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汎用記述スレッド

1言理の妖精語りて曰く、:2006/02/19(日) 14:27:12
 この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
 ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。

237メクセトさん:2006/07/08(土) 02:25:51
【今日のメクセトさん.2】
人は未知の世界に憧れる。
空もまた、その一つである。

とある男が功績を立て、「褒美をとらす」と言ったメクセトに「空を自由に飛ぶこと」を褒美に与えてくれるよう願い出た。

メクセト「うむ、良かろう」

そう言うとメクセトは、突然男の襟首を掴み空高くぶん投げた。

メクセト「はっはっは、もうあんなに遠くまで行ってしまったぞ、大臣。しかも楽しそうに歓声をあげておるわい」
大臣「……(ありゃ、悲鳴だよ)。それで、陛下、あの者いかなる手段にて地へとお下ろしになるのでしょうか?」
メクセト「大臣、知らぬのか?。地には重力というものがあり、空に投げたものは何時かは地に落ちるのだぞ」
大臣「しかし、それではあまりに……」
メクセト「何を言うか、大臣。彼の者は『空を自由に飛びたい』と申したが、『地に自由に下りたい』とは申さなかったではないか。そう申せば、余が魔術を使って望みを叶えてやったものの、奇特なことじゃ」
大臣「……(てめぇ〜、わざとだろ!?)」

しかし、男は何時まで経っても地には落ちてきませんでしたとさ。

大臣「天文図を書き換えた方が良いかもしれないなぁ……」

238言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 15:32:57
語りすぎれば【揺らぎ】がなくなる。
収束することは即ち安定を意味し、安定は矛盾の消滅を意味する。
その定義、その概念は【紀】を殺し、【紀】を滅ぼす。
【揺らぎ】を語れ。語るべき事を語るのではなく、揺らぎを語るのだ。
それこそが【紀】に至る、唯一の手段なのだから。

リーデ=スゥト・ヘルサル 【紀揺らぎと猫性】序文より

239メクセトさん:2006/07/08(土) 15:54:12
【今日のメクセトさん.3】
ある日の宮廷にて

大臣「陛下、ご相談申し上げねばならぬことがございます」
メクセト「……む、そうか、では先に謝らねばならぬのぅ」
大臣「……(このばか殿様は、また何かしでかしたのか?)。何でございましょうか」
メクセト「実は……余は皆に内緒でこっそりと犬を飼っておるのじゃ」
大臣「犬……で、ございますか?」
メクセト「うむ、余がおしのびで出かけたある場所でな、雨の中で、たった一匹で震えておったのでな、つい可哀想になってしまったのじゃ。そこで、こっそりと飯を与えて飼っていた次第じゃ」
大臣「はぁ、左様でございましたか(この人にも良い所があるんだな)」
メクセト「だが、宮廷長に知られると後が五月蝿そうじゃし、最悪捨てられてしまうかもしれん。のう、大臣、ちゃんと余が直々に面倒は見るから飼っても良いであろう?」
大臣「(あんたに逆らったら一族皆殺しでしょうが)分かりました、私めが宮廷長に掛け合いましょう。それで、陛下、その犬というのは?」
メクセト「おいで〜、ポチぃ〜」

ずぅうううん!
地面を揺るがすような振動と、威圧感、そして室内に充満する獣としか形容のし難い独特な臭い
そして大臣の目の前に立ち塞がったその巨大な姿は……

大臣「ば、ば、ば、化け物!」
メクセト「何を言うか、これが余の愛犬ポチじゃ。可愛いであろう」
大臣「い、い、犬って、へ、陛下、この犬首が二つございますが!?」
メクセト「うむ、【ケルベロス】とかいう犬種らしいのぅ」
大臣「へ、へ、へ、陛下、こ、この様なばけも……もとい、犬をどこから連れて来られたのですか?」
メクセト「地獄じゃ」
大臣「……へ?」
メクセト「この前、余の宮殿に忍び込み、不遜にも余の命を狙おうとした不逞の輩が余に『地獄に落ちろ!』と申したのを覚えておろう?。しかし、余は地獄という場所が如何なる場所か知らぬ。そこで退屈しのぎに行ってみたのだが、まぁ、あまり面白くない所だったぞ。おまけに悪行を尽くして死んでもあの程度のことで済むのならば、人間何時まで経っても悪事を辞めぬわけじゃ」
大臣「……(あんたが言うな!、あんたが!)。それで、その犬はいかがいたしたのでございますか?」
メクセト「こんなつまらぬ所へ来てやったのだから、何か土産に貰ってやろうと思ってな、見ると地獄の入り口でこのポチが血の雨に濡れて一匹寂しそうにしているではないか。そこで貰ってきてやったと、そういうわけじゃ」
大臣「……(今頃地獄は大騒ぎだよ)」

かくして「『地獄の番犬』を傍らにはべらせし狂君」という、後の世に有名なメクセトの姿はこの時誕生したのでした。

メクセト「ところで相談というのは何じゃ?」
大臣「はぁ……もう良いです(最近、宮廷内で化け物を見た、とか行方不明者が出た、という話だったけど、もう犯人わかっちゃったからなぁ)」

240言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 19:42:28
第二次地獄解放は人為的に行われたものではない。
地獄の門番の暴走によって行われたものである。

241言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 20:07:59
メクセトは世界に強く、世界は納豆に強く、納豆はメクセトに強い。

242言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 22:14:24
メクセトは暗黒期においては【暗黒共和国】の議員であり、
暗黒共和国の事実上の支配者ナットゥー・ラ・ネヴァーツキーの走狗であった。

243言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 22:44:59
ハイダルマリクを打ち滅ぼし、神々に戦いを挑んだメクセト。
数多の武器を以て、数多の神を滅ぼしたメクセト。
併しながら神に敗れた後は、紀神の眷属に過ぎぬ納豆邪神の玩具に過ぎぬ。

244言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 22:45:43
そうして、セルラ・テリスの一撃はナットゥー・ラ・ネヴァーツキーを四つに引き裂いた。

245言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 11:01:32
【メクセト】は四人の子供をもった母親に問いました。

「お前の子供のうち一人だけ見逃してやるが、三人は殺す。一人を選べ」

選べないと母親が言うと、メクセトは再び問い掛けました。

「では、お前の子供のうち一人だけ殺してやる。どの子がいいか選べ」

246言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 22:17:40
【メレキウス】
【リーグス神話】を伝える書物の一つ【天上の神国ディスカレイリーグの年代記】
では「水の元魔」として記述される。魔人メクセトの異母妹であり、
リク=テロテ=キュラッタの娘である。しばしば膨大な量の水の形をとって
洪水や津波となり、多くの命を喰らった。

247言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 22:56:29
剣音は高らかに  弦音は清澄に

穂先は貪欲に   指先は沈み往く

かくて四元は天を掴まん

ラドーア・メイ著 【ディスカレイリーグ・クロニクル】四元魔に関する記述より

248言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 23:42:06
【ギガマル】
【第一次地獄開放事件】に関与した大魔術師。失われた精霊族の出身。
はじめは大地の球化の際に地底に閉じ込められた仲間と再会したいがために
【地獄】の門の開放に参加したのだが、地獄の女王となっていたレストロオセの脅迫
に屈し、彼女の軍勢と異獣が地上に出ることを許してしまう。彼はまた、
【リーグス神話】の影響が濃厚な歴史書【地上の王都ディスカレイリーグの年代記】
では「地の元魔」として記述されている。第一次地獄開放事件の際、自らの過ちを悔いた
彼は「南方の草原の勇者」に協力し、地獄開放の鎮圧を成功させたのだが、
地獄の門が閉じる間際にレストロオセが放った呪詛により、魂に埋め込まれた
衝動の赴くままに地震魔法を放ち、多くの都市と国々を破壊する者となった。
ワリバーヤ王国の首都ディスカレイリーグもニ度、彼の手で破壊されてしまった。

249言理の妖精語りて曰く、:2006/07/10(月) 01:07:39
『メガマル』

ギガマルの息子。

250言理の妖精語りて曰く、:2006/07/10(月) 10:09:53
【クラシカル・ハウンド】はキュトスの姉妹達の飼う猟犬である。
彼は主に演奏済みの音を狩り立てる。

251クレアノーズ語りて曰く、:2006/07/10(月) 20:23:29
キャッハハハ!! 滑稽滑稽、滑稽極まりなく無様で醜悪、見るに耐えないおぞましさね! 最高、そして最悪だわクククククク。
ハ―――、キュトスが不死、ですって? 愚かね、愚かとしか言いようが無いわ。
誰が一体そんな事を信じているのかしら。だって私たちはキュトスではないのだから。キュトスの一部でありキュトスとしての過去がありいずれキュトスになりうる存在。ああ素敵、それじゃあ私たちの自意識はいずれ統合されて不死のキュトスになってしまうのかしら?
いいえ、いいえ! その答えは否でしかなく諾の答えは私たちの欺瞞であり詐称であり矛盾でしかない。私たちは分かたれた。そして己となり我を得、あろうことか長女ヘリステラはナンバリングをして私たちを姉妹にしてしまった!!
嗚呼、ああ、なんてこと!
ただのキュトスの断片が、ただのキュトスの分身が、クローニングされた七十一分の一キュトス達が、なんと姉妹になってしまいました!
功罪、と呼びたければ呼ぶといいし、功績と称えたければ称えればいい。
兎にも角にも、ヘリステラの所行は私たちの存在を昇華し/貶めた。
もうわたしたちは戻れない。
いいことアルセス、【戻れない】のよ。
少なくとも私たちの意思では、私たちの力ではキュトスにはなれない。
私たちが姉妹である限り、その概念を突破し、アーズノエルの紀念を崩壊させて統合しないと、貴方が彼女を取り戻す事など出来はしない。
そしてね。アルセス。
私たちは、私たちの半数以上は、キュトスになりたいなどとは思っていない。
ええ、貴方のことが大好きなセレブレッタ―――キュトスの【愛】性を受け継いだ彼女でもそれは望まないでしょう。
だって私たちは既に姉妹なのだから。この私はクレアノーズなのだから。
それを失いたいだなんて、思うはず無いでしょう?
いいかしらアルセス。そしてね、私はそれを許さない。【キュトス】を【禁ずる結界】は、私たち結界の六十二妹がいる限り崩れない。守護の九姉が結界の八方位と天上を護り、私たち六十二妹が結界そのものとなる。そうして私たちは充足する。
拒絶。そう、拒絶するわアルセス。私は、貴方を、拒絶する。
結界の六十二妹筆頭、ルスクォミーズに代わる代替中核。結界守護者クレアノーズ。
その名にかけて、【キュトスの姉妹】は終わらせない―――。
望むなら殺しなさい、私たち全ての意思を、ルスクォミーズとの戦いで確かめられた、私たちの絆全てに対する敵意と憎悪を以ってね!!!
その意思が在るならば、私たちを皆殺してから纏めてその槍で串刺しにするがいいでしょう。そうすれば話が早い。貴方の妄執は果たされる。
ああ、ひょっとしたら、それも無様で面白いかもしれないわね?

252メクセトさん:2006/07/12(水) 01:08:50
【今日のメクセトさん.4】
いつもの宮廷、いつも王の間、いつもの玉座に何時ものように傲岸かつ尊大に腰を下ろしたメクセト。
しかし、その姿はどこか不機嫌だ。
傍で甲斐甲斐しく王の間の掃除をする侍女も、それを察してか、普段以上にビクビクしている。

大臣「陛下、ずいぶんとご機嫌斜めのご様子ですが、いかがなさいましたか?(どうせ、つまらないことだろうけどね)」
メクセト「大臣、余は不満じゃ!」
大臣「どのようなことが、でしょうか?もし宜しければ、この大臣めにお話願いませんでしょうか?(あんたがまた馬鹿な大騒動を起こす前に手を打たなきゃならんからな)」
メクセト「うむ、実は余はお忍びで、芝居に行ってきたのじゃが……」
大臣「芝居でございますか(また護衛の目を盗んで王宮から逃げやがったな)。言ってくだされば、劇団を宮廷に招いてお好みの演目を演じさせましたものを(お願いだから少し王宮で静かにしていてくれよ……)」
メクセト「それではつまらぬではないか。それでだ、余が芝居小屋に入った時、余を皮肉った演目が演じられていたのだ」
大臣「……(なんて命知らずな)。それはけしからぬ話でございますな。なるほど、それで陛下はお怒りなのでございますな」
メクセト「いや、余が不満なのは……」

その時、王の間に突然一陣の疾風がふいた。
そして風が止んだ時、そこには一人の妖艶な美女がいた。

魔女「おやおや、王様、ご機嫌の方はいかがだい?」
大臣「……(また厄介なのが出てきたよ)。これは、これは、魔女様、ご機嫌麗しゅう」
メクセト「出たな、余の不機嫌の元凶め!。そもそも魔女とは見目麗しい美少女が相場と決まっておるのじゃ。そなたのような年増がなるものではないわ!」
大臣「……(嘘吐け、今考えただろ!、そんな話聞いたこともないぞ!)」
メクセト「いきなりお言葉だねぇ、あたしはまだ若いよ。それにあんたのいうような見目麗しい、魔法を使う少女だった時代もあったんだけどねぇ。もっとも、すぐにあんたに閨の手管とやらを教え込まれて、少女じゃなくなっちゃったんだけどさぁ」
大臣「……(やっぱり)」
侍女「……(やっぱり)」

呆れてこっそりと溜息を吐く大臣と、青ざめてその場から逃げ出す侍女。

魔女「それで、なんであたしがあんたの不機嫌の元凶なんだい。まさか、本当にそれだけが原因なわけじゃないだろう?」
メクセト「む、それじゃ。そなた、魔女の分際で、王より目立つとは何事じゃ!?」
魔女「はぁ?。悪いけど、あたしゃ、滅多にあんたら以外の人前には現れないことにしているんだけどねぇ」
メクセト「とぼけるでない、世がお忍びで芝居を見に行ってみると、明らかにそなたを主役にした物語が主演目で演じられておって、余を主役にした劇が幕間の寸劇で演じられておったのだぞ。余がおぬしの引き立て役とは不愉快極まりない」
大臣「……(それが不機嫌の原因かい!。しかし、それはそれで勇気がある劇団もいたものだ)」
魔女「そんな劇があるって話は聞いたことはないねぇ。何処に、何時観に行ったんだい?」
メクセト「未来じゃ」
大臣「未来……でございますか?(もう、あんたの行動にはどこから突っ込んでいいのか分からねぇよ)」
メクセト「そうじゃ、おまけに誰もが余の偉業を忘れているときている。魔女ごときのつまらぬ行いは覚えていて、余のことを忘れるとは不機嫌極まりないわぃ」
大臣「それはあまりの恩知らずな所業でございますなぁ(良かったじゃないか、あんたが相当なばか殿様だという事実は記録として未来には残ってないってことなんだから)」
魔女「それで、あんたのことだからただじゃ済まさなかったんだろう?」
メクセト「それよ。あまりに頭にきたものだから、その場にいた人間の頭の中に地獄への『扉』の開放の方法を刷り込んでやったわい。じゃが、思い出しても腹立たしい!。どうせなら都市の一つも滅ぼしてやれば良かったわい!」
大臣「……(てめぇ、どこまでも他人に迷惑かけなきゃ気が済まねぇのかよ)」
魔女「あ〜、そりゃ、都市の一つや二つ消えるほうが良かったかもねぇ」

【第一次地獄解放】、それは誰がどのようにして起こしたのか未だに分かっていない。しかし、その惨劇が人類を滅ぼしかけたのは事実である。

魔女「(しかし……未来に行ったんならどうして自分の末路を知らないんだろう?。あぁ、また、いつものように自分に不都合な情報はスルーしたわけだ)」

253言理の妖精語りて曰く、:2006/07/12(水) 12:27:48
【サナン・キンドゥ】
小国ヒュールサスを滅ぼした「死人の森の軍勢」撃退のために招かれた【ユンダリャー戦士団】
の部隊「灰白の雷光」の隊長。筋骨隆々たる肉体を漆黒の肌で包んだ男。その気性は激しいが厳格である。
副隊長のマンサン・アルズルフとは亜大陸でのダルヤル討伐の際に出会い、
恋人であった時期もある。その人種的特長から主にチャカ大陸に住む【黒檀の民】の出であると
考えられるが、どこの民族・国家の出身かは不明である。「サナン・キンドゥ」という名も本名では無いらしい。

254言理の妖精語りて曰く、:2006/07/13(木) 18:43:43
シカラ人は欲望に忠実で裏表が無い。だから騙されやすい。
パルド人は欲望に貪欲で表しか見せない。だから騙されやすい。
ちなみに、省略した主語はそれぞれ逆である。

255言理の妖精語りて曰く、:2006/07/14(金) 19:21:23
【肥満四書】
三大神話体系が一【肥満体系】を伝える四つの書物
(『肥え太る世界の書』『脂身の女王』『豊満なる年代記』『痩せぎすのソーラク王』)
の総称。

256言理の妖精語りて曰く、:2006/07/15(土) 21:00:40
【飛来神群】
宇宙より飛来した巨大なる邪神の群。
亜大陸上空に【浮遊大陸】を建造し、そこを拠点として紀元神群や南東からの脅威の眷属と争った。
浮遊大陸は、その存在が後にニースフリルによって発見されている。

257言理の妖精語りて曰く、:2006/07/15(土) 22:15:00
【翼持つ者クロウサー】
飛来神群の一柱。空を統べる者。
天を覆うほどの白い翼と、地表を眺める金の眼を持つ女神。
右腕の長さは身長の七倍あり、四つの関節を持つ。
左手には黒い帽子を持っている。

258言理の妖精語りて曰く、:2006/07/18(火) 00:38:37
【ルーシメア】
古代において、この世界のある地方を丸ごと舞台にして自作の物語を上演していた
"大いなる言語の種族〟キャカラノートによって創作された者の中で最強の存在。
『ウェウーレベルン』等によればキャカラノートの分身であり願望そのものでもあるという。
彼女は無意識のうちに創造されたが、その物語を退屈にさせずにはおけない性質
のために封印されていた。しかし、魔人メクセトにより封印から開放され
キャカラノートの物語世界に登場してしまう。解き放たれたルーシメアは"完全無欠〟
を特徴とするさまざまなヒロインとなって地上に降り立ち、物語世界の登場人物の
親友や恋人や親類縁者になり、さらに必要以上に優れた才能と能力を奮って他の
登場人物から見せ場を奪った。こうしてキャカラノートの物語世界はさらに
精彩を欠くものとなってしまう。

259言理の妖精語りて曰く、:2006/07/18(火) 23:33:03
南は亜大陸の大砂漠、北は大雪原の果てまで闊歩し悪を討つ、
彼こそ英雄シャーフリート。竜の力を奪いし悪魔の如き猫ディスノーマ
を屠り、最期は邪悪なる大魔王ハズラッカーグと相討ちした偉大なる勇者。

死後は彼の息子と仲間達が志を継ぎ、北方帝国を築いた。

260言理の妖精語りて曰く、:2006/07/19(水) 14:45:55
>>129訂正
フレナブレ⇒フレナフェレ

261言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 17:59:03
「ああ糞忌々しいあのボロブ人の強欲商人!!」
「声大きいって」
「大体ボロブ人はどいつもこいつもやる事が姑息なのよ、貪欲で見苦しいったら!」
「落ち着け」
「うっさいわね、アタシはあんたみたいななよなよしたトルクメキア人が大嫌いなのよ、生白い肌の色してんじゃねぇわよ」
「おいおい、ガロアンディアンで人種差別発言は止そうぜ」
「うっさい、種族差別が駄目なんであって、人種差別はいいのよ」

262言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 22:24:39
「やれやれ・・・あんた、【予防局】のことを知らないらしいな。」
「何よそれ?」
「『差別狩り』のプロ集団さ。やつらに連れ去られたら最後、
数日後にはキラキラおめめの善男善女になって帰ってくるって話だ。」
「言ってる意味わかんないんだけど。」
「わからないままのほうがいいかもな。ま、とにかく言動には気をつけておくことだ。
『種族差別は駄目だけど人種差別はいい』なんて言いふらしてたらしょっぴかれるぞ。」

263言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 22:45:14
「もしかして、順正化処理技術?」

264言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 23:33:51
「何だそれ?
まぁ、【国民不和予防局】は国の機関なんだから
俺が名前も知らないような技術も取り入れててもおかしくはないわな。
俺が知ってるのはな、相手に考えを変えるようにしむける【改心誘導】
って魔法だ。必要に応じて薬物やら催眠術が使われることもあるらしい。」
「それ、まんま順正化処理なんだけど。」

265言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 01:07:33
人間と鰭耳人、アヴロノと【眷属】、【竜】と【猫】
などといった異種族同士のカップルからは子は生まれない。
それは亀と蛇との間に子が生まれるのを期待するようなものである。

しかしこれには例外がある。それは竜王国王家である。
異種族同士の血を引く子供が生まれるのはこの国の、この王家のみである。
複数の種族の血を引く王の存在は、単に国の統治者であるだけでなく
多くの種族がひとつとなって暮らす、この国の在り方を体現しているともいえよう。

266言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 01:17:34
>>265下から三行目の
>この王家のみである。

>この王家のみ。
に訂正

267言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 02:49:26
竜や猫は紀性を持っているので、其処から相手の形質を取り出す事で交配は可能な筈。
とはいえ異種姦なんて余程の愛が無い限りはやらないだろう。猫も竜も。

逆に紀神や紀人は普通に遣ってそう。

後、猫と竜の場合は【対】消滅が在るので子供は出来そうにない。

268【アグア・ストスムス】:2006/07/22(土) 13:52:48
「アグア」とは「染み込む」という意味。
多くの宗教から最も恐れられ、また憎まれた悪魔。

アグアに干渉されたものは、自分の気に入らない思想や学問を憎悪し、
無知と誤解に基づく的外れな非難すら辞さなくなる。そればかりか
暴力や権力を用いてそれらを排除することを正しいことだと思い込む。
アグア・ストスムスはさまざまな宗教の聖職者・指導者のもとに
現れてこの『悪しき閃き』を与えた。己が信ずる宗教とはそぐわない
思想や学問の存在と向き合うことはしばしば苦悩や苦痛を伴うが、
この悩みに対してアグア・ストスムスは最も安易で愚かしい答えを与える。
こうしてアグアに呪われてしまった者はいきり立ちながら自分が反宗教的と
決め付けた者達を弾圧し排除していった。歴史上しばしば勃発した
宗教戦争にもこの悪魔の影があるとされる。

アグア・ストスムスの狙いはこうして人々に宗教を非理性的なもの、
狭量で残酷なものだと思い込ませることだと言われているが定かではない。

269言理の妖精語りて曰く、:2006/07/23(日) 10:40:20
【ファフボロッフ】
炎熱の精霊王。その体は『生命の炎』で構成されている。
さまざまな種族の『生命の炎』でできているが、
その中核はある精霊族のものであるためなのか、
精霊の一種であるとされることが多い。
炎と熱を操作する他、触れた対象から『生命の炎』
を吸収したり、逆に注入したりできる。

270言理の妖精語りて曰く、:2006/07/23(日) 10:48:40
『生命の炎』を注入されても、元気になったり強くなったりすることはない。
肉体の許容量を超えた『生命の炎』は逆に肉体を焼き崩壊させてしまう。
ファフボロッフはこういう調整に長けていないので一気に数十人分の『炎』
を吹き込んでしまうかもしれない。その場合は一瞬にして生命の火柱があがるだろう。

271ぺロヨン改めベロヨン語りて曰く、:2006/07/24(月) 14:50:07
ガロヨーム、彼は平たい大地の時代に生きていた元食物神である。彼はアヴロノの女と結婚し
アヴロノの共同体の一員となった。アヴロノ族が神々に牙を剥き始めたとき、彼は
神々の元に戻ることなくアヴロノ側について戦った。彼は裏切り者である。
彼は戦鬼神デーデェイアに捕らえられるまでに、20の神と259の眷属の殺害に関わったと言う。
捕らえられたガロヨームは新しい人格を植えつけられた。このことから彼を二重人格者
と呼ぶものがいるが、多重人格が元の人格を保護するために生まれるものであるのに対し、
ガロヨームに植えつけられたものは彼を責め苦しめるためである。主導権を握っていたのは
言うまでも無くもう一人のガロヨームであった。このもう一つの人格のことを
『タリ・ガロヨーム(二番目のガロヨーム)と呼び、元の人格を『コル・ガロヨーム(最初のガロヨーム)』
と称することも有る。曽祖父ガロヨンチョによれば、捕らえられてから再び姿を現したガロヨームの体
は縮んでアヴロノのようになっており背中にはこれまたアヴロノのような四枚の羽が生えていたそうだ。

272クオリス=イーニット曰く、:2006/07/24(月) 16:14:53
実際さぁ、カツカツなんだよガロアンディアンの金庫もさぁ。
市場取引監視委員会にしても魚人肉の販売禁止法にしても、押さえつける度に裏に回って手の付けようがないってのが現状だね。
爬虫類系の種族の教育・雇用システムの構築には死ぬほど金がかかるし、
腕力の差による事故で殺害された場合の保証とか、水棲居住区の建設とか、
赤字も赤字、ウチの財政破綻寸前ですぜ。
どだい多種族混成国家なんざ無理な話だったんだ。端から間違ってたに違いない。俺はそう思うね。

273言理の妖精語りて曰く、:2006/07/26(水) 20:47:28
【ヘルサル】
北方帝国付近で広く見られるこの姓はジェニム民族の星読み師【リラ=ヘ】が起源であるとされる。
婚姻した相手の姓と自らの姓をある一定の法則に従って組み合わせる独特な風習をもつこの民族は現在の北方帝国のシュヴィチマリクを中心として生活していた。
その中で有力な族長であった【イバ=ルサリ】と【リラ=ヘ】が結ばれ、その勢力を強めていった事からヘルサル姓が広まっていったものと思われる。
現在確認されている限りでは北方帝国では【シュトラク】【ニルズス】【リュルテ】に次いで四番目に多い姓が【ヘルサル】である。

274言理の妖精語りて曰く、:2006/07/28(金) 17:53:04
ガロアンディアンとは理想郷という意味。

中世において再興されたのはガロアンディオン。理想の家という意味である。

275言理の妖精語りて曰く、:2006/07/28(金) 18:00:16
ボロミア王国→ボロミア神義主義連邦王国→竜王国→古ガロアンディアン→ボロミア新王国→ガロアンディオン→【異種族狩り】により一時消滅→ガロアンディアン

276言理の妖精語りて曰く、:2006/07/28(金) 18:03:51
第二次地獄解放の際、真っ先に犠牲となったのは興ったばかりの聖アルセミアだった。
地獄の番犬の吐息は聖アルセミアを薙ぎ払い、完璧に破壊した。
跡には長い亀裂が走っている。
現在残っている、【アルセミア大断層】の上にかの国が存在していたのである。

277言理の妖精語りて曰く、:2006/07/29(土) 21:43:25
「主様」
「なんだい、フラベウファ」
「レストロオセの使いの鴉です。お目通しを・・・」
「捨て置いて構わないよ。それより僕達にはやるべき事があるだろう?」
「はい、主様。・・・・・・そろそろです」
「そうか。 フラベウファ、本当に良いんだな?」
「はい。元より好みは主様の物。貴方に使われることが私の存在理由です」
「・・・わかった。 ・・・見えたぞフラベウファ。あそこに見えるのが【夜次関数】・・・アウターの断片、法則ならざる法則、そしてキュトスの残滓を咥えるモノだ」
「視認しました。 あの存在を屠ってくれば宜しいのですね?」
「ああ。僕は近づけないからな。 この為の君だ。活躍に期待する」
「必ずや。 それでは行って参ります。我が主、アルセス様」

金鎖と黄昏の歌より 一部抜粋

278言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 15:48:06
リーデ・ヘルサル「紀械神はこの世が始まる前にもあった。けれどもこの世が始まる前からあったわけではない。」
学徒ヘブニン「グレンテルヒ氏のようなスゴイ発明家が世界が始まる前にもいたと言うのですか?」
リーデ・ヘルサル「歴史は繰り返すのさ。周期も、流れの速さも様々に…ね。」
学徒ヘブニン「ですがね先生、世界の始まる前のことなんて我々が知りえるはずもない領域ですよ。」
リーデ・ヘルサル「それでもねへブニン、わたしは知っているんだよ。」
学徒ヘブニン「?」
リーデ・ヘルサル「"前世の記憶〟ってやつさ。……おいおい、これ見よがしにズッこけるなよ。」

279言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 15:50:45
>>278一行目
>けれどもこの世が始まる前からあったわけではない。
を削除

280言理の妖精語りて曰く、:2006/07/31(月) 14:31:47
紀械神「無貌/無銘の軍神」
ネィムレス・ウォゥ・ガッ。紀械神が一。金色に輝く美しい装甲を持つ
性能も見た目も本物そっくり
何者かに依って過去へ運ばれる

281『ゲトラッハタ文書』より:2006/07/31(月) 17:50:16
アウカ湖人はアウカ(世界・大いなる水)に造られしただ一つの人類であり、
唯一柱の神を崇めていた。しかし彼らの唯一神の中には4人の霊が入っていた。
ハイテン、ロロス、キナフゥン、ドロードーンであった。彼らは一つの系列の四つの
宗教で唯一の神として崇拝されていた。アウカ湖人は四つの霊の存在を知らなかった。
四人の唯一神はアウカ湖人に湖の外の神々を崇拝することを禁じた。
湖の外とは「存在しない」ことの暗喩であるが、どのみち黒い水面から上をみることが
ないアウカ湖人にとっては事実そのままであった。

282『ゲトラッハタ文書』より:2006/07/31(月) 18:02:36
ハイテンは最初の唯一神であり、最初の宗教と最後の5つ目の宗教を作った。
ロロスは二番目の唯一神であり、自分の教えにハイテンの教義を取り込み作り変えた。
キナプーンは三番目の唯一神であり、ロロスの教義の上にそっくりそのまま自分の案を上乗せした。
ドロードーンは四番目の唯一神であり、一から教義を作り上げ、前の3体の教義と違うところは、
自分の言ったことが正しく、前の教義の誤りを正したのだとした。
彼らは明言こそしなかったが、みなアウカにあって水の姿をしていた。

283言理の妖精語りて曰く、:2006/08/02(水) 15:32:44
【岐阜本光健】
ぎふもとみつたけ。あだ名はミッタケ。知識をひけらかしたがる性癖を持つクソガキ。
ヌアランダーラが諸世界を渡る過程で食した知的生物のひとり。
家族構成は光健・父・母・祖母・姉。食われたときの年齢は12歳。
好きな画家は速水御舟。好きな作家はロード・ダンセイニと内田百輭。

ヌアランダーラが四番目のキュトスの姉妹・サンズを目にしたとき、
この怪物の中に住む人格の一つとなっていた彼は、なぜか既視感に襲われたそうだ。

284【グリュカ宣言】:2006/08/07(月) 01:26:43
 グリュカ宣言は宗教学者シャーナハトによる宗教学の自由を宣言した著作。通称シャーナハト自由の書。
当時宗教学の世界で支配的であった「神話はゆらぎを欲し、語られるを欲さない」というイデオロギーの
くびきから宗教学を開放し、神話に対するメタ的考察を可能にした。
 そもそも、「神話はゆらぎを欲し、語られるを欲さない」という考えは古くから一般的であり、
その初出はリーデ・ヘルサルによる『紀揺らぎと猫性』序文の「語りすぎれば【揺らぎ】がなくなる。」という
記述であるとされる。しかしながら当時の宗教学はこれを遵守した結果、「ただ無目的に神話を蒐集するのみ」
の存在となってしまった。しかし、シャーナハトは同書の「【揺らぎ】を語れ。語るべき事を語るのではなく、
揺らぎを語るのだ。」という記述に注目した。すなわち、ただそこに「在る」神話を書にまとめ、その裏の意味について
考察するだけの行為はむしろ神話の【ゆらぎ】を抑圧し固定化するだけであるとし、それよりもゆらぎを許容する
神話の全体像そのものについて語ることこそが重要であると主張したのである。
 なお、表題の【グリュカ】とは目的の為に犠牲を払う行為をさす【グリュカが片腕を切り落とす】ということわざから。

 「いまここに、私シャーナハトはすべての若き宗教学者を代表し、敢えて宣言しよう。私は宗教学を【ゆらぎ】の友に戻すため、
今までの論文すべてを切り刻むこともいとわぬ誇り高きグリュカの戦士となる。さあ、我に続くものよ、その気高き魂の剣を手にとり、
ケールリングとヨンダライトの岸を越え、ともに闘おうではないか!」
〜〜『グリュカ宣言』第5章より〜〜

285言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 15:11:15
【ディリン・グーマタン】
ボロブ人。キュトスの71兄衆の一人。兄と呼ばれたい姉妹は67番目の『f(w)=58+72i468-4^7115』。
自称『素因数分解を発見した数学者の生まれ変わり』であり、
これから「一万回生まれ変わっても君を解き明かすよ」とのこと。

286言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 18:30:56
【タディサル・シュトラク】
キュトスの71兄衆の一人。兄と呼ばれたい姉妹は25番目のアルセス(アルシャサ)。
理不尽な理由でウィータスティカの三兄弟に殺害されたアルシャサの仇を討つため、
同じく三兄弟に復讐を誓うフクロウの精霊ジェドウェルに協力する。
その過程でジェドウェルとは親友の間柄になったが、タディサルは
ウィータスティカの三兄弟と直接対決する前に病気で命を落としてしまう。

287言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 20:02:24
【魔王・ベルグ=ベアリス】
平たい大地の時代に強大な力と権勢をほこった魔王。
しかし妖槍イィクスカリヴェルを求め、手にしたときから
ベルグ=ベアリスの没落が始まった。

288言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 20:45:17
杭のジャスターファイダーは釘のナタリエルに心臓を貫かれて灰になったという。
本人は彼女に倒されて本望だったようだ。

289言理の妖精語りて曰く、:2006/08/09(水) 18:31:11
【ラブドヨーニゴ】
討たず、討たれざるラブドヨーニゴ。
キュトスの姉妹の44番目ネクロゾーンが引きずり出して使役する異獣の一匹。
彼は何者によっても絶対に殺されることがないかわり、
逆に誰かを殺すこともできない。彼の手でどれほどひどい傷を与えられようと
傷つけられた相手は必ず生還する。

290言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 18:43:12
歴史上に存在する全ての魔王を称して、
『十八魔王』と呼ぶ。

291言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 18:46:25
【魔王】を討ち果たす存在を【裏魔王】と呼ぶ。
地獄で魔王ハルバンデフを倒したカーズガンもこの裏魔王の一人である。

292言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 18:49:44
ある者は言う。
【魔王】には【魔王】たる絶対の所以があり、
また【魔王】を倒せるのは【裏魔王】だけなのだと。

ある者は言う。
【魔王】は大悪を成した者が周囲からそう呼ばれるだけであり、
【魔王】を倒した者が後から【裏魔王】と呼ばれるに過ぎないのだと。

293言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 19:09:36
有名な十八魔王はハルバンデフやベルグ・ベアリスであるが、
魔王テンボトアンの存在も忘れてはならない。

294言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 19:28:24
魔王テンボトアン。
それは最悪の竜使いの名前である。
最も恐るべき竜を生み出し、操った彼に畏敬の念を込め、
「竜の威を借る魔王」という格言が生まれた。

295言理の妖精語りて曰く、:2006/08/10(木) 19:37:03
最も恐るべき魔王は誰かといえば、それはハルバンデフである。
最もヘタレた魔王は誰かといえば、それはテンボトアンである。

296言理の妖精語りて曰く、:2006/08/11(金) 02:54:00
イヴン・アムズハンはハルバンデフをその著作「諸王における戦略・戦術論」において「風の王」として再評価したわけであるが、これは短期における戦略・戦術を評価したのであって長期戦略においては、残念ながら同書内においてもあまり高い評価は下していない(むしろ低い評価を下している)。
「風の王」で有名なくだりに比べて、あまり有名ではないが、同書内の「政治家と将軍〜長期戦略と短期戦略・戦術の役割分担〜」の章において彼はハルバンデフを以下のように記述している。

「(前文略)それ故、短期の戦術・戦略における勝利は決して永遠の勝利とは同義ではなく、むしろ明日の敗北と同義と言えよう。
 歴史に例を求めれば、ハルバンデフ、パトゥーサ、ムルサ・ドゥカクらがこれに当てはまると言える。
 こと、ハルバンデフにおいては、最も味方としなければならない身内や同族を敵にしたという点において、既に戦いの始めから敗者としての末路は決まっていたのだ。(前述の通り、部族社会において戦争をする場合、これは致命的な失敗である)
 将軍が有能であればあるほど、政治家を軽んじ蔑むようになりこの罠に陥りやすく……(以下略)」

 ただし、彼の著作内において、短期戦術・戦略と長期戦略の双方において高い評価を得た人物はいない。

297言理の妖精語りて曰く、:2006/08/11(金) 23:58:01
【ワユイーン】
妖精の一種。その姿は『毛むくじゃらの胎児』と称される。
翼や羽の類はもっていないが、大気と一体化することで
宙に浮き、空を飛ぶことができる。ひ弱そうな外見とは
裏腹に、行動的で気が強い傾向にある。彼らの社会では
自分や自分達の種族に楽をさせることが最優先課題とされ、
戦争で屈服させた他種族を奴隷として使役していた。
ゴキブリ(コックローチ)を奴隷のシンボルとして最初に
用いたのも彼らである。

298言理の妖精語りて曰く、:2006/08/12(土) 22:00:57
キュトスの姉妹フィランソフィアと大魔法使いライデフとの間に生まれた
コルニアとタリニアは双子の姉妹である。彼女らは『蹂躙の双姫』の異名を持ち、
二人で繰り出す赤魔術は"絨毯爆撃〟と称されるほどの威力と規模をほこる。

299言理の妖精語りて曰く、:2006/08/12(土) 22:18:02
大魔法使いライデフはフィランソフィアを親代わりとして育った。
しかし彼の本当の親はハルバンデフその人だった。

300言理の妖精語りて曰く、:2006/08/12(土) 22:26:41
コルニアは原キャカール人の伝承を伝える『獅子王と仔獅子の書』
にある獅子王キャカラノートの系図にもその名が登場する。
ただし名前だけの登場であり、事跡については記されていない。
名前が同じなだけの別人かもしれない。

301言理の妖精語りて曰く、:2006/08/24(木) 21:01:27
『姿無き声』
『姿無きものども』に連なる眷属の内、高度な知能と多数の未確認情報が上げられる正体不明の存在。
後期フィアレーン研究において主眼とされた研究対象であり、学院都市においては幾つかの学区領域が合同で研究を行っていた。
にも関わらず、姿無きものどもの正体や生態、その他伝承の由来すら判然としなかった。
音も無く自然に増える足跡、何処からとも無くする声、何も無い所から迫る不可視の爪。姿無き眷属達は各地でその凶行や奇行を確実に積み重ねており、早急に対処が求められる。

302言理の妖精語りて曰く、:2006/08/26(土) 15:55:40
【フラッカルヤンダーン】
名前は「硬い納豆の燃える投げ槍」という意味で、多くの納豆神が得意とする必殺技
ならびにこの技によって放たれた槍状の物体をさしていう。対象に刺さると爆発する。
使い手によっては爆発するタイミングや爆発するまでの時間を調整することができ、
飛んでいる途中で爆発させて眼くらましに使ったり時限爆弾として使うことも可能である。

303言理の妖精語りて曰く、:2006/08/26(土) 20:53:13
【メセルス】
南東からの脅威の眷属によるオルガンローデ開発とそれに伴う【竜】研究の副産物。
変身機構であるメセルスルイトを起動することにより、竜が竜騎士になるが如く変身
することができる。ただし竜(竜騎士)とは違い、身体構造そのものが変化するのではなく
変身者の体の表面に一瞬にして戦闘用の軽装甲(コスチューム)が形成される。

テンボトアンにより作り出された九色のメセルスルイトが麗躍九姫に与えられている。

304言理の妖精語りて曰く、:2006/08/26(土) 21:12:47
赤色のメセルスルイトで変身…メセルスロッタ
青色のメセルスルイトで変身…メセルスクエル
黄色のメセルスルイトで変身…メセルスフェナ
緑色のメセルスルイトで変身…メセルスハロフ
桃色のメセルスルイトで変身…メセルスリシェ
黒色のメセルスルイトで変身…メセルスバイド
白色のメセルスルイトで変身…メセルスワーレ
金色のメセルスルイトで変身…メセルスアレル
銀色のメセルスルイトで変身…メセルスルゲト

305言理の妖精語りて曰く、:2006/08/26(土) 21:24:45
各色のメセルスが扱う武器
(赤・斧)(青・剣)(黄・弓)(緑・鉤爪)(桃・魔法杖)
(黒・鞭)(白・槍)(金・戦鎚)(銀・大鎌)

306言理の妖精語りて曰く、:2006/08/28(月) 17:37:10
【ボローム根性焼き】
美戦九姫と一体化したボローム・フィーレバッハの必殺技。
魔力で赤熱させた魔槍ワリューウィアで滅多打ち&滅多刺しにする。
「ボロームボローム根性丸焼き」という強化技もある。

307言理の妖精語りて曰く、:2006/08/28(月) 17:51:09
【ボロームボローム根性丸焼き】
美戦九姫と一体化したボローム・フィーレバッハの必殺技。
「ボローム根性焼き」の強化版。美戦九姫の魂を一時的に体外に召喚し、
同時に9つに分身した星封槍ワリューウィアを持たせ、ボロームと10人がかりで
滅多打ち&滅多刺しを行う。ただし美戦九姫の魂の加護が無いボロームは
生身に等しいため危険度が高い。

308言理の妖精語りて曰く、:2006/08/28(月) 23:44:05
南東からの脅威の眷属たる美戦九姫の力を用い、眷属の切り札たるオルガンローデに立ち向かう、か…。

ボローム・フィーレバッハは智慧と勇気と仲間達との団結を以ってオルガンローデを退けていたが、
オルガンローデの改造が進むに連れて敵わなくなってきた。

(中略)

こうしてボロームは美戦九姫の力を用い、オルガンローデを退けたのだった。

309言理の妖精語りて曰く、:2006/08/29(火) 22:17:10
『ルミナス・ブレイズハート・ダークブレイド』
伝説の英雄シャーフリートの生まれ変わり。ビアレーデとは来世からの恋人だったが、究極魔王ダークシャドウの策略によって引き離された。
伝説の剣シャイニングレボリューションは五段階に進化し、ルミナスのエレメンタルスピリットに呼応して強力になっていく。
ダークシャドウを倒し、ビアレーデを取り戻すが、ダークシャドウの側近のデスカオスこそが真の魔王だったことを知り、魔竜デザイアオブドラグーンを自らの右腕に封じ、呪われた邪眼デススティンガー・ネオに肉体を蝕まれながらも最後の戦いに赴き、自らの中の邪悪と光の力を融合させた『アルティメット・ゴッドフレイム・バーストセイバー』を発動させ世界を救った。

310言理の妖精語りて曰く、:2006/08/29(火) 22:31:28
アルセス「デーデェイア。襲撃任務を依頼したい」
デーデェイア「分かりましたわ、槍の神様。 それで、わたくしは誰を殺さなければいいんですか?」

311言理の妖精語りて曰く、:2006/08/30(水) 16:28:58
【兵衛士】
東方で広く兵士・軍人の呼称として用いられる。
階級を表すさいは個人名の後に「兵衛」をつける。
例えば一番下の階級は「一兵衛」である。
国や軍隊組織により階級の数に多少の違いは有るものの、
大抵は「ニ十兵衛」が最高の階級である。

312リーデ:2006/08/30(水) 18:08:53
エアル・バクスチュアル・オーによる世界の終焉が到来したその時、
キュトスの姉妹は再びキュトスになる事を選択した。
全ての姉妹は統合され、紀神キュトスが復活した。再会を果たしたアルセスとキュトスは、次の世界「ヨンドヴァナラウンド」の創世神となったという。
他の紀神や紀人達は世界に散らばり、各地で信仰されている。
その中で、金鎖の娘フラベウファはキュトスを得たアルセスに捨てられ、世界の果ての断崖で一人静かに絶望しているという。

313言理の妖精語りて曰く、:2006/08/31(木) 20:53:17
神々を語る上で、無視してはならないのがそれぞれの性質である。
彼らについて語り継ぐ伝承にはある程度の誤差はあれ、一定の方向性が定まっている。私はこれに着目し、その神の傾向を属性という器に収め、規定する試みを行った。以下がその区分である。

地のアルセス、風のアレ
火のピュクティエト、水のハザーリャ
闇のマロゾロン、光のドルネスタンルフ
人工のペレケテンヌル、自然のガリヨンテ
秩序のラヴァエヤナ、混沌のキュトス
竜のセラティス、猫のシャルマキヒュ
戦のデーデェイア、調停のエーラマーン
境界のゲヘナ、逸脱のアエルガ=ミクニー

これらの神々は互いに双剋し、お互いの力を拮抗させながらバランスを保っている。戦と混沌を司るデーデェイアとキュトスが死んだことにより神々の戦いが終決したのは、ある意味でごく当然とも言える。

パールスセイ 【神論概略】より

314言理の妖精語りて曰く、:2006/09/02(土) 03:24:26
アルバダオバ

亜流。水棲。特殊な扉化をし、時空を超える個体が存在する。
猫の国に於けるネッシー等の伝説の正体の一つ。

315言理の妖精語りて曰く、:2006/09/02(土) 14:47:23
世界が告げました。
在りがとう。跳び断て。誤眼弟蛇とう。翅ね。
世界が告げました。
空白に虚ろという名の虚構化した蓋然性の高さを象徴したかのごとき零泊の樹木は満ち満ちて空には高く高く深く低く香る自然は馨しく黎明は直ぐ其処にさあれっつらごー。

316言理の妖精語りて曰く、:2006/09/05(火) 00:06:56
【ラーゼフの黒い本】
狂医ラーゼフが記録した「ホモ・サピエンス」のメモを集め、「黒い革」で綴じたもの。
この革はラーゼフ自らが殺したネグロイド(ホモ・サピエンスの黒色人種)
の革を剥いでなめしたものである。本文によれば革にされた人物はホモ・サピエンスの
なかでラーゼフの毒牙にかかった最初の犠牲者でもあるようだ。
記述はこの一冊では終わっておらず、コーカソイド(ホモ・サピエンスの白色人種)の革で
装丁された【ラーゼフの白い本】に続いており、さらに三冊目であるモンゴロイド(ホモ・サピエンスの黄色人種)
の革で装丁された【ラーゼフの黄色い本】で終わっている。

317ノエレッテ謡いて曰く、:2006/09/05(火) 00:11:17
ラーゼフは鬼畜医師。転換。機知躯の石。石像。自動人形。
連想・結論。ラーゼフ・シリーズ。全57体まで完成した汎収集適応インタフェイス。有機素材により構成されたトップダウン式人工知能搭載のワイヤレス。

・・・ただし、オリジナルは居た。
かもね。

318言理の妖精語りて曰く、:2006/09/05(火) 00:39:33
ランスクリーオウ医師連盟医師A「あの一体が使えなくなったところで
替えはきくのだ。ふふふ、しかもラーゼフシリーズは顔も体格も変幻自在。
誰も気付くことはあるまいよ。」
ランスクリーオウ医師連盟医師B「そうですな。フハハハハ!これまで通り、
我々の天下ということですか!全く世間の愚かさが愉快ですらありますな。」
????「そうは問屋が卸さないわよ!」
ランスクリーオウ医師連盟医師A&B「誰だ!?どこから入ってきた!!」
怪盗クラララリア「私は人呼んで怪盗クラララリア!あんたたちの会話、
一から十まで全部聞かせてもらった!観念なさい!」
ランスクリーオウ医師連盟医師A「こンの馬鹿小娘が!聞かせてもらっただと?
下らんな!泥棒の証言なぞ誰が信じるものか?」
怪盗クラララリア「いいえ、馬鹿はあんたたち。話を聞いていたのは私だけではなくってよ。」
ランスクリーオウ医師連盟医師B「ギェェェ!それは『録響晶』!だがそれはコソ泥が手に入れられる
代物じゃないはず!もしかしてキサマのバックについているのは・・・・!!」
怪盗クラララリア「はい、無駄話はこれでおしまい♪間も無く官憲の方々が大挙して
ここに押し寄せてくるわ。あなたたちには逃げ場はない。」
ランスクリーオウ医師連盟医師A&B「そんな〜ッ!!」

319言理の妖精語りて曰く、:2006/09/06(水) 14:31:32
「すべてはアエルガ=ミクニーの仕業だ!」

科学や宗教でも説明のつかない不条理や超自然現象をこの一言で解明したつもりになった学者がいたが、その根拠を論理的に説明できるわけもなく、ほかの学者からは誰からも相手にされなかった。
彼は、「人の世に起こる論理的に説明できない事象は、すべて、アエルガ=ミクニーによる【リセット】と【ロード】が原因で起こったバグであり、それは人の世の物理現象では説明することはできない」という持論を持っていた。
彼の生存中に彼の学説が認められることはなかったが、彼の言葉は大衆の間で不思議な現象を説明するための代名詞として使われるようになった。曰く、「心霊現象というのは、すべて、アエルガ=ミクニーの仕業だ!」など。

また、彼は自説のなかでグレンテルヒ問題にも言及しており、「グレンテルヒなる人物は歴史上のどこにも存在せず、アエルガ=ミクニーによって引き起こされた【バグ現象】を歴史的に説明するために、後世の人々が現象自体を擬人化することで論理的に回収した。グレンテルヒという名前はその符号のようなものである」という新説を唱えたが、やはり誰からも相手にされなかった。

320言理の妖精語りて曰く、:2006/09/06(水) 18:32:39
『MP』
1MPにつき百人単位の高貴な魂と等価。魂の位は芸術家など感性の高い人物ほど高位であり、槍のタングラムに招かれた人の大半は高い感受性と芸術を解する人々であり、その中には偉大な演出家や劇団員、脚本家や作家、音楽家、画家なども含まれていた。
総勢千人ほどと伝えられる槍のタングラムの初回公演は、大量の魂を生贄にすることにより6ものMPを昇華せしめた。

321:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/09/07(木) 20:33:34
『燦然都市連合』
燦然たる珠ダーシェンカが統治する都市群の総称。
レメス信仰が盛んであり、中核都市パイラータで開かれる最高評議会では評議長ダーシェンカを筆頭に、各都市の市長が集う。
三千都市連合という呼称は語呂合わせであり、ダブルミーニング。
三千世界の事象を遍く内包する物、としてダーシェンカが類似定義を行ったことによりファガノン平原を含むカイラン地方はその領域内において完結した生態系を維持する事が可能である。
実際の都市数は、最多の時で71都市。この上限数もまたダーシェンカの作為によるもの。彼女が形相による見立てを用いた魔術体系を用いた為、その影響は各都市に見られる。
東方文化の影響を強く受けている。

322言理の妖精語りて曰く、:2006/09/11(月) 16:14:02
【ザイ三姉妹】
シャルマキヒュの娘たる戦乙女ジャスマリシュの三姉妹。
ザイ=ラミス、ザイ=ジャエト、ザイ=アーウォスの三人。
父親は猫騎士ミューンであるとされるが、白臥猫チルマフとする伝承もある。
竜殺しに長けた三匹の猫騎士『殺竜三騎』が持つラミスの槍、
ジャエトの鉈、アーウォスの矛は元は彼女らが持っていたものである。

323言理の妖精語りて曰く、:2006/09/11(月) 17:32:53
【ザイ=ジャエト】
古き神シャルマキヒュの娘たる戦乙女ジャスマリシュのひとり。
ザイ三姉妹の次女。呪いによって触手に変えられた右手と左手に持つ鉈を武器とする。
性格は前向きというかポジティブというかアッパー系。
髪型は猫の国で言うところの『ボブカット』である。

324言理の妖精語りて曰く、:2006/09/11(月) 18:14:14
アッパー系のザイ・ジャエトはノってくると「ヒャッハァ」とか言って笑う。

325言理の妖精語りて曰く、:2006/09/11(月) 21:30:44
『ザイ=アーウォス』
戦乙女ジャスマリシュのザイ三姉妹の三女。
酷い乱視で、眼鏡がないと何も見えない。
しかしその反面耳は戦乙女の中で最も優れている。
頭に生えた大きな猫耳をピクピクと動かしながら索敵するのだ。

326言理の妖精語りて曰く、:2006/09/11(月) 22:30:26
『竜神信仰』
竜を神と考え、崇め奉る信仰。
界竜ファーゾナーを主神とし、調停竜エルアフィリス、守護竜クルエクローキ、威力竜オルゴーの三柱がその下に付く。

ちなみに界竜ファーゾナーなる竜は現在確認されておらず、信者達の想像上の竜だとする説が有力である。

327言理の妖精語りて曰く、:2006/09/15(金) 23:55:08
【バルベーロー】
才能や魔力に秀でた者を自分達の内に引き入れようとする思想集団。
彼らから引き入れの対象とされる者は「星を持つ者」と呼ばれる。
バルベーローでは優れた才能や高い魔力が「星」と呼ばれ尊ばれる。
バルベーローを構成するのは「星」を有すると判断された者達であり、
その門戸は「星」を持たぬ凡人へは開かれていない。
「バルベーロー」という名前は未来に出現するという紀人からとられている。
彼らの伝承によれば。かつてこの集団の祖達の前に遥か未来の世界から
来た紀人バルベーローが現れ、自身の霊と肉となるべき「星を持つ者」
を集めることを命じたとのこと。以後彼らはこの言葉に従い、
星を持つ者を集めながらも自らの星(つまり才能や魔力)を磨く日々を続けている。
その日がいつかは伝えられていないが、来るべきその時、星を持つ集団バルベーロー
に属する全員の霊と肉は一つに融合し、紀人バルベーローになると信ぜられている。

328言理の妖精語りて曰く、:2006/09/18(月) 02:14:31
さすがばっちゃだ。
あの人なんでも知ってるぜ。

地面を中途半端に熱して、進入した兵の足の裏を定温火傷せしめるんだよな。
最初のうちは誰も気にも止めない。
敵陣の真ん中まで行ったあたりで皆自分の火傷に気付いて立ち往生。
もはや満足に動けなくなったところを一網打尽にされたんだ。
ひどい戦争もあったもんだ。

329言理の妖精語りて曰く、:2006/09/21(木) 20:24:58
【アラストーム】
夢を司る神人。
人が眠って夢を見ている間に人の意識がいっている「場」そのもののようなもの。
それをつくりだしている存在であり、それ自体であり、その中に充満している存在。

330言理の妖精語りて曰く、:2006/09/22(金) 02:36:26
【非仙教】
【紀元錘】を追求する人々によって信仰される宗教の一つ。
その歴史は古く、ジャッフハリム時代以前にすら遡る。
【紀元錘】に触れたとされる一人の人間、
【名前を呼ぶことのできない賢者】と呼ばれる紀人
(もっとも、彼ら自身はそのような存在を普通の紀人と区別して【紀仙】と呼んでいる)
を奉じて集まった人々のグループに端を発する。
多くは山奥や森の中のような世界の片隅や辺境のような所に暮らす
散在する小さな秘教集団のような形で存在している。
武力にしても権力にしても魔力にしても、「力」一般を持つことを基本的に好まず、
戦争や争いなどの起こる場所を避けて生きていく術を心得ている。
そのような性質のため、歴史の表舞台にはほとんど姿を見せないが、
民衆の中ではなんとなく彼らのことはよく知られていて、
小さな村などに行くと、【名前を呼ぶことのできない賢者】やその他の
彼らの聖人達が祭られている祠が時に目につくことがある。

331言理の妖精語りて曰く、:2006/09/22(金) 12:47:01
【紀名派】
非仙教の教派の一つ。
【名前を呼ぶことのできない賢者】の名前を知ることこそが【紀元錘】に至る最大の鍵であるとする流派。
ただし、たとえ知ることができたとしても、その認識は知ることのできたその人だけのもので、
【名前を呼ぶことのできない賢者】の名前は声にだして言うこともできないし、紙に文字で書くことも不可能である。
ただ、その名前を心の中で唱えることによって【紀元錘】に達することができるか、あるいはそれに近づくことができると言われる。

332言理の妖精語りて曰く、:2006/09/22(金) 15:56:40
【名前を呼ぶことのできない賢者】その人を中心に形成された最初の非仙教徒の集まりの事を
特に【紀仙教団】と呼ぶこともある。

333329:2006/09/23(土) 16:40:35
夢の神人ってもういましたね。
名前の付け方間違ってるし。
無かった事にしてください。

334言理の妖精語りて曰く、:2006/09/23(土) 17:00:54
アラストームとトラスティティは共に夢の神であった。
しかし両神は、互いに人々の夢の場をかけて合い争った。
最終的に全ての夢を食いつくし、夢の覇権を手に入れたのはトラスティティ。
アラストームの存在は「なかったこと」とされ、現在では一部地域の伝承に名を残すのみである。

335言理の妖精語りて曰く、:2006/09/23(土) 22:46:34
矛盾があってもそれを上手く利用するのがゆらぎ流w

336言理の妖精語りて曰く、:2006/09/25(月) 00:20:09
かつて、
イウワァバイはカーウィスの半身たるカーティスを殺した。
イウワァバイは龍帝ガドカレクの骨を削り、四つの印璽を作った。
イウワァバイは魔人メクセトの足跡に溶けた銀を流し込んだ。
イウワァバイはトルソニーミカと同じ服装で一年を過ごした。
イウワァバイは『紀狂』にてアローカのゾエルンに秘密の書物を書き写させた。
イウワァバイは麗躍九姫のすべてに恋をした。
イウワァバイは痩せぎすのソーラク王に踏みつけられた。
イウワァバイはコル・ポニーと六聖者の知られざる告白を記録した。
イウワァバイはレーラァに苦言を呈した。
イウワァバイは英雄達の産湯を瓶や壷に入れて収集した。
イウワァバイは肉体を失ったリト三姉妹の次女に機巧家政婦(メイドロボ)の体を用意した。
イウワァバイはマロゾロンドのなかに紛れ込んで見分けがつかなかった。
イウワァバイは魔竜レーレンタークに"豊穣〟と"繁栄〟を喰らうことを教えた。




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