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ライトノベル校資料室(校舎裏)

79第九話第十九章 ��FpmyYSro:2002/02/24(日) 18:14
  <<な、なぜだ!何故止まるメカ重!何故処置を続けない!>>
  「―――私ガ、ソウシタクナイカラデス。マスター。」
  <<な、何だと・・・?狂ったかメカ重!>>
  「私達ハ自律行動ガ出来ルダケノ機械デス。
   貴方ガソウ創ッタ。心ヲ持タヌヨウニ。コアノ能力ヲ下ゲテ。
   シカシ生徒ト共ニ学ビ、笑ッテイル内ニ、ツタナイ私ノコアニモ芽生エ始メタノデス。
   生徒ヲ、学校ヲ愛スル心ガ。
   貴方ハ優先防衛順位ガ繰リアガッタダケダト思ワレルデショウ。或イハソレガ真実カモシレマセン。
   シカシコレダケハ断言シマス。モシ貴方ニ教師ノ辞任ヲ命ジラレテモ、私ハ応ジナイデショウ。
   創造主ニ反抗シタ私ハ、反抗シタガ故ニ モウロボットデハアリエマセン。
   ソシテ私ハ、私ヲ『人間』ダト言ッテクレタ コトリ サンヲ、
―――私ノ大事ナ生徒ヲ、コノ手デ消シタクハ、アリマセン。」

  <<―――ふっ。>>

メカ重の向こうのナマ重が力無く肩をすくめた。気がした。
  <<・・・僕の負けだ。ことり君。君からは手を引く。
   メカ重の記憶更新も、今日を限りにやめにしよう。>>
  「ナマ重、さん・・・」
  <<本当はね、分かってたんだよ。メカ重に心が芽生えたことは。
   僕も君達生徒を愛している。これに関しては他の先生にも負けないつもりだ。
   『メカ重からデータを受け取っていただけ』の僕がだ。
   それはつまり、メカ重が人を愛する心を持ったことの決定的な証拠だ。
   だが同時に僕は恐怖した。大量の『人間』を、気まぐれでを創ってしまった可能性に。
   だからそれらを敢えてロボットと断じ、消耗品として扱うことにしたんだ・・・
   だがそれは間違いだった。認めよう。彼らも君も、立派な人間だということを。
  
   もう一度言う。君をこのままことり君として扱おう。
   ただ・・・忘れないで欲しい。コアの寿命が来たら、君は『死ぬ』。
   ��に目覚めた時の意識が、『本物の』ことり君だ。
   自分は人形とは別人だということを強く認識して欲しい。
   残酷だが・・・今眠っていることり君を守るには、それしか無いんだ。>>
  「・・・はい。有り難うございます。先生!」
  「・・・・・・んあー、その件についてなのであるが・・・」

タイミングを図っていたことらが、遠慮がちに口を挟んだ。


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