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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

928■■■■:2017/04/10(月) 14:39:37 ID:.I78PthU
あの日以来私は何か困った時にはここで、しばらく考え事をする。
煮詰まった時は視点を変え、気分展開を図る。

まだ夜風は冬のままで糞寒い。

正直・・自分は甘えていたのかもしれない。常盤台というブランドの
恩恵を受けながら
そのことに結局気が付いていなかった。こうしてその事実を校長に
突き付けられいまさら動揺している。
そんな自分にひたすら橋の上の北風が冷たく感じる。

とはいえ、自分が今まで構築した人間関係や、技術・能力が無駄だったとは
思いたくもないし、それを失いたくもない。この力があるからこそ
救えた人もいる。

(どうしたらいいのかしらね・・)

多分、このまま進学校ルートで進むのが一番楽だろう
だけど・・本当に私がしたいことはなんだろう・・

超能力者でも、AI開発者でもない。ただあらゆる不幸に右手一つで立ち向かう上条
当麻の傍で一緒に戦いたい、それだけだったはずだ。
できるだけシンプルに考えてみよう

よし・・もう1度考えよう、私が踵を返そうとしたときに、私の目は
想い人を捉える。

「美琴・・」
「当麻どうしてここへ」
「白井に聞いた、美琴がただならぬ表情で思い悩んでいると」

「まったく・・黒子も余計な事を・・」
「でも、当麻が来てくれてうれしいわ・・」

「なあ美琴・・もうとある高校なんてやめないか?」
「え?」
「とある高校はいろいろ考えたけど、御坂美琴を受け入れられる
学校じゃない」
「ね・・当麻何言っているの・・」
「美琴だって分かっているだろう、俺の学校のレベルを・・」
「嘘・・」
「なんで当麻がそんな事言うの・・」
「美琴が悩んでいるからだよ・・」
「え?」

「美琴が思い悩んでいる事は俺にも分かっていた」
「お前が俺に遠慮して悩みを言わないこともな」

「白井じゃないが、美琴は優しい、いや優しすぎる、自分が傷つくことを
厭わず全部自分で受け止めようとする」
「それは凄いことだと思うし、俺は美琴のそんなとこすごい好きだ・・」
「でも・・目の前の男はそんなに頼りないか?」
「俺はアステカの魔術師に約束をした。御坂美琴とその周りの世界を守ると」

「だから、俺は美琴がどんな決断をしようが常にそれを支える」
私の目から涙がこぼれだす、ここまで当麻に言わせた私は愚か者だ。
その言葉、本来私が背負うものだ。私こそがリアルの世界では上条当麻を守る
と誓ったのに・・当麻に私の迷いで迷惑を掛けた。
「御免・・私が悪いのね・・」
当麻が寄り添ってくる。
「いや・・美琴が不安になる気持ちはよくわかる」

「もっと早く気が付けばよかった・・」
「な・・美琴・・今日は一緒に学寮へ行かないか?」
「いいの?」
「俺が美琴と一緒にいたい。俺はもっと美琴の傍にいたい」
私の目から涙が止まらない
「ありがとう・・」
「ね・・こんなつまんない女だけど・・今日は泊まっていいの?」
「俺には美琴しかいない、だから美琴の言うことは何でも聞く」

心の中から熱い何かはあふれ出す、その思いが、とてもうれしい。
告白いらい1年、私は初めて当麻と心がつながった気がした。

続く




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