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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

950■■■■:2017/05/22(月) 13:36:13 ID:Rj2nhIBs
だが・・命以外のすべてを失い錯乱した元企業経営者は、予想もできない行動を
始める。一瞬だった・・突然机の中から拳銃を取り出し上条のこめかみにつきつける。
「簡単な事だったな・・さっさとこうすればよかった」

「上条当麻・・死んでもらおうか・・」
「どうせ我がフランスには死刑制度はない・・何人殺そうが死刑はない」
俺は失笑する。大企業の経営者がこんなことで逆上するのか?

「つまんねえ野郎だな・・美琴に手がだせねえから俺を殺す?」
「そうやって弱い者を虐めて、大統領になって何がしたかったんだ・・テメエは・・?」
「ただ大統領になって社会の底辺で必死に働いている貧民や移民を虐めて国民の歓心を得るつもりだったのか・・?ええ?」

こめかみに銃をつきつけた元巨大企業経営者に顔がみるみる怒りに包まれる。
怒りの余り、拳銃を手放し、直接殴りかかる。そうこれが上条の狙いだった。
上条は100㎏を超える中年経営者の姿勢をそらし背負い投げの要領で投げつける。
そして拳銃を蹴っ飛ばし、よろよろ立ち上がった男の襟首をつかむ。

「テメエは・・やりすぎたんだよ・・美琴は全部テメエの悪事は分かっていたんだ」
吐き捨てるように中年男が喋り始める。

「分かっていないな・・小僧・・あんな化け物を、一人で文明を破壊する存在を放置する
学園都市がどれほど危険な存在か・・」
「俺は騙されない、御坂美琴は少女の皮をかぶった深淵からこの世に現れた悪魔だ」
俺は悔様に足元もおぼつかない中年男に右フックを加える。

「テメエに美琴の何がわかる・・」
ぐえ・・殴られた中年男は奇声を発する。

「アイツはな・・自分が動けばさっさと終わるのに極力自分の力を使おうともしない」
「テメエなんぞさっさと無害化できるのにそれも敢えて遠慮してしない」
「テメエが、自分の悪事を棚に上げ、きれいごとを言い続けるなら、そんな幻想はぶち殺す」
強烈な右アッパーを食らった男は、数メートルノーバウンドで吹っ飛び声を失う。
男は、再び立ち上がることはなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目いっぱい頭脳を酷使した美琴が駆け寄ってくる。

「当麻・・ありがとう」
中年男はパリ警視庁に連行される。あらかじめフランス政府内務省に事情は
説明済みなので、殺人未遂の目撃者の取り調べは免除される。
「終わったな・・」
「ええすべてね・」

「え?でもゾンビ魔術師は?」
「衛星解析画像と、顔写真をフランスの実際の国家元首へ送ったわよ」
「はあ?」
俺に美琴の言っている意味は理解できないがまあどうでもいいことだろう。

「まあフランスの内政問題はどうでもいいわ」
久々に美琴の顔が満面の笑みに変わる。
「もっとゆっくりしたかったわね」
「せっかくフランスへ来たのに観光もおちおちできないわね」
「まあこれでフランス出張は終わり・・さっさと学園都市へ帰りましょう」
「でもその前に・・今日はいいわよね」

「ああ・・」
「今日はオペラ座のそばの最高級ホテルにいきましょう」
「ね・・いいでしょう?」
美琴が腕を絡め、甘えてくる。

正直コイツが悪魔だろうが、文明を壊す存在だろうが、そんな評判はどうでもいい。
俺にとって美琴は、不器用な年相応の夢見がちなただの少女なのだから。
言いたい奴には言わさせておけばいい。それだけの話だ・・

「ああ・・今日は腰が立たないくらいな・・」
「へえ・・怖いわね・・私の体力を知ってそんな事言う?」
「お手柔らかにな・・」
「その前にデートしましょう」
「ああ」
いろんな事があったがこんな出張なら悪くない俺はそう思った。
続く




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