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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

916■■■■:2017/04/02(日) 13:09:44 ID:R554/THU
とある科学の超荷電粒子砲 Ⅲ 18話: 4章―3

9月28日(月) 中部欧州標準時(夏)午後6時
パリ市中心部ホテルの会議場

午前9時から始まった会議は約60分の昼食をはさみ午後6時に終わった
私は基調演説と、最後のまとめの報告を行い、会議の成功を大々的
に出席者の前で謳った。

AIを使った無人兵器開発について米英仏独ロの開発状況と今後の学園都市の開発方針に
ついて、質疑がなされる。各国を代表して6名の研究者が基調報告を行い、それについて
質疑応答がなされる。約200名の出席者は、最先端のAI兵器開発の進捗状況を熱く語っている。
それは、弾丸の飛び交わない戦場のような光景であり、自国の優位性を言葉と
ホログラフと映像で示す場である。

だがその内実を知っている私から見ると茶番にしか見えない。
私はつい厳粛に会議のなされているにも関わらず笑いかける口元を抑える。

もともとすでにほぼ完全な、実戦で有人兵器を圧倒する無人兵器を開発済みの
学園都市、その兵器の開発側の私にとって、もっともらしく、最先端兵器に関する
開発状況を説明するふりをしながら、学園都市では1世代遅れの兵器をもっともらしく
説明する作業は、笑いをこらえながらの作業となる。

学園都市にとって基幹産業である兵器産業の優位性をアピールしながら。
橋にも棒にもかからない周回遅れの外部公開用のそれを、もっともらしく最先端のそれと
装いながら紹介する。

(まあ演技力も社会人の適性の構成要件ようね・・)
私も相応な社会的地位につき、「組織」という枠で部下も、守るべき組織も
持つようになると、ただ切った張ったで済まない。自分の苦手分野の「演技力」
を身に着けないといけない。

私は、会議を終え退出する出席者への挨拶を終え、会場に一人残る当麻の姿を確認する。
当麻と目でアイコンタクトを交わし、歩み出す

「当麻、退屈だった?」
「え」「いや・・そうでもなかった」
私は、当麻の理解力に驚きながら話を続ける。講演内容は、兵器を制御するAIと
演算内容に関する研究成果の話で、一般人にはちんぷんかんぷんなはずだ
それに、会議はすべて英語で当麻には翻訳ソフト越しというハンデもある
「え・・でも結構専門用語多かったでしょう?」

「正直よくわからない言葉ばかりだった」
当麻がにこやかに笑顔を浮かべる
「だけど、美琴の一生懸命な姿を見るだけで退屈なんて吹っ飛んだよ」
「それに美琴の分かりやすい解説で内容がよくわかった」
私は当麻の心暖かい言葉に、心を揺り動かされる
一言感謝を伝える
「当麻・・ありがとう」
私は後援会の後で予定されている宴会に行くことを当麻へ促す。
私はしっかり腕を組み、当麻に体を密着させる
「じゃ・・行きましょう」
「ああ」

・・・・・・・・・・・・・・・・
午後9時30分 ホテルのバンケットルーム

午後6時30分から始まった、会議の夕食会は午後9時に終わりバンケットルームは
私と当麻だけが残されている。
正直、スーツを着て、未成年なので酒は飲まなくて済むが、社交辞令と顔色をうかがいながら、
会話をにこやかにすること自体がかなりのストレスになる。

体力には自信があるが、欲と利害で接触をする軍需産業の要人と腹の探り合いをしながら
にこやかに会話をするのはそれなりに緊張を強いられる。

しかも・・
「ああつかれちゃった」
パーティドレスの裾を直しながら当麻に話かける
当麻の顔が少し怒りに満ちている。
「美琴は、忍耐強いな」
「え?」
「仕事とは言え、あんなセクハラに・・」




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