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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part30

11鉄橋は 2:2017/08/27(日) 10:27:51 ID:cZ0IynhQ
「え、ええと、先程の常盤台の子はどうしたのかしらあ?」

泣いていたようにみえたけど?
という疑問に、土御門が、

「全部コイツのせいだにゃー」

と答えようとした時だった。

「美琴が……泣いてる、だと?」

と呟き、上条がむくりと立ち上がる。
問答無用と言わんばかりに襲いかかった周囲だが、上条は怯まない。

まずは、ステイルのもとへ接近。

「…………っ!!」

そして、
上条の拳が魔術師の顔面に突き刺さる。
魔術師の体は、それこそ竹とんぼのように回転し、後頭部からガードレールに激突した。

「ゆ、床……冷てぇ…………ガクッ」

「…………す、ステイル…………ちょ、ちょ、カミやん?」

「流石に、やりすぎやないの?」

困惑する土ピの2人に対し、

「……美琴……みーこーとーーー!!」

カミやんは聞いてない。
顔に影が入り、目は白く輝き、白い息が出ている。
あ、これ、やばいやつじゃね?

「…………ぅ、うわぁぁあああ!!」

「ま、待て!! 青髪!!」

恐怖に背中を押され、上条に殴りかかった青髪。
しかし、ゆらり、と影が動いた。

「あっ…………」

上条は右手で目の前にいる青髪ピアスの襟首を掴む。足を絡め、そのまま片腕だけで背中から投げ落とす。
咳き込む音が聞こえた。

「ゲフッゴフッ…………あれ? 蜜蟻ちゃん、思ったより可愛い下着をクキュギャッ!!」

「でかしたぜよ、カミやん…………。だが、それとこれとは別だぜい!!」

拳を握り、走りよる土御門。

ごん!!という鈍い音が響いた。
土御門の反則技が上条に直撃した訳ではない。
逆だ。ただ思い切り振り回しただけの、ド素人丸出しの拳。それが、気持ち悪いくらい正確に土御門の顎へ吸い込まれたのだ。

ガドン!! と凄まじい音が鳴り響く。土御門元春の体が、ついに床へと倒れ込む。

「ガ、ガッフッ…………ま、舞夏らぶ……ふぉー、えばー…………ぅ……」

「お、おい!! 待てって!!」

ゆらり、と動く上条に、防衛本能から浜面が殴りかかった。

ゴンッ!! という鈍い音が響き渡った。
拳と拳がそれぞれの顔面に叩きつけられ、双方共にグラリとバランスを崩した。
しかし、倒れたのは一人だ。
もう片方は、決して倒れない。

「た、大将……目を、覚ましてく……ゲフッ」

「うがーー、みこーとーー」

(なンなンですかァ? あのゾンビは?)

チョーカーの電極を切り替えながらも、
なぜか一方通行はこれが無意味なことを悟っていた。
飛びかかりはしたが、やはりヤツは軽々と避ける。
そして、まるで走馬灯のように今日1日が駆け巡った。

『今日はお姉さまの退院日〜!!ってミサカはミサカは今日こそお姉さまの恋を成就させるため、ふんこつさいしん努力するつもりなのだー!!』

『よぉ!! 一方通行、相変わらず両手に花で羨ましいかぎりだにゃー。とりあえず、お前はこっちを手伝え』

『………………で、こんなところで何をやってるんだい?』

『オレは昔からこの口調だぜい、第一位さん』

『さぁ!! アックン、君の能力の出番やでぇ!! ボクのラブコメ知識によれば、これで間違いなくあの2人はいい雰囲気になるはずやっ!!』

気づいたら、目の前にもうヤツの拳が迫っている。
そして、一方通行は思った。

(……ホント、何やってンだァ? オレ……)

ドサァ、と一方通行が倒れたとき、ようやく上条さん覚醒。


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