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【想い出と】シショーの読書感想文【自己顕示欲】

21シショー★:2003/11/29(土) 00:07
『りんごばこのひこうき』
高橋宏幸:作 清宮 哲:絵
出版年不明 富士ゼロックス株式会社発行 講談社製作(特殊なタイプの本なので探しにくいです)

 これは、父方の祖父母が私の誕生日(年齢は忘れたけど、保育園生)に送ってくれた絵本です。
 マイブックサービスという、本の主人公の名前や、登場する地名、犬の名前などを、自由に任意の名前と差し替える
事ができるというサービス対象の、特注の本です(詳しくはこちらでhttp://www.world-egg.com/bnet/)。
 祖父母はこのサービスを活用して、本の文章を私に合わせたものに変え、私だけの絵本としてプレゼントしてくれた
訳です。年寄りの思いつきにしては、なかなか気の利いたプレゼントですよね。
 どのような按配かというと、


「ママ、このはこ なんのはこ」
シショーちゃんがききました。
「川崎(祖父母の所在地)の おばあちゃんが おくってくださた
リンゴの はこよ。たくさん たべたでしょ。
ここに“シショーちゃんへ”って かいてあるわ」
はこには 大きな字で、
   兵庫県××市××町
            ××の×
   シショー さま
と、かいてありました。


…などという文章が全編続いていく訳です。はっきり言って、読んでて赤面します。当時の私も、喜ぶ前に恥ずかしく
なって、誰にも読ませない様にしまっておこうとしたのですが、母がこの贈り物を大変珍しがって、保育園に持ってい
って皆の前で保母さんに読んでもらうよう、幼い私に強要したのです。
母としては、引っ込み思案で地味だった私に、珍しく皆の注目を集める事によって、私を喜ばせようと思っての行動
だったのでしょうが、アホとしか言いようがありません。保母さんが車座になった園児達に絵本を読み聞かせている
間、私は真っ赤になってずっと下を向いていました。祖父母が知ったらさぞや悲しんだでしょうが、二人とも知らぬま
ま他界したのでOKです。
 幼児向け絵本ですので、ストーリーは単純なものでした。
 私が、祖父母が送ってくれたリンゴの空きダンボール箱に入って遊んでいたら、突然リンゴ箱が飛行機の様に浮き
上がって家を飛び出し、私は大喜びでそのまま祖父母の家に向かう。ところが祖父母の家に到着すると、祖父母の
姿が無く、代わりに遠くから呼ぶ声がする。ハッと気がつくと、私は家の中でリンゴ箱に入って遊んでいただけであり、
玄関には現実の祖父母の姿が………といった感じです。
 このマイブックサービス、一見、本の中に自分が登場するという、子供の夢を叶える素晴らしいサービスに思えます
が、当時の私は、子供心に「なんでおじいちゃんの家の飼い犬ゴンが、我家の犬になっているのだろう」「現実のおじ
いちゃんはこんなに朗らかな人ではない」「ボクはおかあさんをママなんて呼ばない。第一、おかあさんがスリム過ぎ
る」等の違和感が先に立ち、叶った夢を素直に喜べませんでした。贈り物し甲斐の無いガキだと祖父母も思った事で
しょう。でも、他界してるからOKです。
 本棚の奥に大切に眠っている筈ですが、ひょっとしたら捨てたかもしれません。

  ∧師∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < おばあちゃんの葬式の時、ずっと「魍魎でてこないかなぁ」ってぼんやり考えてたよ。
 (つl⌒i⌒l  \__________ショウガク イチネンセイ ダシ ショウガナイヨネ
  (⌒)(⌒)

22シショー★:2003/11/30(日) 01:31
『お星さまのレール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4323010389/ref=sr_aps_b_/250-2357330-1033030
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD27694/(アニメ映画)
http://www.asahi.com/obituaries/update/1126/004.html(作者の小林千登勢死亡ニュース)

 これまた、大変に有名な本ですが、今夜は時間ないのでコレにします。
 これは、私が小学生の頃、母がバザーで買ってきた本です。例によって、母には無許可で本棚から抜き出し、こっそり
と自室で読みました。
 所謂、実体験による反戦物というジャンルの本なのですが、戦争中の体験記ではなく、敗戦後に北朝鮮の植民地から
帰国して、日本にたどり着くまでの苦労話です。
 ベストセラーなので内容の詳しい説明ははぶきますが、この本が私の心に残ったのは、読み終わって、母にその感想
を話してからです。大変面白かった旨を母に伝え終わって、読後の喜びに浸る私に、母は
「お母さんもね、この本書いた人と同じ年頃にね、それまで住んでた北京から集団で引き上げてきたんだよ。だから本当
に、他人事と思えなくってねぇ」
と、驚愕の事実を打ち明けたのです。(それまでにも話した事があったかもしれないけど、幼いアホの私は「引き上げ組」
という概念がイマイチ理解できていなかったのかもしれません)
 私は読後の喜びなどという、生ぬるい悦の雰囲気に浸っていた事をすっかり忘れて、母の顔を見つめておりました。そ
の頃はちょうど生意気盛りで、母の事で知らない事は無いと思いあがっていた時期でしたので、まさか母如きに絶句する
程驚かされるとは夢にも思わなかったのです。
 まぁ、今考えると絶句する程の事でもないのですが、その当時は
「もし母が帰国に成功しなかったら、今テレビに出てる中国残留孤児の人達の一人になっていたんだなぁ。そうなると、当
然自分もこの世に生を受けていなかったのだなぁ」
などと、色々考えました。ここで幼い私に、
「精巣から飛び出た瞬間、一歩でも隣の精子に遅れていたら、当然君はこの世にいなかったよね。そう考えたら何でもな
い事だよ。ハハハハハハハ」
などと野暮かつ下衆な事をぬかす、kairuや菊汁の様な性格の歪んだ人達が当時の私の回りにいなくて、本当に良かった
と思います。
 作者の小林千登勢さんは先日お亡くなりになりましたが、私、今日この本について検索するまで、この本の作者が小林
千登勢その人である事を知りませんでした。道理で、母が訃報を知った時にやけに悲しそうな顔をしていた訳だ、と思い
ました。今日この本について書こうと思ったのはまったくの思いつきですし、タイムリーな偶然とはあるものですね。ていう
か私はニュースを見なさ過ぎですね。
 この本の終盤、成人して子供を持った作者が、中国残留孤児のニュースをテレビで観る度に涙ぐんでしまうというエピソ
ードがあります。その作者の姿を、小林千登勢死去のニュースを見て、悲しげにうつむく母に重ね合わせながら寝る事に
します。
 多分、この本は今も母の本棚に並んでいると思います。

  ∧師∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < でも、母親孝行しようとかは思わないね。職も探さないよ!
 (つl⌒i⌒l  \__________
  (⌒)(⌒)

24kairu★:2003/11/30(日) 05:36
『不思議の国の/鏡の国のアリスの算数パズル』
http://www.ruralnet.or.jp/~NCL/set/37800063.htm

原作者ルイス・キャロル
http://homepage1.nifty.com/~midori-room/carroll-note.html

イラスト ジョン・デニエル
http://www.fantasy.fromc.com/art/art9.shtml

モデルのアリス・リデル(´д`;)ハァハァ
http://www.japan-net.ne.jp/~meiri/arice/arice3.htm

この本は私が中学生の時に図書館で発見して、「なんでもっと幼年期に読まなかったんだ」と、
大変悔やんでいた書物です。先日ブックオフで見つけたので、まとめて買いました。
中身は数学者でもあったルイス・キャロルの著書「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を元に
子供でも馴染み易いように面白いパズルを紹介している本ですが、数学や論理学にもふれています。
イラストも当時のジョン・テニエルの絵を掲載していて、当時印象を受けた記憶があります。

とはいうものの、私のような「なんちゃって理系」な文系野郎がピーチク騒ぐほどのものですから、
理系バリバリの人間にとってはたいしたものでは無い内容かもしれません。
ですが今読むと「最近、この辺の脳みそを使ってなかったな」と思うことうけあいです。

  ∧K∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (;ロДロ) < この本の最後にあるアリス・リデルの写真が最高にかわいい。
 (つl⌒i⌒l  \__________
  (⌒)(⌒)  ヘンナイミジャナイヨ

25シショー★:2003/11/30(日) 11:26

  ∧師∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < アナタ、たまにステキな買い物しますね。
 (つl⌒i⌒l  \__________
  (⌒)(⌒)

26シショー★:2003/12/01(月) 00:24
『蝿の王』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102146016/ref%3Dpd%5Fsim%5Fdp%5F5/250-2357330-1033030
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0410.html

 今夜も父が「早く寝ろ早く寝ろ」とうるさいので、有名な本で適当に済ませます。
 これは私が、中学生の時に図書館で読んだ本です。
 近未来、戦時中の少年達が飛行機事故で無人島に流れついてから、色々ある話です。あらすじは上の松岡正剛のレヴュ−
でも読んで下さい。あんまり読んで気分の良い書評ではないですが。
 有名なだけあって、かなり面白い本ではあります。少年達が力を合わせて生き残ろうとする様な話ではなく、現実を直視せず
、得体の知れない不安と恐怖とを誤魔化す為に、ひたすら非文明的な方向へ逃避する少年達の姿は、非常に納得がいく物で
はあれど、読んでてムカムカしてきます。上の松岡正剛はラストで読者がホッとするとか抜かしてますが、全然ホッとしません。
 まぁ、内容については名作なのでどうでもいいんですが、問題は私がこの本を、あの『十五少年漂流記』より先に読んでしまっ
た事ですね。後で『十五少年漂流記』を読んだ時に、「深刻なイジメとか殺しをしないでエライなぁ」などと、変な方向の感想を抱
いたりしました。本と出合う順番というのは、運命ですね。私と十五少年は、大変不幸な出会い方をしたのかもしれません。「蝿
の王」にその責任があるとは思いませんが。まぁ、アニメはもっと前に見てたから、いいです。
 なんか父が凄い形相でこっち見てるからこれくらいにします。
 図書館からパクッた上に失くすという最悪の失い方をしました。

  ∧師∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < こーゆー状況の無人島でメガネ失った時点で死亡決定だよね。
 (つl⌒i⌒l  \__________ビギー…
  (⌒)(⌒)

27シショー★:2003/12/02(火) 13:16
『手塚治虫がねがったこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4005001637/ref=sr_aps_b_/250-6455311-7225845
『手塚治虫の冒険―戦後マンガの神々』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480813802/qid=1070335151/sr=1-13/ref=sr_1_2_13/250-6455311-7225845

 スレ立ての最初に一日一冊書いていこうと決めましたが、昨日は家に帰れなかったので、書けませんでした。今日
はその分も合わせて、二冊まとめて書きます。
 一冊目は、斉藤次郎とかいうオッサンが書いた、手塚治虫への追悼と崇拝の本です。よく言われる、「神格化」の典
型みたいな本です。中学生の頃、どっかからパクってきて読みました。
 二冊目は、漫画研究家で有名な夏目房之介のどっかの大学での講義記録をまとめた、手塚治虫研究の本です。高
校生の頃、古本屋で買いました。
 どちらも手塚治虫についての本ではありますが、その視点と立場にはかなりの差異があります。前者はいかに手塚
治虫が素晴らしい漫画家であったかについてを語り、後者はマンガ史としての手塚治虫の変遷を語った本です。こうい
った極端に違う視点の本を二冊読むと、少し賢くなれたような気がして嬉しいですよね。たとえ勘違いだとしてもです。
 前者の本は、手塚治虫をリアルタイムで読んでいた人が感じた憧れや喜びが、いかに絶大なものであったかを私に
想像させてくれました。その想像により、私の中で半ば神格化し始めた手塚治虫を、人間として見る事、他の漫画家と
比較する事により、その限界と人間性を教えてくれたのが後者の本です。(夏目房之介は、「BSマンガ夜話」の「デビル
マン」の回で、とある一場面の絵を石川賢が描いた物だと言った所為で永井豪の怒りを買い、そのおわびと説明に次
回の「ドラえもん」の回の時間を十分以上も削りやがったので、個人的に嫌いなんですが、この本の研究と考察自体は
流石だと思いました。)
 私がこの二つの本に出会った順番は偶然ですが、幸運な偶然であったと思います。順番が逆であったなら、前者の
本を素直に読む事ができなかっただろうと思うからです。もちろん、年齢の関係もあるでしょうが。
 思えば、私が物心ついてから初めて読んだ本は、父がコレクションしていたライオンブックスの手塚漫画の数々でし
た(兄の持ってた「シェイプアップ乱」か「ハッピ−ピ−プル」の可能性もあるんですが、手塚の方がカッコイイので)。毎
日毎日、ダラダラと寝転がりながら読んだものです。それ以来、多くの人間にとってと同じ様に、手塚治虫は私にとっ
て特別な漫画家でした。近年は研究本も多数出版され、手塚治虫についての様々な考察だの、ラブコールだのを読
む機会が得られますが、私が最初に手塚についての考察とラブコールを聞いたのはこの二冊であり、それは変わる
事のないものだと思うと、なんだか人生とは恐ろしいものである様な気がします。
 二冊とも、大学院で漫画の研究紛いの事をやってる幼馴染にあげました。

  ∧師∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < 一昨日、菊汁から
 (つl⌒i⌒l  .| 「アトムにムーピー出てるよ!タマミかわいい〜 萌え〜」…というメールが届いたよ。
  (⌒)(⌒)   \__________

28名無し【FC用】さん:2003/12/03(水) 18:20
※コピペ

よく見かけるのに、「感想文」だと書かれてあるのですが、文章を読むと、
確かに相手の文章や主張の断片が繰り返し出てきて読んだらしい形跡はあるのですけれど、
全体としてはいつも同じこと言ってる、というのがあります。とにかくどんな文章の「感想」でも、全然同じなのです。
こんなのはただの意見の開陳であって、「感想」なんてレベルのものではありません。
たとえば「私は〜と思う」と書いてあっても、「〜」に入るのはいっつも一緒なのです。「〜は嫌いだ」と書いてあっても、
「〜」に入るのはいっつも一緒なのです。
神学者のルターは、悪魔が嫌いで「悪魔、悪魔、悪魔」と、自分の文章にたくさん「悪魔」という言葉を登場させました。
本当は大好きなのかもしれません(ああ、こんなことうっかり書いたら不敬罪です)。きっと一本筋の通った人なのでしょう。
そういう人、嫌いではありません。でも、とりあえず相手の書いたものも読んでいただきたい、と私は思います。

         /⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
        ( ・・・「感想」という言葉を使うべきじゃなかったなぁ。
   ∧師∧。Oヽ,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,.,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,.,,,.,
__( ・∀・)_____
|  (つl⌒l⌒lO   |
|―-ヽ ヽ ヽ―――┐
TT ̄(__)_) ̄ ̄TT

29シショー★:2003/12/03(水) 23:06
『新しい単位』
http://www.amuse.co.jp/news/stnk/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/459403425X/249-9910335-6379565
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2725/hobby_old.html(宝島の地図)

 ゴミタメおやぶんが居なくなってガッカリなので、あんま書く気がしないのですが、一日休んだら永遠のお休みにな
りそうなので書きます。
 これは去年、本屋で立ち読みした際に、大変面白かったので友達に見せてやろうと思って買った本です。その頃
はマジメに働いていたので金があったんですね。夢のようです。
 内容を説明する意味はない馬鹿本かつベストセラーですので、内容を説明しません。TV番組内の企画をまとめた
本ですので、完全な流行り物ですね。こーゆー物は新鮮さが命なので、新品を即買いしたのはいい判断だと自惚れ
ます。周囲で企画の元である『宝島の地図』とかいう番組(私は見たことないです)の話題をしていた人もいなかった
し、きっと友達の間で回し読みしたら、皆の新鮮な笑いとネタの元になって、愉しい空間を共有できるに違いない。
そう思いました。
 けれど、この本は皆の手に渡される事はありませんでした。私が本屋を出たその足で、510の家に遊びに行ってし
まったからです。私は皆の前にとりあえず510にこの本を見せようと思い、買ったばかりの本を取り出して読ませまし
た。「どうだ、面白いだろう?」と聞くと、奴は微妙な表情をしながら「まぁ、面白い」みたいな事を言い、床に投げだし
ました。私は何だか自信がなくなり、「ひょっとしたら私はまた、皆とセンスのズレた買い物をしちゃったのかしらん。
皆に見せたら馬鹿にされるかなぁ」などと考え始めかけました。が、次の瞬間には、例によって510の唐突な馬鹿発
言にすっかり気を奪われ、本の事など頭から吹き飛んでしまいました。
 菊汁なんかはもう予想つくかと思いますが、そのまま奴の家に置き忘れです。
 後に、幾度か大学に持ってきてくれる様に要求したと思いますが、十や二十の要求で動く男ではありません。その
内に時は流れ、510は音信不通。私の買った「新しい単位」とは、二度とお目にかかれなくなってしまいました。
 510に借りパチされた本は数多くあります(こちらもしてますが)。その中で、何故かこの本にだけは、大切な訳でも
ないのに諦めがたく、かといって、切実に返して欲しい訳でもないという、不思議な想いが付きまといます。多分、諦
めがたいのはこの本自体ではなく、あの日、手に入れそこなったのかもしれない、皆との愉しい時間なのでしょう。
 まぁ、ベストセラーなので皆既に知ってた可能性は高いんですけどね。
 510がまだ持ってるのか、捨ててしまったのかは不明です。

  ∧師∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < kairuには敵わないな…と昨日思いました。
 (つl⌒i⌒l  \__________
  (⌒)(⌒)

30kairu★:2003/12/05(金) 00:46
よく見かけるのに、「感想文」だと書かれてあるのですが、文章を読むと、
確かに相手の文章や主張の断片が繰り返し出てきて読んだらしい形跡はあるのですけれど、
全体としてはいつも同じこと言ってる、というのがあります。とにかくどんな文章の「感想」でも、全然同じなのです。
こんなのはただの意見の開陳であって、「感想」なんてレベルのものではありません。
たとえば「私は〜と思う」と書いてあっても、「〜」に入るのはいっつも一緒なのです。「〜は嫌いだ」と書いてあっても、
「〜」に入るのはいっつも一緒なのです。
神学者のルターは、悪魔が嫌いで「悪魔、悪魔、悪魔」と、自分の文章にたくさん「悪魔」という言葉を登場させました。
本当は大好きなのかもしれません(ああ、こんなことうっかり書いたら不敬罪です)。きっと一本筋の通った人なのでしょう。
そういう人、嫌いではありません。でも、とりあえず相手の書いたものも読んでいただきたい、と私は思います。

         /⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
        ( ・・・これ書いた人が俺の普段の感想とか聞いたらどんな顔するんだろうなぁ・・・?
   ∧K∧。Oヽ,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,.,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,.,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,.,,,
__(;ロДロ)_____
|  (つl⌒l⌒lO   |
|―-ヽ ヽ ヽ―――┐
TT ̄(__)_) ̄ ̄TT

31シショー★:2003/12/05(金) 12:15

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < クリスマス終わるまで大人しく正座してます。
 ( ∪ ∪   \________
 と__)__)

32マレティ:2003/12/09(火) 16:00
     ∧ ∧  サスガチテキデチ
    (,,・∀・)∧,,∧   
  (((((_っま゙ミ,・∀・ミ  ぎゃあモラトリアムさんは正座が好きで
    パペットマソ

33シショー★:2003/12/09(火) 19:40
   .∧_∧   
         (,,・∀・)          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         :':゚ :' '',,、         | >>32 及びこのレス削除ヨロシク。
       、 :   ; :` :'''' '      \            
      , ;:    、             ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
         '`:、:            .∧師∧
     ´、 ,:〟               ( ・∀・)
 、∴"':':゚:''',,、,、''" ∧,,∧.         ( ∪  つ||============---
      (_っま゙ミ,・∀・ミ        と__)__)

34ゴミタメ親分:2003/12/11(木) 07:24
        ノ\
       ヾ   ゝ
       /  Gヽ
         ゝ(,,・⊇) < お蔭様でイカ焼き屋バカ売れだったぜ!
       //i i ゚゚ i|
        (ノ ! ! ! ! !b
        U"U

35シショー★:2003/12/11(木) 12:20


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < このスレは荒らし無しって>>1に書いてあるでしょうに…。
 ( ∪ ∪   \________チュウボウガッセン ハ ヨソノスレデヤリタイナ
 と__)__)

36ゴミタメ親分:2003/12/11(木) 19:33
僕はね、義理の妹やらにいつも「この!無神経!」とか罵られてるんだけど、
シショーに揚げ足取れっちゃったらマジで無神経になっちゃうよ
                   ∫      _____
          ∧G∧   riii=       |┌──┐| ̄|-、
  \      (""ヽ )  「 ノ        ||    ||  | ]
    \     /   ⌒\/ /───┐   .|└──┘| 」 /
┌──┐  / ∧   \ / ̄ ̄ ̄ ̄`・、[ ̄ ̄ ̄ ̄] ̄ ̄|
│#oo│  ( 二\   `'|          X|      |   OO
└──┘   〜〜ー⌒ ̄~〜〜--〜〜-〜"~~
                      キヲツケヨウ

37kairu★:2003/12/12(金) 00:16
  ∧ K∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (  ロдロ)< ししょー、あなたも色々大変なんですね・・・。
 (    )  \____________
 | | |
 (__)_)

38シショー★:2003/12/12(金) 14:42

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < kairuが何に同情してるのかよく分からないけど…。
 ( ∪ ∪   | とりあえずおやぶん、他所のスレでお話しましょうよ♪
 と__)__)   \________

39りきっど:2003/12/13(土) 17:52
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      Я . 。   |  師匠に差し上げる、本と映画のチケットを
    ( ゚ー゚)/  <  Kairuに渡しておきましたので。
    (  つ     |  なになに、礼には及びません、ニヤニヤ
⊂_;;;;;_);;;;)    \_______________

40シショー★:2003/12/13(土) 22:00
>>39

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < まだ受け取ってませんが、瑞典と同じネタの予感。
 ( ∪ ∪   \________
 と__)__)

41シショー★:2003/12/26(金) 21:42
>>39

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < いただきました。関西での上映期間は終わってたから観れなかったけど、嬉しかったです。
 ( ∪ ∪   \________ヒジョウニ センキュー!
 と__)__)

42シショー★:2003/12/26(金) 21:45

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < クリスマスも無事終わったし、オヤブソも若葉タンも元気みたいだし、
 ( ∪ ∪   | そろそろ正座やめてもいいかしら?
 と__)__)   \________

43シショー★:2003/12/26(金) 21:51

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  でも、kairuは自分の心情をなかなか言ってくれないからな…。
 ( つl⌒i⌒l  | しばらく正座は続けとこう…。
 と__)__)   \________

44シショー★:2003/12/26(金) 22:03

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  「ウザイ」と言われなかったら、
 ( つl⌒i⌒l  | 明日から、正座しながらの読書感想文オナニーを再開しようかと思います。
 と__)__)   \________

45名無し【FC用】さん:2003/12/29(月) 23:33

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  kairuの許可が出たので再開しまーす。
 ( つl⌒i⌒l  | 一人は寂しいので、随時参加者募集中でーす。
 と__)__)   \________

46シショー★:2003/12/29(月) 23:45
『サンタクロースっているんでしょうか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4034210109/250-8411025-9681056
http://hide-mix.hp.infoseek.co.jp/b1/santa.htm (ここを読めばよく分かります)

 クリスマスからの再開一冊目ですので(少々間が空きましたが)、クリスマスに因んだ本です。
 世界的に有名な美談についての本ですので、これもメジャーな本と言えるんでしょうか?詳しくは上のリンク先に書
いてありますが、要するに「サンタクロースって本当にいるの?」という幼い子供の疑問に、大のオトナがどう答えた
か、という理想的な一例です。その回答である記事をそのまま全文訳した本です。もう一冊の抱き合わせに、その疑
問を投書した少女バージニアと、回答した記者についての本があるんですが、今回はどうでもいいです。
 私がこの本を初めて読んだのは、つい先日、クリスマスの赤と白と金に染まった本屋の一コーナーでの事ですが、
社説そのものは、中学生の頃からクリスマスの民俗関係の本で幾度か部分的に読んだ事がありました。読んだ当時
は、
「ああ、やっぱり大切なものは目にみえないんだなぁ。サンタがいないって事を、嬉しそうに大声で言って回ってる人っ
て、野暮にも程があるよなぁ」
などと、『星の王子さま』の台詞をパクりながらも、人並みの感動を覚えたものです。
 今、その全文訳を改めて読んでみましたが、サンタを信じられない人の事を「うたぐりやこんじょうの染み付いた心
のせまい人」などと非難している部分が少しばかり鼻について、心からの感動を受け取るチャンスを逃してしまいまし
た。最近、共産党と右翼について毎日毎日語っている友人が回りにいますので、無意識に『「正しい事をしてるんだか
ら、間違った人の言う事など聞かなくていい」って顔をしながらプラカードを下げて大声上げてる人々』を連想してしま
ったからでしょうか。しっかりした考えを持つ人に、譲れない排他性が生まれるのは当たり前だとは思うんですが。
 やっぱり、年若い子供の心は美しくも綺麗でもないけど、単純ではあるなぁ、と思わんでもないです。羨ましくてたまり
ません。
 まぁ、それはともかく、やはり名文である事は確かだと感じましたし、この大人と子供のやりとりが現実に行われたも
のであるという事実が、私の心を温かくしてくれた事は昔と変りありません。クリスマスとサンタクロースの良さは、大人
にならないと分からない部分も多くあるのだろうなと、再認識させてくれた本でした。あと十年して大人になったら、その
良さを味わいたいものだと思います。
 立ち読みだったので、捨てるまでもなく手元にありません。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  今年はオヤブソに意地悪した所為で、サンタさん来てくれなかったよ…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

47名無し【FC用】さん:2003/12/29(月) 23:53
  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  「けれども、人間が頭で考えられることなんて、おとなのばあいでも、子どものばあいでも、
 ( つl⌒i⌒l  | もともとたいそうかぎられているものなんですよ。」
 と__)__)   \________マタ タイセツナ ブブンヲ ヨミオトシタヨウナキガ…

48シショー★:2003/12/30(火) 20:45
『会いたかった人、曲者天国』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167552116/ref=sr_aps_b_1/250-8411025-9681056

 先日、母が市内の図書館に出かけて行き、大掃除で廃棄が決まった図書を十冊程タダで貰ってきました。これは
その内の一冊で、私がこっそり抜き出し、電車の中で読んでみた本です。
 簡単に言うと人物エッセイというヤツです。私は著者の中野翠という人をまったく知らなかったので、読み始めた時
点での興味の向かう先は、書中に挙げられた人物達についてのみでした。
 しかし、読み進むうちに、何だか取り上げられる人物達そのものよりも、次第に、著者の文章の方が気になり始め
ました。なんと言いましょうか、俗(オタク)に『腐女子臭』と呼ばれる様な、根拠のない思い込み、願望と推測の混同、
感情を最優先させる事による断定、といったものが、全編に散りばめられており、しかも毎回、紹介する人物に対す
る想いを表す言葉というのがワンパターンであるが故に、その『腐女子臭』が際立ってくるのです。
 別にそーゆーのが大嫌いって訳じゃないんです。今まで全然知らなかった、もしくはこれからも自発的には興味が
湧かないであろう人物が結構紹介されてたし、けっこう面白かったです。
 ただ、本を読んでる最中、しばしば、いつの間にか内容について考えるのを忘れ、
「この著者って、環境によってはさぞや腐女子になっていたんだろうなぁ。ホモ好きそうだし」
などと、それこそ根拠の薄い妄想へと思考がズレてしまっていたので、知識として得たものは殆ど無いです。
 この本を読み終わってから暫く、何故か、今年の暮に夭逝した友人が
「つまらない本を一々読んでられへん。時間が勿体無いもん。ウチは好きな本だけ読む」
と言っていたのがボンヤリ思い出されて、なかなか消えませんでした。
 ちなみに、巻末の夏目房之介と著者との対談は、他に類を見ないつまらなさです。
 読み終わった直後、駅のゴミ箱に捨てました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  私も歳をとったら、文芸春秋を面白く感じられる様になるのかしらん?
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

49名無し【FC用】さん:2003/12/31(水) 22:44

曙VSサップ見なきゃ…
初詣に行く前に書いとこうかな…
 ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ∧師∧
    ( ・∀⊂ヽ゛
    /    _ノ⌒⌒ヽ.
 ( ̄⊂人  //⌒   ノ
⊂ニニニニニニニニニニニニニ⊃

50シショー★:2003/12/31(水) 22:57
『コペル21』
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=30490
http://www.susumumatsushita.com/labo/history_05.html(松下進イラスト)
http://www.asahi-net.or.jp/~gs4k-smd/07koperu21/(島田雅一イラスト)
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/roito/hobby/maidkan.htm(連載漫画『Dr.オーヤマのドキドキ科学質問箱』)
http://product.esbooks.co.jp/product/keyword/keyword?accd=18845081(連載漫画『マシュマロのおいしい算数』の作者)
http://www.retinamix.com/~marus/omake/kagami_c07.html(かがみあきら連載漫画『ワンダートレック』)

 大晦日に因んだ本が思いつかないので、これにします。
 これは、今からおよそ10数年前?に廃刊した、少年少女向け科学学習雑誌です。小学三年の頃から中学に上が
るくらいまでの間、定期購読しておりました。
 少年少女向けとはいいながらも、扱う科学知識は結構レベルが高く、かつ、実に面白いものでした。また、毎月の
特集も実に幅広く、歴史、考古学、環境問題、栄養学、天文学、宇宙工学、数学、等々の興味深い知識が、子供に
充分楽しめる様な形で紹介されていました。これは内容のチョイスもさる事ながら、イラストや写真といった、ビジュ
アル面に優れていた雑誌故の特色ではないかと思います。
 胎生の恐竜、アステカ文明、酸性雨問題、オーロラの仕組み、トマトの万能性…さまざまな知識をこの雑誌に教わ
りました。…数学のコーナーだけは、絵だけ見て内容読みとばしてたので身につきませんでしたが。
 私の思い出の雑誌№1です。

【本文長いと言われたので↓に続きます】

51シショー★:2003/12/31(水) 22:58
【↑の続きです】

 少しばかりベタ褒めし過ぎですが、思い出しただけで、何だか甘酸っぱいものが胸にこみ上げてきて、逆らえない
のです。逆らえるけど、逆らいたくないのです。特に、面白いのか面白くないのか微妙な連載漫画群と、「オッサン」と
いう全然可愛くないハゲのキャラが担当するお便りコーナーは、もうレベルが高いかどうかとか、面白いかどうかなん
て、私にはまったく関係ないのです。
 もし、今の私がこの「コペル21」を読む事ができたなら、『故郷四万十川の鮎の天プラを食べた時の京極さん』の
様に、ボロボロ涙を流しながら、

             , -───- 、
        ,..‐'´         `ヽ、
       /::              ヽ
      /:::::::::  ,,:‐'''"゙´     `゙''‐、 i
.      l ::::::::::.                  l
     |..::::::::::::... ,. -─- 、  , -─- 、| なんちゅうもんを読ませてくれたんや…
    ,r'⌒ヽ====i r' @ } l⌒i (@ ヽ }^ なんちゅうもんを…
     ! ::`ヽ :::::::::::ヽ,〜 '~_ノ __ヽ ~し、ソ、ノ こんな面白い雑誌は読んだ事ない…
     ヽ::::(:::::::::::::::;ィ  ̄,J    `ヽ ̄j )ヽ いや、そやない、
     {. :::::::::::::::r'´ ,u'~    、__,丿・! (、 l 十何年か前に読んだ記憶がある。
  _,.. ‐'`iー'!:::::j  ( 。  ノ ,ゝj~`U ヽ ~:J | おもろい、
‐''´:!::::::::l::|:::::l:::::) ん' ゚ / (,'´ __   ,)( 、l ほんまおもろい…
:::::::::|:::::: l: l:::::ノ´j  、(  ´ (~ ,><〈  ソ~。‐.、 これに比べると
:::::: |   ! l ~ 。        、´ ,  ` ノ' |。   `‐ kairuはんの読んでる雑誌はカスや。
    |   l ヽ       __   ̄_,. イ/   !
    :l   ヽ.ヽ       ,.、 , ̄ -‐'//   |
    l    ヽ ヽ.   // / 〉   ://     |
     !    ヽ ヽ// ./ /   ://      !

…などと言ってしまう事でしょう。この世に想い出以上の感動の調味料は無しです。
 特に好きだった漫画は、喋るウサギのマシュマロが毎回算数で事件を解決したり、イタズラしたりする「マシュマロ
のおいしい算数」。あのムロタニツネ象の「科学偉人伝」。そして、マッドサイエンティストのDrオーヤマ(ポケモンとは
無関係)が読者からの科学的質問に答えてるようでいてあんまり答えてなかった「Dr.オーヤマのドキドキ科学質問
箱」の三つでした。特に、マシュマロとオーヤマは単行本化がとても望めないので、読みたさはつのるばかりです。
 余談ですが、この「Dr.オーヤマのドキドキ科学質問箱」には、レギュラーキャラとしてお手伝いロボの「友子さん」と
いうキャラが出てきます。このキャラこそ、漫画上のメイドロボ萌えの歴史において非常に重要な位置にいるキャラ
だと思いこんでいるのですが、今まで『コペル21』を読んでた人に一人しか出会った事がないので、誰とも話し合う
事が出来ずに、未だ悶々としております。
 語る事は尽きませんが、年が明けてしまうまでにまとめられそうにないので、コレくらいにしときます。いつかもう一
度読んでみたい雑誌なので、古本屋で見つけた人がいたら教えて下さい。
 これだけ思い入れがありながらも、引越しの際、やはり全冊捨てました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  この雑誌を思い出す時、必ず同時に、『きみたちはどういきるか』って本の
 ( つl⌒i⌒l  | 主人公のあだ名「コペルくん」を思い出すんだ…
 と__)__)   \________

52名無し【FC用】さん:2004/01/02(金) 10:02
去年までのレス読み直してみたけど、
内容はともかく、
重ね表現・誤字・脱字が凄まじいね…
今年は一日一冊じゃなくて、三日に一冊にするよ…
 ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ∧師∧  アケオーメ
    ( ・∀⊂ヽ゛ 
    /    _ノ⌒⌒ヽ.
 ( ̄⊂人  //⌒   ノ
⊂ニニニニニニニニニニニニニ⊃

53シショー★:2004/01/07(水) 14:51
『モルモン書』
http://www.lds.org/newsroom/showpackage/0,15367,3899-5--44-2-491,00.html
http://www.geocities.jp/omnilds/bomsyouko.html(モルモン肯定サイト)
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~kasa/Religion/morumonkyo.html (モルモン教否定サイト)
http://garyo.yi-web.com/mormon.htm (モルモン教否定サイト)
http://www5e.biglobe.ne.jp/~jemnet/htm/event.htm (モルモンの歌)

 言わずと知れたアメリカ新興宗教「モルモン教」の聖典です。
 一年程前に510から貰いました。なんで奴がこんな物持ってたのか詳しくは思い出せませんが、きっぱり断りきれず
に延々と宗教勧誘され続ける事の多い男だったので、その関係でしょう。多分、勧誘の人にタダで貰ったんだと思い
ます。
 私、そのミステリアスかつ『きりひと賛歌』を彷彿とさせる名前から、前々よりモルモン教という団体に興味津々丸だ
ったのですが、実際の知識としては
「なんかキリスト教と関係あるっぽい」「人種差別と一夫多妻制」「ジャイアント馬場が入信していた」
程度の事しか知りませんでした。何も知らなかったと言ってもいいですね。
 ですから、この本を手渡された時には、渡りに船とばかりに喜んだものです。さっそく家に持ち帰って読んでみました。
 聞いた事もない十一人の人が、預言者ジョセフ・スミス(モルモンの開祖)の正当性を保障する文章から始まり、紀元
前600年頃にユダヤ人の一部族がエルサレムからアメリカ大陸に渡り、その後なんやかんやあって、復活したキリス
トがアメリカ大陸に出現して、その奇跡の歴史をモロナイというおっさんが金盤に記して土に埋めて、後にジョセフ・スミ
スが天使から在り処を教わって掘り返した…という歴史観をメインに、複数の記録書をまとめた形式で、読んでて新約
聖書を思い出します。聖書より断然読みやすいですが、内容の違和感も断然上です。キリストが登場し、言ってる事も
新約聖書と一見変らない様ですので、
「これだと、キリスト教の一派だと思い込んで入信する人とかいるんじゃないかしらん」
などと思ってしまいました。後で知ったのですが、本当にいるそうです。ていうか「キリスト教会」と名乗ってるんだから当
たり前なのかもしれません。
 私のモルモン教への興味は、一番にその教義へと向けられていたのですが、書いてある内容がそのトンデモ歴史観
を除けばキリスト教に近い感じでしたので、「キリスト教の教義を元に、独自の教義を加えた、アメリカと教祖を称えるカ
ルト宗教?」だと一人合点しかけてしまいました。独学は独りよがりの危険を常に孕むものですね。
 ですので、後に、「代々の教団代表が言う事によって、教義はクルクル変る」という実態を知った時には、思わず本書
を地面に叩きつけたくなりました。流石に、「聖典の教義が実際の教義を理解する時に当てにならない」とは、いくら新
興宗教とはいえ、意表を突かれ過ぎました。その時は、「所詮は新興か」などと思いましたが、今となっては中々面白い
信仰哲学である様な気がします。哲学は言い過ぎかもしれなせんが、勉強にはなりました。
 「イエス・キリスト、アメリカ大陸を訪れられる」等の素敵なイラストだけ破りとって、残りは捨てました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  なんか、安心して入れる宗教はないかなぁ…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

54シショー★:2004/01/11(日) 23:43
『なぞの転校生』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041357047/qid%3D1073828392/249-4295284-3325117
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008NWZI/249-4295284-3325117 (D・V・D!)
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/7827/sf6.htm (あらすじ。ネタバレ)

 天下のNHKでドラマ化された、有名なジュヴナイル小説です。
 私が高校生の頃、「懐かしのドラマ特集」というコンセプトのTV番組が放映されました。今でも似たような番組が毎
年放映されてますので、特定の番組名は思い出せませんが、この際どうでもいいです。その番組の中で、TVドラマ
『なぞの転校生』の一番面が放映されていました。

 学生服姿の中学生男子達が、部屋の中で卓球に興じています。その内、皆の卓球を黙って見ていた、無表情で
機械的な暗い少年が、クラスメイトに囃されて、渋々卓球台につきます。対面の卓球の得意なスポーツ少年が、油断
丸出しの表情で球を打ちました。すると、ぼーっとしていた機械的な少年が凄まじいスピードでラケットを構えると、飛
んできたボールを素早く捉え、卓球部顔負けのスピードのスマッシュを相手側に叩き込みました。対面のスポーツ少
年は一歩も動けません。唖然とするクラスメイトにラケットを返す少年。ひょっとして、名の知られた卓球の選手だった
のか?というクラスメイトの疑問に、少年は機械的な口調で、無表情にこう答えました。
「ボク、タッキュウスルノ、ハジメテナンデス」

…このありがちなシーンを見た私は、「なんて素敵なドラマなんだ!」と、すっかり夢中になってしまいました。むしろあ
りがちな漫画的シーンだからこそ、生身の人間の演技が新鮮だったのかもしれません。それはともかく、たった一場
面しか見ていない「なぞの転校生」というドラマに、ぞっこんマイってしまったのです。このドラマの全編を見なければ、
落ち着いてオナニーもできない程に恋焦がれてしまいました。少し嘘ですが。
 ですが、NHKの古いドラマの再放送など、衛星放送契約していなければ期待できません。近所のビデオ屋にも置い
ておらず、想いは募るばかりでした。その内、どうやら小説が原作という事を知ったので、せめて原作だけでも見てみ
たいものだと図書館で読んだのが、この本なのです。
 で、正直言うとガッカリしました。SF小説を読み慣れていなかった当時の私には、「パラレルワールド」「次元ジプシ
ー」といった古典的SFが、ひどく時代遅れな物に感じられ、「核戦争への警告を匂わせる場面」「やけに非現実的な世
界に理解のある登場人物達」が、幼稚で嘘臭い物に思えたのです。古い少年向け小説なんですから、古くて幼稚に思
えるのは当たり前なんですが、その時の私は、源氏物語を読んで「性的衝動にブレーキが利かない歩く煩悩様の典型
例の男の物語」などと解釈して笑い転げたり軽蔑したりする女子高生と同じ様な感想を持ってしまったのです。まるで
津田梅子ですね。川原泉かもしれませんが。
 まぁ、そういった解釈ごっこも面白いんですが、当時の私はそれがゴッコではなく正直な感想でしたので、たちまち「な
ぞの転校生」への情熱を失ってしまいました。期待の方向と情熱への理解をコントロールする力が未熟だったのです。
そういった訳で、未だにドラマは未見です。
 しかし、今回上記のサイトであらすじをざっと読み返すと、「理想の世界」について大変よい台詞があったりして、「あら、
結構面白かったのかしらん?」と思えてきました。不思議ですね。不思議じゃないけど。
去年、「タイムトラベラー」等と共に、深夜のNHKで「少年少女向け名作ドラマ特集」として再放送されていましたが、思い
っきり見逃しました。実に口惜しいです。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  「ねらわれた学園」の挿絵を緒方剛志が描く時代ですからね…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

55シショー★:2004/01/13(火) 17:10
『おなら考』
http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN4-7872-9094-0.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167276038/ref=sr_aps_b_/250-8411025-9681056

 これは、一ヶ月ほど前に、古本屋にて百円で買った本です。こういった雑学系の本、特にサブカルチャー的な内容
の本を読むと、人に「物知りだねぇ」と誉めてもらえる機会が増えるのではないか、と期待して買いました。
 題名の通り、おならについての古今東西の珍談奇談、伝説を集めて考察した本です。なんでも本書によると、古来
から、屁についての研究は数多くの好事家によって行われており、本書はそれをまとめて読みやすくした、お手軽入
門本といった形式であり、考察としては浅薄な一面があるようです。まぁ、専門的過ぎると私みたいな勉強嫌いには
読みきる事が辛くなるので、大変有り難かった訳ですが。文庫本は庶民の味方ですね。
 「お手軽」などと書きましたが、歴史上の屁、民俗上の屁、曲芸としての屁、特異体質の屁、人間以外の生物の屁、
文学に見られる屁にまでその筆は及んでおり、屁学素人の私にとっては決して薄い内容の本とは思えませんでした。
(どうでもいいですが、屁学という言葉は水木しげるを思い出させますね。私の文章は漫画の話ばっかりですね。)
 尻の穴から自由に空気を吸引し、無限の放屁を可能とする人間がこの世にいる事を知るのは、人生にとって重要
な事と言えるでしょう。また、屁にまつわる文化の豊かさ、特に川柳や狂歌における屁の扱われ方の深みある多彩
さには、大いに驚かされ、笑わされました。流石に、生と密着する事物に関する文化は発達が違いますね。
 …などと分かった様な事を書くと、インテリの仲間入りできた様な気分になって、大変気分が良いものです。
 百円で、自分が思っていたより遥かに多くの「おなら研究家」が存在したのを知る事ができたのですから、買い物と
しては成功だったと思います。読書としてはどうだったか分かりませんが。
 買ってから五日程で読み終え、そのまま捨てました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  べろべろの神は正直神よ♪
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

56シショー★:2004/01/16(金) 11:24
『お母さんが読んで聞かせるお話A・B』
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=5880 (復刊希望)
http://www.ne.jp/asahi/gallery/koyama/nihon/fujisiro/freme.htm
http://www.seiji-fujishiro.com/nn4/index.html(影絵の作者、藤城清治について)

 『暮らしの手帳』という雑誌があります。(http://www.kurashi-no-techo.co.jp/)
 婦人向けの「生活の知恵詰め合わせ」まさに「主婦の友」とでもいうべき内容が、広告の無い、簡素で落ち着いた
デザインの紙面に載っている、割とおしゃれな雑誌です。おそらく、主婦の中でも年齢の高い人間が購買層に多く、
読者投稿欄である「読者の手帳」などを読むと、本当にこれが21世紀の雑誌なのかと疑ってしまう様な人間達の生
活像が垣間見られます。記事のいずれも浮いた雰囲気がまるで無く、同じ料理記事でも、「オレンジページ」などと
見比べると、実に古臭く地味に思えます。60年近く続いてる雑誌なので、そういった古臭さも風格といった所でしょう
か。
 かつて母が十年近くに渡って購読しており、その一部が我が家にも残っておりました。私は小学校の頃、何十冊と
いう「暮らしの手帳」を横に積み重ね、ベランダの壊れかけたソファーに腰掛けながら、日がな一日読み続けたもの
です。記事に書かれている内容の半分も理解できませんでしたが。
 さて、その「暮らしの手帳」の巻末近くに、素敵な影絵で彩られた子供向けのお話を載せるコーナーがありました。
大変人気のコーナーで、正確な期間は調べるの面倒臭いので分かりませんが、少なくとも二十年以上、あるいはも
っとという、かなりの長期に渡って連載されていました。それを初めて二冊の本にまとめたのが、この『お母さんが読
んで聞かせるお話A・B』なのです。
 結婚して貧乏になるまで、母は「暮らしの手帳」の熱心な読者でしたので、この素敵な別冊をも購入したのでしょう。
それを例によって私が本棚から盗み出し、こっそりと布団の中で読んだ訳です。
 内容は、世界中の童話や昔話を、幼い子供にも分かりやすく噛み砕いた物語に、藤城清治という大変有名な影絵
作家が絵をつけたものです。元ネタのチョイスはかなり無差別で、民話、伝承、神話といった、おとぎ話の定番ばか
りではなく、「マザーグース」などの童謡や、あろうことか「ピーターラビットのおはなし」という、作者が判然としている
創作物語にまで手を伸ばしており、著作権侵害で訴えられるのではないかとハラハラさせてくれます。
 題名が「ピーターラビットのおはなし」から「玉ねぎと子ウサギ」、「ピーターといとこのベンジャミン」が「ブラッチョン
とクルクルちゃん」に変っているのが、【噛み砕き】の産んだ副産物なのかも知れませんが、お話はまさにそのまま
で、ビビリます。他にも神話が元ネタになってる話では、説明を端折っている為、北欧神話でロキ神が良い神様にな
ってたりして、違和感丸出しです。
 でも、そんな粗探しをするような人が本書を読む必要はないですね。
 何故なら、本書の魅力は、やはりなんと言ってもその影絵にあるからです。
 藤城清治という名前は知らなくとも、殆どの人が、その影絵を目にした覚えがある事でしょう。黒い影に浮き上がっ
た人の肌が、たしかに別の色彩を持って見えるその素敵な影絵に、幼い私は心ときめかせました。この人の連載は
その後も『お母さんが読んで聞かせるお話』の題名で、幾つか刊行されてますが、このA・B二冊の別冊も、この人の
影絵あってこその単行本化であったのだと思います。
 本書はモノクロ印刷ですが、その後の本では全てフルカラーで色が付いています。ボクが『暮らしの手帳』で読んだ
のも全てカラーだったと思うので、なぜ本書だけが白黒なのかは、調べるのが面倒臭いので分かりません。
 面倒臭い、面倒臭い、と言っている間に人生終りそうな気がします。まぁ、とにかく素敵な本です。
 読みながら飲み食いしたので、所々茶色い染みが付いてますが、今でも母の本棚に大事そうに並んでおります。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  一番好きだった話「ひかりさんと春風くん」の主人公・ロッテちゃんが
 ( つl⌒i⌒l  | 魔法の眼鏡をかけてる絵がカワイイ…
 と__)__)   \________  メガネッコ モエ?

57シショー★:2004/01/17(土) 10:31
『ゲームブック モンスターの逆襲』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4390112406/249-9910335-6379565
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ItaO/diary/rd200207.html(ここの真ん中ぐらいに書評が)
http://oryu.g-7.ne.jp/write/014.html#102(攻略法。マニアはいるものです)

 私が幼い頃、オタクの間で「ゲームブック」というものが流行りました。

  228.
    君は突然スライムに襲われた。
    サイコロを振って1・3・5がでたら→256へすすめ。
    2・4なら、HPを−2修正して→339へ。
    6がでたなら、残念ながら君の冒険の旅はここでお終いだ。君はスライムに骨まで溶かされながら、故郷に
    残してきた家族の顔を思い浮かべ、神を呪いながら死んでゆくのだ…

…などと、数字の振られた文章の指示に従いながら、サイコロとチェックシート片手に進んでゆく、言わば一人でTR
PGを楽しむ為の本でしょうか。(http://www.246.ne.jp/~asa/gameswork/gamebook.html ゲームブックについて)
 今では立派にオシャレでパンピーぶったオカマである私の兄も、当時はオタクの端っこにぶら下がっており、この
ゲームブックというヤツを何冊か買っておりました。これは、その内の一冊です。
 人間の冒険者四人組に一族を皆殺しにされたゴブリン(オタク系ファンタジーで一番弱い)が、他のモンスター種族
に進化する秘宝を使って、徐々に強いモンスターに姿を変えながら、盗賊・僧侶・戦士・魔法使いの四人のパーティ
ーを一人ずつ虐殺し、復讐を果たしてゆく…というストーリーです。
 なかなか逆説的で燃えるストーリーです。なにより、ファンタジー世界で魔法使いの次に憧れる「モンスター」という
存在に自分が成りきって遊べるというのは、当時ではなかなか無いシュチュエーションだったので、私は大いにこの
本が気に入り、兄の机からこっそり盗み出しては、何回も遊びました。
 遊ぶ、と言っても、サイコロやシートを用意するのが面倒なので、ページに指を挟みながら数字の指示を総当り式
でチェックし、生き残る選択肢だけを選ぶという反則を使いながら読んでいただけですが。この癖は、後にシュミレー
ションゲームなどで、「全ての選択肢の結果を見てみたい病」として発症し、莫大な時間を人生から奪われてしまいま
した。あと、人間がダメになりました。
 ていうか、今気付いたんですけど、作者山本弘だったんですね…。こういう下積みがあってこそのオタク作家な訳で
すね。ラスボスが戦士ではなく魔法使いだったり、モンスターの属性によっては、戦わずして勝利したり問答無用で即
死したりと、オタクファンタジーポイントを押さえた内容も、なるほどと頷けます。
 どうでもいいんですが、「D&D」の設定では「クロマティックドラゴン」と呼ばれている最強モンスターが、「スペクトラ
ルドラゴン」という名前になっていたのは何故なんでしょうね?「鈴木土下座ェ門」みたいなもんでしょうか?
 まぁ、どうでもいいです。
 散々楽しんだ末、ボロボロになった本が兄に発見されたら怖いので、見つからない様にこっそり捨てました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  アンデット系、泳げない・飛べない系のモンスターになったら、途中で絶対死んじゃうんだよね。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)


クロマティックドラゴンについて(↓の「ティアマット」の項参照)
http://home10.highway.ne.jp/ardanet/bl/bandterm-ta.html
鈴木土下座ェ門について(↓の「2巻」の項参照)
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/6744/benkyo/bas01.htm

58名無し【FC用】さん:2004/01/19(月) 11:37

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (; ・∀・) <  迷惑じゃないようにsageてるけど、
 ( つl⌒i⌒l  | ひょっとして、このままでは誰も読んでくれないのでは…
 と__)__)   \________

59シショー★:2004/01/23(金) 01:07
『チョコレート工場の秘密』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4566010511/249-4295284-3325117
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Christie/5397/dahl2.htm (紹介)

 これは、私が産まれる前から長兄の本棚に並んでいた児童書です。
 映画化もされた世界的名作童話の一つで、例によって全然珍しい本ではありません。そして、例によってあらすじ
を書くのが嫌なので、↑上の紹介でも読んで下さい。
 お菓子好きの子供の夢をそのまま形にしたかの様な、世界一のお菓子工場。噛むごとに味が変り永遠になくなら
ないチューインガム、工場内を流れる巨大なチョコレートの川など、想像しただけで虫歯になりそうな場面がテンコ盛
りで、子供ならば楽しまずにはいられない一冊です。お菓子の「美味しさ」の描写は実に秀逸で、荒唐無稽なお菓子
ばかりではなく、普通のお菓子についての文章も素晴らしいです。読みながら口中に唾が湧いてくる程です。
 私が特に好きなのは、三度の飯すら満足に食べられない主人公の貧しい少年が、拾った一枚の貨幣で、板チョコ
を買って食べるシーンです。チョコレート大嫌いな私が、読みながら喉を鳴らし、チョコレートの栄養が体に行き渡る
のを想像して元気が湧いてきたのですから、大したものです。想像の上でのみ楽しめる味がこの世にはあるという
事でしょうか。
 この本は、私が物心ついた時から子供用の本棚に並び、その魅力的なタイトルの書かれた背表紙を見せていまし
た。文字の読めるようになった私は、
「チョコレート工場の秘密?チョコレート工場に一体どんな秘密があるのだろう?」
などと激しく興味をそそられながらも、分厚く漢字の多そうな本書に手が出せず、もう少し大きくなったら読んで、「チ
ョコレート工場の秘密」を明らかにしてやろうと幼心に誓っていたのでした。
 ところがどっこい、本書を私が読む事ができたのは、適齢期であろう年齢を三年は過ぎたであろう小学六年生にな
ってからでした。
 何故か?それは底意地の悪い10歳年上の長兄が、幼い私に「チョコレート工場の秘密」を、前もって教えてくれて
しまったからです。

「あのなぁ、この本はな、チョコレート工場に潜り込んだ男の子が、工場でチョコレートに【ネズミの血】を入れているの
を目撃して、怖い工場長に口封じの為に殺される話やねんぞ…」

…と。
 もちろん大嘘です。
 しかし、幼い私にとって、尊敬する兄の言葉こそは全てでした。
 怖がりの私はすっかり震え上がってしまい、この「怖い本」には決して手を触れまいと、何年も本棚で埃を被るまま
に放置しておきました。そんな私がこの本を手にとったのは、小学校最高学年になった年。長男の、

「川獺ってなんでカワウソ言うか知ってるか?昔兄ちゃんがな、川に行ったら川獺が怪我をして泣いとってん。それを
見た兄ちゃんが『ああ。カワウソ(可哀想)…』言うたからやで。憶えとけよ。」

…という話に疑問を持った年でした。
 少し嘘ですが。

 読み終わった後、兄が嫌いなりました。大変素晴らしい本でしたので、随分と遠回りをして出会う事となったのを恨
んだのです。
 小学生の間、私にとっての「チョコレート工場の【ネズミの血】」は、「マクドナルドの【ミミズの肉】」と同じくらいの食
物トラウマでした。ひょっとしたら、私のチョコレート嫌いは、この潜在的トラウマが誘発しているのかもしれません。
 好きな本だったのですが、引越しの際、溜まった埃や複雑な想いと共に捨ててしまいました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  「ガムを噛んだ回数の世界記録に挑戦する少女」って、ステキな設定だよね。
 ( つl⌒i⌒l  | 他のガムを味見する時に、記録保持ガムを耳の裏に貼り付ける動作が特にステキ。
 と__)__)   \________

60名無し【FC用】さん:2004/01/23(金) 01:08

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  オヤブソにあやかってageとくよ。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

61名無し【FC用】さん:2004/01/27(火) 23:14

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  誰も自己顕示してくれないなぁ…。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

62シショー★:2004/02/02(月) 23:30
『パットお嬢さん』
http://www.pandoras-box.jp/html/raten%20america/canada/lucy%20maud%20montgomery/mistress%20pat.htm
http://www.yukazine.com/lmm/j/jpei.html (作品舞台「銀の森」、その他モンゴメリゆかりの地)

 これは、私の生涯の心の書『赤毛のアン』の作者ルーシィ・M・モンゴメリが数多く描いた、夢溢れる個性的な少女
をヒロインとする小説の一つです。
 「アン」シリーズに一区切りがついた1935年出版で、「グリーンゲイブルスのアン」が有名過ぎるせいか、あまり一
般社会的認知度は高くないようですが、モンゴメリ自身の一番のお気に入りだとも言われている本です。
 主人公「パット」と、パットが何よりも誰よりも愛して止まない「銀の森」の十一年間。パットは「銀の森」を愛するあ
まり、永遠に変らない生活を夢見て、変化を嫌い、激しく憎悪します。その為に、妹のレイ(ピー子)の成長すら悲し
み、自分に愛を捧げる数々の崇拝者をも退けてしまいます。その愛(執着心とか言うのは野暮です)は、あまりにも
深く、意固地で、他人から見れば異常にしか見えない程です。ていうか異常です。
 この「ただひたすらに変化を嫌う」女主人公、しかも二十歳を過ぎ、どんどん年をとってゆくにも関らず、「少女の様
に成長を拒み続ける」女主人公というのは、当時中学生であった私には実に衝撃的でした。しかも、その女主人公
を穿った見方で異常な人間として描いているのではなく、実に人間らしい人間らしさを描いた小説であり、モンゴメリ
は真に偉大な作家であった事が、当時の私の未熟な感性にも十二分に感じられました。
 この作品には、「ジュディ」という何十年と雇われ人の家政婦を続けてきた、個性豊かな喋り方の女性が登場しま
す。彼女の訛り表現の翻訳はかなり徹底されており、「ち」⇒「つ」・「い」⇒「え」・「し」⇒「す」といった変換が全ての
台詞に施されています。

   例:「それがわたしには少しばかり気がかりでね。ちょっとばかり試してみたのさ」
                      ↓        
      「それがわたすにゃ少すばか気がかりでね、つっとばか試すてみたのさ」

はっきり言って読みにくいです。最初は実に苦労しました。ですが、ジュディの人格はその喋り方以上に豊かで深く、
物語全編を通して活き活きと日々を送り、私の心を次第に虜にしてゆきました。終盤での「〜だよ、パットお嬢さん」
という台詞と、想い深い行動を思うと、今でも涙が止まりません。私はモンゴメリ作品の老婦人の描写に弱く、『赤毛
のアン』でもマリラやレイチェル・リンド夫人に最も深く感情移入します。精神分析するなら、マザコンに起因する感
情かもしれませんね。マンモーニ。
 私が「赤毛のアン」を敬愛する様になったのは、中学時代に読んだ「赤毛のアン」「パットお嬢さん」の二冊の為で
す。この二冊は、最も美しい思い出でとして私の中学時代に刻まれている小説なのです。当時の私は、「虹の谷のリ
ラ」までのアンシリーズと、この「パットお嬢さん」までを揃えて置いていてくれた学校の図書館に感謝の祈りを捧げま
した。


【「本文長いよバカ」と言われたので↓続く】

63シショー★:2004/02/02(月) 23:37

【↑続き】

 …ですから、読後の幸せな感動に包まれて生きていた中学生の私は、三年程後に「パットお嬢さん」が『銀の森の
パット』という作品の続編であり、図らずも自分は前編を読み飛ばしていたのだという事実を知り、大ショックを受け
る事になるなどとは、夢にも思わなかったのです。
 何故、こんなあまりと言えばあまりな事実に三年も気付かなかったのか?どうやら、その答えは新潮社文庫「パッ
トお嬢さん」のあとがきにありました。あとがきには
 〔「銀の森のパット」と前後してしまい、「パットお嬢さん」を先に出しますが、この一冊でもみなさんは十分「ジュデ
   ィばあや」や「パットお嬢さん」の活躍ぶりは御覧になれると思います。      昭和四十年   村岡花子  〕
…とあります。どうやら翻訳の都合で先に後編を出版したらしく、順にシリーズを揃えていた中学校の図書館は、何
らかの事情で「パットお嬢さん」以降の本を入荷していなかったのでしょう。物語の順序と、初読の驚き・喜びに拘る
私としては、何か大切な物を台無しにされた様な気がして、暫く落ち込みました。おかげで私と『銀の森のパット』の
出会いは、些かスッキリしないモノとなってしまいました。新潮社にはもう少し考えて欲しかったです。「Yonda?」と
か言ってる暇があったら謝って欲しいです。
 まぁ、だからと言って、中学生の私が感じたあの喜びが嘘になるとは思わないのですが…。
 先日、母が図書館から貰ってきた本の束の中にあったので読み直しました。まだ捨てていません。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  あんたの手にはあまるだよ、パットお嬢さん。 
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)


『銀の森のパット』
http://homepage3.nifty.com/tektek02/reviews/reviewsnew/patsilverbush.html

64シショー★:2004/02/02(月) 23:39

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  皆が書きこんでくれないのは、文章長すぎるからかしら…。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

65シショー★:2004/02/03(火) 00:16
『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』
http://www.ehonkan.co.jp/ehon/133-9.html
http://www.yukinoue.com/picspage/honmon/pb_8.htm
http://www1.plala.or.jp/UMIBE/ (作者ファンサイト)

 これは、私が生まれてすぐに買ってもらった絵本の一つです。
 作者が「うみべのまちでぼくらはなかよしだったか」で知られる『うみべのまち』の佐々木マキ=漫画家でもあった
事を知ったのは、随分後の事です。
 内容は、山羊頭の魔術師「ムッシュ・ムニエル」が、弟子を探す為に人間の少年を攫おうとする話です。魅力を語
るのは難しいのですが、不安感に満ちた佐々木マキのシュールな絵の世界を眺めながら「ムッシュ・ムニエル」とい
う名前の響きを口の中で味わっていると、背筋がゾクゾクしてきます。全然怖い本でもなんでもないのに、内容が理
解できない幼い頃は、なんとなく「怖い本」だと思い込んでいました。今でも佐々木マキの絵を見るとゾクゾクするの
は、その頃に刷り込まれた何かの所為かもしれません。
 私は、この「ムッシュ・ムニエル」という響きと、「頭が動物の人」という視覚イメージが大好きです。それだけです。
村上春樹の文庫本のカバーデザインも佐々木マキですが、「羊男」と何か関係があるんでしょうか?村上春樹は読
むのメンドクサイので、誰か詳しい人に聞きたいなぁ、と思いながら十数年。未だに村上春樹好きに出会えません。
 いつ捨てたのかは思い出せませんが、捨てました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < け。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

66シショー★:2004/02/03(火) 00:17

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < これくらい短ければ、皆も書き込んでくれるかしらん?
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

67名無し【FC用】さん:2004/02/08(日) 07:12
「論理(ロジック)では人は説得されない」という考えがあります。それは多分その通りです。例えば、自分が正常(ま
とも)であると誰かに対して証明しようとする人間は、その限りで正常(まとも)とは認められません。それ故に、証明
に用いられる論理(ロジック)がいかに精緻なものであっても(そして精緻であればあるだけ)、その人のイカレ具合
は際立つでしょう。いよいよ彼は周りから浮き上がるに違いありません。それくらいのことは彼にだって分かっていま
す。けれどどうしようもない。彼はますます理をつくして述べ立てるか、あるいはそのまま押し黙るかしかありません。
 けれど、そうまでして語ろうとする彼の言葉が、論理(ロジック)だけでできているなんてあり得るでしょうか。どうして
彼の言葉を聞く人は、彼の論理(ロジック)が正しいことだけを知り、そしてその他のことについては知らんぷりをする
のでしょう。そうまでして彼が語ろうとする理由、そうまでして彼が語ろうとする何か、はどうでもよいというのでしょうか。
そう、どうでもよいのです。お前の話なんか鼻っから聞く耳を持たないというのです。さっきの「人」を「私」に置き換え
ればもっとはっきりします。「論理(ロジック)では私は説得されない」。ではどうすればよいのでしょう。郷に入れば郷
に従え、我々の軍門にくだれ、(おれたちの)ルールに従え、口の聞き方を覚えろ、誠意を示せ、とにかく頭を下げろ、
話す前にほら出すものがあるだろ、何だその目は文句あるのか、貢ぎものを持ってこい、俺のクツをなめろ……
「私の話を聞いてください」
こんなに何もできない言葉はありません。

68名無し【FC用】さん:2004/02/10(火) 17:50
>>62
んだ、んだ

69ゴミタメ親分★:2004/02/12(木) 12:06
  ∧G∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) < えっ?書き込んで欲しいスレなの?
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

70ゴミタメ親分★:2004/02/12(木) 12:08
  ∧G∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) < シショーやっぱり一日一冊は無理だったんだね・・・
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

71シショー★:2004/02/12(木) 13:40

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  いや、書き込んでくれたのは嬉しいんですけどね。
 ( つl⌒i⌒l | スレには「方向性」ってもんがあると思うんですよ、オヤブソ。
 と__)__)   \________

72名無し【FC用】さん:2004/02/12(木) 13:43

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  ですからね、なるべく本の話を書き込んで欲しいんですよ。
 ( つl⌒i⌒l | 荒らしとか煽りとかお喋りだったら他のスレもありますしね、オヤブソ。
 と__)__)   \________

73名無し【FC用】さん:2004/02/12(木) 13:44

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  いや、偉そうな事言って申し訳ないんですが
 ( つl⌒i⌒l | スレルールはスレ毎に決めろと上に書いてますんで…失礼、オヤブソ。
 と__)__)   \________

74名無し【FC用】さん:2004/02/12(木) 13:53

         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧師∧   | ああ、でもひょっとしたら「一日一冊は無理だった」っていう突っ込みが
 ( ・∀・) <  趣旨の書き込みですか?でしたらご無礼でした。オヤブソ。
 ( つl⌒i⌒l | てっきりいつもの荒らしかと…。どんどん書き込んで下さい。
 と__)__)   \________




 ∧G∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・⊇・) < やんなちゃうよ…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

75シショー★:2004/02/12(木) 14:02
>>70

.    ,
   ,ノ―――‐‐、  ┌――┐   /,  ‐┼‐   l     |   ---――,‐  ,         /
    ./ ̄/ ̄/     |______.|    `/ 、 ┴   |  ̄ ̄| ̄     /   {     ヽ  /
  ̄/ ̄/ ̄/ ̄`   |    |    ̄| ̄`l ̄ ̄l  |    |      {      l     l   \
  ~ ̄ ̄~/  ̄`   .└――┘   ノ .| ヽ  ノ |  ,   レ   ノ       ヽ、     V     '   \
     `′                  '   ´   ̄

       ー--――-、       }        l    '}   ---――,‐ ヽヽ       |
              }    ̄| ̄      |    |      /      ~ ̄ ̄| ̄`
              /    ̄| ̄  ヽ.    レ     |      {         (⌒,|
           -‐'´     ヽ.___,,.ノ        _,ノ         ヽ、        `´ノ  O


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  嘘つきで申し訳ないです、オヤブソ。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

76シショー★:2004/02/24(火) 22:59
『禁断の書! ワルの人たらし学 〜どんな相手でも攻略できる(危)ハウツー本〜』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309495133/ref=pd_sims_dp__3/250-6521373-3461847
(シリーズいっぱいあるみたいですね)

 こんなタイトルの本が、家族の枕元に転がっていたとしたら、皆さんはどうなさるでしょうか?私はとりあえず本を
懐に仕舞い込み、持ち主である兄本人には何も告げないまま、陰でコッソリ読みふけりました。
 著者名は『門 昌央と人生の達人研究会』。読み始める前からワクワクしてきます。
 私は今までこういった「人間をタイプごとに区切って分類し、パターンを当て嵌める」類いのハウツー本を読んだ
事がありませんでした。アメリカ映画で、【童貞メガネくんがオドオドしながら手に持った「どんな女もイチコロ!ハウ
ツーナンパ入門これで君もモテモテ」なんてタイトルの本に書かれた台詞をそのまま読み上げてパーティーの女の
子を口説こうとしてたら、後ろから来た他の登場人物には弾き飛ばされて転んで頭からジュースをかぶってしまう】
シーンを連想してしまうからです。ていうか、頭悪くなりそうだからです。
 で、実際に初めて読んでみますと、「人をたらす」などと言っても、要するに「コミュニケーションの仕方を考えろ」
という内容でした。例えば、
 ・どんな人間でも褒められて喜ばない人間はいない。多少白々しくても褒めろ
 ・話を聞くだけで相手はあなたに感謝する。聞き上手に徹しろ
 ・約束した行動は迅速に
 ・相手が価値をおいている事に賛同しろ
 ・相談されたら相手が欲している答えを出してやれ
 ・こちらの内面をさらしてやれば相手は気を許す
…等の、コミュニケーションの基本に関する部分には、大いに頷けるモノがあります。恐らく著者(編集グループ)の
体験した人生からの経験則なのでしょう。裏付けが殆どありません。たまにあっても著名人の雑誌での発言や新
聞記事的知識が大部分で、背後にオヤジサラリーマンの人生が見え隠れします。実際に経験した上での分析だか
らこそ、ある種の説得力が内容に生まれるのでしょう。その反面、「家族のたらし方」「社内の人間のたらし方」とい
った部分の具体例が、
 「オトーさんかっわぁいい、うーん、怒った顔がまたシブイ、ニクイ、ニクイ、イェーイ」(Vサイン)
 「部長、今日の髪型素敵ですねぇ、部長は仕事一途ですが、本当は女らしいのでしょう」(キャリアウーマン上司に)
…といった風に、変な具体性を持ち過ぎていて、ああ、こういう台詞をそのまま実際に使うと、後ろから弾き飛ばさ
れて頭からジュースかぶってしまうんだなぁ…などと思ってしまいます。まぁ、実際の世の中で交わされている会話
だってこんなもんかもしれませんし、マニュアルは使い方次第って事なのでしょうね。
 どうでもいいんですが、
 ・「すごい」「なるほど」「面白い」で相手をその気にさせろ
 ・特に長所がない人間は内面を褒めろ
 ・褒めれば相手の本性が分かる
 ・弱みを見せれば相手は勝手に心を開く。嘘でもいいからわざと弱点を晒せ
 ・小さい貸しを積み重ねて相手を意のままに操れ。女へのプレゼント・ケアは小分けに欠かさず
といった項目を読んでいる最中、kairu・菊汁・ヤマさんを初めとする様々な友人、知人の顔が浮かんできて、
「私が今までのらくらのほほんと思った事をそのまま口に出してきた時も、皆は深慮遠謀しながら行動して、話した
り笑ったり行動していたのかしら?ひょっとして私は皆の策謀を好意と勘違いして甘え続けているだけなのかしら?」
という不安が頭から離れなくなりました。恐ろしい事です。ていうか無礼な事です。
 本はこっそりと兄の枕元に戻しておきました。本来こういった本を読んで馬鹿笑いするタイプだった兄が、何故?
とは思いますが、30歳になってからの焼肉屋の経営は大変なのかもしれません。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < 「KAWADE夢文庫」ってステキな名前だよね。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

77シショー★:2004/02/24(火) 23:34

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) < 今、このスレを軽く見返してみましたが・・・
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

  シショー   29冊
  kairu     2冊
  ACE大先生 1冊(シショーと共通)
  液体先生  プレゼント書き込み
  オヤブソ    4回荒らし
  魔羅棒    1回煽り

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < …まぁ、次で個人的には30冊。スレ的には32冊ですね。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

78ゴミタメ親分★:2004/03/03(水) 00:20
『へルタースケルター』岡崎京子
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396762976/ref=sr_aps_b_1/249-6723093-6160332
バイト先から盗んできたこの漫画、絵は上手くないんですが
作者の魂がこもったような、リアルで異常な世界が垣間見れるんですね。
人の心理が上手く表現されて、人の欲求やらなんやらが面白く表現されてます
というか、その道では相当有名な作者らしいんですがさっぱり知りませんでした。
この漫画は思春期とかによまされたら相当人格がえらいことになりそうです。
「人間なんか皮一枚はげば血と肉と塊なのに、くだらない」とか悟ったような発言がガンガンでてきます
これはカナリのお奨めの漫画なので一度は目を通して欲しいです。
ちなみに作者の岡崎京子先生は事故に遭われたみたいで車椅子生活らしいですが、早く元気になって作品を出して欲しいです。
タイトルは、ビートルズの歌ってた曲の名前、、だとおもいます。たぶん
  ∧G∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < …まぁ、結構めんどくさいね感想。あんまり言いたい事もないし、読め!としか・・
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

79名無し【FC用】さん:2004/03/04(木) 13:31

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) < オヤブソが岡崎京子を持ってくるとは意外…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)



  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < …いや、あんまり意外じゃないな。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

80名無し【FC用】さん:2004/03/04(木) 13:32

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) < オヤブソが岡崎京子を持ってくるとは意外…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)



  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < …いや、あんまり意外じゃないな。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

81あぼぼぼ!:あぼぼぼ!
あぼぼぼ!

82名無し【FC用】さん:2004/03/04(木) 23:25

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・; ) < >>81も消してー
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

83シショー★:2004/03/07(日) 10:39

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・; ) < センキューkairu。オヤブソは夢を見たと思って下さい…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

84シショー★:2004/03/07(日) 10:41

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) < 今、自分のレスを軽く見返してみましたが・・・
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (; ・∀・) < …書き込む前に、いっぺん文章の見直しをした方がいいみたいです。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

85シショー★:2004/03/08(月) 19:01
『おとうさんがいっぱい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4652070713/250-6521373-3461847
↓ここを見れば少し内容が分かります。このサイトは大変面白くてカッコイイので大好きです。
http://www.ne.jp/asahi/zukidon/haruka/zukizukidouwa/otousan.html
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/7542/syohyou/32mi/otousan.html (ネタバレレヴュー)

 これは、私が小学校高学年の時、教室の後ろに並んでいた学級文庫の中から見つけて読み、不安感からくる恐
怖で授業中に吐きそうになった児童書です。
 奇しくも挿絵は>>68の『ムッシュムニエル』の作者佐々木マキ。この本によって、私は佐々木マキへのイメージを、
完全に「恐怖」の一言に固めてしまいました。
 五つの空想的な短編から成る短編集ですが、どの話も、日常から唐突に異常な世界に引き込まれ、しかも理由
が判然としないという、不安感過多の物語ばかりです。しかも救いが全然ありません。どうせkairuは読みやしない
と思うので言っちまいますが、不条理かつ無常な絶望的状況から脱出できる話は一つもありません。安穏とした日
常には決して戻れないのです。目前で形を成した空想が、なかった事にはならない。実に恐ろしい事です。
 客観的に見るなら、独特で面白い発想の元に、不安感や恐怖感を煽る文章は素晴らしく、文学作品として優れた
本であると思います。読んだ人の心に残る事間違い無しです。特に子供の心には、必ずや忘れられない何かが刻
み付けられる事でしょう。名作だと思います。
 こんな恐ろしい本を子供に読ませようとする、日本の出版会や教育機関は本当に素晴らしいと思います。子供が
読むべき本、読んではいけない本とは、難しいけど魅力ある問題ですね。僕はこの本が読めて幸せでした。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  おっぱいが、いっぱい。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

86シショー★:2004/03/08(月) 19:04


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・; ) < 『>>68』は>>65の間違いでした…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

87シショー★:2004/03/17(水) 20:57
『海からの使者イルカ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/402260770X/qid=1079518405/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-0597683-4549167
(同タイトルで井上みちこ著の本があるみたいです)

 一ヶ月程前に、古本屋で100円で買って読みました。
 ピロウラス・ジャック、オポノニ・ジャックという、野生にも関らず人間と長期間交流をもった二頭のハーミット・ドル
フィンのお話を中心に、西洋と東洋のイルカ観の違いを訴える本です。海岸に打ち上げられたイルカの助け方とか
も載ってます。http://www.gem.hi-ho.ne.jp/circlet/hermit%20dolphin.htm (ハーミット・ドルフィンについて)
 作者は『野生のエルザ』や、シートンに関する多数の本を翻訳した藤原英司という人で、「エルザ自然保護の会」
の会長です。http://enjoy.pial.jp/~animals/elsa/ (エルザ自然保護の会ホームページ)
そういった人ですので、イルカを愛する気持ちがとても強いのでしょう。率直な感想なのでしょうが、日本のイルカ
漁の様子を「凄惨を極める」「目を覆うばかりの光景だった」と書いたり、「西洋ではイルカを“生”と捉え、東洋では
“死”と捉えている。死は殺すに繋がる」などと、ちょっとばかり客観的とは言い難い部分があり、そういった感情的
な著述が嫌いな人にはソッポを向かれてしまうのではないかと思います。
 けれど作者は、野生動物に対して人間が一方的に感情移入しやすい事、特定の動物を特別扱いした保護運動
の傲慢さを理解した上で、こういった事を述べている様です。そういった上で、観光客を集める為だけに大量のイ
ルカを虐殺した地域のあった事実等、動物の生命を軽んじた行為が為される姿勢はどこから来るのかを問うてい
るのでしょう。
 ただ、問いながらも本人の「イルカ等の野生生物が大好き」という姿勢を崩していないので、「アメリカ、カナダの
日本大使館にイルカを殺すなという900通あまりの抗議文が届いた」という事実を比較材料に挙げたり、イルカ・
クジラを食用とする文化を「イルカを殺す民族」「クジラは殺すもの、という固定観念」といった悪意のある書き方を
しているので、これじゃあ、「世界の常識だから我々もそれに合わせよう、などという考え方は思想の押し付けで、
精神的侵略だ」「昔の日本人から見て、欧米人はブタと牛を殺す民族だったじゃないか」などという反感を読み手
に抱かれるんじゃないかなぁ…とハラハラしながら出版社を見てみると、黒く記された『朝日』の二文字。
 ああ、もうだめだ。kairuみたいに人を区切って世の中を眺める人間に、「これだから朝日は非論理的で困るよ」
「精神的売国奴!朝鮮帰って中国人の靴でも舐めてろ!」とか言われてるんだろうなぁ…などと、勝手に作者に同
情してしまいました。同情する必要はないのですが。
 野生動物の保護が、自分の好きな環境だけを保持したいという人間の傲慢な行為なのかどうかは知りませんが、
異なった文化を卑下する事なく運動を続けていくのは大変な事なのだろうなぁ…と、読後思いました。
 食事中にこの考えを親に話したら、「いいから就職しろ」と言われました。
 読後、駅のゴミ箱に捨てたので持ってません。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < イルカのルをとりゃイカになる〜♪
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

88シショー★:2004/04/21(水) 18:52


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < ぼく、もっとオタクっぽい文章勉強してくるよ!
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

89シショー★:2004/04/21(水) 19:03
『たのもしき日本語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043600011/qid=1082305265/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-8873751-1585018
http://picnic.to/~ohp/sensha/shoseki.htm

 これは、私が普通自動車運転免許取得合宿の期間中、あまりに息の詰まる生活から逃れる為に、古本屋で買っ
た本です。200円ぐらいでした。
 1992年から93年にかけて『月刊カドカワ』という雑誌で連載していたコラムを単行本にまとめた本の、文庫版に
よる再版で、時代背景に古臭い物を感じます。
 内容は、吉田戦車と川崎ぶらが、様々な日本語(後半、いくつかの外国語も)の名詞や動詞や形容詞といった単
語について、対談しながら【憶測】するというものです。対談の文字の隙間を埋める様に、吉田戦車のイラスト(落
書き)が点々と載っています。言葉について必要以上に深く考える面白みを読者に見せ付ける為の本であり、言葉
の知識としてはあんまり得るものはありません。憶測以上の事はしていないからです。学校で友達とだべりながら
する会話が延々続いていく感じで、吉田戦車と川崎ぶらに興味がある人以外が読んだら、途中で読むの面倒臭く
なるかもしれません。二人の会話の文章自体は変で面白いですが、一冊読んでる間に飽きます。
 ちなみに、私の購買理由の八割は吉田戦車です。「アンケート」という言葉について考える場面で、吉田戦車が
「『手ぶらで街頭アンケート』とというのは恐ろしいな」
と言い、その下に、『「人生についてどう思いますか!」と直立姿勢の学生に叫ばれて困っている道行く人』の絵を
描いているのなんかを見ていると、いつも四コマなんかを描く時、どーゆー発想でネタを考えているのか少し分か
る気がしました。気がしただけですけれど。

 で、こっからが想い出の本題ですが、『たちつてと』の項目で『ちんちん』について憶測している場面です。川崎ぶ
らが、
「少し前だが、幼児語版女性器名に適当なものがないという事が埼玉県の教育委員会でだかで問題になったとい
うニュースがあったろう。その時点での結論は『女子もオチンチンで統一しよう』という事だったが、どうにも違和感
が拭えないよ」
と言っています。(http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1356/SARU/saru92.html
 この場面を読んで私が思いだしたのは、kairuが部長を務めていた佛教大学漫画研究会のBOXでの、ある晴れ
た日の一コマでした。

【続く】

90シショー★:2004/04/21(水) 19:04
【続き】

 その日は月曜日。発売されたばかりのジャンプを部員達の間で回し読みしていた時の事。人気漫画『BLEECH』
を読んでいた菊汁が、「夜一」が猫の姿から正体である人の姿に戻り、スッポンポンになった場面(kairuはどうせ
知らないだろうから、ここらへん参照⇒ http://www3.to/yoruichi3)を見て、大声を上げました。
「うわー!大久保、遂にジャンプに『チン毛』書いちゃったよー!」 
 言うまでもない事ですが、夜一は女キャラです。僕は、なるべく菊汁を傷つけまいと、優しい口調で言葉の間違い
を指摘しました。
「まぁ、『チン毛』じゃなくて『マン毛』だけどね。」
「えっ!?『チン毛』やろ!?」
 菊汁は心底意外そうな顔をしました。どうやら真剣のようです。
「えっ、だって、男は『チン毛』やろ。女は『マン毛』やん…多分。いや、確か、皆もそう呼んでたし、ワシも今までそ
う呼んできたし…あれ?」
 あんまり菊汁がマジ顔だったので、僕は自信がグラつき、喋りながら徐々に言葉から力が抜けていってしまいま
した。菊汁は僕の弱々しい声を聞きながら、机の上に転がっていたペンで紙にスラスラと女性器の絵を描くと、僕
の顔に突きつけ、言いました。
「じゃあ、シショーはここの内側の毛の事を何て言うん?」
「え?内側?」
 ひょっとして、『マン毛』って、生えてる箇所の違いによって、別の呼称があるのかしらん?戸惑う私の内側で、
今まで積み重ねてきた性知識に対する自信が、グラグラと崩れ落ちる予兆を示し始めました。重ねて菊汁は言い
ます。
「俺も、家では妹の毛について『チン毛』って言ってたもん。両親も妹も『チンチン』『チン毛』やったね。我が家では
一族郎党、この毛は『チン毛』と呼んでた!」
 下ネタを生きがいにしている菊汁に、そんな生々しい家族の話をされては、グウの音も出ません。どこからとも
なく、
「えー?本当に知らなかったのー?」「マジで?」「みーんな知ってるのに」「自分だけ」「知らなかったんだー」
という幻聴が聞こえ始めました。僕は
「うるせー!オレはちゃんと育ってるぞーーーーーーーーー!!!」
(http://www5.inforyoma.or.jp/~michiy/i/inaho2/maeno19.gif)
と叫びたいのを我慢して、机に突っ伏しながらその場をやり過ごしたのでした。
 それから三日程後の事、廊下で菊汁と何やら話していたヤマさんが、話し終わった後、スタスタとBOXに入って
きて僕の肩を叩くと、ニッコリ微笑みました。
「大丈夫。シショーは間違ってない。『マン毛』が正しい。何を言ってんですかね、あの菊汁は」
「やっぱり?良かったー!」
 自分はしっかりとした性知識を持った大人だという喜びに包まれ、思わずガッツポーズ。ヤマさんに深い感謝を
捧げながら、廊下から聞こえてくる
「うるせー!オレはちゃんと育ってるぞーーーーーーーーー!!!」
という菊汁の声に、心の中で哀悼の意を捧げたのでした。

…今、川崎ぶらの言葉を読んで【憶測】するに、菊汁のご両親も、埼玉県の教育委員会も、同じ様な発想の元に
『オチンチン』を女子の幼児語として使用する事に決めたのではないでしょうか。その苦し紛れとも言える無茶な
決定の背景には、奥床しい恥じらいと、子供の健全な成長を願う深い愛が隠されていた様に思います。まぁ、単
純に方言の問題かもしれませんが。
 ていうかそもそも、夜一って毛見えてたっけ、などと思たったりもします。

 こうしてこの本は、菊汁に会えない二十日余りの日々の間、私に彼との友情の繋がりを思い起こさせてくれる
という、意外な形での心の支えとなったのでした。いい買い物だったと思います。
 帰宅後、愛媛の思い出と一緒にゴミに出しました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < おまおまちんちん
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

http://members.tripod.com/~mutugoto/mutu_lady.html
(山口ではオチンチンと言うそうです)

91シショー★:2004/04/22(木) 09:41


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (; ・∀・) < …今読み返してみたら、「BLEACH」のスペル間違えてる。
 ( つl⌒i⌒l  \________ジブンデモ イツカヤルトオモッテタヨ…
 と__)__)

92シショー★:2004/05/27(木) 02:50
『おんなのこって なあに?おとこのこって なあに?』
http://www.netman2.com/blog/html/file_id000090.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4834011070/250-3807101-2097855

 これは、先日古本屋で立ち読みした際、どうしてもkairuに読んで貰いたくなって100円で購入した絵本です。
 幼児向けの性教育の本でして、男女の違いと性の大切さを、モノクロ写真と文章で子供に分かりやすく丁寧に説
明しています。特徴としては、作者が外国人である事が関係あるのか無いのか、幼い少年少女のいたいけな性器
を写した写真が、一切の誤魔化し無く、モロ出しで載っている事でしょうか。
 ここで誤解しないでいただきたいんですが、私は何も、穢れを知らない幼い性器の写真をkairuに見て貰いたくてこ
の本を買った訳ではありません。そもそもこの程度の写真なら、今時ネットでいくらでも手に入りますし、kairuのコレ
クションの中には、既に数万点を越える類似写真が収められている事実は、今更言うまでもありません。実際、菊
汁邸でkairuにこの絵本を手渡した時、彼は掲載写真群を一瞥するなり、
「シショー、流石に僕もこの(程度のレベルのペド)写真では興奮しませんよ」
とニヤケながら言い放ち、写真自体には一切の価値を認めませんでした。そもそも、こういった邪な曇りの無い朗ら
かな性に対して、劣情をもよおすkairuの様な人種が異常なのであり、その発想自体が下衆と呼ばれる領域のもの
です。嫌ですねぇ。
 それはともかく、私がこの本でkairuに読んで欲しかった部分、価値を見出した部分とは、作者が読者である子供
の事を思い、訳者がその意志を異国の子供にも伝えようと生み出した、一つの素晴らしい訳語を含んだ次の一文
です。

『おとこのこには オチンチンがついています おんなのこには オチョンチョンがついています』

「オチョンチョン」!コレです!私が>>89>>90以来、心のどこかで探し求めていた【幼児語における女性器の名称】
とは「オチョンチョン」、コレ以外にありえません!頭の中で、直感が私にそう告げたのです。
 この発見を、誰かに伝えたい…。そして、「オチョンチョン」という言葉の素晴らしさと、その言葉に出会えた喜びを
誰かと分かち合いたい…。そう思うのは、人の子として自然な心の動きというものです。では、誰と分かち合えばい
いのか?「女性器」。「幼児」。「ロリコン」。その答えは、問いを発すると同時に決まっていました。
 こうして、私はこの貴重な絵本を購入するに至った訳です。勿論、kairuは「オチョンチョン」に反応、喜びの表情を
見せてくれました。私も、幼い割れ目を顕わにした幼児の写真が載ったページを開きながら、紙に印刷された「オチ
ョンチョン」という文字を指差し笑うkairuの屈託の無い笑顔を見て、一瞬、深い満足を覚えました。
 ところが、私が友人と喜びを共有できたと信じようとしたその直後、kairuは笑い顔をいやらしく歪めながらこう言っ
たのです。
「オチョンチョン!今度から朝鮮人の事をオチョンチョンと呼んでやろう!」
なんという嘲笑精神。なんという深い日常的差別意識。その時の彼の下卑た笑顔は、まさに下衆以外の何者でも
ありませんでした。同じ方向を向いて笑いながらも、視線の向く先は同じではなかったのです。
 そしてまた、裏切りに対する悲しみと同時に、その言葉と言葉を結びつけるセンスに深い敗北感を感じた私は、
この本を菊汁邸に放置したままフラフラと帰宅しました。よって、手元にはありません。今頃、菊汁の一億ないし二
億の子供達の粘着性によって、ページとページが貼りついていない事を祈るばかりです。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < チョーセンチョーセンとパカにするな!
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

93名無し【FC用】さん:2004/06/17(木) 07:10

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  液体先生からザ・リバティとかいう雑誌を貰ったよ…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

94名無し【FC用】さん:2004/06/17(木) 07:11

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  エル・カンターレ…9次元…阪本竜馬は天使…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)




  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  バッハは8次元の悟りでブラームスは6次元…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)




  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  リンカーンは聖徳太子の生まれ変わり…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

95名無し【FC用】さん:2004/06/17(木) 07:11

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  ……………………………
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






       |
   \  __  /
   _ (m) _
      |ミ|
   /  .`´  \
     ∧師∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (・∀・∩<   幸福の科学はヴィシュヌ派である事をおぼえた!
    (つ  丿 \_________
    ⊂_ ノ
      (_)

96名無し【FC用】さん:2004/06/17(木) 07:15

  ∧師∧ ?  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  しかし、なんで大川隆法総裁はヘルメスをここまで特別扱いするんだろう…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

97kairu★:2004/06/23(水) 20:52
『入門ビジュアルサイエンス 宇宙のしくみ』

僕がこの掲示板に書き込みをしなかったのも、マレボーの写真にニヤニヤ
しながら三国志を進めなかったのも、本を読んでいたからです。
どうせなのでここでつらつら書いていくのもいいかな、と思い
キーボードに手を置く次第です。

この本は宇宙について判っていることを、項目ごとにコラム形式で
説明していく感じになっています。見開き一ページが一つの話なので
区切りもつけやすくて読みやすかったです。
感想は特に無かったです。まぁ面白くはありましたが、初版が1993年と
今から十年も前なので決して目新しい物が無かったからです。
とは言うものの、この著者も指摘していますが年々、人類の宇宙分野における
科学の進歩はそのスピードを遅めつつあります。分野の細分化、多様化における
専門家の分散化等も理由としてはあるでしょうが、今いちでかい「革新」が無い
ため、人類はその進歩を踏みとどまっているという見方もできます。
もちろん、「限界に近づきつつある」という見解も決して間違いではないのかも
しれません。

【続く】

98kairu★:2004/06/23(水) 21:34
【続き・紹介ページ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534020147/qid=1087991661/sr=1-16/ref=sr_1_0_16/250-1042471-3222629

唐突ですが僕は「宇宙」大好きです。星が好き、とかUFOに思いを馳せるとか
そういう具体的なものでは無く、人が多きものにあこがれるというごく本能的な
物だといえます。例えばこの本の帯に書いてある文章を読むと、

「地球は太陽系の中にあるでしょ?」
「太陽系は銀河系の中にあるんだよね」
「銀河系はもちろん宇宙の中にあるんだけど」
「宇宙はいったい何の中にあるんだろう?」

コレです!「オチョンチョン」じゃありませんが、この帯を見て
僕は絶対この本を買おう!ブックオフで手に取ったのです。
「はぁ?宇宙の外?何言ってんのコイツ」とか思うかもしれませんが、
証明されてない以上、宇宙の外側の空間の可能性もあるわけですし、
そもそも宇宙には果てがあるのか、地球のように閉じた空間であるのかも
確定してはいないのです。おまけに1立方センチあたり重さが1tの物質が
あるなんて、誰が想像できるでしょう。

そういう事実を知って「ああ人間なんて小さいっていうけど、それどころの
小ささじゃないなぁ」と実感するのが好きなのです!

今度、誰かに押し付けようと思います。

99名無し【FC用】さん:2004/06/24(木) 20:44

  やっぱ、宇宙は広大DEVO
 \_____ _____/
          ∨
          __                ' ,:‘.
       \//K∧ヽ + , .. .              +
        (0)ロдロ)),   ,:‘.   
       /「(||二つ◎つ
+ , .. .  ノノ][[][][]]  ’‘     +   ,..  ,   ,:‘.        
      ( (└-.):==).=)
     ノノ  (__)_) ,   ,:‘.    
 . ..; ' ( ( ’‘     +   ,..       . ..; ',   ,:‘ 
 . .; : 丿丿  . .; : ’           . ..; ',   ,:‘  
__ ノ ノ__________________
/ ̄( ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(

100シショー★:2004/06/25(金) 02:07

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  プラネテース。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  それはそうと100げっと
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

101名無し【FC用】さん:2004/06/27(日) 00:24
http://homepage3.nifty.com/lala12/manga/img-box/img20040626201749.jpg

102kairu★:2004/06/27(日) 01:43
大橋武夫著 『図解 兵法 〜組織を率いる戦法と策略〜』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828400176/qid=1088267087/sr=1-17/ref=sr_1_2_17/250-1042471-3222629

先の「宇宙のしくみ」と同時並行で読んでいたのがこの本です。
今までシミュレーションゲームを結構やってきたけど、兵法らしい
書物は一切読んだ事が無かったのでこの機会にとブックオフで購入。

最初見た感じでは「古の兵法に習って、現代の経営戦略を生かす」ような
ビジネス物のようでしたが、実際読んでるとほとんどが歴史上の戦いの
記録を紹介して解説している部分だったので楽しく読めました。
取り上げた年代は主に日本の源平合戦や戦国時代、中国は紀元前の晋の時代
以前の動乱、あとナポレオンや大東亜戦争にいたるまでの近代の争乱等、
幅広く取り上げられています。人物も孫子やマキャベリなどを引用していました。

銀英伝を読んでた僕は「ああ、ヤン提督はこういうのを日がな一日読みふけって
暮らしたかったのか」と、本の中の戦略図を見ながら考えていました。
内容は改めて気づくものも多くてなかなか面白かったです。
個人的には、あとがきの本能寺の変についての分析と指摘が良かったと思います。

初版1976年の古い本にも関わらず、買った本が1993年42刷だったので、
かなり売れた本なのかもしれません。

これも適当に誰かに押し付けようと思います。

103名無し【FC用】さん:2004/06/29(火) 08:57

  昔の善く戦う者は先ず勝つべかざるを為して、以て敵の勝つべきを待つDEVO
 \_____ __________________________/
          ∨
 
         |⌒|⌒P  ∧ミ∧ 
         [二二]   / ・ |ミ    
        ( -ロдロ)(_)'  |ミ 
        (つ/⌒⌒/  /   
.〜<ミミγ⌒(⌒)⌒//`ー'"/ 
    γ/ ヽ(_/ニノ`ーΩ'`ヽ.
    /,へ、      ,‐、  ノ.ノ. 
    /__)/`二ン / /〜i ./
     .//"   (__) ./ /
     /__)      / / 
            |__)

104シショー★:2004/06/29(火) 09:19

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  ヘイホー
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  ヒョーホー
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

105名無し【FC用】さん:2004/06/30(水) 09:43

  /\__師__/\    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (  ・ ∀ ・  ) <  詐欺師とよこぐぁに
 (         )   |  太ましくなった姿見られちゃったよ…
 |   |    |     \________
 (____)____)

106Ace=Silence:2004/06/30(水) 19:31
>>102
下さい

107名無し【FC用】さん:2004/06/30(水) 23:34
>>106

 残念!既にボクが貰っちゃいました!
 全ページパリパリにしてやるぞー
\_____ _____
         |/
      Å汁Å
      (@д@ )
      (つ  つl⌒i⌒l
      ( ヽノ   ⌒ ⌒
      し(_)

108名無し【FC用】さん:2004/06/30(水) 23:35
+
      +         +     +
  +
.       A,,,,A  +.    Å汁Åアハハハ  +
 ホンクレヨーミ ゚∀゚ミ     (@∀@ )
      (つ  つ     (つ  つl⌒i⌒l
.   +  ( ヽノ      ( ヽノ   ⌒ ⌒    +
      し(_)      し(_)



  (⌒\ A,,,,A  +
   \ヽミ ゚Д゚ミ  クレッテイッテンダロ
    (m   ⌒\        +
 +    ノ    / /   +
     (  Å汁Å
   ヘ丿 ∩Д@ )         +
   (ヽ_ノゝ _ノ   l⌒i⌒l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

109シショー★:2004/06/30(水) 23:49

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  本が争いを産み出すとは悲しい事ですね…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  R.O.D?
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

110シショー★:2004/07/05(月) 22:22

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( *・∀・) <  kairuの連続書き込み嬉しいね。
 ( つl⌒i⌒l  |  私も酔いにまかせて久々に想い出を書いてみようかしらん。
 と__)__)    \________

111シショー★:2004/07/05(月) 22:32
『NG騎士ラムネ&40EX2―ユラユラ銀河帝国大混戦! 』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4044127034/qid=1089028821/sr=1-1/ref=sr_1_8_1/249-2351205-6476356
http://cult.jp/sea7of7review/akahorisatoru_12.html#akahorisatoru_01 (レヴュー)
http://plaza18.mbn.or.jp/~msroom/poririn.html (あかほりデータベース)

 これは思春期のkairuの魂を鷲掴みにした作家であり、菊汁が唯一握手を交わした有名人である、彼の「あかほり
さとる」の代表作の一つであるアニメ、『NG騎士ラムネ&40』の外伝的小説シリーズの三番目です。TVアニメ本編の
続編的内容なので、外伝というのは間違いかもしれません。が、どうでもいい気分です。OVAの原作ってのが正解
かもしれません。調べたら分かるでしょうが、調べません。
 実は、何を隠そう、この小説こそ私が初めて読んだティーンズ(オタク)小説なのです。私は今でこそオタクオタクし
た人生から逃れる術を持たない手遅れ人間ですが、幼い頃は貧乏だった環境の所為もあり、アニメやパソコンとい
った、金のかかる高度なオタク的文化には殆ど触れる事すら叶わない毎日でした。物心ついた頃から漫画好きであ
った私は、秘教さながらにディープかつ排他的雰囲気を持つオタク世界に憧れながらも、それに近づけない日々に、
思春期を迎える頃には精神的飢えを覚えるまでになっておりました。
 ですから、若々しいオタク的好奇心に溢れていた中学生だったあの日あの時、いかにも富士見ファンタジア文庫ら
しいアニメ絵丸出しの表紙のこの本を、竹馬の友である岩佐(仮名)の家の床に落ちていたのを一目見るなり、思わ
ず懐にしまいこんでしまったのも、無理からぬ事と言えるでしょう。もちろん、岩佐(仮名)は未だにこの事実を知りま
せん。そもそもこの本は岩佐(仮名)が親戚に貰った物で、まだ一度も読んだ事が無かったのが幸いでした。しかも
奴は本の整理と記憶力の悪さは筋金入りでしたので、なくなった事に気付きもしません。おまけに私がこの本を着
服した瞬間、奴は間抜けにも便器の上で糞をひり出していたので、バレる心配はゼロだったのです。
 そういった訳で、自宅に本書を持ち帰り、のびのびとした気持ちで初めてのオタク小説を体験。TVアニメは再放送
を家族に隠れて観ていたので、世界観に戸惑う事もありませんでした。そうして…

 …そうして私は、kairuや菊汁とオタク道を違える事となったのです。
 繰り返されるパクリネタ、堅苦しくない簡易な文章表現、台詞だけで特徴付けられる理解しやすい楽しいキャラ達。
何もかもが新鮮でした。別に嫌いだった訳でもありません。アニメや漫画が大好きなオタク少年なのですから、そう
いった要素を素直に面白いとも思いました。ただ、何故か、物語を読み進める内に『うる星やつら』が思い出されて
仕方なかった…。その説明しにくい感情を制御しきれなかったのが、若さというものでしょうか。その後、自ら積極的
にティーンズ小説を求める事はありませんでした。大学に入って510に出会うまで、『ロードス島』『スレイヤーズ』『フ
ォーチュンクエスト』等の有名作以外読む事はなかったのです。それが、後々にオタクとしての自分の可能性を狭め
るとも知らずに…。
 今、本屋のコーナーの一角を占め、オタク達の一般教養と呼んでも遜色ない程に成長したティーンズ小説を思うと、
自分はオタクとしての道を間違えた様な気がしてきます。菊汁や詐欺師の様な人を羨ましく思いさえするのです。
 本書を持っている事が岩佐(仮名)にバレると友情が壊れるので、読後直ぐに捨てました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) < 「デスラー戦法」っていうネタだけは好きだったよ。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

112Ace=Silence:2004/07/06(火) 00:40
>>111
奇遇ですね、私もこれが初めて買ったそれ系の小説です。
それ以前にこのシリーズを友人宅で読んでいたのですが。

しかしこれを読んでいた当時は、これの元がアニメで放送されていたとは露知らず
先輩に『知ってます?』と聞いて偉く恥をかきました。

さらに、これの扉1ページ目に挿絵があります。
読んだ事あるならわかりますが、ヒロイン(ミルクだっけか?)の下着姿です。
これを買ったのが婆ちゃんの家に行った時で、親に『何買ってきた?』と
これを見られて大笑いされた時も偉く恥をかきました。

恥しかないな、俺の人生_| ̄|○

多分実家の自分の部屋のサイドボードにまだ眠ってます。
小学生の頃の学研の付録の横に。

113シショー★:2004/07/06(火) 12:35

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  またしても大先生とのシンクロニティ!
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  ユーング フロイート
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

114名無し【FC用】さん:2004/07/08(木) 01:10
>>97
こういった本は私も好きです
でもこういった本は述べられているのが現在主流の宇宙観のみであることが多いのが
気になりますね
もっと大きな視点から捉えた本が読みたいです

それから
シショーに読んで欲しい本を書いておきます
ドニ・ド・ルージュモン「愛について エロスとアゲペ」上下間各1500円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582760147/250-8035939-5006611

倫理宗教について述べられています
シショーは好きそうなのでおすすめしておきます

115シショー★:2004/07/09(金) 12:02


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  トリスタンとイゾルデの背景にアガペーとエロース???
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  誰だか存じませんが心のメモ帳に記しておきます。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

116名無し【FC用】さん:2004/07/15(木) 13:26


  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  「一般教養と呼んでも遜色ない」っておかしいよな…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

117シショー★:2004/07/15(木) 23:16
『お金がないっ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756712576/qid=1078930360/sr=1-8/ref=sr_1_10_8/250-0422120-6121000
http://myshop.esbooks.yahoo.co.jp/myshop/rei_wuron?shelf_id=01

 >>111でティーンズ(オタク)小説の想い出を書いたので、ついでにボーイズラブ(やおい)小説の想い出でも書きます。
 コレは、kairuが部長を務めた『佛教大学漫画研究会』の宿敵団体『佛教大学アマチュア無線部』の所有物だった
物を、私が一時的に借り受けて読んだ本です。続編『お金しかないっ』『お金じゃ買えないっ』三冊セットでした。これ
は大変人気があるシリーズで、さらに巷では『お金がたりないっ』『お金は貸さないっ』といった具合に続編が続いて
いる上に、漫画版やドラマCDなんかも出ているそうですが、まぁkairuの館に出入りしてる人達にとってはどうでもい
い事ですね。
 『アマチュア無線部』、通称「アマ無」は、kairu率いる(当時)漫研よりもオタクレベルが高い人間が多いとの噂の集
団で、なんと彼の有名な『みこみこナース』のキャラデザ担当を輩出しているという恐ろしい実績を持っています。そ
ういった意味で「漫研の宿敵」なのであって、活動で張り合っていた訳ではありません。とにかくオタク色の濃い団体
で、部室内には何時もゲームや漫画、エロ同人誌が恥ずかしげもなく乱雑に放置されており、二年程前、私がこの
本を勝手に借り受けた時も楽なものでした。しかし、何でむさ苦しい男集団であるアマ無に、こんなハードなボーイズ
ラブ(やおい)小説が置いてあったのか未だに分かりません。その手の趣味の男でもいたんでしょうかね?どうでもい
いですが。

【長いから続く↓】

118シショー★:2004/07/15(木) 23:17
【長いから続き↑】

 で、本書の内容ですが、莫大な借金を抱えた主人公(受け・中性というより女性的美少年)が、その借金のカタとし
て、尊大で独善的かつワイルドな青年実業家(攻め・肉体派)に性奴隷として飼われるようになって…というシチュエ
ーションを背景に、異常に性に対して奥手な主人公がエロエロな事をされまくって嬉し恥ずかしで泣いちゃいます。で
も虐めるのは独占欲という名の愛の裏返しだから結局ラヴラヴ〜…といった感じです。エロラブ描写の裏側に、ニヤ
ける女性読者の顔が見えるようで、難しい事を考えずに素直に楽しめるタイプのエロ小説と言えるのではないでしょ
うか。SM的エロシチュが多いので、ボーイズラブの分類では鬼畜系にはいるのかもしれません。
 そんなムフフな内容の本書ですが、一つだけ気になって気になって仕方がない事がありました。それは主人公の
美少年が、別の金持ち(スケベ親父)に捕らえられ、エロエロな事をされそうになって大ピンチなのを、攻め役の青年
が助け出しに行く場面です。色々どうでもいい話の流れがあって、スケベ親父と青年はポーカーの一発勝負で主人
公の所有権を争う事となるのですが、スケベ親父が自分の手の内のツーペアを見て、自信満々に
「よし、これに勝てるのはストレートかフルハウスしかない」
と、勝ったも同然とばかりにニヤケ顔を浮かべるのです。
(ポーカーの役一覧) http://www6.airnet.ne.jp/spade/poker/rule/yaku.html
 明らかに、作者の知識の中にはスリーカードやフォーカード、フラッシュやストレートフラッシュは存在していないよ
うです。ロイヤルストレートフラッシュぐらい派手な名前なら、ポーカーやった事なくても耳にすると思いますが、環境
の違いというものでしょうか。しかし、役の一覧ぐらい調べればすぐに分かるのに…と思わず愚痴をこぼしたくなりま
す。しかも本書は人気作ですので、何刷も版を重ねている筈です。それが書き改められないでいる所を見ると、作
者も、編集者も、読者も、誰も文句を言わなかった、あるいは気付かなかったのでしょうか。女の人ってポーカーや
らないもんなんかなぁ…などと思ってしまいました。
 そういえば昔、やおい好きの女子とやおいについて話した時、
「やおいにとってシチュエーションは全て。その他のキャラ、ストーリーはオマケに過ぎないのよ」
と聞いた事があります。その時は、なるほど、『やおい』と呼ばれる所以だ…などと思っただけですが、今その言葉を
思い出すと、ポーカーの役などというものは、この小説のこの場面にとって毛ほどの価値もなかったのだなぁ、と感
ずる所があります。「ポーカーというカッコイイゲームに圧勝して恋人を取り返す」というシチュエーションこそが大事
なのであり、私のように粗探しをしてそのシチュエーションを台無しにしてしまうのは、ギャグ漫画やエロ漫画にスト
ーリー性や科学考証を求めるのと同じ事なのかもしれません。
 …などと物分りの良い言葉で締めると、菊汁に「またどっちつかずですねシショー」とか言われそうですので、「知
的なかっこよさ」を演出する場面においては、明らかに間違い過ぎの知識を使われると、心のどこかで冷めちゃうか
らシチュエーションとしても失敗だよなぁ…と思った事にします。
 読後、きちんとアマ無に返しました。

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  『俺の下であがけ』の黒崎社長は強いから好き。
 ( つl⌒i⌒l  \________ママニョニョ
 と__)__)

119シショーのイタリア読書紀行文・その1:2004/07/23(金) 04:28
『マリアさまがみてる チャオ ソレッラ!』 今野緒雪
http://www.mangaoh.co.jp/topic/maria.php
http://sowhat.magical.gr.jp/ciao/sorella.html (チャオ ソレッラ! 舞台探訪)

 レズレズというか百合百合とした世界観が巷で大人気の『マリアさまがみてる』シリーズ。17冊目にあたる本書は、
イタリアに修学旅行に出かけた主人公達の行動をつらつらと書き綴った「だけ」の内容であり、作者が巻末で
「たまには、こういうお話があってもいいでしょう」
と書いている程に異色編な内容です。毎回、それ程ドラマチックなドラマがあるシリーズではありませんが、特に今
回はまったくと言っていい程ドラマがありません。物語もありません。作者が取材旅行での体験を並べている「だけ」
といった感じであり、面白いか面白くないかで言ったら、面白くないの一言です。が、まぁ、こういった長期シリーズ物
の魅力は、主人公を中心としたキャラ達の動向や会話にあったりすると思うので、ファンにとっては問題無し子さん
なのでしょう。シリーズ物における、一冊一冊の書評を必要とするぐらいまでに深く読み込む必要があるのは、他なら
ぬファンなのですから…と、思ちゃったりなんかしています。
 そもそも私がこのシリーズに手を出したのは、体育会系オタクである後輩(ムキムキマッチョ)に強く薦められ、当時
出版されていたシリーズ全冊を貸して貰ったのがキッカケです。
 私は、ドジで取り得の少ない主人公が、美形で頭が良くて超人気者揃いの周囲の人間達を、内面的魅力という、
ひょっとしたら自分にもあるんじゃないか的な幻想を抱けやすい長所によってメロメロにしてしまうお話(勿論、主人
公の容姿が作品内でいかに卑下されていようとも、現実視覚的に美形なのが望ましい)が大好きですので、すぐにこ
のシリーズはお気に入りになりました。作者に対してその意図を勘繰ったり、妬んだり、偏見を持ったりしにくい『コバ
ルト文庫』という作品環境のお陰で、気楽に読めたのが大きいのかも知れませんが。
 オタクというものは歳を重ねる程に捻くれた読者への推移が激しくなる傾向があり、実に辛い事ですね。
 さて、本書はこのシリーズが私のお気に入りになってから三ヶ月程たってから、マッチョとは別の男の後輩から、シ
リーズ最新刊が読みたいと強請って借りたものです。マリみてを集めている男の後輩が何人も知り合いに居る環境
というのも嫌な話ですが、事実なので仕方がありません。
 内容は上に書いた通りだったので、読みながら作品世界から精神が離れて別の考え事をしてしまう事が多く、思
考はふらふらと漂いがちでした。さらに、私にはかつての一週間程のイタリア旅行という体験がありますので、主人
公達の(作者の)体験や、飛び出す地名や単語等々、何かにつけて想い出が頭の中に湧き出してきて、ちっとも読書
に身が入りませんでした。

 そんな読書の後、久々に湧き出てきたイタリアの想い出に脳を浸しながら、だらだらと日々を送る内に、
「このイタリアの想い出を、旅行当時に関った本に絡めながら自己顕示できないかなぁ」
という想いがふつふつと湧いてまいりました。そこで、暫くこのスレで、
『イタリア旅行記と思わせといて、実は本の思い出』
みたいな連続感想文を続ける事にします。
 そういった訳で、本書は既に二、三ヶ月は借りっ放しですが、連続感想文が終わるまで後輩には返さない事にします。

 余談ですが、一年程前、同回生のオタク女子に「今のコバルト文庫はやおい物が半々で、百合物が半々」と聞いた
のですが、本当でしょうか?

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  ていうかウンコの話題多いよね、この本!
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

(イタリア行く際に立てた糞スレ)
http://jbbs.livedoor.com/bbs/read.cgi/movie/608/1041922588/l100

120名無し【FC用】さん:2004/07/26(月) 11:08

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  あ、そうか
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  「ティーンズ小説」じゃなくて「ライトノベル」って書いた方がよかったね。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)


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