したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

1プロ会議室<6>

26小山田:2004/06/14(月) 12:41
 まったくもって、最後まで私はワンテンポ遅れてしまいました。お寄せいただいた感想についてのお返事です。
 この課題作品を書くにあたって、少しいつものやり方をかえてみたつもりです。本家『ごはん』の鍛錬場では、「ストーリーがない」という指摘をたびたびいただいてきました。描写にこだわりすぎてお話が動いていかない、ということです。今回、二人の人物が再会するというプロットですが、二人の関係(和解、訣別等)ではなく、再会することで起こる事柄を書き、そこに主人公を絡めてみました。セタンタさんが「いつもの作風と違う」と感じられたのはその辺だと思います。うまくいったとは思えないのですが(なんとなく絡め方のツメが甘い、地中海の島をイメージして書いたがさんご礁に囲まれた島のようでもある、確かに)、ちょっとばかり「お話を動かす」ヒントを得られたような気がしなくもありません。うまく説明できないのですが、私が知っている狭い世界を書くのではなく、もっと外に目を向けてみる。ここでは観光開発という、私自身とは無縁だが世間によくあるものをとり入れました。ささやかながら冒険ではありました。行ったこともない島が舞台ですし、観光産業について詳しいわけでもないので。ですから海描さんの感想は、とても励ましになりました。最近ガルシア・マルケスの短編集を読んだんですが、あんな風に、雰囲気や情緒に流されるのではなく骨太な作品が書けたらどんなにいいだろう、と夢見ております(ははは……)

 それと、くろさん。私は要らん事を書いてしまったようです。私の感想の中の描写はくろさんの作品を読んで私が描き出したものです。くろさんの描いていたものとそれほど大きく異なっていないのではないでしょうか? ということは、今のままのくろさんの描写で十分だとも言えるのでは? 作品には統一されたトーンがあるでしょうから、くだくだしい描写が不似合いな場合だってあると思うのです。人それぞれの文章の特徴があるだろうし、くろさんは自分の作品に合った描写をされればいいと思います。聴覚についてですが、言われてみればなるほど、音についての記述はなかったですね。でも私はこの場合はこれもいいなあ、と思います。聞こえるのはちょっと古びた路線バスのエンジン音だけ、波音のない広大な海の風景。いいんちゃうかなあ?

 さて、『ごはん』が再開されてこちらはしばらくお休みになるのでしょうか。短い間でしたがお蔭様で有意義な時間を過ごさせていただきました。三語噺は苦手でして、二語まではなんとか繋げられても三語となるとほとんどお手上げ状態の私なのですが、このプロット競作は、様々な膨らませ方ができ、それは文章という形に必ずしもならなくとも、構想をまとめあげる訓練ができたように思います。とても楽しい訓練でした。まあ、どれほどの効果があったかと聞かれたら困るんですが。
風杜さん、海描さんをはじめご尽力いただいた皆様に感謝いたします。また本家でお目にかかれたら嬉しいですね。それでは。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板