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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

981■■■■:2017/08/22(火) 17:38:37 ID:sNgvZax.
正直、私は自分がさっさと問いて終わらせたい衝動に耐えて、なんとか
させた。とはいえ、何度もつまづく当麻を、飽きさせないで机へ向かわせるのは
そんなに簡単な事でない。つまづいたところを、原点に返って辛抱強く
教える。正直なぜそんなところが分からないのか私には理解できない。

だけど・・それを言ってもしょうがない。きっと上条当麻に、しっかり基礎を
教えてくれる教師も友人も、そして多分時間もなかったのだろう。
だから・・私が基礎から壊滅した学力を一から鍛えなおす。

怒ってもしょうがない。だから私は笑顔で、中学生の基礎もない上条当麻に一から
全部一緒に勉強する。当麻は、難渋しながらも、私という絶対的な支えがいるせいかなんとかやり切った。

「お疲れさん」
「美琴ありがとな・・なんとか無事終わった」
私は作り終えたカレーを皿に盛り付け、食卓に並べる。
「多分うまくできたと思うけど・・」

「美味しそうだな・・」
「召し上がれ」

盛り付けを終えた私も着席し、2人で食事を始める。
ほっかほかのご飯の上に、香ばしい香りのチキンカレーの香りが食欲をそそる。
おなかがすいたのだろうか・・当麻ががつがつとカレーをむさぼるように食べ始める。

「美琴は料理上手いな・・」
「どうしたしまして」
まるで飲み込みのようにカレーを食べ終える
「ご馳走様」
「お粗末さまでした」
一気に肉たっぷり大盛カレーを食べ終えた当麻が、水を飲みながら軽口
を言う。
「でもさ・・美琴も今年は受験だろう?忙しくないのか」
「え?」

「え?てだって美琴は中学3年だろう?」

「ああ・・そんなことか・・」
当麻が驚いた顔で私を見つめる、目の前の少女が理解できない性質もものであるかを
今更気が付いたみたいな表情でそして一言言う。

「そんな事って」

「推薦入学の打診なら10校くらい来てるわよ」
「はあ?」
「後はどこを断るだけだから・・」
当麻が溜息をつくように言う。

「さすがに・・美琴は違うな・・」
「俺はつくづくすごい彼女を持ったと思うよ」
私は、ふいにおかしくなりつい余計な一言を言ってしまう

「何言ってんだろうね、上条当麻は」
「幻想殺しを持ち、当麻一人の為にこの街を作ったとアレイスターが言うほどの
上条当麻が」
「私なんて・・日常の世界の優等生にしかすぎないわ」
「元魔神さえ理解者として愛した上条当麻が何を言うのかしら」

「美琴・・それは」

当麻は、意外なそうな顔で私を見つめる。
「ふ・・今この時点で美琴がそんな目で俺を見ていたなんてな・・」
「御坂美琴は、汎用性に優れた最大の安定戦力じゃないのか?」

「え?」

「そうね・・私はこの街の尺度では・・それなりのものだと思うわよ」
「一応教育成果の模範とか、超電磁砲とか御大層な2つ名も貰っているし」

「だけど私は魔神にはなすすべもなかった。それどころか、1年前は妹達を
守ることもできなかった」




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