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文章鍛練企画【三語即興文in鍛練場】3/15〜

27砦海晴:2004/04/07(水) 05:00
武者修行!参加させて頂きます。

>せどな様
ブルスケッタって一体何なんですか?なんだか美味しそうですね。
忍者がオシャレな洋食屋で争っているのが面白いと思いました。

>新堂渚様
「児来也」をネコの名前として使うなんてナイスな思いつき。
ネコの相撲を「ネコズモ」と呼ぶのも、なんか可愛くて良かったです。

>からす様
冒頭のくだり、なんて博学なんだろうと感心してしまいました。歴史にお詳しいんですね。
「セドナ」、びっくりです。そうかそういう使い方もアリなのかなぁと笑わせていただきました。

>風杜みこと様
時代物のほう、すごく夢のあるお話ですね! セドナでは日本の小唄が流行しているのでしょうか。
雪山ペンションのほう、続きが気になります。どうなっちゃうんでしょう。


――「包帯」「ナイフ」「注射器」『コメディでお願いします』――

 「一郎さん!どうしたんですか、その包帯」
 サーカスの人気者、赤鼻のピエロがおどけた身振りで尋ねた。ナイフ投げの名手、一郎の腕が包帯でグルグル巻きになっている。
 「ああコレね、心配ない。いつも通り投げれるさ」
 「ちょっと待って!的のリンゴを外れたら、ボクの頭に刺さっちゃうよ!?」
 心配ない! と微笑むばかりの一郎に、おどけた調子から一転、ピエロの目が怪しく光った。
 「一郎さん。いつもあなたの思うとおりにはさせませんよ。道化だって命が惜しいんです。今日はあなたの腕をへし折って、舞台を中止にしてあげます」
 「なにを言っているんだピエロ君!はっ、この床に転がっている注射器は!?」
 「うふふ、一郎さんを倒すための注射です。ああ力が湧いてきた!さあ、覚悟っ!!」
 凶悪な形相で迫り来るピエロ。一郎はすかさず懐中のナイフに手を伸ばす。
 カツーン!カツーン!カツーン!
 派手な衣装の裾をナイフで釘付けにされたピエロは、元のおどけた調子に戻って叫んだ。
 「ひえぇ、やっぱり一郎さんすごいやぁ!!」
 客席からは盛大な拍手が起こった。


――「犬」「ウィンタースポーツ」「血」『ホラー物はやめてください』――

 どんなにこの日を夢見たことだろう。兄は生きていた!
 思えば数年前、薄汚い路地裏をハイエナのように流離った俺たち。毎日が死ぬか生きるかの世界。それでも兄さえいれば、どんな暮らしも恐ろしくはなかった。二人なら、どんな地獄だって生き抜いていける! そう思っていた。
 雑踏の中に兄の背が消え、その足取りが分からなくなってしまってからというもの、俺はどんなに孤独だっただろう。だが、それも今日までだ。兄は生きていたのだ!
 数年ぶりに見る兄は、顔つきも体躯も雄雄しく引き締まり、世間の荒波を掻い潜ってきたことを思わせた。兄は俺に様々な話を聞かせた。何がしの料理が旨かっただとか、何処そこの山は美しいのだと。冬になったら何とかというウィンタースポーツを一緒にやろうと、しきりに誘ってくれた。弟よ、今日からは血を分けた兄弟ふたり、また一緒に歩もう!

 「ねえパパぁ、あれなぁに?」
 「ああ、犬ぞりだね。レースをさせるんだ。6番の二匹、似ているなあ。兄弟かな。」
 「なんだかあの二匹、とっても幸せそう!」


次のお題は「花束」「毛皮」「カーテンレール」
追加お題は「舞台は病院でお願いします」
++2004/03/19(金) 03:53


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