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艦これスレ

577TEA:2015/02/27(金) 04:35:05
つづき②

吹雪たち艦娘にしてももそうだ。
どういう存在なのかも説明が無いので、人間だった者が艦娘になったの
か、初めからこういう存在だったのかということも曖昧なままだ。
本来なら非常に重要な設定のはずだが、これをぼかしたままでもいいと
本気で思っているのなら製作者の神経を疑う。
ただの人間が改造されて艦娘になった場合と、兵器として生まれた艦娘
が人と同じ心を持っている場合では、同じ行動でも意味合いが随分変わ
ってくるというのに。

妖精らしき存在への説明も無いし、ミサイルやジェット戦闘機が出てこ
ない理由への説明も無いので、深海棲艦と戦うのが艦娘でなければなら
ない理由も不明のままだ。
8話を見る限り、吹雪たちが戦艦大和という象徴的存在を知らなかった
ことから、史実の駆逐艦の記憶を全く持っていないという疑惑まで出て
きた。ちなみに史実での大和の存在は民間人の間では秘匿とされていた
が、開戦から三ヶ月で連合艦隊旗艦は長門から大和へ移っており、海軍
関係者の中では知らぬ者の無い決戦兵器だった。
吹雪や夕立が大和を最強の戦艦だと聞いたときの反応は残念だった。

作中では如月が沈んだ矢先に、南方作戦の序盤に祥鳳が大破炎上して、
入渠した加賀の代わりに出撃した翔鶴が中破した。史実の記憶がある者
なら確実に太平洋戦争の推移と現状を重ねて見ることだろう。
今までの話の中で、この先に待ち受ける運命への不安を口にした艦娘は
1人もいない。もし、当時の記憶があるのならば、次に沈むのは吹雪に
とっては憧れの存在である赤城ということになるはずなのだが、それを
気にする様子もない。
分かっているなら「あのときと同じ過ちを犯さない」「今度こそ運命の
五分間を乗り越えてみせる」といったセリフが出てきてもおかしくはな
いはずなのだが。

これでは、いよいよもって彼女らの何が「艦」なのかよく分からなくな
ってしまう。吹雪や金剛という名前、一航戦や五航戦という肩書きが意
味を持つのは史実がベースとなっているからであり、これらと完全に切
り離されてしまうと、軍艦サイズであるわけでもなく、軍艦の姿をして
いるわけでもない彼女らが、どうして第二次大戦時の軍艦の名前で呼ば
れているのかという疑問に答えることができなくなってしまう。

艦娘の大和が装備している主砲の口径はどう見ても46cmも無い。
それでも大和の主砲が46cm砲と呼ばれるのは彼女が戦艦大和だからとい
うのが一番の理由のはずだ。あるいは、ありし日の46cm砲と同等の威力
を持つ兵器ということでもいい。どちらにしても、あの装備はかつて戦
艦大和という軍艦が実在したという前提が無ければ説明のつかない装備
なのだ。
だというのに、何の説明も無く「あの子は戦艦大和です」と言われても、
ただ戦艦大和をモチーフにした装備の女の子にしか見えない。
そこには、かつて本物の戦艦大和であったという背景設定か、さもなけ
ればその意思を受け継ぐ者という設定が無ければいけないはずだ。

このアニメ、シーン単体を区切ってみれば、良い場面もあるが作品全体
として見ると、わけがわからないことだらけだ。
おそらく、この監督は設定とか世界観を説明するのが下手なのだろう。

もし、製作側がこの監督で問題無いとか、難しいことは一切考えずに、
美少女だけが出てくるアニメを作りたいと思っているのなら、作品の理
解が足りなかった言っていいだろう。

少なくとも「艦隊これくしょん」は史実を元ネタにしたフィクションで
あったから人気が出たのであり、彼女たちが軍艦だった頃の記憶を保っ
たまま活躍するからこそロマンを感じるのである。

長門の「待ちに待った艦隊決戦か。胸が熱いな」というセリフには大戦
時に温存されたまま留め置かれ、期待されていた砲撃戦の機会に恵まれ
なかった無念の気持ちが込められているはずだ。

多くの初心者がそうした艦娘の背景にある元ネタを知って愛着を深めて
いったという事実を無視してはいけないと思う。
少なくとも俺は、ありきたりな美少女異能バトル作品が見たかったわけ
ではない。


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