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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

910■■■■:2017/03/16(木) 15:45:38 ID:inah4EXk

「それは・・」
「昔、小学校の夏休みの自由研究で、「英仏抗争におけるフランス革命の影響」
なんて論文を書いてね・・」
当麻が目をぱちくりさせる。
「小学生が書くような自由研究か・・それ大学の卒論レベルだろう?」

「え?内容は独創性のかけらものないつまんない内容よ、今見る?」
私は、携帯情報端末を操作し、それを当麻に見せる

「読めないな・・まさかフランス語?」
「ええ・・」
「住む世界が違うな・・」

私はクスクス笑う
「今回の出張で私たちの住む世界の雰囲気に早く当麻にも馴染んでもらいたいわ」
「学会、官界、財界、世界の頂点という世界にね」
「そんな時間はかからないでしょ」
「別に中身なんて理解しなくてもいいわ、将来上に立つ上条当麻は専門家になる必要なんかない。」
「専門家を状況に応じて使いこなせばいい、特に私をこき使えばいい」

当麻は、苦笑いをしながら、私の手をとり、ルーブル美術館へ入る
「姫、お手柔らかにお願いしますよ」
「茶化さないの、でも一緒に頑張りましょう」
私はにこやかに笑う、当麻の暖かい手を握る。
その手が力強く、私は立ち向かう勇気を貰う。
「じゃいこう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
午後5時 ルーブル中庭

俺は、3時間の詳細なガイド付きの観覧を終え、ガラスのピラミッドの前にいる
「いや美術館がこんなに楽しいとは思わなかったな」
「いや引き出しが多い彼女がいると、見る目が変わるよ」

「へえ?でもモナリザとかハムラビ法典とかなんて知っているでしょ」
「え・・まあそうだけど。でもその背景なんて普通は知らないじゃん」
「知識があるとないで見える風景が変わる。美琴がそれを教えてくれた」
「美琴は教え上手だし、これからもいろいろ教えてほしい」
「ええ喜んで」
秋の柔らかな残照が美琴を照らす。その柔らかな残照の中で赤身に染まった美琴が
本当にうれしいそうに頬を赤らめる。

「じゃ・・そろそろホテルへ戻りましょう」
「ああ」

俺は、美琴の手をつなぎチュイルリー公園を歩く、コンコルド広場のアラベスク、エト
ワールの凱旋門、グランド・アルシュへ続くパリの都市軸を西へ向かう。コンコルド広場まで歩き、そこで待たせているタクシーを拾うつもりだ。

秋の暖かい日差しに心まで温かくなる。好きになった女の子と、恋人繋ぎでパリの街を
歩く、まるで・・新婚旅行みたいだ。
「こうやって当麻と一緒に同じ道をパリで歩けるなんて嘘みたいね」
「ああ」

「でも、まだまだ課題は多いわね」
「え?」
「それは・・」
異変はコンコルド広場についたときにおこった。

それまでそこで普通に日曜日の午後の光景が広がっていたはずだった。
観光客や買い物帰りのパリ市民でごったがえす。

が、広場のオベリスクの脇に場違いなガソリン輸送車が突然停車する・
美琴が手を放し突然右手を前に突き出す。

「やっぱりどこへ行っても退屈しないわね」
「へえ?」
「終わったわよ」
俺には何が起きたか理解できない。タンクローリーから髭もじゃの運転手が慌てふためいて運転席から走り出す。
「警察に通報しておきましょう」




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