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ライトノベル校資料室(校舎裏)

77第九話第十七章 ��FpmyYSro:2002/02/24(日) 18:13
遙か背後で大爆発が起き、突風が背を叩いたが、
ことら達は振り返らなかった。歯をくいしばり、下層を目指す。
あと少し―――。あと少し―――。

―――それから数十分の後
「ぜは〜っ。着いた・・・着いたぞことり君。ぜは、ぜは、うぷっ。」
古びたドアには、目立たない文字で小さく『観測所』と書かれている。
「ここなら・・・?」
「うむ。ここなら誰も入ってはこれぬ。君はここに隠れるのだ。」

「ソコニ入ッテハイケマセン。止マリナサイ」
ばっと振り向いた先には、1体のメカ重が佇んでいた。

思わす目をそむけた。メカ重の間接のあちこちは焼け焦げ、目は片方が無くなっている。
  「ぬぅぅ、その状態でここまで追ってくるとは・・・だが1体ならば!御免!!」
ことら砲を最低出力で連続発射する。計5発。だが。
  「全て避けただと!?」
  「そんな!」
目の前のメカ重は明らかに他の機体とは動きが違った。
速い訳でも軽い訳でも無い。むしろ各部は半壊し、煙を上げているくらいなのに。
その時、メカ重の胸部スピーカーが喋った。―――ナマ重の声で。
  <<別にこの機体が優れているわけじゃありませんよ。もともとそれだけのスペックはあります。
   ただ他のメカ重と違うのは―――この機体に私が介入して直接動かしていることです。>>
メカ重の左手が跳ね上がり、電光が迸る。
胸に直撃を受けたことらが、どう、と仰向けに倒れた。
  「ことら先生!!」
  「ぐ、むぅ・・・」
ことりが駆け寄り、膝を着いて抱き起こす。
  <<心配はありません。低出力のスタンガンです。後遺症もありません。
   もう観念して下さい。後5分で、地下掘削作戦中のメカ重が50体、ここに現れます。
   ことら砲、チャージに10分かかるんでしたよね?
   どのみち、フルチャージでもメカ重の半数墜とせるかどうか、というところでしょう>>
   ま��、夢見の悪い光景ですが。」
ぴくりとことらの眉が上がった。ナマ重の言葉が心に引っかかった。
今彼は何と言った?とても単純な、それでいてとても重要な―――。ひょっとしたら?。
だがことらの口はまだ動かない。焦る。この方法なら、全てが収まるかもしれぬのに―――!


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