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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

983■■■■:2017/08/22(火) 17:40:03 ID:sNgvZax.
「私はできる精一杯のことはしたわ・・でもあの当時の私に一方通行を殺すなんて
できるわけもない」
「後は当麻の知っている通り、回りくどい方法で実験を潰そうとしていたけど、結局
私の力では何もできず当麻が実験を潰した。」

「そう・・あの当時の弱い自分には実験なんてどうすることもできなかったのよ・・」
「情けない女よね・・あの頃の私は・・当麻に助けての一言も言えない」

「当麻・・本当にありがとうね」

「ここで最初に一方通行にあったのか?」
「ええ・・私は1年前の今日・・妹達の一人に会い、楽しいひと時を過ごした
だけど、その子は・・ここでアイツに殺された、まるで虫けらのようにね」

「当麻は・・一方通行をどう思うの?」
「私とっては絶対許す事のできない存在だけど・・」
当麻は少し悩んでいる。もちろん当麻と私が一方通行に対する立場が同じわけがない
アイツにとって、一方通行はぶん殴った一人にしかすぎないはずだ。

「正直よくわからない」

「だけど・・美琴の憤懣やるかたない想いはちゃんとわかっている」
「ありがとう当麻」

「まあ・・当麻は4回アイツをぶちのめしているからどうでもいい存在かもね」

「私は・・1度でもいいからアイツをぶん殴りたかったわ」
「この手で思い切り、「お前のネジ曲がった幻想なんてぶち殺す」なんてね」

「美琴がその気なら・・」
「え?」

私は、目の前に信じがたいものを、みつけ全身が硬直する。
「なんでここにアイツがいるの?」
1年前の今日私の目の前で、私の分身を虫けらのように虐殺したあの男

「美琴・・俺が呼んだ」
「え?」

「美琴は一発ぶん殴れば気が収まるんだろう」
「へえ?」

「超電磁砲と砂鉄剣はなしな・・能力がなければコイツはただのもやしだから」
そのことは美琴も知っていた。正直コイツを無力化する方法ならいくらでも今は
知っている。だけど・・そんなことはもはや些細な話なのだ。

それに・・無抵抗なただのもやしをぶん殴ったところで問題は解決しない。
「何当麻は勘違いしてるの?」

「え?」
「何をしても、あの過ちをなかったことにはできない」
「私がコイツを殴ったとこで、あの子は帰らない」
「私の罪も消えることはないわ」
一方通行は、何も言わずに佇んでいる。私はその姿が見えないように話をさらに続ける

「美琴・・もう一方通行を許さないか・・」
「コイツは、愚かで不愛想で、口の利き方も知らない野郎だが・・」
「美琴の大事な妹達を、コイツなりに守ってきたんだ・・」
私は当麻の話を話半分に聞く。
そんな問題じゃない・・そんなことはわかってる。
「ええそうでしょうね・・もういいわよ・・こんな奴」
私は無性にいらいらする。私は別にこんなやつに謝罪をもとめているわけではない。
当時の自分のふがいなさに腹を立てているだけだ。

それに私にも矜持がある。いくら憎くても無抵抗な奴の顔なんか殴れない。
私は、イライラする心を抑え一言を発する
「ねえ・・なんでアンタはあんな実験をやっていたの?」
答えなんか期待してない。ただ聞いてみたかっただけだ
「わからねえエなァ・・」


耳障りな一方通行の声が私の心の何かに触る。




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