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汎用記述スレッド

1言理の妖精語りて曰く、:2006/02/19(日) 14:27:12
 この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
 ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。

383言理の妖精語りて曰く、:2006/10/31(火) 23:43:56
オルガンローデの剥落の鉤爪との関連が疑われる。

384言理の妖精語りて曰く、:2006/11/09(木) 10:03:38
チャカ大陸では本大陸がかつて『忘却の地』であったと語る伝説が多く存在する。
本大陸はある魔物の力によって、立ち入った者の記憶を根こそぎ消し去ってしまう
魔境と化したが、ある英雄がその元凶を断ち切ったので、元に戻ったという。

385言理の妖精語りて曰く、:2006/11/10(金) 01:07:11
【太陽の妖精騎士団】
妖精皇帝エフラスが失われた後に代頭したアヴロノの諸新王の一人・ハールが率いる軍団。
名前にある「太陽」は団長であるハールの名の語義が「太陽」であることと、
自身が新しい時代に輝く太陽にならんとするハールの野望に由来する。

ハールと共にフェーリムを生み出す(アヴロノをフェーリムに変える)技術を手に入れようと奔走し、
フェーリム『製造』技術を憎み闇に葬ろうとするヒャガン=アンらと何度も対決した。

386言理の妖精語りて曰く、:2006/11/11(土) 00:41:04
要約する能力

387言理の妖精語りて曰く、:2006/11/11(土) 16:13:21
それは噛み砕く能力であり、効率化の能力である。
引用を集めて、それを切り貼りするだけでは、いけない。」
と、私の姉はよく語っていた。
その姉が死んで今日でちょうど3年になる。
姉の結婚相手は別の女性と結婚し、姉の霊前を訪れることはない。
しかし二人の間に生まれた子はいいやつに成長し、こうして来てくれた。

388言理の妖精語りて曰く、:2006/11/11(土) 18:56:58
邪猫ディスノーマは邪猫ではなく邪描である。

邪描ディスノーマは邪描ではなく悪描である

悪描ディスノーマは悪描ではなく悪戯描である。

      ―――ゲシュタルトを崩壊させる呪文

389言理の妖精語りて曰く、:2006/11/11(土) 19:34:51
身の上話のような語りから一転して詠唱に転じる。
『ゲシュタルトを崩壊させる呪文』の特徴である。
前半にあたる『身の上話のような語り』は上記の
『要約する能力についてよく話していた姉が死んで今日で三年目になる。』
以外にも何種類か存在する。しかしながら誰が、どのような意図でつけたのかは不明。

390言理の妖精語りて曰く、:2006/11/12(日) 16:27:28
【猫の地球の最後の歴史】
猫の国の地球から過去の人類(ホモ・サピエンス)が絶滅した後に出現した
種族『手を持つ猫』の歴史を描く書。竜術師ゴルトルーヴェンが賢者の岩
の内部に隠された記述を秘術で読み取り、書き写したもの…という建前だが、
空想の物語とみられる。多くの作者が別々に創作したためか、互いに内容が
大きく違う版がいくつも存在する。

391ラグナロク:2006/11/13(月) 18:31:39
バルドル(バルデル)の死によって早められた、神族と巨人族の間に起こる世界終末戦争。太陽と月がフェンリルの子であるスコルとハティに飲み込まれ、
あらゆる命が巻き込まれ、あらゆる命が消える。相手は死ぬ。

392言理の妖精語りて曰く、:2006/11/13(月) 20:51:45
ってWikipediaに書いてあった

393言理の妖精語りて曰く、:2006/11/14(火) 01:18:40
まじでッ!?

394言理の妖精語りて曰く、:2006/11/14(火) 01:19:33
えっマジで

395言理の妖精語りて曰く、:2006/11/14(火) 12:09:46
Yuragipedia?

396言理の妖精語りて曰く、:2006/11/15(水) 22:10:55
レスカミーレは喜劇的なまでに不運な少女であった。
彼女の想像した不運はすべてがその身に降りかかる。

397言理の妖精語りて曰く、:2006/11/15(水) 22:56:26
コキューネーはそんな彼女を哀れんで、不運を想像しないように脳みそを洗ってあげようと思った。

398言理の妖精語りて曰く、:2006/11/15(水) 23:50:44
ガロヨンチョもまたレスカミーレに同情した。また、彼は物語の作者にもなりたかったので
彼女についていってネタでも集めようかと考えた。しかしガロヨンチョはしょせん
ガロヨンチョであり、一度目の不運に遭遇した瞬間にあらゆる気力が萎えてしまった。
さらに記憶力も良くなかったので、その後に通過した苦難も一月もすれば
ぼやけて概要すらろくに言葉にできない状態になるのだった。

399言理の妖精語りて曰く、:2006/11/15(水) 23:52:14
コキューネーの手術の結果、レスカミーレは【絶対楽天家】となった。

400言理の妖精語りて曰く、:2006/11/15(水) 23:57:54
「なあんて悲しいんでしょう!なあんて苦しいんでしょう!」
ノリも人格も何もかも、前とは違ってしまったレスカミーレを、
急に遠い存在に感じてしまったガロヨンチョ。そんな彼の心を
見通したかのように、カーズガン坊やは無言でロクゼン茶をそっと差し出す。

401言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 00:05:34
各国に対応する守護戦乙女(『ジャスマリシュ論』より)
アロイ:アロイ=メルクール
トルクルトア:イルディクリーズ
ペルネー:ムーフォトール
北方帝国:ザイ=ラミス
竜王国:ザイ=ジャエト
彩国:ザイ=アーウォス
北辺帝国:リト=アーニスタ
ワリバーヤ:リト=ブラッセ
ペラティア:リト=ユディーア
ティシムガンド:ガロッド

402言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 00:30:03
アウラ:フィーガルデ
リクシャマー帝国:リーデルサル
ロズゴール王国:カエム・ア・ロズゴール
ペウス:ラクラクマー
カリデ王国:ブルーティ
ステアト:フェロトヤイキト
ロクシア王国:メリム=メファイ

403言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 19:37:21
トトリはトイッカト・ルダの塔を最後の砦として戦った。
彼には想い人がいたが、結局告白できなかったという。


http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1140459429/803

404言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 19:51:58
>>403
トイッカト・ルダの塔は、ダルトカイットの塔とほぼ同義である。
第一次時空融合事件の際に出現した「虚物」。
元々はなかったはずなのに、歴史の書き換えによって「デコラ半島にある、世界最古の建造物」
ということにされてしまった。

405言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 19:54:15
ちなみにダルトカイットの塔は以前存在しているので、
世界最古の建造物が全く同じ時期に二つで来たという奇妙な状況ができている。
そして誰もその事を不審に思わない

406言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 20:01:19
テオサケルは言った。「まるで二通りの歴史書が同時に真実となっているかのようだ。」
その通りかもしれない。
この場合、「ディルメレン年代記」と「チク・シールの書」がそれに当たるのだろうか?
それとも「黒き髪の年代記」と「アルカェミスト」か?

407言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 20:22:22
【ロネ版トルクルトア史】が欲しい・・欲しくてたまらない!
文庫版でどっかに売ってないかなー

by一文学少年(10)

408言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 23:20:06
待っていればいつか必ず文庫化される……僕もそう信じてたさ。
でも現実は無情だった。
好きな作家に限って、ぜんぜん文庫化なんてされやしなかった。
分かったんだ。待ってるだけじゃだめだって。

だから……僕は決めたんだ。
僕自身が、自分の手で文庫化してやるって!

409言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 23:28:48
図書館で読むだけでは満足できない?
その気持ち、わかるよ。
本という存在は美しい。ロネ版トルクルトア史の装丁は
とりわけよいものだった…見た目、手触り、何もかも。
自分の手元において愛蔵したくなる。
文庫版でもあのセンスを維持して欲しいと思う。

410言理の妖精語りて曰く、:2006/11/18(土) 23:31:06
ユヤ少年は世界中の書物を文庫化することに執念を燃やした。
彼の思想は、彼の死後も細々と、しかし色濃く受け継がれていった。

411言理の妖精語りて曰く、:2006/11/19(日) 10:45:03
【ダ・モン】
ラーカルの兄弟のメンバー。愛くるしいぽっちゃり系少年。
誤解されやすいが、菜食主義的サークル「草食動物の館」に
参加していることからもわかるように、肉は食わない質である。
好きな動物は馬で、作品にも馬を題材にしたものが多い。

出会うたびに「気持ち悪い。」と突っかかる馬刺し好きのトトリとは犬猿の仲。

412言理の妖精語りて曰く、:2006/11/19(日) 14:33:05
主な著作は「おれは汗血馬」など。

413言理の妖精語りて曰く、:2006/11/20(月) 22:47:04
謎多き男ツンデレーエフ。そのフルネームはウラジーミル・ミハイロヴィチ・ツンデレーエフといった。
露西亜風表記をするならばВладимир Михайлович Тундреевにでもなるのだろうか。
正直なところツンデレーエフ(Тундреев)部分の表記の正しさには自信が持てない。

414言理の妖精語りて曰く、:2006/12/11(月) 23:50:22
「燃える単眼」は第四大地から除去されるべきだと判断された。
彼を迎えに第一大地から四体のアウターがやってきて連れ去っていった。
「燃える単眼」の引渡しが比較的スムーズになされたことに関しては、
第四大地側の死者の働きによるところが大きい。

415言理の妖精語りて曰く、:2006/12/17(日) 11:46:24
お前に捨てられてから 俺はまるで
街角に張られた サラ金のチラシみたいだ
誰だって見向きもしない
それはそうさ
俺はお前に捨てられたんだから

お前のことを本当に愛していた
何もかもが壊れた今だって
お前への愛だけはあの時のまま
脳味噌の中に眠ってる
その完全さが
ますます俺を苦しめると分かっているのに

俺の耳から花が生えたら
お前の部屋に置いてくれるか
あの窓際の パラノイアックに白い写真立ての隣にさ
俺の耳から花が生えたら
お前は俺を見てくれるか
毎朝水をやって 琥珀色の瞳で微笑んでくれるのか
俺の脳味噌に埋め込まれた種が 花開いたなら

416言理の妖精語りて曰く、:2006/12/18(月) 10:07:10
ガットゥーゾ…
ドヴァが作り出した、史上最悪の兵器。
二つ名を絶氷の飼い犬。
ダークマターよりエネルギーが補給されることにより無限の稼動が可能。
それ以上のことは、私も知らない…

417言理の妖精語りて曰く、:2006/12/18(月) 15:03:50
ガットゥーゾ…?
芝食ってるところしか見たことがないなぁ。
ところで一昨日、林檎食べたら子供ができちゃったんだけど、
これ、どういうことなんだろね?
俺にもダークマターが内臓されてんのかな?

418言理の妖精語りて曰く、:2006/12/20(水) 06:10:34
【ahzhaldarnawt】

人間の人格に寄生する妖精。
非常に自己顕示欲が強いのが特徴的。
ほとんど繁殖することはなく、症例も少ない割に情報が多いのはそのせいか。
女王のように振舞う。また宿主を奴隷のように扱い、たいていの行動を抑制する。

クランテルトハランスの変種ともいえるが、ahzの(宿主を介した)発言には
もとは人間であったような節も見られる。
ahzhaldarnawt、およびahzという略称はahz自身でつけたという。
これを使わないとahzが激昂するため、避けるべき。

(カハリサイのすすめより引用)

419言理の妖精語りて曰く、:2006/12/27(水) 10:57:26
【紀元獣】
紀竜、猫、世界誕生以前に生きていた頃のパンゲオン、等のような存在達のこと。
紀神のペットとして飼われているものもいる。

420言理の妖精語りて曰く、:2007/01/04(木) 22:28:12
ベルグ・ア・フィリスの『生まれ変わり』の一人にボルダイル・オイロブがおり、
トルクルトアの都市ディルメレンで森羅万象の知りうる限りを詰め込んだ年代記を著した。
彼には多くの弟子がおり、ボルダイル・オイロブの死後、彼らはベルグ・ア・フィリスの
年代記とされる文書を収集しディルメレンに保存するようになった。
弟子たちはボルダイル・オイロブによる年代記と併せて、それらをディルメレン年代記と呼んでいる。

421言理の妖精語りて曰く、:2007/01/04(木) 22:53:58
【ディルメレン年代記】
ベルグ・ア・フィリスの生まれ変わりを自称する歴史家ボルダイル・オイロブが
トルクルトアの都市ディルメレンで、森羅万象の知りうる限りを詰め込んで書き上げた年代記。
ならびに、ボルダイルの死後に弟子たちが収集したベルグ・ア・フィリスの年代記とされる文書をまとめてこう呼ぶ。

年代記収集は弟子の代でも終わらず、以降の世代によっても行われている
(それもまた、ディルメレン年代記の一部とみなされる)。この結果、
ディルメレンの書庫に収められた量は膨大なものとなっており、
歴史の全てを網羅しているといっても過言では無いと言われるほどである。

422言理の妖精語りて曰く、:2007/01/05(金) 00:37:48
ハロハデルは魔人メクセトと永きにわたる闘争を繰り広げていると言われる。
ある時、彼は奸智に長けたメクセトに真実を伝えさせないために、己が胸の口を
縫って塞いだことがあった。そうした途端、彼はその力の多くを失ってしまった。
しかし糸を抜いて胸の口を開放すると、元通りの力が戻ってきたという。
このエピソードからハロハデルの力の大本を『真実』であるとする説が唱えられた。

423言理の妖精語りて曰く、:2007/01/05(金) 18:44:58
ウィンナーの語源は猫の国由来であるという。
猫の国に存在するとある都市は巨大な豚によって治められており、その豚の卵こそがウィンナーなのである。

424言理の妖精語りて曰く、:2007/01/05(金) 22:56:24
カリハサイにとって、その日は自らを崖に突き落とす日になる。
彼の飼い主が仕事を言いつければゲームは始まる。

漏れ聞いた知識だけで稚拙な言語魔術を組み、飼い主を絞め殺すゲームだ。

425言理の妖精語りて曰く、:2007/01/06(土) 00:02:00
しかし「蛇」カリハサイにとって「豚」である飼い主は天敵だった。
豚の厚い皮膚と強靭な脂肪はカリハサイの紡ぐ言の葉の毒素を通さないのである。

426言理の妖精語りて曰く、:2007/01/08(月) 14:36:58
「歴史の全てを知る必要はない。必要を感じるのでなければ、知ろうとしなくてもいい。
目にとまった歴史から、新しく世界の記述や記録を始めればいい。神話は何も要求しない。
膨大さを重荷に感じなくてもいい。矛盾も食い違いも大歓迎、むしろ推奨。
まー、とりあえず、かるーくいきましょう。」―――ボルダイル・オイロブの弟子

427言理の妖精語りて曰く、:2007/01/08(月) 14:46:50
とは言うものの、かるーくいくことは逆に大変なのであった。『肩の力を抜け』
という言葉が存在するのも、肩の力を意識して抜くことがなかなか難しいからなの。
だからまず私がアルセスが神であることを否定するの。
ウィプロポパネポ・ツムヌムオベキョはハルバンデフの毛をじかに剃ったわけではなく、
彼が脱いだ兜とか帽子とかから体毛を回収したの。
メビウス・ゼロは本当はクラインフィニティが好きなの……

428言理の妖精語りて曰く、:2007/01/12(金) 21:57:16
【猫の国のバベルの塔】という伝説がある。
伝承により細部は様々な違いが有るが、多くに共通するのは以下の内容である。

――猫の国において、バベルの塔と呼ばれる巨大な塔を建設する計画があった。
――しかし、人間達の技量が足りなかった為に失敗、塔は崩壊し言語が乱れた。

なぜ我々の国と共通する【バベル】という名詞が使われているのか、
塔の崩壊と言語の混乱にどんな因果関係があるのか、など疑問は幾つもある。
しかし私の考えるその最たるものは、『何故猫の国の話なのに主役が人間なのか』、ということだ。

【猫の国】が舞台であると明らかにしておきながら、その主役を当然の様に人間であると伝える。
これは非常に不自然であり奇妙なことである。
これは果たして何を意味するのだろうか?

429言理の妖精語りて曰く、:2007/01/12(金) 23:26:58
仮面の国、チャンカル。
底に住まう人々を、チャンカリアと呼ぶ。

又、匿名を希望する時、チャンカリアを自称する場合がある。

430言理の妖精語りて曰く、:2007/01/12(金) 23:47:04
チャンカルは巨大な盆地に位置する都市。
中央底辺域に住まうチャンカリアと、周辺高層域に住まうチャンカロス。
同様の仮面をつけて出自を隠そうとも各々の能力差により隔意は生まれる。
嫉妬、軽蔑。
それらが無言のままに住人を分断する。

431言理の妖精語りて曰く、:2007/01/14(日) 22:45:33
ハルバンデフの軍旗は獅子の首を掲げた巨人を象ったものであった。
そして一説によれば、この巨人こそがメクセトであるという。
つまり、彼はハイダル・マリクを一夜にして滅ぼしたという人物を軍旗とし、自らをメクセトの後継者としたというのだ。
この説が本当ならば、草の民がハイダル・マリクの子孫を称している(ただし、そうではない地方もある)のに対して、かなり挑戦的な軍旗をハルバンデフは用いていたことになる。
彼の持つ、自らの出自の民である草の民へのルサンチマンは深いものがあったのだろうか?

432:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2007/01/15(月) 17:47:03
注:このテキストは、新史暦2029年10月20日に発刊されたウィークリィエーラマーン第47号に掲載のラース・アッカード氏のコラムを一部抜粋したものです。


人の痛みが分からない、という言葉を耳にする。
先日わが国で起こったバラバラ殺人事件に対する反応である。
年端も行かぬ少年が「キレた」。家族の言葉に怒り、殺してしまったサストーの事件、友人を喧嘩の末に殺し、首を切り取って隠したボーリングの事件。連続したセンセーショナルな事件は国民の眉を大きく歪ませた。
そのニュースを見た祖母が言う。テレビやゲーム、マンガの影響で、してはいけないことが分からなくなっている、と。
それを聞いた私は、あることを連想した。
それらの事件に続く、ある悪いニュースである。

独裁者アルセスが処刑された。10月4日に下された判決は死刑。かつての独裁者は数億の資金を掛けた裁判にも関わらず、異例のスピードで処刑されたのだ。
だがこの行為はむしろわが国の首をさらに締めたものだとしか思えない。
上がっている声は、アルセミア王国の強権的な態度に対する批判だけではない。
かつての支配者アルセスを、被支配者であったトカゲ人たちが殉教者として扱いつつある。
アルセスの暴虐は精霊賜教徒やラカジン派の住民の焼き討ちや緑葉の民達への虐殺に表わされている。彼の暴君ぶりは言うまでも無く死刑に相応しいものであり、結論自体は納得の行くものだった。
だが、裁判が短すぎると、彼ら被害者は言う。
アルセスの犯した罪は数知れず、全てに完全な判決を下す事は出来なかった。
彼らはそれに怒っていた。
もっと徹底的な裁きを。神の、精霊の裁きを。
嘆きの声はアルセミアには届かず、ハンセでは東西に分裂した民族紛争が今だ継続中だ。
実際の所、アルセミアはアルセスを捕らえろと叫ぶばかりで本質的な解決策を何一つ行ってこなかった。
調停軍はまるで機能していない上、擁立されたトカゲ人の王はただの傀儡に過ぎず、現地住民の自治などまるで望めない。
アルセミアはアルセスのゲルシェネスナ保有を口実に戦争に踏み切ったものの、その目的は何時の間にかアルセスの打倒にすりかわっていた。
それが、根本的な間違いだった。むしろ事態は悪化しているのだ。独裁者アルセスによって纏め上げられていたハンセは統率を失って混乱の中に叩き落された。
これは、アルセミアが抱える資本主義のイデオロギーの、歪みが生んだ結果でもある。
すなわち、分かりやすい目標設定と、それに伴う最良の結果の提示である。
競争原理を支えるその思考は耳に心地良い。それは国民の思考停止を招き「安全欲求」を刺激する。
アルセスを倒せば何もかもが上手くいく。諸悪の根源はアルセスである。
左様、諸悪の根源は確かにアルセスかもしれない。
だがしかし、根を倒した所でそれが吸い取った養分は戻らず、倒れた茎や葉は大地に横たわり周囲の植物の生長を阻害する。
アルセミアがすべきは、まずアルセスという老木の周囲を良く見渡し、安全を確認してから伐採するということではなかったか。

同様のことを、私はそれとは乖離した、卑近な世間で感じていた。
バラバラ殺人が最近になって連続した。世間はそれを不安に思い、その原因を探した。
槍玉に挙げられたのはマンガやゲームなどの娯楽メディアだ。
暴力的な表現が倫理感の発達を妨げる。現実と虚構の区別がつかなくなる。
成る程、確かにそういった事が原因で人を無残に殺すこともあるかもしれない。
ところで、人をバラバラにして殺す理由はなんだろうか。
いくつか挙げられる。
まずは隠蔽する際、持ち運びや隠すのに便利だからという理由。
あるいは、相手が憎いからという理由。
そして、楽しいからという快楽殺人の場合もある。
勿論これら全ての原因が娯楽メディアにあるわけではない。
だが、昨今の表現の規制運動には、それさえ無くしてしまえば問題が解決する、というようなニュアンスが暗に読み取れなくも無い。
その安易な結論、思考停止の態度こそ、このアルセミアという国の歪みなのだろう。
仮に表現が規制されたとしても、残虐な事件は無くならない。減るかも知れないが、根本的な解決はなされない。
「腫瘍」があり、それを切除さえすれば病は癒される。そんな思考が蔓延れば、転移した腫瘍は必ず我々に害を及ぼすだろう。

433言理の妖精語りて曰く、:2007/01/19(金) 01:21:05
その頃【蛇】カリハサイはゲームに負け、埋められていた。

勝てないはずがなかった。
彼の側にチェックメイトされるキングはなかった。
故に負けようがなかった。勝てない、だなんてありえない。

彼の作った言語魔術は、「錠だけ」の呪い。
飼い主が、錠を開けられなければ彼の勝ち。
開かない錠などあるものか、そう言って飼い主はゲームを受けた。

錠そのものに鍵穴はあれど鍵はない。作っていないものはない。
だが作れないかは確認しなかった。
試すまでもなく彼には作れなかったから。

鍵は、錠を開ける者の名前だった。
開かない錠を開ける者はいないが、開く錠を開ける者はいる。

そうして彼はゲームに負けて、埋められて、三日後に息絶えた。

434言理の妖精語りて曰く、:2007/01/20(土) 02:44:59
【混沌】というサークルがある。
【秩序】というサークルがある。

【混沌】も【秩序】も、神や人間を問わず様々な要素によって構成される。
【混沌】と【秩序】の勢力が均衡することで、この宇宙は安定を保っているのだ。
これが宇宙の真実。そう宇宙の真実。

435言理の妖精語りて曰く、:2007/01/20(土) 21:12:48
たとえばほとんどの竜は【混沌】に属するし、
ほとんどの猫は【秩序】に属する。

鈴国の始祖は【混沌】に属する紀人で、
義国の始祖は【秩序】に属する紀人だ。

アルセスは【混沌】と【秩序】の両方にコネを持っている。
セラティスも同様だ。

キュトスの姉妹の何人かは【混沌】との関わりが深く、
また別の何人かは【秩序】との関わりが深い。
たとえばタマラは【混沌】に影響力を持っているし、
ニースフリルは【秩序】からの援助を受けている。

436言理の妖精語りて曰く、:2007/01/22(月) 17:25:42
【バベル兄妹】
兄妹とあるが、一人の存在。兄と妹が混沌の力により、不均衡な形で融和されてしまった。
それまでは二人は仲が良い訳でも嫌いあっているわけでもなかったが、肉体のみならず
精神も融和したことで、互いの考えていることが見られたくない部分まで晒されることになり、
強烈な不快感と違和感を感じている。また複数の感情や思念が入り混じるため、
どちらかの精神が興奮したり衝動にかられると、もう一方も意識が混濁してまともな思考ができなくなる。
兄妹ともどもこうなるくらいならいっそ相手に消えてほしいと考えているが、
元の状態に戻るために全ての混沌を宇宙から追放する、という目的に関しては一致している。
そのためにバベル兄妹は秩序の者達を混沌との戦いに駆り立て、大きな力を与えて勝利に導こうとする。

437言理の妖精語りて曰く、:2007/01/22(月) 17:47:05
アイ・バベルとダイ・バベルは仲良し兄妹だようぜ

438言理の妖精語りて曰く、:2007/01/22(月) 20:40:13
クロウサー家は一つの『家』と呼ぶには巨大過ぎる集団であり、
その内部はさらに複数の血族に分けられる。そのなかで最も
有力とされるのが『蹄鉄の四血族』である。この蹄鉄は地獄における
クロウサー家の庇護者であったダウザールの愛馬の蹄鉄を表す。
かつてレストロオセの軍勢がダウザールの領土を襲撃した際、
ダウザールとは殺され、その愛馬も犠牲となった。
彼を敬愛する四人の術師は遺品として馬の蹄から蹄鉄を取り外すと
それを持って地上を目指し、到達した。
そして地獄から生還した四人は四つの血族の祖となった。

439言理の妖精語りて曰く、:2007/01/22(月) 20:47:10
『蹄鉄の四血族』の紋章は、それぞれ、翼持つ者クロウサーの四つの特徴
「巨大で白い翼」「下界を見下ろす金の眼」「四つの関節を持つ長大な右腕」
「黒い帽子を持つ左手」に蹄鉄を組み合わせたものとなっている。

440言理の妖精語りて曰く、:2007/01/24(水) 22:08:22
【ゾラの血族】
『蹄鉄の四血族』の一つ。地獄から自分の生命と
魔王ダウザールの愛馬の蹄鉄を持ち帰った四人の人物の一人・ゾラを祖とする。
ゾラの血族の紋章は彼女が持ち帰った蹄鉄と翼持つ者クロウサーの特徴の一つ
「白き巨翼」をモチーフとしている。

『風使い』リーナ=ゾラ・クロウサーはこの血族の出身である。

441言理の妖精語りて曰く、:2007/01/24(水) 23:38:53
『絶対制空権』リーナ=ゾラ・クロウサーはかるくてうすくてぺったんこ。
・・・・・・ではなく、空という概念を掌握する事が出来る言理魔術師。

442言理の妖精語りて曰く、:2007/01/24(水) 23:55:49
天空神シャムザル「ああ、そのまま、がっしり、掌握してくれ……。」

443言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 00:41:01
凪の砂漠は飛行機レースが盛んだ。
岩塩のみっしり詰まった滑走路から飛行機が飛び立つ。

444言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 14:27:09
【マウザの血族】
『蹄鉄の四血族』の一つ。地獄から自分の生命と
魔王ダウザールの愛馬の蹄鉄を持ち帰った四人の人物の一人・マウザを祖とする。
マウザの血族の紋章は彼が持ち帰った蹄鉄と翼持つ者クロウサーの特徴の一つ
「地表を眺める金の眼」をモチーフとしている。

445言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 16:31:24
クロウサー家の『蹄鉄の四血族』が用いる魔術はそれぞれ異なる特性を持っている。
特性はそれぞれの血族が掲げる紋章に対応したものとなっており、例えばゾラの『白き巨翼』ならば空に関連する魔術、マウザの「地表を眺める金の眼」ならば見鬼や霊視、千里眼などである。

446言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 17:16:01
エジーメの「黒い帽子を持つ左手」は付加の魔術を特性とする。
翼持つ者クロウサーがその左手にある黒い帽子を他者の頭にかぶせる時、
帽子を被せられた者は新しい力と役割を付加されたという。

447言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 20:26:38
【ガレニスの血族】
クロウサー家で最も有力とされる『蹄鉄の四血族』の一つ。地獄から自分の生命と
魔王ダウザールの愛馬の蹄鉄を持ち帰った四人の人物の一人・ガレニスを祖とする。
ガレニスの血族の紋章は彼が持ち帰った蹄鉄と翼持つ者クロウサーの特徴の一つ
「四つの関節を持つ長大な右腕」をモチーフとしている。

448言理の妖精語りて曰く、:2007/01/25(木) 22:19:37
ガレニスの血族の「四つの関節を持つ長大な右腕」は武力の魔術を特性とする。
クロウサーの定めた鉄の掟に従わぬ者の首を刎ね、彼女の領域を侵した者たちを駆逐する破壊の力は、百の神々を殺したと伝えられている。

449パンテクウトリの悲劇:2007/01/27(土) 00:59:23
ガレニスの血族でありながら、クロウサー家の血族魔術の能力を全く持っていなかったパンテクウトリ。
彼は周囲の人間を見返してやろうと、十四歳の時にレストロオセの四十四騎士の一人、ミシャルヒを喚起した。
ミシャルヒの幻術により彼を虐げていた一族達は大半が惑わされ、パンテクウトリの下僕となった。
しかしその状況に危機感を覚えた他の三血族はパンテクウトリとミシャルヒの排除を決意、各血族から選りすぐりの精鋭たちが彼らを討伐しに派遣された。

450言理の妖精語りて曰く、:2007/01/27(土) 02:07:14
これがクロウサー家の四分の一の血族が死に絶えた、後にパンテクウトリの悲劇と呼ばれる事件の発端だった。

451言理の妖精語りて曰く、:2007/01/27(土) 12:15:53
最も有力だった「蹄鉄の四血族」の一角が崩れ、新たな勢力が台頭した。
大地の精霊を従える【ローディッシュの血族】がそれである。
しかし同時にその他の血族達もガレニスの血族の後釜に座ろうと勢力争いを始めた。

452言理の妖精語りて曰く、:2007/01/28(日) 17:56:14
義勇軍ブリュンヒルデは、新史前2760年頃にハイダル地方コニグ県のルドレセ寺院において結成された。
一番隊、二番隊、三番隊の三つの隊によって構成されており、各隊は当時務めていた隊長の名を取って、
グラム隊、ノートゥング隊、バルムンク隊、と呼ばれていた。
また、総隊長であったアルメ・グラムは、神に匹敵する力を持つ紀竜の一である焔竜メルトバーズに対抗する為、
自らの実弟であるソルダ・グラムに、神滅ぼしの武具の探索を命じていたと言われている。

453言理の妖精語りて曰く、:2007/01/29(月) 21:00:30
「その槍……」
「あぁ、何でも天の階段跡から見つかった1032英雄の一人が使ってたっていう槍らしい、
 名前は確か……何だったかな……」
「……コルセスカ……」
「ああ、そうコルセスカだ、よく知ってるな」
「まぁ……」
「しかし、コルセスカ、ねぇ……」
「……?」
「いや、神すら滅ぼすほどの武器って割にさ、何か綺麗な響きの名前だよなって……」
「…………」
「まぁ、この槍は何の力も持たない偽物だったみたいだけど……って、どうかした?」
「…………別に……」
「……何か俺、変な事言った?」
「…………別に……」
「………………」
「ぁっと……そ、そろそろ街が見えてきたな…
 結局、武具は見つからなかったし、姉貴にはどやされるだろうなぁ」
「……お姉さん?」
「うん、ブリュンヒルドの頭やってるんだけど、知ってる?」
「元ケーニッヒの姫君アルメ・L・グラム、メクセトに裏切られ義勇軍を立ち上げたという……」
「ほんと、よく知ってるな、流石は魔女」
「…………」
「ま、寺院に着いたら、あんたにも紹介するよ」
「えぇ……」

454言理の妖精語りて曰く、:2007/01/29(月) 22:27:27
「………〜」
「お、なんだよ、急に鼻歌なんか……」
「…………別に……」
「(この槍の話してから機嫌がいいような……?)」


姉と再会する時が楽しみ。ソルダ君早く気付いてw

455言理の妖精語りて曰く、:2007/01/29(月) 22:40:55

ちょwwソルダ、冬の魔女フラグ立ってるwww

あと、アルメとコルセスカってメクセト時代の知り合いっぽい?

456言理の妖精語りて曰く、:2007/01/29(月) 22:52:15
焔竜メルトバーズと戦う際に共闘したらしいがまだ会っていないのか?

457言理の妖精語りて曰く、:2007/01/29(月) 23:06:09
姉との「再会」がコルセカかソルダによって変わる。
どっちにしろだれかつづきかいて。

458言理の妖精語りて曰く、:2007/01/30(火) 00:51:07
神滅ぼしの武具探索の途中でソルダと冬の魔女は出会ったのかな?
手に入れた偽物?の槍がフォグラントの槍だったとすると、ソルダは
今まさに二つの氷血のコルセスカを手にしていることにw

あと調べてみたら、アルメとソルダの名前ってフランス語で
アルメ=アーミー=軍隊と、ソルダ=ソルジャー=兵士って意味なんだね。

459言理の妖精語りて曰く、:2007/01/30(火) 02:19:11

「おかえり愚弟、相変わらず冴えん面をしているな」
「ただいま姉貴…、相変わらず毒舌が振るってるね…」
「ふむ、どうやら神滅ぼしの武具も無事に見つける事が出来たようだな
 正直、期待などは微塵もしていなかったのだが……」
「あ、いや、その事だけどさ……実はこれ、偽物みたいでさ…何の力も無い普通の槍みたいなんだ」
「は?」
「す、すまん姉貴」
「まて、貴様は何を言っているんだ?」
「や、だから、見つけてきた槍は偽物で……」
「……槍だと?」
「そう、だけど…?」
「では、貴様の後ろにいる娘は何なのだ」
「え、ああ、そうだった……紹介するよ、彼女とは旅の途中に出会ったんだけど
 姉貴も知ってるだろ、最近流れていた冬の魔女の噂、実は彼女が……」
「成る程な……いや、もう良い喋るな馬鹿者、やはり愚弟は愚弟だったと言う事か」
「……な、はい? ちょ、姉貴?」
「さて、久しぶりだな親友、今は冬の魔女、と呼べば良いのか?」
「えぇ、久しぶりですねアルメ、あの名前はもう捨てたから……」
「…………え、二人とも知り合い?」
「なんだ貴様、まだ居たのか」
「居たのかって……、姉貴……」
「ディークとバルも心配していた、ここは良いから顔を出して来い」
「いや、でもさ……」
「黙れ、いいから失せろと言っているのだ」
「う、失せって……はぁ、わかったよったく……なあ、あんた」
「?」
「姉貴に何かされそうになったら大声だせよ、すぐ駆けつけるから」
「ほう、帰ってきたばかりだと言うのに、そんなに死にたいのか愚弟?」
「げ、やば……じゃあ、また後でな!」
「…………」
「ちっ、相変わらず逃げ足だけは速い……む、何を笑っている」
「……いえ……その、昔と比べて、とても仲が良くなったと……」
「まぁ、今は二人きりの家族だからな……」
「アルメ、貴女は変わることが出来たのですね……」
「そう…だな、人は時と共に変わる、私は昔の私ではなく、あいつも成長した」
「えぇ、私が前にあった時は、まだ歩くのもおぼつかなかったのに…」
「今では一端の男だ、本人には絶対に言わんが意外と頼りにもなる」
「えぇ、そうですね、本当に……」
「…………」
「…………」
「……もしかして旅の途中で何かあったか?」
「……いえ……別に……」
「……もしかして惚れたか?」
「……い、いえ……べ、別に……」
「ふぅ、何だお前も暫く見ない間に変わったのだな、男の趣味が」
「なっ……!?」
「いや昔はお前、親父趣味だったろう?ほら、あの何とかという英雄の」
「……そ、それがフォグラント様の事を言っているのなら、
 今も昔もそういう相手では在りません、確かに尊敬はしていましたが」
「成る程、つまり我が愚弟こそが、そういう相手、ということか」
「ち、違っ……」
「ほう……」
「だ、だから……」
「…………(ニヤニヤ)」
「〜〜〜っ!!(真っ赤)」

460言理の妖精語りて曰く、:2007/01/30(火) 06:25:23
「おお! ソル坊じゃないか、久しぶりだな、いつ帰ってきたんだ?」
「あ、バルさん、ただいま、ついさっき帰ってきたばかりだよ」
「一年ぶりぐらいか、けっこう背も伸びたじゃないか」
「はは、まあ、まだまだバルさんには適わないけどね……あ〜、ところで」
「ん、ああ……あいつか? あいつなら今、巡察に行っているが、何なら誰かに呼びに行かせるか?」
「い、いや、居ないなら別に良いし、というかぶっちゃけ会いたくないし」
「がっはっは、まあ、昔からソル坊はあいつが苦手だったからなぁ…だがな、もう手遅れだ」
「……え゛」
「や〜ん!ソルダきゅ〜んっ!!」
「おわあっ!?」
「ひどいよ、ソルダきゅん! ボクに何も言わないで出て行っちゃうなんて、凄く心配したんだぞ〜!」
「がはは、いつもながら、二人はラブラブだのぅ」
「ばっ、バルさん、気色の悪い事いわんでくださいっ! ちょ、お前も早く離れろっ!」
「やだ、ソルダきゅんったら、照れちゃって〜もう、可愛いんだから!」
「ちっが〜〜うぅ!」


「またやっているのか、あの馬鹿どもは」
「……あの方は?」
「ああ、あのデカイのか? あいつは三番隊隊長のバルムンク、あんな図体だが一応は人間だ」
「………」
「くっくっ……どうした、何やら不機嫌そうだが…」
「…………別に……」
「ふっ……」
「…………あの」
「なにかな?」
「その……仲、良いんですか…」
「そうだな、奴らとは国を追われて以来、ずっと一緒だったからな」
「…………」
「ふむ、やはり気になるか?」
「…………別に…」
「そうか?」
「……えぇ…」
「…………」
「…あの……」
「どうした?」
「……いえ…その、可愛らしい方ですね……」
「ん、誰がだ?」
「……髪を、二つに縛っている方です…」
「ああ、愚弟に抱き付きつつ、今まさに唇を奪おうとしているあいつか…」
「え…っ!?(グキッ)」
「まあ、唇は冗談だが……というか、いま凄い勢いで振り返ったな、首は大丈夫か?」
「……べ…別に……平気です…」
「そうは見えんが……」
「だ、大丈夫です……それよりも…」
「ん、ああ…、彼の名はディーク・ノートゥング、二番隊の隊長だよ」
「………」
「どうした、冬の魔女ともあろう者が『サブレーが納豆を食らったような』顔をして」
「……彼?」
「ああそうか…あいつは、あんな容姿だが一応は男だ」
「…………」
「ついでに言えば、妻帯者でもある」
「…………」
「ふふ…安心したか?」
「…………別に…」
「……ふっ…ふはははっ」
「………わ、笑わないでください…」
「くっくっ…いや、すまない…、しかし…ふふっ…セスカは本当に可愛いやつだな」
「…………アルメ、貴女は凄くいじわるです…」

461言理の妖精語りて曰く、:2007/01/30(火) 16:08:33
今、最も萌えるゆらぎの神話ですね。

462言理の妖精語りて曰く、:2007/01/30(火) 18:45:44
なにこのゆらぎ系ギャルゲー。
ストイックな姉との禁断のルート。
王道の冬の魔女ルート。
見た目アレなBLルート。
ウホッ 別の意味で禁断。兄貴とのァツーイ!ルート。




・・・・・・・・よりどりみどりのハーレムルートなんか期待してない?

463言理の妖精語りて曰く、:2007/01/30(火) 20:21:06
>>462
ちょw全ルート中4分の3がアブノーマルww


まあ、それはともかく誰か続き書いて。

464言理の妖精語りて曰く、:2007/01/31(水) 23:44:47
「彼女は魔女だ」
「そんな事は、俺だってわかってる」
「いや、君はわかってないね、あれは真なる魔女の一人にして神の欠片の一つ」
「……何?」
「つまり、君の最愛の人は化け物だって事さ」
「お前!」
「おっと、怒らないでよ、僕は本当のことを言っただけだろ、だいたい君だって見ただろう彼女の力を」
「それは……」
「例えどれだけ君が愛していたとしても、ただの人である限り彼女と結ばれる事はない」
「さっきから、何を、言いたいんだよ、お前は…」
「だからさ、君も一歩踏み出せばいいんじゃないって事さ、彼女と同じ、人という枠から外れた場所へとね」
「お前、一体、何者なんだ……」
「内緒……と言いたい所だけど、そうだね君には名乗っておこうか…
 僕の名前は、ア;&35$3=アル$&8タ、通り?3$の英雄さ…」

465言視の妖精騙りて曰く、:2007/02/01(木) 18:14:56
彼女はずっと待っていた。
彼との約束を果たす為、放浪の果て、行き着いたその森で、彼をずっと待っていた。
いつか会おうというその約束が、何時の日か果たされる事を信じて。

466言理の妖精語りて曰く、:2007/02/01(木) 20:02:33
「ごめん、今は行くよ…けど、例え俺が、今の俺じゃ無くなったとしても、
 例え君がどれだけ遠い場所に行こうとも、いつか必ず会いに行くから…」

彼は私にそう言うと、周りの制止も聞かずその場を去りました。
私は彼に対して何も言う事が出来ず、ただ呆然と彼の背を見送る事しかできませんでした。
彼の姿が見えなくなり、暫くの間、部屋の中に静寂が包まれました。
そんな、誰もが口を開く事が出来ない、とても重く圧し掛かるような空気の中で、
場にそぐわない、とても愉快そうに笑う少年の声が聞こえたような気がしました…。

私は、何故だかとても悔しい気持ちになり、俯き小さく涙をこぼすのでした。

467言理の妖精語りて曰く、:2007/02/02(金) 00:21:48
【因果師】
人の因果を交換できるという能力を持つ者。
例えば不幸な死を遂げる運命のAと、幸福な最期を遂げるBがいた場合、AとBの最期と最期に至るまでの過程を全て交換することができる。
また各因果師は5つの因果のストックを持っており、そのストックから選んだ因果を対象者の因果と交換することができる。
一見便利な能力に見えるが、この能力を所持するにはそれなりの代償を支払うことになる。
すなわち、己が因果の外にはじき出されて不確定な因果の中で永遠に生きるというものであり、それはあらゆる死より過酷な運命である。
不確定な因果、それは昨日と今日、そして明日の因果が繋がるとは限らないというもので、簡単に言えば同じ次元にそのまま存続することができないということ。
因果師が明日目覚める世界は、今日とは違う世界かもしれないのだ。
【ラプラスの魔物】より解き放たれて、【シュレーディンガーの猫】に身を委ねた者、それが因果師である。

468言視の妖精騙りて曰く、:2007/02/02(金) 17:01:45
>>467
この因果師の亜種とも呼ぶべき能力を持つ魔女が、キュトスの魔女のラヤロップである。

469言理の妖精語りて曰く、:2007/02/02(金) 19:08:51
ラヤロップも呪いを受けている。

470言理の妖精語りて曰く、:2007/02/03(土) 01:57:16
【Wiki編集神】

ゆらぎWikiを編集している神。
【ゆらぎの神話】内の全存在の中で最も偉大。
いくら感謝しても感謝しきれない。

明らかに至高神。

471言理の妖精語りて曰く、:2007/02/03(土) 18:49:15
編集は無駄な情報の削除も兼ねている。
編集神は容量を食い潰す存在を『始めから居なかった』事にできる。

誰も勝てねえ、、、、編集神こそが真の神、唯一神である。

472言理の妖精語りて曰く、:2007/02/03(土) 18:58:50
そしてその流れに反逆する!

473百科事典管理人:2007/02/04(日) 06:33:18
そうだ!反逆だ!
ぶっちゃけ編集する人が少数だと情報が偏って仕方無い。
という訳で編集してくれる人大募集。
IP晒されるのが嫌だって人はライブドアID取ると大丈夫ですよ。

容量は現状で全200MB中の5MBを使用中。多分大丈夫。
きつくなったらアップしてある画像を消してPBBSへのリンクに切り替えれば良いですし。

説その①、説その②って感じで矛盾する記述を併記できる様になると本望。

474言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 08:09:22
生きることへの遠い絶望。

475言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 18:32:22
この宇宙と外宇宙では四元の対立軸が異なる。この世界では火と水、風と土が対立するが、
外宇宙では火と土、水と風が対立する。ここで悪魔クエスドレムが『クルウルウ』を降ろした
とき、その敵側にいたのが風を力とする者達であったことを思い起こしてほしい。
『クルウルウ』は外宇宙の水の精。一説によれば、敵側の『暴風の五王』の背後には
外宇宙の風の精の存在があった、とも言われている。

476言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 19:15:09
いあ!いあ!

477言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 22:23:05
なんか邪神とか来ちゃいそう

478言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 22:43:22
宇宙的恐怖!宇宙的恐怖!

479言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 23:01:15
コズミックテラー。
宇宙の寺?

480言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 23:03:48
>>479
宇宙的恐怖、だと。

481言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 23:04:02
こずみちゃんがックテラーとないたのだ

482言理の妖精語りて曰く、:2007/02/04(日) 23:04:07
>>479
宇宙的恐怖、だと。




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