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1プロ会議室<6>

19セタンタ:2004/06/10(木) 17:28
 感想返しです、と言うか、言い訳になってしまいそうです。

 プロット競作は簡単そうに見えて、実は難しいです。ですが、自分では思いつかないような設定を与えられ、そこから派生して考えていくのは苦しい反面、とても楽しかったです。
 海描さんの最初の2プロット(タネとシャワーor視線)は書きやすかったです。タネはどんなジャンルにも応用できたし、広がりがありました。シャワーはホラーぽかったので、ホラーじゃない設定を考えるのが楽しかったですね。
 風杜さんの水かけプロットは、喧嘩→逆上して水をかける、だと思ったので、水をかけなければならない程、逆上するってどんな感じかな、その理由は、と考えました。相手が嫌なヤツであれば水をかけやすいんですけど。嫌なヤツとどうして待ち合わせしなきゃならないのかな、と、あれこれ考えました。で、結局、待ち合わせたのは嫌なヤツではなく、理緒のキャラをそういう設定にしようと。元気でちょっと危なっかしくで可愛い女の子ができたと、結構自分では気に入ってます。今、思うと、海描さんと風杜さんの水のかけ方は違っていましたね。(逆上してはいない)

 さて、今回のにゃんこさんのプロットは本当に難しかったです。(これは皆さんも書かれている事ですが)
 自然描写は書けても、そこから読者を作品世界に引きずりこむ、のは簡単にはできません。
 その地を離れて、何年も音信のない人間が主人公のいる地に戻ってくる、その必然性を無理なく書いていくのはどうすればいいのか、悩みましたね。離別し、音信がなかったのはいい思い出がなかったからだろうし、主人公はその者が戻ってくるのを歓迎するのかどうか、おそらく歓迎しないであろう、と。
 数年前に初めて日本海を見たのですが、その海の色の美しさがとても印象に残っていました。それで、その海岸線(留萌のあたりで、鰊御殿などがありました)の情景を持ってこようと思いました。ニシン漁の事を調べて、時代が特定されて、こういうお話になった訳です。留萌ではなく江差となりましたが、実際の江差とは違い、創作した風景です。(弁天島と呼ばれていた地はありますが、こんな名の崖はないです、多分)
 ハコダテは、当時の表記の仕方が「箱館」だったので、このようにしました。方言は、ゴメンナサイ、なんちゃって方言です。正確には知りません。(^^ゞ

 海描さんが『枠の無いパズル』と書かれてましたが、本当に言い得て妙だ,と思いました。皆さんからも、ラストのもっていき方、誠吾の心情の動きや、心中事件の真相、等々、ご指摘の通りです。上手くまとめたつもりでも、まとまっていなかったんですね。
 最初に考えた展開は、誠吾は結婚していて、妻のシイの存在が大きく、海食崖はトミの心象風景として描くつもりでした。勿論、その日何があったのか、その後のトミの生き方も入れるつもりでしたが、到底、字数も〆切も守れないと思いました。
 で、誠吾を独身にして、ラストでトミに告白させようと、書いたのですが。なんと言うか、メロメロメロドラマになっちゃって、安っぽいと言うか嘘っぽいと言うか、それまでの雰囲気をぶち壊す、と思ったので止めました。止めて正解だったと思います。

 「プロットに忠実に、字数も守って、テーマを入れて」と宣言したのですが、今回は書けないのでは、と思いました。でも、何とか書けました(字数は100字程オーバーしていますが、許容範囲という事で……)
 「海の色はコバルトブルー」、この一言を別な言葉で表現しようと思ったのですが、できませんでした。上手く書けなくて、風景描写には不満が残っています。

 最後になりましたが、ご丁寧に読んでいただいて、きちんとした感想を書いてくださってありがとうございました。


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