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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29
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解答などなく、そんなものは期待していない。動画の鑑賞者への謎かけ
「砂鉄と食塩交じりの結露が地面を覆う。そこを、高圧電流が流れればどうなるかしらね・・」
さきほどの、電撃で筆舌に尽くしがたい痛みを味わった残り物の能力者達は、今度こそ
絶望を味わう。
「処刑開始」
青白い火花が当たりを包み、大気の膨張に伴う轟音が辺りに響き渡る。
スイッチが切れたように、残り物の能力者が抵抗することもなく一瞬に倒れる。
「ミッション・コンプリート」
あたりにオゾンの匂いと、タンパク質が醸し出す焦げた匂いに包まれる。
会場は、あまりに凄惨な光景に最初沈黙に包まれていたが、最後は私への賞賛へ変わる。
結局強い者が賞賛を浴びる学園都市、その中で、行き過ぎた破壊や、残虐行為をしない私は
広告宣伝活動の安全牌、強さと美しさを兼ね備えた存在として不動の地位を保っている。
その地位や評判を守るため、事前にある程度心臓まひの可能性を調べ、可能性がある人間はこの試合への参加を排除している。
「おおいなる力には大いなる責任が伴うか・・
(安全第一よね・・長点上機能力開発主幹と細部を詰めたある意味茶番)
(でも、基本電撃だけでもなんとかなるものね・・)
分かり切った結果を、大げさに伝える、マスコミのインタビューに適当に答えつつ、思考
を巡らす。難しいのは、目立つことのメリットとデメリットを勘案することだ。
( まあ・・ある意味色物扱いされたほうが、いいかもね )
と適当に割り切り、思考を断ち切る。さて・・私は、当麻の姿を観客席に見つけ声をかける。
「当麻、見てくれたの?」
「美琴の晴れ舞台だからな」
「そう・・?見世物みたいなものよ」
「見世物・・まあそうかもな・・TVとか動画でバンバン流すだろう」
「当麻の幻想殺しのほうが、本当は凄いのにね・・素人にはわからないわね」
私は、マスコミというもののくだらなさをあざ笑う。
「美琴の技は映像映りがいいからな」
「ありがとう。今日はいい映像が提供できればいいわね」
「それにしてもさ、干渉数値で縛られ、重傷者も出さず、しかも敗北もできない。
なかなかシビアだね、おまけに綺麗な絵柄まで要求される」
「まあそれができることが期待され、その対価をいただいている以上はそう思う
しかないわね」
私は、少し面倒くさそうに溜息をつく
当麻が私を心配そうに見つめる。
「大丈夫か?他に、研究所や風紀委員会、多忙すぎないか?」
「心配してくれてありがとう。まあ、このイベントが終わったら少し考えるわ」
「無理すんなよ」
「ありがとう」
私は、別の競技へ向かう当麻へ手を振って見送る。
私は手を握り、ささやかなイベントを再開する。
「さて残りをこなしましょう」
学園都市の広告塔の御坂美琴の役目を果たすために
・・・・・・・・・・
同時刻
風紀委員 副委員長室
副委員長室は、御坂美琴の執務室、応接室、マシン室、仮眠室など
まるで官邸のような広大なスペースを占有し、そのこと自体がこの部屋の
主の権限の大きさを示しているようだ。
この部屋の主は、あくまでも風紀副委員長だが、実際には、委員長が飾りであるのは
周知の事実である。
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