というのが報告を受けた者の考えであったが、調べてみると確かにコルセスカは納めてあった包みの中から消えていた。

219言理の妖精語りて曰く、:2007/05/21(月) 20:32:57
フォグラントは三つの武器を持っていたと?
「氷血のコルセスカ」・・・氷呪の少女。憐れんだフォグラントは彼女を逃がした。
「偽・氷結槍コルセスカ」・・・本物のコルセスカの代わりに使用した、ただの槍。ただし神殺しを成し遂げたので対神性効果をえた。
「ティッタン・タッティン」・・・猫が変化した猫刀。これも神殺しの時に使用?

天廊戦争=1032英雄と神々との決戦。ではなければつじつまは合うのかな?時期が問題だけど。

220bothhands:2007/05/21(月) 21:06:29
若い頃のフォグラントは才能が疑われていて、次期領主として不適当と考えられていた。
ために先代の領主はフォグラントに試練を課した。
試練の内容は領土にいる亜竜を倒すというものだった。
フォグラントは亜竜を倒すために巣にいったが、そこにいたのは亜竜ではなくて紀竜だった。
巣で紀竜は猫と博打を打っていたので、フォグラントも混ざり、結局、鱗を武具と交換することができた。
こうしてフォグラントは鱗を持ち帰り、次期領主として認められた。
このとき一緒に博打を打った猫は、フォグラントにおもしろい人物を思ってついてきて、フォグラントの最期までそばにいた。
この猫の名前をティッタン・タッティンといった。

221言理の妖精語りて曰く、:2007/05/23(水) 22:00:35
【サカガミ】
坂上幸生(さかがみ こうき)。岐阜本光健にとって厄病神どころか悪魔に等しい男。
ミッタケの同級生であり、「メテスカテス君」というあだ名を広めた張本人。

ヌアランダーラに喰われ、異界に運ばれ、もう二度と顔を合わせることはないと
思っていたミッタケだったが……ヤツは姿を現した。

あの忌まわしい魔法剣メテスカテスをひっさげて。

222言理の妖精語りて曰く、:2007/05/23(水) 22:13:00
ちなみに「メテスカテス君」と実際に呼んだのは彼一人であった。
覚えにくいねん。

223言理の妖精語りて曰く、:2007/05/23(水) 22:36:25
ミッタケは文章においては「――」を多用し、読みにくい漢字(小学生にしてはやけに
旧体漢字に詳しかった)や小難しい言葉遣い(しばしば似非文語調)に凝るきらいがあった。

224言理の妖精語りて曰く、:2007/05/23(水) 23:12:14
小学生だけに一人称が小生

225言理の妖精語りて曰く、:2007/05/23(水) 23:31:28
「小生、畢生困っちゃうんだけど〜」とかいふキャラ作りせる時期もありき

226言理の妖精語りて曰く、:2007/05/23(水) 23:32:45
な ん と い う 邪 気 眼

227言理の妖精語りて曰く、:2007/05/23(水) 23:50:11
まて じゃきがん ちゅうにびょう には まだ はやい
やつは し ょ う が く せ い だぞ!

228言理の妖精語りて曰く、:2007/05/24(木) 00:16:54
その原点は新潮文庫版の「ツァラトゥストラかく語りき」にある。
しかしこの訳の訳文には旧体漢字が、ルビを振られることすらなく
ふんだんに用いられ、とても小学生が読めたものではない。
そこでミッタケが通っていた小学校の国語教師は旧体漢字のふりがな表を
作って巻末に貼り付けたのだが、もしこの心遣いがなかったら、
ミッタケの覚醒は遅れていたかもしれない。

229言理の妖精語りて曰く、:2007/05/24(木) 01:52:29
【ルスタン・ヴュ・ダムーシュ】
【バキスタの戦い】における、【単眼神の群】の軍団長。
その間名からも分かる通り、彼は軍人や騎士ではなく貴族である。
しかし、戦略・戦術の達人であり、大学において戦術研究を行っていたが、その非凡な才能を見出されて若干32歳で【単眼神の群】の軍団長としてゼダ家に迎え入れられた。
初陣となった【バキスタの戦い】においては、兵力を二分し、片方に相手の兵力を引き付けておいて、もう片方の兵力で背後から挟撃するという方法でハルバンデフの侵攻を撤退命令が下るまで凌ぎ切った。
また、クフォルク平原での連合国敗北後に、奇襲により皇帝以下各国要人を助け出すという活躍をしている。
その後も、【ロズゴール王国】との領土紛争や、北方帝国への侵略戦争で活躍した。
最期は馬の落馬による事故死を遂げている。

その生涯において戦術・戦略論についての数多くの書籍を記しており、それらは現在でも各国の軍事学校の教本として使われている。

230言理の妖精語りて曰く、:2007/05/26(土) 14:21:13
【トゥルサのカーズガン】
トゥルサからアンホウにやってきたという黒魔術師。カーズガンという名は偽名か。
『亜大陸の失われた精霊の術』を操り、一介の術者に見合わぬ
豪勢な館を構えている。フェルケフェーナスを失われた精霊群として崇め、
その力を黒魔術として使用することから、アンホウに住むミオン・アウマーグから
不満の声があがったが、貴族や豪商など多くの有力者から懇意にされていたため、
その活動を止めさせることはできなかった。

魔導書『ディルノラフの鍵』によれば、カーズガンの名をもつ(あるいは名乗る)
あと二人の人物とともに、レストロオセの四十四騎士のひとり・ゲラティウス喚起の術を伝えたという。

231言理の妖精語りて曰く、:2007/05/26(土) 14:44:00
【トゥルサのカーズガン】はアンホウにて【アンホウのカーズガン】に出会った。
英雄への憧れか当時カーズガンに似た名前(同じ名は不敬ではないか、という畏敬の念)が流行したことから草の民出身か?

232少年達の会話:2007/05/27(日) 00:59:34
(まだハルバンデフとカーズガンが少年時代のこと……)
カーズガン「ところで、お前、なんだって『驢馬係の従者』なんて名前なわけ?」
ハルバンデフ「いやぁ、俺が産まれた時に、驢馬係の従者が間違えて幕舎に入ってきちゃってさぁ。うちの部族、生まれた時に最初に入ってきたものを名前にするんだよねぇ。まぁ、その従者、親父に後で縊り殺されたらしいけど」
カーズガン「そうかぁ、それでかぁ」
ハルバンデフ「それで、お前はどうして『煮られた大鍋』って名前なの?」
カーズガン「いや、俺が産まれた時にデカイ獲物が獲れてさぁ。それで獲物を煮るために大鍋を煮てたんだけど、それ見て親父が『カーズガン』にしようと言い出してさぁ……」
ハルバンデフ「名前って選べないよなぁ……」
カーズガン「そうだよなぁ……」

233言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 01:15:30
テラシュールwwwwww

234言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 12:55:46
二人の友情の生まれた瞬間であった。

235言理の妖精語りて曰く、:2007/05/27(日) 13:32:41
カーズ(草の民の持ち運び簡単収納便利な大鍋)
ハルバディン(役職:驢馬係りの従者の呼び名)

236言理の妖精語りて曰く、:2007/05/28(月) 18:48:07
名前に不満あるのか・・・。
どんな名前ならよかったんだろう?
やっぱり英雄とか伝説にちなんだ名前のほうが好評なのか。

237言理の妖精語りて曰く、:2007/05/29(火) 12:43:33
ダルスカーム(『拾った銅貨』)

彼が生まれた日に父親が落ちてた銅貨を拾ったので。

238言理の妖精語りて曰く、:2007/05/29(火) 16:26:25
みんな名前の由来とかあるんだね。

239言理の妖精語りて曰く、:2007/05/29(火) 23:14:56
適当につけると後悔します。付けられた本人も付けた相手も。

240そして数十年の月日の後:2007/05/29(火) 23:36:18
ハルバンデフの三男「父上、この度子供が産まれましたので部族の掟に従い……」
ハルバンデフ「……アルプデギン」
三男「はぁ?」
ハルバンデフ「亜大陸の言葉で『偉大な王』だ」
三男「いい名前ですが、しかし最初に幕舎に入ってきたのは?」
ハルバンデフ「(ぎろっ!)何か異があるのか?」
三男「い、いえ……父上がそれで良いとおっしゃるのでしたら……」


何故、ハルバンデフがその名を孫に送ったのかは誰も知らない、知られちゃいけない……

241言理の妖精語りて曰く、:2007/05/30(水) 18:57:44
【パルドゥン】
【南極】を初めて踏破した亜旅人。

むかしむかし、草原の民、風の王が居った頃の話だ。
王には息子がいたが、長男は冷静、三男は生真面目なのに対し、二男はツンダラ、げふんげふん。
もとい、極めて怠惰で享楽的な男であった。
優秀な兄弟に囲まれ、さほど重要視されていなかった二男は出奔し、以後は行方不明となった。
しかし、風の噂では時間を超え、今もどこかで生きている―――と。

242言理の妖精語りて曰く、:2007/05/30(水) 18:59:08
旅人は距離ではなく時間を旅するのだ。故に亜旅人、と。

243言理の妖精語りて曰く、:2007/05/30(水) 18:59:20
永劫線?

244言理の妖精語りて曰く、:2007/05/30(水) 19:39:00
ティアテラの「銀の車輪」や「扉」の様な言理で時間を越えているのか?
ただ一ついえることは、永劫線が関わっている。それだけ。

245言理の妖精語りて曰く、:2007/05/30(水) 20:06:07
パルドゥルは勇者の意

246言理の妖精語りて曰く、:2007/06/07(木) 12:44:32
【ガシア・ガウージル】
オアシス国家群のシャーマン。ただ単に霊と交信するにとどまらず
完全なる同調を行うことで、三頭の女神イガリグプアリそのものを現世に顕現させた。

247言理の妖精語りて曰く、:2007/06/08(金) 16:18:04
【ダカ・ハジェン】
オアシス国家群の知者。キュトスの姉妹の49番目を知ったことがきっかけで
霊をある種の「情報」だと考えるようになった。ダカは術の研究にもその考えを
取り入れ、霊を情報に還元し、分離したり他の霊とくっつけ合わせる方法を見出した。
ダカの弟子ガシア・ガウージルが身に下ろした三頭の女神は、
この術によって一体となった三人の女神だとも言われている。

248言理の妖精語りて曰く、:2007/06/12(火) 18:52:47
メス猫三匹だったので三頭の女神と呼んだのですが、世間への格好を気にした後世のものが歪めて創作しちゃいました。てへ。

249言理の妖精語りて曰く、:2007/07/15(日) 23:46:33
【シモン・マグスの弟子】
平らな大地の時代の魔術師。未知なる悪魔と天使の名が記された書物を手に諸国を渡った者。
誰も聞いたことのない名を持つ72の大悪魔を使役し、この世のものではない大霊の名において
奇奇怪怪なる術を行った。その中には生命の在り様に関わるような禁呪も多分に含まれていたとされる。

250言理の妖精語りて曰く、:2007/07/16(月) 00:06:13
【シモン・マグス】
『シモン・マグス』が師と仰いだ何か。

のちに「呪われた思想」「忌まわしい企み」
「大それた考え」そのものを指す言葉となった。

251言理の妖精語りて曰く、:2007/07/16(月) 18:00:53
【レナリア・ヴュ・オルガナ】
通称「告死蝶」
リクシャマー帝国財務大臣にして
裏世界のボスで有るマグドール・ドゥ・ギボンの配下の女暗殺者。
生涯での暗殺人数は三桁を越え、マグドールに対立する者を震え上がらせたと言われている。
事実彼女が仕損じた標的は僅か2%程度。
マグドールに対立する商会の幹部や
【10月の攪乱】の後【憲兵騎士団】のメンバーを次々に闇に葬った。
間名から分かるとおり元は貴族で、政変で消えたオルガナ家の生き残り。
金ではなく「美術品」の価値で仕事を請け負う事でも有名。

252言理の妖精語りて曰く、:2007/07/21(土) 02:14:04
 デメリオトバトは社会に交じりて人々の涙を集め、よろずのことに使った。
 例えば大量の涙を混ぜた飴で、大きな樽を拵え、そのなかに神や魔物を閉じ込めた。
涙のなかに含まれる大量のストレス物質が、デメリオトバトの力を強めた。
樽のなかで、力あるものは溶け、ただのエネルギーになった。
 デメリオトバトはかつてある紀神を溶かし、そのエネルギーをまるごと手に入れた。
そのエネルギーで、世界をいくつも増やしたり、自分もいくつも増やしたり、
それで多くの世界を征服したり、征服に失敗して、ペレケテンヌルに殺されたり、
「存在するもの」と「存在しないもの」をまるごと逆転させた、矛盾だらけの
世界を作ったり、ほんとうにいろいろな事をした。デメリオトバトは馬鹿だったので、
悪い奴というわけでもないのに、ろくなことはしなかった。
 しかも馬鹿なだけでなく、アホだった。うんこだった。人間と言いがたかった、
猿だった。白痴だった。存在自体、放送禁止用語だった。隠語だった。卑猥語だった。
彼はわいせつ物陳列罪で逮捕され、その仕返しに警官という警官を逮捕した。
あまりに暑かったので、海の水を全部集めて太陽にぶっかけ、ハルシャニアに刺されたり
した。刺された仕返しに、ハルシャニアに十億回でこぴんをしたりした。
どこまで逃げても執拗においかけて、でこぴんを繰り返してくるデメリオトバトのため、
ハルシャニアはノイローゼにかかった。精神科に行くと、そこに医者として
デメリオトバトが座っていて、またでこぴんをされたりした。
 嗚呼、デメリオトバト──
 お前はほかのどんな人間よりも人間らしかった。
 愚かだった。
 それはあまりに偉大で複雑な愚かさだった。
 だが今は──

253言理の妖精語りて曰く、:2007/08/02(木) 12:51:42
【カーズガン・ボーリィデ】
イカサマ師。代筆家を父に持ち、彼自身も「文字を書く」ことに
特化した才能を持っていた。師でもある父のもとで技術の研鑽をしていたが、
困窮により、偽文書の作成に手を貸さざるを得なくなってしまう。
(かねてから父はモロレク(犯罪組織)とつながりがあったようである)
だが、遊び好きなカーズガンにとっては良い小遣い稼ぎにもなった。
(「彼の実力を見越し、遊ぶ余裕を褒美として与えられた」とも、
「『遊び』で彼を縛りつけようとした」ともささやかれている)
のちに偽造の件が発覚し父は投獄されることになったが、
彼自身は捕まらずに逃亡しメアレンにまでたどりついた。

彼はメアレンの言葉と文字を急速に習得しながら、新天地でも文書偽造業を始めた。
この時から、彼はもう一つ、商売上の『強み』を発揮するようになった。
それは「ありとあらゆる紙の確保」。彼はどの種類・どの時代の紙でも
自在に仕入れてくるのである。しかしその入手経路は誰にもわからなかった。
カーズガン自身、親しい「仕事仲間」にすら黙して語らなかった。

系図や証明書の偽造つながりから、歴史書の偽造にも手を出すことになる。
だが、これは半分は趣味のようなものであったと言われている。
ヒュキオス・タルナルルやセプテモス・イロギョルなど宗教がかった人物にも
手を貸し、多くの偽史偽伝が作り出された。
幸いにも完成まで彼が制作に携わった「作品」の数は少ない。
大抵は途中で飽きて放り投げてしまった。
彼が手がけた部分は文体・書体はもとより、考証においても高いレベルを
有しており、カーズガンが使う紙とも相まって、学者にすら判別が困難な
ことがある難物である。もし彼がやる気を出しすぎていたら少なからぬ
偽書が真正な資料として大手を振って出回っていただろう、とすら言われている。

少数ながら彼が全てにおいて協力した作品もあるが、ただ一つを除いて検証され、
偽書であることが確定された。検証されなかったその一つとは『猪の大書』。
ニセ歴史書としては彼が関わった最後の作品である。
検証される前に火事によって消失し、愛弟子が書き残したものにその名が残るのみ。
(同名の書物を擁する団体があるが、その団体は彼とのつながりを強く否定している。)
そして火事が起こったその年の夏、カーズガン・ボーリィデは行方をくらました。

254言理の妖精語りて曰く、:2007/08/11(土) 14:01:49
ファルナビスとファフマトのつながりはもはや「一心同体」の域にまで達していた。
お互いを「自分の半身」とみなしていたわけですらない。お互いはそのまま「自分の全て」であった。
紀人ティーアードゥが残忍な方法でファルナビスを殺したとき、ファフマトは全てを失った。
せめてティーアードゥは全てを奪われなければならない、と強く想った。

255言理の妖精語りて曰く、:2007/08/11(土) 23:24:50
【ドゥルアイル・ヘルサル】
北方帝国あたり出身の魔術師。魔術結社カーウィスの一員。
「俺も麗しの魔女にかどわかされて食べられちゃいたいなあ(;´Д`)」
という男の夢のおもむくままに『吊られた剣の舌』の二つ名を受け継いでみた男。
魔女の装いをさせた女性は両手両足の指でも数えきれないという。

256言理の妖精語りて曰く、:2007/08/13(月) 15:50:53
【ガバリエル・ディ・ベルド】
【10月の擾乱】の際に立て篭もった【憲兵騎士団】の首謀者の一人。
元々は地方の司祭の三男。
子供の頃ころから学問より武術に優れ、地方の武芸所を道場破りで潰していくという遊びに興じていた。
長じて帝都へ留学になってからも同様の遊びを繰り返しているところを【憲兵騎士団】にスカウトされた。
【憲兵騎士団】に入団後はめきめきと頭角を現し、入団1年にして千人長に選出された。

しかし、【10月の擾乱】の際に、左足に酷い怪我を負い、戦士としての道を絶たれ、その後は赴任先のバキスタ地方で司祭の傍ら執筆家としての人生を全うした。

【10月の擾乱】の主要メンバーの殆どが不審な死を遂げたに関わらず、彼だけが生きながらえた理由として、非常に筆が早かったからという説がある。
事件の1年後に出版された【擾乱の顛末】はベストセラーになり、彼が有名人になってしまったため、マグドールも迂闊に手を出せなかったというものである。
もし、彼の筆が遅ければ彼もまた、闇へと葬られていたのかもしれない。

257言理の妖精語りて曰く、:2007/08/15(水) 01:09:39
【トリスタ・ディ・ハウンゼル】
【10月の擾乱】の首謀者の中核的人物。
グレフ・ディ・モズルの親戚筋であり、【憲兵騎士団】の副騎士団長を務めた。しかし、【憲兵騎士団】の騎士団長は騎士階級の不満を抑えるために騎士階級から選んだお飾りの騎士団長であったとされるので、彼が実質上の責任者であったと考えて間違いない。
彼の指揮の下、【憲兵騎士団】は【単眼神の群(サイクロプス・クラウド)】の第二軍に模擬戦で勝ち、各地で暴れまわる傭兵団を鎮圧していったのでかなりの指揮能力と軍事能力をもっていたようだ。
【憲兵騎士団】の副騎士団長になる前は、神大学で歴史学の教授として教鞭をとっていた。

【10月の擾乱】の際、彼が中心になって蜂起を計画して各地に檄文を出した。
しかし、カリスマ性はあまり無かったようで、結局彼に賛同するものは無く、彼らだけで憲兵騎士団本部に立て篭もることになってしまう。

乱の後は司祭長として都に残ったが、ある夏の暑い日に突然皇立大聖堂の庭で心臓発作を起こして倒れ、そのまま他界した。
彼には特に持病は無く、また年齢的にも心臓発作等で死ぬには若すぎたため、財務大臣であるマグドールによる暗殺説が流れたが、事実は未だに不明である。

258言理の妖精語りて曰く、:2007/08/18(土) 15:34:52
【アンディオ・ヒュー・リクシャマー】
グレフ・ディ・モズルと共に改革を行った、皇太子リクシャマーⅢ世の長男。
【10月の擾乱】の際に、蜂起した【憲兵騎士団】に同調し、私兵を率いてこれに合流した。
彼がいたため、鎮圧に当たっていた【単眼神の群】は憲兵騎士団本部への突入という短期解決策がとれず、事件は長期化することになった。


乱の後は、帝国南部の国境地帯に将軍として派遣されたが、2年後のある朝、水車に巻き込まれて死んでいるのが発見される。
記録によれば彼には飲酒の習慣も、夜出歩く癖も、夢遊病その他の症状も無かったので、これは明らかに不審死なのだが、帝国の記録には「事故死」と記述されている。
皇位継承問題を起こさないために皇帝の命により暗殺された、という説があるが、実際のところはっきりしない。

259言理の妖精語りて曰く、:2007/08/18(土) 18:53:03
はっきりしないと書きたてるのは高級紙ばかりで、大衆紙では死亡の報さえ小さくしか扱われなかった。
当時すでに帝政は崩壊しており、住民はみな地元の商人がどこの有力商人と提携、あるいは傘下となるのか、のほうが重大事であったのだ。

260言理の妖精語りて曰く、:2007/08/23(木) 22:58:26
【シレムハールのテムナントス】
アルセミットのアルセス教神職者(ミオーラウ)、神学者。ソリス派では聖人とされる。
前アルセス教時代の恋愛詩を大々的に焚書にした。とくにアルセス神とキュトス女神との
愛を詠ったものへの攻撃は凄まじく、国外に持ち出されたものを除き、
アルセミットでつくられたものは一つも残されていない。
この焚書の犠牲となったものには高名な女性詩人ミュアウィライのものも含まれる。
テムナントスらの蛮行は熾烈を極め、ミュアウィライの作品の場合その八割が永遠に失われてしまっている。

261言理の妖精語りて曰く、:2007/10/29(月) 00:06:59
ザリスについて。


冥王アリスの未知数な側面。
即ちもうひとつの人格。

天才魔女アリスがときに見せる己の暗黒面こそザリスである。

262言理の妖精語りて曰く、:2007/10/30(火) 08:24:20
ミッタケの祖父・岐阜本求輝にも黒歴史はある。
オカルト的雑誌でライターみたいな仕事をしていた頃、
「西洋の魔術書の紹介」の記事を書いたことがあった。
ここでミッタケ祖父は魔術書を自作、というより捏造をした。
彼は真実味を出すため、これまた自作の「原文」を付してみたのだが、
これが典型的なEngrishだったのだ……。

263言理の妖精語りて曰く、:2007/10/30(火) 12:56:18
外国人がつくった日本のオカルト文化を扱ったサイトで、
ミッタケ祖父手製の魔術書の「英語原文」が紹介され、
その摩訶不思議なEngrish文が一部の界隈で話題になり、作者のことを、
文中のスペルミスにちなんで“King Soromon”の愛称で呼ぶようになった。

264言理の妖精語りて曰く、:2007/10/30(火) 21:56:35
黒歴史どころか「面白ヤポン人」という美味しい役どころ・・・欲しがってもなかなか手に入るポストじゃねーぞw

265言理の妖精語りて曰く、:2007/10/31(水) 14:11:22
もときゅん大好きデース

266言理の妖精語りて曰く、:2007/10/31(水) 19:52:26
2ちゃんねら〜のみんなでつくりました。

スペシャルホームページ
ttp://www.freepe.com/i.cgi?きやまたいほ

きやまたいほはアルファベットにしてください。

267言理の妖精語りて曰く、:2007/10/31(水) 19:58:29
>>266
spamやね

268言理の妖精語りて曰く、:2007/11/02(金) 22:10:50
ぎやまたいほをアルファベットに
とはどういう意味だろう
ローマ字ではない、ということは確かだろうが

269言理の妖精語りて曰く、:2007/11/10(土) 16:10:09
小ペルネーが滅び、南アルセミアはそこを領土とした。
そこにあった町々と村々の民は南アルセミアの国民となった。
悪魔の如き暴君が噂のみによって語られる光の勇士に討たれて数年後、
山の麓のとある翁が、床に臥せった妻に精のつくものを食べさせようと山に登る。
収穫ないまま山を下る老人の目の前に、大きな岩が目に入る。行き道でも見かけた
平べったい岩。なんとその上には籠に入れられた赤子の姿。
なんということだ、と哀れみ嘆く老人は、暴君の時代に我が子を失っていた。
赤子を連れ帰ろうと心に決めたその矢先、曇り空から雨が滴る。
翁は子を雨と寒さから隔てようと産着を布でさらに包み、しっかりと抱きとめながら山を降りてゆく。
我が家に着くと、すぐに嫗に赤子を示す。愛らしいその姿に彼女の心もほころんだ。
二人が子の産着を変えようとすると間に紙が挟まっていた。雨で滲んでいたが、
実の親がつけた名前ならば、と老いた目を凝らしてみる。
滲んだ文字を読み取って、二人はその子を『ヴェルフレイ』と呼ぶことにした。

270言理の妖精語りて曰く、:2007/11/30(金) 01:00:07
【イスパム】
メクセトが選んだ1032人の一人であったとも、そうでは無かったとも言われる槍の達人。
幼い時分に集落が焼かれ、その後の放浪の人生のうちに我流で槍術を身に付けたが、戦場においてその槍捌きをかわしきれる者はいなかったという。
メクセトによる神討伐の際には、【黒の槍】を与えられた。

立身出世にも栄華にも興味を持たなかった彼が何ゆえにメクセトによる神討伐に参加したのかは謎である。

尚、リクシャマー帝国東部および草の民の言葉でイスパムとは「桶」という意味であるが、彼と関係有るかどうかは不明である。

271言理の妖精語りて曰く、:2007/12/04(火) 00:02:41
【イエーナギール・ブーロ】
犯罪組織群『南と西の群』のボス・ハマジュンが、彼の娘につけたボディガード。
溺愛する娘とくっつかないように選ばれたブーロは同性愛者であった。
仕事の際にはどこまでも冷酷になれる男だが、誠実と勤勉を絵に描いたような人物。
その点を娘に惚れられることになり、結局ハマジュンの不興を買ってボディガードの任から
外され、敵対する『北と東の群』との抗争の最前線に追いやられる。
その時も彼は一切の抗弁をせずに従ったという。享年29才。

272言理の妖精語りて曰く、:2007/12/12(水) 01:49:12
【メオリス・ギスパゥス】
 第二次建国戦争の勇者にして、戦後の第二次北方帝国の農務大臣。
 
 第二次建国戦争の際に、彼は農民を中心とした義勇軍を結成、各地でリクシャマー帝国の占領軍を撃破した。
 ちなみに彼が指揮した義勇軍というのは、害虫や薬物を使って戦う、所謂生物兵器部隊であり、その実験のために捕虜や部下を何人も死に至らしめた。
 しかし、その件について彼が処断されたという記録は残っていないので、まさに「勝てば全ての罪は看過される」という言葉の示す典型的な人物。
 リクシャマー帝国を始めとする西方諸国からは「疫病将軍」と恐れられた。

 また、生涯において顔の上半身を覆う仮面を付けていたが、これは生物兵器の実験中に顔に酷い怪我を負ったためという説が一般的だが、梅毒によって顔が爛れたという説もある。

273言理の妖精語りて曰く、:2007/12/13(木) 12:54:35
メオリスは己が発明した生物兵器の毒にやられたのか、それとも梅毒が脳に届いちゃっているのか、たまにとち狂う

メオリス「我がァ、北方帝国のォオオオオ、化学はァアアア……」
部下A「わ〜!!、誰か大臣を黙らせろ!」
部下B「大臣、お気を確かにッ、お気を確かにッ!!」

よく免職にならないものである。

274言理の妖精語りて曰く、:2007/12/13(木) 20:56:36
免職にはなっている。
彼が「部下」と信じているのは介護施設の職員である。

275言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 01:23:40
しかし、下手な扱いをして毒草を調合して毒薬など散布されてはたまったものではないので、介護施設の職員と治安大臣はいつも心が休まらない毎日を送っている。

276言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 01:29:39
もっとも調薬に興味はもはや無い様子だ。
いまは「可愛い少年と結婚するにはどのような顔面構造があればよいか」を研究している、らしい。

277言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 01:38:53
まぁ、英雄の晩年なんてそんなもんだよな

278言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 01:41:12
と、いうのは外的擬装であり、施設地下に秘密裏に設けた培養タンク内で、もうまもなくの時を経て「切り札」が完成しようとしていたのだった・・・。

279言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 01:46:05
うぇ、もう平和になったのに、まだ何かをやる気か?

280言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 20:44:15
食用ジャガイモを改良したジャガイモ怪人の製造じゃなかったっけ。
補助兵力・労働力として使え、補給不足のときは食うこともできる。
これで北方帝国の侵攻能力は大幅に向上するとメオリスは語ってた。
ちなみに芽を出すと猛毒なので敵地で倒れた怪人が地を汚染する。
一石三鳥くらいのお得な兵器、と、メオリスは自負している模様。

281言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 20:56:08
ここで、
そうそう、そう云えばそのジャガ怪人研究には副産物があってね、イモヅル式という魔術式なんだけどこれがなかなか侮れない代物で・・・
と続けるか
いやいや、フェダイン=ポテト計画はもともとドクトル・メオが軍部向けに片手間でやっていた研究さ。研究費を水増し請求するためのね。
で、そのちょろまかした莫大な費用を何に使っていたかというと、これがもう荒唐無稽としか言いようの無い計画で、通称は【T試案】というんだけど・・・
と、打ち消してしまうか。チャットのログを読んだあとだと悩む。

282言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 21:07:30
両方書いちゃえばいいとおもうよ!

283言理の妖精語りて曰く、:2007/12/14(金) 23:47:26
【T試案】はフェダイン・ポテト計画と一応関連性あるよ。タロイモ試案の略だから。
でも、タロイモをなににするんだったかなあ?

284言理の妖精語りて曰く、:2007/12/21(金) 13:49:14
【封魔術士 ザナム・レヲチ・ュイェエノ】
最も古い封魔概念【対消滅】を実戦する魔術師。
相手の魔術を相殺する魔術を使用することで魔法を封じる技術。
圧倒的名実力差が必要かと思えば意外とそうでもないらしく、攻城級攻性魔術を簡単な回復魔術二組で無効化できるという実例がある。
使い手としてはザナム・レヲチ・ュイェエノなる異邦の存在が有名ではあるものの、実在したかは疑わしい。

285言理の妖精語りて曰く、:2007/12/24(月) 10:50:10
香菊・クリアセンス

研究者。
趣味は読経。

286言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 13:36:47
ソルダ・アーニスタはソルダ・グラムのことを、
「本物氏」「グラム様」「センセイ」などとも呼ぶ。

彼には、自分のものとして築きあげた名誉も栄光も
ソルダ・グラムにおんぶにだっこしたものだという自覚はある。
だが心の奥では嫉みと僻みが燻っている。

ときにパフォーマンス過多にもなる彼の振る舞いは
そのような醜い部分から自らの心の目を逸らそうというあがきにも見える。

287言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 15:07:47
【シメル・ピュクシス】
大神院のレーヴェヤーナ派が保有する神院騎士団【知神の盾】に所属する新米騎士。
実は1032英雄の一人である【パンドーラ・ピュクシス】の末裔であるが神滅ぼし
の子孫という事実は大神院内においては頑なに隠している。
レーヴェヤーナ派に所属する大半の騎士たちと同じく剣よりも魔術に長けており
特に、空間魔術による歪曲結界を得意としている。

288534:2008/01/05(土) 18:42:03
フェーダーインポテト計画は怪獣・超人を人為的に製造する計画だった。
その製造方法は、生命の危機において生物が発するある種の『波』を利用するものであった。
特に超人の材料には幼年期の人類が発する『波』が適するとされ、そのためにあらゆる手段で子供が集められ・・・「有効活用」された。

289言理の妖精語りて曰く、:2008/01/05(土) 23:36:30
計画を壊滅させたのはフェダーイン・Pの完成第一号、ソラニネの反逆だった。

彼女は今、ケミカルポテトと名乗っている。

290言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 18:08:22
計画は復興され、女性型ではなく男性型の怪人を生産するよう改められた。
現在はソルキレウスシリーズが主な商品である。

291言理の妖精語りて曰く、:2008/01/07(月) 21:19:38
記憶の改竄が容易である点がソルキレウスシリーズの売りである。

292言理の妖精語りて曰く、:2008/01/08(火) 23:57:34
「ソルキレウスが男の子? マジで?」
ショックで七日七晩寝込んだ彼女は目を覚ました後、世界の全てを憎みはじめた。
冥医ケーニボンが闇に堕ちたきっかけは、おおよそこのようなものであったという。

293言理の妖精語りて曰く、:2008/01/12(土) 13:53:28
ソルキレウスリップクリームは最後の恋の味、らしい。

「初恋の味」の間違いじゃないのか、と問い合わせがよくあるそうだが、あくまで「最後の恋の味」らしい。

294言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 17:40:16
と、ムランカ・ソルキレウス氏(製造主任)は強調した。

295言理の妖精語りて曰く、:2008/01/13(日) 20:54:54
ソルキレウス氏は後にケミカルトマトの凶刃によって、幼い三兄弟を残して非業の最期を遂げることとなる。

296言理の妖精語りて曰く、:2008/01/20(日) 09:10:15
ブラグラシン博士は77歳。

297言理の妖精語りて曰く、:2008/01/20(日) 09:45:52
嫌いな言葉は「老人力」「美しく老いる」など。

298言理の妖精語りて曰く、:2008/01/23(水) 15:59:09
プチ反骨かわいい

299言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 19:23:10
ブラグラシン博士の種族は平均寿命7千歳ですが・・・?

300言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 20:27:28
七千歳から見れば77歳は幼いかもしれないが二十歳から見れば十分老いている。

子供達におじいちゃんおじいちゃんいわれたくないのさ

301言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:20:19
師父、
一つ年上のものをお兄さん、と呼ぶことと、五十七つ年上のものをお爺さん、と呼ぶことの違いが、
わたしには類推さえできません。

302言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:23:24
よせ。
>>300は、まだ成人前の時分に五歳児から「おじさん」と呼ばれたことを、心の癒えざる傷として持っているんだ。

それ以上年齢と呼称の関係について追究してはいけない。
それが不誠実ながらも優しさというものだ・・・。

303言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:27:37
寿命7千ということを踏まえて、20歳は57歳を「十分に老いている」と表現できるだろうか?
1歳児と2歳児、20歳と40歳、100歳と200歳を同等の関係性と仮定しなければ>>300は成立しないのではないだろうか?

304言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:28:38
つまらん。

305言理の妖精語りて曰く、:2008/01/24(木) 22:54:16
博士はすでにオムツを日常的に必須装備なさっています。
この生活があと4933年続くのです。

老いていると言わずしてなんと。

306言理の妖精語りて曰く、:2008/01/26(土) 00:09:02
この歳で見ず知らずの他人に介護を強いるのか・・・大変だな

307言理の妖精語りて曰く、:2008/01/26(土) 11:21:53
博士がオムツなのは77歳の赤ちゃんだからですよ?
言ったじゃないですか、平均寿命が7千歳だって。

308言理の妖精語りて曰く、:2008/01/27(日) 00:33:07
ミッタケには芸能人のいとこがいる。名を裕翔という。

309スス:2008/01/27(日) 10:23:12
博士のハトコのお孫さんですね。
長寿種族の知が交じっているからとっても二枚目。

310言理の妖精語りて曰く、:2008/01/30(水) 21:59:44
いいよそんな山一つ越えたら変わっちゃうような「美形」の基準なんて適当で。

311言理の妖精語りて曰く、:2008/02/02(土) 01:47:19
ザリス嬢が一部地域で「おまたのひくひくしちゃう女の子」という実に自重していただきたい二つ名で呼ばれている件。

たしか最初は「殺戮に快楽を見出した狂人」って感じなダークキャラだったはずなのに……なんで痴女に(涙

312言理の妖精語りて曰く、:2008/02/02(土) 17:15:03
そうですか

313言理の妖精語りて曰く、:2008/02/02(土) 23:21:36
ザリスっていいよね。というか車椅子の女が良い。目の見えない女とか声のでない女の次くらい良い。
だってザリスは目を潰して転がしたらもうあとはいいようにできるんだぜ。
というわけでこのあいだダチとザリスを輪姦した。
すげえ笑えた。
ほんとすげえ笑えたよ。ザリス犯したのが一番笑える強姦だったかな。
無理矢理やるんだから当然反抗あるんだけどさ、ザリスの場合、いちいちあれなんだよ、中二年病っていうのか。
ヘンテコな理屈ばかりほざきやがる。
例えば、目と耳とざして「認識できないものは存在しない。だからお前はいない!」とかほざいてたよ。まあ子宮をびくびくさせてやったよ。
もちろんたっぷり中に射精してやったよ。
穴全部使ったからそろそろお開きってことになったのだけど、そのとき言ってくれたよ。
「心には形がない。形がないということは存在しない。存在しないものが傷つくわけない」って。
だから形のある身体はどうかとおもってさ下の口に鉄パイプねじこんでやったよ。
太いパイプだったからヴァギナとアナルがつながっちまったよ。
それはいいんだけど、パイプになにを注ぎ込んでやろうかっておもって悩んだよ。
小便ってのはいいけど、もうやっちまったし。ライターオイル流して火をつけようかとおもったけど、もう頭でやっちまってた。泥をつめるっていう古典的な方法もあったけど、クラシカル過ぎるから却下だ。
どうするか一緒に輪姦したダチと話し合ったよ。話し合いっていいよね。良いアイディアがでる。
それでヴァギナがアナルと繋がっているのに目をつけてすごく太いものをぶちこんでやったよ。
なんだとおもう?
ザリスの腕さ。
足がない女の両腕を切り落としてヴァギナに突き入れてやったのさ。ちなみに腕の切り口は焼いて止血しておいたよ。
こうやってザリスはダルマになったわけだけど、いるかい?
おれはもう飽きてしまったんだ。
105円どうかな?

314言理の妖精語りて曰く、:2008/02/02(土) 23:31:15
>>313
失せろ

315言理の妖精語りて曰く、:2008/02/02(土) 23:31:34
アルセスめ

316<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

317<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

318<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

319<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

320<<妖精は口を噤んだ>>:2008/02/03(日) 11:11:47
<<妖精は口を噤んだ>>

321<<妖精は口を噤め>>:2008/02/03(日) 12:31:48
<<妖精は口を噤め>>

322スス:2008/02/03(日) 14:42:58
105円払おうじゃないか。
それからボクの財布とコートと剣も。
馬と宝石を積んだ荷車も。
皆持っていくがいい。
だがその娘の代価じゃあない。
君の未来の値段だ。

さあ、その娘をおいてとっとと失せろ。
そして永劫近づくな。

323susu:2008/02/03(日) 20:29:02
そう颯爽と言い放ったススは、しばらくの後、解体肉として市場に出荷されているのが見つかりました。

剣まで渡すからだバカめ。

324言理の妖精語りて曰く、:2008/02/06(水) 14:59:41
【エリファス・レヴィ】
秩序派に属する魔術理論家。
【魔術の体系】を著し、『魔』や『理』、概念魔術や言語・意識系を統合することで
魔術の再定義を行い、近代魔術体系を完成させた。
また、近代魔術の主流となった魔導システムの過度の応用化に警鐘を鳴らした。
召還術などの東方魔術には疎い。

325言理の妖精語りて曰く、:2008/02/06(水) 18:23:00
レヴィ夫人はけっこう愉快なおばさんだった。

326言理の妖精語りて曰く、:2008/02/06(水) 22:26:09
『直撃不能』の魔法名を持ち、ひらりいらりとあらゆる魔術をかわす。

327言理の妖精語りて曰く、:2008/02/07(木) 02:02:09
実は魔術の方が私を避けているのだ、
と晩年の彼女は秘密を語る。

328言理の妖精語りて曰く、:2008/02/07(木) 21:00:22
マグドール魔術の創始者デフォン・ダゥ・デカールを尊敬しており、
鰯の頭を木の枝に刺して信仰していた。
もちろん、他人には気が狂っているとしか思われなかったが。

329言理の妖精語りて曰く、:2008/02/07(木) 21:11:26
効果があると信じて行動すれば、信仰は力となる。
実践ジンクス魔術の基礎理論である。

330susu:2008/02/09(土) 07:29:42
ただし、効果発現するまでには多大な時間がかかる。
術者の多くは自己の魔術の発揮を目にする事なく寿命を迎えてしまう。

ひょっとしたら自分の魔術も、死ぬまでに発動出来無いのかもしれない。
悪魔はそんな絶望に襲われてしまった貴方のミカタです。

331言理の妖精語りて曰く、:2008/02/09(土) 09:30:08
営業活動すんなw

332言理の妖精語りて曰く、:2008/02/10(日) 16:43:51
エリファス・レヴィは、【魔】と【理】の概念を対極に置き、
魔術体系が秩序を目指すほど魔力が弱まる、というパラドックスを説明した。
つまり、魔術は適当で我流であるほどうまく行くのだ。

333言理の妖精語りて曰く、:2008/02/13(水) 01:54:59
これは仮定魔術の実践理論とも符合する・・・すなわち、【魔術は誰にも観測されていないとき、100%発揮される】。

334言理の妖精語りて曰く、:2008/02/13(水) 01:56:17
オカルト主義、神秘主義も同じ考え方に基づいている。

335言理の妖精語りて曰く、:2008/02/13(水) 02:02:40
いや、逆だ。
オカルト、神秘、レヴィ、仮定はそれぞれ出発点を違え、結果として類似の思考へ至ったに過ぎない。
そのどれもが完成形でない以上、これからまた交叉点をすぎた4者が別方向へと思索の枝を広げることは十分に考えられる。
違うかね?

336言理の妖精語りて曰く、:2008/02/13(水) 02:04:24
ちがう。ぜんぜんちがう。
おまえはまちがっている。
まったくもんだいがい、はなしどころかあいさつさえかわせん、どしがたいれいぎしらずだ!

337言理の妖精語りて曰く、:2008/02/13(水) 13:19:01
レヴィは、【魔】に近づくことでもたらされる強力な力と、
その無秩序性による不安定性の帰結として、
第一次地獄開放事件がおきたのだと推論する。

338言理の妖精語りて曰く、:2008/02/18(月) 20:30:36
【パンドーラ・ピュクシス】
1032人の英雄の一人。
元は暗黒共和国議員だったがメクセトが自身の王国を建国する際、無理やり脱退させられた挙句に大臣職へと据えられてしまう。
メクセトに対して従順であったが、生真面目な性格が災いして主の破天荒な行動の後始末に何時も胃を痛ませていたようだ。
天楼戦争では最後までメクセトの横で戦ったが、神の陣営が放った毒矢から主を庇い重傷となり、自らの死を悟った彼は、初めて主へと文句を言うと、
神滅ぼしの武具の一つである【混沌の小箱】を自らの魂を引き換えに発動させる。

因みに『今日のメクセトさん』に登場する大臣とは彼であるという説が有力である。

339言理の妖精語りて曰く、:2008/02/21(木) 19:19:34
主張しているのはたった一人だったが、特に反対意見もなかったので採用された。
みんな興味なかったのかも知れない、なんてことは考えちゃあいけない。

340グレンデルヒの助手いわく:2008/02/28(木) 19:16:24
グレンデルヒ先生はマジで馬鹿だ。誰でもわかる詐欺にころりとだまされやがる。脳みそ腐っているし、頭のネジはゆるんでる。救いようのないドアホウなのだ。
しっかしなまじ才能と能力があるもんだから、その欠点すらも些細なものにすぎないというか、むしろ長所になってるといっていいと思う。
繰り返すけどあの人は馬鹿だ。そもそも馬鹿でない人間が、紀元槍を手に入れようなんて思うはずないし。そして、普通の馬鹿だったら大言壮語で終わるんだろうけど、天才であるあの人に限っては、本当に実現しそうだからなあ。
いやでも本当、あの人ってさ、人のPC使ってhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1204178643/1こういうとこにアクセスしようとするんだから、マジ迷惑なんだよな。

341言理の妖精語りて曰く、:2008/05/27(火) 00:11:16
シャーフリートは海辺にしか行けなかった。
陸地に向かうとしても海水の湿りが十分に残る砂浜までであった。
このように海の申し子的なシャーフリートは漁の達人であり、
海や天候の動向に鋭い感覚を示した。彼が出るだけで大漁と言われ、
シャーフリートはずいぶん慕われていた。
だが、彼は陸地に憧れた。地平線に向こうに広がる世界を求めていた。
友人たちが語る話を聞くたび、その欲求は高まった。

ある日、人魚の女王の一人である「赤い糸の女王」が現われてシャーフリートに言った。
海を荒らす地獄の悪魔パデル・ヘレクトールを倒せば、陸地を歩むことができるようにしてやると。

342言理の妖精語りて曰く、:2008/05/28(水) 02:20:46
ワレリィの背中側の設定ってあるかな?

343言理の妖精語りて日く、:2008/05/28(水) 12:09:36
ワレリィの背中には七色の羽が生えている。扉職人となる前の名残で、かつてはその羽で世界を渡る渡り鳥だった。
その羽はカーテンの様に広がる、大きいと言うよりは広大な翼であり、飛ぶ為の物ではなく包む物だった。
空に人類が国の概念を成立させ始めた時代、オーロラが見えたときはそこからワレリィが別世界へ旅立ったのだと信じられていた。

ある時七色の羽の大半を失ってしまったワレリィが、翼の替わりにと習得したのが人が開発中だった【扉】の技術である。
【扉】はあくまでその羽の代用品に過ぎない。

344342:2008/05/28(水) 19:12:37
ありがとう。
3Dモデル作成の練習課題にしようと思って訊いたんだが、羽か。それもひらひら系。

・・・難度高そうだなぁ。がんばるぜ。

345343:2008/05/28(水) 23:30:36
>3Dモデル
おおお!
捏造して良かった!
期待して待ってます!

346言理の妖精語りて曰く、:2008/06/18(水) 23:04:27
グーヤット・アティパーン

東方から来た男。『大地の中心の九十九騎士』を構成する9本の槍の一・クラト(のちのクラト=ロモイモ)
を振るい、シャーフリートに武器の扱い方を教えたり、危ない状況で現われて加勢したり、
愛槍と同じく『大地の中心の九十九騎士』である鎧フラーゴレースを
シャーフリートが入手するきっかけを作った。

347言理の妖精語りて曰く、:2008/07/06(日) 00:56:38
姪浜辰郎(めいのはま たつろう)

天竺魔類抄で初登場。出張先のインドで死亡し、ヴェータラに憑かれた会社員。
とりついたヴェータラは、宿主が学生時代に納めていた剣道の
技術を脳味噌の隅から引き出し、なおかつ肉体を限界まで酷使して戦う。
以前より仕事ができるようになっているため、周囲の人はつとめて気付かないようにしている。

348言理の妖精語りて曰く、:2008/07/10(木) 20:19:31
世間は姪浜辰郎という人格ではなく、彼が生み出しうる労働力を欲している。

349言理の妖精語りて曰く、:2008/07/10(木) 23:04:40
ヴェータラというのは小型の人類で、空気中のタール分を吸収して生息している。
形状は菱形がの板が縦に3つ連なったようなもの。
性質は俊敏かつ獰猛、簡単な言葉も使用する。
アルコールに非常に弱く、蒸気が漂っただけで死滅する。

350言理の妖精語りて曰く、:2008/07/13(日) 20:40:47
カラスマ・メイノハマ
学生。人間。xxd歳。雌性(未選択)。
企業体防衛警備官タツロウ・メイノハマの次女。
父が勤務する企業体のセキュリティ情報を盗み出し、対立企業体へ売却しようと企てるが失敗。
逆に警備責任者であるタツロウを懐柔するための人質として利用される。

351言理の妖精語りて曰く、:2008/07/14(月) 21:50:26
次女といえば、ヒシギさんちの二人目の娘さんも思い出すわねぇ。
ディーディアの神像見て一言目が「どうしてフウセンイカの干物が飾ってあるのですか?」だもん。
アワラには海神がいない、とは聞いていたけどまさか食べ物に例えちゃうなんてさ。
まあでもそのあとすぐに説明されて平謝りしてたけど。
ちょっとものを知らないだけで、悪い娘じゃあないんだよね。
名前は・・・ええと、たしかヨイちゃん、だっけ。
たしかお父さんがどこかのお殿様だったんだけどなんかの罪で捕まって、お家も御取り潰しされて一家離散になっちゃったってウワサを聞いたけど・・・大丈夫かしらねえ・・・。

352言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 00:30:11
新しい人

人とも【人類】とも異なる新たな人。
だと思う。

353言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 00:35:18
しい人

しい人類に区分されるサピエンス。
近年発見された同じしい人類の「新しい人」と混同を避けるため、旧しい人と呼称されることが多い。

354言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 00:38:48
ミグルしい人

しい人類亜種の一つ。
旧・新しい人類にくらべて被服や居作に洗練が見られず、また毛髪・体毛が乱れぎみなのが特徴。

355言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 00:39:52
アラアラしい人
タケダケしい人
ソウゾウしい人

・・・うん、まあそういう感じ。

356言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 01:17:20
そも、人を〜〜しい、というような擬態語擬音語で表す文化がパンゲイアにあったことが驚きだな。

確かこの手の記述はグレンデルヒが後期作品、キカイ神群に良く見られる特長であった気がするが、あるいはかの男の属する文化圏はそういった習慣を有していたのかも知れぬ。

357言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 01:23:32
ここがパンゲイアと呼ばれる場所だとはな。
ずっと日本だと思っていたが。

次のレス:
日本はパンゲイアの一部ですよ。

次の次のレス:
パンゲオンはどこいったの?(´・ω・`)

次の次の次のレス:
日本のあるパンゲイアとゆらぎ世界のあるパンゲオンはオスとメスのような関係ですよ。
惹かれあうけれどもけして一つにはなれない。

次の次の次の次のレス:
どっちが♂?

358言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 01:38:09
日本はパンゲイアの一部ですよ。

359言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 11:39:24
パンゲオンはどこいったの?(´・ω・`)

360言理の妖精語りて曰く、:2008/07/25(金) 22:00:24
日本のあるパンゲイアとゆらぎ世界のあるパンゲオンはオスとメスのような関係ですよ。
惹かれあうけれどもけして一つにはなれない。

361言理の妖精語りて曰く、:2008/08/01(金) 23:43:27
パンゲオンのツボミとでも形容できそうな大地のすぼんだ場所で
ルーレイショーらはどんちゃん騒ぎをしていた。

弟ウルブーレイショーが久しぶりに兄に会おうと思ってそこに行ってみたら
そこに兄たちの姿は無く、大地にかさぶたのようなものが覆いかぶさっていた。

「まいったな」

362言理の妖精語りて曰く、:2008/09/17(水) 11:34:36
【トゥルサのカーズガン】【アンホウのカーズガン】【グリザンのカーズガン】
黒魔術系インターネットのチャットで知り合った。
ム・ムーを求めたのは女性にモテたいため。全員キモメン。

363言理の妖精語りて曰く、:2008/10/30(木) 18:44:47
名門クロウサー一族のチッセ・リア・クロウサーは心の距離を物理的な距離に反映させる。
彼女が心を閉ざしたのに比例して世界との距離も広がり、最後にはこの世からもっとも遠い場所に消えた。

即ち、紀に触れたのだ。

364黒兎一族:2008/10/30(木) 18:47:20
クロウサー一族の漢字表記。

365言理の妖精語りて曰く、:2008/10/30(木) 23:33:11
ためしに手紙を送ってみた

366言理の妖精語りて曰く、:2008/11/01(土) 13:36:50
読まずに食べたと申せと、
だが誇り高き黒兎一族はそんな事はしない
読まずに呪う

367言理の妖精語りて曰く、:2008/11/01(土) 23:19:15
むしろお前を食べちゃうぞー

368不連続体ノエレッテ:2008/12/30(火) 01:24:25
ミツトケイはいつものように暗い表情で言った。
「一人の桃太郎は百人のメアリー・スーに勝る」

369言理の妖精語りて曰く、:2008/12/31(水) 01:02:16
桃太朗は「ただの英雄」。
その影響力は物語に絶対の完結を与える。
メアリーもまた同じ。
語り部の理想を終焉に結びつけるため駆動するのがスーなのだから。
ならば比較値100倍の差は何処によるのか。

博識なる精霊の皆は既知であろう。
キビ団子こそアクセラレータでありブースターでありまたスタビライザとコンプレッサを兼ねる桃太朗システムの肝なのだ。

370言理の妖精語りて曰く、:2008/12/31(水) 03:25:05
ドーピングキビ団子を食べた者はもはや人間ではいられない。
犬、猿、雉による実験によっても、それは明らかである。

371言理の妖精語りて曰く、:2008/12/31(水) 14:23:57
犬とは加速能力を備えたキビ変異種である
猿とは加圧能力を備えた(略
雉とは平衡(略

372言理の妖精語りて曰く、:2008/12/31(水) 15:26:25
カルルカ女史の実験棟では人為合成したキビ薬を兵士へ投与し、強靭かつ従順な軍勢を作る計画が進められているらしい。
って、さっきカルルカ女史が自分で言ってた。

373言理の妖精語りて曰く、:2009/01/10(土) 12:12:13
人為合成したキビ団子は天然モノに劣る。
カルルカ女史は天然モノの強さの秘密は「おばあちゃん特製」にあると睨んでいる。
キビ団子。おばあちゃん特製のキビ団子。ほら、なんか後者のほうが強そうじゃない。
さあて、おばあちゃん捕獲用キメラの準備をしなくっちゃ。

374言理の妖精語りて曰く、:2009/01/10(土) 14:33:58
団子(名詞)
子供の集団。「月見―」「―三兄弟」「花より―」

375言理の妖精語りて曰く、:2009/01/12(月) 14:22:04
団夫(名詞)
良人の集団。「突身ー」「ー散兄弟」「墓掘りー」

376言理の妖精語りて曰く、:2009/01/12(月) 22:21:29
ぎゅうぎゅうずめでオッスオッスというシチュしか思い浮かばない

377言理の妖精語りて曰く、:2009/01/15(木) 20:31:25
warsickermen's war ですね
東諸島では「おすぃくぁまんぞー」と訛っております
子供衆に至っては意味もわからず「おしくらまんじゅう」と呼びならわしているとか

378言理の妖精語りて曰く、:2009/06/14(日) 12:00:40
竜胆うろ子

イルミナティのアデプトにして、スズメバチグループにおかれた企業内ロッジの中心人物たる
竜胆(りんどう)辰雄の一人娘。「魔法少女ケミカルトマト」第二部において人型爬虫類系魔法少女(レプティリアンマジカルガール)
としてケミカルトマトこと八鍬ミカの前に立ちはだかる。父親から溺愛されており、イルミナティに回収された
フェアリーギアの一つ「フルカラバルカラジャイ」を父の権限(職権濫用)でもって与えられている。
幼いながらもイルミナティの「ホモサピエンスを啓蒙し導いてやる」という思想を盲信しており
独裁国家のエリート児童を彷彿とさせる一種の凄みとやるせなさを周囲にふりまいている。
イルミナティに伝わる魔術とフェアリーギアの機能を組み合わせて戦う。

379言理の妖精語りて曰く、:2009/06/16(火) 19:27:22
特殊な家庭環境のせいか、二重人格みたいに性格がオンオフ変わるよね。

普段は高慢で威圧的だけど想定外のことが起ると慌てふためくドジっ子になるし。

運悪く魔術の暴走とフェアリーギアの故障が重なり、ドラゴンみたいな怪物になった所をケミカルトマトに救われ、好敵手的ポジションに納まったんだっけ。

380言理の妖精語りて曰く、:2009/06/19(金) 14:34:12
そのポジションを利用して、娘を使ってミカに揺さぶりをかけるあたり怖い大人だな辰雄パパは。
戦う者同士にうまれた道義すらそっとしてやれない。

381言理の妖精語りて曰く、:2009/09/23(水) 11:50:02
エル・ザザは一見するとただのリトルグレイに見える。
しかしその「頭」は実際は本来の頭にかぶせたヘルメットである。
ヘルメットには緑髪碧眼の美しい素顔が隠されている。

382言理の妖精語りて曰く、:2009/09/28(月) 00:32:01
彼に目をかけられているイジーキールが嫉妬されているのも、ここらへんに理由があるようだ。
ただのリトルグレイだったら、こうはなるまい。

383言理の妖精語りて曰く、:2009/09/28(月) 01:31:41
余りにも神々しい光輝を放つ宇宙的美意識を内包した御尊顔を直視できる者などいない。
せいぜい彼の肉体から迸る霊気(アウラ)、美のイデアから、その片鱗を感じ取る程度だ。

384言理の妖精語りて曰く、:2009/09/29(火) 22:37:50
ちょっとこれあれどうすりゃ、あっひゃっひゃっ

詩人ですらこの通りの反応である。なまじっか感性がある者ほど難しい。

385言理の妖精語りて曰く、:2010/02/07(日) 00:58:10
餐卓老子佛陀(さんたくろうす=ぶっだ)
 古代鈴国の人。貴族出身。俗名は尼虎羅。父:多喜王(たきおう)、母:栗栖夫人(くりすぶにん)。尋俱瑠城に生まれる。
十八歳で出家し、行者となり諸国を放浪、三十歳の時トナカイの園、キンボシモミの樹の下で瞑想を続け、悟りを開いた。
その後九十二歳で入滅するまで教えを説き続けた。
入滅後は仏として、異世界仏の釈迦如来、楽師如来、猫面明王などとともに神とは異なる存在として信仰の対象となった。
入滅の前に弟子の瑠土が六十五万年後に生まれ変わり、次の佛陀・椅子多如来(いすたにょらい)になると預言した。

386言理の妖精語りて曰く、:2010/05/06(木) 00:35:56
【ダン・T・ライオネル】

秘密結社群「イルミナティ」の最高位に位置する「ドラゴン・ヘッズ・ソサエティ(竜頭会)」
の幹部「七十二人委員会」の一人。着座番号は七十一。妖術の探求の結果、老若男女の顔を持つに至った。
彼の行う妖術とは「人間同士の融合」。老若男女の顔だけでなく、その人間性全てを吸収し一体化している。
その目指すところは「人類の凝縮」。複数の人間を合わせて一人にすることで、増えすぎた人口を減らし、
なおかつ一人一人を複数人分のクオリティに高めると言う一石二鳥のプランである。
しかしなかなか上手く行っていないのが現状である。人格が混ざり合えば、ぶつかり合い混乱するし、
肉体を魔術でより合わせるとサイズがかさばり、エネルギーもより要る。
ダン自身も自分+老若男女の五人分で精一杯である。術の完成を早めるため、
賢い他人をパーツの如く取り替え、多面的な思索ができるよう工夫している。
ダンについてる顔の面々が時と場合によって違うのはこのためである。

387言理の妖精語りて曰く、:2010/06/05(土) 11:18:30
のちに11人と同時に合体が可能な域にまで技術は高められる。
そして自分を含む12人分に、かつてレプティリアンが崇拝していた
「12の頭を持つドラゴン」の首を移植し、さらなるパワーを得た。
彼は新たに「マスター・ゾーディアコス」と名乗り、
新時代の「ヒーロー」として世界に君臨しようと企む。

以前からナルシストの気はあったが、
「12人分の男」と成った己を「生ける芸術」「科学の極致」と
見做すようになり、かなり自意識が肥大している。

388言理の妖精語りて曰く、:2010/06/10(木) 10:47:39
でも、きゆらに殺られる。ライオネルは
術式を成立させるために「ゆらぎ」に手を出してしまったからだ。
マスター・ゾーディアコスがそこにいるだけで境界面はふやけ、
そこから宇宙に綻びが生じようとしていたのである。

389言理の妖精語りて曰く、:2010/06/30(水) 01:51:44
【ジ・ダ】
歴史上の人物や偉人、著名な芸術家や学者、有名な戦士や魔術師でもないのになぜか高名な歴史書に名前が載っている人物。
しかも、彼が何年の何月何日の何時に何をしたかということが、時間単位で事細かく記述されている古文書も一部だが残っている。
後世に伝えられているのは全36500巻(推定)のうちわずか104巻のみで、しかも全て不完全な写本である。

390言理の妖精語りて曰く、:2010/07/03(土) 00:48:12
チョーキー・クリティックは軽量強化セラミックのアーマーを身につけた白亜のヒーローだ。
いくら強化と名がつくはいえ、バズーカくらってもヒビ一つ入らないというのは……

きな臭いね。

ありえない、ンじゃなくて、あってはならない。そんなものに映るんだよ。

391言理の妖精語りて曰く、:2010/07/20(火) 00:36:22
そいつの「無理」を「理」化し、平凡な秩序へと叩き返すのは、御子柴きゆら。
新・霊団が誕生する世界軸の地球in【猫の国】の【魔法少女きゆら】だ。

392言理の妖精語りて曰く、:2010/08/30(月) 01:18:16
【黒川教授】
三つの県をまたがって流れる本流をもつ川の、細くわかれた支流のことを、地元の人間は「黒川」と呼んでいた。
その川のそばによく出没する教授なので、黒川教授と呼ばれているらしい。
しかし、本名も黒川であることは、あまり知られていない。
可能世界の研究者である。

393言理の妖精語りて曰く、:2010/09/06(月) 21:38:47
【冒険家アルシャマ】
アルシャマは寡黙で友達の少ない少年時代をおくった。
遊ぶのはいつも一人だった。
草原で草笛をつくり、森で弓と矢をつくり、山で動物を捕らえる罠をつくった。
最初はけっして上手くはなかったが、アルシャマは少しずつモノをつくる技術を上達させた。
こつこつと、人の知らないところで積み重ねることだけに長けた少年時代だった。

394言理の妖精語りて曰く、:2010/09/07(火) 23:33:55
アルシャマが旅に出ることを告げたとき、家族はとても驚いた。
家族の誰にとっても寝耳に水の出来事だった。
アルシャマが旅に出る準備をしていたことも、冒険に対する情熱をもっていたことも、家族は知らなかった。
十年間をかけて、アルシャマはその二つを少しずつ作り上げていた。

395言理の妖精語りて曰く、:2010/09/07(火) 23:54:02
黒川教授(♂)
黒川教授(♀)

396言理の妖精語りて曰く、:2010/09/09(木) 01:59:52
疫病で住人が全滅した村を訪れたアルシャマは、
大きく驚くことも悲しむこともなく、
淡々と黙々と、屍体の埋葬をした。
88人分の屍体を埋める穴を掘るのに、彼は三本のスコップをぼろぼろにし、
五日分の食料を消費した。

397言理の妖精語りて曰く、:2010/09/17(金) 01:32:37
アルシャマは大変長い時間をかけて、無を捏ねた。
時間も空間もない無で、紀が遠くなるような作業を続けることができた人間は、全人類史を探しても彼一人だろう。
無数の宇宙が煌めいては消えていく間(ほとんどの宇宙は10のマイナス30乗秒にも満たない刹那に消えた)、アルシャマは機械じかけの神のように、ひとつのことを繰り返し続けた。
長い長い時間の果てに(あるいは極々微細な時間の狭間に)、果たしてアルシャマの創世宇宙は宇宙としての形を留めるに至った。
宇宙はすくすくとインフレーションを起こした。
かつてあったはずの、すでに消えた数々の出来損ないの宇宙のことを、アルシャマは宇宙と呼ばずに、パンゲオンと呼んだ。

398言理の妖精語りて曰く、:2010/10/18(月) 15:25:25
アルシャマは若かりし頃のアルセスに似ている

399言理の妖精語りて曰く、:2011/01/18(火) 09:29:08
アルシャマにも苦手なものがある。料理である。
いや、材料加工や時間管理が苦手なのではない。それはできる。
アルシャマはあまり味に拘らない冒険生活を続けていたため、味音痴になってしまった。
そのために最後の味付けだけが上手くいかないのである。

不味くはない。不味くはないのだが……なんかこう……ちょっと残念な……?
しかたがないので、マレタではカリュカが塩胡椒して味を整えている。

400言理の妖精語りて曰く、:2011/08/16(火) 13:26:25
>>381
エル・ザザは円盤の夢を見たことによって空中浮遊を体得した

401言理の妖精語りて曰く、:2011/08/16(火) 22:36:01
実は紀神って神ではなく人だったらしいよ(噂話)

402言理の妖精語りて曰く、:2011/08/17(水) 01:46:15
口を尊ぶとかいて噂と呼ぶ。言をのべる千の口とかいて話と呼ぶ。
それぞれが言葉を発し、尊ばれるべき千の口をもつ者、と書いてマロゾロンドと呼ぶ。

403言理の妖精語りて曰く、:2016/03/16(水) 19:16:24
マイカール・チャーラムが凶行をなした時、なぜ非難の矛先が【彼が殺そうとした相手である】同性愛者たちに向かったのか。
人は何であれ、自分の世界に【迷惑】を持ち込む相手を嫌がるもの。
嫌がるには【迷惑】そのものである必要は無い。責任がある必要は無い。
チャーラムの弟マイカール・レトランは弟が冤罪を蒙った事で夢を断たれ、弟が大量殺人を行った事で夢以外のものも断たれた。
レトランは憎まれ、共同体の居場所を失い、噂を聞きつけて追いかけてくる野次馬の騒ぎに精神を削られた。
そして「面倒を持ち込んだ」咎で、故郷から遠く離れた場所でも憎まれた。
彼自身の精神は均衡を失い、弟や自身を爪弾きにする者たちだけでなく、同性愛者への憎しみが巻き起こった。
レトランには怒りと憎しみを解消する手段もなく、アルセスの護符を握り締めうなり声をあげるしかなかった。

行き倒れ飢え死にしそうな時、彼を二人組の男達が助け、介抱した。彼らは同性のカップルであった。
助けられた身であったが、固まった心境はなかなか変わらず、暴言が出なかったのも体が弱りきり心が折れていたからに過ぎなかった。
徐々に回復し、正気を取り戻すと、居心地が悪くなったレトランは急ぎ早に礼を言うと二人の住居を去り、またあてもない放浪に出た。
カップルには他の同性愛者や両性愛者の知り合いもおり、迫害の切っ掛けをつくったチャーラムの身内を世話すると
迷惑がかかる、と口では言ったが、実際のところ世話されてなお拭えない悪い感情、そして居心地の悪さ、良心の呵責が苦しいだけであった。

404言理の妖精語りて曰く、:2016/04/07(木) 05:27:58
【零落と忘れ去られしモノ】

それは神やヌーナと言った世界すら存在しない場所。
揺らぎの発生原因となった者であり物であるそれは未来より産み落とされた。
存在を言語魔術師によって確定され過去の改変により最初期にあるモノとして存在させられた。
生み出されるまで最強であり生み出されてからは被創造物である最弱の存在。
無であり有であり万物であり万物でない混沌であり秩序である光で無く闇ではない。
矛盾を孕んだソレは知るものによって改変され続け絶えず姿を変える。
そしてソレは最初期に存在することだけは確かであり如何に過去改変しようとも自力で上書きする故に生み出した言語魔術師すら困らせる存在。
ソレ以上に最強は無いがソレは他者に認識されて始めて活動するために他者の認識に依存する脆弱性を孕んでいる故に最弱。
自らの名を忘れられ、しかし確かに名はあったが故に創造主である言語魔術師達による干渉を受けない。
そしてそれに付いて語られることは真実でもあり嘘でもある。

人が思い出したように存在をいたと気付いたときには既に歴史は改変されている。
認識されなければ最強であるが名を思い出さない限りソレは脆弱性を孕み下位の存在として零落し続ける。
自らが生み出した子がソレの親であり、自らを生み出す子の親である。

万物は定義されて存在を確定させ、その存在は時空の彼方より記述され、ソレによって既に定められた状態となる。、
人は記述された幾つもの可能性の中から、ソレを生み出し利用する。
自分/ソレの意志で可能性を選択し/させられ、自分/ソレの運命を決定する/させられる。

その存在の名を作り出せ、それが真に正しければ絶対の存在の加護ぞあらん。
されど、それが偽りであれば汝の認識の限界がソレの限界であるという脆弱性を孕んだ存在となるだろう。

エーラーマーン作: ゆらぎの神話: 第三章 第七節 神にされた紙の存在

405言理の妖精語りて曰く、:2016/08/24(水) 01:20:11
【ティナ・ランタルボ・ペレクク】

家族を失ったマムリカ・ペレククの後見人として選ばれた男。
実質は監視役であったが、マムリカが不利になるような報告は一切していなかった。

あの事件後、身体の各部位の表面が鱗になったり毛皮になったり羽毛になったり裏返ったりした変死体で発見される。
マムリカから彼女自身にかける妖術の実験台にされていたと推測されている。

406言理の妖精語りて曰く、:2016/08/25(木) 00:22:16
それぞれの部位を見てみると、部位がうつるごとに技術が向上しているのが見て取れる。
ただ、初期の加工は、それ単体では周囲や本家の者相手に隠すのは難しいだろう。
少なくともマムリカが習熟するまで、隠蔽のための術をかけていた者が存在するはずである。
おそらくはその人物が、マムリカの邪術の師である。
加工用の術と、隠蔽用の術の方式に共通点がみられる事から、ペレクク本家の調査人はそう推察した。

407言理の妖精語りて曰く、:2016/08/26(金) 09:57:59
マムリカ・ペレククはルザナイ教を否定し、メクセトは彼女に「神滅ぼしの武具」を与えた。
唯一神を拒絶する者なら、神々を殺す事も拒絶するまい、と見なしていたのか。
メクセトはマハ=ディヤルニを神々の一つに過ぎないとみなしていたのか。

408言理の妖精語りて曰く、:2016/09/14(水) 23:20:59
プルーガ―・バウティス・リジュアリズ

七狡人と同時代の自由将。ガンディスシャニティアを奉ずる異教帝国において、
皇帝の血を含んだ神変蠱毒酒を飲む事を許された男。
帝都クミルニロの都市神と合一し、帝都から出ることの出来ない皇帝に代わり、
帝国のため、皇帝の神通力を振るった。当時その力は、帝国内に信徒を増やそうとしていた
ルザナイ教徒に向けられた。七狡人が率いるグループにも迫害の手を加えたが、
なぜか「蠅神」の力を用いた自身の術は使わなかったと伝わる。

七狡人の支持者は、エブグルブ・バフォウらがガンディスシャニティア系の術を妨害する技術を確立していたからと考えるが、
主流派ルザナイ教のある人々はこれを七狡人のグループが帝国と裏で繋がっていた証拠とみなす。

409言理の妖精語りて曰く、:2016/09/15(木) 20:21:23
これは当時も言われていたようで、七狡人のガフ・ダンリウが

「稲妻を帯びた黄金の蠅を叩き付けられなければ迫害でないと言うのか。
棍棒で手足を潰され、カミソリで肉を削り取られるのは迫害でないというのか。
ムンノハッタカッターイーとハーツァブラールの子が生きたまま釜茹でにされたのを、
二人が我が子を帝国に、異教神への生贄のために提供したという輩まで居る。
こんな者どもこそ人の心を失った、反ルザナイの徒だ」

と憤ったという資料も残っている。

410言理の妖精語りて曰く、:2016/09/16(金) 17:56:14
ティナ・ランタルボ・ペレククは、ルザナイ教神官。
ルザナイ中興の祖と呼ばれる人物である。

ルザナイ教七先駆派に属していた彼は、同派において「マムリカの乱」を起こした邪術使いマムリカ・ペレククをいたずらに恐れる風潮があることを嫌い、これを激しく非難したという。
悪魔や邪術の恐怖を喧伝することは、すなわち、マハ=ディヤルニを軽んずることに他ならない。
それが、彼の主張であった。
邪術に対する彼の敵意は凄まじかった。
彼は「邪術の害など大したことはない」ことを証明するために、邪術を用いて自らの身体を様々に変化させ、その「傷痕」がある身体のまま街を闊歩したという。

通説によると、彼がそうした憎悪を抱いた背景には、彼が所属するルザナイ教七先駆派を悩ましていたある問題にあったとされている。
当時は、ルザナイ教最盛期と呼ぶ者すらいたほど、その勢いは凄まじかった。
しかし、七先駆の教えに従い、ありとあらゆる者に法術を教えたルザナイ教団は、当然、増加した信者数に比例する数の、法術の悪用者をも産み出してしまっていたのだ。

法術を悪用した者たちにも、言い分はあった。
ある者は、マハ=ディヤルニの威徳を見せんがために、ところ構わず法術を使いまくり、またある者は、ルザナイ教の地位を確固としたものにするために、自国の軍に兵器として法術を売り込んだ。

だが、そうした行為は、七先駆派が、対立する唯信派によって「法術派」や「神威泥棒」などと呼ばれる結果をもたらしたに過ぎなかったのだ。

411言理の妖精語りて曰く、:2016/09/20(火) 00:57:20
七先駆派も、その術も、既存宗派の迫害のもとでやがて地下に潜ることになる。
地下に潜った七先駆の後継者たちは、その術を生き残りのために活用した。
制限を解く事による恩恵は、治癒法術において顕著であった。
宗派が違うために、その他さまざまな事情で使えない法術でも、七先駆派なら使用できる。
あらゆる宗派の法術体系が七先駆派のもとで一つとなるのだ。

七先駆派は表には見えにくいながらも王族、貴族、富豪、高位宗教者に対しても影響力を持ち、
自らメンバーに加入しようとする者も少なくなかった。しかし誰もが入れるわけではない。
力を持つとはいえ、地上に姿を見せられない身であるという事情からも、加入者の選別には注意が払われた。
しかしこれは七先駆派に「有力な者による特権集団」という側面を与えてしまった。

それは始祖たちの、分け隔てない信徒たちの集い、という姿勢とはかけ離れたものであった。

412言理の妖精語りて曰く、:2016/09/20(火) 14:03:49
七先駆なきあとの七先駆派は六つのグループに分かれ、それぞれ先駆者の後継を自称した。
そのうち五つのグループの長は、先駆者の名を襲名した。例えば「三代目ガフ・ダンリウ」というふうに。

「七人目の七狡人」の後継を名乗るグループの長はこの「襲名」を行わない。
これは七先駆派においてもその名は秘すべきものとされていたことによる。

413言理の妖精語りて曰く、:2016/09/23(金) 16:15:48
オ=ルングト・ヴァウラク

三代目ガフ・ダンリウ、すなわち「堅牢な虹晶の雀」の長。
二代目ガフ・ダンリウである、ナフローテ・エルーの弟子にして娘婿であり、迫害で師と妻を失った。

デュキュローンの信仰防衛隊、ノサイタンの審問兵団、フドウィギの倫理騎士団、ピィケマの善悪峻別会の攻撃は、
七先駆派の始祖たちが殺され、残党が地下に潜ったあとも止まなかった。地下に潜った異端者を根絶するべく、
主流宗派は各自の探査法術を駆使して信徒を検挙していき、六グループの存亡は風前の灯であった。
そこでオ=ルングトは初代ガフ・ダンリウの編み出した特効法術と特効防護法術をさらに拡張、
探査法術の影響を防ぐ術の開発に成功、さらに特効法術の応用で、迫害者側の集団が持つ様々な属性を検出し、
その中の有力者が実は同性の恋人がいたり、その宗派では至聖所への立ち入りが許されない疾患、病を持っていたりすることを特定、
要するに弱みを握ることで彼らの活動を制御した。
後者の特効法術の応用は、初代ガフ・ダンリウの意図とは真っ向反するものであったが、
迫害者が相手であり、なおかつ派の存続のためならやむなし、と黙認された。

414言理の妖精語りて曰く、:2016/09/25(日) 13:53:01
ジャルバテャスル・アヅェ

デュキュローンの信仰防衛隊の総隊長。七狡人との闘いで命を落とした先代の任を引き継ぎ、
他宗派からの討伐隊と連携し、彼の代のうちに七狡人の全滅が達成された。
残党狩りにおいても容赦はなく、彼の代で七先駆派そのものを壊滅させる勢いであったが、
スキャンダルによって失脚、それに続いて起こった信仰防衛隊の守護天使ティナ・ガラブグルンの加護の消失により、
デュキュローンの信仰防衛隊は弱体化、まもなく解体されてしまう。
スキャンダルの内容は、█████████からの████████████████と██████████████への█████████████████。
側近からの告発と証言者が一斉に名乗りを上げたこと、それと時を同じくして
デュキュローンの守護天霊が眠る施設から輝きが失われ、加護が消失するという事態が重なり、本人も罪を自白した。
輝きが失われる際、哀しげな獅子の咆哮がデュキュローンの都に響き渡ったという。
彼は総隊長を解任され、別の総隊長ムウフェウ・オリンが就任したが、加護の力を失ったことは大きく、
七先駆派に対する捜査・盗伐においてまったく歯が立たなくなっていた。
さらにデュキュローンの都にある信仰防衛隊本部への侵入を許し、他宗派の討伐隊との共同作戦の内容を
七先駆派に盗まれたことが決め手となり、信仰防衛隊は解体されてしまう。

415言理の妖精語りて曰く、:2016/10/22(土) 11:34:58
シン=グロークス

全世界英雄協会の現会長。ヅアート英雄協会時代からのメンバーとしては生身の人間としては唯一の存命者。
出生名は「シン=グロークス・ユウィッラタ・セン」。

ティシムガンドのルザナイ教唯信派家庭に生まれる。セン家は由緒正しい竜火兵の家系である。
法術の使用を禁じる唯信派のしきたりに限界を感じていた彼は故郷を離れ、様々な宗派の法術を非公式に学び、
セン家に伝わる銃術、銃剣術、火薬術と組み合わせ、新たな武術を編みだし、怪物、魔物、恐竜を退治する武芸者として諸国を渡る。
法術使いとしても熟達の域に達していた彼はチャカ大陸北部のヴェルギンサにおける「海虎シャゾ」討伐においてヅアート英雄協会にスカウトされる。
英雄協会と行動を共にした彼はかの大帝国が崩壊し、帝国が行っていた各地の封印が弱まってから強力な地下の怪物が加速度的に出現数を増している事態を深く知る事になる。
祖国ティシムガンドでもそれが起こり、法術しか効かない悪魔、悪鬼の群れの前にセン家の竜火兵軍団は全く歯が立たず大損害を受けた。
実家は彼を呼び戻すが、法術の使用を取り止めることをもとめた。彼はそれを受け入れず、協会が召喚した英雄たちと共に悪鬼たちを殲滅、頭目の悪魔を地下に追い返し封印を施し直した。
しかしこのことはセン家の権威をかえって失墜させ、彼は実家から正式に追放される。
これにより「セン」の姓と、特に対立した父親に由来する「ユウィッラタ」の父称を失う。

こうして彼は単に「シン=グロークス」となった。

416言理の妖精語りて曰く、:2016/10/23(日) 01:28:03
シン=グロークスは自身も英雄であると同時に、自分の中に2人の英雄が召喚された状態にあった。

人々を絵に閉じ込めていた竜をその絵の中から含み針で倒した「竜退治のシン=グロークス」と
絵の中に潜む虎を外から十字矛で刺し貫いた「虎退治のシン=グロークス」である。

この2人の英雄の力を使い、強力な大悪魔の肺を自分の中に封じ込めており、その時(77歳)から加齢が停止した。
これにより彼は二百年以上も生きた。

彼自身は死後、万傑殿のような霊魂保管設備の恩恵を受けることなく、
英雄になったにも関わらず再召喚がなされることもなかった。
大悪魔の肺は彼の存在と同化しており、彼の存在を何らかの形で永続させることは
大悪魔の存在も永続させるのと同義であったためである。

協会の術は英雄を召喚はできるが、全盛期や超自然的に強化された状態が百パーセント再現されるわけではない。
彼を召喚した際、封印に関する部分が欠けていた場合、それは大悪魔の肺が外に漏れだし、呼吸によって再生し全身を復活させる事態を引き起こす。

「シン=グロークスは生きている時に二度世界を救い、死んだ時に三度目を成し遂げた」と言われる。

417言理の妖精語りて曰く、:2016/10/28(金) 07:42:07
だが、シン=グロークスが封じていたという「大悪魔の肺」を見た者は居ない。
もしかしたら、それは通常の「魔」ではなく、ある種の例えなのかもしれない。
例えば、こういう解釈は、どうだろうか?

シン=グロークスの武術流派「聖体天化」には、人体の各部位を六対六異、すなわち耳・目・腕・肺・腎臓・脚の六対と、頭・鼻・口・心臓・胃・腸の六異に分け、それぞれに動物を当て嵌める考え方がある。

そして「聖体天化」において、肺に対応する動物は、猫と竜。
そして、猫は、伝説の幻獣であるため、しばしば虎が代用で用いられる。

そう、この一対の動物は、シン=グロークスの人格と同じなのだ。
果たして、これは偶然の一致なのだろうか?
もしや、シン=グロークスが封じていた「魔」というのは、彼自身の、あるいは人間全てが秘め持つ悪心のことではだったのではないだろうか?

…………とはいえ「聖体天化」は、もはや断絶し、シン=グロークスも、もう居ない。
事の真相は、もはやマロゾロンドの身体の中にしか無いだろう。

418言理の妖精語りて曰く、:2016/10/29(土) 01:05:15
「大悪魔」が比喩なのかどうか、それが不明な理由の一つは
全世界英雄協会が全ての危機対処、討伐例を公開しているわけではないからである。

シン=グロークスが封印したとされる時期に姿を見せなくなった強力な悪魔は複数いる。
有力視される個体は世間において6、7体挙げられている。

しかしこの件において協会側はノーコメントを通している。

419言理の妖精語りて曰く、:2016/11/01(火) 17:58:54
トスカーン・ヴィ・ヤグード

ルザナイ教唯信派の武人。
相応しくないとして、シン=グロークスの襲名を断った者ではあるが、数々の武勲とその人徳により、その名は今に至るまで、語り継がれている。

族長の座をも捨てた彼は、旅に出た。
しかし、ただ旅をするだけでは修練にならないため、とりあえずの目的として、もはや伝説となった、自らの一族の発祥の地を目指すことにしたのであった。
それがどこなのか、どうして彼の祖先が、その地を去ったのか、その時代にそれを知る者は誰も居なかったというのに。

時は、ルザナイ教暗黒期。トスカーンは、幾多の危険に巻き込まれ、多くの敵に教われた。
しかし、積み上げた彼の武は、彼を裏切らなかった。
彼は、多くの武人と出会い、別れ、戦い、あるいは友となり、あるいは死を与えた。
とはいえ、先祖代々のルザナイ教唯信派であり、礼法にも武人としての処世術にも長けたトスカーンの周りには、敵よりも友が、殺された者より、生かされた者の方が、遥かに多かった。
そう、七代目ガフ・ダンリヴとの奇妙な友情も、彼がこうして旅に出た時に始まったのだった。

まあ、それについてはいつかまた、別の機会に話すとしよう。

さて、トスカーンは、長旅を経て、多くの知己を得た。
それはつまり、多くの知識が、彼の元に集まったということでもある。
彼が、祖先の発祥の地に辿り着くまでに、そう長くはかからなかった。
そこは【偉大なる四峰】の一つ【ヨーウィロ】の麓に佇む、小さな村であった。

420言理の妖精語りて曰く、:2016/11/22(火) 21:07:32
村の名は「ナロッソ・ハビン」といった。「風の無い庵」という意味である。

風の無い庵とはまた、村のはずれにある。峡谷に囲まれた窪地の呼び名でもあった。
武天使シンが人間の弟子たちに向けて型の演武を示したと伝わっている。

しかしトスカーンが訪れる遥か以前に武を学ぶ者の姿は絶え、
牧畜で細々と生計をたてる村人たちだけが残った。

窪地以外の史跡も残っておらず、巡礼や物見遊山のために人が来る事もない。
遠くの町の商人を除けば、トスカーンは久方ぶりの異邦人であった。

421言理の妖精語りて曰く、:2016/11/25(金) 17:42:39
ようやく祖先発祥の地に辿り着いたトスカーンであったが、彼は、そこで歓迎されなかった。
と、言うよりナロッソ・ハビンの人々は、何やら心配事を抱えていて、来客の歓迎どころではないようだったのだ。

生来面倒見が良いトスカーンが、これを放っておけるわけがない。
彼は、渋る村人たちから、心配事の詳細を聞き出した。

それは、風土病だった。
幸いにも、その病には、伝染するような性質こそ無いが、一度かかると、特別な薬草が無ければ治らないのだ。
その薬草も、本来なら、法術によって育てる薬草畑が、村にあるはずだった。
しかし、肝心の薬草を育てる法術師が、この【ルザナイ教暗黒期】の迫害によって、村から立ち去ってしまっていたのだ。
この薬草は、特殊な生育環境を必要とするものであり、法術無しでは、平地で育つことは無いものであった。
この時、村の薬草は、生育に必要不可欠な法術を欠いたため、全て枯れてしまっていたのだ。

そこで、トスカーンは、尋ねた。
この薬草は、他には無いのか、と。
聞かれた村人は、薬草が、本来生育していたとされる地を力無く指差した。
そこには、誰も辿り着くことが出来ないであろう、と沈痛な表情を浮かべながら。

それは、神の領域。
かつて、ただ一人のマハ=ディヤルニの寵愛を受けた偉大な法術師だけが、登ることが出来たという伝説の山。
【偉大なる四峰】の一つ【ヨーウィロ】の山頂こそが、件の薬草の原産地であった。

一族の故郷を救わんとしたトスカーン。
だが、彼の前に立ちはだかったのは、彼の時代には、一流の法術師や強国の登山隊ですら、決して到達することが出来なかった伝説の難所であったのだ。

422言理の妖精語りて曰く、:2017/01/18(水) 13:38:18
前肢には吸盤、後ろ脚には蹄を持ち、断崖絶壁を駆ける肉食恐竜さえ棲息していなければ、その時代においても既に
登山の方策は確立していたのかもしれない。

猿が木を登るように絶壁を高速で移動するこの怪物どもは、数多の挑戦者を捕食してきた。

423言理の妖精語りて曰く、:2017/01/19(木) 00:07:39
高山山羊ですら、この捕食者から逃れる事は出来ない。

近代以前における、ヨーウィロ登頂の僅かな成功例の記録とされる登山記では、岩壁から跳躍し、空を飛ぶ飛竜に襲いかかったとある。
揉み合うように両者が墜ちていくまでが書かれている。

誇張とみなされていまが、後の調査のさい、ちょうど落ちた場所とされる地点に、
この種の恐竜の白骨死体があったのが確認されている。
全身の骨が砕けており、高い場所から落ちたのは間違いない。

424言理の妖精語りて曰く、:2017/01/19(木) 20:26:51
この恐竜の名を【キュキュシャークス】という。
これは、古代語で【吸馬竜】を意味している。

425言理の妖精語りて曰く、:2017/01/20(金) 16:13:40
蹄と吸盤を四肢に持ち、驚異的な跳躍力で断崖を駆け、足場の悪い岩場を移動するのに長けた高山山羊すらも餌食とする。
このような目立つ特徴もあるのに、どうして「吸馬竜」というのか。

それは古代において、人が彼らを目にする機会の多くは山のふもとだったことに関係している。
餌が少ない厳冬期、冬眠しきれなかった個体は山を下り、ふもとに住む人々が飼う家畜を襲いに来たのである。

中途半端な冬眠状態と寒さはキュキュシャークスの動きを若干ながら鈍らせはする。
しかしその利益を得られるのは高山山羊くらいだ。人や家畜の足では彼らから逃れる事はできない。馬ですらも。

426言理の妖精語りて曰く、:2017/01/21(土) 12:25:12
キュキュシャークスの跳躍はツバメよりも速い。そして体当たりで獲物の体勢を崩させ、瞬時に相手を組み伏せ固定し、
口を皮膚に突き立て、肉と血をゆっくりと吸引する。こうなったら引きはがす手段はない。
その間は周囲のことなど一顧だにしない、高山の生態系の頂点に立つキュキュシャークスから餌を奪える生物は存在しない。
この食事はとてつもなくゆっくりとしたものであるため、食事中の彼らからなら逃げる事はできる。
おかげでこのおぞましい生物について、山のふもとでは広く語られ、恐れられている。

トスカーンがヨーウィロに登るなら、この怪物への対策は必須となる。

427言理の妖精語りて曰く、:2017/01/24(火) 03:53:24
風土病対策のため、ヨーウィロへ挑まんとしたトスカーンに語られたのは、概ねこのような話であった。
トスカーンの遠い親戚であるナロッソ・ハビンの村人たちは、彼の無謀な登山を止めるために、微に入り細にわたって【キュキュシャークス】の恐ろしさを語り続けたのだ。

そして、村に逗留していた元登山者たちが、話を聞きつけて説得に加わるに至って【キュキュシャークス】の真に恐るべき点が、明かされることになった。
あの【吸馬竜】には、戦闘の常識が通じないのだ。
当時の戦闘において、高速で移動してくる敵に対抗する方法は、大きく分けて二つあった。
騎獣や魔術などによる自身の加速と、高速移動が可能な使役獣や投射物による牽制である。
しかし【キュキュシャークス】が出没するのは、比類なき絶壁、ヨーウィロの山肌である。
そのような足場が悪い地形で、運用出来る騎獣はかなり希少であり、いわんや、人の足を術で加速して登るなど、自殺行為に他ならなかった。
では、牽制はどうかというと、これもまた、無惨な結果に終わっていた。
【キュキュシャークス】の注意を反らし、あわよくば、その目をえぐらんと襲いかかった使役獣や使い魔の類いは、残らず彼らに捕らえられ、あるいは、地に叩き落とされていた。
そして、いかに敏捷な恐竜といえど、足場自体が消し飛んではどうしようもあるまい、と放たれた地の術、その体勢を崩さんと放たれた風の術、避ける間もなく全てを焼き付くそうとした火の術。
なるほど、それらは、確かにいずれも強力であり、有用な手段であった。
ただし、それはそこが平地であればの話である。
腕自慢の術者たちにとって残念なことに、高峰ヨーウィロの山肌は、非常に過酷な環境であり、それは常に、かの恐竜の味方だったのだ。

428言理の妖精語りて曰く、:2017/01/24(火) 03:54:46
火の術は、たちどころに高山特有の強風にかき消されるか、煽られて味方を焼き尽くし、地の術は、落石を呼んで、かえって術者たちの足場を崩した。
そして、風の術に至っては、何の効果も発揮しなかったのだ。
この高峰で生まれ育った恐竜たちにとっては、強風など、マロゾロンドを触手で縛るようなものだったのだ。

しかし、トスカーンは、それほどの脅威を伝えられても、全く恐れを感じなかった。
彼は、ヨーウィロに挑んだ自分の同胞、【ルザナイ教唯信派】の教徒たちが、登山隊の護衛についた者ばかりであったことを確認し、登山のために村を離れた。
それだけが、彼の気掛かりであったのだ。

彼は、追いすがる村人たちに情報提供の礼を述べた後、自らの信念と推測を語った。
これは、偉大なるマハーディヤルニが、自分にくだされた試練であろう。
その証拠に、これまでヨーウィロに挑んだ【唯信派】の中には、己の意志で挑戦した者は、誰も居ない。
彼らは、雇い主や、預かった荷を守らんとして傷つき、力を使い果たしてしまったに過ぎないのだろう。
だが、私には、守るべき主や荷は無い。
登山だけに全力を注ぐことが出来るならば、法術に頼らぬ【唯信派】に、征服出来ぬ山など存在しないのだ。
【唯信派】とは、マハーディヤルニに賜った肉体の力を、十全に引き出すことが出来る者。
すなわち、全身全霊をもって、神のおわす高みに近づかんとする者たちなのだから。

そして、彼は、登山に適さぬわずかな仲間だけを村に置き、再び旅立っていった。
目指すは、前人未到の領域、【偉大なる四峰】の一つ、ヨーウィロの山頂である。

429言理の妖精語りて曰く、:2017/03/24(金) 13:11:03
【エテルネウス・グオネ】

教王庁お抱えの魔術結社「神聖クラルンテ結社」創設メンバーの一人。
魔術だけでなく百足剣、鎖鎌、投げ手斧など各種の武具の扱いにも長ける。
また、毒と薬のスペシャリストであり、材料収集のための大型有毒魔獣の討伐例は四桁を軽く超える。

のちに全世界英雄協会によって召喚されるが、教王庁の上層部が犯罪組織「ルチアーノ一家」と癒着している事に憤怒する。
ある任務において協会の統御下から離脱し、仲間たちとともにルチアーノ一家の幹部の皆殺しに参加、これを成功させる。
と、同時に唯一神ウィ・バレテに仕える聖職者でありながら教団を私物化し犯罪者と癒着した者たちも抹殺した。
その中には神聖クラルンテ結社の当時の大師匠(結社の長)も含まれており、
彼に対しては特に念入りに痛めつけた形跡がみられた。

計画に参加した英雄たちが被召芯の緊急停止によって沈黙させられる中、
彼は討伐されることにより最期を迎えた。

全世界英雄協会における公式上の扱いは、「敵対のため討伐。再召喚の無期限禁止。」である。

430言理の妖精語りて曰く、:2017/03/25(土) 00:40:45
彼等の手により、ルチアーノ一家の壊滅がなされたといってよい。
終わりを迎えさせたのは「事件」後の堅実な捜査によってであるが、
その捜査じたい、この「事件」なしでは思うようには進まなかったに違いない。

やるべき手続きをすっ飛ばした上で、英雄たちが全力を発揮すれば何が出来るのか、
この「事件」はそれをありありと世間に知らしめた。

問題視する人々はいたが、一家の脅威を受けていた地域を除いて、否、それを除いても声は多数派にはならなかった。

ある人は強大な犯罪組織がもたらす不安と恐怖に疲れ果て、ある人は巨悪が明快に懲らしめられるようなスカッとするニュースを待ち望んでいた。

種族、人種、民族 、宗教、国籍、これらの垣根を超えて英雄たちが結束し、「クズども」をぶちのめす。
そして彼等は「大きな善のためのルール違反」のために、見かねた「体制側」に止められてしまう。
単純明快。彼等はまさに「悲劇のヒーロー」として世界中にファンを獲得した。

431言理の妖精語りて曰く、:2017/03/25(土) 12:08:36
この事件において被召芯の緊急停止は「すべてが終わりかけた時」に行われた。
英雄たちの抹殺行動が電撃的と呼ばれるような迅速なものであったこともあるが、
協会内にも賛同者がいたのでは?という声もある。
しかし概ね「予測しない事にもたついたため」というような形で世論は終息した。
今回に限っては反応が遅れたのは寧ろ良いこと、そういう論調が電脳空間上に満ちた。

432言理の妖精語りて曰く、:2017/03/26(日) 11:45:41
ミハイル・デル・ピエロ

ルチアーノ一家の「最後の全盛期」から「最期」までを支えたボディーガード。
その最後の時まで現役であった。

一家の「裏の頭」「家族の神」であるヘルメース=アンプゥ(ヘルマヌビス)が心身に細工をし続けた事により、
ビネンガン・ルチアーノがボスだった時の全盛期を超える戦闘能力を維持していた。
しかし魔術的な加工も含む過酷な細工により霊魂は損耗し、それを補うために最晩年には
ビネンガン時代に活動した一家の殺し屋エドモンド・モナコの霊魂を予備パーツとして組み込まれた。

英雄たちによるルチアーノ一家の幹部根絶計画における最大の障害であり、
彼個人と闘うための要員が選ばれたほど。最後はボスであるナプラサフラス・ルチアーノを
転移術機能で逃がし、ミハイル対策要員と援軍として参加した一人を合わせ二名の英雄を自分を中心とする無秩序転移により道連れにした。
転移術はミハイル本人の技能ではなく、アンプゥが彼の心身に組み込んだ装置と術式の為せる技である。

この時の犠牲でも英雄たちの執念は止められず、最期の首領ナプラサフラス・ルチアーノも追跡の末に抹殺されることになる。

433言理の妖精語りて曰く、:2017/03/27(月) 04:14:28
全てが終わった後、ルチアーノ一家の生き残りには何も残らなかった。
幹部の関係者ではあっても、英雄たちもさすがに子供までは殺さなかった。
しかし彼らのその後は過酷を極めた。一家をもう恐れる必要はない。
つまり何をしても大丈夫という事だ。もちろん法は犯罪者の親族も保護の対象とはする。
しかしそこはそれ、かつてのルチアーノ一家のように法などいかようにでも搔い潜れる者たちはいくらでもいる。
「同業者」の皆さんである。彼らからも恨みを買っていたルチアーノ一家の生き残り。
これはもう殺してくれと言わんばかりの存在である。

そして、一家に苦しめられてきた人々は、たとえ警官や法律家であろうとも、彼らのためにわざわざ自らを危険にさらしたくなかった。
ボスや幹部の子供たちが死ぬニュースが流れるたびに電子網上では喝采の言葉が行き交う。

社会がかれらに死ねといっていた。かれらに近づく者もいたが、彼らを担いで賭けに出ようとするギャンブル気質の命知らずのゴロツキか、
親たちの「隠し財産」狙いのこれまた人でなしくらいであった。

慈善団体が手を差し伸べようものならその施設が嫌がらせの対象となる。

434言理の妖精語りて曰く、:2017/03/27(月) 05:23:01
【双角鬼】
東亜六カ国時代に活躍した武将。
身の丈十尺以上。嵩はニ百六十貫を越えたという。(現存する手形や武具の痕跡から推測するに記録に誇張は無いと思われる)。
おそらくはカシュタクルの民と東亜人の混血。
生まれながらの単眼症であり、軽〜中度の知的障害であったとされる。
その単眼と埒外の巨躯から当時は人の側に付いた鬼として扱われていた。

公的な記録に残るだけでニ千以上の首級を上げ、【小魚屋渓谷の戦い】においては五百騎の騎馬隊を単騎にて退けるなど比類無い武勲を挙げる。
東亜六カ国時代の豪傑の筆頭であり、武勇において双角鬼に勝る者はいないと当時の東亜大陸では風聞された。

双角鬼の隔絶した強さはカシュタクルの民の血が入っているというだけでは説明が難しく
戦い続けるうちに何らかの魔術的・呪術的概念をその身に内包させたのではないかという説もある。

なお【双角鬼】という現在伝わる名前は城主から与えられた号であり、愛用した二本の巨大な金砕槍が由来。

戦場にて幾度か七天八刀らと交戦したとみられる記録はあるがその詳細は不明。

435言理の妖精語りて曰く、:2017/03/28(火) 01:32:14
トーマ・ルチアーノは育ての親であった男が殺され、逆さ吊りにされているのを見た。
高い高い金網の柵の上部に足首を針金でぐるぐる巻きにされ、
服は全て剝がれていた。中年に差し掛かり垂れてきた腹が逆さまに垂れているのを見て
野次馬どもは大笑いしながら石を投げた。

トーマはそこにへたり込むことしかできなかった。まだ子供の彼には何の技術も仕込まれていない。
十代中盤で大きなヤマを任されている異母兄弟もいたが、その彼、ドマス・ルチアーノは「英雄」に殺されてしまった。
彼が取り扱った違法薬物はその英雄と同じ宗教の人々を毒し、それが逆鱗に触れてしまったらしい。
その英雄の文化ではドマスの年齢は成人と扱われるのも決め手であったかもしれない。

トーマはまだ直接犯罪を犯してはおらず、その力もない。無力な彼は
フードを深くかぶるくらいのことしかできず、通りから離れたエリアを彷徨うしかできなかった。

436言理の妖精語りて曰く、:2017/03/29(水) 00:37:18
トーマ・ルチアーノはホモ・サピエンスである。

無魔力種族の一つとして数えられるこの生命体は、魔物や魔法の氾濫するこの世界ではあまりに不利である。
彼等はこうしたものがほとんど存在しない、あるいは存在しなくなった異世界の生態系に適応した種であり、この世界で生きるには向いていないのだ。

ルチアーノ一家はホモ・サピエンスなど、無魔力種族の者を囲い入れ、孤独な彼等に仮初めの家族意識を与え、それは救いにもなった。
しかし仮初めの救いが与えられるのは、傘下に入った者だけであった。
一家でない者、拒んだ者は仮に同種族であろうとも、彼等にとって「商品」に過ぎない。
この世界における裏のマーケットにおいて「魔力を持たない知的生命体」は需要がある。
珍獣、または実験や使い魔への加工対象として。
幾分でも魔力を持つ生命体の場合、各個体の魔力が干渉に反発し、手を加えるにあたって多くの制約があるが、無魔力種族はそれに比べれば思い思いに弄る事が出来る。
加工しやすい素材、という点で象牙にも例えられる。そして、その比喩は値段にも当てはまる。

組織が壊滅し、一家の庇護が失われた以上、トーマは人拐いも警戒しなければならない。

437言理の妖精語りて曰く、:2017/03/30(木) 00:53:03
警戒は技術の要るものである。何の技も身に着けていなかったトーマは気のよさそうな老婆に匿われ……捕まった。

ガラス製の球場の容器に満たされた粘性の液体に浮かぶ人の指が彼の方向を羅針盤のように指し示していた。
「これはね、お前の父親、トマス・ルチアーノの指だよ」

灰色の服を着た男たちに組み伏せられるトーマを見下ろしながら老婆は言う。

トマス・ルチアーノ、「第3次マフィア界抗争」当時にルチアーノ一家のナンバー2をつとめた男だ。
「神なる父」の異名で呼ばれた当時のボス、ビネンガン・ルチアーノの息子であり、
息子たちの中でも最も有能だった故に兄たちを差し置いて右腕として選ばれた。

彼は二枚目かつ精力絶倫で知られ、若い頃から晩年まで種族を問わず多くの女性と浮名を流した。
そのうち生まれた子供達は、認知しただけでも100名以上にのぼる。
性だけでなく生への執着も強かった彼は不治の病にかかり末期になると、そのまま死ぬ事をよしとせず、
未来に治療法が確立される可能性に賭け、自身を大手の冬眠冷凍サービス業者に預けた。

しかし、組織が滅びた後、コールドスリープ中のトマスの肉体は敵対組織のボスに強引に買い取られ、
ルチアーノ一家壊滅記念のパーティにおいて「解体ショー」に供せられた。

パーティの「二次会」において今度は解体された部位の「オークション」が行われ、
トマスの切り分けられた百数十の肉片はほうぼうに散っていった。そのうちの一つがいまここにある。

オークションでトマスの指を買い落した者は、
本来は髪の毛などを使って親族を探すためのおまじないを応用し、強力な「トマス・ルチアーノの血縁者探知機」としたのだ。

438言理の妖精語りて曰く、:2017/04/04(火) 09:24:36
トーマ・コルトロフォジーノに救いの神は現れなかった。

彼は他の闇世界の業者に買われ、手足を切断された。手足は別個に売られ、
首と胴体だけで、休眠状態に置かれた。

その首と胴は『審理的真理軍』によって休眠を解かれた。
彼らはトーマを買い取った者の邸宅を襲撃し、偶然そこにおかれていた彼と出会った。

彼の目を覚まさせたのは『真理軍』の特殊技能を持つ女だった。

439言理の妖精語りて曰く、:2017/04/04(火) 13:42:01
凍結された霊魂を解凍する。それが行われたのは『真理軍』のアジトでだった。
解凍機と必要な薬品や他の器具を用いて、彼女はトーマを元に戻した。

凍死寸前に訪れる睡魔のような感覚、それを潜り抜け、安らかな眠りについていたトーマは
まず自分の両手両足が無くなっているという事実に直面した。
かれは絶叫した。が、外から彼女の仲間がすぐに駆けつける、ということはなかった。
この部屋は防音対策がなされ、事前に彼女は呼びにくるまで誰も来ないようにと伝えていたのだ。

「おつらいことでしょう……」

440言理の妖精語りて曰く、:2017/04/06(木) 11:13:27
慈母のような声にトーマの心は自然と落ち着いていく。だが、落ち着きはしても悲しみはどうにもならない。

「あなたには二つの道があります。障碍を持つ子供のための孤児院に行くか。我々とともに行くか。
我々と共にくる場合、それは今回のような苦しみがまた訪れる可能性があります」

孤児院、と即答しようとしたが、孤児院で自分の正体が知れたらと思うと、できなかった。
コルトロフォジーノ一家の生き残りというだけで苛めを受けるのは確実だ。
孤児院ではたらく大人たちが止めてくれるかも怪しい。

「あなたの体調が整うまでまだ時間があります。時間をかけてよく考えてください」

441言理の妖精語りて曰く、:2017/04/08(土) 02:16:02
一日三食、風呂替わりの湯あみ、そこにはいつも彼女の姿があった。
食事や湯浴みの手助けには他の女や男の仲間も参加したが、顔ぶれはたびたび変わった。

「彼等には他にしないといけない職務がありますので」

彼女は退屈さを感じ始めた彼に物語を読んで聞かせた。
「すいませんね、ここには電波が通らなくて、動く絵でお見せすることはできません」

はじめは外界で放送されている映像物語、トーマも見ていた探偵ものやアクションものの続き。
それを言葉と身振り手振りだけで伝えて見せた。
彼女の美しい声と抑揚に、新鮮な面白さを感じたトーマは、古い物語をやって、と求めた。
トーマはかつて世話係の男と向かった旅行先で観た影絵劇のことを思い出していた。

断崖絶壁を跳ね回る怪物の棲息する高山を攻略した益荒男トスカーン。
七人の悪しき魔術師たちと己が肉体と何の力も宿らない武器だけで戦った格闘家たち。

影絵劇は髪の幕にうかぶ人形の影が、神話や伝説の英雄たちの姿を描いていた。
いまは彼女の手が影絵人形のようにおどり、台詞とともに想像力をかきたてる。

442言理の妖精語りて曰く、:2017/04/10(月) 15:18:41
「刀のシン=グロークス」と呼ばれた唯信派の武人は、刀一本だけで
何の魔力法力の付与もなくあらゆる敵を切り裂いた。鋼鉄の鎧であろうと、恐蜥蜴の装甲も、魔獣の毛皮も。

しかし術の防護が無い以上、刀の手入れがさらに重要となる。

刀のシン=グロークスが自分の刀を託したのは一人の研ぎ職人のみであった。
その男の腕前は天下一品、しかし彼には盗賊としての過去があった。
刑罰により罪人をあらわす焼き印と刺青を施された彼に目をくれる者は誰もいなかった。

ただ一人、刀のシン=グロークスのみが彼の改悛を受け入れ、その腕前を正当に評価したのである。

443言理の妖精語りて曰く、:2017/04/12(水) 00:54:43
刀のシン=グロークスは盗人の息子であった。
彼は犯罪者が親だというだけで差別され疎んじられた。

僧侶となり、武僧として研鑽に励み、怪物や魔物から人々を助けても、
その出自を知る人は彼を避け、同じ武僧集団で共に修練に励む筈の僧侶ですら
彼を色眼鏡で見、嫉妬がさらにそれを強めた。

罪人の刻印をされた父親は悪い連中と付き合いをやめられず身を持ち崩していった。
彼はついぞ反省の色を、実の息子にすら見せずに死んでいった。

444言理の妖精語りて曰く、:2017/04/13(木) 12:51:01
海賊公アルセスは、非業の死を遂げた
彼は、海の神とまで讃えられていたが、その最期は、悲惨なものだったのだ。
彼は、処刑された。
誰よりも強く、傲慢で、あらゆる物を奪い取り、男も女も、貴族も奴隷も平民も、何もかもを好き勝手にした。
しかし、そんな彼も、死ぬときにはその手に何一つ掴めずに終わったのだ。
彼の最期は、餓死であった。

彼を処刑したものたちは、彼を小舟に立てた柱に括りつけ、その周囲に水と食べ物を置いた。
それらが、決して彼の口に入らないように。
彼の周囲には、財宝も置かれた。
銃も、弾丸も、火薬も、カトラスも、彼が集めた奴隷たちでさえ配置されていた。
しかし、そのどれもが、彼の手がギリギリ届かないところに置かれていた。
哀れ、アルセスは、欲望に焦がれながら死んだのだ。

彼は、七つの海を駆け巡り、数え切らないほどの敵を打ち破り、大艦隊にも収まりきらないほどの富を手に入れた。
彼の手によって、強大なる帝国は滅び、数多の島々は、彼を打ち破るために結束した。
彼は、新たなる航路を切り開き、未知の大陸を開拓した。
そして、それまで知られることがなかった様々な富や文物を、我々の元にもたらした。

彼は、偉大な発明者でもあった。
武器を、船を、戦術を開発し、世界の軍事事情に大きな影響を与えた。
彼こそは、七つの海で最も優れた男であり、全ての海の男の憧れ、そしてねたみの対象であった。
彼の「王朝」は、常に新しい時代を作り続け、それは、永遠に終わらないように思えた。

しかし、それが、彼の末路であった。
誰よりも勢力盛んであり、誰よりも奔放で、そして、誰よりも自由に見えた海の貴族。
不死身で、無敵で、悪魔のごとく恐れられ、神のごとく崇められていた海の英雄。
その彼に引導を渡したのは、彼がそれまでに積み上げて来た「業」であった。
彼が女を奪った男たちが、父や夫や息子を奪われた女たちが、滅ぼされた帝国の生き残りが。
彼を恐れ、憎み、ねたんでいた全ての者たちが、ただ彼を滅ぼさんがために結集した。
彼の欲望に満ちた人生が、その罪が、その処刑のための階段となったのだ。

彼の死は、またたく間に七つの海を渡り、全ての港へ伝わった。
そして全ての港の人々は、彼は今こそふさわしい死を遂げた、と口々に噂したという。

445言理の妖精語りて曰く、:2017/04/13(木) 12:52:49
数百年の時が流れ、海賊公は、歴史となった。
もはや、誰も彼を恨むものはない。

彼は、真の英雄であった。いまや、彼の墓碑銘には、そう刻まれている。
そう、もはや生きていた彼を知る者は、誰もいなくなったのだ。


しかし、今でも場末の酒場に行けば、彼を呼ぶ声がする。
アルセス公乾杯!
海賊公に乾杯!
今日の賭けは「アルセス」のおごりだ
一番負けたヤツが、今日の「アルセス」となる
アルセス公乾杯!
海賊公に乾杯!
全ての財宝を残して死んだ海の王に、ありったけの乾杯を!

海賊公は、死んだ。
けれど、彼は、決して死なない。
人間の歴史が続く限り、人間の欲望が終わらない限り、
アルセス公は、また蘇る。
それはきっと、永遠に。

アルセス公乾杯!
海賊公に乾杯!
全ての財宝を残して死んだ海の王に、ありったけの乾杯を!

446言理の妖精語りて曰く、:2017/04/28(金) 01:34:36
ペドロメテオ・イペル=アンジェローニ

コルトロフォジーノ一家の首領。
第一次マフィア界抗争時代にモロレクたちと衝突した。
恐竜の牙の柄を持つ長ドスで敵対者の首をはねまくったという。

彼はモロレクが儀式に使う杯を集める事を好んだ。

447言理の妖精語りて曰く、:2017/05/04(木) 01:41:38
クヴアロ・ワアゾ

唯一神教の教えにはありえない「男教王」。非公式の教王自称者の中でも最悪の存在とみなされ、
魔王ワーバレートそのものとすら言われる。

ルザナイ教史におけるエブグルブ・バフォウにも比肩する最大異端者。
しかしエブグルブ・バフォウのような思想的・価値観的な革新性・先進性は一切無く、
「その思想・思考はただひたすら粗野な男性原理そのものであった」と評される。

448言理の妖精語りて曰く、:2017/05/04(木) 23:45:14
蛇の如き魔眼を持ち、彼と目を合わせた女性は虜になったという。
クヴアロが執着したのは専ら聖職者であった。
聖職者以外を誘惑してしまわないよう、彼は普段は目を硬く閉じていたと言われる。

とはいっても高尚な目的や嗜好があったわけでもない。
やることと言えば、若ければ性交し、中年以上なら自分のために便宜をはからせた。
そして老年であった場合、命を奪った。「よりよい来世を与えてやる」と言って。

唯一神教の世界観では霊魂は地上世界において輪廻転生を繰り返す。
信仰によって救いを得た者だけが、唯一神ウィ・バレテのもとに旅立てるのだ。
クヴアロがいう「よい来世」とは「唯一なる神の御許」――ではない。

地上における「よい来世」、すなわち良家の娘、そうでなくとも最低限の幸せのある家、
そこに生まれなおして人生をやり直せる。それが彼が老年女性にかける誘惑の内容であった。

しかし、転生が出来たとして、ほんらいそこで神は霊魂から記憶を消去してしまう。
神に招かれなかった罪人としての記憶を消し去る事で、無垢な赤子としてやり直すことができる。
それがウィ・バレテを信仰する唯一神教の来世観である。

だが、クヴアロは言った。「記憶を保ったまま生まれ変わらせてやる」

449言理の妖精語りて曰く、:2017/05/06(土) 08:49:10
教王庁内では苛烈な出世争いがある。

宗教的権威を持つ知的階級である高位聖職者は世俗の有力者の「助言役」としても影響力を振るう。
寄進や喜捨を行わせ、あるいは自ら私財を投じ宗教施設を建設しインフラを整える。
これが行える者は民衆からも支持を集めることが出来た。
唯一神教の社会において、身内から高位聖職者を出す事は家系のステータスであり、
社会での影響力を確保する有効な手段である。

出世コースから外れ、あるいは争いに疲れ果てた者たちの前にクヴアロ・ワアゾは現れた。
「俺に殺されろ。そうすれば来世では豊かな家に生まれさせてやる。
教王庁で昇り詰めなくても幸せになる別の人生を与えてやる」

彼は魔眼の力でこの命題を受け入れさせた。この言葉を聞いた女たちにとってこれは事実として受け入れられた。
そしてクヴアロは「生まれ変わる必要はない」と拒否した者は殺さず、「生まれ変わりたい」と受け入れた者のみを殺した。

450言理の妖精語りて曰く、:2017/05/08(月) 01:12:34
クヴアロに特別な形で殺された者は記憶を保ったまま転生する。
それは事実である、と教王庁も認識している。

教王庁は「不法な形で記憶を保ったまま転生した者」を捕らえ、そして前世の記憶を消去するために
魔術結社「神聖クラルンテ結社」を設立し、任務にあたらせた。

神聖クラルンテ結社にはもう一つの任務があった。
クヴアロの子供達の保護である。父親の手駒にされないうちに保護し、
しかるべき正統教義教育機関に引き渡す。また、彼等を悪魔の子として私刑を加えようとする
群衆の手から守り、私刑を行った者たちを処罰する。

451言理の妖精語りて曰く、:2017/05/12(金) 10:23:47
ザーティアゴ・ルーゲ

全世界心技体育大会の金メダリストの一人。競技種別は木剣術。
優秀なメダリストである事により、万傑殿入りが認められ、以後「英雄」として
全世界英雄協会のもとで働いている。アスリート系英雄に中では古参格であり、篤い尊敬を受けている。
万傑殿入りから数十年後、同性愛者であることを告白し、生身の時代に恋人がいたことも明かした。
その後、同じく万傑殿入りしたアスリート系英雄アルセスバハル・エメユィロと同性結婚をする。

「Xデー」の後、過激派組織「黄金倫理圏」側についた英雄にも対抗し得る人員として選抜され、
かつての協会所属英雄「雨粒刺しのシン=グロークス」トスカアン・ヴァルギャイリと斬り結ぶことになる。

452言理の妖精語りて曰く、:2017/05/12(金) 15:38:07
オールカル・スヴェナ・ガゴー

全世界心技体育大会の金メダリストの一人。競技種別は射的。
ザーティアゴ・ルーゲより新しい時代のアスリート系英雄。
男性の体をもって生まれてきたが精神は女性。生身の時代に性別移行手術をしている。
万傑殿入りし、新たに英雄として召喚された際には、最初から女性の体を生成した。

全世界英雄協会の意向のもとザーティアゴ・ルーゲと組んで「黄金倫理圏」打倒任務に参加する事になる。
「黄金倫理圏」と同じく、彼女も正塔派のルザナイ教徒である。

453言理の妖精語りて曰く、:2017/05/12(金) 17:46:49
Xデー以後、「協会」から離反する英雄はこれからも現れるだろう、と予想された。

そこで戦力を補うために「現代の英雄」の育成の重要性がさけばれた。
その育成には「イメージ」の育成も含まれる。
偶像としての英雄、その威光も補わなければならない。

性的少数者などのマイノリティの英雄たち、その権利を擁護するマジョリティの英雄たち、
彼等を「現代的価値観」、万民友和の勝利の体現者として育て上げる。

原理主義、保守主義が英雄を獲得していくなら、
現代的人権思想も英雄を獲得していかなくてはならない。

454言理の妖精語りて曰く、:2017/05/12(金) 23:44:50
X-デー以後、古式ゆかしい英雄たちが秘めた「生々しい古臭さ」が疎んじられるようになった。

彼等は「アッチ側の存在」なのでは?そのような警戒感がまだ離脱していない英雄にも向けられるようになった。
「現代の英雄」を育て、彼等と組ませる、協力できる存在であることをよりアピールする。
それもまた全世界英雄協会にとっての急務となった。

455言理の妖精語りて曰く、:2017/05/13(土) 02:37:07
「万民友和」という名の価値規範体系が世に現れて百年以上が経過していた。
しかし、世の多くの人々にとっては(まだ)「臭み」のあるものだった。

思考において影響は受けていても、そのものではない。

そのものでない、ということは異質であるということ。

456言理の妖精語りて曰く、:2017/05/13(土) 11:00:28
「万民友和」を掲げる全世界英雄協会の活動といえど、当事者から違和感や批判を受けることもあった。

黄金倫理圏をはじめとする宗教系過激や自分の国を再び得ようとする君主系英雄の勢力、
彼らに対抗するための人員にマイノリティを重点的に配置する。

この采配には、当の英雄たちからも自分達を「キャンペーン」に使っているという違和感を持たれた。
「〇〇であっても分け隔てなく」というより「〇〇であることをステータスとして扱う」というような。
自分から「〇〇であることを誇りに思う」と言うのではなく、他者から「持ち上げ」を貼り付けられる。

しかし少数派系英雄たちはそうした人材運用を黙認した。
自分達が力を持ち、やられるだけの存在でない事を示さなければ、
あちら側はさらに調子に乗り、迫害を進めるだろう、と。

457言理の妖精語りて曰く、:2017/05/14(日) 00:29:29
問題は「現代の英雄」にも「古の英雄」に惹かれて離反するケースがあるということだ。
その中には少数派系英雄すらもいた。

古代や中世の価値観も、部分的には「万民友和」 と共通点がある。
性別違和者の存在を認め、性別移行のための手術や法術を認めるルザナイ教正統派はその代表例といえる。

そのため部分的にそれぞれの少数派を包括し得る古代・中世の価値規範の勢力に渡る者も現れることになった


458言理の妖精語りて曰く、:2017/05/23(火) 05:00:06
宗教系英雄が持つ魅力がある。

彼らはいかなる犯罪者、罪人であろうと、改心すれば、改悛すれば
それを認め、分け隔てなく受け入れる。

これは彼らが生きた時代でも稀な資質であった。
しかし宗教に殉じて生きた彼らは、たとえ自身の眼で見誤ってしまい
裏切られて殺されたとしても後悔の念を持たない。

あくまで罪人の改心を貴び、改心した罪人を受け入れる
という聖典の原理を貫徹する。

459言理の妖精語りて曰く、:2017/05/23(火) 12:30:48
ルザナイ教唯信派過激派集団「審理的真理軍」に拾われたトーマは、
そこで底辺から拾い上げられたファミリーの元構成員と出会った。

その中にはビネンガン・ルチアーノがボスだった時代にカポ(幹部)をつとめた老人もいた。
彼はミハイル・デル・ピエロが主導する護衛班のメンバーであり、
ビネンガンの没後、次のリーダーであるトマス・ルチアーノ・ジュニアのもとでも同じ職務を引き継いだ。
しかしよりにもよってボスの護衛に失敗してしまった。
息子に次期首領の座を譲るほど彼を評価し溺愛していたトマス・ルチアーノはこれに激怒。
自身がリーダーの座につくと彼に死ぬほどの虐待を加えたあと、処刑しようとした。

眼を潰し、耳と鼻を削ぎ、歯を全て抜き、体を切り刻み、縄で全身を縛ったうえで海に生きたまま投棄させた。

しかし人魚族によって助けられ、里でかまわれた。度重なる虐待で人格が崩壊していた彼の身元がはわからないままであった。

460言理の妖精語りて曰く、:2017/05/23(火) 19:47:22
人魚の里をある魔女が訪れた。
彼女がかけた癒しにより、歳を重ね老人となった男は、人格の安定を取り戻した。
魔女はおまけに一つの義眼を彼の眼窩に嵌め込んだ。

身の上を語り始めた男を前に人魚たちは騒然とした。
コルトロフォジーノ一家の元幹部であった男を自分達は養っていた。

男は何が最善かを考えた。せめて里の者に迷惑をかけたくはなかった。

461言理の妖精語りて曰く、:2017/05/25(木) 11:15:03
彼が悲壮な覚悟を固めている時、自治体とつながるために里におかれていた情報端末にニュースが飛び込んだ。

コルトロフォジーノ一家壊滅。

落雷の洞曜日と呼ばれる襲撃事件が契機となって、世界最強にして最後の真正マフィア集団は倒れた。

それでも出頭を決めた。むしろ出頭しやすくなったと言うべきか。
以前なら警察すらもファミリーから賄賂で丸め込まれていた可能性も否定できない。

事件により、幹部が根絶やしにされても、雑魚は残っているだろう。
彼らがめぐりめぐって里の人魚たちに迷惑をかけないためにも、自分は警察に出頭し、
頭に残った情報を、たとえ古すぎるとしても伝える義務があると思った。

462言理の妖精語りて曰く、:2017/05/26(金) 12:22:51
彼は警察署でコルトロフォジーノ一家の情報を語った。その中には自分自身の罪も含まれていた。
人魚の里での介護された経験は彼を感化し、自分から「罪を償いたい」という気持ちにさせていた。

463言理の妖精語りて曰く、:2017/05/29(月) 02:18:18
何日にも渡り、彼は語った。あまりにも素直過ぎて、取り調べる側も戸惑うほどだ。

護衛班出身の屈強な肉体、切り刻まれた全身の傷がさらなる凄味を与えている老人が、
ときに嗚咽しながら語る。コルトロフォジーノ一家の護衛班の現役メンバーを見たことのある者の目にはとくに奇異に映った。

沖合の小島の浅瀬に牙海蛇を放ち、そこに敵対者を放って逃げ惑う姿を楽しむパーティを護衛した若き日の自分、
ボスが部下にもオマケであげたご褒美の美酒。それをあおりながら船の上から彼らも見物を楽しむ。
呪文で生み出された火球と、音を増幅する空気の魔力膜が、哀れな犠牲者の姿を残酷に引き立てる。

若き日の彼はそうして死んだ者の死体の始末をしたこともあった。
その日話していたのはその「処理場」のことだ。
数十年昔のことといえども、霊魂残滓を検出すれば、事の次第は明らかとなるだろう。

464言理の妖精語りて曰く、:2017/05/31(水) 14:49:48
彼は多くの犯罪を証明した。それにより、幹部ではなかったものの、
それなりに力を残していた構成員たちも逮捕された。

恨みは買っただろう。刑務所に行ったあと、そいつらの配下によって殺される、
そんなこともありえる。一家が抱えていた班にもそういう事をする刺客たちのチームがあった。

それでも後悔はない。

465言理の妖精語りて曰く、:2017/07/13(木) 03:24:00
トマス・ルチアーノの私生児の数は、認知されない者を含めれば四桁を超えていただろう。

トーマが無事に育ったとしてトマスに息子として認められ、ルチアーノの姓を与えられていたか、
それは難しいところであろう。彼を引き取り育てた組織の人間も、トーマには平穏に暮らしてほしい、と願っていた。

息子として認知され、他の息子ら娘らに「後継者の座を争う相手」として存在を知られれば
その瞬間から半年生き延びれるかどうかも怪しい。

466言理の妖精語りて曰く、:2017/10/07(土) 21:02:27
レーレンターク仮面とは、プロレスラーであり、謎の篤志家であり、慈善行為に用いられるハンドルネームであり、そしてそもそもは、架空の人物だった。

レーレンターク仮面は、漫画原作の最終回において、敵首領と相討ちになった。
しかし彼は、その首にかけられた懸賞金さえも、世話になった孤児院に寄付しようと考え、リング上から姿を消した。
その後の彼の姿は、漫画で描かれることはなかった。ただ、今でも時折「レーレンターク仮面」を名乗るものが、各所に寄付をおこなうことが見られるのだそうだ。
彼を名乗るものがいる限り、彼のことを覚えているものがいる限り、彼は、いつまでもこの世に生き続けるのかもしれない。

467言理の妖精語りて曰く、:2017/11/08(水) 01:53:54
オルテガのオルテガ

教王庁率いる唯一神教の聖女。「オルテガの」のほうは地名のオルテガで、続くオルテガが彼女個人の名である。
中央大陸の湾岸地域オルテガ、そこでの布教により改宗した人物である。
オルテガ地域を代表する聖者であるため、信仰用、美術用問わず多くの像が作られており、
当初は教王庁信徒が多くを占めていたオルテガ通商連合ギルドの本部にも彼女の像がおかれている。

オルテガとは中央大陸で広く信仰される大地女神「オェル=トェガ」の地方による発音・表記ゆれの一つであり、
他の呼称と同様、人名や地名その他の名称としても用いられた。
「オルテガのオルテガ」という表記はそうした背景で出てきたものである。

オルテガは暦の名でもあり、オルテガのオルテガが生まれたのはオルテガの月であった。
そして彼女が改宗したのもこの月であり、亡くなったのもこの月である。
つまり、オルテガのオルテガはオルテガに生まれ、オルテガに改宗し、オルテガに没した。

468言理の妖精語りて曰く、:2017/11/08(水) 09:52:37
聖者と認定されたあと、オルテガのオルテガは崇敬の対象となった。
しかし、時代を経るにつれ、異様な現象が起こる。

大地女神オルテガ信仰がそこに重なり出したのだ。
実際の聖女オルテガは異教と決別し、聖人と認められるほど唯一神教信仰に邁進した。

しかし、どういうわけか。地母神オルテガに捧げられる祈りが、その文句を一部一神教に適合するよう改変されつつも、
ほぼ原形を保ったまま、聖女オルテガに向けられるようになった。

469言理の妖精語りて曰く、:2017/11/08(水) 17:17:39
やがて、教王庁が看過できない事態が顕れる

「オルテガのオルテガ」が各地に出現し、教王庁の言うものとは異なる教えを説きだしたのだ。
しかし、それも25年ごとの「真理の矢」の到来によって否定されることで小康状態にはなった。

それでも女神化した「オルテガのオルテガ」信仰は定期的に芽吹き、人々を異端に引き込むのであった。

470言理の妖精語りて曰く、:2017/11/11(土) 00:48:11
王制あるところ王制を擁護し、共和制あるところ共和制を擁護し、
男尊女卑あるところ男尊女卑を擁護し、男女平等あるところ男女平等を擁護する。

オルテガのオルテガならざる「オルテガのオルテガ」とはまさに世情の代弁者であり、
そこに民衆の、宗教権威により統制されざる霊的熱情が混ざり込んでいる。

民衆が同性結婚を支持し、彼らを擁する各国が法律でそれを認めたとき、「オルテガのオルテガ」は既に同性婚を祝福していた。

そして多重婚が認められた国では、彼女は多重婚をも祝福する。

471言理の妖精語りて曰く、:2017/11/11(土) 11:12:48
オルテガのオルテガの前には、大地の中心の九十九騎士を名乗る者達が自然と現れ、彼女の力となった。
彼らは別称として、コバンザメやクマノミなどとと呼ばれた。

だが、ただの寄せ集めであるかのように思われた彼らには、意外な強さがあったのだ。
特に、粘着剣NAGAIMOと堕納豆神ナトゥーラ・ラ・ネヴァーツキーの加護を得た騎士が、異界の魔獣である猫を追い返した逸話は、南方大陸においても有名である。

その活躍に、肝心のオルテガ信仰は全く関与してはいないのだが。

472言理の妖精語りて曰く、:2017/11/13(月) 10:39:22
教王エドワード=セイント3世は、近代の幕開けの時代の教王エドワード=セイント1世が残した秘密の記録を見た。

彼は「近代」の到来を防ごうとする悪魔勢力と地上勢力との闘いのため、
オルテガのオルテガの名のもと、大地の中心の九十九騎士を呼び起こした、と。

しかし顕れた彼らの数は九十九、ではなく、あまりにも少なくなっていた。

473言理の妖精語りて曰く、:2017/11/13(月) 15:48:56
「彼は」

これはありえないことだった。唯一神教の聖職者は補佐的な司語を除き、女性しかなることができない。

そして歴史上あらわれた「男教王」とはその名を呼ぶこともはばかれる扱いであった。

正式な教王に男性がいたとなれば、信徒のあいだの混乱は必至。
秘密扱いになるのも当然といえた。

474言理の妖精語りて曰く、:2018/01/30(火) 16:33:49
アイリマイリ・ガットソ

サーシャンサーニ王国出身。兎耳豹足人の魔女。エッリ=ト神官団が運営する魔術学園の優等生。
試験用超級巨大使い魔を消し飛ばす実技パンチで主席の座を勝ち取った。
海老や蟹の外骨格をパリパリになるまで焼いて粉にして団子にまぜた料理が好物。

475言理の妖精語りて曰く、:2018/01/31(水) 14:18:25
彼女は教王庁の歴代教王の一人エドワード=セイント1世が儀式の完遂のため、
卓越した天才的な男性の術者に自分の身体の操作を一時的に委ねたとされる件について調査していた。

即位式において強力な反魔術処理をなされる教王に憑依操作ができたとしたのなら、
それを再現することが出来れば、地獄の悪魔の身体を操作し、いい感じに殺し合いをさせられるかもしれない。

476言理の妖精語りて曰く、:2018/02/02(金) 16:28:06
「魔王に納税する者は魔王と共に我々に挑んでいる。
邪神に献納する者は邪神と共に我々に挑んでいる。
よって、そうした協力者もまた全員、すべからく討伐対象となる」

これがアイリマイリの論理である。

477言理の妖精語りて曰く、:2018/02/02(金) 19:18:19
それゆえに、アイリマイリが活躍した時代は、後に「大汚職時代」とまで呼ばれる有様となった
その時代には、憎み合う二つの大国同士が争う前線でさえ、まず敵軍への贈賄が試みられていたことなどは、その顕著な例である

478言理の妖精語りて曰く、:2018/02/04(日) 18:13:05
地獄の眷属になら不公正であってもいい。
それをやり出したらあれよあれよという間に地上の住人相手にも広まるのは当然の流れ。
「万民友和」がいくら押さえつけようと、互いにとって「悪魔」と認識する相手は居るのだから。

479言理の妖精語りて曰く、:2018/02/05(月) 20:22:02
全世界英雄協会のもと活動していたはずの英雄たちが協会と国際社会に反旗を翻した「Xデー」以後、

世界の秩序は瓦解し、国と国、地域と地域、種族と種族、民族と民族、宗教と宗教、宗派と宗派の闘争が露わとなった。
やがて、
古の価値観を復権させようとする英雄たちと保守主義者による復古勢力、
オルテガ通商連合ギルドの旧プラチナ会員企業による企業連合が、
万民友和に変わり、数多の民と土地を束ねる存在として君臨する時代がやってくる。

アイリマイリ・ガットソは、その過渡期を生きた人物である。

480言理の妖精語りて曰く、:2018/02/09(金) 21:09:59
【魂喰いのランス】
ボロボロのマント、錆が浮いた鎧、古ぼけた鉄仮面
ただ、仮面のアゴだけが大きくて、その口を目立たせていた
彼は、忌まれし者
魂喰い
自殺者たちのなれの果て
終端なりし転生者
その鎧の中には何も無く、ただ後悔と怨念
そして、潰えた夢と欲望と、時折疼くぬくもりの傷跡だけが、仮初めの個我を保たせていた

彼は、英雄では無く、ただの始末人である

481言理の妖精語りて曰く、:2018/02/13(火) 05:58:47
”生温き”アッシュホープは、灰の魔人である
その燃焼は、自己完結しており
白熱というより、しらじらとしらけている

何かに没頭したり熱中することは、彼が思うように幸福なことなのだろうか?

482言理の妖精語りて曰く、:2018/02/21(水) 20:37:50
"コンバット主婦"松永トメ子は、氷結のコルセスカに土を付けた数少ない人物の一人である

483言理の妖精語りて曰く、:2018/02/26(月) 09:35:31
松永トメ子には飛び道具を持てない呪いがかけられている。
銃はもちろん弓矢も吹き矢も使えない。

484言理の妖精語りて曰く、:2018/02/27(火) 06:33:19
だが、トメ子はそれでも戦闘主婦である

永きにわたる嫁姑戦争で鍛えられたその目は、空気中の塵の動きから不可視化迷彩を見抜き、
バーゲンとタイムセールで鍛えられたその直感は、大半の銃撃を回避させる
そして、日々の食卓のために鍛えられたその短剣の腕は、呪いなど無関係に相手の急所を貫くのだ

485言理の妖精語りて曰く、:2018/02/28(水) 04:25:55
生身の業物に銃刀法は無力である

486言理の妖精語りて曰く、:2018/02/28(水) 18:21:35
氷結のコルセスカは氷血のコルセスカとは別人である

487言理の妖精語りて曰く、:2018/03/01(木) 07:21:34
雹穴のコルセスカとは最近まで別人であった

488言理の妖精語りて曰く、:2018/03/02(金) 12:20:52
こうして飛び道具を獲得した氷結のコルセスカはトメ子との再戦に臨むのであった

489言理の妖精語りて曰く、:2018/03/03(土) 06:59:36
評決のコルセスカとも同一人物になろうとしたが、

「呪いのせいで飛び道具を使えない人間相手に、飛び道具パワーを手に入れてから再戦を挑もうとか、恥ずかしくないんですか?」

と言われたのでやめた。彼女と同一人物になってしまったら、トメ子と再戦する気持ちなんて無くしてしまうだろう。
もしかすると友達になってしまったりするかもしれない。それでは本末転倒である。

490言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 01:28:09
松永トメ子は元・魔法少女である。彼女の魔法の性質は「固定」であった。
彼女が放ち得る最強魔法は「ラスボス」をこの宇宙の一点に固定した。
地球の自転と公転、太陽系の天の川銀河の中における移動、天の川銀河の宇宙の中における移動、
これらが重なり、ラスボスは次の瞬間には地球から遙か遠くへと過ぎ去っていった。

491言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 02:11:38
「固定」とはそれ即ち絶対の尺度を世界へ押し付けることである。あらゆるものは本来相対的であり、世界のゆらぎと同期してゆらいでいる。しかしそれを固定することで位置の変化、感情の変化、意味の変化を無くし、ナンセンス化させる。

492言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 02:16:59
位置の変化にのみ焦点を当ててみる。本来「あれからこれは十メートル」「それからこれは五メートル」という形で表され、それ故にそこであることが一つに定まるのが「位置」である。「固定」の魔法はその相対的基準を拒否し「今確かにここにあり、あり続ける」という絶対的基準を押し付けることで「位置」をナンセンス化するのだ。
……この魔法が「感情」や「概念」、そしてこれは恐らくありえないことだが万が一【紀】にすら届いた時…………想像を絶することが起こるだろう。

493言理の妖精語りて曰く、:2018/03/06(火) 14:43:56
世界を救った魔法少女と行動を共にした妖精たちは、その功績を称えられ、妖精の国において異例の大出世を果たした。

しかし大きな力を得た者にとって、他の有力者は目障りとなった。かつての仲間でさえ。
その争いはやがて人類の国に波及し、魔法のステッキを返納し、一般人に戻ったトメ子も否応なくその渦に巻き込まれるのであった。

494言理の妖精語りて曰く、:2018/03/08(木) 19:29:50
トメ子がかつて持っていた魔法はあくまで「固定」であり、これはティリカの「停滞」とは異なっていた
「固定」は「停滞」と異なり、新しい何かを始める起点ともなるのだ

495言理の妖精語りて曰く、:2018/03/09(金) 05:07:36
放棄された「固定」の魔法は、【少女神きゆら】のもたらす「揺らぎ」と今も相殺しあっている

496言理の妖精語りて曰く、:2018/03/28(水) 10:31:19
人物など、なんらかの「物」の記述は未来人による観測によって形成されている。
たとえば、全世界英雄協会の旗のもとで戦った英雄カーズガンは、

シャゼリョー・タンピョソの観測によるならば
神となったカーズガンに残された人間の部分が分離し、独自の活動をはじめたものである。

ロジャンバー・カーデリンの観測によるならば
地獄の勢力に対抗するため、降霊術の亜種である英雄召喚技術で召喚された体裁をとりつつ降臨した紀人カーズガンそのものである。

シン=グロークス・ンクバイカ・ガイの観測によるならば
そもそも新しき神、紀人カーズガンとして知られているのは、生身の人間カーズガンを”ゼオーティアの神々”が”神性”を用いて模倣した一種のコピー、模造品であり、
英雄召喚技術によってヒトガタの心臓部「被召芯」に定着させられた英雄カーズガンのほうが「本人」である。

497言理の妖精語りて曰く、:2018/03/30(金) 06:16:59
【生温き】ランスは、三万人を超える転生者の屍の上に立っている
彼は、それら全ての転生者の心を代行する「仮面」であり、影であった
そして同時に、彼はその誰でも無かったのだ

498言理の妖精語りて曰く、:2018/06/22(金) 08:35:04
ミハエル・イエスマンとアーサー・マクドナルドは旧「ジ・オーダー」組を代表する二人である。

二人は、二人が属する全世界英雄協会が召喚する英雄のように二つの精神性で分かれている。
ミハエルはこの新しい世界に溶け込み、この世界を守り、維持し、一秒でも長く存続させようとする方向に。
アーサーはかつての世界で抱いた願いを捨てきれず、この世界に「転生」した際に受け続けた仕打ちもあり、心の奥底におけるその執着を強めている。
一つの超存在となったホモ・サピエンス総体との合一を果たすという夢、この世界の魔術師が生み出した肉塊の檻に閉じ込められ何年も培養槽の中で浮いていた彼にとって、
何者にもとらわれない存在と一つとなり自由となること、それを完全に諦めることなど出来るはずもなかった。
彼が全世界英雄協会の幹部となって内側から支えているのは、この組織に居ることによる情報収集などでの便利さもあるが、
第一には自分を魔術師の手から救い出してくれた、出身世界に居た時からの旧友でもあるミハエルに対する恩義あってのことである。

499言理の妖精語りて曰く、:2018/06/22(金) 19:07:06
何にも勝る第一の優先事項はあるが、妥協して今のこの世界の平和と秩序のために協力する。
このタイプの英雄は、召喚され運用される英雄として選ばれた者たちの中にも存在し、その数はけして少なくない。

アーサー・マクドナルドはその抱え込んだ業ゆえに彼らの精神性を深く理解できる立場にあった。
彼らがやらかせば結果的に自分の目的の妨げとなる以上、過度に肩入れすることはなく、実際にやらかした者には容赦は無いが。

500言理の妖精語りて曰く、:2018/06/26(火) 09:06:12
アーサー・マクドナルドにとっての地雷は二つある。

一つ目は自身の願望の成就を大きく妨げること。

二つ目は願望の成就のためなら仲間を裏切ると値踏みされること。


【Xデー】のあと、彼と接触を持とうとした者の中には二つ目の地雷を踏み抜き半殺しにされた輩もいたとか。

501言理の妖精語りて曰く、:2018/06/27(水) 05:42:21
世の中には、偉人に由来する商売というものがある。
【健脚のシャーフリート】に由来する「シャーフリート・トラベルショップ」や『大力のサナン・キンドゥ』にちなんだ鍛錬所「サナン・キンドゥ・ジム」などが有名だが、その中には、ごく最近の英雄に由来するものもあるのだ。
そう、それは「ファーストフード」と呼ばれる【猫の国】由来の軽食屋である。

これは、【猫の国】より転生したといわれる【高貴なるアーサー・マクドナルド】に由来するものであり、「セルフサービス」という形式や系列店におけるレシピの統一などを特徴とする店舗群であり、アーサーの故郷である【猫の国】における業態をまねたものであるという。
この商売は、彼が【百目鬼】の大群から助けたある牧場が、彼への感謝の印として始めたものだそうだ。
どこでも同じ味が、安く、そして早く食べられるこの軽食屋は、ガロアンディアンやグスマン=タクナ帝国の都市部を始めとして、世界各地で人気を博しているのだ。

これまたアーサーを模したマスコットキャラクターを持つこの軽食屋、その名を「アーサー・フライドチキン」という。

その業態は、完璧にアーサーの故郷にあるものを模倣しているはずなのだが、その名を聞くたびに、かの英雄はなぜか苦笑いをするのだそうだ。
おそらくそれは、彼があまりに謙虚な英雄であるということの証なのであろう。

502言理の妖精語りて曰く、:2018/07/05(木) 18:53:26
英雄イアーとは、男性に求められる理想を注入された人物であり、いわば一種の改造人間である
かつては、イアーに対して、強引さと冷静という名の無感情さ、そしてなにより筋力と殺人能力の高さが求められた。
しかし現在では、紳士的な行動、超能力的な異性の感情の洞察力、そして優しさと自己犠牲精神が求められているという。

どちらにせよ、英雄イアーが予め指定された特性を強化・刷り込みされた改造人間であるということは、変わりがない

503言理の妖精語りて曰く、:2018/09/23(日) 03:04:43
エベリガ・セェーオ・マリドス

マリドス王国歴代王の一人。「純白鉄壁」を築き、温暖な気候とダナス川に面するという周辺国垂涎の立地であるマリドス王国を防衛した偉人として知られる。
自らも民のための城壁であらんと己を律し、「白亜の王」の異名でも知られる。中央大陸の歴史においても名君の一人として知られる。

のちに【全世界英雄協会】により召喚され、助言者として、また戦士として世界の安定に貢献した。

が、「近代」の先、その時代の者から「現代」と呼ばれる時代において発明された遺伝子検出技術が彼の運命を変える。
彼の遺骨から検出された遺伝子と、現代にまで続くマリドス王家のそれとの間には直接の血縁関係が無かったのである。
死んだままなら知る機会も無かったスキャンダルにより、妻の不貞を知る羽目になったが、何とか自制し、王家の貢献を純粋に評価し、
後の代において貴族との婚姻を経て初代王の血は引いていることもあり「王家としては問題は無い。民のためによく尽くし、その責務は果たせている」とコメントした。
その後、マリドス王家においてなされた同性婚にも肯定的な声明を出す等を経て、【協会】に召喚された英雄の中でも特に尊敬を集める一人となった。

……しかし、【Xデー】後に姿を消す。中央大陸を覆う事変の中、傾いた王国に再び現れ、「助言者」として保守勢力に合流、
その手腕で国を立て直した後、同性婚した王子夫夫を除く全てのマリドス王家を皆殺しにし、恐怖政治を敷くようになる。

そして嘗て世界の共通価値規範であった【万民友和】思想が禁じる【犯罪者の去勢】を法として制定する。去勢対象には重犯罪者のほか、
配偶者がいる身で不倫・浮気した者も含まれた。彼ら彼女らに対しては去勢のうえ、王国を囲む城壁に塗り込む処置を行った。

504言理の妖精語りて曰く、:2018/09/23(日) 17:50:48
歴史上おこなわれてきた政策としての「去勢」にはしばしば障がいを持つ人を対象とした、優生学的発想に立つものも存在する。

エベリガ・セェーオ・マリドス王の第二の治世においてそれは存在せず、むしろ混乱期と【万民友和】否定の嵐が吹き荒れる中においては比較的、
障がい者の権利は守られた方であった(罪を犯したわけでもない障がい者に対しては比較的親切な点は宗教過激派の少なくない勢力にも見られる特徴である)。
障碍を持っていても王に刃向かえば殺されるのは変わらないが、王はバリアフリー化その他の援助については意識的に実践している。

505言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 02:57:55
【Xデー】以後の世界で力を得たのは古くからある宗教、族の保守派や、非宗教、世俗派ばかりではなかった。

混乱の中で生じた新興宗教の多くは【万民友和】思想をある程度内面化しており、
伝統宗教の世界においては、聖典を学問的に相対化したうえで、
自由な解釈で辻褄をつけていた性的少数者の権利などを
開祖達は自分達の言葉で、しばしば神からの啓示として肯定した。

506言理の妖精語りて曰く、:2018/09/27(木) 17:51:22
カーズガン、シャーフリート、ディーク・ノートゥングの三名を総称して英雄三神と呼ぶ。
彼らは死後「新しき神」すなわち紀人となったためである。
地域によってはここにシン・グロークスを加えて英雄四神と呼ぶ。

507言理の妖精語りて曰く、:2018/09/29(土) 05:25:18
シン=グロークスは再召喚されないことでかえって神秘性を得たとも言えるだろう。

彼が再び現れる、としたら、それは英雄召喚技術のようなテクノロジーではなく、
本当の奇蹟によるに違いない。

508言理の妖精語りて曰く、:2018/09/29(土) 15:49:40
混乱の時代、それは記録と観測も前のようにはままならない状況である。
その中でまるで古代や中世のように、「言い伝え」めいた英雄譚が生まれていった。

その中にかつて全世界英雄協会の会長を務めたシン=グロークスが悪人達や怪物を
ばったばったとやっつける一連の物語が存在する。

既存秩序の崩壊と混沌への突入、それは「伝説の時代」の再来となった。

509言理の妖精語りて曰く、:2018/09/30(日) 14:38:17
大英雄時代の到来である

510言理の妖精語りて曰く、:2018/09/30(日) 19:49:33
英雄シャーフリートの妻が誰であったのかは現在までのところはっきりとしておらず、多くの伝説に隠れて実際の歴史が定かならぬ状態である。
しかし、はっきりとしているのはシャーフリートの実の息子であるサーン・アルフリートが北方帝国初代皇帝であるということだ。

511言理の妖精語りて曰く、:2018/09/30(日) 19:52:38
皇帝として即位する際にアルフリートはハーン・バルフリートと名を改めた。
以降「ハーン」は北方帝国の皇帝尊称として度々後代の皇帝にも使用されることになる。

512言理の妖精語りて曰く、:2018/10/01(月) 16:22:50
同意をあらわす感嘆詞に「ははーん」があるが、その語源はこの「ハーン」である。

皇帝に即位し、またその座であり続ける為には同意され、同意され続けなければならない。
実際、即位式について記した儀礼書には「かの者がハーンである事にハーンする」といった言い回しが見られる。

513言理の妖精語りて曰く、:2018/10/01(月) 23:32:31
魔法少女醤妹は、麻婆少女である。マホウとマーボー、大して変わらないだろうということで【委員会】の手によって魔法少女にさせられた。
究極の麻婆豆腐を創る。彼女の麻婆には【紀】が宿り、その麻婆豆腐こそが彼女の魔法である。単純にめちゃくちゃ旨い。味覚ドラッグ。
対きゆら魔法少女隊GOYURAに所属。

514言理の妖精語りて曰く、:2018/10/02(火) 04:31:17
モホウを司る魔法少女にまるっと真似されてしまうのは
ちょっと気にくわないのであった。

515言理の妖精語りて曰く、:2018/10/02(火) 16:45:08
魔法少女偽揺は、模倣少女である。マホウとモホウ、大して変わらないだろうということで【委員会】によって人造人間として産み出された。
あらゆる魔法少女を模倣することが出来るが、模倣するだけなので別に魔法が使えたりはしない。
我が儘三昧のきゆらに化け、魔法少女全体のイメージアップのため善行の限りを尽くした。きゆらを目の敵とする金城ひろしにより撃破される。
対きゆら魔法少女隊GOYURAに所属。

516言理の妖精語りて曰く、:2018/10/02(火) 19:48:51
そしてその後、逃亡してきた指名手配犯ラ=リスキャニアが、偶然に魔法少女偽謡の変身ステッキを拾得。
逃亡のために、偽謡になりすますことで、ここに二代目偽謡が誕生した。

こちらは初代と異なり、多彩な手品とバイト技能によって、模倣先に匹敵する能力を発揮することが出来る。
また、別に善の心や【委員会】への忠誠心を持っているわけではないので、普通に私利私欲のために行動しようとする。

・・・・・・・・しかし、なんだかんだで流されて善行を行ってしまうため、結果として善人として振る舞ってしまうのだった。

517言理の妖精語りて曰く、:2018/11/08(木) 06:41:43
魔王ベルグ=ベアリスは、【忘却】政策によって、国民を統合していたと言われている。

ベアリスが世に出る以前のアヴロノたちは、無数の勢力に分裂し、終わらない争いを続けていた。
彼らは一口に”アヴロノ”と呼称されているが、その実態は多様な文化や身体的特徴を持つ種族群であり、決して容易に統合できる人びとではなかったからだ。
その中には、状況や時季に合わせて生活形態を変更したり身体改造を繰り返す者たちまで存在し、そうした固有の差異はたやすく種族間の対立につながったのだ。

しかし、そこへベアリスが登場した。
ベアリスはその特異な魔力により、アヴロノたちが持っていた文化や身体的特徴を【忘却】させ、一つの種族としてまとめ上げたのだ。
これこそがベルグ=ベアリスは魔王と呼ばれる理由である。

518言理の妖精語りて曰く、:2018/11/10(土) 13:38:49
アーサー・マクドナルドの魔術は自身の肉体を強化することに終始している。
自己完結している、といってもよい。アーサーは堅固をきわめた肉体のオプションとして、
格闘技、各種の武具の扱いを身につけている。

彼が「前世」において属した組織は、言うなれば「世界征服」をなしとげた「正義の秘密結社」であるが、
世界掌握後の世界において理想を完遂するために、「人間をやめる」ことで得られた多大なる寿命を、
アーサーはひたすら武技や魔術の知識の習得に費やしてきた。

生まれ持った才で言えば、彼は「天才」ではない。しかし凡人なら習得に数十年かかる技を、
文字通り数十年ずつかけていくことで、彼は強力なオールラウンダーとなった。

それでもなお「真の天才」にはかなわないことをわきまえ、慢心はしない。

519言理の妖精語りて曰く、:2018/11/15(木) 08:02:04
魔王ベルグ=ベアリスには、一人の宿敵がいた。
それは、彼の最高の腹心であり――――あるいは、唯一無二の親友だったのかもしれない。

魔術師ガルラ・クオール。
ガルラは、その醜さと偏った能力のため都から追われた人間種であり、同時に、その時代最高峰の精神操作に長けた魔術師でもあった。

かの魔術師が最も得意とし、また魔王が頼りにした魔術こそ、その精神操作の極み【家族夢想】であった。
【家族夢想】は、【猫の国】で言うところの『家族的類似』を夢想させる魔術であり、いわば新しいアイデンティティを植え付けるものでもあった。
魔王ベルグが【忘却】によって、既存のアイデンティティへの執着を失わせると共に、ガルラが【家族夢想】で、アブロノたちに”自分たちには似通ったところがあり、それゆえに同じ一つの種族であり仲間である”という親近感を抱かせる。
こうした操作によって、それまで争闘に明け暮れていたアヴロノたちは一つにまとまり、ベルグの統治は盤石なものとなっていたのだ。とな

まだ、精神操作技術が発展途上だった当時において、こうしたガルラの技術は他と隔絶するほどの高度なものであり、その存在は辺境において貴重なものであった。
だが、その力はあまりにも大きすぎた。
権力を持つものは、自分以外の権力者を疎んじるもの。
いつしか、二人は仲違いを始めた。

やがて二人は、アヴロノの支配権を巡って争い合うようになり、そして・・・・・・・・

520言理の妖精語りて曰く、:2018/11/17(土) 01:34:26
【眠り姫ネリドネネ】は【眠りの民】と【睡魔】との大戦争【血の微睡み】における三大英雄の一人であり、茨の夢や蜘蛛の巣の夢を構築し敵を絡め取ることを得意とした。
なお、昼間起きている間の世界では平凡な機織り娘であったようだ。

521言理の妖精語りて曰く、:2018/11/20(火) 22:08:32
【英雄】とはただのパワーの振るい手ではない。人々の願いを受け止める存在でもある。
もし英雄の力を借りるなら、彼や彼女に願いを注ぐ人々の存在を無視することはできない。

だからこそミハエル・イエスマンは「パワー以外でも規格外すぎる英雄」の召喚は避けたかった。
ただ、この懸念は他の同志たちにも共有されていたわけではなかった。初期の、小規模であった頃のヅアート英雄協会においては、
むしろ英雄の威光で援助や人員を集めまくろう、という声すらもあった。

しかし、それだけはいけない。それをすれば、英雄協会内の勢力図は塗り変わる。
英雄の威光に集まる人々、それは種族・民族や宗教・宗派などが同じであることが多い。
下手をすればヅアート英雄協会は特定の思想や勢力のために英雄召喚を行う団体になってしまう。

522言理の妖精語りて曰く、:2018/11/21(水) 08:56:04
召喚した英雄による組織乗っ取り未遂事件が起こったことでヅアート英雄協会内の「威光」利用派メンバーの目は覚めた。

にも関わらず、彼らは戦闘能力以外でも強大すぎる英雄の召喚を余儀なくされた。

草の民の英雄にして、【紀人】、新しき神として信仰の対象ともなるカーズガンである。
民族においても宗教においても大きな旗印となり得る「歴史上の偉人」ビッグネームの召喚。
ミハエルからすれば、まさに動乱巻き込まれリスクの詰め合わせである。

それでも彼の対・【地獄】に特化した力がなければやっていけない事態が来てしまった。

523言理の妖精語りて曰く、:2018/11/23(金) 11:51:30
【近代】の訪れのあとに再び開いた地獄の門。

この地獄解放において「二人のカーズガン」が立つのをイヴニインク・アムズハンは目撃した。

一人は協会が召喚したカーズガン、もう一人は……わからない。
しかしその姿は神話が語る紀人カーズガンの有り様そのままであった。

協会のもとにカーズガンが召喚されたのは、この二人が揃い踏む必要があったためであろうか?

どちらが欠けていても、門を再び閉ざすことは不可能であった。
それだけは、その場に居合わせた者達の総意である。

524言理の妖精語りて曰く、:2018/11/24(土) 11:48:06
サナン・キンドゥ「俺も、【本人】じゃないのかもな。ヌアランダーラのような、残留意識を喰って、元の人格を再現したような怪物かもしれん。
         考えてみれば、【生前の俺ら】に会った事の無いお前らが、俺たちが名前通りに【本人】と思うのもおかしな話だな。
         同じ死者を二人召喚はできないが……それは確証にはならん。俺たちはあやふやだ。あの時それを確信した。
         俺はこちらのカーズガンが【本人】だと思う。お前らもそうだろう。だが、それは【あちらのカーズガン】より「人間らしい」からだろう。
         要するに印象だ。」

525言理の妖精語りて曰く、:2018/11/25(日) 05:24:05
南方からの風を外套のように纏って操り、時にニガヨモギの炎を放つ、威風堂々にして魔性を帯びた男。

もしも彼が【ハルバンデフ】と名乗るのなら実際そうだと思われる。
彼は自分のフリをしてイキる偽物を絶対に赦さないだろうから。

【地獄】での勢力争いに敗れて消えるタマでもない。

526言理の妖精語りて曰く、:2018/12/31(月) 07:54:27
「ブリシュールは敗れたか」

魔王ベルグ=ベアリスが魔術師ガルラ・クオールの居室に踏み込んだとき、まず感じ取ったのは側近の不在であった。
近年力を強めつつあるガルラを先んじて攻め滅ぼすため、ベルグは少数の手勢を率いてガルラの居城へと奇襲をかけた。
ブリシュールはその奇襲の一番槍を任されており、彼より先にその場へ到着しているはずだったのだ。

「あの派手男なら、私の術で己の認識を書き換えられて逃げ去っていったよ。自分自身の容姿が誰よりも醜いと思い込んで、な。どれだけ邪視の多色を誇ったところで、その全てが己の臆病さを覆い隠す迷彩では話にならんよ」
「やはりか。突き詰めれば、邪視とは人に夢を見せる才(ざい)だ。いくら己を夢で覆い隠そうとも、それを他人に魅せ、共有することが出来なければ話にならん。ましてや、心の底でその夢を信じることが出来ていないのならなおさらだな」

魔術師ベルグの嘲るような言葉に、魔王ガルラは、武具の”ホコリ”を払いながら静かに答えた。
ベルグが用意した門番の魔石兵はなかなかに強固だったため、この時のために用意した鋼の大金槌を痛めていないか心配であったのだ。

527言理の妖精語りて曰く、:2019/02/09(土) 10:44:12
”剣義足の騎士”タディーナ=ヴィロガイドフ

528言理の妖精語りて曰く、:2019/02/09(土) 23:24:12
タディーナの功績は義肢の兵器化など、戦士ではなく技師としての物である。
しかし、とある事件によって、彼は騎士と称えられている。

529言理の妖精語りて曰く、:2019/02/12(火) 18:10:18
タディーナは、事故で重傷を負った子どもを助けるため、まだ試作段階にあった機械馬を使用して彼を運んだのだ。
機械馬がもたらす振動のため、結果として彼は義足となった
けれども、子どもの命は助かったのだ。

530言理の妖精語りて曰く、:2019/02/15(金) 18:20:23
リクシャマー帝国皇帝
サザルナン・ヴィバルゲル

531言理の妖精語りて曰く、:2019/02/20(水) 00:40:14
言葉の商人ポエットナー・ハチス

532言理の妖精語りて曰く、:2019/05/22(水) 11:45:24
槍工フィルボールはソルダ・グラムとアルメ・グラムに依頼され、二人の為の槍を鍛えたことがある

533言理の妖精語りて曰く、:2019/06/05(水) 06:14:12
アーサー・P・マクドナルド

レプティリアンに仕えるホモ・サピエンスの「名家」の出。奉仕種族組織イルミナティの下部組織「オーダー・オブ・ホモ・サピエンス」の一員となるが、
被奉仕種族たるレプティリアン根絶を悲願とし、その目的のために「神域荒らし」の職務の傍ら、世界各地の「信仰を失った古い神々」の有力者と約束を交わす。

レプティリアンの母船の深奥にある空間「アング・オル・モア」に鎮座する「十二の頭を持つドラゴン」が地球の全ての命を食い尽くす未来を防ぐために。
種族総体としてのレプティリアンたちと一体であり、レプティリアンを一人でも残せばそこから再生する「ドラゴン」を完全に滅ぼすため、女子供だろうと殺し尽くす決意を込めて行動する。

534言理の妖精語りて曰く、:2019/06/20(木) 19:00:04
【万神祭祀者】は十の指輪を操り、人の心や物体から遺失文化を読み取る者
そして、神々を喚起し、その力を使うモノ

神を狩るものに追われ続けているという彼の名は、未だに不明である

535言理の妖精語りて曰く、:2019/06/22(土) 11:54:32
トラウィス・カール=ガレニス・クロウサー
パンテクウトリ=ガレニス・クロウサーの息子。
槍術と拳術を得意とする高位言語魔術師。
母親はリーナ=ゾラ・クロウサーともモーエン・クロウサーとも言われているが詳細不明。

536言理の妖精語りて曰く、:2019/06/24(月) 22:30:34
殺戮鬼ゼルセーライーランは文明が滅亡した後の廃墟にどこからともなく現れ、誰かの名を呼びながら辺りをふらつきまわる

537言理の妖精語りて曰く、:2019/06/25(火) 20:39:14
ひと の なかみ を しる ため には ね
たまご の わりかた きけば いい

たまご の おうじ が いっていた
たまご の なかには うんめい が
せかい の すべて が つまってる

538言理の妖精語りて曰く、:2019/06/29(土) 10:45:03
トラウィス・クロウサーは神々に対して敵愾心を抱いており、特にアルセスと被来神群を敵視している。

539言理の妖精語りて曰く、:2019/06/29(土) 11:32:56
アージル
地恵のアージル。繭衣のルウテトの子。
両性具有のアヴロノであり、剣士であるとも歌姫であるとも言われる。

540言理の妖精語りて曰く、:2019/06/30(日) 21:30:18
【メカジキおばけ】
なんともいえない色をしたローブをまとい頭部のあるはずの場所からメカジキの頭を前後左右に四つ突き出させた巨躯の何者かが、
「メカジキクロイツ」と名乗り自分はキュトスの魔女の一員だと主張しているが本当かどうかは限りなくあやしい。
世間の人々はこの人物を【メカジキおばけ】と呼んでいる。

541言理の妖精語りて曰く、:2019/07/17(水) 14:29:16
レストロオセの象徴はニガヨモギと蠍である

542言理の妖精語りて曰く、:2019/07/23(火) 22:43:41
女教皇イソリアは、デーディアの加護を使いこなす海の神官戦士でもある
彼女たちは、女性を中心とした海洋の部族の出身であり、人類は海に還るべきであるとする【還海運動】を行う新しい主流宗派の主体なのだ

彼女たちによれば、人類は元々海辺で生活する生物であり、女性はより海での活動に適した存在なのであるとか

543言理の妖精語りて曰く、:2019/07/26(金) 04:42:37
クルハギネ・ボタニという少年が居た
彼は何処にでも居る、いたって平凡な少年であったが
ある日、自らの血液を珠玉化させる術を手に入れた
その紅々と輝く珠玉は、植物淵を生み出す媒体として優れていた
クルハギネの血球と呼ばれる事となる、その珠玉の功績により
後の世に数多の造淵士が現れることとなった

544言理の妖精語りて曰く、:2019/07/27(土) 12:27:41
そしてクルハギネは今も造淵士組合本部の地下施設に囚われ血球を産み出し続けているという

545言理の妖精語りて曰く、:2019/08/19(月) 13:47:39
【日音器使いノテット】
本名、ノテット・コロダント。
日音器と呼ばれる九つの音色と機能を備えた奏具を使いこなす少女。
エレヌールに連なる血族の出ではあるが詩魔法の適正は皆無であった。
オルザウン禁忌集の注釈書『ウェウーレベルン』断片の一部を所有しており
そのために『第三の槍のタングラム事変』に深く関わる事となってしまう。

546言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 04:54:43
『神滅ぼしの武具』を手に神々と戦った1032英雄……彼等彼女等のほとんどは典型的な「武器が強い」「強い武器をつかいこなす」タイプの英雄であり、
この特別な武器なしでは、「素手で強い」、「そこらへんの平凡な武器を使っても強い英雄」にだいぶ水をあけられてしまう。

が、全世界英雄協会は、1032英雄に名を連ねたメンバーを多く擁している。しかも前者のタイプが多い。
「武器が強い」系も少なくない。当時の武器までは召喚したり製造したりはできない全世界英雄協会であるが、
神の権威が相対化されるはるか前に命をかけて神殺しを成すほどの、目的達成のための執着心を高く買っているのだ。
彼等彼女等は自己鍛錬にも抜け目なく、協会関連組織が開発した現代武器を使い、それなりの戦果をなしたりもする。

547言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 17:41:02
彼等を扇動したメクセト同様、彼等がいつの時代の人間かはわからない。

彼等は紀年を知らず、同じ時代の王も知らず、知ったとしてもその記憶は封印されている。
最低でも1332柱の神が死んだ彼等とメクセトの反抗は神話体系規模で神群を根絶するに至った。
いまある神話体系や神々はそれを免れた生き残りか新参であるが、彼等は協定を結び、
「人に殺された神々」の名誉を守ろうと、あらゆる特定の手がかりを塞いでいるのだとも言われる。

548言理の妖精語りて曰く、:2019/08/30(金) 21:44:13
彼等彼女等は大地のかたちにかかわる事柄を思い出すことができない。

水平線の向こうから船や巨獣がやってくるとき、どう見えたか。もやがかかってしまう。

549言理の妖精語りて曰く、:2019/09/08(日) 06:56:45
英雄召喚技術においては、古い時代の人物ほどその出力は大きくなる。
【散らばった大地の時代】における太古より以前の人物であるなら、凡人が腕を適当に振り回した威力が、
【丸まった大地の時代】における現代の最高峰の格闘家の打撃技巧に勝る、と言われるほど。
しかし1332英雄にその原則は当てはまらないようだ。
彼等は少なくとも「古代」以前の人物であるが、
そのパワーは中世末期から近代初頭までの英雄相当である。

英雄召喚技術で召喚される者の力は「あちら側」あるいは「あの世」に居た時間の長さに左右される、と予想されている。
「あの世」において「時間があやふやな領域」におかれていたのか、それとも「あちら側」「あの世」とも違う領域におかれていたのか、
研究者によって見解は分かれている。

550言理の妖精語りて曰く、:2019/09/10(火) 04:33:05
1032英雄を率いるメクセトは超弩級危険人物とみなされており、
協会においても「強力であるのは確実だが召喚するわけにはいかない」とみなす見解が主流である。
が、メクセト召喚が必要、と言う立場の者もいる。
地上の人口増により餌と資源も増えることになった地獄勢力の力は常に増大し続けており、正直なところ、
過去の時代の英雄を召喚してなお人手が足りない。

そしてカーズガンいがいの切り札も手にしておきたい、という欲求も根強かった。

1032英雄の召喚とその運用は全世界英雄協会内の勢力間の妥協の産物でもある。

551言理の妖精語りて曰く、:2019/09/11(水) 00:18:25
バンカー・Cは、流浪の魔法陣画家である
彼女または彼は正体不明だが、誰もが認める凄腕であり、その描いた魔法陣の効果はかなり高い
貧民街の公園で花の魔法陣を補助し、貧民街に観光資源と人々の調和をもたらしたり、台風前に公的扶助を受けられない貧民街に富裕街よりも強力な防御魔法陣をかけたり、金満主義の巨大神殿に対抗して貧しい神殿を魔法陣で繁栄させたりと、そのエピソードは枚挙に暇が無く、その魔法陣の価値は天井知らずである

552言理の妖精語りて曰く、:2019/09/25(水) 22:58:50
【異世界交渉士ホロス】は、あらゆる異世界トラブルを交渉だけで解決するスペシャリストである
彼は、生き別れた親友のコーストを探しているという

553言理の妖精語りて曰く、:2019/09/30(月) 22:28:32
魔女セレクティフィレクティの好物は、定番のサンドイッチから嫌いなトマトだけを除いた「レタスベーコン・サンドイッチ」であるン

554言理の妖精語りて曰く、:2019/12/12(木) 00:13:03
ある雨の日、救世主を拾った。

七三分けに黒縁メガネ、長すぎる手足を折りたたんでダンボール箱に収まっていた彼は、傘もささずに道端に座り込んでいた
彼は、未来の【T(トラブル)・ハンター】という問題解決人であり、十三人の【偽救世主】(デミ・メサイア)の一人でもあるという。

そして、彼の自慢は、世界全体に由来する【全体論機能】を力とする九つの特殊装備だった。
再帰模造(過去・未来)、平行世界予測、万物破壊認識(ブレイク・フレーム)、自由迷走思考(アウト・フレーム)、秩序均整(バランス・エディター)、収縮集中(クローズ・フレーム)、分析(アナリシス)、直観(アニマル・センス)
しかし、それらは皆壊れ、どうも現代の誰かが、その機能をそれぞれ一つずつ持っていることになってしまっているようだ。

なんというか、設定を盛り過ぎだろう。
もう少し絞れ。

雨に濡れた彼に、捨てられた子犬のような目で(彼は後でそれを猛否定したが)「救世」を懇願された私は・・・とりあえず、見捨てることにした。
今日は小腹がすいてるし、途中の肉屋でコロッケでも買って食べよう。

・・・だが、しがみつかれた。
仕方ない。
世界とやらを、救うとしようか。

555言理の妖精語りて曰く、:2020/02/05(水) 08:13:58
【欠落の王】の予言は、人々が持つ様々な身体や精神の欠点・短所が認識されるきっかけとなった
それは必ずしも良いことばかりでは無かったが、民衆はそれぞれ己の【欠落】を誇り、それによって予言された偉人へと近づこうとしたのだ

556言理の妖精語りて曰く、:2020/02/09(日) 01:40:39
六つの鱗で頭を隠せば、カジキの一撃をしのぐことはできよう。

557言理の妖精語りて曰く、:2020/04/30(木) 11:57:23
【彼女】の名前は分からない。
ゆえに【ジェーン・ドウ】と呼ぼう。

そんな彼女は、異世界からの転生者だった。
この【地球】に転生してくることなどありえない、そう言った私たちに対して、彼女は、この世界の様々な神話や伝承を上げて反論してみせた。
そもそも、【転生】という概念自体、そうした過去の伝承に基づくものではないのか、と。
その話には、納得せざるを得なかった。

当時、私たちは、自らの価値観こそ絶対だと信じ、人と人がわかり合うことなどあり得ないと信じていた。
全ての個人の価値観や感性は異なっていて共有できず、それぞれの価値はしょせんは相対的なモノ。
絶対的な他者同士である人間同士の間に、共有できるものなど何も無い、と。

だが、故郷で災厄にあって転生してきたという彼女は、そうでは無かった。
彼女は、人間同士が否応もなく共有してしまうモノを、【言葉の力】を信じていた。
それは、我々がふだん、おとぎ話の魔法の道具のように原理も分からず使っているスマホやパソコン、OSも、その背後にはコンピュータ言語があるように。
言葉は、思考に無くてはならないものであり、【自分】という認識にも欠かせないものなのだと。

そして、彼女は語ったのだ。
「この世界は、私の故郷とよく似ている。正しさにすがり、強大な多数派に集まり、異端を単純な思考しかできない【怪物】(ボット)とみなしている」と。

そして彼女は、この【地球】を変えていった。
暴力を用いず、この世界における主要な力も地位も持たないまま、ただ語ることで。
全てを統べる【言葉の力】で、彼女は、それぞれの価値観に閉じこもる私たちを変えていったのだ。

その全ては、あの一言から始まった。
そう、ジェーン・ドウは、かく語りき――――

558言理の妖精語りて曰く、:2020/07/18(土) 08:28:27
【予想外の贈り物】ドロシーは、魔女殺しである
誠実と努力を信じる人々の信仰が、彼女を理想像として認めるとき、それは無自覚なる奇跡として顕現する

すなわち、ドロシーは魔術を殺す奇跡であり、異常を糺す普遍であり、特権者に反逆する一般人の代表なのだ
少女が正道を歩むとき、異界の法則は追い払われ、魔女は雑草のように打ち払われる
彼女の前には黄金の道
その正しき進行を阻むことは、誰にも出来ないのである

559言理の妖精語りて曰く、:2020/08/26(水) 23:06:19
後にペルニカ帝国にとって代わられることになるタイザン帝国では、帝王は皆【異名】を持っていた
初代【雄武帝】に二代目【文治帝】があやかったことがその始まりなのだが、そうした風習を続けるうちに大問題が発生した

――――ネタ切れである

悪名高い帝王やその次の代は、まだ良かった
【暴虐帝】などシンプルに悪口をつけたり、【平和帝】や【慈愛帝】と相対的に持ち上げればそれで済んだ

だが、やがては完全に特徴がないような、そんな帝王の時代もやってくる
良くも悪くもない、大して挙げられるような功績もない、歴史を苦手にする生徒たちに未来永劫呪われ続けるような、そんな帝の時代が

【三日月帝】は、その代表である
その命名理由も、彼が開いた宴で三日月に関する詩が詠まれたとか、そんな些細な事情でしかない
だが、それでもそうして異名が無事に決まったことは救いだったのだ

しかも、この異名は、後に続けることが出来た
【半月】【上弦】【下弦】そして【新月】に【満月】
シリーズ化することが出来る異名は、『伝統』の名のもとに正当化が出来る
それによって、帝王もその臣下もそれを素晴らしいものと褒め称え、自他ともにそのネーミングセンスを誇ることが出来たのだ
たとえ、別に誰も、それが良いとは思っていなくても

伝統は素晴らしかった
誰も支持していない形骸であっても、維持することが出来たからだ
もっとも、それは形骸をもって形骸を支える空虚な行為でしかなかったが・・・・・・・・
【異名】の伝統も、始めてから長い年月が過ぎている
そして、その年月はすなわち、それにまつわる予算や職務の歴史でもあった
伝統の廃止は、各所に軋轢を生み、それは国内の不和、ひいては内乱や不要な外征にもつながりかねない

それゆえに、空虚で空虚を支える行為は、実質的に帝国全土という巨大な実体をも支える【公共事業】ともなっていたのだ

だが、【三日月帝】から始まった【月シリーズ】の帝の名前もついにネタ切れすることになる
そうなったら、どうしたかって?
それはもう言わなくても分かる話であろう
そう、新たな名前シリーズの始まりである

【新月帝】の跡を継いだ新たな帝は、『自ら』(つまり、重臣たちや専門部署の長きにわたる討議と奏上を経た上で)新たな【異名】を名乗ることになる
【満潮帝】の誕生である
こうして、新たな帝王の世代【海シリーズ】の時代が始まったのだ・・・・・・・・

560言理の妖精語りて曰く、:2021/01/17(日) 09:10:58
ミスター・ミステイクス

とある名門学園では、全てが上手く行かない者を揶揄するあだ名
しかし、裏の世界では、あらゆる計画と陰謀をくじく謎の怪盗である

561言理の妖精語りて曰く、:2021/06/01(火) 20:23:03
かつて世界を荒らし回った【夜】と【森】の尖兵、人の中に混じり夜な夜な人びとを襲う恐るべき怪物、【人狼】
その血は、脈々と受け継がれているのだ・・・そう、このオレ、【半通(はんつ)チャウチャウ】の中にもな!

562言理の妖精語りて曰く、:2021/07/08(木) 19:55:56
【ジェーン・ドゥ・振動槍】

【新人代】の劇作家にして原初の二次創作者
彼女の作品は、歴史や実在の事件に題材をとった前期とマイナーな作品を元ネタにした二次創作的な後期に分かれる

【新人代】の初期は、まだ著作権の概念が確立しておらず、またそもそも劇の始まりが聖典の逸話や神話を元にした宗教劇であったため、二次創作に関するルールやモラルはほとんど存在していなかった
むしろ当時、宗教劇やそれを人寄せに使う神殿での説教においては、評判が悪い政治家や教義に反する作品を悪意的な解釈でパロディ化して攻撃することは、宗教的に正当な行為だと考えられていたフシすらある

そうした風潮は、たびたび名誉を毀損された者との間の決闘にまで発展したが、ジェーン・ドゥはその決闘の全てにおいて勝ち抜いていった
【振動槍】の二つ名も、そうした決闘の際に彼女が用いた武器に由来するのである

ジェーン・ドゥの作品には様々な特徴があるが、中でも彼女の「性的な固定観念に囚われない」作風は独特である
異性装や魔法による男女の入れ替わりなど、その作品では性的に当然と思われていた価値観を揺り動かす描写が多数散見されるのだ
これは、ジェーン・ドゥが両性愛者(バイセクシャル)であったことに由来すると思われる
彼女には、男性と女性両方の恋人がおり、自作の詩で二人への愛を歌っているのである
また、二つの性の恋人を持つことは、双方の魅力と欠点を冷静にみつめる力を彼女に与えた
複数のカップルが結ばれたり別れるまでの過程を、まさに劇的に面白おかしく描き出しているのもまた彼女の作品の魅力の一つである

まあ、それはそれとして彼女の一次創作である詩は現代に至るまであまり売れていない
元ネタが存在する作品ばかりが人気を得たことも、彼女が劇作に集中した理由の一つであろう

ただ、これほどの有名人であるジェーン・ドゥであるが、その正体についてはほとんど分かっていない
集団説、コンビ説、他の有名人のペンネーム説など仮説は多いものの、彼女の正体に迫ったものは誰もいないのだ

これは、当時演劇が「嘘」であり、宗教的な大罪であるとされていたためであったとされている
特に、万物を誤った二元論で解釈したアルセス教ラカジン派や、幸不幸の全ては信仰心に由来すると語るリーグシル派
人の生には喜びも希望もなく、物語や演劇はその真実を多い拡散とする悪であると説く聖マローズ教など、演劇を排斥する宗教勢力は多かった

だが、そうした迫害にも負けずジェーン・ドゥの作品は愛され続け、現代まで残り続けた
それはあるいは、演劇自体に宗教と渡り合うような独特の魅力と役割が存在したためだったのかもしれない
少なくとも、ジェーン・ドゥの劇はそう思わせてくれるものの一つである

563言理の妖精語りて曰く、:2021/08/29(日) 02:24:36
名探偵・ラプラスの悪魔は、素粒子の単位に至るまで世界のあらゆる謎を解き明かす

564言理の妖精語りて曰く、:2021/09/04(土) 11:12:36
【アグアルディエンテ】
蒸留酒の名を持つ炎使い
その名の通り、彼女はかなりの大酒飲みである

賞金稼ぎが怪物として噂される遠方では、酒樽を丸呑みする火竜として恐れられているとか

565言理の妖精語りて曰く、:2021/09/05(日) 18:52:53
【カウンターティア】はカクテルの名前であると同時に、ある奴隷少女の名前でもある。

つらいときに出る涙の一滴を、爆発的な量の魔力に変換する彼女の体質は、
奴隷少女が王子の寵愛を受けるまでに成り上がる、典型的なサクセスストーリーを生んだ。

最終的に彼女がどうなったのかはさておき、痛快なサクセスストーリーを求め、今日も人々は
カクテル【カウンターティア】を酒場のマスターに頼むのだ。

566言理の妖精語りて曰く、:2021/09/05(日) 18:53:28
【カウンターティア】はカクテルの名前であると同時に、ある奴隷少女の名前でもある。

つらいときに出る涙の一滴を、爆発的な量の魔力に変換する彼女の体質は、
奴隷少女が王子の寵愛を受けるまでに成り上がる、典型的なサクセスストーリーを生んだ。

最終的に彼女がどうなったのかはさておき、痛快なサクセスストーリーを求め、今日も人々は
カクテル【カウンターティア】を酒場のマスターに頼むのだ。

567言理の妖精語りて曰く、:2021/09/05(日) 22:50:51
そして人によっては、【奴隷少女替え玉説】を唱え、一度に二杯のカクテルを頼んだりもする
一杯は、奴隷少女のために
もう一杯は、かつて王子だった少女のために

568言理の妖精語りて曰く、:2021/09/15(水) 23:13:42
シーニュ・エンパイアは最後の皇帝だ
だが、帝国滅亡の後、彼女に残されたのは一軒の古びた家と小さな畑だけであった
そしてシーニュは、それで十分満足だったのだ

彼女は庭でやせこけたヤギと気性が荒いニワトリを飼い、細々とした生活を始めた
けれどその生活は、ある意味歴代皇帝の誰よりも豊かなものであった
皇帝たちは、みな最後まで暗殺と寿命に怯え続けたし、自分以外の全ての低国民の問題をその背に担わなければならなかったのだから

569言理の妖精語りて曰く、:2022/01/03(月) 21:20:26
【ゲルベークゼト】
焔竜大戦時代の武将。
焔竜メルトバーズの直属の部下であり、炎帝五天将が一であり三。
炎帝軍の大凡六割を占める『陸海空軍』を率いる将軍であった。
その姿は、三位一体の異形の姿を持ち、【陸】性を持つ猫に似たゲル、【海】性を持つ竜に似たベーク、【空】性を持つ悪魔に似たゼト、の三つの頭部を持つ。
ゲル、ベーク、ゼトは互いにいがみ合いながらも、こと戦においては抜群の連携を見せ、その強さから炎帝の三爪と呼ばれ恐れられていた。
個としての強さだけでなく軍全体を指揮する力も高く、戦場で采配を振えば万の兵であろうと容易く打ち破ると言われ、彼の率いる『陸海空軍』に人類軍は為す術も無かったという。
また戦闘だけでなく魔道具の生成や錬金術にも長けていたとされ、彼が創り出した数々の兵器によって多くの国が滅んでいる。
焔竜メルトバーズ亡き後は、炎帝軍の残党を率いて人類軍に抵抗していたが、ある日突然姿を消したとされる。

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570言理の妖精語りて曰く、:2022/05/28(土) 14:35:27
【リブ・ロー】
近魔研に在籍する魔史学者。
究極魔術【人類】の発動を間近で目撃したにも関わらず、存在率消失現象に巻き込まれなかった数少ない人物の一人。
本人の魔術的な適正は低いが、奇人変人と名高い近魔研創立者の内の一人である通称『先生』に七年間付き従い、研究活動に勤しんでいた過去を持つ。
その経験からか、歴史の闇に葬られた魔術や伝説、神話などに関する造詣が深く、『ドルネスタンルフの吐息』や『レゴンの足引き』などといった伝承再現魔術に分類される古代魔法に精通している。
『先生』が長年研究していた【人類】を発動したことで存在率消失現象によって行方不明となった後は、彼の残した資料を基に研究を引き継ぐことになったが、
資料の中にオルザウン禁忌集の注釈書『ウェウーレベルン』断片の一部も存在していたため『第三の槍のタングラム事変』に深く関わることとなった。
また、その際に日音器使いノテットに協力し、槍のタングラムの謎を解くことで事件解決に大きく貢献している。

571言理の妖精語りて曰く、:2022/06/09(木) 04:38:24
このキャラは自分が別企画で作ったキャラだったが、その企画の管理人が個人的に気に入らない設定を削除した事で削除されてしまったので、『ゆらぎの神話』のキャラとして作り直した。


【カニア・ザラスティア】

Qaniah Dzarasuthia

[[小人首長国連邦]]周辺で発見された膨大な量の石碑や粘土板に史上最高の[[軍人]]という触れ込みで記述が残っている伝説的な[[小人]]の少女。
最初期の記述によれば、[[猫の国の神々]]でいうところのパーン神のような半獣の姿をしており花のような薄紫色の髪に蜂蜜色の瞳を持っていたとされる。
様々な容姿の記述が存在するが、御洒落を好んでいたというので髪を染めたり瞳の色を変えたりしていたのかもしれない。

彼女の活躍を書いた一つ一つの記述はどれも数行程度の簡素な瞬殺劇だが、現在発見されている全ての記述を合わせればその文章量は数千兆行にも及ぶ。
彼女が実際に活躍していたという証拠が一切存在しないため、実はしがない一般兵であり自分が[[英雄]]ではないという証拠を全て抹消しながらこっそりと自分が英雄っぽい活躍をする偽物の記録を作り続けていた[[嘘吐き]]だという説もある。
もしもそうだとすれば記述の量からしてその筆の早さは凄まじく、時として一睡もせずに執筆に打ち込んでいたのだろう。

ドゥブラール市のマスコットキャラクター【白馬のプット】は彼女が幼少期を一緒に過ごした白毛のユニコーン【プティ】がモデルである。
1121年1月8日よりカンナデートというTVチャンネルにて毎週土曜日の午前11:55 - 12:00に彼女を主人公としたアニメ『ザングール・ヨア。カニア、タール・ハンッ!? 〜ホック=ホック・ズウェート・セーディール〜(通称:ザカニール)』が放映された。
彼女の姿を模った伝統玩具【カニココホン】は国内の至る所で縁起物として親しまれている。企業のシンボルマークから菓子や飲料水のパッケージなどにも描かれており、繁華街に行けば数分に一度はどこかしらの店の看板でカニココホンの可愛らしいイラストを見かける程である。

572言理の妖精語りて曰く、:2022/06/10(金) 20:11:40
>>571のカニア・ザラスティア名前を、名前スレで出てた名前【スラッシャー・クワガタ】に変更します。
あとは見た目の描写と【白馬のプット】【プティ】の部分を削れば元のカニア・ザラスティアの要素は無くなり、完全なゆらぎの神話オリジナルキャラになります。

【スラッシャー・クワガタ】
Surasshah Qwagatha

573言理の妖精語りて曰く、:2022/06/10(金) 20:14:55
実在する会社で株式会社QWAGATAっていうのがあって名前が似てると思ったからスペル変更。

訂正 >>572
Qwagatha

Qouwagatha

574言理の妖精語りて曰く、:2022/06/15(水) 01:39:47
【メクセト】の追加設定

神ではなく人であったとしか伝わっていないためどの種族だったかは不明だが、[[ノローアー]]ではなかったとする説が有力である。

575言理の妖精語りて曰く、:2022/06/15(水) 01:57:59
彼は猫の国から来たのだと主張するものさえいる。
後世の学者ムルメッチョなどは、メクセトは複数おり65536人目のメクセトが自分なのだと主張している。

576言理の妖精語りて曰く、:2022/06/15(水) 02:17:28
奇妙なのは、どの説にもそれを裏付ける確かな証拠が存在するということである。
ノローアー説にも、猫の国からの異世界転移者説にも、ムルメッチョ説にさえもである。
これは、メクセト伝説自体が紀性、すなわちゆらぎを帯びているからではないかと推測されている。

577言理の妖精語りて曰く、:2022/06/15(水) 14:54:15
事実、メクセト非ノローアー説が主流となったのは、ガロアンディアン西部にて発生したウウェロニア事件により人種間対立が緊張の度を強め始めて以降である。
歴史学者シシル・リクズイマはこのことを「我々の認識が証拠を発生せしめるのだ」と評している。

578言理の妖精語りて曰く、:2022/06/15(水) 23:39:20
……という説もあるがそれは事実では無い。
最初から非ノローアー説が主流である。

579言理の妖精語りて曰く、:2022/06/16(木) 09:16:30
と、かくのように、歴史認識を巡る情報戦は熾烈を極め、ときに水掛け論の様相を呈することもある
このような水掛け論は一見不毛と思われるかもしれない
だかその有用性に着目し、それを言語を介した、魔術儀式として洗練させたのが水掛け学の第一人者とされる【ジェスモッティ】である

580言理の妖精語りて曰く、:2022/06/19(日) 06:45:19
【リティシア・ゼダ】
西方諸国における大貴族の一門、[[ケンタウロス]]の一族である[[ゼダ家]]の初代当主とされている女性。

【サイファ・デュガン】
[[北方帝国]]史上最高の[[軍人]]と名高い[[ケンタウロス]]の[[ガスパール・デュガン]]、そんな彼の妹はサイファ・デュガンである。

581言理の妖精語りて曰く、:2022/06/19(日) 07:14:11
【ガスパール・デュガン】の追加設定
北方帝国史上最高の軍人と名高い[[ケンタウロス]]のガスパール・デュガン、そんな彼だが女性説がある事をご存知だろうか?
ガスパール・デュガンは逞しい馬体に筋肉質な人体を持ちながらも数多の男達を魅了した絶世の美女であったという記述もあるのだ。

582言理の妖精語りて曰く、:2022/06/30(木) 14:46:42
【テンドロデントロ】は一見何の変哲もない一般人で、本人もそのつもりで一般人人生を謳歌していたが、死を迎えたその瞬間に背中がパカッと割れ羽化して飛び立っていった。

583言理の妖精語りて曰く、:2022/07/06(水) 18:51:44
「カーズガン」は全世界英雄協会における、英雄の召喚原則の例外に位置する存在である。
「英雄」という、「歴史上の本人」(のイメージ)との齟齬が目立つとマズいこともあり、
一挙手一投足に政治的、ときには宗教的な「文脈」が発生しかねない存在を召喚するのが「協会」だが、
カーズガンは「草の民を代表する英雄」「大神院も認める正統なる紀人」と「避ける理由」が大きい存在である。

が、「カーズガン」は召喚された。

「カーズガン」は前身となる現協会の前身であるヅアート英雄協会時代からの古株で、
あの頃はそのへんの方針がはっきり決まっていなかった為とも言われている。
対・地獄戦のスペシャリストにして最終兵器である彼にいま抜けられると協会がエラいことになる為か「あちら側」に送り返される事もない。

584言理の妖精語りて曰く、:2023/01/01(日) 03:58:58
かの偉大な天才科学者、錬金術師グレンテルヒの生涯はおおよそ三期に分けられる。機械工学の時代、魔法工学の時代、概念工学の時代である。

585言理の妖精語りて曰く、:2023/01/22(日) 02:08:30
グレンテルヒの、より正確に言うならば後のグレンテルヒたるボミール・ハーラール・ディゲームの少年時代は、どこにでもいる、ありふれた天才だったと言ってよい。
よく遊び、よく学び、皆を愛し皆に愛される少年。七歳でコゴル工学院へ進学するという知性のきらめきを見せるものの、言ってしまえばその程度の天才性。同世代に話を限っても、七歳で学院を主席卒業し、既にコゴル工学院の研究員となっていた一つ年上の天才ユーラに比べれば、ボミール少年はごくごく凡庸な天才だった。

586言理の妖精語りて曰く、:2023/01/24(火) 19:52:07
【風船令嬢】は、毬のような巨体を誇るスーパーサイズ・モデルである
その巨体を維持するための内蔵強化と日々の筋トレによって、彼女の体重は300キロを軽く超えるとも言われる

そして彼女は、飛ぶ
科学の結晶たる反重力マニューバか、あるいは背部のジェットパックとバネ足ジャックブーツの効力か

【風船令嬢】は、今日も気球のように宙を舞い落ちるのだ

587言理の妖精語りて曰く、:2023/09/29(金) 16:18:38
【スッススッス=スッススス】は伝承によると、毎日背が伸びる以外は普通の人間だったという。
今は長く長く伸びる彼の足しか見えないので、本当かどうかはわからないが。
ダルダンじいさんによると、昔飼っていた兎を頭のてっぺんに今でも乗せているというが、なにしろダルダンじいさんの話なのであまり真に受けてはならない。

588言理の妖精語りて曰く、:2023/11/20(月) 21:42:23
【アキカン】
潰された英雄。
その生涯において、ただ1人にたった一度きりのささやかな幸福を授けた。


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