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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

906■■■■:2017/03/16(木) 15:40:46 ID:inah4EXk
とある科学の超荷電粒子砲Ⅲ 17話:4章―②

9月27日(日)中部欧州標準時(夏時間) 午前7時30分 
パリの北東25KM シャルル・ドゴール国際空港

私と当麻は、学園都市を正午に定刻通り出発し、約9700KMを約2時間の
フライトののち、現地時間の午前7時に到着する。
(時差7時間)

秋も深まったせいか、ようやく日が昇ったばかりで、しかもまだ夏の気配が残っている
学園都市からきた私達には晩秋の気配する感じる陽気だ。

学園都市発行の外交官用パスポートの威力でごく簡単な検査で入国手続は終わり、VIP
出口から、足早にタクシー乗り場へ向かう。

予め予約した送迎タクシーを見つけ、当麻をそこまで誘導する。たった49ユーロで大型バンでホテルまで運んでくれる。
(まあ以外に物価の高いパリの割には安いわね)

私は、当麻と後部座席に乗り、運転手に行先を念押しし、バンは動き始める

フランス語の表記が珍しいのか、それとも私がフランス語を喋るのに感心しているのか
当麻がお上りさんのようにきょろきょろしている。

「美琴はすごいな・・」
「え?」
「当たり前のようにフランス語喋っているのがさ・」
「まあ常盤台では、授業は英語、第2外国語までは最低の教養だからね」

当麻は、驚いたような顔をする
「へ・・俺の学校じゃ日本語さえ怪しい奴が多いのにな」
「当麻それは・・自慢することではないわよ」
(まったく・・こいつは・・だけど・・まあ些細な問題ね本質的には)

「へいへい美琴先生」
「茶化さないの、まあでも・・これつければ会話は分かるわよ」
私は、当麻がまったくフランス語ができないことを思い出し、それをカバーする装置をカバンから取り出す

「あ・・これね・・英語とフランス語を日本語へ翻訳してくれるイヤリングね」
「まだ試作品のレベルだけどね」

「へ・・すごいな」
「まだ、ネイティブから見るといまひとつらしいけど実用性の点では問題ないわね」

「AIか・・」
「そうそれが今回の会議の主題」
車窓からパリ郊外の副都心ラ・デファンスの超高層ビルをながめながら
私には当麻に語り掛ける

街並みが郊外から都市のそれに代わり、絵葉書のような大都市が広がる
「そろそろパリ市か?」
「ええ」

外周高速道路を超え、パリ市に入る。モンマルトルの丘を越え、どこかの旅番組で
見たことがあるパリ中心部に入る。
「ホテルは?」
「インターコンチネンタル・パリ・ル・グランよ」

「へえ・・高そうだな、でなんでそこ?」
「会議場もそこだから」
「なるほど」
「中心部だから観光にもいいわよ」
「ルーブルなんかも歩いていけるわ」

当麻は、パリの中心部をお上りさんのようにきょろきょろ見回す。
学び舎の園というパリの模型のような街を見慣れていた私にはさほど
珍しくない風景だが、当麻にはよほど物珍しいのだろう。

「さあそろそろかな」

渋滞もなく空港から40分、目的地のホテルへついたようだ




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