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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

989■■■■:2017/08/22(火) 17:47:13 ID:sNgvZax.
力不足を悟った私が、駆動鎧・AI・クラウドの開発に打ち込み今の部活を始めることとなったのもその人のおかげです」
「私は、その人によって知ったこの街の・・いえこの世の真実に向き合い、屈することなく
前進を続けます。今まで3年間、未熟な私達にご指導・ご鞭撻いただいた、優秀な常盤台
の常盤台の教職員の皆様、そして私たちに限りない援助をいただきましたご父兄に
心より御礼申し上げます」
「そして・・偉大な常盤台の伝統を在校生の諸君が引き継いでいく事を卒業生の一員をして
節に願い、卒辞とさせて頂きます。ご清聴誠にありがとうございました」

一時は何を言い出すのか騒然とした会場も、冷静かつ淡々ながら私の心からの叫びに
拍手に包まれる。

だが・・事情を知っている学園都市上層部や理事長・学校長から見れば私が投げた内角
高めのストライクゾーンぎりぎりの剛速球はどう感じられただろうか。

生意気な小娘と思うか・・それともこれも一種のカリスマと思うか?
そこはわからない。だが・・自分がこの街の今の残存する闇を忘れていない。
泣き寝入りしないという姿勢をみせること。
(まあつまんない意地の張り合いだけどね)

私は、一仕事を終え、丁重に礼をして、座席に戻る
正直、今は背伸びしてこれが精いっぱいだ。
あの事件の事も、私の遺伝子を分けた妹達の事も全部は表に出せない。

御坂美琴と一方通行に関わる、前統括理事長の失敗したプランの全貌は公表
できないと私は直に親船現統括理事長に言われている。

この街自体が、元々上条当麻と一方通行の為に作られた、おぞましい程
の暴力と計略に包まれている存在で、それを公開することは現状ではできない。

改めて自分の周りの闇の深さと簡単には公開できない大人の事情に想い
致す。

・・・・・・・・・・・・・・
正午

校歌斉唱など一連の行事を終え、来賓へ卒業生代表としてあいさつ回りを行い、予定通り
12時に全日程を終える。

名残を惜しむ在校生に握手で答え、花束を抱えながら学び舎園のゲートを出る。
私は、そこにこれから人生のパートナーとなるツンツン頭を見上げる。

私は当麻の腕に自分の腕を絡める。
「ごめん当麻・・少し待った?」
「いや」

「じゃ・・いこうか?」
私は当麻と恋人繋ぎをしながら、黄砂と微量のPM2.5に少し黄ばんだ穏やかな春の
街を歩き始める。

「動画見たけど、美琴はさすがだな」
「え?」
「堂々と卒業生総代なんてやって」
「そう?」
「でも・・よかったのか?」

「私もダメね・・結局あの事件の事を言えなかった」
「それに「上条当麻」の一言を言えなかった」
「美琴・・」
「そう・・当麻と私は違う」
「私には、与えられたこの街をぶっ壊す力なんてない」
「与えられた環境を守るのが精いっぱい」

「でも・・命に代えても私は当麻とその周りの世界を守るわ」
「そのために私のすべての能力、経験、知識、人脈、全部を使う」

「それが周回遅れで、「魔術」を正確には理解できない、世界の頂点に立てない女の意地よ」
当麻が私の顔を見つめる
「美琴にはかなわねえな・・」

「世界の頂点・・ね、電子制御・機械工学で学園都市最強の能力者・・AAA、AI等の
最先端兵器の開発者の御坂美琴が周回遅れ?」




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