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文章鍛練企画【三語即興文in鍛練場】3/15〜
24
:
からす
:2004/04/07(水) 04:53
>にゃんこさん
恋愛物語になるのかなとふと疑問に思いましたが、ストーリーは面白かったです。もう少し長くしても面白そうな題材ですね。
お題にちょっと文句(笑)。小唄は明治以降ですよ。その上「セドナ」を使って江戸時代以前。お題が厳しすぎます。
>謎さん
めちゃくちゃ早いですね。負けました(笑)。でも「セドナ」の文字が抜けていますよ。武士=坂本竜馬でしょうか? 江戸時代SF、いい発想ですね。なかなか面白かったです。
◆この「セドナ」の使い方は反則技でしょうか? 十五行以内というルールがいつも大変です。
―― 追っ手 ――
時は永禄元年四月、桶狭間の戦いで織田信長が歴史に踊り出る少し前のこと。後に、『船頭小唄』の詩人野口雨情の生まれ故郷として有名になる常陸の国磯原の海岸沿いの小道をを一人の男が先を急いでいた。
暑い。この時節にしては異常なほど暑い。速度を少し緩め、男は額の汗をぬぐう。まげは乱れてざんばら髪のようになり、鎧や具足も既に打ち捨てていた。何とか兄のいる本陣まで駆け戻り戦況を伝えなければ、ただそれだけの思いでここまで走ってきた。
が、その時ゆらゆらと陽炎の立つ向こうから数人の男たちが現れた。
追っ手か? 追っ手はすべて振り切ったはずなのに。男の顔が緊張で引きつる。
「おぬし、ハセドナンベエか?」男たちの一人が叫ぶ。
男は、思わず腰の刀に手を掛けた。――しかし、すぐに身体の力が抜け、その場にへたへたと座りこむ。
「兄者!」
「南兵衛……!」
緊張の解けた男の目からいつしか涙がこぼれ落ちていた。
(了)
お題は、風杜みことさんの出したものでお願いします。
出そうとしたら、風杜さんも! みんな早すぎです。
++2004/03/18(木) 21:27
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