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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS part29

801日常3:2016/11/23(水) 19:04:17 ID:AB8LutN2


AM:11:00

外は快晴。
風が冷たい。
しかし、心はポカポカなのである。

「で、旦那様、なに見るんでせう?」
「ちゃかすなよ。そうですねぇ……」

ついでに腕もぬっくぬくだ。
腕組みしながら歩く2人に、
周囲にいる隣が涼しい方々は極寒の視線を送る。
しかし、人生の春を満喫中の上条夫妻には、効果はないようだ。

「アクション映画は、さんざん見たしな」
「恋愛ものは、我慢できなくなるので却下」
「ん? なんか我慢してんの?」
「なに聞いてるのよスケベ!!!!」
「……どう考えても我慢できない嫁さんの方がスケベだろ」
「…………ホームドラマ?」
「それは間違いなく寝る」
「アンタねぇ…………ま、ムリか」
「ってことで、コメディ」
「昨日テレビで見たじゃん」
「ほかに何があるよ」
「ん? ……アニメ!!」
「!!!! や、やだーー!! ゲコ太地獄はもうやだーー!!」
「さあ、いっこう♪ すっぐいっこう♪」

腕組むんじゃなかったと、ちょっと後悔した当麻さんである。


PM03:25

今日の戦績。
・近年新しく登場した魔神(♀)の撃破
・同上に当麻がフラグを立てる
・木原唯一の影響を受けた新level5(♂)の撃破
・同上に美琴がフラグを立てる
・助けた男女10名前後にフラグを立てる
・昼食を戦闘の途中でいただく

「あぁ、もう、やってらんねー」
「疲れたー、さすがハプニング遭遇率100%ね」
「やめて、落ち込む」

事件現場からなにくわぬ顔で出てきた夫婦。
世界崩壊レベルの戦闘だったのだが、
当麻も美琴もピンピンしていた。
服がちょっと汚れた程度である。
いや、戦闘中では夫は血も吐いたし、いくつか骨から変な音が聞こえていた。
しかし、病院に行くほどではないそうだ。
高校の、正確には新約12巻からである。
あまりの回復ぶりなので、後になにかの伏線になるかもしれない。

「とはいえ、すまんな美琴。オレの不幸のせいで…………」
「…………映画に興味があまりわかない理由がわかったわ」
「???」
「私たち、日常生活がアクションじゃない、新鮮味ないわよ」
「いや、まぁ、そうかもしれないけど」
「ファンタジーものも、SFものも取り揃えております」
「まぁ、そうだけどさぁ」
「それに…………」
「それに、なんだむぐっ!!!?」
「…………ぷふぅ、ラブロマンスも扱いがあ、あり、ましゅぅ…………」
「…………なに無理してんだよ」
「無理してにゃい」

嫁は旦那の胸に顔を埋めた。
こんなの抱き締めるしかない。

「無理なんて、してない」
「わかったわかった」
「…………私は、こんな、ドタバタも含めて、アンタとの生活が、好き……」
「…………」
「アンタは、わたしといて、不幸…………?」
「そんな訳ないだろ? 幸せですよ、最高にさ」
「…………よかった」

抱き締めるふりして、美琴の頭を押さえつける当麻。
いま、上を向いてもらうわけにはいかない。

「…………いいかもしれないな」
「なにが?」
「美琴とみるなら、ホームドラマもいいかもと思ったんだよ」
「…………見るのはゲコ太だからね」
「くそぅ、うまくいかないもんだ」

口ではそういうものの、旦那の顔はいろいろとぐしゃぐしゃだったりする。




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