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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

980■■■■:2017/08/22(火) 17:37:44 ID:sNgvZax.
夏の終わりを感じる時期、私の脳裏にいやでも去年のあの記憶がよみがえる。

昨年の8月15日、私は悔様に一方通行に完敗し、目の前の御坂9982号の死を防ぐ
ことはできなかった。

いや正確言えば・・恐ろしかった。学園都市1位の圧迫感、今思えば威圧に負けた
正直・・そのことで私は頭に血が上ってしまった。その後しばらく無謀な破壊活動に
明け暮れる。なんの成算もなく・・だが・・それが本当に正しかったのか?
今でも後悔する。あの時、他にやりようがなかったか?

だけど・・それは結局後知恵なのだ。あの頃自分は自分の能力に過信というべき
過剰な自信を持っていた。

何回か核戦争を防止し、AIMバーストを粉砕し、相園美央の学園都市壊滅の陰謀を阻止した。自分はなんでもできる。思い上がりがあったのは否定できない。
そんな私が、自分と同じ姿形の存在がむざむざ殺され、しかもその相手に無残に敗北した。
そのショックがあんな、鉄砲玉のような自殺特攻を・・・

いやそんなのはいいわけだろう。私は周りに、助けての一言も言えないコミ障だった。
回りの見えない、ガキだった。ちょっとばかりの力に奢っていた。

でもそれも結果から逆算した後知恵に過ぎない。
上条当麻という・・ジョーカーを知った後の
(私は・・馬鹿だった)

そんなとりとめもない思考を巡らせながら、私は合鍵を使いドアのノブをまわす。

「おはよう 当麻」
「美琴・・今日もありがとうな」

私は、当麻の学寮へ上がり込む。
「ふふ・・まったく・・私がいないと勉強しない悪い癖はもうやめなさいよ」
本当ならここで、そうなんだよ・・とかぎゃぎゃうるさい白い奴が邪魔に入る場面だが
私は予め策を弄し、イギリスへ2週間帰省してもらっている。
「いや・・どうもすいませんね・・」
「また・・可愛い女の子のピンチに駆け付けたりするんでしょう?」
「いや・・」
私はあることを思い出しげらげら笑い始める。
「ふふ・・・たかが100万vのスタンガンで気絶するなんてさ・・10億vの電撃の槍を無効化するのにね・・」
「面目ない」
当麻は暴漢に襲われた女の子を助けようとしたがスタンガンやエアガンで返り討ちに会い
それを私が助けた。
「アレイスターやローラーには勝てるのにね・・」
「そこらのチンピラに負けちゃだめでしょう・・」
当麻は私の顔を見つめる。本当に何の雑念もない、笑顔で一言私に謝意を告げる
「美琴いつもありがとな」

「どういたしまして」

「でも・・もうそろそろペースを上げて勉強もしないとまずいわよ」
私は少々、意地悪く事実を伝える。
「毎日が、スペクタクルな当麻にとっては、今更勉強なんてどうでもいいでしょうけど」

「え・・?」
当麻一瞬不思議そうな顔をするが、私は話を打ち切り、本題に入る
「さっさと宿題終わらせましょう」

冷蔵庫から私が購入した、ミルクティー2000ccのペットボトルを取り出し
グラス2ケを取り出し、2人で一服する。
「さあ落ち着いたわよね、さっさと課題を出しなさい」

「はいはい・・美琴先生」

「茶化さないの・・自分の事でしょう?」
「まず数学の課題の半分を2時間で解きなさい」
「そしたら一緒に問題を解きましょう」

「ああ」
・・・・・・・・・・・・・・・

夕刻、ようやく課題は終わった。




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