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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part30
28
:
ひとつ屋根の下 1
:2017/09/21(木) 00:20:09 ID:hK5hNuU2
テレテレ。モジモジ。
めちゃんこピンク色の空気である。
リビングのフローリングに正座しているのは、2人の男女。
一人は男。いつもだらしない顔をよりだらしなくしている。
頭をかき、余所を向いていた目を一瞬ちらりと正面に向けたかと思えば、えへえへとにやけ頬をかく。
それを繰り返す。
ちなみに頬はピンク色。
ご存知上条少年である。
一人は女。凛とした姿はなく、全体的にだらしない。
膝の上で手をモジモジしていたかと思えば、下を向いていた視線を前に向けると、また下に向けてニマニマと何かを噛み締める。
それを繰り返す。
ちなみに顔は言葉にできないくらい幸せそうだ。
ご存知美琴お嬢様である。
2人は互いに向き合って、ソワソワモジモジしている。
いい加減うっとうしい。だが、そっとしておきたいジレンマである。
最初に動いたのは上条だった。
にやけるのを隠さず、正面を向く。
「美琴」
名前を呼ばれるだけで浮かび上がりそうになるが、必死に我慢。
正面を向くと、彼が優しさを滲ませながら微笑んでいた。
(にゃまわーわーわーわーわー!!)
至福!!
「???……美琴?」
なんか3㎜ほど浮いたように見えた。
「!! な、なんでしょう!!」
着地。
少し微笑ましく思った上条は、改めて美琴に告げる。
「美琴、不甲斐ないところもあるかもしれないけど、よろしくな」
何を言われるのかと思えば。
どこまでも真っ直ぐな彼の言葉。
何かが満たされていく。
「こちらこそ、不束者ですが、よろしくお願いします」
深々とお辞儀した後、えへへ、笑う美琴。
上条は、
ドゴンッ
と床に頭突きした。
美琴、焦る。
「ど、どうしたの?」
「あ、いや、別に…………」
そこで、何かが耳に入った。
寝室からである。
慌てて向かうと、寝ていたはずのインデックスが起きてしまっていた。
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