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読書が好きや!!
87
:
kn
:2006/12/28(木) 07:54:09
「「食」は病んでいるか―揺らぐ生存の条件 」鷲田 清一 著
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4900594636/
前半は「食う」「食べる」ということについて。
後半は三國シェフと松井孝典氏との三者対談。
現代思想とか読んでいてもなんか自分の問題として感じることはないと思う人も多いかもしれないが、
「食」に関してはこれほど身近なテーマもないのでわかり難い話ではないだろう。
現在、地球上の半分の人間は飽食により「食べ過ぎて死ぬ」問題を抱えており、もう半数の人間は食糧難により「食べないと死ぬ」危機に直面している。
そして、大量の食肉用の家畜を確保するために莫大な牧草を植える土地を必要としている(食肉用の家畜がいなければ概算で現在の2倍の人口の食料がまかなえる)。
レヴィ・ストロースは肉食は弱められたカニバリズムの一形態であると看破し、中沢新一は9・11テロとBSE問題は非対称性という同じ構造を内部に抱えているという。
江戸時代までの日本は肉を食うことに関してすらタブーの意識があったが、現在は世界でも有数の食べ残しを出す国となっている(不景気だ何だと言っているが)。
松井氏が言ってるが、現代において豊かさとは大雑把に言えば恩恵を先取りする(待っていれば回遊してくるマグロを取りに行く、旬の食物を一年中食べられる環境にする)ということ、手の届かなかったものをいつでも手中に収める可能性を得る事、
いったことである。結局環境より景気、効率性なのだ。
こうした豊かさの共同幻想を方向転換しない限り、行き着くところまで行き、たとえば牛肉もやがてフグのように死ぬリスク(毒)を了解した上で享受しなければならない珍味となるだろう。
テロの予備軍を皆殺し、BSE感染牛や鳥インフルエンザの鶏を殺処分することは一時しのぎにしかならない。
自分がその恩恵を拒否しない限り批判する事は出来ず、自分だけは非対称性の生産に与していないという視力喪失を増大させていくだけである。
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