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【想い出と】シショーの読書感想文【自己顕示欲】

121シショー★:2004/07/26(月) 20:37
『となりのトトロ』 久保つぎこ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4196695817/250-9022259-5593060
http://www.geocities.jp/mn676/hon/tokuma/p/p0001.html

 つい二、三日ほど前の事です。夜も半ばの9時50分。私は京都のファミレスで、二人の友人と共に、ダラダラと時
間を浪費しておりました。何も産み出し得ない無為な会話が途切れ途切れに交わされる、疲労が溜まるばかりの怠
惰な空間。そんな退廃的な雰囲気の中、不似合いに鋭く響いたメール着信の調べに携帯の液晶を見やると、発信
者の表示には「kairu」の名。どうせまたTVを見ながら下衆な妄想でも思いついたのだろう、と思いながらメールを開
くと

「ああ、早く五月ちゃんに初潮がくる場面にならないかなぁ〜」

 …と、予想を遥かに上回るキチガイ発言が。気だるい怠惰な空間が、一瞬にして吐き気をもよおす厭世的雰囲気
に包まれてしまいました。
 そのキチガイ発言によって、もはや年毎の恒例行事となった『となりのトトロ』のTV放映日が、今日であった事を
唐突に思い出させられた私は、また同時に、本書の想い出をも呼び覚まされる事となりました。kairuの穢れた言葉
は、このアニメにまつわる想い出には似つかわしくない、とても並べて記したいと思えるモノではありませんが、その
汚らわしさの持つインパクトは、私の本書への想い出が、再び日常の些事に紛れて記憶の底に沈まない内に、こ
のスレに記しておこうと思い立つ原動力ともなったのです。そういった訳で、イタリア読書紀行文を始める前に、こう
して一冊だけ寄り道しようかと思います。

【↓そろそろ文章を短くまとめる必要を感じながら続く】

122シショー★:2004/07/26(月) 20:39
【↑続き】

 本書は、様々な意味で「国民的アニメ作品」と呼ばれ、最も「スタジオジブリの代表作」として紹介された回数の多
い劇場アニメ『となりのトトロ』の小説版です。作者は童話作家だそうです。劇場アニメの原作ではなく、劇場アニメ
の小説版なのです。まず劇場アニメ『となりのトトロ』がありき…といった所から話が始まる訳ですね。つまり、単品
の小説作品としては評価される機会が殆ど無いという事でしょう。こういった作品を書く作者が幸せなのか不幸せ
なのかは難しいお話だと思うので私には判じかねます。
 私が本書を読んだのは、大学に入ってから二年目ぐらい…つまりはkairuと初めて出会ってから直ぐ…ぐらいだっ
たと思います。古本屋で百円で購入、感想は「あんまり面白くないや」でした。それはこの本が、「殆ど原作そのま
んま」タイプの作品であった事。特に小説として劣っていた点が少なかった事が主な原因だと思います。原作であ
る劇場トトロと粗筋的にそぐわない点は殆ど有らず、各エピソードにも目立った差異はまったくありません。ある事
はあるんですが、あんまり無いです。
 そのある事はある点についてもう少しだけ考えてみると、気になる相違点と呼べるものとして、アニメにおける最
大の魅力の一つである、トトロが姿を表す場面の直接の描写が少なく、場合によってはカットされていたりする事が
多いというのがあります。非現実的存在であるトトロのアニメ的なコミカルさを描写するのは困難と見ての処置(あ
るいは表現)でしょうか。その反面、現実的な登場人物の描写は掘り下げられて語られており、サツキ一家が「お
化け屋敷」に引っ越す以前は親戚の家で肩身の狭い思いをしていたなどといった暗い裏事情が分かったり、勘太
のサツキへのドキドキ具合を示すエピソードが強化されていたりします。
 そういった細かいポイントは、熱狂的ジブリ信者である菊汁には興味深いものなのかもしれません。しかし、当時
の私の器が下した答えは「あんまり面白くないや」だった訳です。ある意味菊汁に敗北したように思えて無念です
が仕方がありません。自分が『となりのトトロ』というアニメの何が好きだったのか、この本を読んでよく分かりました。
 あと、メイの泣き声を表現する擬声語が
「ウワーイ ワイワイワイ ウワーイ ワイワイワイ」
だったのがやたら心に残っています。百円でそれだけのモノが得られたのなら御の字とすべきでしょうね。
 感謝の心を込めて通学途中の駅のゴミ箱に捨てました。だから今では想い出しか持っていません。


 冒頭のkairuの下種メールを無視して友人とダベリ続けていると、さらにもう一通の着信がありました。

「…なんてメールを菊汁さんに送ったら、
 『真っ赤な月経出ておいで〜出ないと処女膜ぶち割るぞ〜♪』
 と言う返信が。
 僕が生きている間、彼に追いつく事はできないんでしょうね…」

 今度は無視をせずに同意の返信を送り、やはり、当時菊汁に敗北感を感じたのは間違いではなかったんだなぁ
…と思いながら、ドリンクバーで酌んできた薄いジンジャーエールを飲み干したあの夜も、今では本書の想い出の一部なのです。

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 五月に五月と五月を乗せて
| ゆくぞ我らは自由の森へ
\__ ____
    ∨  
  ∧師∧            ∧K∧ Å汁Å
 ( ・∀・)          (ロдロ  )(@д@ )
 ( つl⌒i⌒l        O^ソ⌒とO^ソ⌒とヽ
 と__)__)         (_(_ノ、_(_(_ノ、_ソ


         
          \\  わ っ し ょ い !! //
      +   + \\             //+
         +      ∧ K∧  Å汁.Å       +
  ∧師∧          ( ロ∀ロ∩(@д@∩)
.Σ( ;・∀・)    +.  (( (つ   ノ(つ  丿 ))  +
 ( つl⌒i⌒l          .ヽ  ( ノ ( ノ
 と__)__)          (_)し' し(_)

123kairu★:2004/08/07(土) 01:21
『コンピュータ ゲームデザイン教本』 多摩 豊
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893660705/qid=1091709753/sr=1-21/ref=sr_1_2_21/250-9556831-1541041

この本は確か高校の時に古本で買ったものだったと思います。
当時僕はゲームデザインというものに並々ならぬ興味を抱いて
いましたから、この手の本には目がなかったわけです。
最近部屋で眠っているのを見つけ、また読み返していたらここに書かずにはいられなくなりました。
忘れないうちに書いてしまおうと思います。

初版は1990年四月。まだスーパーファミコンも発売されていない時期に
発売された本書はコンピューターゲームにおける創世記の流れから、
現代(もちろん1990年台)におけるコンピュータゲームの現状、
そして未来のコンピュータゲームの可能性を推測し、指摘をしています。

また取り上げる題材も家庭用ゲームではなく、マイコンの時代から多く
親しまれてきたパソコンゲーム(スタートレックに始まり、ウルティマ、
シムシティー、ウイザードリィ果てはゾーク、バランスオブパワーまで)
等を取り上げ、パソコンゲームに適しているシミュレーションゲームや
ロールプレイングゲームが主役となっています。

もちろんゲームデザインについても詳しく言及していますが、ここで着目すべき
点はこの本におけるゲームデザインとはジャンルやシナリオの内容のデザインなどではなく、
インターフェースやインタラクティブ性(本著では「インターアクティブ」と書かれて
います)、ゲームバランスやプログラムデザイン論等、コンピュータゲームを
作る上で最も基本的な点、コンピュータゲームそのものの骨格とも言える部分の
デザインついてを解説している事に尽きます。

【次に続く】

124kairu★:2004/08/07(土) 01:22
【上の続き】

昔からよく読んできた「ゲームデザイン本」は、たとえばRPGならどんなジャンルが
あるか(ファンタジーやSF等)、あるいはどんな職業や魔法、アイテム、さらには
モンスター等が使えるかという風に、いわゆる「素材本」とも言えるべき書物が
大半を占めていました(少なくとも僕はそう思いました)。

また当時から主流だったのは戦車や兵士を駒に見立てたウォー・シミュレーションゲーム
(ボードゲームの類)や、テーブルトークRPGなど(「ロードス島戦記」のデザインブックなんかは
詐欺師君家でよく読みました)、紙の上で書いた物を面白く遊べるようにデザインする事が
「ゲームデザイン」等と捉えられている節があり、例え紙の上からディスプレイの前にデザインの
場所が変わったとしても、ゲームデザインの方向性自体はあまり変わることはありませんでした。

つまり、今まで紙と鉛筆を使って遊んできたRPGやウォー・シミュレーションゲームを
そのままコンピュータゲームとして移植したとしても、元のゲームバランスが適切で
優れていれば大きな問題は無い様に考えられていたのです。(繰り返しになりますが、
少なくとも僕はそう感じていました。)

【またまた次に続く】

125kairu★:2004/08/07(土) 01:22
【上の続き】

しかしこの本はこの二つの相違点を明確に指摘し、コンピュータゲームは何が優れていて
どのような事に注意して作成をしていけば良いかが明確に示されていたのです。
当時、生意気に「ゲームデザインとは何たるものか」を模索し続けていた一人のオタクに対して、
この著は「デザイン論」とは何かを毅然と突きつけたのです。この時の衝撃は相当のものでした。

そしてもう一つ感銘を受けたのは未来のゲームデザイン論です。またまた僕が当時、生意気にも
思案し続けていた「人工知能」(僕が考えていたのはそんな大層な物じゃなくてせいぜい「ルーチン」
程度の物でしたが)について現実的にできうる範囲の可能性を示唆し、さらにリアルタイム性の進化や
ネットワークによる多人数参加型ゲームの導入など、現在では一般的に支持されているゲームの形を
かなり正確に指摘(予見、と言っても良い)していたのです。これは最近読んで改めて衝撃を受けました。

おそらく著者は「ガンパレードマーチ」、「Age of Empires」、「ラグナロクオンライン」等が世に注目される
のを見て、一人大きく頷いたのではないのでしょうか。


今でもこの本は僕にとってのバイブルと言って良いでしょう。
この本はずっと手元に残しておこうと思っています。

てか、「長い」と言われたら実も蓋も無いですね。まぁ、長文スレだし・・・(笑)

126名無し【FC用】さん:2004/08/07(土) 11:09

/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  (コンピューター)ゲームだけがインタラクティブなメディアなんだDEVO
\_______ _________
            V

        ∧ K∧  ___    :::| | | 8 月 |
     「(.  ロдロ)/   ./    :::::| | |::::::::::::::|
      |( つr==lニニニニl      :::| |  ̄ ̄ ̄
   l二二二二二二二二二l   ::| |
   |_| (;;;;;;;;;;;;;;;;)       .|_|〜〜〜〜[・]__

127名無し【FC用】さん:2004/08/07(土) 11:28

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  ゲームデザイン
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  専攻科
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

128シショー★:2004/08/07(土) 11:29

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  kairuさん。ボク、もう「長すぎた」「文章が山田悠介だった」とか自虐言い訳しないよ…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

129名無し【FC用】さん:2004/08/07(土) 14:04

          ∧ K∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         (  ロдロ)< 知ったこっちゃないDEVO〜
         ( つ つ  \________
         人  Y
         ( ヽ ノ
         人  Y′
         (  ヽノ
        人  ヽ、
        (_)__)

130名無し【FC用】さん:2004/08/14(土) 10:34
KAIRU氏の書込みのリアルタイム性を見て思い出したゲームが
天外魔境ZEROだった俺は死んでいい・・・

131名無し【FC用】さん:2004/08/14(土) 10:40

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  今もゲームの中で
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  日日限定イベントが!
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

132名無し【FC用】さん:2004/08/14(土) 23:33

          ∧ K∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         (  ロдロ)< 知ったこっちゃないDEVO〜
         ( つ つ  \________
         人  Y
         ( ヽ ノ
         人  Y′
         (  ヽノ
        人  ヽ、
        (_)__)

133ゴミタメ親分★:2004/08/16(月) 05:06
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796880054/ref=pd_sim_b_dp_1_3/249-0665781-1753143

          ∧ G∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         (  ロдロ)< シショーによんでほしいDEVO〜
         ( つ つ  \________
         人  Y
         ( ヽ ノ
         人  Y′
         (  ヽノ
        人  ヽ、
        (_)__)

134名無し【FC用】さん:2004/08/16(月) 11:03

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  面白くてためになりそうですね。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  オヤブソは思いやりがありますね。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

135ゴミタメ親分★:2004/08/17(火) 05:07
          ∧ G∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         (  ロдロ)< そう思うならさっさと買えDEVO〜
         ( つ つ  \________
         人  Y
         ( ヽ ノ
         人  Y′
         (  ヽノ
        人  ヽ、
        (_)__)

136名無し【FC用】さん:2004/08/17(火) 15:09

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  やだ。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

137ゴミタメ親分★:2004/08/18(水) 00:24
  ∧G∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・⊇・) <  オレハモウカッチャッタヨーダ
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

138kairu★:2004/08/23(月) 05:10
『コンピュータRPGの作り方 世界設定・システム編』 飯島健男&パンドラボックス

http://www.fukkan.com/vote.php3?no=16770(復刊希望者がいるらしい・・・)

前回の「コンピュータ ゲームデザイン教本」に引き続き、もう一度自らのデザイン論を
見つめなおすべく蔵書から一冊取り出してみました。これも高校時代に買ったと思います。

ですが読み始める前に著者の「飯島健男&パンドラボックス」と言う箇所が、気になって
仕方ありませんでした。

う〜ん・・・。誰だったっけ・・・・あっ!!!

そうです。「ラストハルマゲドン」「BURAI」「戦国サイバー藤丸地獄編」「学校であった怖い話」等、
様々な機種で異色作、名作を手がけ続けた彼のクリエイター集団がこの著を手がけていたのです。
彼らの生み出した作品はことごとくカルトゲーとして一部の人間に熱狂的に受け入れられてきました。
そんな面々が執筆していたとは、高校時代の私には全く気づきませんでした。
今現在それに気づくと言う事は、私自身の成長以外の何者でもなく
「ああ、オタクだなぁ」
と溜息をこぼす毎日です。

この本の中身ですが、ほとんどが「資料集」です。今までの作品の中から取り上げられてきた
世界設定、システムをいくつかリストアップし、最終的には
「このほかにも色々あると思いますので皆さんの手で探してみてください。」と締める・・・。
そんな感じでずっと続きます。

「ああ、ダメだ」

と思いましたが、それでも読み続けられた点が二つありました。

【続く】

139kairu★:2004/08/23(月) 05:11
【続き】

まず第一にモンスター、武器、防具、アイテムが大変細かく記述されていた点です。
僕自身、この辺の情報量は大変疎く、いつもシショーの詳しい語りを聞いては
「ほぉ〜」と感心していたものですが、30p未満の中で割りと深くて数多いモンスターが
解説されていたと思います。まぁ、詳しい人に言わせれば
「まぁ〜、この辺が精一杯じゃないのぉ〜?」
なんてニヤニヤしながら言うかもしれませんが、僕のような素人レベルの人間が入っていくには
十分すぎる内容だったと思います。

また武器、防具の解説は素晴らしくかなり多くの種類の武器について、発祥や用途などを
解説していました。モンスターや種族の解説は他の本でも色々あるとは思いますが、
武器防具についてこれ程色々取り上げた本は見たことが無かったので、参考になりました。

とはいってもこの本を読んで今更「トリビアの泉」で最初に出ていたSF作家のアイザック・アシモフが
「ロボット」という言葉と「ロボット三原則」を発表した人物だったと言う事や、
「指輪物語」の主人公、フロドが人間ではなくてホビットだと驚かされるレベルですから、
やっぱり大した事が無いのかもしれません。

もう一つ良かった点は飯島氏本人の著によるコラム「RPGウソ八百」がそれなりに面白かったと言う事でしょうか。
簡単に言えば「揚げ足取り」みたいなもんです。
「主人公が別の所に言ってる間、村人たちは何をしているんだ」とか
「村人はみんな仕事をしていないのか」とか
ゲーム上以外の側面を現実世界に当てはめて色々推察していると言う感じです。

少し訂正させてください。やっぱりちっとも面白くないです。

というか、昔僕自身が別の場所で似たような事をくっちゃべっていたのを思い出し、
「ああ、こんなものを出版する人がいるのか」と
赤面しながら読んでいただけです。


この本を欲しい人います?

140名無し【FC用】さん:2004/08/23(月) 22:54
http://ankyo.at.infoseek.co.jp/chinmei/eromanga/eromanga.html

エロ漫画について

141シショー★:2004/08/27(金) 12:32
>>139
>「ラストハルマゲドン」「BURAI」「戦国サイバー藤丸地獄編」「学校であった怖い話」

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  バランス悪いけど味のあるゲームばかりですね。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)






  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・ ) <  つまり超欲しい。下さい。
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

142シショー★:2004/09/19(日) 23:05

  ∧師∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・) <  貰ったよ…
 ( つl⌒i⌒l  \________
 と__)__)

143シショーのイタリア読書紀行文・その2A:2004/11/01(月) 01:54
>>119の続き)
『ぢるぢる旅行記(インド編)』 ねこぢる
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4821196395/249-4504200-3501909
http://www.01.246.ne.jp/~riki01/subculture/comic_nekodirutuitou.htm

 独特の作風で有名な自殺漫画家「ねこぢる」が、漫画で綴ったインド旅行記です。
 漫画なのでスレ違いではありますが、イタリア紀行文中は例外のつもりで書きます。
 私がねこぢるの漫画を初めて読んだのは中学生の頃。サブカル好きで、インテリやオタクをからかって
楽しむのが趣味という、悪趣味な長兄が持っていた『ねこぢるうどん』が最初でした。
 山野一の『混沌大陸パンゲア』と同時に兄に読まされたと記憶しています。
 以来、その作風に魅了され、作者の何もかも投げ出したかの様なキャラクター像に、思春期らしい過剰な
憧れを抱いたりしながら、ずっと著作を読み続けて来ました。自殺が報道された時は、それなりにショックを
受けたものです。
 本書は、私に初めてインドの明確なイメージを植えつけてくれた本です。
『汚い国』『乞食の国』『犯罪の国』『宗教の国』であるインド(私のイメージでは)。それは私がねこぢるの
漫画に感じたのとおそらく同種の物であろう、不満と諦めに満ちた魅力を持つ国でした(私のイメージでは)。
 そうして私は、神経質で軽度の潔癖症である次兄(オカマ)がインドに住む事になったら、きっと一日たり
とも耐えられずに精神に異常をきたし、変な病気にかかって死んでしまうに違いない、そう思いました。
 ちょうど、次兄(オカマ)が疎ましくて仕方が無かった思春期の頃の思い出です。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 今を去ること二年前。
 私はいつもの様に自室の床で受話器を耳に当てて寝転びながら、耳に聞こえてくる兄(オカマ)の一方通行
的お喋りの声に合わせて、
「ふーん。へぇ。はぁ」
などとテキトーに呟いておりました。
 遠く東京に住む兄(オカマ)の生活の愚痴を聞いてあげる事で、彼(お互いにとって残念な事に彼女ではあ
りません)の日々蓄積されるストレスを軽減してあげるのは、面倒ながらも、自分が兄(オカマ)に必要とされ
ているのだという、優越感にも似た満足感を得る事のできる私の日課だったのです。
 こうして文字にしてみると嫌な日課ですが、私の人生だから仕方ありません。

 その日も兄(オカマ)は、散々仕事場人間の悪口と、最近カワイイと思った男性の話を吐き出し続けました。
さすがにそろそろ話のネタも尽きようとしています。私は今夜の寝る前のズリネタの事を考えながら、通話ス
イッチを切るタイミングを見計らっておりました。
 すると唐突に、兄(オカマ)の声がこんな事を言い始めたのです。
「最近、海外テロの影響で、航空チケットが安くなってるんだってね」
「ふーん」
「ヨーロッパなんて半額近くになってる国とかあるらしいよ」
「へぇ」
「ねぇアンタ、もうすぐ卒業でしょ?卒業旅行気取って、私と一緒にどっか外国行かない?」
「はぁ」
 こうして私は、兄(オカマ)と二人きりで、生まれて初めての海外旅行に出かける事になったのです。


【↓下へ】

144シショーのイタリア読書紀行文・その2B:2004/11/01(月) 01:55
【↑上から】

 とにかく外国に行ってみたい。だから行き先は外国。
 それ以外、他はまったく何も決定しておりませんでした。期日は半年後の卒業に合わせるとしても、【どこ
の国に行くか?】を決めるのが重大事。私と兄(オカマ)は好き勝手に自分の行きたい国を挙げ合う事に
しました。
 幾度かの海外渡航経験のある兄(オカマ)は、映画の名場面等を例に挙げながら、『スペイン』『フランス』
『イギリス』『オランダ』等の欧州を中心に、次々と候補を推してきます。
 それに対して、出不精の引き篭もり系室内派オタクである私は、明確な海外のイメージが湧かず、兄(オカ
マ)が例に出すアンコールワット等の名地名跡の名前を聞きながら、『ネオアトラス』という世界地図を作成す
るゲームの事を思い出し、
「なんであの時、一角馬の出現を待てずに、一角河馬で満足しちゃったんだろう…」
などと無意味な後悔をしたりしてました。完全に兄(オカマ)の妄想モードの浸りっぷりに対して出遅れた姿勢
です。
 兄(オカマ)はそんな私にお構いなく、
「○○もいいわね〜。あっ、○○もいいかも。○○もステキよね〜」
 と、世界中を誉めちぎらんばかりの勢いです。このままでは何の躓きも無しに、行き先が兄(オカマ)一人の
希望そのままに決定する事は必至。それは少しばかり癪に触ります。それに、兄(オカマ)の挙げる候補地は、
夢みがちな性格の兄(オカマ)らしい、ヨーロッパを中心とした壮麗なイメージの付き纏う場所ばかりで、何と
なくファンタジー臭さが鼻に付きます。
 気が付くと私は、ただ兄(オカマ)に「○○は嫌。行きたくない」と言わせる為だけに、考えもなく口を動かし
ていました。

「インドに行きたい」
「インド?あー、インドもいいわね〜。インド行きたいわね〜。分かるわ〜」

 私は受話器の向こうでやたら頷いているであろう兄の声を聞きながら、何故か、
それほど好きでもない洋楽の話に首を突っ込んで知ったかぶりの相槌を打ちながら愛想笑いをしている時の
自分の姿を思い浮かべました。

≪続く≫

  | ̄ ̄|
(_|__|_)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ・∀・) <  同じ自殺女性漫画家でも、山田花子の方は忘れられちゃったなぁ…
  ( つl⌒i⌒l  \________
  と__)__)__田

145シショーのイタリア読書紀行文・その3:2004/11/24(水) 18:41
>>143の続き
『さるのこしかけ』 さくらももこ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087474208/249-5869578-6290749

 母は、よく友人知人の家からいらない本を貰ってきます。大概は推理小説や料理の本ですが、
中には、何となく買うのは面倒臭いけど一度くらい読んでみたいベストセラーや流行本が紛れ込んで
いる場合もあります。この本も、その場合の一つだった訳です。
 最近ではエッセイ女としての顔の方が目立ってるさくらももこ。本書は「もものかんづめ」に始まる
人気エッセイシリーズの二冊目に当たります。すっかり国民的に有名なり、数多の人に読まれる
さくらももこですが、私も思春期の頃は、
「アンタちびまる子なんかでそんなに笑えるの?絶対『神のちから』とかの方が面白いって」
とカッコつけた兄(オカマ・コジコジ好き)の言葉に耳を塞ぎながら、『ちびまる子ちゃん』や『永沢君』に
笑い転げておりました。五年程前に本書を手にとってみたのは、ベストセラーだという評判と、笑って
過ごせた青春期の貴重な時間への愛着がそうさせたのではないかと思います。少し大げさですが。
 元々、恥ずかしい過去や醜い内面をさらけ出す様な作風が魅力の一部である作者ですので、
本書はエッセイとして楽しく面白い本です。マヌケな失敗談や、身内の下らない話は、気楽に読み捨てる
事ができていい感じです。そういった軽い話に共感しやすい視点を定める事が出来るのが、さくらももこ
の力量なのでしょうか?
 疑問形なのは、エッセイ内容の大半がよく思い出せないので自信ないからです。でもまぁ、当時
楽しんだ事だけは憶えておりますので、それで充分ではないかと思います。エッセイ本ですし。
 辛うじて憶えている内容の中に、作者がインド旅行体験を綴っていた事があります。昔からインドに
退廃的な憧れを持つ私は、興味深くその旅行記を読んだので、憶えていたのです。人間、興味無い
事は憶えられませんね。
 さて、そのさくらももこのインド旅行記ですが、一言で言うと「インド大嫌い」。その想いで紙面は埋め
尽くされておりました。少し大げさですが。あれだけ変なインド人を漫画に出し続けてきたさくらももこの
感想としては、私には意外に思えたのですが、インド人の不誠実さ、適当さ、だらしなさ、何より嘘吐き
である事が耐えられなかったそうです。インドという国が酷い国なのか、さくらももこの性格上の許容範囲
にインドは入りきらなかったのか、運が悪かったのか、相性が悪かったのか。
 私は『jojoの奇妙な冒険』のアブドゥルを思い出しながら、郷に入っても郷に従いきれなかった、という
事かも知れないなぁ、とインドに肩入れする様な感想を持ちました。退廃的な物に憧れる人間ですから、
怠惰や不誠実に肩入れするのは当然の事です。自分に甘い人は他人にも甘いからかも知れません。
そうして、自分では意識する事なく
「インド人は嘘吐きだ」
という主観的な印象を強く脳内に刻みつけたのでした。

※余談ですが、うろ憶えの本書の内容の中で、忘れようとしても忘れられないのが、巻末に書かれた
さくらももこが実践している飲尿療法の薦めです。今でも続けているのかどうかは知りませんが、初めて
知った時は衝撃を隠せず、本を取り落としそうになりました。アニメの『ちびまる子ちゃん』を観ながら
「ああ、自分のおしっこを毎朝飲んでる人が、このお話を作ってるんだなぁ」
などと考えずにいられない時期もありました。

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146シショーのイタリア読書紀行文・その3B:2004/11/24(水) 18:42
【↑上から】

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「インドいいわね〜。シヴァ、カーリー、ガネーシャ、えーと…ガンガー?」

 『女神転生』で憶えた知識でインドの魅力に感じ入っている(ふりをしてる)兄(オカマ)の声を聞く内に、
私はこの兄と一緒にインドに行ったらどうなるかを想像し、慄然とする思いにかられました。
 ホルモン錠剤や注射、性転換手術で、潔癖症や理想主義的な面を肥大させ、精神的に不安定な人格
となっている今の兄(オカマ)が、価値観やルールの根本のベクトルがかけ離れたインドに、果たして
耐えられるでしょうか?不衛生な食事に身体を壊し、どこまで行っても物乞いに付き纏う乞食の群れに
辟易し、不必要な嘘でコチラを騙してニヤニヤしているインドの人々にブチ切れて、毎日毎日八つ当たり
気味にコチラに怒鳴り散らしてくる兄(オカマ)。目に浮かぶ様です。
 この想像は多分に漫画や他人のエッセイに影響された偏った物ですが、人間というものは正確な知識
で形成されている訳ではありませんので、私は必死に、自分で言い出したインドという選択肢を打ち消す
べく、知恵を絞って言葉を吐き出しました。

「でも、インド人は嘘付きばっかりだよ」
「あ〜そうね。私も今回はあんまりアジアって気分じゃなかったのよ」

 作戦は見事成功。もともとインドに行く気なんかサラサラなかった兄(オカマ)は、私の反対意見が一つ
でも出れば、インドを旅先の候補から取り下げる気まんまんだったのです。それを私は長年の経験で
良く知っていたのでした。
 ていうか目的地がインドに決定する事など最初から有り得なかったのです。

≪続く≫

  | ̄ ̄|
(_|__|_)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ・∀・) <  昔、NHKで「さくらももこ物語」みたいな半生記ドラマ見た事あるよ。渡辺徹が夫役の。
  ( つl⌒i⌒l  \________ゲンジツデハ ソノゴ リコンシタケド
  と__)__)__田

147kairu★:2005/01/11(火) 09:35
『図解雑学 細胞のしくみ 図解雑学シリーズ』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4816327983/249-3253006-0675551

年末から新年にかけて暇な時期に本を読める時間があったので、
2005年はこの本から始めたいと思います。
今年は20冊程度を目標に色々書いていくつもりです。
師匠は一体何冊書いてくれるんでしょうか。

もう一つの小宇宙、人体(NHK)。僕が大変好きなテーマです。
本書も非常に分かりやすくコラムごとに分かれた構成をしており、
コツコツ読むには持って来いの内容になっていました。

中学、高校と唯一自分の意志で勉強し絶対的な自信を持っていた
教科が生物でした。たとえ数学で8点という驚異的な点数を取ろうとも、
受験で一切関係しなかった教科と分かっていても、僕は勉強をやめることは
ありませんでした。そんな淡い学生生活をこの本はページを読み進める度に
思い起こさせてくれたのです。

昔、パソコンがまだPC-98全盛だった頃、フリーソフトで「生物シミュレータ」
なるものがありました。(いわゆる「ライフゲーム」とは違います。)
自分で自由に遺伝子情報を打ち込み、それをシミュレータに読み込ませ、
時間がたつごとにどのように変異していくのかを、非常に単純で不正確ですが
観察する事が出来るというものでした。

当時、友人とこのソフトに没頭し様々な生物(といっても色付スクウェアの
組みあわせですが)を成長させ、長く進化できる生物、大きな個体を維持できる
生物などを、無我夢中で作り続けていたものです。
その友人は、京大の地球理学系を専攻し大学院も行ったようですが、
この本を読んでから、「どこでどう道を間違ったのかなぁ?」
と自分自身に問い続ける毎日です。

欲しい人はあげます。


  ∧ K∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (  ロдロ)< このソフトはYahooで落とした記憶があるけど、見つからない・・・ 
 (    )  \____________
 | | |
 (__)_)

148kairu★:2005/01/11(火) 23:40
『科学・あの話題はどこにいった(ブルーバックス)』

http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/intro_idc.jsp?id=13018

またまたまた化学の本です。一時期話題になった技術。
新時代の象徴と呼ばれた華々しい研究の数々が現在どうなっているのかを
詳しくレポートしたのが本書です。

とは言っても、発行は10年以上前になります。
今現在ではかなり実現に近づきつつある(あくまで比較的に見て)
ヒトゲノム、マイクロマシン、リニアモーターカー等や、
今更どこに行ったんだろう?そもそもこんな計画があったんだ、
というようなSSC、第五の力、常温核融合、MHD発電など30にも渡る
科学技術について述べられていたので、暇つぶしには楽しめました。

何より興味深かったのは核融合技術についてですね。
僕の中で核融合といえば「シムシティ2000」の中で建設が出来る
核融合発電所に限ります。火力発電は公害を出すし、水力、風力発電は
建設費が高くて発電量が低いし(それでもゲーム内ではかなりオトクでしたが)
ましてや、マイクロウェーブ発電所なんて、意味がよく分からんし、
気づけばマイクロ波の照射ミスで辺りの町が跡形もなく消し飛ぶなどという、
原子力発電所のメルトダウンなんて比べ物にならないほどのリスクを背負うという
とんでもない代物でした。

その中でリスクなし、公害なしとまさに理想のエネルギー源としてゲーム中に
燦然と輝いていたのが核融合発電所だったのです。
この時から、僕の中で「理想のエネルギー供給=核融合発電」という
固定観念がしっかりと根付いたのでした。

「太陽光発電?ハッ!目じゃねえよ!」

等とまでは思いませんでしたが、この本をブックオフで見つけた時、
核融合の技術進化を詳しく知りたい衝動で買ったのは間違いありませんでした。

【続く】

149kairu★:2005/01/11(火) 23:54
【続き】

ところが読んでみてこの技術の困難さ故か、まだ大まかな計画案のみに
留まり、各国がそれぞれ得意な分野で小規模な実験結果を公表するのみという、
なんとも厳しい現状が書き出され、如何にこの道が険しいものであるかを
まざまざと見せ付けられる結果となりました。「シムシティ2000」のように
近未来での実用はまだお預けということになりそうです。

ところが文章を読み進めていくうちに楽しみな箇所に当たりました。
この技術を世界で共同でやろうじゃないか、という国際熱核融合実験炉(ITER)
の計画です。日・米・EU・ロシア等です。

この本によれば98年に工事着工、2004年完成、そして2005年運営開始と、
まさにこの調子で行けば今年は「核融合イヤー」になり得る素晴らしい年
になるのではないか!と、心が躍りました。

しかし、ITERという単語にわずかな記憶と、大きな不安を覚えた私は
情報時代の担い手であるインターネットで確認してみることにしました。

結果は・・・、ニュースを普段見ている方ならお分かりですよね?


  ∧ K∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (  ロдロ)< 日本とEU、もめすぎ!
 (    )  \____________
 | | |
 (__)_)

150菊汁:2005/01/20(木) 18:18

つまらなかったです。もちろん泣きませんでした。
         ___
   Å汁Å  ||\   \  ̄|  ̄| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (  @д@) . || | ̄ ̄||: |< イッパイ書き過ぎて疲れた
 ┌(  つ/ ̄||/  ̄ ̄/ |=|  \_____

151 シショーのイタリア読書紀行文・その4A:2005/01/27(木) 03:25:05
>>146の続き
『ギネスブック―世界記録事典 (82)』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061426672/249-3938179-7381950
http://www.guinnessworldrecords.com/ (ギネスブック公式サイト「GuinnessWorldRecords」)

 著作権のある本の中では史上最高の売り上げを誇る世界記録蒐集本の日本語出版第4弾にして、
我が家の所蔵する唯一のギネスブック。それが本書です。
 1982年という時代の熱にうかされた父が、軽い興味から何気なく購入したモノだそうです。
当然、続刊は一冊も購入しておりません。私が読んだ事のあるギネスはこれ一冊であり、
私の知る数々の世界記録は23年前でストップしております。
本書の編集後記に、『ギネスの記録は一年ごとに四分の一が塗り替えられる』と書いてありますので、
今では、本書の記録内容のどれ程が過去の物と化しているか想像もつきません。
 日本語版の主な特色は、原書にある世界一の記録に並んで表記されている「イギリス一の記録」
を削除し、代わりに「日本一の記録」をわざわざスクリーンをひいて表記してある事です。
「こういうのって、日本記録と世界記録との差が開いていた場合、悲しくなるからやめて欲しいなぁ」
と、幼い頃などは思ったものです。愛国心と屈折の激しい子供だった事が偲ばれます。

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152シショーのイタリア読書紀行文・その4B:2005/01/27(木) 03:26:16
【↑上から】

 あまり清潔感のある話ではありませんが、私はトイレで用を足す際に本を読む癖があります。
『ズッコケ三人組』のハカセに憧れて始めた、人に見せられぬ不衛生な習慣ですが、
プライヴェートな空間で十数年続けてきた事など、今更止められるものでもありません。
長じてからそれほど奇矯な癖でもないと知ったので、今日も異臭漂う密室の中、
ケツ丸出しの姿勢のまま、安心して一人ページをめくっております。
 あまり長時間滞在する空間でもありませんので、読む本は1ページ弱で話が終わるコラム集や
ショートショート、ストーリーがどうでもいい漫画、主婦の豆知識本などが好ましいです。
我が家のトイレの棚には、そういった本が数冊並べてあります。どれも下らない本ですが、
自分が実際に読んだ回数では、他の蔵書を遥かに上回る自然の摂理です。
 あらゆるジャンルの世界的記録だけを収めた本書こそは、そういった便所書物に
最も相応しい一冊ではないでしょうか。私は下半身の一部の筋肉を硬直させたり緩ませたりしつつ、
『シャワーを最も長時間浴び続けた記録』『最も早くピアノを破壊した記録』『世界一のケチ』等の、
ただでさえ内容の薄い、ましてや今となっては記録を塗り替えられて
何の役にも立たなくなった人名と記録時間を眺めながら長い時を過ごしまいりました。
 でも便所図書館の中で自分のお気に入りランキングを作ったら、下から数えた方が早いです。
所詮、内容は記録の羅列ですし、スポーツ関係の記録などは何度も読み返して
面白い物じゃありませんので。

 捨ててもいい捨てたい捨てようと、幾度も思ってきた本ですが、何となく捨てられないまま
トイレの棚に今も並んでいるのは、「その内何かの役に立つかも知れない」と思うが故に
百科事典を捨てられないのに近いものがあるように思います。
 何か人生に記念的なイベントが起こったら捨ててやろうと考えています。

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153シショーのイタリア読書紀行文・その4C:2005/01/27(木) 03:27:37
【↑上から】


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 『インド』という唯一の推薦候補が否決された今、兄弟旅行の目的地決定協議に
私が口を挟む余地は殆ど無くなってしまいました。私は受話器を耳に当てながら
ただ黙するばかりです。
 するとその瞬間を待ち構えていたかの様に、兄(オカマ)はこう言いました。

「アンタが予算組めるのって10万くらいでしょ?
 私ね、この前ちょと調べてみたんだけど、その範囲で行けるヨーロッパで、二人が
 楽しめそうな場所ってイタリアなのよ。私はできればヨーロッパの田舎に行きたいし
 シチリアなんてピッタリじゃない?旅行会社に電話してみたら、今は旅行客が少ない
 って言うし、快適みたいよ。かなりいい感じよねイタリア」

 まるであらかじめ彼の中でイタリア行きが決定されていたかの様な口ぶりですが、
他の候補を推薦できない私に何が言えるでしょう。
 私のイメージの中でのイタリアと言えば、海に照りかえる陽光と、
スパゲッティーと魚とトマトとチーズを食べてるオシャレで陽気で女好きな白人男性。
コロッセオとギャングスター。その周りで微笑んでいる数百人のキリスト教の聖人たち。
 前半はJOJOの影響、後半はギネスブックの
『聖人の中で一番多い国籍はイタリア人』
という記述に因んだ思い込みです。当時の私はヴァチカン共和国がイタリアの内部にあると
いう事すら知らなかったので、
「イタリア人は女を手当たり次第にナンパしてズコバコやってるけど、
 信仰心篤い人種なんだろうなぁ。そういうのってオシャレだよね」
などと勝手に思っていたのです。
 私はかねてよりキリスト教という、日本になんかあんまり似合ってるとは思えないステキな大宗教に、
それなりの興味を抱いておりました。しかし、幼い頃にキリスト教の一派を装った数々の新興宗教の
関係者(友人の母)にキリスト教の教えを請い、騙されて日曜集会に連れて行かれる等の
苦い体験を持つ私は、書物や映像といった、中途半端かつ実際的ではない形でしか
キリスト教の知識を得られないまま年を重ねてきてしまいました。
 その埋め合わせをするべく、生のキリスト教圏の生活に触れてみたい(ただし楽な範囲で)
という欲求が、年毎に強くなってきているのに気付き、微妙に焦っていた私は、
兄の提案した『イタリア』という地名に、強く魅かれる物を感じ始めていたのでした───

≪続く≫


  | ̄ ̄|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(_|__|_) | 最高樹齢の樹「メスーゼラ」4700年の項の下に、対抗意識丸出しで
  ( ・∀・) <  「日本の縄文杉は推定7200年だがギネス未公認。でも同じ位の樹齢の樹は続々発見中」
  ( つl⌒i⌒l. | って書いてあるのが今となっては寒い。
  .と__)__)__\________

154シショーのイタリア読書紀行文・その4おまけ:2005/01/27(木) 03:28:57
※ビール大手ギネスの社長の発想が元で、この名がついている。
 2002年版から、書名が「ギネス・ワールド・レコーズ」に改められた。
 
 日本語版出版元、きこ書房が2002年度版を最後に取扱いを停止したため、
 Guinness World Records 2003の日本語版は出版されていない。

 2004年度版は「ギネス世界記録2004」としてポプラ社から出版された。



  .| ̄ ̄|
.(_|__|_)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (・∀・ ) <  …だそうです。
  ( つl⌒i⌒l  \________
  .と__)__)__田

155名無し【FC用】さん:2005/04/25(月) 22:14:20
読者の声は役に立たない
http://www.ikimono.org/inkyo/sales/sales-readers-voice.shtml

156625番:2006/04/12(水) 07:32:30
☆是非見てね!!ストレス解消になるよ☆
http://kodomo.mixa.cc/

157pikavippii:2012/09/28(金) 08:27:46
dakújah,, a small Jar). In the first line we have also (though not are at least as lineal in their descent as the pious Æneas from the <a href="http://www.pikavippii.net/&quot;&gt;http://www.pikavippii.net&lt;/a&gt; Would ye on some hill-top set, request. They did so, and I related unto them all that had .


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