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汎用記述スレッド

1言理の妖精語りて曰く、:2006/02/19(日) 14:27:12
 この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
 ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。

187言理の妖精語りて曰く:2006/06/25(日) 02:51:16
高麗ニンジンがあるならば。
高麗ダイコンがあってもおかしくは無い筈だ。

188言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:07:26
【ロメ・ミルトン】
二大祖国の時代、鈴国で名を馳せた医者にして植物学者。
その研究は専ら薬学系統に寄与され、多くの霊草・薬草を発見した。
彼の膨大な研究成果を編纂した【樹医白書】は近代薬学の礎になっている。
ちなみに、当時の医学とは半ば魔術、半ば薬学であった。

189ジャホラット・パピルス第14断片語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:20:30
高麗ニンジンが生命の樹だとするなら高麗ダイコンは枯渇の樹である。
高麗ニンジンが生命を育む太陽のような橙色であるのに対し
高麗ダイコンは骨と灰に似た白色をしている。

190:リーデ・サルテル語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:28:28
高麗ゴボウの存在を忘れてはならない。
かの樹は汚濁の樹、高麗ダイコンとてかつては瑞々しい生気を放っていた。
しかし高麗ゴボウは細く汚く、周囲に呪詛と穢れを撒き散らす。
いつの日か聖水による浄化の時が来るまで、その汚濁は永遠に続く。

191ジャホラット・パピルス第15断片語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:47:09
高麗ダイコンによる枯渇、高麗ゴボウによる汚染
この二つは高麗ニンジンをじわじわと弱らせている。
少なくとも人類が滅ぶ前に高麗ニンジンは限界を迎えるであろう。

192:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 22:58:30
或いは、高麗ゴボウの汚濁さえ落とせれば高麗ニンジンの限界を引き伸ばす事は可能だろう。

193オルザウン禁忌集語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:07:07
納豆があれば、ごぼうは生まれ変わることが出来る。

194:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:11:43
紀納豆の粘着性ならば、聖水ならずとも【汚濁】を絡めとることが可能。
問題は、その瞬間に穢れを帯びた【堕納豆】が誕生してしまう事だ。

195言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:19:30
【納豆】は紅い。
【堕納豆】は茶色い。

196竜騎士クザリル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:22:35
紀性を失った【納豆】は土くれに等しい。

197竜騎士クザリル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:27:07
【堕納豆】も、かき回せばいまだ糸を引くのが救いではある。

喰う気にはならないが。

198:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:29:30
しかし武器にはなる。敵に投げつけてやればその敵の鼻は曲がり、粘つきと穢れによって立つ事もできなくなるだろう。

199竜騎士クザリル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:29:47
【堕納豆】は人間に食わせておけばよい。人間というのは意外と穢れに強い生物だ。

問題なかろう。

200言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:29:59
【堕納豆】を使った料理の記述は、【オルザウン禁忌集】外典【ウェウーレベルン】に見られる。

201:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:31:16
【坂本】の掘り出した【納豆彫刻】の粘つきの再現は信じがたいものがある。
あの彫刻は彫れば彫るほど粘ついていくのである。

202言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:42:19
あらゆるものを切り裂くと言われたエクスカリバーでさえ、紀納豆の糸には手こずった。

203言理の妖精語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:45:22
エクスカリバーは納豆に刺さって王者の到来を待っている。

204エクスカリバー語りて曰く、:2006/06/25(日) 23:48:27
俺の手刀に切れないものがあるとは思いもしなかったぜ。
硬さとも柔軟性とも違うあの…うぅむ、紀納豆の「強さ」
には言葉では表現しがたいものがあるな。まぁ、納豆は好きだけどな。

205聖剣:2006/06/25(日) 23:50:00
活目せよ地上の勇者。
貴様が目にするのは天を遍く覆う腐朽の巣、混沌の並び、這い寄る混沌、垂れ下がる粘性。いかなる概念であれどその結びは解けず、いかなる名剣であろうとその繋がりは断ち切れぬ。
其は混沌。其は地中の王。其は天上を廻るもの。其は絡みつき離れぬもの。
聖剣の光、究極の斬撃であろうとも、この永劫の前には泡沫の如きと知るがいい。
来るがいい、我が名は【納豆】。三千世界に絡みつく深淵なり!!!

206言理の妖精語りて曰く:2006/06/25(日) 23:51:13
エクスカリバー「納豆から抜けられなくなっても後悔はない。
だが、早く王者とやらが迎えに来なければ
オレは納豆とひとつになってしまう・・・
いや、王者よ、どうか到来しないでくれ・・・
・・・オレは・・・もう・・・納豆から離れたく・・・ない・・・」

207納豆国:2006/06/26(月) 00:01:24
竜騎士アルトが引き抜いた聖剣は、しかしもう既に納豆と同化していた。
王者となり人と竜の共存圏【竜王国】を建国したアルトはそれ以来粘つく聖剣、【粘着剣エクスカリバー】を携え幾つもの国を束ね上げた。

208言理の妖精語りて曰く:2006/06/26(月) 00:02:41
アロンダイト「エクスカリバー、やめろッ!往くな、往くんじゃない!
気をしっかり持つんだッ!」

209:リーデ・ヘルサル語りて曰く、:2006/06/26(月) 00:05:39
エクスカリバーの切れ味はかつてとはもう程遠いものであった。
しかしその刀身は何処までも伸び、あらゆる敵兵を捉え、従う家臣に絡みついて深い結びつきを与えたと言う。
そして、とても臭かった。

210納豆曰く、:2006/06/26(月) 00:40:30
納豆に有効な武器は、【味噌汁】しかない。【味噌汁】こそその粘つきを断ち切る対納豆武装である。

211言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 00:45:36
味噌をお湯に溶かすだけの一般の魔法使いとは異なり、
ミアスカは味噌を可能にする大豆を栽培するところからはじめた。

212言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 15:21:17
大豆をある菌によって発酵させると【納豆】に似たものが出来上がる。
これを【亜納豆】という。【亜納豆】は【堕納豆】のように茶色いが、
【紀納豆】や【堕納豆】が持っていた夢のような粘りはない。
かき混ぜれば一応粘り糸は形成されるが、それは箸や指で切れてしまうほど脆弱なものである。

213言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 19:12:08
【デュスタル・ムーン・サーン】
堕天せる納豆神ナットゥー・ラ・ネヴァーツキーの化身を自称する魔人。
カルト教団【新生ハイミラ教団】のリーダー。"空使い〟リーナ=ゾラ・クロウサーと
泡良系トルクルトア人魔術師"回転する武士道〟魚住との戦いで左目の光を失った。

214言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 19:43:10
「回転する武士道」魚住は【侍】職に属する魔術師である。
【武士道】なる論理体系に従って生きる彼らは【刀】と呼ばれる特殊な武装を持って戦う。魚住の旋回剣術は【気】と呼ばれる東方の魔術理論を複合させた恐るべき殺人剣である。

215言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 20:19:42
魚住はかつてデュスタルの魔法により「体重」の一部を吹き飛ばされたため、
肥満体系でありながら、見た目に比べて体重が遥かに軽い。
そのため彼の【武士道】は独特なものにならざるを得なかった。

216言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 20:26:22
侍とは【武士道】の異名である。【武士道】を実践する者もまた、【武士道】と呼ばれるのだ。
この【武士道】という言葉の、ある意味で特殊な用法は【ミアスカ】に通じるところがある。

217言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 20:35:17
【武士道】達が用いる【刀】はワリバーヤ王朝で使われたものとも
違う形状である。ワリバーヤ王朝の【刀】は全長の三分の一が刃であるが
【武士道】達の【刀】は全長の三分の二以上が刃で占められている。

218言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 21:49:42
【デュスタル・ムーン・サーン】
彼は納豆を武装とする【納豆使い】であるが、同時に高位の納豆魔術師でもある。物質を構成する最小単位であるクォークを納豆の同位体として操る彼は、相手の体重、即ち重力さえも変動させられるのである。

219言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 21:58:43
"空使い〟リーナ=ゾラ・クロウサーは傭兵であり、戦争屋であり、運送屋であり、暗殺者であり、魔女でもある。

220言理の妖精語りて曰く、:2006/06/26(月) 23:04:35
>>215訂正
肥満体系→肥満体型

221言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 02:08:54
【肥満体系】

いわゆる【キュラギ体系】【高麗体系】に並ぶ三大神話体系の一である。

222言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 10:22:28
【肥満体系】はアワラのものではない。いや、この世のものですらない。
しかし【武士道】魚住の心身にはこれが溢れている。いや、迸っている。

223言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 10:34:09
【高麗体系】は【橙色の世界根】を世界で最初に発見し、
【高麗ニンジン】と命名した賢者を源流とする。
その賢者の名は記録から失われて久しいが、【ジャホラット・パピルス】のある断片
の記述によると、彼もまたこの世のものではなかったらしい。

224言理の妖精語りて曰く、:2006/06/27(火) 15:18:21
【ドーザ・ウェモン】
"湖中の天〟ドーザ・ウェモン

トルクルトア人。【肥満体系】を魚住に伝授した人物。
本人の言によればペルネー統一聖王朝分裂の動乱期に生まれ、トルクルトア側の兵として
ムーズルーン湖で戦死し、その後「水死体のまま生き返った」のだという。
この奇跡は【肥満体系】の力によるものだとも。彼の言っていることが
本当だとすると、魚住に最初に出会った時点ですでに300歳を超えていることになる。

225言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 11:16:40
ヌーナ

コロニュービア

パノティオン

ロディニオ

パンゲオン←いまここ

ヨンドヴァナラウンド

ユーラメリコン

ザ・ワールド(←【猫の国】???)

阿女伊遅阿(あめいじあ)

パンゲオン・ウルティマ

226言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 12:23:19
こういった世界の捉え方は数ある解釈のひとつでしかない。
世界が直線的に移り変わっていくという保障はない。
それは網の目上であるかも知れず、あるいは境目なく溶け合っているかもしれない。

227:リーデ・ヘルサル驚いて曰く、:2006/06/28(水) 12:24:50
き、きみはソー・ラヵーの通行経路をなぜ知ってるのかね?

228言理の妖精語りて曰く、:2006/06/28(水) 22:02:31
【納豆戦士】
納豆を自在に操る戦士。【堕納豆】を使う戦士は邪悪であり、【紀納豆】を使う戦士は正義であると信じられている。

229言理の妖精語りて曰く、:2006/07/02(日) 14:38:33
「……知っている。
  俺は貴様を知っているぞ! カーズガァンッッ!!!!」

「―――ハルバンデフッ!!」

地獄にて。

230言理の妖精語りて曰く、:2006/07/05(水) 13:04:28
『ストスムス』
悪魔の一種。絶対言語以外での意思疎通は不可能。
唾液のダイヤで出来た体を持ち、悩める者に悪しき閃きを与える。
「魔が差した」の「魔」は、此の悪魔の事を指す。

アグア・ストスムスやワレビ・ストスムスといった固体名を持つ者が存在する。

231<<妖精は口を噤んだ>>:<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

232言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 16:12:47
魔王には、悪魔の王という意味の他に、
魔なるもの、即ち妖怪や邪霊、怪物達を統べる王、
残虐な行いにより魔王として畏怖された王といった意味が在り、一定しない。

233言理の妖精語りて曰く、:2006/07/07(金) 20:22:56
通常、悪魔には固有の名称が無い。
しかし稀にいる個体名を持つ悪魔達は【貴族】と呼称され、爵位を持つ。
それらの上位に位置するのが魔王である。

234メクセトさん:2006/07/08(土) 01:22:08
【今日のメクセトさん.1】
♪お魚咥えた野良猫、追っかけて〜
 魔法を連射だ
 陽気なメク〜セト
 皆が塵になる〜
 建物も灰になる〜
 るーるるるっる〜
 都市が一つ死ぬ〜

 メクセト「はっはっは、余がこの悪戯猫めを捕まえてやったぞ」
 大臣「おそれながら陛下、そのために街が一つ地図から消えてしまいました」
 メクセト「む、言われて見ると辺りが静かだのぅ」
 大臣「……(てめ〜、わざとだろ)」
 メクセト「正義のためとはいえ、ちとやり過ぎたかのぅ」
 大臣「……(ちょっと、じゃねぇよ!)」
 メクセト「良し、決めた。元を正せばこの猫が悪いのじゃ。全てこやつのせいにしよう」
 大臣「は、仰せのままに(んなこと誰が信じるんだよ!)」

 かくして、【猫】は最強の生物の一つとして語り継がれていくのでした……
 
 大臣「マジで!?」

235言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 01:36:39
>>234
版権ネタ禁止

236メクセトさん:2006/07/08(土) 02:13:00
>>235
ごめん

237メクセトさん:2006/07/08(土) 02:25:51
【今日のメクセトさん.2】
人は未知の世界に憧れる。
空もまた、その一つである。

とある男が功績を立て、「褒美をとらす」と言ったメクセトに「空を自由に飛ぶこと」を褒美に与えてくれるよう願い出た。

メクセト「うむ、良かろう」

そう言うとメクセトは、突然男の襟首を掴み空高くぶん投げた。

メクセト「はっはっは、もうあんなに遠くまで行ってしまったぞ、大臣。しかも楽しそうに歓声をあげておるわい」
大臣「……(ありゃ、悲鳴だよ)。それで、陛下、あの者いかなる手段にて地へとお下ろしになるのでしょうか?」
メクセト「大臣、知らぬのか?。地には重力というものがあり、空に投げたものは何時かは地に落ちるのだぞ」
大臣「しかし、それではあまりに……」
メクセト「何を言うか、大臣。彼の者は『空を自由に飛びたい』と申したが、『地に自由に下りたい』とは申さなかったではないか。そう申せば、余が魔術を使って望みを叶えてやったものの、奇特なことじゃ」
大臣「……(てめぇ〜、わざとだろ!?)」

しかし、男は何時まで経っても地には落ちてきませんでしたとさ。

大臣「天文図を書き換えた方が良いかもしれないなぁ……」

238言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 15:32:57
語りすぎれば【揺らぎ】がなくなる。
収束することは即ち安定を意味し、安定は矛盾の消滅を意味する。
その定義、その概念は【紀】を殺し、【紀】を滅ぼす。
【揺らぎ】を語れ。語るべき事を語るのではなく、揺らぎを語るのだ。
それこそが【紀】に至る、唯一の手段なのだから。

リーデ=スゥト・ヘルサル 【紀揺らぎと猫性】序文より

239メクセトさん:2006/07/08(土) 15:54:12
【今日のメクセトさん.3】
ある日の宮廷にて

大臣「陛下、ご相談申し上げねばならぬことがございます」
メクセト「……む、そうか、では先に謝らねばならぬのぅ」
大臣「……(このばか殿様は、また何かしでかしたのか?)。何でございましょうか」
メクセト「実は……余は皆に内緒でこっそりと犬を飼っておるのじゃ」
大臣「犬……で、ございますか?」
メクセト「うむ、余がおしのびで出かけたある場所でな、雨の中で、たった一匹で震えておったのでな、つい可哀想になってしまったのじゃ。そこで、こっそりと飯を与えて飼っていた次第じゃ」
大臣「はぁ、左様でございましたか(この人にも良い所があるんだな)」
メクセト「だが、宮廷長に知られると後が五月蝿そうじゃし、最悪捨てられてしまうかもしれん。のう、大臣、ちゃんと余が直々に面倒は見るから飼っても良いであろう?」
大臣「(あんたに逆らったら一族皆殺しでしょうが)分かりました、私めが宮廷長に掛け合いましょう。それで、陛下、その犬というのは?」
メクセト「おいで〜、ポチぃ〜」

ずぅうううん!
地面を揺るがすような振動と、威圧感、そして室内に充満する獣としか形容のし難い独特な臭い
そして大臣の目の前に立ち塞がったその巨大な姿は……

大臣「ば、ば、ば、化け物!」
メクセト「何を言うか、これが余の愛犬ポチじゃ。可愛いであろう」
大臣「い、い、犬って、へ、陛下、この犬首が二つございますが!?」
メクセト「うむ、【ケルベロス】とかいう犬種らしいのぅ」
大臣「へ、へ、へ、陛下、こ、この様なばけも……もとい、犬をどこから連れて来られたのですか?」
メクセト「地獄じゃ」
大臣「……へ?」
メクセト「この前、余の宮殿に忍び込み、不遜にも余の命を狙おうとした不逞の輩が余に『地獄に落ちろ!』と申したのを覚えておろう?。しかし、余は地獄という場所が如何なる場所か知らぬ。そこで退屈しのぎに行ってみたのだが、まぁ、あまり面白くない所だったぞ。おまけに悪行を尽くして死んでもあの程度のことで済むのならば、人間何時まで経っても悪事を辞めぬわけじゃ」
大臣「……(あんたが言うな!、あんたが!)。それで、その犬はいかがいたしたのでございますか?」
メクセト「こんなつまらぬ所へ来てやったのだから、何か土産に貰ってやろうと思ってな、見ると地獄の入り口でこのポチが血の雨に濡れて一匹寂しそうにしているではないか。そこで貰ってきてやったと、そういうわけじゃ」
大臣「……(今頃地獄は大騒ぎだよ)」

かくして「『地獄の番犬』を傍らにはべらせし狂君」という、後の世に有名なメクセトの姿はこの時誕生したのでした。

メクセト「ところで相談というのは何じゃ?」
大臣「はぁ……もう良いです(最近、宮廷内で化け物を見た、とか行方不明者が出た、という話だったけど、もう犯人わかっちゃったからなぁ)」

240言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 19:42:28
第二次地獄解放は人為的に行われたものではない。
地獄の門番の暴走によって行われたものである。

241言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 20:07:59
メクセトは世界に強く、世界は納豆に強く、納豆はメクセトに強い。

242言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 22:14:24
メクセトは暗黒期においては【暗黒共和国】の議員であり、
暗黒共和国の事実上の支配者ナットゥー・ラ・ネヴァーツキーの走狗であった。

243言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 22:44:59
ハイダルマリクを打ち滅ぼし、神々に戦いを挑んだメクセト。
数多の武器を以て、数多の神を滅ぼしたメクセト。
併しながら神に敗れた後は、紀神の眷属に過ぎぬ納豆邪神の玩具に過ぎぬ。

244言理の妖精語りて曰く、:2006/07/08(土) 22:45:43
そうして、セルラ・テリスの一撃はナットゥー・ラ・ネヴァーツキーを四つに引き裂いた。

245言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 11:01:32
【メクセト】は四人の子供をもった母親に問いました。

「お前の子供のうち一人だけ見逃してやるが、三人は殺す。一人を選べ」

選べないと母親が言うと、メクセトは再び問い掛けました。

「では、お前の子供のうち一人だけ殺してやる。どの子がいいか選べ」

246言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 22:17:40
【メレキウス】
【リーグス神話】を伝える書物の一つ【天上の神国ディスカレイリーグの年代記】
では「水の元魔」として記述される。魔人メクセトの異母妹であり、
リク=テロテ=キュラッタの娘である。しばしば膨大な量の水の形をとって
洪水や津波となり、多くの命を喰らった。

247言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 22:56:29
剣音は高らかに  弦音は清澄に

穂先は貪欲に   指先は沈み往く

かくて四元は天を掴まん

ラドーア・メイ著 【ディスカレイリーグ・クロニクル】四元魔に関する記述より

248言理の妖精語りて曰く、:2006/07/09(日) 23:42:06
【ギガマル】
【第一次地獄開放事件】に関与した大魔術師。失われた精霊族の出身。
はじめは大地の球化の際に地底に閉じ込められた仲間と再会したいがために
【地獄】の門の開放に参加したのだが、地獄の女王となっていたレストロオセの脅迫
に屈し、彼女の軍勢と異獣が地上に出ることを許してしまう。彼はまた、
【リーグス神話】の影響が濃厚な歴史書【地上の王都ディスカレイリーグの年代記】
では「地の元魔」として記述されている。第一次地獄開放事件の際、自らの過ちを悔いた
彼は「南方の草原の勇者」に協力し、地獄開放の鎮圧を成功させたのだが、
地獄の門が閉じる間際にレストロオセが放った呪詛により、魂に埋め込まれた
衝動の赴くままに地震魔法を放ち、多くの都市と国々を破壊する者となった。
ワリバーヤ王国の首都ディスカレイリーグもニ度、彼の手で破壊されてしまった。

249言理の妖精語りて曰く、:2006/07/10(月) 01:07:39
『メガマル』

ギガマルの息子。

250言理の妖精語りて曰く、:2006/07/10(月) 10:09:53
【クラシカル・ハウンド】はキュトスの姉妹達の飼う猟犬である。
彼は主に演奏済みの音を狩り立てる。

251クレアノーズ語りて曰く、:2006/07/10(月) 20:23:29
キャッハハハ!! 滑稽滑稽、滑稽極まりなく無様で醜悪、見るに耐えないおぞましさね! 最高、そして最悪だわクククククク。
ハ―――、キュトスが不死、ですって? 愚かね、愚かとしか言いようが無いわ。
誰が一体そんな事を信じているのかしら。だって私たちはキュトスではないのだから。キュトスの一部でありキュトスとしての過去がありいずれキュトスになりうる存在。ああ素敵、それじゃあ私たちの自意識はいずれ統合されて不死のキュトスになってしまうのかしら?
いいえ、いいえ! その答えは否でしかなく諾の答えは私たちの欺瞞であり詐称であり矛盾でしかない。私たちは分かたれた。そして己となり我を得、あろうことか長女ヘリステラはナンバリングをして私たちを姉妹にしてしまった!!
嗚呼、ああ、なんてこと!
ただのキュトスの断片が、ただのキュトスの分身が、クローニングされた七十一分の一キュトス達が、なんと姉妹になってしまいました!
功罪、と呼びたければ呼ぶといいし、功績と称えたければ称えればいい。
兎にも角にも、ヘリステラの所行は私たちの存在を昇華し/貶めた。
もうわたしたちは戻れない。
いいことアルセス、【戻れない】のよ。
少なくとも私たちの意思では、私たちの力ではキュトスにはなれない。
私たちが姉妹である限り、その概念を突破し、アーズノエルの紀念を崩壊させて統合しないと、貴方が彼女を取り戻す事など出来はしない。
そしてね。アルセス。
私たちは、私たちの半数以上は、キュトスになりたいなどとは思っていない。
ええ、貴方のことが大好きなセレブレッタ―――キュトスの【愛】性を受け継いだ彼女でもそれは望まないでしょう。
だって私たちは既に姉妹なのだから。この私はクレアノーズなのだから。
それを失いたいだなんて、思うはず無いでしょう?
いいかしらアルセス。そしてね、私はそれを許さない。【キュトス】を【禁ずる結界】は、私たち結界の六十二妹がいる限り崩れない。守護の九姉が結界の八方位と天上を護り、私たち六十二妹が結界そのものとなる。そうして私たちは充足する。
拒絶。そう、拒絶するわアルセス。私は、貴方を、拒絶する。
結界の六十二妹筆頭、ルスクォミーズに代わる代替中核。結界守護者クレアノーズ。
その名にかけて、【キュトスの姉妹】は終わらせない―――。
望むなら殺しなさい、私たち全ての意思を、ルスクォミーズとの戦いで確かめられた、私たちの絆全てに対する敵意と憎悪を以ってね!!!
その意思が在るならば、私たちを皆殺してから纏めてその槍で串刺しにするがいいでしょう。そうすれば話が早い。貴方の妄執は果たされる。
ああ、ひょっとしたら、それも無様で面白いかもしれないわね?

252メクセトさん:2006/07/12(水) 01:08:50
【今日のメクセトさん.4】
いつもの宮廷、いつも王の間、いつもの玉座に何時ものように傲岸かつ尊大に腰を下ろしたメクセト。
しかし、その姿はどこか不機嫌だ。
傍で甲斐甲斐しく王の間の掃除をする侍女も、それを察してか、普段以上にビクビクしている。

大臣「陛下、ずいぶんとご機嫌斜めのご様子ですが、いかがなさいましたか?(どうせ、つまらないことだろうけどね)」
メクセト「大臣、余は不満じゃ!」
大臣「どのようなことが、でしょうか?もし宜しければ、この大臣めにお話願いませんでしょうか?(あんたがまた馬鹿な大騒動を起こす前に手を打たなきゃならんからな)」
メクセト「うむ、実は余はお忍びで、芝居に行ってきたのじゃが……」
大臣「芝居でございますか(また護衛の目を盗んで王宮から逃げやがったな)。言ってくだされば、劇団を宮廷に招いてお好みの演目を演じさせましたものを(お願いだから少し王宮で静かにしていてくれよ……)」
メクセト「それではつまらぬではないか。それでだ、余が芝居小屋に入った時、余を皮肉った演目が演じられていたのだ」
大臣「……(なんて命知らずな)。それはけしからぬ話でございますな。なるほど、それで陛下はお怒りなのでございますな」
メクセト「いや、余が不満なのは……」

その時、王の間に突然一陣の疾風がふいた。
そして風が止んだ時、そこには一人の妖艶な美女がいた。

魔女「おやおや、王様、ご機嫌の方はいかがだい?」
大臣「……(また厄介なのが出てきたよ)。これは、これは、魔女様、ご機嫌麗しゅう」
メクセト「出たな、余の不機嫌の元凶め!。そもそも魔女とは見目麗しい美少女が相場と決まっておるのじゃ。そなたのような年増がなるものではないわ!」
大臣「……(嘘吐け、今考えただろ!、そんな話聞いたこともないぞ!)」
メクセト「いきなりお言葉だねぇ、あたしはまだ若いよ。それにあんたのいうような見目麗しい、魔法を使う少女だった時代もあったんだけどねぇ。もっとも、すぐにあんたに閨の手管とやらを教え込まれて、少女じゃなくなっちゃったんだけどさぁ」
大臣「……(やっぱり)」
侍女「……(やっぱり)」

呆れてこっそりと溜息を吐く大臣と、青ざめてその場から逃げ出す侍女。

魔女「それで、なんであたしがあんたの不機嫌の元凶なんだい。まさか、本当にそれだけが原因なわけじゃないだろう?」
メクセト「む、それじゃ。そなた、魔女の分際で、王より目立つとは何事じゃ!?」
魔女「はぁ?。悪いけど、あたしゃ、滅多にあんたら以外の人前には現れないことにしているんだけどねぇ」
メクセト「とぼけるでない、世がお忍びで芝居を見に行ってみると、明らかにそなたを主役にした物語が主演目で演じられておって、余を主役にした劇が幕間の寸劇で演じられておったのだぞ。余がおぬしの引き立て役とは不愉快極まりない」
大臣「……(それが不機嫌の原因かい!。しかし、それはそれで勇気がある劇団もいたものだ)」
魔女「そんな劇があるって話は聞いたことはないねぇ。何処に、何時観に行ったんだい?」
メクセト「未来じゃ」
大臣「未来……でございますか?(もう、あんたの行動にはどこから突っ込んでいいのか分からねぇよ)」
メクセト「そうじゃ、おまけに誰もが余の偉業を忘れているときている。魔女ごときのつまらぬ行いは覚えていて、余のことを忘れるとは不機嫌極まりないわぃ」
大臣「それはあまりの恩知らずな所業でございますなぁ(良かったじゃないか、あんたが相当なばか殿様だという事実は記録として未来には残ってないってことなんだから)」
魔女「それで、あんたのことだからただじゃ済まさなかったんだろう?」
メクセト「それよ。あまりに頭にきたものだから、その場にいた人間の頭の中に地獄への『扉』の開放の方法を刷り込んでやったわい。じゃが、思い出しても腹立たしい!。どうせなら都市の一つも滅ぼしてやれば良かったわい!」
大臣「……(てめぇ、どこまでも他人に迷惑かけなきゃ気が済まねぇのかよ)」
魔女「あ〜、そりゃ、都市の一つや二つ消えるほうが良かったかもねぇ」

【第一次地獄解放】、それは誰がどのようにして起こしたのか未だに分かっていない。しかし、その惨劇が人類を滅ぼしかけたのは事実である。

魔女「(しかし……未来に行ったんならどうして自分の末路を知らないんだろう?。あぁ、また、いつものように自分に不都合な情報はスルーしたわけだ)」

253言理の妖精語りて曰く、:2006/07/12(水) 12:27:48
【サナン・キンドゥ】
小国ヒュールサスを滅ぼした「死人の森の軍勢」撃退のために招かれた【ユンダリャー戦士団】
の部隊「灰白の雷光」の隊長。筋骨隆々たる肉体を漆黒の肌で包んだ男。その気性は激しいが厳格である。
副隊長のマンサン・アルズルフとは亜大陸でのダルヤル討伐の際に出会い、
恋人であった時期もある。その人種的特長から主にチャカ大陸に住む【黒檀の民】の出であると
考えられるが、どこの民族・国家の出身かは不明である。「サナン・キンドゥ」という名も本名では無いらしい。

254言理の妖精語りて曰く、:2006/07/13(木) 18:43:43
シカラ人は欲望に忠実で裏表が無い。だから騙されやすい。
パルド人は欲望に貪欲で表しか見せない。だから騙されやすい。
ちなみに、省略した主語はそれぞれ逆である。

255言理の妖精語りて曰く、:2006/07/14(金) 19:21:23
【肥満四書】
三大神話体系が一【肥満体系】を伝える四つの書物
(『肥え太る世界の書』『脂身の女王』『豊満なる年代記』『痩せぎすのソーラク王』)
の総称。

256言理の妖精語りて曰く、:2006/07/15(土) 21:00:40
【飛来神群】
宇宙より飛来した巨大なる邪神の群。
亜大陸上空に【浮遊大陸】を建造し、そこを拠点として紀元神群や南東からの脅威の眷属と争った。
浮遊大陸は、その存在が後にニースフリルによって発見されている。

257言理の妖精語りて曰く、:2006/07/15(土) 22:15:00
【翼持つ者クロウサー】
飛来神群の一柱。空を統べる者。
天を覆うほどの白い翼と、地表を眺める金の眼を持つ女神。
右腕の長さは身長の七倍あり、四つの関節を持つ。
左手には黒い帽子を持っている。

258言理の妖精語りて曰く、:2006/07/18(火) 00:38:37
【ルーシメア】
古代において、この世界のある地方を丸ごと舞台にして自作の物語を上演していた
"大いなる言語の種族〟キャカラノートによって創作された者の中で最強の存在。
『ウェウーレベルン』等によればキャカラノートの分身であり願望そのものでもあるという。
彼女は無意識のうちに創造されたが、その物語を退屈にさせずにはおけない性質
のために封印されていた。しかし、魔人メクセトにより封印から開放され
キャカラノートの物語世界に登場してしまう。解き放たれたルーシメアは"完全無欠〟
を特徴とするさまざまなヒロインとなって地上に降り立ち、物語世界の登場人物の
親友や恋人や親類縁者になり、さらに必要以上に優れた才能と能力を奮って他の
登場人物から見せ場を奪った。こうしてキャカラノートの物語世界はさらに
精彩を欠くものとなってしまう。

259言理の妖精語りて曰く、:2006/07/18(火) 23:33:03
南は亜大陸の大砂漠、北は大雪原の果てまで闊歩し悪を討つ、
彼こそ英雄シャーフリート。竜の力を奪いし悪魔の如き猫ディスノーマ
を屠り、最期は邪悪なる大魔王ハズラッカーグと相討ちした偉大なる勇者。

死後は彼の息子と仲間達が志を継ぎ、北方帝国を築いた。

260言理の妖精語りて曰く、:2006/07/19(水) 14:45:55
>>129訂正
フレナブレ⇒フレナフェレ

261言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 17:59:03
「ああ糞忌々しいあのボロブ人の強欲商人!!」
「声大きいって」
「大体ボロブ人はどいつもこいつもやる事が姑息なのよ、貪欲で見苦しいったら!」
「落ち着け」
「うっさいわね、アタシはあんたみたいななよなよしたトルクメキア人が大嫌いなのよ、生白い肌の色してんじゃねぇわよ」
「おいおい、ガロアンディアンで人種差別発言は止そうぜ」
「うっさい、種族差別が駄目なんであって、人種差別はいいのよ」

262言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 22:24:39
「やれやれ・・・あんた、【予防局】のことを知らないらしいな。」
「何よそれ?」
「『差別狩り』のプロ集団さ。やつらに連れ去られたら最後、
数日後にはキラキラおめめの善男善女になって帰ってくるって話だ。」
「言ってる意味わかんないんだけど。」
「わからないままのほうがいいかもな。ま、とにかく言動には気をつけておくことだ。
『種族差別は駄目だけど人種差別はいい』なんて言いふらしてたらしょっぴかれるぞ。」

263言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 22:45:14
「もしかして、順正化処理技術?」

264言理の妖精語りて曰く、:2006/07/20(木) 23:33:51
「何だそれ?
まぁ、【国民不和予防局】は国の機関なんだから
俺が名前も知らないような技術も取り入れててもおかしくはないわな。
俺が知ってるのはな、相手に考えを変えるようにしむける【改心誘導】
って魔法だ。必要に応じて薬物やら催眠術が使われることもあるらしい。」
「それ、まんま順正化処理なんだけど。」

265言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 01:07:33
人間と鰭耳人、アヴロノと【眷属】、【竜】と【猫】
などといった異種族同士のカップルからは子は生まれない。
それは亀と蛇との間に子が生まれるのを期待するようなものである。

しかしこれには例外がある。それは竜王国王家である。
異種族同士の血を引く子供が生まれるのはこの国の、この王家のみである。
複数の種族の血を引く王の存在は、単に国の統治者であるだけでなく
多くの種族がひとつとなって暮らす、この国の在り方を体現しているともいえよう。

266言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 01:17:34
>>265下から三行目の
>この王家のみである。

>この王家のみ。
に訂正

267言理の妖精語りて曰く、:2006/07/22(土) 02:49:26
竜や猫は紀性を持っているので、其処から相手の形質を取り出す事で交配は可能な筈。
とはいえ異種姦なんて余程の愛が無い限りはやらないだろう。猫も竜も。

逆に紀神や紀人は普通に遣ってそう。

後、猫と竜の場合は【対】消滅が在るので子供は出来そうにない。

268【アグア・ストスムス】:2006/07/22(土) 13:52:48
「アグア」とは「染み込む」という意味。
多くの宗教から最も恐れられ、また憎まれた悪魔。

アグアに干渉されたものは、自分の気に入らない思想や学問を憎悪し、
無知と誤解に基づく的外れな非難すら辞さなくなる。そればかりか
暴力や権力を用いてそれらを排除することを正しいことだと思い込む。
アグア・ストスムスはさまざまな宗教の聖職者・指導者のもとに
現れてこの『悪しき閃き』を与えた。己が信ずる宗教とはそぐわない
思想や学問の存在と向き合うことはしばしば苦悩や苦痛を伴うが、
この悩みに対してアグア・ストスムスは最も安易で愚かしい答えを与える。
こうしてアグアに呪われてしまった者はいきり立ちながら自分が反宗教的と
決め付けた者達を弾圧し排除していった。歴史上しばしば勃発した
宗教戦争にもこの悪魔の影があるとされる。

アグア・ストスムスの狙いはこうして人々に宗教を非理性的なもの、
狭量で残酷なものだと思い込ませることだと言われているが定かではない。

269言理の妖精語りて曰く、:2006/07/23(日) 10:40:20
【ファフボロッフ】
炎熱の精霊王。その体は『生命の炎』で構成されている。
さまざまな種族の『生命の炎』でできているが、
その中核はある精霊族のものであるためなのか、
精霊の一種であるとされることが多い。
炎と熱を操作する他、触れた対象から『生命の炎』
を吸収したり、逆に注入したりできる。

270言理の妖精語りて曰く、:2006/07/23(日) 10:48:40
『生命の炎』を注入されても、元気になったり強くなったりすることはない。
肉体の許容量を超えた『生命の炎』は逆に肉体を焼き崩壊させてしまう。
ファフボロッフはこういう調整に長けていないので一気に数十人分の『炎』
を吹き込んでしまうかもしれない。その場合は一瞬にして生命の火柱があがるだろう。

271ぺロヨン改めベロヨン語りて曰く、:2006/07/24(月) 14:50:07
ガロヨーム、彼は平たい大地の時代に生きていた元食物神である。彼はアヴロノの女と結婚し
アヴロノの共同体の一員となった。アヴロノ族が神々に牙を剥き始めたとき、彼は
神々の元に戻ることなくアヴロノ側について戦った。彼は裏切り者である。
彼は戦鬼神デーデェイアに捕らえられるまでに、20の神と259の眷属の殺害に関わったと言う。
捕らえられたガロヨームは新しい人格を植えつけられた。このことから彼を二重人格者
と呼ぶものがいるが、多重人格が元の人格を保護するために生まれるものであるのに対し、
ガロヨームに植えつけられたものは彼を責め苦しめるためである。主導権を握っていたのは
言うまでも無くもう一人のガロヨームであった。このもう一つの人格のことを
『タリ・ガロヨーム(二番目のガロヨーム)と呼び、元の人格を『コル・ガロヨーム(最初のガロヨーム)』
と称することも有る。曽祖父ガロヨンチョによれば、捕らえられてから再び姿を現したガロヨームの体
は縮んでアヴロノのようになっており背中にはこれまたアヴロノのような四枚の羽が生えていたそうだ。

272クオリス=イーニット曰く、:2006/07/24(月) 16:14:53
実際さぁ、カツカツなんだよガロアンディアンの金庫もさぁ。
市場取引監視委員会にしても魚人肉の販売禁止法にしても、押さえつける度に裏に回って手の付けようがないってのが現状だね。
爬虫類系の種族の教育・雇用システムの構築には死ぬほど金がかかるし、
腕力の差による事故で殺害された場合の保証とか、水棲居住区の建設とか、
赤字も赤字、ウチの財政破綻寸前ですぜ。
どだい多種族混成国家なんざ無理な話だったんだ。端から間違ってたに違いない。俺はそう思うね。

273言理の妖精語りて曰く、:2006/07/26(水) 20:47:28
【ヘルサル】
北方帝国付近で広く見られるこの姓はジェニム民族の星読み師【リラ=ヘ】が起源であるとされる。
婚姻した相手の姓と自らの姓をある一定の法則に従って組み合わせる独特な風習をもつこの民族は現在の北方帝国のシュヴィチマリクを中心として生活していた。
その中で有力な族長であった【イバ=ルサリ】と【リラ=ヘ】が結ばれ、その勢力を強めていった事からヘルサル姓が広まっていったものと思われる。
現在確認されている限りでは北方帝国では【シュトラク】【ニルズス】【リュルテ】に次いで四番目に多い姓が【ヘルサル】である。

274言理の妖精語りて曰く、:2006/07/28(金) 17:53:04
ガロアンディアンとは理想郷という意味。

中世において再興されたのはガロアンディオン。理想の家という意味である。

275言理の妖精語りて曰く、:2006/07/28(金) 18:00:16
ボロミア王国→ボロミア神義主義連邦王国→竜王国→古ガロアンディアン→ボロミア新王国→ガロアンディオン→【異種族狩り】により一時消滅→ガロアンディアン

276言理の妖精語りて曰く、:2006/07/28(金) 18:03:51
第二次地獄解放の際、真っ先に犠牲となったのは興ったばかりの聖アルセミアだった。
地獄の番犬の吐息は聖アルセミアを薙ぎ払い、完璧に破壊した。
跡には長い亀裂が走っている。
現在残っている、【アルセミア大断層】の上にかの国が存在していたのである。

277言理の妖精語りて曰く、:2006/07/29(土) 21:43:25
「主様」
「なんだい、フラベウファ」
「レストロオセの使いの鴉です。お目通しを・・・」
「捨て置いて構わないよ。それより僕達にはやるべき事があるだろう?」
「はい、主様。・・・・・・そろそろです」
「そうか。 フラベウファ、本当に良いんだな?」
「はい。元より好みは主様の物。貴方に使われることが私の存在理由です」
「・・・わかった。 ・・・見えたぞフラベウファ。あそこに見えるのが【夜次関数】・・・アウターの断片、法則ならざる法則、そしてキュトスの残滓を咥えるモノだ」
「視認しました。 あの存在を屠ってくれば宜しいのですね?」
「ああ。僕は近づけないからな。 この為の君だ。活躍に期待する」
「必ずや。 それでは行って参ります。我が主、アルセス様」

金鎖と黄昏の歌より 一部抜粋

278言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 15:48:06
リーデ・ヘルサル「紀械神はこの世が始まる前にもあった。けれどもこの世が始まる前からあったわけではない。」
学徒ヘブニン「グレンテルヒ氏のようなスゴイ発明家が世界が始まる前にもいたと言うのですか?」
リーデ・ヘルサル「歴史は繰り返すのさ。周期も、流れの速さも様々に…ね。」
学徒ヘブニン「ですがね先生、世界の始まる前のことなんて我々が知りえるはずもない領域ですよ。」
リーデ・ヘルサル「それでもねへブニン、わたしは知っているんだよ。」
学徒ヘブニン「?」
リーデ・ヘルサル「"前世の記憶〟ってやつさ。……おいおい、これ見よがしにズッこけるなよ。」

279言理の妖精語りて曰く、:2006/07/30(日) 15:50:45
>>278一行目
>けれどもこの世が始まる前からあったわけではない。
を削除

280言理の妖精語りて曰く、:2006/07/31(月) 14:31:47
紀械神「無貌/無銘の軍神」
ネィムレス・ウォゥ・ガッ。紀械神が一。金色に輝く美しい装甲を持つ
性能も見た目も本物そっくり
何者かに依って過去へ運ばれる

281『ゲトラッハタ文書』より:2006/07/31(月) 17:50:16
アウカ湖人はアウカ(世界・大いなる水)に造られしただ一つの人類であり、
唯一柱の神を崇めていた。しかし彼らの唯一神の中には4人の霊が入っていた。
ハイテン、ロロス、キナフゥン、ドロードーンであった。彼らは一つの系列の四つの
宗教で唯一の神として崇拝されていた。アウカ湖人は四つの霊の存在を知らなかった。
四人の唯一神はアウカ湖人に湖の外の神々を崇拝することを禁じた。
湖の外とは「存在しない」ことの暗喩であるが、どのみち黒い水面から上をみることが
ないアウカ湖人にとっては事実そのままであった。

282『ゲトラッハタ文書』より:2006/07/31(月) 18:02:36
ハイテンは最初の唯一神であり、最初の宗教と最後の5つ目の宗教を作った。
ロロスは二番目の唯一神であり、自分の教えにハイテンの教義を取り込み作り変えた。
キナプーンは三番目の唯一神であり、ロロスの教義の上にそっくりそのまま自分の案を上乗せした。
ドロードーンは四番目の唯一神であり、一から教義を作り上げ、前の3体の教義と違うところは、
自分の言ったことが正しく、前の教義の誤りを正したのだとした。
彼らは明言こそしなかったが、みなアウカにあって水の姿をしていた。

283言理の妖精語りて曰く、:2006/08/02(水) 15:32:44
【岐阜本光健】
ぎふもとみつたけ。あだ名はミッタケ。知識をひけらかしたがる性癖を持つクソガキ。
ヌアランダーラが諸世界を渡る過程で食した知的生物のひとり。
家族構成は光健・父・母・祖母・姉。食われたときの年齢は12歳。
好きな画家は速水御舟。好きな作家はロード・ダンセイニと内田百輭。

ヌアランダーラが四番目のキュトスの姉妹・サンズを目にしたとき、
この怪物の中に住む人格の一つとなっていた彼は、なぜか既視感に襲われたそうだ。

284【グリュカ宣言】:2006/08/07(月) 01:26:43
 グリュカ宣言は宗教学者シャーナハトによる宗教学の自由を宣言した著作。通称シャーナハト自由の書。
当時宗教学の世界で支配的であった「神話はゆらぎを欲し、語られるを欲さない」というイデオロギーの
くびきから宗教学を開放し、神話に対するメタ的考察を可能にした。
 そもそも、「神話はゆらぎを欲し、語られるを欲さない」という考えは古くから一般的であり、
その初出はリーデ・ヘルサルによる『紀揺らぎと猫性』序文の「語りすぎれば【揺らぎ】がなくなる。」という
記述であるとされる。しかしながら当時の宗教学はこれを遵守した結果、「ただ無目的に神話を蒐集するのみ」
の存在となってしまった。しかし、シャーナハトは同書の「【揺らぎ】を語れ。語るべき事を語るのではなく、
揺らぎを語るのだ。」という記述に注目した。すなわち、ただそこに「在る」神話を書にまとめ、その裏の意味について
考察するだけの行為はむしろ神話の【ゆらぎ】を抑圧し固定化するだけであるとし、それよりもゆらぎを許容する
神話の全体像そのものについて語ることこそが重要であると主張したのである。
 なお、表題の【グリュカ】とは目的の為に犠牲を払う行為をさす【グリュカが片腕を切り落とす】ということわざから。

 「いまここに、私シャーナハトはすべての若き宗教学者を代表し、敢えて宣言しよう。私は宗教学を【ゆらぎ】の友に戻すため、
今までの論文すべてを切り刻むこともいとわぬ誇り高きグリュカの戦士となる。さあ、我に続くものよ、その気高き魂の剣を手にとり、
ケールリングとヨンダライトの岸を越え、ともに闘おうではないか!」
〜〜『グリュカ宣言』第5章より〜〜

285言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 15:11:15
【ディリン・グーマタン】
ボロブ人。キュトスの71兄衆の一人。兄と呼ばれたい姉妹は67番目の『f(w)=58+72i468-4^7115』。
自称『素因数分解を発見した数学者の生まれ変わり』であり、
これから「一万回生まれ変わっても君を解き明かすよ」とのこと。

286言理の妖精語りて曰く、:2006/08/07(月) 18:30:56
【タディサル・シュトラク】
キュトスの71兄衆の一人。兄と呼ばれたい姉妹は25番目のアルセス(アルシャサ)。
理不尽な理由でウィータスティカの三兄弟に殺害されたアルシャサの仇を討つため、
同じく三兄弟に復讐を誓うフクロウの精霊ジェドウェルに協力する。
その過程でジェドウェルとは親友の間柄になったが、タディサルは
ウィータスティカの三兄弟と直接対決する前に病気で命を落としてしまう。




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