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文章鍛練企画【三語即興文in鍛練場】3/15〜

17LARK(pq ):2004/04/07(水) 04:37
またまた参加しちゃいます。
>和音さん
身体描写に使わないとなるとかなり突拍子も無いネタが思いつくんですが、和音さんはそういうやり方(=方向性)で取ったんですねぇ。なるへそ。
>RYさん
今まで食べたことのない味ってことは、バケツの餌じゃないですよね。じゃあやはり女が食われたってこと? ちなみに「僕」の役目はどうだろう……。
>柿美さん
すみません、オチがわかりませんでした。察するの得意じゃないので(^^;

お題   :「みそ汁」「携帯」「机」
追加ルール:「犬を出すこと」
――超常科学味噌汁――
 犬など大嫌いだ。可愛いのはわかるさ、でも相手は畜生、晩飯はご主人様、なんてことになりかねん。
 彼は光太。絵本で食っている。今日も独り言を言いながら犬の絵を描いているのだった。
 ある日の昼間、ひょんなことから体長二十センチほどの子犬を拾った。痩せており、ひどく衰弱している。毛は白い。右目の下の部分だけ、真っ黒なまんまるのブチがついていた。
(心無い飼主もいるもんだ。いくら俺でもさすがに可哀相だ。放っておけん。)
 家に連れ帰り、残っていた朝の味噌汁を温めて飲ませてあげると、少しばかり元気になったように思われた。
 翌日、ほおっぺたをヌルヌルしたものが触るので、はっとして飛び起きると、そこには大人の腰の高さほどもあろうかというほどの大型犬がいた。そいつが顔を舐めている! 彼は絶叫した。見ると、右目の下に真っ黒いブチがついている。昨日の犬だった。
 思い当たるものは味噌汁だった。ともすれば、この犬が化け物か、はたまた昨日の味噌汁がとんでもない成長剤だったか――それしか考えられない。味噌汁を飲ませたあとは何もしていないからだ。
 彼は携帯電話を使って、オカルト新聞社に連絡を入れた。すぐに彼らは飛んできた。
――思ったとおり、味噌汁をやらないと大きくならず、やると翌日にでかくなった。すでに身長百七十センチの光太を軽々と見下ろすまでに成長していた。顔の横幅は五十センチをこえた。
 だが、味噌汁を食った光太自身は何ともない。しかし、それも『人間には効かないんだ』で話しが進んだ。どういう理屈でこんなふうに作用するのかは、ここにいる誰もが想像すらできなかった。
「何にせよ、大スクープだ! この味噌汁と犬は研究機関に出したほうがいい!」
 そう新聞記者が言ったのもつかの間、そいつは食われた。口の中で悲鳴をあげると、他の記者もばかでかい声をあげた。光太の目に血が入ってしまい、彼は何度も目をこすった。やっと痛みがとれてき、ゆっくりと目を開けてみると、新聞記者は全員消えていた。あるのはむっとする厭な湿気。文字通りの血の海に肉片。
 そして光太のほうへくるりと振り向く犬。
「……犬など大嫌いだ……」
 彼は意識を喪った。

――現在町を震撼させている事件が、全て光太と犬によるものだとは誰も知らない。

 了

思い切り撃沈しました。十五行って辛いです。しかも何度も削ってたら淡々とした調子になってしまったうえ、どうにも無理があるような。簡単な説明さえ入れられれば。
くそう……。皆さん凄いですなぁ。もっと頑張らねば。

次のお題 :「大切な髭」「髭剃り機」「ピアニスト」
追加ルール:「甘く切ない恋愛物語にしてください」
どうでしょうか(笑)。
++2004/03/18(木) 03:13


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