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ライトノベル校資料室(校舎裏)

67第九話第八章 ��FpmyYSro:2002/02/24(日) 18:01
  「・・・。覚悟は決まったようだね。では、さっさと済ませるとしようか」
  「はい。―――あの、どうもありがとう御座います。」
自分でも驚くほど穏やかな気持ちで笑えた。一瞬だけ、男の眉が固まる。
  「?おかしなことを言うな��君は。ここは思い切り私を恨むのが筋というものだ」
  「ええ。それでも、なんだかお礼を言いたくって。」
  「ふむ。おかしなメカノイドだ。ま��いい。始めるから目を閉じてじっとしててくれ」
  「はい。」

ィィィィ・・・・。
暗闇の中、小さなモータ音だけがゆっくりと近づいてくるのがわかる。
未練は、無い。

いや、一つだけ。
神様お願いします。
もう一度・・・もう一度だけでいいから・・・。

 バァァァァン!!
 「待ってくれい!!!」

大音声。ドアを突き破って転がり込んできたのは・・・

 「ことら先生!!」、

決して出ないはずの涙が、溢れて落ちたような気がした。

  「・・・ことら先生。」
フーッと息をつき、男は困った顔でことら先生の方を向き、
うずくまったまま肩で息をしている教師を諭した。
  「残念ですが、彼女はことり君を見てしまいました。
   その場合、直ちにメカことり君の記憶遺伝詞は封印して名無しさんに戻ってもらう約束ですよ。
   お気持ちは分かりますが、メカことり君のことは・・・」
  「喝っっ!!メカことり君ではあらぬっ!彼女はれっきとした『ことり』君であるっ!」
  「ことら先生・・・」
もう、それ以上何も言葉が出ない。嬉しかった。この人は、今も私をことりと呼んでくれる。
  「件の約定、このことら決して忘れてはおらぬ!
   封印を施さぬ危険も無論承知しておるっ!
   だがっ!んだがしかし!そこを曲げてお願い申し上げる!
   このことり君を、せめて眠っていることり君が起きるまでは、ことり君のままでいさせてやってはくれまいか!
   メカ重先生、いやさナマ重殿!教師ことら、ここに伏してお願い申し上げる、これ、この通〜りぃぃぃ!!」
  「いやあのそんな、顔上げて下さいよことらセンセ。つかナマ重て。」
額を床にこすり付けて嘆願することら先生と、困惑するメカ重先生。・・・ん?

  「え、め、メカ重先生!?」


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