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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

974鉄橋は 1:2017/08/05(土) 02:50:43 ID:0Ruv04MA
「ごめん!! ごーめんってば!!…………ん?」

視線の先、建物と建物の間で手招きする人物。
土御門だ。

日常モード終了。
顔をシリアスモードにチェンジさせる。
振り返り、インデックスを美琴に託す。

「悪い、インデックスを頼んだ」

そして駆け出す。
美琴もまた、その背を見送ったあと別の方向に走り出した。
美琴が路地に入ると、先程手招きしていた打ち止めと番外個体が視界に入る。
真剣な表情の彼女たち。
美琴が声を出そうとした瞬間、
後頭部に衝撃を受けた。

ハリセンである。

「いたい!!」

「なにやってますの?」

ハリセンを肩に担ぐのは白井。
呆れた顔の打ち止め、番外個体の他、
滝壺、初春、佐天、神裂が揃っている。
ため息を吐いたのは佐天だ。

「退院して、上条さんと会った瞬間に返事をするんじゃなかったんですか?」

右手でインデックスを抱く美琴は、左手で頭をさする。
涙目なのは、ハリセンのせいだけではない。

「だ、だってぇ」

神裂のポニーテールが揺れる。

「だってじゃないですよ。振られる可能性ゼロなのに、何をそんなに怖がるんです?」

美琴は、その言葉を受け俯いた。
沈黙がその場を支配する。

「……だって……」

インデックスだけがキョロキョロと頭を動かしていた。
そして、

「…………だって…………恥ずかしい」

スパパパパン
照れながら頭上を花でいっぱいにする美琴に、いくつものハリセンが襲いかかった。
どこから取り出したんだそれ。




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