したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

844■■■■:2016/12/28(水) 15:26:23 ID:mMszZMFw
「え・・テメエ・・なんでそれを・・」
「アンタのやりそうなことはお見通しなのよ」
「アンタの脳波認証をハッキングで無効にしているわ・・」
テレスティーナは最後の切り札を無効にされ悪態をつく
「糞・・テメエ・・実験動物の分際で邪魔しやがって・・」
「その実験動物に2回も完封されたのは誰かしら?」
「後ろ盾がいない今・・アンタにお似合いは電気椅子よ」

テレスティーナが、精神のバランスを崩したような馬鹿笑いを始める。
「悪党をさっさと殺さねえテメエなんぞ怖くねえんだよ」
テレスティーナは突然、抱きしめていた当麻へ顔を寄せる。
「テメエの大事な物を全部奪ってやる・・」
「さらば・・かみ

だが、テレスティーナがその一言を言う時間を与えられることもなく、
蒼天から巨大な電流の奔走が貫く。駆動鎧から顔を出していた彼女にはそれを
防ぐすべもなく、もろくも崩れ去る。

2週間前同じ状況で私は、木原唯一の魔神偽装に取り乱し、AAAに染まることになったが、
その経験が余裕を持った対処を可能にした。
(馬鹿なやつ、駆動鎧を耐電磁装備にして顔を露出させるなんてさ、電流が全部・・自分の
体表を通過するのにさ・・)

「死なない程度には加減しているわ、しばらく寝なさい」
救急車とアンチスキルを手配し、食蜂に電話を入れる。

食蜂はすでに熱波襲来時にテレスティーナの脱獄を手配した、腐ったアンチスキルとその
後ろ盾を摘発していた。学園都市に幅広い人脈を有する食蜂は、容赦なく犯罪を
暴く。その力量に再度私は衝撃を受ける。
(まあ適材適所よね・・敵に回したら恐ろしいわ)

(とりあえず、これで終わりね・・)
後はアイツさえ回復したら、すべて終わる。

私は背伸びをしてその場を立ち去った。

・・・・・・・・・・・・・
19時 病室

アイツはこの前の木原唯一の常盤台襲撃のさいに、私を除くすべての常盤台生がお世話にになった
あの病院に収容された。
本来なら完全下校時間を過ぎ、帰宅しなければならない時間だが、風紀委員経由で外泊届を
申請し、事なきを得る。

医師の話では睡眠薬の効果が19時くらいで切れるという事なので、リンゴの皮を
むきながら待つ。
決死の覚悟で告白をしようとしたのにぶち壊しにされイライラする。
しばらくして意識を取り戻したのか当麻がもぞもぞしだす。

私は、リンゴの皮むきをやめ、当麻の手を握る。
しばらく当麻は蕭然としていたが、やがて意識が回復したのか
しゃべり始める。

「起きた・・?」
「ああ、美琴か・・助けてくれたのか?」
「ええ」
「心配かけてすまないな」
「いや・・でも本当なんともなくてよかった」
「アイツは、テレスティーナは何者なんだ?」

「私に危険な実験を妨害され、収監された学者よ。刑務所を脱走して私と
学園都市へ復讐するためにアンタを監禁した」
「そうか・・でも・・あの熱波の時も、AAAの起動の時も、そして今日も美琴には助けて
もらっている。ありがとな」

顔色を見る限り、恋愛感情とか、関心のある女の子を見る感情ではないだろう。
結局は、喧嘩友達から始まった、信頼できる友人の一人・・それくらいの
感情だろう。このまま話を続けても結局はいつも繰り返し、何も変わりはしない。

(私にはわかる。 これでは何も変わらない)

上条当麻の平常運転は変わらない。
目の前の乙女の身を焦がす熱い思いなど感じとることなどないだろう。

誰が、恩だけで死線をさまようのだ・・




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板