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勝手に小説っぽいモノを書く

5B-LUCK:2005/02/14(月) 23:01:00
時間の前後とか結構いいかげんだが、一応前回いなかった人へのあらすじみたいなもの。


虚城町の虚塞〜第五夜〜白き神、黒き悪魔
シェスカ・B・ニヒライゼンの視点

・雨の夜、朔蘭(さくら)の瞳(ひとみ)
(あの男・・・朔蘭とは一体どういった関係なのかしら)
雨の降りしきる夜、館の結界に違和感を感じた私は朔蘭とあゆみ達に見回りを命じた。
胸騒ぎがして少ししてから私も後を追ったが・・・そこには朔蘭と見知らぬ男が雨の中、
濡れながらただならぬ雰囲気で立ち尽くしていた。
私が近づくと朔蘭は目の前の男と同じ目をして、私を振り返った。そう・・・
「私の嫌いな神の使途を名乗る者達の目」
朔蘭は「道に迷ったそうです」と言った。男はその間に去っていった。
その言葉は直ぐに嘘だとわかった。男は町ではなく、「森の奥へ去っていったのだから」。
私はそれは言及せず、こう言った。
「朔蘭・・・何時から主(私)をそんな目で見るようになったの?」

・猜疑心
喪夜元(もよもと)とキュリエが尋ねて来た。
この町の町長であり、朔蘭の父親でもある十七夜十兵衛(かなぎじゅうべえ)が昨夜から行方不明らしい。
朔蘭から先に知らせは受けていたが、どうやら私の館に出向く途中で行方がわからなくなったという事で、
とりあえず私に事情を聞きに来たらしい。ご苦労な事だ。私の方でも探している、と答えた。
十兵衛と私の付き合いは長い。彼が二十歳前後の頃から、いや、子供の頃から私は知っている。
先日も朔蘭の見合いが云々と、私への定期報告ついでに話していった。
十兵衛は、人間で言えば達人である。
段数の合計は10を上回る。並みの人間では太刀打ち出来まい。昔は私と戯れた程だ。
だが、「人間でない相手」なら、彼の手並みでもどうしようもあるまい。・・・少々、心配だった。
そうそう、喪夜元の服に聖水が付けられていた。どうやら館に来る途中であった男に付けられたようだ。
明らかに私への布告である。容姿を聞くとあの雨の中、朔蘭と話していた男の姿が被った。
やっぱり、聖職者。でも、なら、それと知り合いの朔蘭は・・・?

・神の言
十兵衛が行方不明になって数日。以前手がかりは無し。代わりに新たな事件が勃発していた。
立入禁止区域、工場地帯、館。そのどれにも位置しない少ない土地。館のぎりぎり外。
そこで人が「化物に襲われる」という事件が頻発していた。
時を同じくして町でインフルエンザが流行る。・・・が、喪夜元の調べではただのインフルエンザではないようだ。
町中や病院で「あの男」を見かけたという情報も入っている。化物、奇病、あの男は関連しているのだろうか?
調査の中、一つの噂が持ち上がる。
「人を襲われるのも、奇病が流行るのも、『山に棲む悪魔』の所為だ」
奇病に倒れ、復帰してきた者達は一様に神の信奉者になっていた・・・。
館の周りで騒がれるのは非常に不愉快だ。朔蘭は館で待機させ、配下の3人を引き連れて山狩りを実行した。
気配がしたので近づくと、そこには居酒屋のおばさんがパジャマ姿で倒れていた。
トレントのまつ(母)はどうやら解毒が出来るらしい。やらせてみるとまつはあっさりと解毒してみせた。
(やるじゃない。ちょっと、悔しいわね・・・)まぁ、それはいい。
まつに詳細を聞くと、毒と言うよりは魔法。呪いの類に近いらしい。
さらに、最近同じ成分が町の水源から流れている川に含まれていたと言うのだ。
何故報告しない!と一瞬激昂しそうになるが、解毒したのもまつなので今回は不問とする。急ぐことでもあるし。
あゆみに居酒屋のあばさんを任せると、私は館へと戻った。
そこに、神取から電話が入った。なんと、十兵衛を保護しているというのだ。挙句、引き取りにこいと。
直ぐに朔蘭を向わせると、電話で今度はこちらが言った。奇病は水源が原因だから、町に水に気をつけるように計らえ、と。
神取は「初めから判っていたように」返事をした。・・・きっと何かが起こるくらいは『知っていた』のだろう。
未来を知っていて、それにそって動くことは出来ない。ややこしい立場の奴だ・・・。


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