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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

979■■■■:2017/08/22(火) 17:36:49 ID:sNgvZax.
鎮魂 1話

8月15日 午前6時

お姉様・・・・私が何をしたんですか・・なぜ逃げるんですか・・
滴り落ちる血、助ける求める呻き声・・

だが・・
(夢だろう・・)
私には分かってしまう。もうここ1週間毎晩のようにうなされた悪夢
その悪夢は余りに鮮烈でまるでこの目見た光景にしか見えない。

私は飛び起きる。
すでに起きていた白井黒子が、私を不安そうな顔で見つめる。
「お姉‥お姉様・・大丈夫です?」
「御免・・ちょっと悪夢を見たわ」
「悪夢ですか?」
「うーんもう5日目ですわ・・」
「御免・・心配かけて」

白井黒子は正直、もどかしくなる。この敬愛する御坂美琴は
普段は自分へ全部
さらけ出すのにこの件はまったく教えてくれない。

白井黒子にはわかっている・・御坂美琴・・常盤台のエースは自分の知らない世界で
自分には及びもつかない何かを抱え、それを他人には言いたくないのだと・・
正直もどかしくもあるが、自分が頼られていない現実。だけど・・白井黒子には
分かっている。御坂美琴は自分の事を考えて言うべきでないと判断しているから
言わない。なにより・・

「黒子・・悪いわね・・もう少し・・時間くれないかな・・心の整理がついたら
全部事実は説明するから」
(お姉様は何か大事な事をしようとしている・・少し待ちましょう)
「ええお待ちしておりますわ・・お姉様を私は心から信用しております」
「ありがとう・・かならず黒子には真実を伝える」
基本、凛々しく聡明な御坂美琴は悪夢を払しょくしいつも溢れるばかりの自信を
滲ませた顔へ変える。
(やっぱりお姉様はこうでなくてはいけませんわね)
(お姉様は誰もが認める常盤台のエースなのですから)

「でお姉様は今日もいかれるのですか?」
「ええ」
「お姉様は本当お優しいのですね」
凛々しかったお姉様の顔が柔和な表情に変わる
「まあたわいもない復習以下の宿題だけどね」
「はあ・・いいんですか?お姉様」
「え?」
「お姉様ほどの方が・・」

ひいき目でなく御坂美琴の能力・学力・識見は常盤台のみならず学園都市の中でも
ずぬけている。そんな御坂美琴があの類人猿・・いや上条当麻へいれあげるのが理解
できない。
「ふふ・まあ蓼食う虫も好き好きでしょう」
お姉様が苦笑いを続ける。
「でも・・黒子も解っているでしょう?あいつは特別なのよ」
「まあ・・確かに学力とか財力は雑魚なのは事実だけどね・・」
「そんなことは些細な問題よ」

「私が好きになったことに比べれば・・理屈じゃないわ」
「お姉様・・」
「まあ恋は盲目かもしれないけど・・この感情に嘘はつけないわ」

「お姉様・・」
「でも・・黒子も・・大事よ」
「唯一無二のパートナじゃない」
「だから・・今は私を信じて、黒子に全部説明するから」

・・・・・・・・・・・・
私は、身支度を整え、外出の準備を始める。
最近では日課のように通っている上条当麻の学生寮へ


長いと思った夏休みも終盤、西宮市の高校生の野球大会も終わりが近づき




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