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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

851■■■■:2017/01/05(木) 14:19:30 ID:JCK3Pxh2
全部は守れなかったかもしれない。失敗もあった、だけど私は一番大事なものを守ることはできた。

(私には全部を守る力はない、だから自分の一番大事なものだけを必死に守る)

私は拳を握り、欄干を軽くたたく。気合を入れなおす。

(そうね、アイツはまだ私を振っていない、だから自分の気持ちだけは確定させない)

諦めない気持ちが今の私を作ってきたのだから。
私はすべてをアイツにぶつける。今度こそ逃げないと・・

気持ちが固まり、ホテルへ向かおうとする。
(今日はもう遅いし・・寮はやめましょう、もともと外泊予定だし)

だが、私が困ったときにいつも駆け付けるアイツは、・・
こんな時も私にとっても都合のいいヒーローをやめなかった。

私が踵を返したその時、息を切らしたアイツが病院を脱走してアイツが
私の視界へ現れる。

そして、・・・アイツは、上条当麻は言い放つ、私の一番聞きたかった言葉を

「御坂美琴・・俺は魂をぶつけに来た、だから逃げるな」
「ええ上条当麻、私も全力をぶつける、アンタをこの場で叩きのめす」

すべてが似通った、本質的にヒーロー体質の2人があの日のように、ぶつかり合う。

・・・・・・・・・・・
その1時間前、病室

御坂美琴が病室を去った後、俺は呆然としてすぐに後を追うことができなかった。
美琴に告白されたという事実が、俺にはすぐに自分のものとして理解できなかった。

ましてやAAAの副作用をちょっと言っただけで美琴が逃げ去るように退出
した事はなおさら理解できない。

(それにしても、告白か・・)

俺が御坂美琴をどう考えているか?
恋愛というものを、不幸という幻想に包まれていた俺には、自分のモノとしてどうに
も実感を持って理解できない。

美琴は、普段は、俺の前では、不器用な情緒も不安定な年相応の女の子だ。
だが、訳もわからず、ただ目の前の女の子を助けた、最初はそんないつもの
俺の日常の一コマにすぎなかった。

だが、・・8月31日にアステカの魔術師に「御坂美琴とその周りの世界を守る」
と約束したその瞬間から運命の糸に導かれるように何かが変わり始めた。

そして・・あの僧正襲来の中、フィアンマという俺が知る限り最強の男が
まったく歯が立たない、危機的な状況で、自分の能力が全く役に立たない状況
で、臆することなく、最善手を模索し続けていた美琴。

美琴は、自分の役割が不満でしょうがないようだが、客観的に見て、あの僧正を
いらいらさせるほど、美琴の頭脳は冴えていた。

何より、あの絶望的な状況で、美琴がいるだけでどれだけ心が落ち着いたか。
魔術の事なら、確かにインデックスやオティヌスはいる。だけど・・あの
状態で、美琴なしにどれだけ落ち着いたか俺にはわからない。

何より、美琴は命を懸け、俺の為にAAAを起動させ、死にかけても、俺の
手を振り払った。
守っているつもりだった。だけど、俺はそれが俺の思い上がりであることを
いやでも認識せざろう得ない。

客観的に、俺は御坂美琴がいなければ、ここにいない。
「何が都合のいいヒーローだ」
俺は手を握りしめる。
「はっきり言って、俺は美琴にとって本当にヒーローなのか?」

俺は、「御坂美琴」という存在に何を感じているのか?
いろいろ考えるが、はっきり思考がまとまらない。
はっきりしているのは、アイツは凄いいい奴だ。どんな状況でも折れず、自分を




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