したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

961■■■■:2017/06/09(金) 11:22:38 ID:05tsRUL.
・・・・・・・・・・・・・・・
「未元垣根か・・」
木原唯一に、未元物質を吐き出す装置に変えられ、いまだに処分内容が決まらない
垣根帝督だった何か・・臓器らしきものは、ほぼ絶対0度の液体ヘリウムの培養液で凍結処分となり
活動を停止している。

私はその冷蔵装置のスイッチを切り、液体ヘリウムを容器から取り除き、解凍処理を行う
高圧スチームを注入することでついさきまでカチコチだった物体がもぞもぞと動き始める。
いかなる生命体もこの環境では細胞組織は壊滅するはずだが、AIM拡散力場が作り
だした生命もどきにそんな常識は通用しない。

「さすがね・・液体ヘリウム漬けで死なないとは。俺の未元物質に常識は通用しないか・・」

垣根提督であった臓器は急速に膨張を開始し、地下空間そのものを埋め尽くそうとする
サイズへ膨張する。美琴の周辺を除く、すべての空間を覆いつくす。
質量保全の法則をあざ笑うかのように、垣根帝督だったもののふるまいは常軌を逸している。
外壁がこの世で最も固く弾力性のあるカーバイン装甲でなければ突き破っていただろう。

「そうゆうテメエも十分に常識外れだが」
カーバイン装甲で封鎖された、広大な地下空間を埋め尽くそうとする未元物質が
片っ端からプラズマに変換される。
「さすがに、保護膜ではじき返すか・・押しつぶそうとしたが」
「だが・・」
「カーバインも俺の未元物質で変性させれば・・ただの炭になる」
バシバシ・・軋み音を立て、おそらく窓のないビルより強固なカーバイン装甲が
破られようとするが・・

「ああ・・結局話が通じない以上は殺すしかないのかしら・・」

「はあ?」
まさに一瞬だった。それまで空間を覆いつくしていた未元物質が、プラズマに変換され
バレーボールサイズの球体を残し、剝ぎ取られる。
「おとなしくしていれば命は奪わない・・」

「さあどうする?正直私は貴方を救いたい。だけどこうも凶悪では、風紀委員長の
私はどうしたらいいの?一瞬でも目を話せば、無辜の学生の命は保証できない」
「無限の再生力と凶悪な心を持った貴方は、存在自体が危険極まりない」
「この学園都市の治安を預かる私はそれを見逃すわけにはいかない」

「はっきり言いますが・・私は・・いつでもあなたを殺す事ができます」
「その罪は私がすべてかぶりましょう」
バレーボール状の垣根は、なにやらいいたそうだが、基本短気な私は殺す以外
しょうがないと決意を固めているので、その雰囲気を察したのだろうか口を噤む

「さあ・・もう1回聞くわ・・私の手を握る?それとも死を選ぶ?」
「嘘はダメよ、私はAIM拡散力場の揺らぎをスキャンすることができる」

「さあ・・貴方の気持ちを聞かせて」
「私は、貴方と敵対する理由などない」
「今からでも遅くない、さあ私の手を握りなさい、そして・・上条当麻の力に
なりなさい」

「ははは・・いい気になってべらべらと・・」
「御坂美琴、テメエは自分の事を棚に上げて・・」

「辞世の句?一応聞くわよ」

「テメエは全人類75億人を一度殺した」
「まあ・・ごく一部の人間以外その事実に気がついていない」
「俺も悪党だが・・御坂美琴は・・どうなんだ?え?」
「人類にとって許すべからざる悪党でないのか?」

私は、つまらないザレ事に苦笑いを作る。
「つまないわね・・そんなものは・・」
「もう時間稼ぎはいいから結論だけ聞かせて」

バレーボール状の垣根帝督だった何かは吐き捨てるように感情を吐露する。
「テメエも結局・・アレイスターの糞野郎と同じ穴の貉だな・・」

「え?」
「いや・・暗部を全部力でねじふせ自分の物にしようとしているテメエのほうが悪辣だろう」




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板