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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

926■■■■:2017/04/10(月) 14:34:45 ID:.I78PthU

校長先生が常盤台のロゴ入りの推薦状を机の引き出しから取り出す。

そしてサラサラとサインを書きその上に学校の印影を押印する。
「さあ、私は推薦状を書きました」
「金曜日まで待ちましょう」

「私は確信していますよ・・聡明な御坂美琴は賢明な判断を下すとね」
「それと・・」
「八竜も幻想殺しも忘れなさい・・もう有事は終わりです」
「リアルの世界では・・上条当麻は無力ですよ・・」

校長は私も気にしている残酷な事実を指摘し、私に退出を命じた。
・・・・・・・・・・・・・
2月13日 午後4時

私は、よろよろと校長先生の一言にぶちのめされ、部室へ戻る。

机の上には駆動鎧の仕様書や、作業レポートが山積され、私の一読を待っている。
10月に部長は辞めたが、部員達は私を手放さず、部長よりも顧問扱いの私の顔ばかり
見ている。基本義理人情にとらわれやすい私は、部員達を放置できず、結局ここへ
来て、レポートの添削や指導をする羽目になる。

だが今日はさすがにそんな気になれず、部員達へ声をかけ後そそくさと、会議室へ籠る。

「ああ・・言われちゃったな・・」
今の常盤台の校長は切れ者で知られ、私にあそこまではっきり言う以上、必ず私を
長点か霧が丘に入れる自信があるはずだ。

「だけど・・いったい・・どうゆうつもりだろう?」
確かに、校長のいう事は正論だ。学園都市でも最上層の御坂美琴がFランクの学校へ進学
することは余り賢明な選択と言えない。大学院に相当する教育を完璧に習得した
御坂美琴に低レベルの高校で教えられることなどあるはずもない。

会議室のソファーに座りながら、沈思を始める。

それにしても余りの校長のいいようにいまさらながら腹が立つ。
確かに、とある高校はFランクの高校だ。
100人に聞けば99人は校長先生の言葉を正しいと言うだろう。

そもそも幻想しか殺せない男の為に、その研究成果や対戦シミュレーションが
軍事レポートや機械工学や電子工学の教科書に実名が何度も乗るほどの超電磁砲が
人生を捧げるなんて間違っていると言われるだろう。それは私自身が分かっている。
だから・・一層言われたくない。

私自身の事はまあいい。自分の決断だから、それはいい。
だけど、世界を何度も救った上条当麻へ失礼じゃないか?
私は心の中に段々不満がたまっていく。

報道管制で何も知らされていない、一般人が上条当麻を貶すのはいい。
だけど、統括理事長代行にコネがあり事情を知っている校長が、危機に陥った学園都市
を救った学園都市を何度も救った上条当麻へあんな態度をとることが私には許せない。

上条当麻を敬えとは言わない。そんなことは上条当麻が望んでいない

そうではなく、彼の功績に正当な評価を与えてほしい
それだけなのだ・私の希望は

(だけど・・、もしも私が努力をやめれば・・)
(結局は学園都市の超電磁砲を腐せたことでさらに彼の評判が下がる)
それに・・ブラインドの向こうの部室で、駆動鎧の研究を続ける部員達を見ながら
私は決意を固める。
(この活動を続けたい気持ちはあるわね・・)

学園都市の復興活動をする中で私は得難いものを得た。
断ち切ることではなく、人と人を繋ぎ合わせる力が難局を解決することを、
区別することでなく、受け入れることが大きなうねりを作り出すことを学んだ。
一人ひとりの力は小さくとも、力を合わせればできることもある。

この学び舎の園という小さな世界を飛び出したおかげで知ったこの学園都市の現実
私に現実へ立ち向かう勇気と力を与えた上条当麻に正当な評価を与えてもらいたい。




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