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文章鍛錬企画【三語即興文】4/12〜
16
:
Triple-I
:2004/04/15(木) 22:40
お久しぶりに三語即興文の本隊に参加します。自分でサイトを立ち上げたり、「電撃」の応募原稿が40枚近くオーバーしたり、スクエニ用の原稿を全部棄てたり、祖母の納骨に行ったり、そのほか諸々の雑事で忙しかったTriple-Iです(今でも、この忙しさは継続中です)。
>琥珀さん
悲哀を感じさせて、それでいて何処かコミカルな、面白い作品でした。
この後のことを考えると、ちょっと面白いラブコメになりそうです。
>くろさん
うーん……。
実際のところ、お題の消化に気を取られすぎた、って感じですね。純粋にノンフィクションにするよりは、ノンフィクション風味のものにしたほうが良かったかも。
>安息仮面さん
自殺ネタですか……。
イメージ的に良かったのですが、ちょっとくらい捻っても良かったかな? と思います。
>セタンタさん
時代劇+SFという感じですね。コミカルで面白かったですが、小町ちゃんがちょっと気になります。一体彼女は、元々から彼だったのか? 或いは、秘密扇の所為で、彼となってしまったのでしょうか?(僕は後者だと思ったのですが)
お題は被りますが私の駄文を一つ。
お題:【敗北】【回転】【SF】
追加ルール:【江戸時代が舞台】
私の元に、彼が再び現れたのは、本当に蒼い、美しい月の出ている夜であった。
「本当に、良いのか」私は彼に訊いた。
彼の答えは、即答だった。
「はい」素早く頷き、そして、
「私はいずれ、遠からぬうちに死ぬでしょう」
そこまで言って、彼は二、三度、強く咳をした。
ゆっくりと顔を起こした。そのひらめ顔も、その日ばかりは、極めて美しく見えた。
「私は、土方さんや近藤さんの、足を引っ張ってばかりです。あの時も私は、この発作の所為で――」
息苦しそうに言う彼の姿は、極めて痛々しかった。だが彼は、そんな事などお構いなしのように、
「……私は、病などに、敗北したくはありません……」
そうだ。
私は結局、この何処か切なげな顔に惹かれたのだ。
この男なら――
この男なら、永遠に私の伴侶となってくれる。ずっと、同じ所を回転しつづけるようなつまらない永久を、一緒に乗り越えてくれる。
私は、非常に切なくなった。
「もういい……」私は言った。
「もういい。これからは、私と共に行こう」
そう言って私は、彼の元に歩み寄った。
私は、彼の目を、最も間近なところで見た。
ひらめ顔だが、美しく済んだ瞳。だがそれも、『私』が彼の首筋に触れれば、紅い光を持つ、闇の者の眼へと変わる。
彼は、ゆっくりと右手を挙げ、私の頬に指を触れさせた。
その指先が、『SF』と書いた。
私の為の儀式であった。私に魂を捧げることを、了承した証。
私はゆっくりと、彼の首筋に牙を立てた。
ちょっと長すぎました。
一応新撰組&吸血鬼ネタです。因みに「彼」のことですが、歴史学者の間では、ひらめ顔だったというのは常識であるようです。
被ってしまったので、次のお題はセタンタさんの
お題:「チャリ(自転車でも可) 辞書 ドア」
追加:「伝えたい想い、を書いてください」
という事でお願いします。
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