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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

896■■■■:2017/02/24(金) 19:14:36 ID:XuQ7L.6g
「だけど、美琴は、常盤台いや学園都市の顔と言ってもいい存在」
「そんな美琴に俺は釣り合うのか・・?」
「底辺の高校で、進級さえままならないそんな男に」
「学園都市でも最高レベルの学校でトップの成績を誇る御坂美琴がな」

(私はおかしくなる・・魔神さえ、学園都市の独裁者さえ右腕でぶっ飛ばした人智を超えた
存在そんな人物がたかがレベル5くらいで何をためらうのだ)

(だけど・・そこまで真面目に考えてくれるのは嬉しい)
私は、少し変化球を投げ返す
「ふふ・・当麻ありがとう。そこまで私の事をちゃんと考えてくれて」

「美琴・・」
「だけど・・当麻・・私は当麻を愛する気持ちに嘘はつけない」
私ははやる気持ちを抑えて呼吸を整える

「ごめんね当麻」
「いつも素直になれなくて私は、自分の思いをきちんと伝えなかった」
「だけど、不器用な女の子の告白は本心よ・・嘘偽りもない。それに・・」
「私が、上条当麻とその周りの世界を守る。どんな手を使ってもね」

「美琴・・」

「だから答えを聞かせて、こんな可愛げもない御坂美琴は上条当麻の傍に居ていいの?」

「え・・それは」
「まだ答えを聞いていないわ。」
何かを悟ったのか当麻が訥々としゃべり始める。

「正直突然の事で、本当に俺が美琴を幸せにできる自信もない」
「だけど、俺は美琴を大事に思っているし、とても頼りにしている」
「だから、美琴の俺を思う気持ちは大事したい」

当麻は、背筋を伸ばし惚れ惚れするほど真摯な顔で、私を見つめる。
「俺は、正直一人の女の子の人生を保証できるほどの甲斐性もない」
「だけど・・」
当麻は私の手を病み上がりとは思えない意外としっかりとした握力で握る。
「美琴は自分の気持ちを偽らずに答えてくれた」

「俺も、自分の気持ちに偽らずに答える。」
「美琴を幸せにすることは多分俺にはできない」
「だけど、俺は美琴が傍にいれば幸せになれると思う」
「だから俺が美琴の傍に居させてほしい」

「本当に・・本当にいいの・・?」
私は当麻の手を握り返す。
そして、私は当麻にはっきりと伝える
「2人で一緒に、お互いとその周りの世界を守ろう」
当麻は笑い始める。

「そうだな・・」

「まずは・・期末試験から頑張ろうか」
「そうね。しばらく人助けは忘れてね・・」
「ああ」
「それと」
病室のデジタル時計が2月14日の午前0時を確認し、私は病室の冷蔵庫から、
病院内のコンビニで買ったショートケーキと缶コーヒを当麻に渡す

「これは私の気持ち」
「え?」
「御免、最近までボランティア活動でバレンタインデーのこと
すっかり忘れていた」
「だから」
私は、無防備な当麻の頬へ軽く接吻する。
その頬の感触が甘酸っぱくとても暖かい

「明日からまず勉強頑張ろう」
「そして当麻の失った日常を取り戻そう」
「ああ」
やっと届いた片思いの恋
これでやっと自分に素直になれたそんな気がした。

続く




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