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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

870■■■■:2017/01/26(木) 17:54:20 ID:F1hcrTYI
先頭に立って外敵に立ち向かう。それが世の中の習わし。そして真理。
だから・・私は皆の先頭にたって戦う。命がけで。

(そんなものではアイツの世界には立てないかもしれない・・だけど)
今の私には、一人で全部を解決する力はないだろう。だけど、駆動鎧や木原の
最先端技術、それを運用する、電子制御に特化した頭脳。

それでひとつひとつ問題に立ち向かっていく。自分のやれる範囲で、自分の手で
掴めるものを掴む。これが私の選択。学校教育では天才だが、世界の頂点にはあと
少し能力の足りない安定戦力の選択。

そして常盤台の、学び舎の園の、ひいてはアイツの住む学園都市を守る。
そして、・・本当に困ったときは、・・みっともなくともアイツに頼る。

私は、右手一つで、世界の頂点に立ち向かい、何度も世界を丸ごと救った男を見つめる。
その男は、私の周りに集まった常盤台生に会釈をしながら、私に向かってくる。
気配を察した部員が道をあけ、当麻は私の目の前に寄り添う。

「当麻・・来てくれたの・・」
「ああ・・だけど・・美琴は凄いな・・大人の会社でも半年はかかるものをわずか3日
で、完璧に完成させるなんて」
「ありがとう。でも私一人の力ではないわ、ここにいるみんなのおかげよ」

「みんな・・あ・・そうだな。美琴は現場監督なんだよな」
「ええ、私が図面や工程表、組み立てや打設用の駆動鎧は作成したけど、それの整備
や運用なここにいる皆の協力がなければできなかった」

「だから、・・当麻には常盤台生みんなも褒めてほしい」

「ああそうだな」
当麻が深々と礼をする。自分の学校を再建したお嬢様軍団に感謝の意を込めて。
部員たちは、あの熱波のさいに私が拾ってきた、謎の男が深々と最敬礼を
したことに好奇の目を向ける。

私は部員に声をかける。
「みんなに報告することがある」

「私はある事件で死を覚悟した。その時、巨大な敵に立ち向かい、私を闇の中から
引き上げてくれたのが、こちらの上条当麻さん」
「上条さんは、私の命の恩人で、私は上条さんに救われました」
お嬢様たちは、私の意外する告白に驚愕の表情を浮かべる。
当麻は当麻で私の突然のカミングアウトに、思考を停止したような唖然とした表情を
見せる。
「美琴・・?」
私は、一気加勢に話を続ける。

「それだけではなく、大覇星祭、9.30事件、第3次世界大戦、東京事変、12月の僧正事件以来の大熱波事件、そのすべてで彼はその身ひとつで、学園都市を守ってきました」
「私には、上条さんのように右手一つで、学園都市を救う能力などありません」

「ですが、こんな微力な私でも、クリスマスの前に何か一つでも恩を返すことが
できるのでないか、そう悩んでいました」
「そんな中で、先日以来皆さんと、一緒に取り組んできた常盤台再建工事」
「私にも、できることがあることに気が付きました」

「常盤台を再建した皆さんにわかるとおり、学校は、学生にとって心のよりどころ
です」
「彼の学校は僧正の無差別攻撃により、崩壊させられました」
「彼は心のよりどころの学校を失い、いまだに別の学校に間借りの身です」
「本来なら学園都市は、恩人である彼の学校を最優先で再建するべきなのに
彼の学校は高位能力者偏重という学園都市の偏った政策によりいまだに正当な扱いを
受けず放置されていました」

振り絞るように話を続ける。

「微力な私にとって、彼への大恩を返す機会はこんなことくらいしかありません」
「私が、今回この学校の再建工事を皆さんとともに始めたのも少しでも大恩ある、
上条さんへ感謝の気持ちを込めた、実施しました」

私は、みんなが話を咀嚼できるように敢えて間をあける。
そして思いをはっきりと告げる。
「本当に多忙な中、私の勝手な思いに、協力してくれてありがとう」




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