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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

990■■■■:2017/08/22(火) 17:47:49 ID:sNgvZax.
「美琴、謙遜は日本人の美徳だけどやりすぎは嫌味だぞ」

「何言ってんの?アレイスターが幻想殺しのためにこの街を作ったなんて言っているのに」
「私は、八竜に比べてちんけな存在よ」
「だから・・だからこそ 私はいつも必死にアンタの背中を追い続けた」
「尋常じゃない鈍痛に耐え、大嫌いな奴と手を結び必死にもがき続けた」
「でも結局あんたの傍にいるのが精いっぱい」
私は笑顔で当麻の顔を見つめる。
「まあ・・おかげで、こうして「普通の世界」では、天才扱いされるようになったけど」
私は苦笑いを取り繕う。正直そう・・いくら血を吐くほどの精進をしてもいまだにアイツの
世界では私は決定打を打つほどの力はない。
(まあ・・でも・・)

「美琴てすごいな・・」
「え?」
「そうやって自分の出来ない事を素直に認め、どん欲に自分を高めようとする」
「俺はただ目の前の少女を救うためにしゃにむに進んだだけだ」
「全部自分の力でできたことなんてごくわずか。美琴を始めてとする。多くの人々の
力が背中を押してくれたからこそここまで生きてこれた」

私は胸が熱くなる。こうやって最後までアイツを支えることができたことは
私の誇りなのだから。
「当麻・・ありがとう、私はこれからも当麻とその周りの世界を守る」

「ありがとう、俺も美琴とその周りの世界を守るよ・・」
「だから・・」
当麻が私の腰に手を回し両手で抱擁する。
「正直もう美琴に危険な目にあわしたくない」
「美琴はもう十分俺の為に体を張ってきた」
「もう・・あの8月の借りは十分すぎるくらい返してもらった」
「だから・・もう少し自分の体を労わってほしい・・」

私は、足手まとい扱いするなと言いかけるが、当麻は私の髪を撫で始める。
悔しいけどこうされると私は何もいえなくなるのだ
(まあ正直うれしいけど・・)
「美琴は5月2日に16歳になるよな」

「前から伝えようと思っていたけど」
「当麻・・ちょっと待って?」
私は、当麻がとてつもなく大事な話をする予感に胸が高まる。
だけど・・こんな場所では嫌だ。
「大事な話は、改まってするものよ」
「そこのカフェに入りましょう」

・・・・・・・・・・・・・・
あの熱波事件の後初めて食蜂に心を開いたあの日、食蜂に教えてもらったちょっと
隠れた名店風のあのこじゃれた店

「結構いい店でしょう?」
「え?でもなんか懐かしいな、なんか一度来た感じもする」
「そう・・まあいいわ・・結構いい店よ」
私は食蜂のおすすめのデカいハンバーガーとフライドポテトと天然水の炭酸ジュース
を2人分注文する。
「召し上がれ」
「ありがとう」
おなかがすいていたのか当麻はハンバーガーに貪り始める。
5分ほどして一通り食べ終わったところで私は話を始める。
「で当麻、さっきの続きを聞かせて」

「ああそうだな」
当麻が改まった顔で私を見つめる。
「最初、美琴に出会ったときから、なんか気になる子だった。最初は金持ちの高位能力者が
自分の権力と能力を自慢しているだけだと思っていた」
「だけど、美琴の匂いが、その雰囲気がとても気になりだし、いつ間にか何があっても
守りたい子になっていた」
「そんな美琴に、何度も危ないこところを助けられ、そして美琴と一緒に行動しているうちに、俺にとって美琴の存在はどんどん大きなものになった」

当麻が立ち上がり、私の顔を見据える
「美琴・・もう一度聞いていいか・・?」
「こんな間違いなく世界一不幸な俺と本当に結婚してくれるか?」
「俺の右手が吸い寄せる世界の不幸と一緒に戦ってくれるか」




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