したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

940■■■■:2017/05/02(火) 21:16:58 ID:Ryye2k3c
「だけど・・こんな私でも、少しでも御坂さんの力になりたいです」
「佐天さん・・」
私は佐天さんの意外な言葉に、心を揺り動かされる。

「御坂さんは、「アイツ」のことにケリをつけたいんですよね・・」
私は、直球を佐天涙子から投げられ動揺する。
だけど・・こんなことに誰も巻き込みたくない・・

もしも本当にアイツが死んでいたら私はその事実を受け入れることはできるだろうか・・
正直自分に自信が持てない。私信じているつもりだ・・アイツは死ぬはずないと・・
だけど・・心のどこかにアイツを信じきれない弱い自分がいる。

「佐天さんありがとう・・だけど・・探す方法がないわ」
「それに・・私が調べた範囲では記録はないわ・・」

アイツがいつも通う病院、学校、アイツの友人の土御門元春さん、一方通行
浜面さん、アイツの縁のありそうなとこは全部聞いた。
それに統括理事会のサーバーはハッキングしてひとおり調べた。

だが・・いくらあさってもアイツの生存を示す記録は出てこない。
もうはっきり言って手づまりだった。それに、自分の仕出かした不始末による
学び舎の園の復旧事業もさぼるわけにいかず、いつの間にか時だけがむなしく流れ
、次第に私の心に空白と諦めが占めていく。

「御坂さん・・それでいいんですか・・?」
「御坂さんが簡単にあきらめるなんて、らしくないです」
「いままでも何度も絶望的な事はありました。だけど・・御坂さんはいつも諦めずに
問題にぶつかっていったじゃないですか・・」
私は力なく苦笑いで返す。
「そ・・そう?でも・・熱波事件は防げなかったわ・・」
自分の判断誤りで木原唯一の攻撃を防げなかったのは私にとっては、悔いの残る失敗だ。

「白井さんに聞きました。御坂さんは気の狂った科学者に破壊された学び舎園の再建に
尽力したと、それこそ寝る暇も惜しんで・・」

「もう1回やってみませんか?」
「御坂さんだけでなく、初春も、白井さんも、もちろん私も頑張ります」

「もう・・御坂さんのつらい顔なんてみたくありません」
「また一緒に立ち向かいましょうよ・・」

「それに・・御坂の力になりたい人は御坂さんだけじゃないですよ・・」
「え?」

「これは・・今日出席された人の動画メッセージです」
「これって・・」
今日私の誕生日パーティに出席した子達のメッセージ・・
「みんな・・」

「みんな御坂さんに助けられた恩を返したいんですよ・・そしてその御坂さんを
救った上条さんを救いたいんです・・」

私の目から、涙が零れ落ちる。アイツが上条当麻が失踪したあの日から心の奥底に
ため込んでいた莫大な感情が水滴になって零れ落ちる。

「ありがとう・・」

「黒子、佐天さん、初春さんひとつ聞いていい?」
「アイツは世界の頂点で、私なんかには想像もできない敵と戦っていた」
「危険なことはあるかもしれないし、私も皆を守れるかわからない」
「それでも本当に力を貸してくれる?」
白井黒子が、佐天涙子がそして初春飾利が立ち上がる
そして3人が私の手を握る。
「今更ですよ、御坂さん・・もう何度も学園都市が、世界すら消滅しそうなことに皆で
立ち向かったきたじゃないですか・・もう覚悟はできています」

「私達でがんばりましょう。」
「わかった」
正直アイツが見つかる保証なんてどこにもない、だけど、・・
久しぶりに私は心の底から笑う事ができた。そしてきっとアイツがみつかる気がした。

続く




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板