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ラ板裏校舎裏 その2

3935ますだ:2010/11/04(木) 00:46:46
でも、だからといって私は「修羅の門 第3部」がつまらないとは断じて言わない。
 なぜなら、「ご都合主義を、ご都合主義に思わせない、物語の蓄積」があるから。

 「陸奥九十九は奇跡を起こしうる男である」という、それまで単行本で10冊くらいかけて描いてきた蓄積が。
 彼は「神にケンカを売る男」で、「その怪我で戦えるはずがない」という状態で戦って勝利し、
 「立ち上がれるはずがない」と言われると必ず立ち上がり、
 遂には陸奥圓明流1000年の歴史の中で誰一人使えなかったらしい「四門」まで使ってのけた。
 彼はすごい、ミラクルボーイだ、できるはずがないことを幾度もやってきたんだ、ということが、実績の積み重ねで描かれている。「彼は武の神に愛されている」という言葉もある。
 だからこそ「そんな偶然あり得るかよ」が「でも彼なら、あるいは……」になる。
 先ほど言った、「突然、精神論で主人公が強くなって勝つ話」だって、それまでの物語の中で、この主人公はそうやって強くなれる奴で、作品世界の論理もそれを認めているんだ、ということを丁寧に描いていれば、読者を納得させられる。


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