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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

949■■■■:2017/05/22(月) 13:35:12 ID:Rj2nhIBs
御坂美琴が超荷電粒子砲を使えない(使わない)理由は電磁パルスで半径数千キロを
壊滅状態にするからだ。その破壊力は莫大だが、がゆえに使えない。

だが・自分が死ぬことはないが、1000万人のパリ首都圏のほぼ全員となにより
当麻と悪友食蜂を守れないかもしれない。そんなわけにはいかない。

(とはいえ・・ほかに手段がない以上数千億ユーロの損害が出てもしょうがないか・・?)
数億台のPC、全欧州の電気施設が止まる。停電は1週間くらいでは恐らく復旧しない。

全欧州にまたがるブラックアウトで暴動・略奪・生産施設が止まることの2次被害は
想定さえもできない。
(だけど・・ほかに選択肢がないなら・・)
私は、究極の選択を迫られる・・パリ首都圏の1000万人を殺すか、全欧州の10億人の
文明を破壊させるか

・・だけど・・上条当麻と食蜂操折の命に比べれば些細な問題だ・・
私は覚悟を決め、超荷電粒子砲のチャージを開始する。
だが・・食蜂が私の脳に直接同期を求める
「御坂さん・・正気?」
「え?」

「超荷電粒子砲なんて血迷うんじゃないわよ・・」

「食蜂・・もう時間ないわよ・・今座標計算とチャージ中だから脳に
アクセスしないで」
「他に方法あるでしょう・・?」
「え?」

「わずか6ℊのコインを亜光速で射出し、弾頭を破壊できる方法があるじゃない」
「え・・ああ・・あれ?でも」

「座標計算?なんでも一人でやる必要なんてない。初春さんだっているじゃないのぉ」
「だけど・・」

「御坂さんに欧州を破壊させるわけにはいかないわ」
「ここは、3人で対処しましょう」
私は、悪友の思わぬ提案にうれしくなる。冷静な食蜂はカーと血の上った私の
思考を覚ましてくれた。

久々に撃つか・・たった6グラムのコインの奇跡にかけてみよう
コインの超電磁砲の欠点は射程が短いことだ。摩擦熱でコインがとけてしまう。このため
50Mしか射程がない。

だが美琴と食蜂の能力を同期させコインを水分でコーティングすることで、極限まで
摩擦熱を減らし、なおかつ水蒸気の揮発のより爆発力さえ推進力へ変え射程をのばし、
レールガン本来の、速度に限界のない、極端にいえば亜光速に達する射出速度を得ることができ、けた外れの火力を実現する。

さらに初春飾利の脳を連結させ座標計算を行い、米軍のサードシステムでもできない
ミサイル防衛を可能にする。美琴はポケットから20枚のコインを取り出し発射準備を
整える。頭の中に数百キロの弾頭計算を終え、コインのレールを整える。

窓をぶちやぶり、磁力を使い数秒で駆け上がり超高層ビルの屋上へ駆け上がる。

パリ郊外の新都心ラ・デファンスの煌々と灯りをつける高層ビル群を見下ろしながら、
数百キロ上空の20発の核弾頭へむけて腕を伸ばし、発射態勢を整える。

「いっくわよ・・」
轟音がとどろき、オレンジの閃光が大気をつらぬいて、莫大なエネルギーの奔流が貫いて
いく。10秒後いくつかの尺玉花火のような光が空を埋め尽くした。

・・・・・・・・・・・・・・
上条は、なかば狂人のように、うわの空で、ぶつぶつ独り言をつぶやくCEOと
会議室で座りながら佇む
彼の右手も・・ただの物理現象にすぎない20発の核弾頭には中の力さえもすべてを
ふせぐことはできない。物理現象の世界では、ただの高校生なのだから。

だから美琴のミサイル防衛をじっと待つ。5分経過しても核爆発も電磁パルスも発生しないことで成功したことを知る。
「さあ・・この男をどうするか・・」
正直パリへ原潜から核ミサイルの雨を降らせる気の触れた男と一緒にいるのもつらい
ものがあるが、美琴に託された以上付き合うしかない。




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