したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

コラボ SIDE-B <1>

24柿美★:2004/05/04(火) 16:21
>セタンタさん
拙作の感想ありがとうございました。「心の裏側」、これはわからないですよね。この話、おおまかなプロットだけ立てて頭に浮かぶ映像をどんどん紡いでいくという書き方をしてしまいました。その過程でポロっと出てきたのが「心の裏側」という一文でした。極めて私的な感覚で言葉を紡いでしまって、読んでくださった方々には申し訳ないです。以下は長いので読まないことをお勧めします^^;
書いた後で分析しますと(後でするなよ^^;)、蓉子や叔父さんは「あちら側(異世界・あの世・夢の世界)」が見えます。この「あちら側」をかなり観念的で曖昧なものとして書いてしまいました。これは私の皮膚感覚なんですが、人間って心理的に追い詰められると「あちら側(夢の世界とでも読んでください)」に行きたくなるんじゃないかと思います(ま、現実逃避ですね)。そして蓉子や叔父さんは心理的に不安になると「心が求めてしまうもの」を見ます。この辺り、「蓉子は化け物を求めているのか?」となってしまうのですが、海猫さんが指摘してくれた「鏡」が的を得ているかと思います。蓉子は追い詰められても現実にとどまり続けたいと心では願っています。なので現実をデフォルメしたものを直視してしまいます。叔父さんは「もうそんなものは見たくない」という意識が強くなっているので夢の世界の綺麗な・可愛いものを見ます。そしてついには夢の世界に行ってしまう、と。そんなお話でした。
ラストの月に吼える、は私が描きたかったシーンなので汲んでいただいて嬉しかったです。

●波打つ地面
これは……面白いです。ホラー調の邦画を見ているかのようで、一つ一つの描写が浮かんできます。地面に蟻地獄のような穴があいて葵がしがみつくシーン、ご存知かどうかわかりませんが山岸涼子(漫画家)のオカルト物を彷彿とさせて怖いです。最初のプールに飛び込むシーン、これは焼夷弾で焼かれて水を求めていた亡者が見せた光景でしょうか? この冒頭、とても好きです。一つひっかかったのは、直人が夢(?)の中にどうやって接触をはかったのかがわからなかったことですね。霊能者かなにかという設定なのでしょうか。

●路地裏の歌
私は普段こういったものを読まないのですが、それでも往時のロンドンの街並みが浮かんできました。最初、ジェイキンスのエミリーを見る目が邪まなものであったことや、『僅かな金で、貴方は至福の時を』のあたりで「ああ、復讐譚かなあ」とラストを踏んだのですが、ラストでエミリーは意外としたたかな女だったのかあ、と意表をつかれました(先読みの先を読まれたと言ったところでしょうか^^;)。感想のほうで削った結果こうなった、と知りましたが、私はこのラストのほうが意外性があっていいと思いました。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板