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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

907■■■■:2017/03/16(木) 15:42:16 ID:inah4EXk
タクシーはホテルのエントランスへ停車し、私は当麻を促し外へ出る。
「なかなかいいホテルでしょ」
「ああ、本当街の中だな」

「荷物おいたら少し観光しようか、今日は行事ないし」
「ああ」

チェックインを終え、荷物を部屋に置き、エントランスへ出る。
WEBで予約したタクシーが到着していることを確認する。

「じゃ・・お上りさんツアーでもしましょうか?」
「どこへ?」

「まずはベルサイユよね・・」
当麻がバカにしたような顔をする、どうせ言いたいこと分かっている
「まあいいじゃないの、定番も大事よ」
私は何か言いたそうな当麻の口を封じる。
「じゃ、いくわよ」
私は当麻をタクシーの後部座席に乗せ、憧れのベルサイユへ向かう。
・・・・・・・・・
中部欧州標準時(夏時間)9時 パリ近郊ベルサイユ

「ついたわね」
「へえ・・写真通りだな」

「まあ、そうね観光の目的の一つは記憶の確認作業だからね」
「まあ庭園にトリアノン宮殿もあるけど、全部回る時間もないわ」
「さっさと回りましょう」

日曜日のせいだろうか、柔らかな晩秋の日差しが降り注ぐ中、入館
待ちの観客でごった返している
「随分混んでいるな・・」
「日曜日だからね・・」

スマートフォンで自撮り撮影をする、中国人やターバンを巻いたインド系のご婦人
などそこに世界の縮図のような風景が広がっている。
18世紀の啓蒙主義が作り出した幾何学模様の庭園と、雑多な人々がそこに「近代」という
姿を形づくる。

「へえ?さすが世界一の観光地フランスは違うね・・」
「ふふ・・さっきは馬鹿にしてたじゃない?いいでしょベルサイユ」

「まあ、予想通りだけどな、でもそこで空気を吸うのはいいわ」
私は恋人繋ぎをしながら、会議用の黒のタイトミニスカートと7CMのハイヒールの
履き具合を確かめながら当麻の腕をつかみ、ベルサイユ宮殿の庭を観覧する。
陽光に白のブラウスと黒のジャケットが映える。

「へえ・・まるでルイ16世になった気分だな」
私は頭を抱える、よりによってその言葉の選択はないだろう?
コンコルド広場でギロチン処刑されたその人を選ぶか?デート中に
「縁起でもないわね、末路は知っているでしょ?」

「え?有名な王だよな?」
「フランス革命で処刑されたね」
(一般常識がないのは罪ね・・まったく)

「え?」
「まったく・・中学生でも、ここはルイ14世と言うでしょうに、太陽王と呼ばれた」

「ああそうか・・でもベルばらだと確かルイ16世が王だったじゃん」
私は少々おかしくなる。
当麻が大昔のアニメを、しかも少女向けを知っていた事実に
「へえ?当麻がベルサイユのばら知っているんだ?」

「意外か?」
「まあでもいいわ・・今度ベルばらの話を教えてあげるわね」
当麻が明らかに嫌そうな顔をするが私は敢えて無視する。
私がさらに名作ベルサイユのばらをのツボを語ろうとするが肌に異様な雰囲気を感じ
小声に切り替える
「ん?」
「ねえ・・なんか嫌な感じがする」
「嫌な?」




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