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禁書でエロばなし

1■■■■:2006/01/14(土) 14:17:37 ID:cf9zt5Qg
悪りィが、こっから先は二十一禁だ

273『蜜会、泡にまみれて』10/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:11:15 ID:b0yqwv66




 あれからインデックスは何回逝ったのか? それにひきかえ俺と来たら、
「ああマジでイキてぇ……」
 俺の胸の上で失神しているらしいインデックスが羨ましすぎるぜ。
「あら? 間に合いませんでしたの」
 ラスボス来た。いや、今後の展開を考えると中ボスかもしれんけど。
 そんな事はさておき、白井はやっぱり気を失っていたインデックスを白井の能力で何処かに連れて行くとすぐさま戻って来た。
「ところで御坂はどうした?」
「生きてますわよ」
「当たり前だ!」
「クスクス。冗談にムキになるなんてイヤですわぁ」
 白井の声が近いなと感じた時にはキスをされていた。
 唇を舌が這う感触がくすぐったい。
 続いて口の中かと迎え入れる態勢を取ると、白井は俺の唇を甘噛みしただけで離れた。
 そして唐突にこう言ったのだ。
「リング、外して差し上げましょうか?」
「マジでか!?」
 その一言に俺は疑う事も無く飛び付いた。
 それ程今の俺は煮詰まっていたんだ。リングを外してくれるんなら悪魔にだって魂を売り渡してしまう……いや、それは流石に大げさだな。でも一瞬でもそう思ってしまう位一杯一杯だったんだよ。
 それなのに白井の奴ときたら、
「うふふふ。う、そ、で、す、の♪」
 え、マジ!? 外してくれるんじゃ無かったの?
「でも目隠し位なら大丈夫ですわよね」
 で、結局外してもらえたのは目隠しだけ。いや、拘束が1つ減ったんだから喜ばなくちゃいけないんだけれど、どーもさっきの反動で素直に喜べない。クソッ、白井のイジワル。
「うっ」
 風呂場の淡い照明とは言え久しぶりの光が目に沁みるぜ。
「こんにちは、殿方さん」
 そう言われても白井の顔もまだぼんやりだ。
 何て思ってたらおもむろに両頬を押さえられて目玉を舐められた。
 ねとっ、ともザラっとも付かない感触と、ちょっとした圧迫感。そして、それ以上に感じる妙な背徳感は何だろう?
 俺はその不思議な感覚に白井の顔が見える様になってもぼぉっとしていた。
「どうしたんですのそのポカンとしたお顔。わたくしの顔に何か付いておりますの?」
「目と鼻とくふがふが……」
 喋ってる最中に鼻をつまむな鼻をッ!
「ロマンチックの欠片も無い方ですのね」
「んがッ! こんな状況でロマンもへったくれもあるかっつの……」
 ゼハゼハ……。
 ホント白井のこう言う感性は全く読めない。
 大体何時からこいつと体を重ねる様な関係になったのさえ判らない。相変わらず美琴の事になると突っかかって来るし。
 そう言えばこれは御坂には内緒なのだが、あいつと事に及ぶより白井の方が実は先だったんだ。
 なので、いわゆる隠語で言う所の棒姉妹で言えば白井が『お姉様』になるんだな。うん。
 何て事を考えていたら耳を引っ張られた。

274『蜜会、泡にまみれて』11/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:11:37 ID:juYaSXvs
「イテ、イテテテテテテ……」
「集中して下さいまし」
 それはどうもスイマセンでした。では改めて――、
「白井は俺に何をしてくれるんだ?」
「そうでしたわね。それではまずお体を洗……」
「それならインデックスがさっき」
「そうでしたわね。うーん、それでしたら……」
 何だもうおしまいか?
「何も無いんだったらいきなりだけどセックあがもがあ……」
「デリカシーが有りませんですわ!」
 だからって人黙らせるのに口の中に手を突っ込むヤツにデリカシーとか言われたくねえッ!
 こうなりゃこっちにも考えがある。とかそんな大したことじゃないな。
 ただ指に舌を絡めて、爪の凹凸から指の節から股まで、そこがふやけてしまえって位に熱心に舐めてやる。
「ひあ!? ゆ、指なんか舐めないで下さいっ」
 ならさっさと引っ込めればいいのに、顔を真っ赤にしてくねくねと体をくねらせていてはもっともっとと誘っている様なもんだ。
 俺はひとしきり舐めた指をワザと音を立てて口から口から離して、「悪いなデリカシーが無くて」とつっけんどんに言ってやった。
 すると、俺の涎で濡れ光る自分の手を見つめていた白井は、ほんの少しだけ某としていたが、すぐにキッと眉を吊り上げる。
「じ、自覚があるなら少しは善処して下さいですのッ! そ、その……、折角久しぶりに2人きりですの……」
 ぴりっとしていたのは前半だけ。後はもじもじと恥じらい交じりに……ははは、お前もそんな事言っちゃう訳ね。
 それならそうと初めから言えばいいのに、カミジョーさん女性の扱いには慣れておりませんの事よ。
 では改めて白井のご要望に答える為に俺は俺なりに顔を引き締めると、
「黒子」
「当麻さぁん♪」
 嬉しそうに後ろ手の俺の首に抱きつく黒子。
 お互い裸なのが更に間抜けな感じに拍車をかけるが、そこは突っ込まないのが男だろうな、うん。
 おや? こんな所に美味しそうな耳たぶが有るじゃないか。
 なので遠慮無く口に含みます。
「んっ」
 早速鼻に抜ける様な甘い声を出す黒子。
 こうやって唾液を絡めながら、耳たぶからヒダから穴からをくしゅくしゅとやると、口の中とはまた違った音が頭の中を犯すんだ。
「あは、は、あ」
 ほらほら黒子の中身が溶けだして来たぞ。負けず嫌いで意地っ張りの殻の中に包まれた、何処までも甘く優しくされたい女の子が。
 最後に頬を上から下までペロッと舐めてから顔を放すと、もうそこには無防備な女の子が1人食べられる瞬間を待っていましたとさ。
「顎、上げて」
「はい」
 素直に従う黒子ってかわいいよな。
 手が使えればこんな無粋なお願いなどしないのだがそこはいた仕方なしでござる。
「うむ」
 俺は指示通りに上向いてツンと顎を突き出した黒子に仰々しく頷いて見せると、顎と首の境目辺りに口づけをした。
「く、ふ」
 くすぐったいのを我慢する黒子萌ッ……いや集中集中。
 俺は喉元をキスマークが残らない程度に軽く吸ってからそこをぺろりと舐めた。
 更にその舌を顎の先まで、今度はナメクジにでもなった気分でゆるゆると上らせる。
「ふ、ふぅ、ん」
 今にも跳ね除けたい気分だろうな黒子。でもそんな事出来ないんだよな?

275『蜜会、泡にまみれて』12/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:12:00 ID:b0yqwv66
 それを知っているからこそ執拗に黒子を嬲る。
 舌を這わし、唇で啄み、時には歯を立てる。
「ひ、ふ、ぁぁ……」
 喉はもういいかな? はは、黒子の奴涙流してやがる。
 俺は一度顔を上げて黒子の目じりに溜まった物を吸い取ってから、今度はおもむろに鎖骨の浮き出た部分に唇を添えて、
「痛ッ」
 ふむ、いいキスマークが出来た。やっぱこう言うのは見える様な場所に付けないと駄目だよな。
「あ、常盤台って開襟シャツじゃなかったな、ざぁんねーん」
「と、とうまさんがお望みとあ、あふっ」
 キスマークに舌を這わすと黒子の言葉は熱い吐息に切り替わる。
 嘘嘘。そんな事したらカミジョーさんおもて出歩けなくなる所か命の心配もしなくちゃいけなくなりますから。
「俺だけが見れればオッケーオッケー」
 さて続いてはと……、やっぱオッパイ(これ)しかねーだろ。
「コリコリになって期待してるみたいだし、な?」
「そんな……、声に出して言わないで下さいで、すわ……」
 声に出すなか……。じゃあ不言実行っつー事で、おもむろに歯を立てますが構いませんね?
「いぎッ!?」
 おお!? 歯で挟んで転がすとナイス弾力ぅ♪
「か、かん、じゃ、だ、だめ」
 そうか? じゃあ吸うけどいいよな?
「んにぃ!!」
 日々頬張り甲斐のあるオッパイに成長していらっしゃるようでこっちも力が入るぜ!
「も、もぐもぐされ、れ、れ、ふわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
 コ、コラ、感じてるのは判るから、頭押さえたら息出来ないだろ!?
「ぷはッ!?」
 はぁ……、死ぬかと思ったぜ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
 おや? 今ので黒子も奴も息が上がっちまったみたいだな。
 ついでにこれは補足だけど、黒子がまたがってる俺の足は今大変な事になっております。
 まあそんな事は置いておいてだ。このままって本番てのもいいが黒子の奴が久しぶりだってあんなにアピールしてたし、もう少しサービスしてやりますか。
「黒子」
「は、はいですの!?」
 夢心地から呼び戻された黒子が今度は何をさせられるのかと怯えた様な眼でこちらを見つめる。
 うん。そんな目をされるとだな、カミジョーさんご期待に添わねばと張り切ってしまいますよ?
「何時もの『おねだり』は出来るか?」
 2人だけに通じる合言葉――それを聞いた黒子の大きな目がもっと大きく見開かれ、そして次に伏し目がちに俺から視線を外すと、「はい、ですの」と小さな声で返事が返って来る。
 恥ずかし糸を引いて立ち上がる黒子。それに対して俺はごろんとマットの上に仰向けに寝ころぶ。
 そして無言のまま俺が頷くと黒子はおずおずと俺の頭を跨いで膝付く。
 無毛の土手に一筋の深いスリットが走る。そこから少しはみ出た肉ヒダが妖しいぬめりを帯びて光っているのが見えた。
 ぽたり、と糸を引いて滴り落ちた一滴が丁度俺の唇に当たった。それを俺はぺろりと舌で舐める。
 そこで黒子と目が合った。ん? 泣き出しそうな気配。
「大丈夫か?」
 俺がそう言葉を掛けると、大丈夫と知らせる様に黒子がコクコクと頷く。
 そして俺の方から更に下に視線を移した黒子は、自分の大切なスリットにそっと自分の両指を添えると……くうっと左右に開いて見せた。
 ぱっくりと開いたスリットの中――つるりとして柔らかそうなサーモンピンクの全体と、それとはアンバランスに内側から肉を盛り上がらせた穴の生々しさが俺の目を釘付けにする。

276『蜜会、泡にまみれて』13/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:12:17 ID:juYaSXvs
 何処かでこくりと生唾を飲む音が聞こえたが、それは黒子だったのか俺だったのか。
「い、卑しくて、み、淫ら、な、黒、子の、お、おま○んこを、イジ、メて……」
 そして黒子の口からたどたどしく発せられる卑猥なおねだり――そうこれが俺たちの合言葉。この口上の後、黒子はカミジョーさんにぺろりと頂かれる訳、な、の、で、す、が。
 俺は黒子の口上が終わらない内に桃の果肉に被り付くかのようにぱっくり開いたそこにむしゃぶりついた。
「はぎッ!?」
 そしてチラリと目だけを上に向ければ驚いたような困ったような期待するような眼差しとぶつかる。
 だよな黒子。お前はこんな強引なのが好きなんだよな。
「だ……」
 黒子が何か言おうとしたが、俺はそのままじゅるじゅるとわざと音を立て、そしてもぐもぐと顎を動かす。
「あひッ、だめそんなッ、たべないで、たべッ、だめ、あ、い、い」
 黒子、鳴くか止めるかどっちか1つにしてくれないとカミジョーさん馬鹿だからわっかりません。もぐもぐ、もぐもぐもぐ。
「くろ、こ、あい、う、たべ、られ、ます、の、おぉ」
 はい、黒子覚悟完了♪ っと。
 俺はそこで更なる動作――口を付けたまま上から下、下から上と舌を平べったくして舐めてやる。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
 次は舌先を尖らせてぐりぐりっと楕円を描いて、
「ああああああああああああああああああああ」
 不意打ちのように固い芽をぺろりと舐める。
「ん、いいっ、です……」
 甘酸っぱい果汁が口いっぱいに広がる……うんうん、黒子楽しんでくれてるな。
 続いて俺は尖らせた舌を錐の様にして例のトロトロの肉穴にずぷっと突き込んだ。
「みにゃあ!?」
 すぐにピクピク舌を締め付けるのが素直で愛おしくなるぜ!
 それじゃあいきますか? と俺は心の中でひとりごちると舌先に力を込めて洞窟探索を開始する。
「いや、うご、うごく、とうまさんが、う、うごいてますうううううううううううううううううううううう!!」
 黒子ナイス解説。
「は、あ、ひ、い、う」
 ここはぬめぬめうねうねしてますねぇ。
「そ、そこ、そこ、が、い、いい、で、うぁぁ」
 ん? このざらざらの部分が良いのか? それじゃあ念入りに、一粒一粒……。
「い、く、ん……」
 コラコラ1人で何クライマックス迎えてるんですか? ってもう遅いか。
 俺の舌をきゅっきゅっと締めつけながら黒子が身体を震わせている。
 だが! だがここで終わらないのがカミジョーさんですの事よ!!
「ふみ?」
 気付いたか黒子? つか気付くわなぁ。だって自分の中で舌が動いてるんだもんな。
「と、当麻さんわたくしついいましにぁあ、ああ、あ、あ、あ……」
 何素面ってるんですか黒子さん? そんな子は最速俺の舌で秘穴掘りの刑ですよ。

277『蜜会、泡にまみれて』14/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:12:37 ID:sKbzuDgo
「あい、いく、また、あ、ああ、だ、め」
 ギブ早いっすよ黒子さん。でも止めない。止められない止める訳無い三段か――、


『カリッ』


「!!」
 しまっ……。


『ぷしゃあああ……』


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
 ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?
 く、黒子の奴逝った瞬間に俺の口の中に漏らしやがった!?
 逃げたくっても太ももでがっちり頭を挟みこまれているから逃げられ……、
「ごぶッ」
 クソッ、もう口ん中は一杯だ。し、仕方が無い、かくなる上は……俺はそう覚悟を決めて、黒子の出した物を喉の奥に流し込み始めた。
 自業自得とはこの事とは言え、まっさか調子に乗ってかぶり付いてたら上の歯が黒子の敏感な部分を直撃しちまうなんて……ああ、不幸だ。
 やがて黒子はそれほど溜めこんでいなかったらしくて直ぐにそれは治まった。
 ふぅ、助かったぜ。などと安堵したのもつかの間、黒子が操り人形の様にぎこちなく立ち上がる。
「おいっ、黒子?」
 様子がおかしい。いや何時もおかしい黒子が今は一段と様子が変なのだ。
 こ、これはもしや……。


「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」


 やばっ!? 黒子が壊れた。
 そして、そんな逝っちゃった黒子はひとしきり馬鹿笑いした後、おもむろにこっちに尻を向けて四つん這いの様な姿勢になった。
「当麻さん、当麻さぁん♪」
 黒子さんあなた仮にもお嬢様なのですから、全裸の股の間から呼びかけるのは如何なもの……てその尻に両手を添えたのってまさか!?
「黒子のこここんなに広がるんですのよ♪」
 色々とお柔らかいんですのね黒子さん。
 ぐいっと両手で尻――だけじゃなくてその奥に隠れていた物もフルオープンですか? ああ、絶景かな絶景かな……。
「あー」
 カミジョーさん正直開いた口が塞がりません。多分間抜け顔です。でもいいんですいいもん見てますから。あは、あはははははははは。
「それからこぉんな事も」
 オイチョットマテマダナニカ? なんて俺が心の中でカタコトになって見守る中。
「え?」
 ちょっと待て。ちょっと待ちなさいよ黒子さん。
「見えますか? ほらはら、黒子のお腹の中が動くのちゃんと見えておりますか?」
 広げられ丸くぽっかりと空いた穴のその奥。例えるなら男のアレにも似ているピンク色をした……、ピンク色をしたそれが黒子の下腹部が上下する度泡を吹いてぴこぴことグロ可愛らしく動くのですよ。
 ええ、カミジョーさんリングの事も忘れてリミッターカットです。まっしぐらです。
「黒子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああん☆」

278『蜜会、泡にまみれて』15/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:12:54 ID:b0yqwv66



 俺がハッとして我に返ると、黒子は俺の下でぐったりと伸びてしまっていた。
「しまっ……お、おい黒子!?」
 手が使えないからって串刺したまま揺するのもどうかと思うが繋がっているのはこれだけなので許して欲しい。
 ゆさゆさすると腰にズンと重い感じがする。何時まで続くんだこんな事……不幸だ。
「また派手にやらかしたわねぇ」
 突然横合いから振って湧いた声にギョッとして振り返る。するとそこには御坂が立っていた。
「御、坂……」
「何よ。私が来ちゃなんか都合でも悪い訳?」
「いやまだそこまで言って無いだろ」
 頬の辺りに微かに残った猿ぐつわの痕が痛々しいと思ったけど現状火に油なので言わない俺って賢いかも。
 ついでに言えばさっきの御坂の狂態思い出して黒子の中の俺が勝手に怒張しているのも内緒だ。
「幸せそうな顔してるわね」
 そんな事を言いながら黒子の頬をぺチぺちと叩く。
 半眼に涎鼻水涙まみれで幸せとかありなのか? アリ何だろうなきっとこいつら……。
「今失礼な事考えてたでしょ?」
「いやそんな事微塵も考えて無いっすよ御坂センセ」
「ふん」
 危ねえ危ねえ。既に忘れている諸氏もいるかと思うが、今は右手が使えないからから極力御坂を刺激してはいけないのですよ。
「よいっしょっと……」
 御坂は黒子を抱え上げると手馴れた様子でずるずると引っ張る。
 すると当然黒子の中に仕舞われたものが出て来る訳で、
「うわぁぁ……」
 何ですか君? 人のイチモツを見てうわぁだなんて失敬な。ちょっと今までの刺激で色形とも変わってるだけじゃないですか……うう、不幸だぁ……誰かリング外してくれぇぇ……。
 いや逃げないからそんな未練たっぷりに見つめていないで、少しは黒子さんを大切にしてあげて彼女のライフはゼロよ?
 そして何故かもう一つ用意されていたマットの上に黒子を寝かした御坂の奴が急いで戻って来た。
 そして俺に向かって満面の笑み。
「な、何だよ?」
「綺麗にしてあげる♪」
「いやもう……」
 そこで俺はごくりと息をのみ込んだ。
「もう、何?」
 嬉しそうな顔が恐ろしい。
 それ以上に親指と人差し指の間をスタンガンの様に電気が走るのがもっと怖いッ!!
「お、お願いします」
 俺、轟沈。
「んむっ。ドロッドロじゃ……あむ、は、ぁ……ないの、ん」
「あの……」

279『蜜会、泡にまみれて』16/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:13:13 ID:juYaSXvs
「むちゅ? 何よ? わらひいあふほははふむもお」
「だ、だから、喋りながらすんな、ひ、へ」
 判ってやってんだろてめええええええええええええええええええええええええええ!!
 クソッ。たまにイニシアチブ取れたからってはしゃぎやがってこのままじゃ済まさねえ――、
「え?」
 おい、仰向けに寝そべった俺の両足肩に担いで何するつも――。
「うおおッ!?」
 せ、世界が逆さまに!? ておいまさかこの格好ってチ○ぐりりがえしか!?
「お、おい」
 慌てて天を見上げたら俺自身に銃身を向けられててドキッとした。
 グロい。マジでグロい。こんなモン付きつけてごめんな皆。
 と、突然反省モードに入った俺の股間に何とも言えない感触が走る。
 例えるなら大事な袋だけを湯船に浸けた様な不思議な……。
「ておい!?」
「んみ?」
「んみじゃねえ御坂お前一体何を!?」
「もごもご」
「ぐ、あッ」
 ああ何と言う事でしょう。御坂の奴が俺の2つ有る弾薬庫の1つを口に含んでいるじゃあありませんか。
 こらこら飴玉じゃないんだから口の中で転がすんじゃありません……と言う間にもう1つも口の中に押し込みやがった!? きっと今御坂の口の中は通勤ラッシュ時の電車の中よりも窮屈になっているんじゃあないでしょうか?
 何か小動物みたいに頬を膨らまして、え、
「あがががががががが馬鹿馬鹿死ぬ死ぬ俺死んじゃうッて!?」
 ただでさえ射精出来ないのにコロコロくるくると踊らされて勝手に弾薬補充開始。
 でも出口塞がれてっから根元がパンパンになってっから……。
「痛ッい、いたた、痛いって言ってるのにッ!! やあああああああああああめええええええええええええええええろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
 ゼ、ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ……。
 今のはヤバかった。マジで何がどう説明したらいいのか判りませんがカミジョーさんレッドゾーンからデッドゾーンを行ったり来た、り?
「み、御坂?」
 何かまた俺の股の間を獲物でも狙う猫みたいに凝視している御坂に戦慄した俺はけん制にと声を掛けた。
「何?」
「カミジョーさん限界ですから」
「ふぅーん」
「ふぅーんてお前そんな聞き流す様な……。それよりこの体制を何とかしてくれ。いやして下さいお願いします」
「やだ」
「やだってお前子供じゃあるまいし」
 これ以上カミジョーさんに何を求めるんですか御坂さん? どんなにされたってここではリングを外せないってルールは知っているでしょうが?
 え? 何その怪しい笑顔。
「逝かせてあげよっか?」
「マジで?」
 思わず即答してしまってハッと我に返る。

280『蜜会、泡にまみれて』17/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:13:31 ID:6xlX1/DY
「ちょ、ちょっと待て今の無しッ!!」
 駄目だ駄目だ駄目だ!! 御坂の奴絶対『アレ』をするつもりだ。
 あれは駄目だ!! あれは男としてのカミジョーさんのアイデンティティをズタズタに引き裂くんだってば!!
「いッ!?」
 今のは唐突に尻を開かれた俺の悲鳴。
 普段は決して人目に触れない部分を晒された羞恥に俺の鼓動は否応なく早鐘を打ち始める。
「ひ、ぃ」
 そんな秘密の場所に生温かい風を感じてまたもや俺は悲鳴を上げる。
「カワイっ♪」
 御坂の場違いな囁きが聞こえるがそれ所じゃあ無い。
 お、俺は今から想像を絶する様な快か――、


『ぴと』


「アッ!!」
 御坂の唇が俺の汚い所に押し付けられた瞬間勝手に裏声が出ちまった。
 お嬢様が何つー所に口付けしてるんですか!? 恥を知りなさい恥をッ!!
「ヒ、イ」
 ちょ、お、し、舌が、舌がゆっくりと俺の中に入って来る!?
 駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。
 最初はトイレに行きたい時の様な感じが腰の辺りにじんわりと広がる感覚が、御坂の舌がぐるぐると掻き回される度に全身がぬるま湯にでも使った様な不思議な感覚に包まれて行く。
「うう、やめ、ろ、はず、かし」
 微かなプライドで抗うが身体は正直に御坂の引いたレールを進んで行く。
「ぷはっ」
 御坂が一息つくように口を放す声が聞えたが、すっかり骨抜き状態の俺は確認する気にすらなれない。いやむしろここまで上り詰めてしまうと、
「アンタのここぱっくり口が開いてるわよ♪ イヤらしい」
「うっ」
 そのぱっくりと開いているらしい部分に指を這わされて、俺の口から弱弱しい呻きが漏れる。
 何か遊ばれているが仕方ない。
 こうなってしまえばプライドよりも快楽優先だ。だから御坂に「欲しいでしょアレ」と聞かれて素直に頷いてしまった。
「ウフフ、いい子ちゃんでしゅねー♪」
 年上捕まえて誰がいい子ちゃんだこの――頭の片隅で俺の理性が御坂に食ってかかるが、大部分を占めるのはやはり本能。
 直視するのが怖くてそっぽうを向いたままなのがまるで注射を怖がる子供みたいで恥ずかしい。
「いくわよ」
 御坂の声に俺は唾を飲み込もうとしたが失敗した。口の中がカラカラだ。ああ、もう早く終わらせてくれよ!
 その気持ちが伝わったのか何かが俺の中に再び入って来る。
 この感触は姫神にされたそれと同じ。だが十分に慣らした後ではまた感触が違う。
「う、ううう」

281『蜜会、泡にまみれて』18/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:13:48 ID:sKbzuDgo
 一見痛さを堪える声にも聞こえるが、これは燻っていた快感に再点火された喜びの呻き。
 それを知っている御坂は遠慮無く内部をえぐる。
 そしてある一点に指先を添えると強弱を加えながら円を描くように動かし始めた。
 するとあっという間に俺の身体は快感の波にさらわれる。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
 御坂の指のリズムに合わせて半開きの口から変な声が絶え間なく漏れるのも止められない。
 そのリズムは徐々に早くなり限界が近い事を俺にも御坂にも知らせて来る。
 やがて指を差し込まれた場所が勝手に委縮を繰り返し始めて来ると、いよいよ涸れてひりついた俺の喉からは声も出なくなる。
 来る。この感じ。内側から全身に広がって満たして行く様な感じが……。
「う、あ、は」
 びくんと俺の身体が大きく跳ねた。
 そこからびくんびくんと2度、3度と痙攣する。
 これがドライオーガズム。
 その証拠に俺のナニは一滴足りと射精していない。
 じんわりとした快感が俺に開放感を感じさせて思わす俺は涙を――、
「あ、ああ」
 また身体が跳ねる!?
「みさ、あ、が」
「まだ逝き足りないでしょ? たっぷり逝かせて、ア、ゲ、ル♪」
「うあ、か、やめ」
 止めようにも止まらない絶頂に、俺の言葉は容易にかき消されてしまった。


 御坂に何度も鳴かされてぐったりとした俺が薄眼を開けると、にやにや笑いの御坂とバッチリ視線が合った。
「泣いちゃったんですかとうまちゃーん♪」
 誰が鳴かせたんだこの野郎!!
 俺は怒りの余り瞬時に上体を起こすと御坂をキッと睨みつけた。
「このドサド!! 俺は途中で止めろって言っただろ!!」
 すると御坂の奴も笑顔を引っ込めて眉を吊り上げる。百面相かこいつは?
「サドはアンタでしょ!! この放置プレー野郎!!」
「馬鹿言えそれじゃまるで俺にはそれしかないみたいじゃねーか!? 俺のレパートリーはもっとずっと深いんだ!!」
「それじゃあ見せてみなさいよ!!」
 よし主導権奪還。そうですかそうですか、見たいんですね。自分から言ったんですよ。
 今更「あ」とか口塞いだって遅いんですの事よ美琴さん。
「ぐふふふ、お望みとあらば」
「い、いや、あの……」
 ずりっずりっと後退る美琴を、俺は別に追いかけたりしない。
「美琴」
「あん♪ は、はい」
 名前を呼んだだけでピクンと体を震わせて頬はほんのり桜色。うむうむ、暗示はちゃんと成功している模様。

282『蜜会、泡にまみれて』19/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:14:04 ID:juYaSXvs
 実はこの間まで名前を呼びながらエッチをするって言う実験をしていたのだよ諸君。
 その結果がこれだ!!
 まあそれはいいか。俺に名前を呼ばれた美琴は素直に俺のすぐ側に正座する。
 そんな美琴に俺は突然こんな質問をしてみた。
「後ろは綺麗にしてあるか?」
「はい」
 流石美琴さんは準備万端ですね。と言う事で予定通りに俺はわざとらしく舌打ちをした。
 さて美琴はこれをどう解釈するでしょうか?
「何するつもりだったのよアンタ!?」
 ほら乗って来た。いや引っかかったと言うべきか。
「俺は何も言っとらん訳ですが、想像した事を言ってみて下さい」
「!!」
 ギョッとしてその後顔が分身して見える位左右に振るがそれ位で俺が許さないってしてるでしょうに。
「言いなさい」
「はい」
 耳元でこしょこしょと……ははあんなるほどねえ。
「お望みとあれば後日」
「じゃ、今度準備しておくわ」
 美琴タンすっかりしおらしくなっちまった。
 かわいいから頬にキスしてやる。
「ん」
 鼻、瞼、顎、もみあげ、もう一度瞼、額。
「ねえ」
「ん?」
「な、何で……キ、キ……」
 真っ赤かだねこりゃ。さっき俺をあんなに責めてた人と同一人物だとはとても思えん。
 大体あれは出来てキスって言えないなんて普通考えられますか?
 でもこれはこれでかわいいんだけどさ。
 と言う訳で美琴さんにまた餌をまいてみましょう。
「だって自分のケツと関節キスなんて流石に無理だろ?」
 さあ美琴カモーン。
「ア、アンタってば最ッむうう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」
 手が使えなくったって唇くらい奪えるんですよの術。あ、いや、術とかどーでもいい訳で美琴が大口開けてるから余裕でした。
 更にそのまま体重を掛けてゆっくりと押し倒しながら、口の中は当然の如く蹂躙させていただく訳ですね。
 喉も渇いていますから取り合えず唾液を全部寄こせと言わんばかりに口の中どころか喉の中にまで舌を突っ込んで掻き回してやる。
「ん゛ん゛、ん゛ん゛ッ」
 いやこう言う時ってすっげえ罪悪感なのな。何か無理やりしてますって感じが俺の柔なハートをチクチクするのです。
 でも止めない。
 その理由は、さん、にぃ、いち……、
「ぷはっ」

283『蜜会、泡にまみれて』20/20 ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:14:22 ID:juYaSXvs
「ん、に、ぃぃ……」
 くたんと力無く横たわる美琴の姿に俺は満足した。
 でも折角だからもう少しサービスしてやろうかしら、と先ほどの黒子の件も忘れて俺の悪い虫が動き出す。
 夢見心地の美琴の耳元にそっと唇を寄せて、
「黒子にも付けた『アレ』、お前はいくつ欲しい?」
「いっぱいほしい」
「いっぱいって言ったら見える所にも付けなくちゃなぁ」
「つけて、とうまのしるし、みえるところにいっぱいつけて」
 即答っすよ、そ、く、と、う。判っていってんのかしらねこの子は? ま、本人のお望みとあらばいた仕方ない。
 さて、まずは美琴ちゃんを今度は俺のペースで……、
「ん、くは、お、きい」
 何時もよりキツイ気がするけど……よし、準備完了。
「美琴」
「あ、ん、く」
 きゅっきゅっと中が締まるのが良く判るぜ。
 それを感じながら震える美琴の鎖骨に顔を埋めて最初のキスマークをと。
「あ、くっ」
 よしよし赤くなった。
「美琴1つ目付いたぞ」
「ひ、いく、ぅ」
 また逝ってるのか? 我ながらすげー暗示だな。これじゃ人前で美琴の名前も呼んでやれないかもしれない。
 さて、刺しっ放しじゃ可哀そうだからゆっくりと動いて行きますか。
「はひっ、と、ま、やめ、だめ」
 駄目と言われて止める様な男がおりますでしょうか? いや居ませんとも。
 さて次のキスマークは最近目覚ましいオッパイ(ここ)でしょうね。
「きぁ」
 右だけじゃ吊り合い悪いから左にも、
「ああっ」
 あれ? もしかしてキスマークでも逝っちまったとか言わないか?
「なあ美琴?」
「く、くる、きちゃう」
「美琴」
「ま、また!? くきゅ」
「み、こ、と」
「だ、わたひっ、ばかっ」
 連チャンは流石にキツかったのか美琴が白目剥き掛けた。
 ああごめんわざとなんだ。だって美琴があんまりかわいいから。だから――、
「美琴」
「ひ、いぐぅ」
 ――もう暫く俺の為に鳴いてくれないか?



To Be Continued

284Aサイド ◆kxkZl9D8TU:2010/08/20(金) 16:22:19 ID:b0yqwv66
以上です。
勝手に始めたので何ですが、これ殴り書きの様でいてテンション上げないと書けないので、

僕もう疲れたよ。だから……次回……続きじゃなくても……いい……よね……。

では。

285■■■■:2010/08/24(火) 17:59:25 ID:QB/BQ/pQ
チ○ぐり返しって聞きなれない言葉、と調べてみれば
既成語としてあったんだねぇ……エロは奥深いぜ

なにやらお疲れのようですが、あまり無理をなさらず御自愛下さりませ
おや? ナニか聞こえたような…




「センセーは、Aサイドちゃんはやれば出来る子だって信じてるのです。
 そうですよね……Aサイドちゃん……」

286■■■■:2010/08/27(金) 14:27:21 ID:28bBSbR.
Aサイドのライフがゼロになるわ
ホイミ、ケアル、ディアなんでもいいから誰かかけてあげてっ!!

それか禁書と小萌センセを急いで連れてきてぇ〜〜!!

287■■■■:2010/10/05(火) 21:40:13 ID:OhsQLLME
>>284
「ディアボロ<伏魔殿>」

ゲンキダセ、ショクニンサン、ショクニンサン。

288■■■■:2010/11/02(火) 23:23:27 ID:1ryQEmU6
3スレほど、下ネタジョークを投下します。
コンセプトとしては、
「後の時代で、当麻の女ったらしぶりを皮肉ったもの」です。

289■■■■:2010/11/02(火) 23:26:34 ID:1ryQEmU6
ジョーク1

上条当麻についての調査、抹殺のために、ある組織からスパイが送られた。
「長官、なぜスパイを妙齢の女性などにしたのですか。
 彼に陥没して我々に寝返るにちがいありません。」
「大丈夫、秘所と巨乳に、毒を塗っておいたから。」

290■■■■:2010/11/02(火) 23:29:11 ID:1ryQEmU6
ジョーク2

上条当麻は死んだが、3日後に生き返った。
驚いた周囲の者達が理由を尋ねると、彼はこう言った。
「いや、天国にいたおじさんから
『お前の善行を考えると地獄や煉獄に落とすわけにはいかないが、
これ以上天国にいられるとマリア様が処女でなくなるから帰ってくれ』って
言われたんだ。」

291■■■■:2010/11/02(火) 23:37:15 ID:1ryQEmU6
ジョーク3

訪米する予定の日本の総理大臣が、外交官に尋ねた。
「正直な話、英語がうまく話せるか心配だ。」
「大丈夫です。上条当麻を連れて行ってください。」
「彼は優秀な通訳なのかね?」
「いいえ、彼といると日本語しか話せなくても通訳がいらなくなるので。」

292■■■■:2010/11/02(火) 23:43:36 ID:1ryQEmU6
おまけにもう一つ。
悪魔憑きが多い場所が女子修道院というところから。

ある日、悪魔たちが上条当麻のもとを訪ねてうやうやしく礼をした。
「私達を弟子にしてください。」
「なんで俺を師匠と呼ぶんだよ。」
「どのようにしたら、我々でもてこずったような
敬虔なシスター達をも神から貴方へ鞍替えさせられるのです?」

293■■■■:2010/11/02(火) 23:43:48 ID:1ryQEmU6
投下終了。

294■■■■:2010/11/04(木) 00:15:27 ID:WYXY1nBs


295■■■■:2010/11/04(木) 17:35:44 ID:.RfftJ82
乙でザマス

296■■■■:2010/11/05(金) 16:19:50 ID:RwkHi8Ag
アメリカンジョークっぽくていいなwwww

297ネタ:2010/12/29(水) 15:11:33 ID:qTU94hcs
 上条当麻は困惑していた。
 それもその筈。ベッドの上には両手を頭の上でひとまとめに縛られて、ベッドの柵にくくり付けられて身動きの取れない下着姿の金髪美女――ルチアが横たわっている。
 しかも、
「さあ、準備はいいです。よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いしますって言ったって……」
「覚悟は出来ています。そ、その……う、失う事になっても私は……」
「う、失うって?」
「いえ、妙な先入観を持たれては困ります。後は、あなたは、あなたの思うままに……」
「だから何でそこで頬を赤らめて顔を背ける!?」
「いや、流石にこの後を思うと心苦しくて……」
「なら止めようよ! な! こんな事しなくたってさあっ!」
 こんな事――それはルチアの過剰とも言うべき潔癖症を治す為。
「だってついこの間俺と握手したじゃんよ!」
「あ、あれはたまたまです! やはりちゃんとした順序を踏んで克服しなくては……そう思ってあなたにお願いしたのですよ?」
「いや、そうなんだろうけど……いやちょっと待てよ! 何か俺はこれから重大な過ちを犯そうとしている様にしか思えないんだが!?」
「気のせいですよ。き、の、せ、い」
「ホントか!? 俺には不幸の前兆に思えてならないんだが……」
「こんな女の子にイタズラし放題なんて年頃の男の子なら嬉しいんじゃないですか?」
 そうして暫く、まな板の上の鯉が料理人を誘うと言う稀な光景が展開された。
 やがてこう言った押しには何故かめっぽう弱い上条は、
「いいのかなあ……俺なんかがこんな事して……」
「何言ってるんですか? やましい所は全然ありません。何なら……確かめてみて……も……」
「だからそこで顔をそ向けられると後ろめたいと言うか罪悪感で爆発しそうなんですが?」
「事前に言っておきますが、お互い恨みっこなしですからね」
「そう言う台詞が一番怖いんだよ!!」





ごめんなさい、続かないです。
まともなのは上条さんと○○のいちゃスレに短いの落としましたよ、と言ってみるテスト。
それにしても仕事が忙しすぎてSSの書き方忘れてしまったorz

298Aサイド ◆kxkZl9D8TU:2011/02/16(水) 15:05:36 ID:Te1xQX1Q
こんにちは!
あっちは連日投下で大賑わいなのでこちらに投下させていただきます。
ですが、全くエロくないのですよこれが。
でもノンエロに投下は憚られるのでごめんなさい。
浜面×麦野で『甘い罠』、5レス頂きます。

299『甘い罠』1/5 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/16(水) 15:06:20 ID:Rr58/YWY
 ここはとあるファミレス――。
 何時もの様に我がもの顔で一画を占拠するアイテムのメンバーのもとに、急用だと呼び出された浜面仕上が到着したのは今しがたの事だった。
 で、挨拶もそこそこに麦野沈利が「ねえ、浜面」と、物憂げに髪を掻き上げながら話しかけて来た。
「ん? おう、何だ麦野?」
「浜面ってさ……、甘いもの、平気だっけ?」
 そこまで言って思わせぶりにふっと視線を泳がせる麦野。
 一方、突然の質問に面喰う浜面だったが、そこは妄想力旺盛なお年頃にして、イベント事も割りとしっかり把握してたので、バレンタインデーと言う言葉が直ぐに頭に浮かぶ。
 そこに先ほどの質問がぴったりと一致すれば、出てくる答えは――、
(まさか麦野の奴俺にチョコでもくれるつもりじゃ!?)
 この、見た目だけは超絶美貌にしてナイスバディな麦野からチョコを貰う事を想像して、浜面は俄かにテンションがアップさせると、既に勝ったかの様な笑みを浮かべて麦野に顔を近付けた。
「す、好きだぜ。好き好き、すっげー好き」
「そ、そう」
 急に上がったテンションに麦野が若干頬を引き攣らせるがお構い無し。
 浜面にとって義理でも何でも彼女からチョコが貰えるのはそれ位価値が有ったのだ。
 だから、麦野が少し逃げた事も、他の面々――あの滝壺すら――が小さく舌打ちしたのにも気が付かない。
 そんな浜面に麦野はもう一度、かなり引き気味に声を掛けた。
「ねえ、浜面」
「何だ?」
 満面の笑みでそう答える浜面の姿に、麦野は一度目を瞑って、自分のこめかみを人差し指と中指でぐりぐりとマッサージしてから、その指でポケットから紙片を挟みだすと浜面に差し出す。
「ちょっとここまで行って来てくれないかしら?」
 チョコかと思えばいきなりラブレターか、と浜面が更にテンションを上げながらたどたどしく紙片を広げると、その顔がみるみる曇って行く。
「オイ……これ学区外の店じゃねえか!?」
 言葉尻と共にギッと睨みつけて来る浜面に、麦野はひらひらと掌を揺らしながら、
「この間雑誌で見たのよ。ここのシャケ弁がすっごい美味しいんだって。だから買って来て」
「はあっ!? シャケ弁如きで俺に外行って来いってか!?」
「何か問題でも?」
 ムッとした顔でそう聞き返されると、浜面はうっと言葉に詰まる。
 それでも暫くじっと黙って麦野を見つめていたのだが、向こうはもう用事は済んだとこちらを見ようともしない事にいい加減諦めが付く。
「チッ、判った行って来る――ただ遅くなるぞ」
「構わないわよ。なんせ今日一日暇だから、ここで待っててあげる」
 その言葉を聞いた浜面は黙って出て行った。

300『甘い罠』2/5 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/16(水) 15:06:45 ID:hCHNsFag


 浜面が出て行って暫くしてから、麦野はやり遂げた安堵感から大きな溜息をひとつ吐きだした。
「ほら、聞いてやったわよ」
 そう言ってから目の前に有ったカップの中身――冷めた紅茶――を一気にあおる。
「はまづら、デレデレしてイヤらしかった」
 そう真っ先に口を開いたのは、テーブルに顎を乗せていた滝壺理后だ。
 と、その隣で映画のパンフレットがパタンと音を立てて閉じられる。
「浜面が超スケベなのは今日に始まった事では無いと思いますが? しかし、麦野相手にあの満面の笑み……正直背筋が超寒くなりました」
 絹旗最愛はそう言うと自らの肩を抱いて体を震わせた。
「結局、浜面って女なら誰でもいいって訳よ」
 そう言って麦野の隣でやれやれとポーズを取るフレンダ。
 そんなメンバーの態度に麦野はもう一度溜息を吐いて、
「あんた達が「浜面にチョコをあげたらどうなるだろう」とか言いだしたんだろうが……ったくこいつらと来たら……」
 そう呟いてからハッとした。
 そして気が付かなければ良かったと直ぐに後悔したが時既に遅く、向い側からは憐みにも似た視線が矢の様に突き刺さって来た。
「むぎの。その口癖はダメ」
「あ、えと、あれ?」
 可愛らしく小首を傾げて誤魔化そうとしたが、
「かえって超痛々しいです麦野。だいたいこのメンバーがいて、よりにもよってその口癖がうつるとか無いと思います」
「いや、だから別に私は……」
 何故自分がこんな場所で言い訳しているのか判らない。
 でも何故か言い訳せずにはいられない。
 何かこの失敗を埋め合わせできる者は無いかと頭をフル回転させようとしたその時、その忙しい頭をギュッと抱きしめられた。
「大丈夫だよ麦野。結局、そんなお茶目な麦野を私は応援しているって訳よ」
「ちょ、ちょっとぉ!? は、な、れ、ろぉおおお……」
 そんなじゃれあいをする事暫し――。
「さて本題に入るわよ。あんた達私にあそこまでさせたんだから、今更例の「モノ」は用意して無いなんて言わないでしょうね?」
 麦野がそう切り出すと、皆何処からか包みを取り出してテーブルの上に置く。
 皆が皆可愛らしい、歳相応の女の子らしいラッピングを施されたそれは、所謂バレンタインデーの贈り物――多分、間違い無くチョコレートだ。
「因みに聞くけど買って来たのは?」
「はまづらには手作りを食べさせたいから」
「誰があの浜面に無駄な金を超かけたいと? もちろん徳用チョコを溶かした超粗悪品です」
「結局、ここが女の魅せドコロって訳よ」
 3者3様だがどうやら手作りらしい事が判る。
 何気合入れてるんだかこいつら、と麦野がまた溜息を吐いていると、
「所で麦野」
 そう話しかけられて、絹旗が不思議そうな顔をしてこちらを見つめている事に気が付いた。
「ん? 何かおかしい?」
「いや、麦野はチョコを用意していないのかと思って」
「え? 何で私がチョコを用意するのよ? 浜面にチョコをあげたいのはあんた達でしょ?」
 不思議そうな顔をする麦野に、絹旗は身を乗り出して「ですが麦野――」となおも食い付こうとした。
 だがそれは麦野の右掌で拒絶された。
「ちょっと待て。私は浜面にチョコをあげたいなんて一度だって言って無い」
 その一言に絹旗はぼすっとソファーに崩れ落ちると、ムスッとした顔でそっぽを向いてしまう。
 場の空気が急速に悪くなる中、滝壺もフレンダも無言で麦野に視線を送る。
 と、突然麦野が立ち上がった。
 その事に全員の視線が集中する中、立ち上がった麦野は、3人を置いてそのままファイレスから出て行ってしまったのだった。

301『甘い罠』3/5 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/16(水) 15:07:09 ID:hCHNsFag


 ゲートを潜りぬけて早々、フロントガラスの向こう側に立ちはだかった人影に――まずそこに居る筈の無い人物を見つけて浜面は唖然する。
 半ば夢か幻かと思いつつも、オンボロワンボックスの窓を開けて身を乗り出すと、前方に向かってこう叫んだ。
「何だ麦野ぉ! それ程俺が待ち遠しかったか!?」
 半信半疑でそう叫んだ所で、麦野の顔の余りの鬼気迫る感じにしまったと思ったが、言った言葉が帳消しになる訳でも無く、
(まさかいきなり『原子崩し(メルトダウナー)』とか来ないだろうな?)
 と、腰をシートから浮かした。
 しかし、麦野からの攻撃は無く、そんな麦野はつかつかと近寄って来たと思うと助手席に乗り込んで来た。
 邪魔だった弁当を後ろ放り投げようとして、途中で気が変わったのかそっと退ける。
 そして空いた座席に腰掛けた麦野から、「出せ」と短く告げられた浜面は、無言で車を走らせ始めた。
 走り出すとナビシートよろしく麦野から右へ左へと指示が飛ぶ。
 それにも素直に従う浜面。
 そんな内心ひやひやしながらのドライブは、いつの間にか何処の廃墟とも知れない研究施設の駐車場でゴールとなった。
(まさか麦野の野郎、ひと気の無い場所で俺の事殺(バラ)すつもりじゃ……)
 そんな破滅的な妄想が頭をもたげて背筋に冷たいものが走ったその時、
「はーまづらぁ」
「ひっ!?」
 決して機嫌が良い時には無いその呼び方に、浜面は思わず悲鳴を漏らして、気が付けば背中から運転席のドアにへばり付いていた。
(マジか!? マジで俺の人生ここでジ、エンドなのか!?)
 その気になれば指一本動かさないで自分を100回ブチ殺せる女だから、この距離から逃げても反撃しても助かる可能性は限りなくゼロだ。
(そ、それでも何もしないで殺されるよりはマシか!? な、ならいっそ麦野を押し倒して……って何考えてんだこんな時に俺は!?)
「おい、聞いてんのかはーまづらぁ? 返事が無ぇぞコラ」
「は!? き、聞いてるって麦野、はは、は、ハハハ」
「?」
 いぶかしむ麦野に、今の想像がばれたら本気じゃ無くても殺される、と浜面は精一杯の愛想笑いを浮かべた。
 と、麦野の顔が一段と険しくなった。
(やべっ!?)
 更にはポケットから何か取り出そうとゴソゴソし始めた。
(ま、まさか能力を使わずに拳銃か!? そ、それとも何時ぞや見たシリコンなんたらでハチの巣か!?)
 そんな事を考えている内に麦野が右手に何かを取り出した。
 その瞬間、
(ええい、万事休す!!)
「麦野ォ!!」
「え?」
 その叫びにキョトンとしている間に、浜面は麦野の右手首を掴む事に成功した。
 そして掴んでから手のモノを奪おうとして、そこで目が点になる。
 それは、麦野が手にしていたのが可愛らしいラッピングをされた包みだったからだ。
 頭の中は真っ白に――とそこへ、
「はーまづらぁ……」
「い?」
 気が付けば顔を真っ赤にして麦野がこっちを睨んでいる。
 浜面は慌てて手を離すと「スイマセンスイマセン、ごめんなさいごめんなさい」と、運転席で平謝りに謝った。
 と、何処かで溜息が聞えた。
 そこで浜面はやっと顔を上げると、麦野が呆れた様な顔をしてこちらを見ている。
「浜面、お前ってそんなにチョコが好きだったの?」
「あ、いや、まあ……まあ、かな?」
 穴が有ったら進んで入りたい、と浜面は誤魔化しながらそんな事を考えた。
「チョコならファミレスで待ってる奴等が用意してるよ。手作りだってさ、はーまづら」
「は、はは、そうか」

302『甘い罠』4/5 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/16(水) 15:07:36 ID:Te1xQX1Q
 何だか嬉しい筈なのに喜べない自分を感じて、自分が麦野に悪い事をしたと自覚しているのだと判って少し安堵した。
 一方、
「でぇーもさぁー、手作りっつったって所詮は市販のチョコを溶かして固めた程度でしょ。そんなに有りがたいものかしら? それなら何時何処でチョコ溶かしたって一緒じゃないかって思うんけど?」
「は?」
 最初の方を聞いていなかった浜面は何の話かと麦野の方を見た。
 すると麦野は、自分の手に有った包みをビリビリと破り始める。
 中から出て来たのはやはりチョコ。
「む、麦野っ……ま、まさか、お、俺のっ」
「がっつかないがっつかない」
 どうどう、と馬の様な扱いでのなだめ方をされても気にならない位に浜面は感動していた。
 麦野が俺の為にチョコレートを用意してくれた!!
 ところが、そんな興奮する浜面の前で麦野はチョコ――板チョコの端をぽきっと折るとそれを握り締めた。
 そして数十秒後握りしめた手を開いた麦野は、浜面に向かってチョコまみれの手を見せながらこう言った。
「はい、浜面。私の手作りチョコ」
「あ……」
 その瞬間、白けた様な空気が2人の間を流れて行く。
「おい浜面?」
「へ?」
 余りのショックに何も考えずに返事を返すと、ムスッとした麦野がリアクションを要求する様に顎をしゃくって見せた。
 その事にもう一度麦野の掌を見た。
 一度も触った事が無いどころか、まじまじと見た事も無い掌が、今はチョコまみれになって汚れている。
 浜面は何と無く漠然とだが、その掌がエロいと思った。
 だから、
「頂きますよ、頂戴しますとも、ええ、麦野からの頂き物ですから当然です」
「は?」
 今度は麦野が呆然とするが、浜面はお構いなしに両手で手首と手を押さえると、杯を口にする様に掌にキスをした。
「ひぃッ!?」
 麦野が悲鳴を上げるが知った事では無い。
 舌から感じる甘い味と、掌の思った以上の柔らかさ。
「はま、づ……くすぐっ……や、やめっ」
 皺や指の股には特にチョコが沁み込んでいたから入念に舌を這わせた。
「やんんっ、だ、だめだっ……てんっ……だめぇ……」
 気が付けばチョコの付いていない部分にまで舌を這わせ、時には口に含んで転がした。
 最後に人差し指をぎゅっと吸ってから、ちゅぽっと音を立てて口を離した。
「はふぅ……ぅ、ぅぅ……」
 と、そこまでしてしまってからハッと我に帰る。
(あれ? 俺は今何処に居るんだっけ?)
 キョロキョロと辺りを見回していると、首に何かが絡み付いて来た。
「い?」
 そして、驚く暇も無く引き寄せられると、耳元で甘い吐息がこう囁いた。
「はーまづらぁ、ここまでやったんだからちゃんと最後まで喰ってくんでしょうねぇ……」
「ひ、あ、む、むぐっ!?」
 何か言おうとした浜面だったが、その言葉はチョコ味と共に塞がれた。
 今、浜面に男の覚悟が求められる時が訪れようとしていた。

303『甘い罠』5/5 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/16(水) 15:08:09 ID:hCHNsFag




「はっ!?」
「どうしました滝壺さん?」
 あれから時間もだいぶ経った頃、ぼぉっとしていた滝壺が突然立ち上がると険し表情をして虚空を睨みつけた。
「北北西に力を感じる。これは……」
「やっぱ、結局こう言う事になる訳ねっと」
 何の話かと思っていると、今度はフレンダが携帯電話を開いてしたり顔でそんな事を言い始めた。
 そんな2人のリアクションに仲間外れ感を募らせた絹旗がムッとする。
「何がこう言う事になる訳なんですか? 超説明して下さいフレンダ」
「麦野の抜け駆け」
「は?」
 フレンダの言葉に絹旗は目が点になる。
 と、その手をグイッと引っ張る者がいた。
「行こう、きぬはた、フレンダ」
「オッケー。発信機は今の所ちゃんと生きてるから、タクシー拾って直行って訳よ」
「ちょ、ちょっと待って下さ――」
 まだ要領を得ない絹旗を引き連れて3人は飛びだして行く。
 彼女達の戦いもまた、今始まったばかりだ。



おわり




以上でした。
では。

304Aサイド ◆kxkZl9D8TU:2011/02/17(木) 11:49:02 ID:fgp8D4T2
こんにちは。
今日も投下でございます。
美琴×五和。
微エロ、リョナ要素、キャラ崩壊、誰得。
『五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる』4レス投下です。

305『五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる』1/4 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/17(木) 11:49:37 ID:H35iAnGY
 月夜の河川敷で2人の少女は真っ向からぶつかった。それは、共に同じ男を愛したがゆえの避けられない悲しい出会いであった。
 互いに攻守入れ替わりながらの交錯は何時までも続くかと思われた。
 だが、次の瞬間片方の影から細長く伸びた一筋がもう片方を刺貫く。
「当たっ――」
「――る訳無いでしょが、このマヌケっ!」
 閃光。
 そして、それぞれの思いを込めた叫びを打ち消して、落雷にも似た空気を引き裂く渇いた破裂音が轟いた。
 それと同時に、片方の影が弾け飛ぶ様に地面に転がる。
「これで勝負有ったわね」
 勝利を確信した御坂美琴は一息付くと、手にしていた海軍用船上槍(フリウリスピア)を放り投げた。
 それは、カランカランと音を立てて転がると、地べたに這いつくばっていた五和の側に転がって行く。
 直接では無かったが、電撃での一撃は確実に五和の意識を切り取ったはず――だが、美琴の思惑と打ち消すかの様に少女の手が動いたのはその時だった。
 鋭い視線の先で、五和は震える指先を槍へと延ばしながら、
「まだ…ま……ける……わけに……」
 カリ、カリっと、掴むと言うより引っ掻いていると言う感じの動きに、美琴は大きなため息を吐き出した。
「その根性は認めるけど……正直アンタじゃ役不足なのよね」
 そう呟き頭を掻きながら近づいて行くと、五和の伸びた二の腕を軽く踏み付けた。
「ぁ?」
 五和の霞む視線の先に革靴が見えた。
 その事の意味を確かめる為に視線を上に上げようとしたその時、
「おやすみ、クソ豚ちゃん」
 踏みつけた個所から、今度こそ五和に止めを刺すべく強力な電撃が流し込まれた。
「あッががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががががが!!!」
 五和は全身が爆発した様な感覚に、人のものとは思えない叫び声を上げた。
 それすらも意識しての事では無い。そして五和の意識は直ぐにぷっつりと途絶えた。
 すると声が止み、それに呼応する様に電撃も止む。
 美琴はつま先で五和の脇腹辺りを引っ掛けると、ごろんと仰向けに転がす。
 そしてしゃがみ込むと、苦悶の表情を浮かべた五和の首筋に手を添え、次に口元に手を翳した。
「ふぅ、息はしてるみたいね」
 一息ついた美琴は、立ち上がって五和を見下ろす。
 その眼差しが、タートルネックのセーターを押し上げる胸の膨らみで止まった。
 その瞬間、美琴の髪が風も無いのにふわっと浮いた。
 続いて辺りがざわめき始めると共に、2人を取り囲む様にゆらりと黒い物体が立ち上がる。
 それは美琴が操る砂鉄。
 美琴の命令ひとつで、刃にも盾にも変化するそれは、シャラシャラと砂が擦りあわされる時特有の音を響かせながらその輪をぐっと縮めた。
 と次の瞬間、それはぐったりとした五和のセーターすだれの様なダメージジーンズの中に潜り込んで行く。
 そして――。
 バンっと五和の衣服がまるで紙吹雪の様に内側から弾け飛ぶ。
 それが服の内側に潜り込ませた砂鉄の仕業だと知るのは、それをやった張本人の美琴だけ。
 今やピンクの水玉模様のブラに、純白のパンティーのみとなった五和が河川敷特有の荒い砂利の上に横たわる。

306『五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる』2/4 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/17(木) 11:49:59 ID:H35iAnGY
 すると美琴はおもむろに五和の側にしゃがみ込んだ。
 そして、指先に纏わせた砂鉄のナイフでブラの接合部分をピンっと切断した。
 途端に内側から弾け飛ぶように白い乳房がまろび出る。
 だらしなく広がらずに形をとどめるその姿に、同じ女の筈の美琴は固唾を飲んだ。
 自分とは違う、女性らしさを示すそれは、
「何よっ、私だって直ぐにこれ位になるんだからっ!」
 と、そんな美琴の目が、頂きの立ち上がりを見つけるのにそれ程時間は掛からなかった。
 指先でピンと弾くと、その振動がさざ波の様に胸を揺らす。
「黒子のヤツも立つのよね。そんなものなのかしら?」
 そう呟きながら硬さを確かめる様に人差し指と親指で挟んで揉むと、「ぅ、ぅ……」と五和の唇から微かに声が漏れた。
「ん……感じてるのかしら? それじゃ……」
 美琴が気の無い顔で呟いた直後、しこりと指の間に細い光が走った。
「ぎあッ!」
 途端に悲鳴を上げて海老の様に背中を逸らせた五和から、美琴はひょいと体を離す。
 そしてそのまま立ち上がると、今度はぐったりとした五和の足元に回り込む。
 美琴の脚は器用に五和の太ももを右へ左へと避けて、五和の股間を露わにさせた。
 美琴の汚いものでも見る様な眼差し。
 そして、まだ布で覆われた部分から女の最も敏感な部分探す様に、その上から靴の先で突っついたのだ。
「ぁ、ぅ」
 身動きひとつせずに成すがままに悪戯される五和の口から小さな呻きが漏れる。
 それでも美琴は、お構い無しに靴先でそこを突っつき続けた。
 すると、
「い」
 同じ力で突いたのに五和の声が大きくなった。
「ここね」
 美琴はそう呟くと、先ほどより強く靴先を押し付けてぐりぐりと捩じる。
「あ゛、ぐ」
 五和の口から明らかに苦悶と思しき声が漏れるが、その体は相変わらずピクリとも動かない。
 そのまま暫くの間、美琴の乱暴な愛撫に声だけで答えていた五和。そんな彼女の体に新たな変化が現れるのにそれ程時間は掛からなかった。
 それは、ぐちっぐちっと爪先をこねる度に響く水音。
「ん?」
 それに気付いた美琴が靴の先を見ると、そこが微かに濡れている。
 そして同じく五和の下着も、土汚れとは別のシミが広がっていた。
 そんな無様な五和の様子に、美琴はその唇に薄い笑みを浮かべると、靴先を再び湿った部分に押し当てて、
「美琴様を舐めんじゃないわよこの売女。何が、「上条さんは渡しません」よ。アンタなんかに任せたらアイツの命がいくつあったって足りないじゃない」
 ぐりっとひと際靴先が喰い込む。
「ぎぁ」
「いい。これからアンタの手足を切り落としてやる。それからこのっ!」
 更にぐりぐりっとまるで下着と靴ごと押し込もうと言うかのように体重を掛ける。
「ぎびッ、い゛ぃ」

307『五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる』3/4 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/17(木) 11:50:25 ID:H35iAnGY
「クソったれな穴にギッチリ砂鉄を詰め込んで……何処かの路地裏にでも棄ててやるわ。ふふふ……もしかしたら誰かが拾ってくれるかもね? だあって、喋る豚なんて珍しいじゃない? だ、か、らぁ、今からアンタをブヒブヒ鳴ける様に調教してあげるから感謝しなさい」
 その言葉の終わりと共に唐突に責め苦が止む。
「あ゛……、はぁぁ……」
 靴による責めから解放された五和の口から、泡と共に明らかに解放された事への安堵の溜息が洩れた。
 だがその一方で、美琴の顔には勝ち誇った残忍な笑みが張り付いていた。
 これから先ほど予告した通りの事をする――少女の頭の中はその妄想で破裂寸前。
 息は燃える様に熱く、呼吸は不規則に浅く短く、鼓動は早鐘を打つ。
 およそまともな状況で無いこの状況が美琴を変えて行く。
「あは♪ それじゃあ手始めにその不要な手足を斬り取ってあげる♪」
 そして次の瞬間、五和の手足に砂鉄がまとわりついた。
「う゛……」
「「う」じゃ無くて「ブヒブヒ」でしょこのクソ豚ぁ♪ さっき教えた事も忘れちゃったのかしら?」
 美琴は声を上ずらせながら五和の下腹部を足で踏みつけて押さえつけた。
 朦朧とした五和の耳に砂鉄の擦れ合うガラスに似た音が聞こえて来る。
「さあ、いっくわよぉ♪」
 美琴はその言葉と共に高らかに右手を突き上げた――立てた指は3本。
「3、2、1」
 嬉しそうに指を折ってカウントダウンする美琴。
 だがその背後に影が立つ。
 美琴はそれに気が付かない。
「ゼ――」
 ゼロ、と高々と宣言する前に頭にゴチンと衝撃を受けて、美琴はその場に蹲った。
 そんな美琴の頭上から、
「何やってんだこの大馬鹿野郎!!」
「ひぃッ!?」
 自分の操るイカヅチよりも恐ろしい雷に、美琴は別の意味で頭を抱えた。
 そして涙ぐんだ目で見上げれば、そこには上条当麻が苦虫を噛み潰したような顔をして立っていた。
「ア、アンタぁ!?」
「アンタじゃねえよこの不良娘ッ!!」
「ひっ! だ、だってこのクソ豚、わわっ、私の事殺そうとしたんだからね! ね! ね! 私悪くないって、美琴は言ってみる」
「中途半端に御坂妹の真似てんじゃねぇよ……ったく、こっちは取り返しのつかない事になったらと思って心配したんだぞ?」
 その一言を美琴は都合のいい様に曲解した。
 いや上条の言葉はあながち間違いでは無い。ただ、美琴「だけ」とは……。
 それでも美琴は瞳からぶわっと涙があふれてさせて、嬉しそうに上条の腰目掛けてタックルした。
「ぐはッ!?」
「もうっ!! アンタが私の心配するなんて千年早いのよ!!」
「なっ!? 何言ってんだ御さ――」
「感謝しなさいよ!! 私だけがアンタの味方なんだからね!! 判ってる!? 判ってるんなら返事をしろコラああああああああああああああああああああああああ!!」
「ツンだかデレだかわっかんねえんだよお前はああ!! つか帰ったらお前はお仕置きだかんな!! お、し、お、き!!」
 そう言って上条が美琴を振り払う。

308『五和、ヤンデレールガンに返り討ちにされる』4/4 ◆kxkZl9D8TU:2011/02/17(木) 11:51:12 ID:H35iAnGY
 振り払われた美琴は、暫くぼぉーっとした後、
「おし、お、き?」
「あったりまえだ!! 覚悟しやが……って逃げてんじゃねえぞ御坂ああああああああああああああああああああああああ!!」
 脇目もふらずに逃げて行く美琴の背中に向かって上条が怒鳴り声を上げた。
 そんな2人の側では――、
(河川敷の砂利ってひんやりして冷たいんですね……)
 身動きも取れずに五和が1人黄昏ていた。






 ここはとある学生寮。
 そこの小さなユニットバスの更に小さな浴槽には、2人の少女が仲良く肌を寄せ合って腰まで湯船に浸かっていた。
「さあ、こいつはとある病院からお前達の為に、とっくべつに分けてもらった学園都市製のウナギだ」
 そう言って上条は、水槽の中でにょろにょろうねうね動く白黒ツートンカラーの生き物を誇らしげに見せた。
 中々に生々しいその姿に2人の少女は同時に顔を引き攣らせ、
「あ、あの、私……、その、ウナギはちょっとぉ……、苦手、かな? あ、あは♪」
 そう言ってへらへらっと笑う美琴。
「か、上条さん……そんなものを用意するって……」
 何かに祈る様に両手を組み合わせる五和。
 そんな2人の頭上へと上条は水槽を持ち上げて、
「『鰻風呂』……、存分に味わって反省しやがれこの大馬鹿共!!」
 その叫びと共に水槽の中身を浴槽の中にぶちまけた。
「「ひいいッ!?」」
 ぴちぴちうねうねとしたものが体のあちこちに触れる度に、美琴と五和が悲鳴を上げる。
 と、そんな浴槽から器用に一匹を掴みだしたのは――、
「ん? どうしたインデックス」
「とうまぁ、これ食べられないの? 美味しそうなんだよ」
「ん……。今こいつらが隠し味を付けてくれるから1時間後な」
「ひあっ♪ い、いちじか……んにゃぁ……」
「は、はいってっ、はいって、くふっ、うぅ……」
 もはやどちらの悲鳴か嬌声かも判らない大騒ぎをじっと見つめたインデックスは、
「うん♪」
 それはそれは、これでもかと言う位いい笑顔で返事をしたのだった。



続かないんだよ


以上です。
マジ誰得?

309■■■■:2011/02/21(月) 21:52:02 ID:Ge0lZQs.
新規SS期待あげ

310■■■■:2011/02/22(火) 14:47:10 ID:/RlfHF9I
なんだ投下されてるじゃん。
職人さん乙乙

311■■■■:2011/02/23(水) 23:38:41 ID:qAbBpACI
どーもエロい妄想が歪んでしまって。
例のインデックス四肢切断ネタとどこぞの同人ネタがミックスされて、上条さんがボストンバックにダルマデックスさんを容れて、出先で青姦するネタが頭から離れない。
あと、ボールギャク型ESPジャマーで鬼畜するヒーローってのも浮かんでしまった。
俺得だけど……、ふひ、いいよねw

312■■■■:2011/03/04(金) 04:58:23 ID:t6LqeQZE
そういう鬼畜ネタは上条さんより一方さんの方が似合う気がするなー

313■■■■:2011/03/04(金) 19:01:28 ID:VkCkF4J6
3Dカメラで撮ったおっぱいエロすぎw
すれ違いおっぱい@ともも
ttp://oppai.upper.jp

314■■■■:2011/04/14(木) 18:04:59 ID:F2XhNWEQ
期待あげ

315■■■■:2011/07/14(木) 01:58:52 ID:u.tGlWVM
ソーププレイでアナル舐めがあるとは…… いいですなぁ

316■■■■:2011/07/14(木) 14:59:46 ID:O1jwlE1A
パンティーって単語を見るとどうしても吹き出す

317kokoro:2011/08/21(日) 13:53:58 ID:gIVMW7lA
不景気だと騒がれていますが・・・(^ω^)☆ ttp://tinyurl.k2i.me/Xxso

318yuri:2011/09/04(日) 17:02:09 ID:Rf7Wm2jo
世の中には簡単で儲かる仕事があるもんだ(;・ω・)☆ ttp://tinyurl.k2i.me/GoeA

319■■■■:2011/11/23(水) 16:59:52 ID:Nm7eaRU2
意外とエロネタってないよね

320■■■■:2011/12/18(日) 11:29:07 ID:ZmTA4Sh.
寒い

321食蜂操祈:2011/12/18(日) 11:42:39 ID:Rik1.Rq.
私の改竄力なめんなよっ☆

322■■■■:2011/12/18(日) 19:52:45 ID:zq/On94g
>>321
ダブったりスタイルあるいは本体をごまかしたりしてるんですねわかります

323■■■■:2012/02/08(水) 16:50:21 ID:pSxlVYsk
本体といえば、ういは・・・うわなにをするやめ

324■■■■:2012/02/08(水) 17:09:57 ID:jMaG.DHk
初春の上の人に種付けされたい

325■■■■:2012/03/12(月) 00:18:52 ID:FBixZfNc
佐天さん!

326■■■■:2012/03/12(月) 04:16:12 ID:dSxrZ61E
sage

327■■■■:2012/03/12(月) 22:37:36 ID:SWSdmkNc
マリアンさんの魔術で女の子たちの体をエッチに改造とか面白いと思う

328■■■■:2012/03/13(火) 22:31:09 ID:FlvCveik
マリアンさんってそんな素晴らしい魔術が使えるのか!!

329■■■■:2012/03/14(水) 23:16:09 ID:G7MJ1ils
ぶっちゃけトップクラスにエロに応用できそうな能力

330■■■■:2012/03/18(日) 16:37:45 ID:eRbbQ/Xc
どっかの研究所二人の研究員が夜勤していた
「先輩、俺思うんすけど〜」
「あ?どした?」
「レベル5の女子って電気関係の能力者っすよね?」
「ああ」
「そんで俺らのやってる研究が電気系統の能力者のAIM拡散力場に干渉して意思を操るってやつでしたよね?」
「ああ」
「じゃあっすね?そのレベル5の女3人を《実験》っつー名目で連れて来てぇー」
「おお」
「洗脳調教して犯れたりできないっすかねぇ」
「やったら死ぬぞ・・・・っていいたいが」
「はい」
「第四位と第五位には恨みがある・・・おれが申請しとくからお前がそいつら呼べ」
「まじっすかーーーー」
研究員の目には欲望の炎が渦巻いてたwww

そんで
・美琴が幻覚で、不細工研究員どもが上条に見えて輪姦される
・麦野が能力使えなくなって、電気ショックで筋肉破壊されて器具や媚薬で調教される
・ミサキチが人身操作しようとして逆に操られて大型犬の群れに犯される
とかしたかったんだけど文章能力無いので誰か続きかいてー

331■■■■:2012/03/18(日) 16:42:38 ID:wYiklpxU
まず自分で書けや

332■■■■:2012/03/18(日) 17:05:47 ID:eRbbQ/Xc
とりあえず麦野の流れは
まず最初に10kgのおもりつけて4時間のランニング、5時間の50m水泳をさせて

実験室に水着のまま呼ばれる麦「シャワー浴びる時間くらいよこせよ」

部屋の壁からローション入りの媚薬がドパドパでてきて麦野が何度もすべってこける

キレて原子崩し撃とうとするが使えない、おもりからの電気ショックで筋肉が絶たれる

ローション入りの媚薬が部屋中に溜まってきてしばらく溺れる麦「たすけっ・・・がぼ」

ローションが排水溝からでたあとカメラから見てた研究員やスキルアウトの奴らがきて調教開始

333■■■■:2012/03/18(日) 21:05:31 ID:4ZlCLtko
>まず最初に10kgのおもりつけて4時間のランニング、5時間の50m水泳をさせて
麦のんの場合、これを行っても普通にピンピンしててノーバウンドキックしそうだから困るw

334■■■■:2012/05/13(日) 16:02:12 ID:pLvlb26Y
あぁ・・・はああぁぁ!あぁぁっ・・ああ゛ぁぁ!
んああ・・あぁ あぁぁ あああ゛ あ゛
Ahhhhh!Uhhhh!あああぅぉぁぁ・・・
あああぁああああぁ
あ゛あぁああーう゛あぁんああぁ
Oh!うぁ
Ohhhhh!ウ゛ォースゲー!
うああっあー気持ちいい!
おおぉおおぉぉぉもっと早くしてくれ嗚呼もっとついてくれオルルア!
オーッス!Ohhhhhh!
オアアア!アアァ!アォン!ウ゛ォー!オウ!
ウェアッ!ハァッ!アオ!あぁ!


アゥン・・・

335ありきたりなエピローグに白井黒子は満足できるか:2012/07/18(水) 15:10:11 ID:3xTYrF9M
夕焼けのオレンジ色の空に落下する感覚に白井黒子は胸を高鳴らせる。
地面に落ち爆ぜる前に彼女は自身の能力で空高く舞い上がる。
否、舞い上がるのではない。自分の座標を変えるのだ。
文字通りの座標移動という特殊能力を持つ白井黒子だがその能力には幾つかの欠陥がある。
連続して『跳躍』することは出来ないし、『跳躍座標』に何も異物が存在しないことを確認しなければとんでもない事故が起こる。
能力使用間のラグと認識するための視界の確保。
その両者を組み込みながら移動するのであれば学園都市の上空を――といっても精々数十メートル上を――跳ぶのが一番手っ取り早い。
黒子、という名前に沿わない茶色の二房の長い髪を風に躍らせながら少女は夕闇の都市を跳んでいく。
もちろん女学生として下からスカートを覗かれる可能性があるという状況は芳しくない。
特に黒子の下着は紐といっても良いような過激なものであるのでますますもってぞっとしない事態ではある。
だが百メートル前後の距離を文字通り点と点とで跳ぶ彼女を地面から追い続けるのは至難の技だ。
「――あはっ☆」
そして、リスクに見合ってか、風紀委員の詰め所を出てわずか二分で目的の場所に着いた。
学園都市では決して珍しくない八階建ての学生寮。
何棟も並ぶそれらの一つ、その一室。
分厚い玄関の扉の前に立つ。
すぅ、と深呼吸。昂ぶった呼吸を整える。
学園都市でも指折りの名門校常盤台中学の制服を纏ってごくごく普通の部屋の前に立っている。
こんなに簡単にこれる場所なのに特別すぎる場所。
呼び鈴も押さずにノブを回す。
条件反射的に身体の内側で切ない音がした。
部屋の中には三人の裸の男女が居た。
十畳ほどの空間。全裸のツンツン頭の男が仁王立ちで、そして全裸ショートカットの少女が足元にかがみこんで男の股間に顔をうずめて一心不乱にペニスを頬張っていた。
そして、白井黒子よりも長い髪、銀色の輝く髪の少女が彼らのすぐ側で息も絶え絶えに横たわっている。
「遅かったわね、黒子」
たくましいペニスから口を離し、場に似つかわしくないほどの明るい声で白井黒子の『お姉様』が笑いかける。
鳶色の瞳を潤ませた『お姉様』、学園都市の誇る最強の電撃姫、超能力者第三位御坂美琴。
しかし常日頃の笑みとはまったく違う、淫蕩な姿は常盤台が誇る『御坂美琴』のものではなかった。
「申し訳ありませんの、お姉様」
そうだとしても黒子にとっては敬愛する存在であることになんら変わりはない。
むしろお姉様の変わり果てた姿に背筋をぞくぞくさせながら大粒の瞳にねっとりとした妖しい光を宿した。
朱の唇に蜂蜜のような甘さを浮かべて黒子が微笑む。

336ありきたりなエピローグに白井黒子は満足できるか:2012/07/18(水) 15:11:01 ID:3xTYrF9M
半ば脅迫のように白井黒子はこの場所に呼び出されている。
白井黒子は御坂美琴の言葉には逆らえない。
そして御坂美琴が少年――上条当麻のためならばことの善悪を問わない存在と成り果てたとしてもその事実は変わらなかった。
一本筋の通った少年でも溺れるような愛欲には流されてしまっている。
彼も彼のまま変質しつつある。
二人の状況に悲しんだこともあるが白井黒子自身も既に自分でも楽しむように変化していた。
命令される前にスカートを床に落とす。
恥じらいを見せつつも紐のような下着を外していく。
テレポータのサガとして肌への接触の少ない、事実として役目をほとんど果たさない下着という名の布切れしか纏わない黒子だが、それでも自分の意思でそれを外すことには躊躇いと興奮を覚えた。
そして部屋には不釣合いなほどの大きなソファ――御坂美琴が用意したものだ――に仰向けになっている上条当麻の腰の上に慣れたように跨った。
「当麻さん――黒子におちん×、お恵みくださいまし――」
声を震わせながら淫らにおねだりをする。
すると快活だった少年には似合わないような黒く下卑た情欲の炎を宿した声が応えた。
「いいぜ。ただし自分から腰を使えよ? 俺が黒子を犯すんじゃない、黒子が俺に奉仕するんだ」
黒子、と呼び捨てにされる屈辱に淫蜜が溢れてくる。
それを喜んでいる自分も居る。
太股を濡らしながら黒子は肉棒に手を添えて秘裂にあてがった。
「熱い、ですの――」
そこは子供のように幼く、未成熟で、陰毛も生えていない。
実際問題、白井黒子の年齢ではそれはおかしなことではない。
だが数え切れないほどこの男を迎え入れた性器は妖しい期待に震えている。
上半身に纏ったままの制服、その内側の平坦な胸部で二つの突起がつんと硬くなった。
ぐちゅ、と淫らな音を立てて位置を調整してからゆっくりと腰を下ろしていく。
「う、はぁあああぁっ……」
切なげに眉を歪めながら丸い溜息を吐く。
長大なペニスをずるずると飲み込んでいくと開いたカリがごりごりと敏感な膣粘膜を抉っていく。
とん、とぶつかる奥の場所。自分の体重がかかってそこが圧迫される快楽に黒子は幸せそうに相好を崩した。
「あ、はぁ……いいですの、当麻さんのおチ×ポ、ああン……気持ち良いですの……」
挿入しただけで達してしまいそうで華奢すぎる腰が扇情的に振られる。
「く、黒子のは相変わらず狭いな……」
体躯としては秘部から精液と愛液の混ざり物を垂れ流しつつ焦点の合わない目で呆然と彼彼女らを見ている銀髪のシスター、インデックスも同じようなものだ。
同年代の少女たちと比べて彼女たちはあからさまに細すぎる。
だが風紀委員としての訓練を続け見た目以上に筋肉の搭載されている分だけ白井黒子の締め付けはインデックスを上回っていた。
そして何より。
最初から好意を隠さなかったインデックスや隠しきれなかった御坂美琴とは違い、露骨に敵意を露わにしていた白井黒子が自らの意思で跨って腰を下ろしてくるという光景に上条当麻はいたく興奮した。
最高級の味付けで差し出された最高級の肉に涎をたらしそうになりながら上条は快楽を噛み殺す。
「いやらしいわね、黒子。いっぱい愛してあげる」
背後から『お姉様』が迫ってきた。
その股間には黒い人工のペニスが装着されている。
一見してシンプルでありながら挿入の感覚を装着者の膣で感じられるという双頭ディルド。
てかてかとローションが塗りこまれて光を反射している。
すると黒子は誰に言われるわけでもなく上条の上体に覆いかぶさり自分から尻肉を割り開いてアナルセックスをねだった。
「お姉様……早く、愛してくださいまし……」
舌足らずの甘え口調に御坂美琴は微笑んでディルドの先端をひくつくアナルに当てる。

337ありきたりなエピローグに白井黒子は満足できるか:2012/07/18(水) 15:11:23 ID:3xTYrF9M
――ず、ずぶぶぶっ
「ひ、あああああっ!」
強烈な圧迫感を直腸感じながら黒子が啼いた。
「かは、は、入ってきますのっ! お姉様がっ!」
そして、二人が同時に腰を使い始めると黒子の脳が真っ白に焼けた。
ツインテールの髪を振り乱して愉悦に喘ぎ泣く。
前後の穴に交互に抜き差しされる快感は悪魔のように強くて黒子はただ流されるだけだ。
「ひあっ、あ、あんっ! ひああああっ!」
歓喜の歌を奏でながら白井黒子は自分がここに居るという圧倒的なまでの実感を得る。
強く律し、気高くありたかった自分ではなく、すべての装飾を剥ぎ取られた自分。
まるで本能のままのけだもののように、社会的な仮面も逃れがたい自己嫌悪もなくただただありのままの自分が肯定される。
高位能力者だとか、風紀委員だとか、常盤台の生徒であるとか、そういうことではないただの白井黒子がここにいて、受け入れられている。
そういうものが無用だとは思わないけれども、重荷に感じることもある。
誰かに預けることも出来ない。
だけれども。
「あ、はんっ! ああんっ、すごいですのっ! お二人のおチ×ポ、ごりごりって、わたくしの中でっ!!」
ただのメスとして愛されている今は重い鎧を外すことが出来る。
快楽と同じぐらいの開放感が黒子の小さな胸を加速する。
「くろこ? 私も仲間に入れて欲しいかも」
白く優しい指先が黒子の頬に触れた。
苦しい呼吸で見上げると意識を取り戻したシスターが快楽の虜となった瞳と透き通った声で、上条当麻でもなく御坂美琴でもなく白井黒子に懇願する。
「もちろんですの……インデックスさんも愛してくださいまし……」
つい先ほど、黒子がこの部屋を訪れる前、きっと。
今の黒子のように二つの穴をごりごりと抜き差しされて狂ったはずの銀髪碧眼の少女はそれでも美しい。
桜色に上気した顔が近づいて黒子の唇を奪う。
塞がれて、口内をねっとりと嬲られて、甘露のような唾液を飲ませてもらうと蜜壺と肛門とが切なくうずいて二本のペニスを強く締め上げる。
きゅうきゅう、と鳴って性感が一気に高まった。
「ひあっ、ああんっ! もうイきそうですのっ! あ、ああ、気持ちいい……もっとくださいましっ!」
日ごろの彼女を知っている人間が見れば目を疑うような嬌声を振りまきながら過剰といえる短い時間で白井黒子が駆け上がっていく。
「くおっ、黒子、そんなに締め付けたらっ!」
「あはっ☆ 黒子、本当に可愛い……」
切羽詰った声。快楽の溺れた声。三人の腰が複雑に動いてぬぷぬぷという音を立てる。
「んもう、仲間はずれにしないで欲しいんだよ」
拗ねるような響き。
ソファ、上条の頭を跨ぐような形で黒子の前に膝立ったインデックスが自身の幼い性器に黒子の頭を引き寄せる。
酸素不足で朦朧となりながら黒子はシスターの秘密の場所に舌を伸ばした。
むわ、という淫臭が口内に広がる。
乳製品のような発酵臭と樹液のような青臭さの交じり合った液体をずず、と吸い込んでちろちろとサーモンピンクの肉を舐めた。
酸っぱさと、苦さと、どこか甘いような味を味蕾に転がしながら快楽の頂点へと打ち上げられるように転がっていく。
「あひっ! ひあああっ! もう駄目ですのっ! 死んでしまいますのっ! いい、気持ちいいっ!
 イクっ! イクイクっ! ひぃいぃっ!!! イっちゃいますのぉぉっ!!!」
文字通り気が狂うほどの性感の爆発の予感に白井黒子の尿道、肛門の二つの括約筋がぎり、と締まった。
途端、
――どくん、どくどくどくっ!
ぐ、と短い呻きを上げた上条が爆発する。
幼い子宮に叩きつけられるように精液が浴びせられ膣肉のなかでペニスがしゃくりあげる。
ディルドごしですらそれを感じた御坂美琴が幼いアクメに顔を綻ばせた。
「ああ、出るぞ、ぐうぅぅっ!」
「わたしも、イっちゃう!」
「ずるいんだよ、三人してっ! 黒子っ! もっと吸ってっ! ああんっっ!!!」
閃光の様な脳内花火に意識を破壊されながらも黒子が吸い上げて舌を煽動させるとインデックスは小さく体を震わせて嬌声を上げた。
ぼう、という絶頂の余韻の中。精液を打ち込みながら少しずつ硬さを失っていく膣内のペニスとずるりと排泄される直腸のディルドー。
そして生臭い雄と雌の体液の混合物を飲みほしながら黒子はクリームの様な甘い空間にふわふわと精神を漂わせる。
もう、この時間がない生活など考えられない。
肉体も精神も、本当の意味で自由になれる。
火照った身体の内側、幼い子宮が嬉しそうにオスの液体を飲み込んでいくのを感じながら黒子は幸せそうに眼を閉じる。
そして改めて上条に覆いかぶさって呼吸と心臓の鼓動とを重ね、疲労困憊のまま投げ出すように甘えた。

338■■■■:2012/07/18(水) 15:13:23 ID:3xTYrF9M
何かしら動きが欲しいので投げ捨てる様に置いていきます
書きなぐりなので前後脈絡はありません

339■■■■:2013/03/20(水) 22:15:20 ID:IqdLy17k
>>327-329
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――

340フレンダ:2013/08/10(土) 09:53:27 ID:Dm9xG8AY
結局、むぎのが一番って訳よ

341■■■■:2014/03/16(日) 21:38:06 ID:mWLkFupk
中高生キャラの将来の育ち具合予想やいかに?

342■■■■:2014/05/19(月) 13:56:02 ID:UO9ZtNUM
ここのエロ小説は最高だ

343■■■■:2014/10/26(日) 11:58:54 ID:Fnzv6/n.
みこちゃんがかわいいぜ

344■■■■:2015/01/16(金) 14:50:40 ID:WtPG6KgY
いいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

345■■■■:2015/01/16(金) 21:10:56 ID:KH46podI
ああ^〜良いッスね^〜

346■■■■:2018/04/07(土) 21:14:36 ID:zF2uY0pw
>>308
エロパロ板で見た。

347■■■■:2018/04/08(日) 10:24:08 ID:bJns/NMc
負け猫?

348■■■■:2018/04/08(日) 20:55:45 ID:8P5x1H9.
金曜日のおはよう

349■■■■:2018/04/21(土) 04:24:16 ID:kIf0Sezw
気にならなくなって来た。

350■■■■:2018/05/10(木) 21:10:05 ID:z9ak2.Qw
リメンバー・ミー

351■■■■:2018/05/11(金) 04:04:04 ID:pIQnXyrw
念獣

352■■■■:2018/05/12(土) 18:12:10 ID:JuGze0EU
早く戻って来てくれよ

353■■■■:2018/07/31(火) 00:50:06 ID:/9NnSTZo
アレイスター(♀)の乳について語る猛者はおらんのかね

354■■■■:2018/11/13(火) 13:23:19 ID:LnyeEU3E
勝ったな(確信)

355■■■■:2018/11/14(水) 19:33:16 ID:knmwRGp2
流れを掴んだ

356■■■■:2018/11/15(木) 20:51:59 ID:JlagkrFY
笑いが止まらねーぜ

357■■■■:2018/11/17(土) 11:05:25 ID:091XM2u2
もう負ける気がしない

358■■■■:2018/11/18(日) 23:56:40 ID:lKvgnPJQ
ああ、勝つ!!

359■■■■:2018/11/24(土) 08:54:30 ID:haO25AJM
最初から勝っている
最初から負けていない

360■■■■:2018/11/27(火) 08:58:55 ID:nunY0DoQ
今回でケリだ

361■■■■:2018/12/29(土) 05:04:36 ID:.iXtuILI
蹴るの?

362■■■■:2019/01/29(火) 02:56:14 ID:RVe./v0o
ドッペルゲンガーは自身の身体を形成する際に繰歯の身体を忠実に再現するのではなく胸を巨乳に設定しとけばみこっちゃんのパーソナルリアリティ揺さぶって勝てたかもな!

363■■■■:2019/02/14(木) 16:16:16 ID:GSJJYNFA
火消し活動に取り組まねば!

364■■■■:2019/02/15(金) 20:46:40 ID:A1KtR12k
一先ずは良しとするか

365■■■■:2019/03/06(水) 23:34:58 ID:Tz8NuADk
次から次へと……

366■■■■:2019/03/07(木) 21:26:29 ID:CwhI2QWM
ここにも投稿していたのか

367■■■■:2019/03/07(木) 23:28:28 ID:3F1hN7p6
禁書板のこのスレ、エロパロ板のSSまとめ保管庫、支部か
三か所って訳ね

368■■■■:2019/03/09(土) 14:00:26 ID:MZH2KeZQ
公式準拠こそ正義だ

369■■■■:2019/03/09(土) 14:00:44 ID:eK.ZzTpw
rhs

370■■■■:2019/03/09(土) 18:15:14 ID:eK.ZzTpw
うぇ

371■■■■:2019/03/09(土) 19:51:00 ID:5iUbht3E
そんなに悔しかったのかい?坊や

372■■■■:2019/03/10(日) 15:43:33 ID:QWsMIgD2
ザマーミロ!


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